JP6508209B2 - 医療用チューブの搬送用支持具、該搬送用支持具を用いる医療用チューブの製造システム、及び前記搬送用支持具を用いる医療用チューブの製造装置、並びに前記搬送用支持具を用いた医療用チューブの製造方法 - Google Patents

医療用チューブの搬送用支持具、該搬送用支持具を用いる医療用チューブの製造システム、及び前記搬送用支持具を用いる医療用チューブの製造装置、並びに前記搬送用支持具を用いた医療用チューブの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えばバルーンカテーテルなどの医療用チューブの製造過程に用いられる搬送用支持具、該搬送用支持具を用いた加工装置、及び製造システム、並びに製造方法に関する。
医療用チューブのうち例えばバルーンカテーテルの製造においては、従来、コーティングやバルーンの折畳み、耐圧検査、包装などの各処理工程の間を、2m程度の長尺な「樋」のような収納容器にカテーテルを横向きに入れて搬送し、各処理工程では、人手によりカテーテルを1本1本取り出して処理を行った後、再度1本1本収納容器に戻して次の工程に搬送するということが行われていた。
しかしながら、長尺な収納容器を搬送するのは手間がかかり安全に搬送するためにはその分の搬送スペースが必要となり効率が悪い。また、各処理工程においても、同様に長尺な収納容器を置いたり取り出したカテーテルを取回すためのスペースが必要であり、各工程に必要となる空間スペースも大きくなる。このように製造過程で必要なスペースが広くなり、面積生産性が低いという課題があった。また、各処理工程で毎回、「1本1本」の人手によるハンドリングが必要であり、オペレータの工数がかかり、生産性の向上に一定の限界があった。
これに対し、内視鏡処置具の工程内にて内視鏡処置具の長尺有限長で可撓性を有するシースコイルを作業工程間搬送若しくは工程にて使用する装置への供給を行う搬送パレットであって、複数本のシースコイルの各々の両端部側を各シースコイルを垂直U字姿勢となるように撓ませた状態で、かつ、列設状態で位置決め及び把持するとともに、各シースコイルの把持位置を垂直上方向と、水平横方向とに変更可能な可倒式のクランプ機構部と、可倒式のクランプ機構部を垂直U字姿勢の各シースコイルと干渉することなく支持する矩形枠状の本体とを備えたことを特徴とする内視鏡処置具の搬送パレットが提案されている(特許文献1参照)。
このような搬送パレットによれば、複数本をまとめて搬送でき、これを工程にて使用する装置へ供給すれば生産効率を向上させることが可能となる。しかしながら、シースコイルを垂直U字姿勢となるように撓ませた状態で把持するので、シースコイルが短ければよいが長い場合は垂れ下がりの量が長くなり、搬送時の作業性が悪くなるとともに自動搬送を行うことも難しくなる。また、被加工部となるシースコイル両端側の床からの高さが当該垂れ下がりの分だけ上下し、工程の装置にセットする場合も取り回しがしにくく、装置側に設計上の負担がかかるという課題がある。
特開2003−47590号公報
そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、長さや種類の異なるワークチューブでも下端の位置が同じ高さとなるように保持することができ、作業者が手で持ち運びやすく、自動搬送も実現しやすく、更には、多くの場合に被加工部となるチューブ端部側の高さを定位置に固定でき、製造装置の治具として兼用する場合に装置側に設計の自由度を確保できる搬送用支持具を提供する点にある。
本発明は、前述の課題解決のために、医療用チューブの製造過程で用いられる搬送用支持具であって、上方位置で途中部が屈曲し、下方に向けて延びるワークチューブの両端側をそれぞれ把持する第1の把持部及び第2の把持部を設けてなる搬送用支持具を構成した。
ここで、前記第1の把持部及び第2の把持部が、それぞれ複数本のワークチューブを間隔をあけて把持する複数の把持部を有し、複数本のワークチューブをまとめて搬送可能なものが好ましい。
特に、前記第1の把持部及び第2の把持部が、各々複数本のワークチューブを間隔をあけて把持する複数の把持部を略直線状に配してなり、且つ、前記第1の把持部及び第2の把持部を互いに略同一平面上に設けたものが好ましい。
