JP2019165646A - 製パン改良材 - Google Patents
製パン改良材 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019165646A JP2019165646A JP2018054288A JP2018054288A JP2019165646A JP 2019165646 A JP2019165646 A JP 2019165646A JP 2018054288 A JP2018054288 A JP 2018054288A JP 2018054288 A JP2018054288 A JP 2018054288A JP 2019165646 A JP2019165646 A JP 2019165646A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bread
- water
- dough
- oil
- dietary fiber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Bakery Products And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
Abstract
Description
ソフトでしっとりとした食感を有するパン類を得るための単純な手法として、生地中の水分を増加させることが挙げられる。しかし、水分を増加させた生地は、丸めや成形時にべとつく等、生地物性が悪化し、作業性が低下する問題がある。
更に、水分を増加させた生地を加熱処理して得られるパンは、老化しやすく、経時的な食感の維持が難しいという問題がある。
しかし、水分含量の低いパン類は、当然に、ソフトでしっとりとした食感を有していない。
この為、各種改良成分を加えることで、生地物性を改良したり、得られるパン類の食感を改良する検討が従来なされており、最近では添加物の健康影響等に対する懸念から、合成乳化剤等に頼らない手法が提案されている。
この手法の一として、例えば、食物繊維のように、保水性の高い成分を添加する手法(例えば特許文献1、2)が挙げられる。
本発明はこの知見に基づくものであり、構成糖残基組成において、3つのα結合を有するグルコース残基の比率が8%以上であることを特徴とする水溶性食物繊維を含有する、製パン改良材に関する。
まず、本発明の製パン改良材に含有される、食物繊維について述べる。
食物繊維とは、食品中に含有される、人の消化酵素では分解されず、消化・吸収されにくい成分のことをいい、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維(水不溶性)とに分類される。
水溶性食物繊維としては、ポリデキストロース、デキストラン、デキストリン、及びこれらの二次加工品等が代表的なものとして挙げられる。本発明の製パン改良材では、これらの水溶性の食物繊維のうちでも、特に構成糖残基組成において、3つのα結合を有するグルコース残基の比率が8%以上である水溶性食物繊維を含有する。本発明の製パン改良材はこれにより、ソフトでしっとりとしており、歯切れが良好なベーカリー食品を、生地物性を悪化させることなく得ることができる。
尚、本発明に用いられる水溶性食物繊維の構成糖はグルコースが90%以上占めていることが好ましく、95%以上占めていることがより好ましい。尚、上限は100%である。
「3つのα結合を有するグルコース残基の比率」とは、本発明に用いられる水溶性食物繊維の構成糖残基組成において、上記のような3つのα結合を有するグルコース残基が占める比率の総和を意味する。
構成糖残基組成中、3つのα結合を有するグルコース残基の比率が8%以上である水溶性食物繊維を含有する製パン改良材を用いることにより、ソフトでしっとりとし、口溶けのよいベーカリー食品を得ることができる。また、ベーカリー製品のボリュームも好ましく得られる。
構成糖残基組成において、3つのα結合を有するグルコース残基の比率が8%以上である水溶性食物繊維を含有する製パン改良材を含有させることにより、良好な食感を有するベーカリー食品が得られる理由については、明らかではないが、以下のとおり推察される。
即ち、従来知られた水溶性食物繊維(例えば難消化性デキストリンやデキストリン)を用いた場合は、この水溶性食物繊維が吸水するものの、生地調製中において、吸水状態を維持しきれずに、生地物性が悪化しやすくなるものと考えられる。
尚、ベーカリー生地中における酵素分解による低分子化を防ぐ観点から、本発明に用いられる水溶性食物繊維の構成糖残基のうち、1位と6位の水酸基で他の構成糖と結合しているグルコース残基の比率が30%以上のものを選択することが好ましく、40%以上のものを選択することがより好ましい。尚、上限は良好な食感を得る観点から60%であることが好ましい。ここで、「構成糖残基のうち、1位と6位の水酸基で他の構成糖と結合しているグルコース残基」は、他の構成糖と結合する水酸基を1位と6位において2つ有するものであり、1位と6位以外の別の位置に他の構成糖と結合する水酸基を更に有するものは含まない。