また、前記屈曲したワークチューブの途中部を前記上方位置に保持する上方保持部を設けたものが好ましい。
さらに、前記上方保持部を高さ調整可能に設けたものが好ましい。
また、前記第1の把持部及び第2の把持部のうち少なくとも一方の把持部が、ワークチューブ端部から所定の長さ中央寄りの位置のチューブ外周面を把持する把持部であるものが好ましい。
また、前記第1の把持部が、ワークチューブの一方の端部に設けられた端部材を位置決めされた状態で把持する把持部であり、且つ、前記第2の把持部が、ワークチューブの他方の端部から所定の長さ中央寄りの位置のチューブ外周面を把持する把持部であるものが好ましい。
特に、前記第1の把持部又は第2の把持部により前記チューブ外周面を把持され、該把持部から端部まで所定の長さ延出するワークチューブの当該端部を所定の位置で保持し、これによりワークチューブの当該延出部分を前記把持部との間で張架する端部保持部材を着脱可能に設けたものが好ましい。
また、読み取り装置で読み取り可能な識別情報部を付設したものが好ましい。
また、前記製造過程で使用する製造装置に取り付けられる被取り付け部を設けたものが好ましい。
また本発明は、上記した本発明に係る搬送用支持具を用い、複数の製造装置で加工を施し、医療用チューブを製造する製造システムであって、複数の製造装置を配置するとともに、各製造装置に、前記第1の把持部及び第2の把持部によりワークチューブを把持した前記搬送用支持具を取り付ける取付台と、前記取付台に取り付けられた搬送用支持具の前記第1の把持部又は第2の把持部により端部から所定の長さ中央寄りの位置のチューブ外周面を把持され、前記把持部から端部まで延出しているワークチューブの当該延出部分に対し、加工を行う加工部とを設け、前記搬送用支持具により把持された状態でワークチューブが各製造装置に搬送され、前記搬送用支持具により把持された状態でワークチューブが各製造装置で加工される医療用チューブの製造システムをも提供する。
また本発明は、上記した本発明に係る搬送用支持具を用いた製造装置であって、前記第1の把持部及び第2の把持部により複数本のワークチューブを把持した前記搬送用支持具が取り付けられる取付台と、前記取付台に取り付けた搬送用支持具に支持され、前記第1の把持部又は第2の把持部により端部から所定の長さ中央寄りの位置のチューブ外周面を把持される複数本のワークチューブにおける、前記把持部から端部まで延出している複数の当該延出部分を選択的に屈曲させながら所定の姿勢に変更させる姿勢変更手段と、前記姿勢変更手段により順次、他と異なる姿勢に姿勢変更される前記延出部分に対して加工を行う加工部とを備えることを特徴とする医療用チューブの製造装置をも提供する。
ここで、前記姿勢変更手段により順次姿勢変更される前記延出部分と前記加工部との相対位置関係が同じになるように、順次相対位置を調整する位置調整手段を備えるものが好ましい。
具体的には、前記医療用チューブがバルーンカテーテルであり、前記延出部分がバルーンを有する先端側部位であり、基端側の端部材であるハブに接続されるエア供給/吸引手段を備えるものが好ましい。
特に、前記加工部が、バルーンの折り目加工部であり、バルーンカテーテルのバルーン折り目加工装置として構成されるものが好ましい。
さらに、前記加工部が、前記折り目加工部として、バルーンにヒダを形成するヒダ付け加工部と、ヒダ付け加工により形成されたヒダを周方向に折り畳んで折り目を形成する折り目付け加工部とを備えるものが好ましい。
また本発明は、上記した本発明に係る搬送用支持具を用い、複数の製造装置で加工を施し、医療用チューブを製造する製造方法であって、複数の製造装置を配置するとともに、各製造装置に、前記第1の把持部及び第2の把持部によりワークチューブを把持した前記搬送用支持具を取り付ける取付台と、前記取付台に取り付けられた搬送用支持具の前記第1の把持部又は第2の把持部により端部から所定の長さ中央寄りの位置のチューブ外周面を把持され、前記把持部から端部まで延出しているワークチューブの当該延出部分に対して加工を行う加工部とを設け、前記搬送用支持具に把持させた状態でワークチューブを各製造装置に搬送し、各製造装置の取付台に前記搬送用支持具を取り付け、該搬送用支持具に把持されたワークチューブを各製造装置の加工部で加工することを特徴とする医療用チューブの製造方法をも提供する。
また本発明は、上記した本発明に係る搬送用支持具を用いた医療用チューブの製造方法であって、前記第1の把持部及び第2の把持部により複数本のワークチューブを把持した前記搬送用支持具を取付台に取り付け、該取付台に取り付けられた搬送用支持具に支持され、前記第1の把持部又は第2の把持部により端部から所定の長さ中央寄りの位置のチューブ外周面を把持された複数本のワークチューブにおける前記把持部から端部まで延出している複数の当該延出部分を、選択的に屈曲させながら所定の姿勢に変更させ、順次、他と異なる姿勢に姿勢変更される前記延出部分に対し、加工を行うことを特徴とする医療用チューブの製造方法をも提供する。
ここで、順次姿勢変更される前記延出部分と前記加工を行う加工部との相対位置関係が同じになるように、順次相対位置を調整することが好ましい。
また、前記医療用チューブがバルーンカテーテルであり、前記延出部分がバルーンを有する先端側部位であり、基端側の端部材であるハブに接続されるエア供給/吸引手段により、エアを供給/吸引しながら前記バルーンを有する先端側部位の加工を行うことが好ましい。
さらに、前記加工が、バルーンの折り目加工であることが好ましく、特に前記加工が、前記折り目加工として、バルーンにヒダを形成するヒダ付け加工と、ヒダ付け加工により形成されたヒダを周方向に折り畳んで折り目を形成する折り目付け加工とを備えることが好ましい。
以上にしてなる本願発明に係る搬送用支持具によれば、上方位置で途中部が屈曲し、下方に向けて延びるワークチューブの両端側をそれぞれ把持する第1の把持部及び第2の把持部を設けたので、長さや種類の異なるワークチューブを把持する場合でも両端側の高さ位置を同じにすることができ、作業者が手で持ち運ぶ場合は高さが一定であるので持ち運びやすく、自動搬送を設計する際にも設計しやすく、より実現しやすい。また、両端側の位置を定位置に固定できるので、主に端部周辺の加工が多く行われる医療用チューブのワークチューブの製造装置の治具として兼用しやすい。
また、第1の把持部及び第2の把持部が、それぞれ複数本のワークチューブを間隔をあけて把持する複数の把持部を有し、複数本のワークチューブをまとめて搬送可能であるため、複数本のワークチューブを効率よく安定した姿勢で搬送等することができる。
また、前記第1の把持部及び第2の把持部が、各々複数本のワークチューブを間隔をあけて把持する複数の把持部を略直線状に配してなり、且つ、前記第1の把持部及び第2の把持部を互いに略同一平面上に設けたので、把持される複数のワークチューブも略同一平面上にまとまった姿勢で把持され、占有面積を小さくでき、面積生産性を向上させることができる。
また、第1、第2の把持部だけでワークチューブを把持すると、上方の途中部は移動時に揺れたりすることで把持部の根元位置でチューブに応力が集中する可能性があるが、屈曲したワークチューブの途中部を上方位置に保持する上方保持部を設けたので、途中部が安定保持され、把持部根元位置への応力集中を防止することができる。また、搬送時に途中部が倒れて破損する等の不測の事態も未然に防止することができる。
また、上方保持部を高さ調整可能に設けたので、種々の長さのワークチューブに対応することができる。
また、第1の把持部及び第2の把持部のうち少なくとも一方の把持部が、ワークチューブ端部から所定の長さ中央寄りの位置のチューブ外周面を把持する把持部であるので、製造装置にセットした際、当該把持部より延出した部位を被加工部として加工部に位置付けることが容易となる。
また、第1の把持部が、ワークチューブの一方の端部に設けられた端部材を位置決めされた状態で把持する把持部であり、且つ、前記第2の把持部が、ワークチューブの他方の端部から所定の長さ中央寄りの位置のチューブ外周面を把持する把持部であるので、第1の把持部で一端側を位置決めした状態でしっかりと固定しつつ、第2の把持部から延出した他端側を各工程における被加工部として安定した姿勢で加工部に位置付けることができる。