上記重量平均分子量の測定は、サイズ排除クロマトグラフィ法等により行われる。
例えば製パン改良材が固形、顆粒状、あるいは粉末状の形態をとる場合においては、上記水溶性食物繊維を、固形分中、好ましくは85質量%以上含有し、より好ましくは90質量%以上含有し、更に好ましくは95質量%以上含有する。尚、上限は100質量%である。
本発明の製パン改良材は、上記以外のその他の成分として、各種の食品原料や添加剤を本発明の効果を損なわない範囲で任意に含むことができる。
乳化剤は、これを含有する場合好ましくは、製パン改良材中の含有量が10質量以下であり、特に好ましくは8質量%以下である。
酵素のうち好ましいものやその好ましい量については後述する。
本発明の製パン改良材の製造方法としては上記水溶性食物繊維が含有されるものであれば、特に制限されず、公知の方法を使用することができる。
例えば、本発明の製パン改良材の形態が顆粒状、あるいは粉末状の場合は、粉体混合用混合機を使用し、各原料を混合することによって得る方法や、各原料を含有する水溶液や懸濁液あるいは水中油型乳化物を製造後、スプレードライやフリーズドライ等により粉末化する方法を挙げることができる。
該殺菌は、インジェクション式、インフュージョン式等の直接加熱方式、あるいはプレート式・チューブラー式・掻き取り式等の間接加熱方式を用いたUHT・HTST・バッチ式、レトルト、マイクロ波加熱等の加熱滅菌もしくは加熱殺菌処理、あるいは直火等の加熱調理により行うことができる。そして冷却することにより、本発明の製パン改良材が得られる。
次に、本発明の製パン改良材が油脂組成物の形態をとる場合の好ましい製造方法を説明する。
詳しくは、まず、食用油脂に、必要に応じ油溶性の原料を溶解させた油相を用意する。次に、製造する製パン改良材が水相を含有する場合は、水、あるいは必要に応じ水溶性の原料を溶解させた水相を用意する。
そして、この油相を、若しくは、水相と油相とを、45〜75℃で混合し、油中水型、もしくは水中油型に乳化された、予備乳化物を得る。次いでこの予備乳化物を殺菌することが好ましい。尚、本発明における殺菌には滅菌も含む。殺菌方法は、インジェクション式、インフュージョン式等の直接加熱方式、あるいはプレート式・チューブラー式・掻き取り式等の間接加熱方式を用いたUHT・HTST・バッチ式、レトルト、マイクロ波加熱等の加熱滅菌もしくは加熱殺菌処理、あるいは直火等の加熱調理により行うことができる。
次に、冷却する。尚、本発明の製パン改良材が油脂を連続相とする油脂組成物の形態をとる場合には、好ましくは冷却可塑化する。冷却条件は、好ましくは−0.5℃/分以上、更に好ましくは−1℃/分以上とする。この際、徐冷却よりも、急速冷却の方が好ましい。尚、冷却可塑化する機器としては、密閉型連続式チューブ冷却機、例えば、ボテーター、コンピネーター、パーフェクター等の製造機やプレート型熱交換機等が挙げられ、また、開放型のダイアクーラーとコンプレクターとの組み合わせも挙げられる。
本発明のベーカリー生地は、本発明の製パン改良材を含有するものである。
本発明のベーカリー生地に含有される、本発明の製パン改良材の含有量は、ベーカリー生地に含まれる穀粉類100質量部に対し、構成糖残基組成において3つのα結合を有するグルコース残基の比率が8%以上である水溶性食物繊維が0.01質量部〜2質量部となる量を含有することが好ましく、0.03質量部〜1.2質量部となる量を含有することがより好ましく、0.07〜0.8質量部添加することが更に好ましい。
上記範囲となるように、本発明の製パン改良材を含有させることにより、ソフトでしっとりとし、口溶けや歯切れが良好なベーカリー食品が得られやすい他、ボリュームの大きなベーカリー食品が得られやすい。
本発明のベーカリー生地では、上記のその他原料のうち、酵素、特にアミラーゼを生地中に含有することで、ソフトでしっとりとし、口溶け・歯切れが一層良好なベーカリー食品を得ることができるため好ましい。
<アミラーゼ>
アミラーゼは、澱粉を含めた多糖類や糖類が構造中に有するグリコシド結合を加水分解する酵素の総称であり、分解様式の違いにより分類された、エンド型アミラーゼやエキソ型アミラーゼ、又、加水分解により生じる産生物により分類された、グルコアミラーゼやマルトース生成アミラーゼ、4糖生成アミラーゼ等が挙げられる。
本発明のベーカリー生地においては、好ましい食感を得、且つ維持する観点から、α-1,4グルコシド結合を切断して、マルトテトラオースを生成する4糖生成アミラーゼ、若しくは、α-1,4グルコシド結合を切断して、マルトースを生成するマルトース生成アミラーゼの内から1種又は2種含有させることが好ましく、より好ましくは4糖生成アミラーゼとマルトース生成アミラーゼを両方含有させる。
<4糖生成アミラーゼ>
本発明で用いられる、4糖生成アミラーゼとしては、澱粉を含めた多糖類や糖類中のα-1,4グルコシド結合をマルトテトラオース単位で切断する酵素であれば、特に限定されるものではなく、該酵素が含有される酵素製剤を使用することも出来る。