また、第1の把持部又は第2の把持部により前記チューブ外周面を把持され、該把持部から端部まで所定の長さ延出するワークチューブの当該端部を所定の位置で保持し、これによりワークチューブの当該延出部分を前記把持部との間で張架する端部保持部材を着脱可能に設けたので、第1又は第2の把持部から延出したワークチューブの延出部分を安定した状態に保持して搬送でき、破損等を未然に防止できる。また、当該端部保持部材を取り付けたままディッピング等のコーティング加工で延出部分を効率よく加工することができ、ワークチューブを複数本設ける場合でも、互いに接触したりせず、搬送、加工、乾燥時に安定した姿勢を保持できる。
また、読み取り装置で読み取り可能な識別情報部を付設したので、取り付けられたワークチューブのシリアル番号等の情報を管理でき、誤りなく正確に品種に応じた加工・管理を行うことが容易になり、製造不良等の情報を管理することもできる。
また、製造過程で使用する製造装置に取り付けられる被取り付け部を設けたので、製造装置に取り付けることでそのままワークチューブを位置決めする治具として機能させることができ、装置への取合いも共通化でき、効率的な生産が可能となる。
また、本発明の搬送用支持具を用い、複数の製造装置で加工を施し、医療用チューブを製造する製造システムであって、複数の製造装置を配置するとともに、各製造装置に、前記第1の把持部及び第2の把持部によりワークチューブを把持した前記搬送用支持具を取り付ける取付台と、前記取付台に取り付けられた搬送用支持具の前記第1の把持部又は第2の把持部により端部から所定の長さ中央寄りの位置のチューブ外周面を把持され、前記把持部から端部まで延出しているワークチューブの当該延出部分に対し、加工を行う加工部とを設け、前記搬送用支持具により把持された状態でワークチューブが各製造装置に搬送され、前記搬送用支持具により把持された状態でワークチューブが各製造装置で加工されるので、搬送用支持具を各製造装置間の搬送のみならず各製造装置における治具として兼用することができ、ワークチューブを各製造装置で1本づつ取り外すことなく、搬送用支持具に把持させたまま効率よく生産を行うことができるシステムを構築できる。
また、本発明の搬送用支持具を用いた製造装置であって、前記第1の把持部及び第2の把持部により複数本のワークチューブを把持した前記搬送用支持具が取り付けられる取付台と、前記取付台に取り付けた搬送用支持具に支持され、前記第1の把持部又は第2の把持部により端部から所定の長さ中央寄りの位置のチューブ外周面を把持される複数本のワークチューブにおける、前記把持部から端部まで延出している複数の当該延出部分を選択的に屈曲させながら所定の姿勢に変更させる姿勢変更手段と、前記姿勢変更手段により順次、他と異なる姿勢に姿勢変更される前記延出部分に対して加工を行う加工部とを備えるので、複数のワークチューブを搬送用支持具に把持させたままの状態で、姿勢変更手段により延出部分を選択的に抜き出し、加工部で1本づつ加工を行うことが可能となる。また、下方に延びる延出部分を加工する加工部は縦置きとなり、製造装置の占有面積を小さくすることができ、面積生産性を高められる。
また、姿勢変更手段により順次姿勢変更される前記延出部分と前記加工部との相対位置関係が同じになるように、順次相対位置を調整する位置調整手段を備えるので、順次、延出部分を抜き出して効率よく加工を行うことができる。
また、前記医療用チューブがバルーンカテーテルであり、前記延出部分がバルーンを有する先端側部位であり、基端側の端部材であるハブに接続されるエア供給/吸引手段を備えるので、バルーンカテーテルの各種製造の際、エアを供給/吸引しながら効率よく製造を行うことができる。
また、前記加工部が、バルーンの折り目加工部であり、バルーンカテーテルのバルーン折り目加工装置として構成されるので、複数のワークチューブを搬送用支持具に把持したままの状態で、各ワークチューブのバルーンの折り目加工を効率よく行うことができる。
また、前記加工部が、前記折り目加工部として、バルーンにヒダを形成するヒダ付け加工部と、ヒダ付け加工により形成されたヒダを周方向に折り畳んで折り目を形成する折り目付け加工部とを備えるので、折り目加工を確実に効率よく行うことができる。
また、本発明の搬送用支持具を用い、複数の製造装置で加工を施し、医療用チューブを製造する製造方法であって、複数の製造装置を配置するとともに、各製造装置に、前記第1の把持部及び第2の把持部によりワークチューブを把持した前記搬送用支持具を取り付ける取付台と、前記取付台に取り付けられた搬送用支持具の前記第1の把持部又は第2の把持部により端部から所定の長さ中央寄りの位置のチューブ外周面を把持され、前記把持部から端部まで延出しているワークチューブの当該延出部分に対して加工を行う加工部とを設け、前記搬送用支持具に把持させた状態でワークチューブを各製造装置に搬送し、各製造装置の取付台に前記搬送用支持具を取り付け、該搬送用支持具に把持されたワークチューブを各製造装置の加工部で加工するので、搬送用支持具を各製造装置間の搬送のみならず各製造装置における治具として兼用することができ、ワークチューブを各製造装置で1本づつ取り外すことなく、搬送用支持具に把持させたまま効率よく生産を行うことができる。
また、本発明の搬送用支持具を用いた医療用チューブの製造方法であって、前記第1の把持部及び第2の把持部により複数本のワークチューブを把持した前記搬送用支持具を取付台に取り付け、該取付台に取り付けられた搬送用支持具に支持され、前記第1の把持部又は第2の把持部により端部から所定の長さ中央寄りの位置のチューブ外周面を把持された複数本のワークチューブにおける前記把持部から端部まで延出している複数の当該延出部分を、選択的に屈曲させながら所定の姿勢に変更させ、順次、他と異なる姿勢に姿勢変更される前記延出部分に対し、加工を行うので、複数のワークチューブを搬送用支持具に把持させたままの状態で、延出部分を選択的に抜き出し、1本づつ加工を行うことが可能となる。また、下方に延びる延出部分を加工する加工部は縦置きとなり、製造装置の占有面積を小さくすることができ、面積生産性を高められる。
また、順次姿勢変更される前記延出部分と前記加工を行う加工部との相対位置関係が同じになるように、順次相対位置を調整するので、順次、延出部分を抜き出して効率よく加工を行うことができる。
また、前記医療用チューブがバルーンカテーテルであり、前記延出部分がバルーンを有する先端側部位であり、基端側の端部材であるハブに接続されるエア供給/吸引手段により、エアを供給/吸引しながら前記バルーンを有する先端側部位の加工を行うので、効率よく製造を行うことができる。
前記加工が、バルーンの折り目加工であるので、複数のワークチューブを搬送用支持具に把持したままの状態で、各ワークチューブのバルーンの折り目加工を効率よく行うことができる。
前記加工が、前記折り目加工として、バルーンにヒダを形成するヒダ付け加工と、ヒダ付け加工により形成されたヒダを周方向に折り畳んで折り目を形成する折り目付け加工とを備えるので、折り目加工を確実に効率よく行うことができる。
本発明の代表的実施形態に係る搬送用支持具の使用状態を示す説明図。 同じく側面図。 (a)は同じく搬送用支持具の第1の把持部を示す要部の説明図、(b)は端部材を挟持した状態を示す断面図。 同じく第1の把持部を支持具本体に取り付ける様子を示す説明図。 (a)は第2の把持部を示す平面図、(b)は正面図。 (a)〜(d)は第1の把持部、第2の把持部の配置に関する変形例を説明する説明図。 バルーンカテーテルのワークチューブを示す断面図。 本発明の代表的実施形態に係る製造装置を示す説明図。 同じく製造装置の正面図。 同じく製造装置による製造の手順を示す説明図。 同じく製造の手順を示す説明図。 同じく製造の手順を示す説明図。 同じく製造の手順を示す説明図。 本発明の代表的実施形態に係る製造システムを示す説明図。 同じく製造システムを示す説明図。 代表的実施形態に係る製造装置による製造の手順の変形例を示す説明図。 同じく製造の手順の変形例を示す説明図。
A1−A3 製造装置
W ワークチューブ
w1,w3 端部
w2 位置
We 延出部分
1 搬送用支持具
2 支持具本体
4A 把持部本体
4B 押え部材
11 第1の把持部
12 第2の把持部
13 上方保持部
14 端部保持部材
15 識別情報部
16 被取り付け部
20,20A,20B 横フレーム
21 縦フレーム
22,23 ブラケット
24,25 突起
26 摘み部分
28 取り付け穴
30 把持部
31 孔部
32 連通溝
33 突起
34,35 取り付け孔
35b 案内溝
40 把持部
41 凹溝
43 軟質部材
44 硬質部材
45 硬質部材
46 軟質部材
50 支持杆
51 保持部