市販の4糖生成アミラーゼ酵素製剤としては、例えばPOWERFresh 3050、POWERFresh 3150、POWERFresh 4150 (Danisco社)、デナベイクEXTRA(ナガセケムテックス社)などが挙げられる。
また、本発明で用いられる4糖生成アミラーゼの至適温度は、加熱処理に伴って生地中の澱粉がα化していく過程で作用することが好ましいため、30〜90℃であることが好ましく、40〜80℃であることがより好ましく、最も好ましくは45〜75℃である。
本発明のベーカリー生地中の4糖生成アミラーゼの含量を上記範囲とすることで、老化現象の抑制効果を十分に得ることが容易となり、最終的に得られるベーカリー製品において、過度にもっちりとしたり、べとついた食感となることを防止できる。
40±0.5 ℃に加温した基質溶液(*1)5 mLに試料溶液0.2 mLを正確に加えて混和し、40±0.5 ℃で正確に20分間作用させる。
次に反応液1 mLを量り、あらかじめ用意したソモギー銅試液2 mLに直ちに加えて反応を停止させた後、試験管にガラス玉をのせ、沸騰水浴中で10分間加熱する。
この液を冷却した後、ネルソン試液2 mLを加えて、よく混和し、30分間放置した後、水5 mLを正確に加え、波長520 nmにおける吸光度ATを測定する。
(酵素活性)={(AT−A0)× 300× 5.2 × n}/{(AS−AB)× 180.16 × 0.2 × 20}
ただし、各代数、及び数値は以下を意味する。
AT :反応液の吸光度
A0 :反応停止液の吸光度
AS :ブドウ糖標準溶液の吸光度
AB :水の吸光度
300 :ブドウ糖標準溶液の濃度(μg/mL)
180.16 :ブドウ糖の分子量
5.2 :反応液の総液量(mL)
0.2 :試料溶液の量(mL)
20 :反応時間(分)
n :試料溶液の希釈倍数
*1:あらかじめ乾燥させた可溶性デンプン(酵素試験用)を5.000g正確に量り、300 mLの水に懸濁し、デンプンが沈殿しないように時々振り混ぜながら加熱する。5分間沸騰させた後十分冷却する。これにpH 7.0の200 mmol/Lリン酸緩衝液50 mL及び水を加えて正確に500 mLとしたものを、4糖生成アミラーゼの酵素活性を測定する際の基質溶液とする。
本発明で用いることの出来るマルトース生成型アミラーゼとしては、α-1,4グルコシド結合を切断してマルトースを生成する酵素であれば特に限定されるものではなく、市販のマルトース生成型α−アミラーゼやβ−アミラーゼ等から選ばれた1種又は2種以上を選択することができるが、好ましくはマルトース生成型α−アミラーゼを使用する。
マルトース生成型α−アミラーゼ製剤としては、例えばコクラーゼ(登録商標)(三菱化学フーズ社製)、Novamyl(登録商標)10000BG、Novamyl(登録商標)L、Novamyl(登録商標)3D、マルトゲナーゼ(登録商標)(以上、ノボザイムズジャパン社製)、グリンドアミル(登録商標)MAX−LIFE100(ダニスコジャパン社製)等が挙げられる。
β−アミラーゼ製剤としては、例えばオプチマルトBBA(ジェネンコア協和社製)、β−アミラーゼ#1500、β−アミラーゼL、β−アミラーゼ#1500S(以上、ナガセケムテックス社製)、ハイマルトシン(登録商標)G、ハイマルトシン(登録商標)GL(以上、エイチビィアイ社製)、ユニアーゼ(登録商標)L(ヤクルト薬品工業社製)、GODO−GBA(合同清酒社製)等が挙げられる。
上記マルトース生成型アミラーゼの酵素活性は、例えば至適条件(至適温度、至適pH)下において、マルトトリオースを基質に酵素を作用させ、1分間に1マイクロモルのマルトースを生成する酵素量を指標とすることができる。本発明においてマルトース生成型アミラーゼの酵素活性は、該酵素量を1単位とする。マルトースの測定は、「還元糖の定量法第2版」(福井作蔵著、学会出版センター)を参照して行うことができる。
ヘミセルラーゼの含有量が上記範囲内であるとベーカリー生地が一層べたつきにくくなり、また、口溶けや歯切れが一層良好なベーカリー食品が得られやすいため好ましい。
本発明品中のリパーゼの含有量が上記範囲内であると、プロテアーゼ活性等の各種副活性の影響を防止しやすく、また、ソフト性やしっとりとした食感が維持されるベーカリー食品が得られ易い。
製パン改良材が油脂組成物の形態で水溶性食物繊維とアミラーゼ等の酵素とを含有する場合、酵素の油脂組成物への添加方法に制限はなく、例えば油脂組成物が水相を有する場合、油相に添加してもよく、水相に添加してもよい。
となる量を含有することが最も好ましい。
本発明のベーカリー食品は、上記ベーカリー生地を加熱処理することにより、得られる。
該加熱処理としては特に限定されず、例えば、ベーカリー生地を焼成したり、フライしたり、蒸したり、茹でたり、電子レンジ等でマイクロ波を照射したりすることが挙げられる。また、得られた本発明のベーカリー食品を、冷蔵、冷凍保存したり、該保存後に電子レンジやトースター等で再加熱することも可能である。