52,53 板部材
54 ブラケット材
60 取付台
61 突起
62 姿勢変更手段
63 加工部
64 位置調整手段
65 保持部
66 ヒダ付け加工部
67 折り目付け加工部
68 エア供給/吸引手段
69 制御バルブ
70 リークテスター
71 表示装置
90 端部材
次に、本発明の実施形態を添付図面に基づき詳細に説明する。
本発明の搬送用支持具1は、医療用チューブの製造過程で用いられる搬送用支持具であって、図1及び図2に示すように、上方位置で途中部が屈曲され、下方に向けて延びるワークチューブW両端側(すなわち、屈曲した部分からワークチューブWの一方の端部へ向かう側と他方の端部に向かう側と)をそれぞれ把持する第1の把持部11と第2の把持部12を備えていることを特徴としている。尚、以下の実施形態では、医療用チューブとして図7に示すようなバルーンカテーテルを例に説明するが、本発明はこれに何ら限定されるものではなく、その他のカテーテルや内視鏡処置具など各種の医療用チューブを対象にすることができる。
搬送用支持具1は、具体的には長尺な横フレーム20とその略中央の位置から上方に立設される縦フレーム21からなる支持具本体2を備え、横フレーム20の縦フレーム21が立設する略中央の位置に対し一方の側(図1の紙面左側)に添って横長の第1の把持部11が設けられ、横フレーム20の前記略中央の位置に対し他方の側(図1の紙面右側)に添って第2の把持部12が設けられ、縦フレーム21には屈曲したワークチューブWの途中部を上方の位置に保持する上方保持部13が設けられている。フレームの材料はアルミニウム等の金属や硬質の合成樹脂など特に限定されない。
第1の把持部11は横フレーム20の前面側に該フレームと平行に取り付けられており、第2の把持部12は横フレーム20の後面側に該フレームと平行に取り付けられている。このように第1の把持部11と第2の把持部12とを横フレーム20の前後反対の面にそれぞれ設けることで、ワークチューブWの重さが横フレームの中心に作用し、長尺なワークチューブWを安定保持できるように構成されているが、横フレーム20の前後同じ側の面に設けるようにしても勿論よい。また、同一の横フレーム20に設けることで互いに略同一高さ位置に設けられているが、高さが異なる位置に設けることも可能である。
第1の把持部11及び第2の把持部12は、それぞれ図3〜図5に示すように、複数本(図示の例では10本)のワークチューブWを互いに間隔をあけて把持する複数の把持部30、40が設けられており、これにより複数本のワークチューブWをまとめて把持した状態で搬送できるように構成されている。ただし、搬送用支持具1で把持するワークチューブWの本数は特に限定されず、1本のみ把持できるもの(把持部11、12がそれぞれワークチューブを1本のみ把持するもの)も勿論本発明に含まれる。
また、第1の把持部11、第2の把持部12いずれも複数の把持部30、40が一列に配されているが、複数列に配してもよい。本実施形態では、図6の簡略平面図の(a)にも示すように、真直な横フレーム20に沿って同じく真直な第1の把持部11及び第2の把持部12が付設され、これにより把持される複数のワークチューブWが略同一平面上に支持された状態となり面積生産性に優れる構成とされているが、その他の構成でもよい。
例えば図6の(b)に示すように、平行に対向配置される横フレーム20A,20Bにそれぞれ第1の把持部11、第2の把持部12を設けたものや、(c)に示すように横フレーム20を略中央の位置で屈曲した平面視くの字状に構成し、略中央の位置に対し一方の側に第1の把持部11を設け、他方の側に第2の把持部12を設けたもの(図示したものは略90度の方向に屈曲した形状だがそれよりも角度が小さい、或いは大きいものでもよい。)や、(d)に示すように横フレーム20を環状に構成し、対向する位置にそれぞれ第1の把持部11、第2の把持部12を設けたものでもよい。第1の把持部11、第2の把持部12とも鉛直上下方向にワークチューブを把持するように構成されているが、斜めに把持するように構成することも可能である。