本発明の製パン改良方法は、ベーカリー生地の製造時に、上述した、構成糖残基組成において3つのα結合を有するグルコース残基の比率が8%以上である水溶性食物繊維を添加することを特徴とするものである。
尚、以下では、ヨウ素価60のパームスーパーオレインのランダムエステル交換油脂95質量部と、パーム油5質量部を、それぞれ60℃に加熱し、溶解・混合したものを、単に「油脂配合物」と記載する場合がある。また、油脂配合物を常法に従って加熱殺菌、及び冷却可塑化して得られたショートニングを、単に「ショートニング」と記載する場合がある。
水溶性食物繊維である「ファイバリクサ」(株式会社林原、構成糖残基組成中、1位と4位の水酸基で結合しているグルコース残基の比率が19%、1位と6位の水酸基で結合しているグルコース残基の比率が49%、3つのα結合を有するグルコース残基の比率の和が12%、重量平均分子量が5000)を、そのまま粉末状の本発明の製パン改良材(1)−1とした。
油脂配合物83.3質量部に大豆レシチン0.20質量部を溶解させ、これを油相とした。他方、水14.5質量部に、上記の「ファイバリクサ」を2質量部だけ添加・混合し、これを水相とした。
この油相と水相を混合乳化して油中水型の予備乳化物とし、常法に従って加熱殺菌、及び冷却可塑化し、油中水型の可塑性油脂組成物である本発明の製パン改良材(1)−2を得た。
溶解した油脂配合物98質量部に、上記の「ファイバリクサ」を2質量部だけ分散させ、常法に従って加熱殺菌、及び冷却可塑化し、可塑性油脂組成物である本発明の製パン改良材(1)−3を得た。
乳脂:コーン油:パーム核油:ヨウ素価60のパームスーパーオレインのランダムエステル交換油脂=12:42:16:30の質量比で混合した油脂混合物45質量部を60℃に昇温し、撹拌しながら、ショ糖脂肪酸エステル0.3質量部、グリセリン脂肪酸エステル0.2質量部、レシチン0.2質量部、ソルビタン脂肪酸エステル0.1質量部を添加、溶解した油相と、水47.1質量部を60℃に昇温し、撹拌しながら、脱脂粉乳5質量部、上記の「ファイバリクサ」2質量部、メタリン酸ナトリウム0.1質量部を添加、溶解させた水相を用意した。
該油相と水相を、混合乳化して水中油型の予備乳化物を調製した。予備乳化後5MPaの圧力で均質化した後、VTIS殺菌機(アルファラバル社製UHT殺菌機)で142℃、4秒間殺菌し、再度10MPaの圧力で均質化後5℃まで冷却した。その後、冷蔵庫で24時間エージングを行い、本発明の、水中油型の油脂組成物である、本発明の製パン改良材(1)−4を得た。
油脂配合物83.3質量部に大豆レシチン0.20質量部を溶解させ、これを油相とした。他方、水14.5質量部に、上記の「ファイバリクサ」を2質量部だけ添加し、更に4糖生成アミラーゼ(ナガセケムテックス社製、「デナベイクEXTRA」)を「ファイバリクサ」1gに対して650単位となる量を添加して、混合し、これを水相とした。この油相と水相を混合乳化して油中水型の予備乳化物とし、常法に従って加熱殺菌、及び冷却可塑化し、油中水型の可塑性油脂組成物である本発明の製パン改良材(1)-5を得た。
尚、「デナベイクEXTRA」の至適温度は45〜75℃の範囲内であった。
油脂配合物83.3質量部に大豆レシチン0.20質量部を溶解させ、これを油相とした。他方、水14.5質量部に、上記の「ファイバリクサ」を2質量部だけ添加した。更に、「ファイバリクサ」1gに対して4糖生成アミラーゼ(ナガセケムテックス社製、「デナベイクEXTRA」)を650単位となる量と、マルトース生成アミラーゼ(ノボザイムズ社製、「ノバミル10000BG」)を200単位となる量を添加して、混合し、これを水相とした。この油相と水相を混合乳化して油中水型の予備乳化物とし、常法に従って加熱殺菌、及び冷却可塑化し、油中水型の可塑性油脂組成物である本発明の製パン改良材(1)−6を得た。
「ノバミル10000BG」の至適温度は65〜85℃の範囲内であった。
油脂配合物83.3質量部に大豆レシチン0.20質量部を溶解させ、これを油相とした。他方、水14.5質量部に、上記の「ファイバリクサ」を2質量部だけ添加し、更に「ファイバリクサ」1gに対して4糖生成アミラーゼ(ナガセケムテックス社製、「デナベイクEXTRA」)を650単位となる量と、マルトース生成アミラーゼ(ノボザイムズ社製、「ノバミル10000BG」)を200単位となる量と、ヘミセルラーゼ(DSM社製「ベイクザイムBXP5001BG」)を180単位となる量を添加して、混合し、これを水相とした。この油相と水相を混合乳化して油中水型の予備乳化物とし、常法に従って加熱殺菌、及び冷却可塑化し、油中水型の可塑性油脂組成物である本発明の製パン改良材(1)−7を得た。
油脂配合物83.3質量部に大豆レシチン0.20質量部を溶解させ、これを油相とした。他方、水14.5質量部に、上記の「ファイバリクサ」を2質量部だけ添加し、更に「ファイバリクサ」1gに対して4糖生成アミラーゼ(ナガセケムテックス社製、「デナベイクEXTRA」)を650単位となる量と、マルトース生成アミラーゼ(ノボザイムズ社製、「ノバミル10000BG」)を200単位となる量と、ヘミセルラーゼ(DSM社製「ベイクザイムBXP5001BG」)を180単位となる量と、リパーゼ(ノボザイムズ社製「リポパン50BG」)を製パン改良材中、質量基準で25ppmとなるように添加して、混合し、これを水相とした。この油相と水相を混合乳化して油中水型の予備乳化物とし、常法に従って加熱殺菌、及び冷却可塑化し、油中水型の可塑性油脂組成物である本発明の製パン改良材(1)−8を得た。
水溶性食物繊維である「ファイバーソル2」(松谷化学工業株式会社製、1位と4位の水酸基で結合しているグルコース残基の比率が50%以上、1位と6位の水酸基で結合しているグルコース残基の比率が30%未満、3つのα結合を有するグルコース残基の比率の和が1%未満、重量平均分子量が2000)を、そのまま粉末状の製パン改良材(2)とした。
水溶性食物繊維である「デキストラン10」(名糖産業株式会社製、1位と4位の水酸基で結合しているグルコース残基の比率が10%未満、1位と6位の水酸基で結合しているグルコース残基の比率が90%超、3つのα結合を有するグルコース残基の比率の和が1%未満、重量平均分子量が100000)を、そのまま粉末状の製パン改良材(3)とした。
水溶性食物繊維の種類の違いによる、得られるベーカリー生地のべたつきや、ベーカリー食品の食感の差異を、表1の配合でプルマン型食パンA〜Cを製造して確認した。その結果を表2に示す。
〔中種工程〕
強力粉、生イースト、イーストフード、及び水をミキサーボウルに投入し、フックを使用し、低速で2分、中速で2分混合し、中種生地を得た。捏ね上げ温度は24℃であった。
この中種生地を生地ボックスに入れ、温度28℃、相対湿度85%の恒温室で、4時間中種醗酵を行なった。終点温度は29℃であった。
中種醗酵の終了した生地を再びミキサーボウルに投入し、更に、強力粉、上白糖、脱脂粉乳、食塩、水、製パン改良材(1)−1、製パン改良材(2)、製パン改良材(3)のいずれか1つを添加し、低速で3分、中速で3分本捏ミキシングした。
ここで、ショートニングを投入し、フックを使用し、低速で3分、中速で3分、高速で1分ミキシングを行ない、食パン生地A〜Cを得た。得られた食パン生地の捏ね上げ温度は28℃であった。
ここで、フロアータイムを20分とった後、230gに分割・丸目を行なった。次いで、ベンチタイムを20分とった後、モルダー成形し、6本をU字にして3斤型プルマン型に入れ、38℃、相対湿度85%で50分ホイロをとった後、200℃に設定した固定窯に入れ40分焼成してプルマン型食パンA〜Cを得た。
得られた食パン生地A〜C、コントロールの生地作業性については、上記作業中に下記評価基準に則って評価した。また、得られたプルマン型食パンA〜C、コントロールについては、焼成した後3日間常温で保存したものを、以下の評価基準で評価した。
下記評価基準に則って、5名の専門パネラーによって採点した。尚、集計した結果が25〜23点である場合は◎+++、22〜20点である場合は◎++、19〜17点である場合は◎+、16〜14点である場合は◎、13〜11点である場合は○、10〜8点である場合は△、7点以下の場合は×として評価表中に表した。評価に先立ち、事前にパネラー間で各点数に対応する官能の程度をすり合わせた。
5点:べとつきもなく伸展性もよく、極めて良好な作業性であった。
4点:良好な作業性であった。
3点:わずかにべとつきが感じられるか又はわずかに伸展性が悪く感じられるが、良好な作業性であった。
2点:ややべとつきが感じられるか又はやや伸展性が悪く、作業性が若干劣るものであった。
1点:べとつきがあるか又は伸展性が悪く、作業性が劣るものであった。
5点:極めて良好
4点:良好
3点:やや良好
2点:やや悪い
1点:悪い
5点:極めて良好
4点:良好
3点:やや良好
2点:ややぱさついた感じである
1点:乾いた食感である
5点:歯切れが極めて良好
4点:歯切れが良好
3点:やや重たい食感であるが、歯切れが良好
2点:くちゃつく、又は、ひきが感じられる。
1点:くちゃつきが激しい、又は、ひきが強い。
構成糖残基組成において3つのα結合を有するグルコース残基の比率が8%以上である水溶性食物繊維の生地中への好ましい添加量を、表3の配合にてプルマン型食パンD〜Hを製造して確認した。
尚、プルマン型食パンD〜Hは表3の配合とした以外は、検討1と同様に製造され、検討1と同様に評価を行った。評価結果を表4に示す。
構成糖残基組成において3つのα結合を有するグルコース残基の比率が8%以上である水溶性食物繊維と、アミラーゼとの併用効果について、プルマン型食パンEの配合をベースに、表5の配合でプルマン型食パンI〜Lを製造して確認した。プルマン型食パンI〜Lは表5の配合を採用した以外は検討1と同様に製造した。尚、アミラーゼの生地への添加手順は次のようにした。アミラーゼは粉体の状態のものを用いた。表5記載の単位数となる量のアミラーゼを3つのα結合を有するグルコース残基の比率が8%以上である水溶性食物繊維(製パン改良材(1)−1)と前もって粉体の状態で混合した。得られた混合物を、本捏工程で強力粉を加えるタイミングでベーカリー生地に添加・混合した。得られたプルマン型食パンは検討1と同様に評価を行った。なお、表5記載の酵素の単位数は、ベーカリー生地中の穀粉100gに対する量である。