第1の把持部11は、ワークチューブWの一方の端部w1に設けられた端部材90を位置決めした状態で把持する端部把持部であり、第2の把持部12は、ワークチューブWの他方の端部w3から所定の長さ中央寄りの位置w2のチューブ外周面を把持する中間把持部である。このように一方を端部w1を把持する端部把持部とし且つ他方を中間把持部とすることで、端部w1を位置決めした状態にしっかりと固定しつつ、中間把持部で把持された位置w2から他方の端部w3まで延出している当該所定長さの延出部分Weを各工程における被加工部としてフレキシブルな状態に支持することが可能となる。
第1の把持部11は、より詳しくは、図3に示すようにワークチューブWの端部材90(バルーンカテーテルにおけるハブ部材)よりも小径の上下貫通した孔部31と、該孔部31の直径より小さくワークチューブWのチューブ部分の直径より大きな幅を有し、該孔部31から側方、本例では支持具本体2の横フレーム20に固定される後面側と反対の前面側の外部に連通する連通溝32とよりなる複数の把持部30が設けられており、ワークチューブWの比較的細いチューブ部分を側方(前面側)から前記連通溝32を通じて孔部31に挿着した状態で、さらにワークチューブWを長手方向に沿って端部材90が孔部31に近づく方向に(下面側から上面側に向けて)相対移動させることで、端部材90が孔部31に圧着するように構成されている。
端部材90の安定した圧着状態を維持するため、第1の把持部11の全体、又は少なくとも孔部31は軟質合成樹脂や合成ゴム等の軟質材料より構成されることが好ましい。例えばポリオキシメチレン(POM)などが好ましい例である。また、上記のとおり孔部31と連通溝32とより各把持部30が側方に開放された溝構造とされているので、端部材90の挿入により変形しやすく、その弾性復元力により端部材90を孔部31内に強固に把持することができる。本例では端部材90を孔部31内に安定保持するべく、さらに孔部31の内周面に突起33が形成され、部分的に圧着力を高める工夫が為されている。
第1の把持部11は、横フレーム20に対して着脱可能に取り付けられている。具体的には、図4に示すように、横フレーム20の前面に突設した左右一対の取り付け用ブラケット22、23間に、第1の把持部11の左右端面が着脱可能に係合するように構成されている。このように第1の把持部11を着脱可能に係合するように構成することで、たとえば第1の把持部11を横フレーム20から離脱させた状態で、先に第2の把持部12に把持された各ワークチューブWの端部材90を第1の把持部11に把持させ、すべてのワークチューブWを把持させた状態で、ワークチューブWを屈曲させながら第1の把持部11を横フレーム20に取り付けることで、複数のワークチューブWをまとめて効率良くセットすることができる。
より詳しくは、左右のブラケットの互いに対向する内側面に、少なくとも一方が突出方向にばね付勢された出没自在な突起24、25がそれぞれ突設されており、第1の把持部11の対応する左右端面にこれら突起24、25が嵌り込む取り付け孔34、35が設けられている。出没自在な突起25は、ブラケット23に内蔵の図示しないばねにより突出方向に付勢されており、対応する取り付け孔35には、後面に開放され、前方に向かって次第に浅くなるテーパー状の底面を有する案内溝35bが連通して設けられている。
そして、第1の把持部11を横フレーム20に取り付けるときは、一方の取り付け孔34に突起24を挿着した状態で、第1の把持部11の他方の取り付け孔35側の端部を横フレーム20前面に向けて押し付けるだけで、案内溝35bが次第に突起25を没する方向に押して移動し、取り付け孔35の位置で突起25が再度突出して嵌まり込むことで係合する。取り外すときには、突起25の基端側のブラケット反対面に突出している摘み部分26を持って突起25が没する方向に引き出すことで取り付け孔35から離脱させ、ブラケット22、23間から第1の把持部11をワンタッチで取り外すことができる。
第2の把持部12は、図5に示すように横フレーム20に固定され、外面に上下面に連通する複数の凹溝41が所定間隔をおいて形成された把持部本体4Aと、把持部本体4Aの外面に取り付けねじ42で固定され、各凹溝41内に配置されたワークチューブWのチューブ外周面を凹溝41との間で挟持する板状の押え部材4Bとより構成されている。すなわち、複数の凹溝41が押え部材4Bとともに把持部40として機能する。
少なくとも凹溝41とこれに対向する押え部材