これらの評価結果を表6に示した。
プルマン型食パンJの配合をベースに、本発明の製パン改良材を含有する生地における、4糖生成アミラーゼとマルトース生成アミラーゼの併用の効果について、表7の配合でプルマン型食パンM〜Oを製造して確認した。プルマン型食パンM〜Oは表7の配合を採用した以外、検討1と同様に製造した。尚、2種のアミラーゼは次のようにベーカリー生地に添加した。2種のアミラーゼは共に粉体の状態のものを用い、表7記載の単位数となる量を、3つのα結合を有するグルコース残基の比率が8%以上である水溶性食物繊維(製パン改良材(1)−1)と前もって粉体の状態で混合した。この混合物を、本捏工程で強力粉を加えるタイミングでベーカリー生地に添加・混合した。得られたプルマン型食パンは検討1と同様に評価を行った。なお、表7記載の酵素の単位数は、ベーカリー生地中の穀粉100gに対する量である。これらの評価結果を表8に示した。
プルマン型食パンJの配合をベースに、本発明の製パン改良材を含有する生地における、4糖生成アミラーゼとマルトース生成アミラーゼ、及びその他酵素の併用の効果について、表9の配合でプルマン型食パンP〜Xを製造して確認した。プルマン型食パンP〜Xは表9の配合を採用する以外は検討1と同様に製造した。尚、酵素のベーカリー生地への添加手順は次のようにした。酵素は全て粉体の状態のものを用い、表9記載の単位数(リパーゼについてはベーカリー生地中の穀粉に対する質量基準の割合)となる量を、3つのα結合を有するグルコース残基の比率が8%以上である水溶性食物繊維と前もって粉体の状態で混合した。この混合物を、本捏工程で強力粉を加えるタイミングでベーカリー生地に添加・混合した。得られたプルマン型食パンは検討1と同様に評価を行った。これらの評価結果を表10に示した。なお、表9記載の酵素の単位数は、ベーカリー生地中の穀粉100gに対する量である。
油相を連続相とする油脂組成物の形態をとる、本発明の製パン改良材(1)−2、及び(1)−3を用いて、表11の配合でプルマン型食パンを製造し、形態の違いによる効果の差異について検討した。尚、プルマン型食パンY、Zは、製パン改良材(1)−2と(1)−3を、ベーカリー生地E中の穀粉類に対する上記水溶性食物繊維量と揃うように添加した他は、検討1と同様に製造し、評価を行った。その結果を表12に示す。
水中油型乳化物の形態をとる、本発明の製パン改良材(1)−4を用いて、表13の配合でプルマン型食パンを製造し、形態の違いによる効果の差異について検討した。尚、プルマン型食パンAAは、ベーカリー生地E中の穀粉類に対する上記水溶性食物繊維量と揃うように添加した他は、検討1と同様に製造し、評価を行った。その結果を表14に示す。
本発明の製パン改良材(1)−5〜8を用いて、表15の配合でプルマン型食パンAB〜AEを製造し、3つのα結合を有するグルコース残基の比率が8%以上である水溶性食物繊維と酵素を含有し、油脂組成物の形態をとる製パン改良材の効果を検討した。尚、プルマン型食パンAB〜AEは、表15の配合を採用した以外は検討1と同様に製造し、評価を行った。その結果を表16に示す。
Claims (10)
- 構成糖残基組成において、3つのα結合を有するグルコース残基の比率が8%以上である水溶性食物繊維を含有する、製パン改良材。
- 更に、上記水溶性食物繊維の構成糖残基組成において、1位と6位の水酸基で結合しているグルコース残基の比率が30%以上である、請求項1記載の製パン改良材。
- 油脂組成物である、請求項1又は2に記載の製パン改良材。
- 請求項1〜3のいずれか一項に記載の製パン改良材を含有するベーカリー生地。
- アミラーゼを含有する、請求項4に記載のベーカリー生地。
- 構成糖残基組成において3つのα結合を有するグルコース残基の比率が8%以上である水溶性食物繊維と、アミラーゼを含有する、製パン改良材。
- 油脂組成物である、請求項6記載の製パン改良材。
- 請求項6又は7に記載の製パン改良材を含有する、ベーカリー生地。
- 請求項5又は10に記載のベーカリー生地の加熱処理品であるベーカリー食品。
- ベーカリー生地に含有される穀粉類に対して、構成糖残基組成において、3つのα結合を有するグルコース残基の比率が8%以上である水溶性食物繊維を添加する、製パン改良方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018054288A JP7144167B2 (ja) | 2018-03-22 | 2018-03-22 | 製パン改良材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018054288A JP7144167B2 (ja) | 2018-03-22 | 2018-03-22 | 製パン改良材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019165646A true JP2019165646A (ja) | 2019-10-03 |
JP7144167B2 JP7144167B2 (ja) | 2022-09-29 |
Family
ID=68105663
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018054288A Active JP7144167B2 (ja) | 2018-03-22 | 2018-03-22 | 製パン改良材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7144167B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021153391A1 (ja) * | 2020-01-31 | 2021-08-05 | 株式会社J-オイルミルズ | ベーカリー食品用生地の製造方法 |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04141041A (ja) * | 1990-09-28 | 1992-05-14 | Mitsubishi Kasei Corp | 冷凍パン生地の製造方法 |
JPH11266773A (ja) * | 1998-03-18 | 1999-10-05 | Amano Pharmaceut Co Ltd | パン類の品質改良組成物および該品質改良組成物を用いたパン類の製造法 |
JP2004524849A (ja) * | 2001-03-30 | 2004-08-19 | ロケット・フルーレ | 低カロリー食品を調製する方法 |
JP2006254901A (ja) * | 2005-02-21 | 2006-09-28 | Matsutani Chem Ind Ltd | 水溶性食物繊維含有組成物及びその製造方法 |
WO2008136331A1 (ja) * | 2007-04-26 | 2008-11-13 | Kabushiki Kaisha Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo | 分岐α-グルカン及びこれを生成するα-グルコシル転移酵素とそれらの製造方法並びに用途 |
JP2012125236A (ja) * | 2010-11-26 | 2012-07-05 | Adeka Corp | 製パン練り込み用乳化油脂組成物 |
JP2017184654A (ja) * | 2016-04-04 | 2017-10-12 | 株式会社林原 | バターケーキの冷蔵保存時の硬化抑制剤、これを含んでなるバターケーキ用プレミックス及びこれを用いた冷蔵保存時の硬化が抑制されたバターケーキの製造方法 |
JP2017189131A (ja) * | 2016-04-12 | 2017-10-19 | 株式会社Adeka | 製パン練り込み用油脂組成物 |
-
2018
- 2018-03-22 JP JP2018054288A patent/JP7144167B2/ja active Active
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04141041A (ja) * | 1990-09-28 | 1992-05-14 | Mitsubishi Kasei Corp | 冷凍パン生地の製造方法 |
JPH11266773A (ja) * | 1998-03-18 | 1999-10-05 | Amano Pharmaceut Co Ltd | パン類の品質改良組成物および該品質改良組成物を用いたパン類の製造法 |
JP2004524849A (ja) * | 2001-03-30 | 2004-08-19 | ロケット・フルーレ | 低カロリー食品を調製する方法 |
JP2006254901A (ja) * | 2005-02-21 | 2006-09-28 | Matsutani Chem Ind Ltd | 水溶性食物繊維含有組成物及びその製造方法 |
WO2008136331A1 (ja) * | 2007-04-26 | 2008-11-13 | Kabushiki Kaisha Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo | 分岐α-グルカン及びこれを生成するα-グルコシル転移酵素とそれらの製造方法並びに用途 |
JP2012125236A (ja) * | 2010-11-26 | 2012-07-05 | Adeka Corp | 製パン練り込み用乳化油脂組成物 |
JP2017184654A (ja) * | 2016-04-04 | 2017-10-12 | 株式会社林原 | バターケーキの冷蔵保存時の硬化抑制剤、これを含んでなるバターケーキ用プレミックス及びこれを用いた冷蔵保存時の硬化が抑制されたバターケーキの製造方法 |
JP2017189131A (ja) * | 2016-04-12 | 2017-10-19 | 株式会社Adeka | 製パン練り込み用油脂組成物 |
Non-Patent Citations (2)
Title |
---|
実用コーンスターチ工業, 1978, P.72-75, 168-169, JPN7022000186, ISSN: 0004683964 * |
日本食品新素材研究会誌, 2001, VOL.4, NO.1, P.30-34, JPN7022000187, ISSN: 0004683963 * |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021153391A1 (ja) * | 2020-01-31 | 2021-08-05 | 株式会社J-オイルミルズ | ベーカリー食品用生地の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7144167B2 (ja) | 2022-09-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7422174B2 (ja) | ベーカリー用油脂組成物 | |
JP6721392B2 (ja) | 製パン練り込み用油脂組成物 | |
JP5153610B2 (ja) | 穀粉含有生地及びその製造方法 | |
JP6803658B2 (ja) | 食品用組成物 | |
RU2356230C2 (ru) | Улучшающий хлеб агент и его применение в хлебных продуктах | |
JP5249884B2 (ja) | 酵素含有油中水型乳化油脂組成物 | |
JP6080151B2 (ja) | パン生地 | |
JP2012125236A (ja) | 製パン練り込み用乳化油脂組成物 | |
JP2017176122A (ja) | 製パン用油脂組成物および製パン用穀粉生地 | |
JP2014076005A (ja) | 製菓用油脂組成物 | |
JP2018064500A (ja) | パン生地 | |
JP7451957B2 (ja) | 製パン用油脂組成物、製パン用穀粉生地、製パン用穀粉生地の製造方法 | |
JP5886006B2 (ja) | 製パン練り込み用乳化油脂組成物 | |
JP5964250B2 (ja) | 油中水型である製パン練り込み用可塑性乳化油脂組成物 | |
JP7407522B2 (ja) | 製菓練り込み用油脂組成物とそれを用いた製菓 | |
JP7096012B2 (ja) | ベーカリー用油中水型乳化油脂組成物 | |
JP7144167B2 (ja) | 製パン改良材 | |
JP2017209038A (ja) | ベーカリー用可塑性油中水型乳化油脂組成物 | |
JP6467656B2 (ja) | 製パン用油脂組成物 | |
JP2000157169A (ja) | パン用水中油型乳化組成物 | |
JP6430753B2 (ja) | 油脂組成物、該油脂組成物が配合された製菓製パン類 | |
JP7160071B2 (ja) | 製パン用油脂組成物および製パン用穀粉生地 | |
JP2013215163A (ja) | パン生地及びパン類 | |
JP7374962B2 (ja) | スプレッド用又は注入用の油脂組成物、それを塗布又は注入したベーカリー製品 | |
JP2021036865A (ja) | ベーカリー用油脂組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210308 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220111 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220118 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20220304 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220518 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220830 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220915 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7144167 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |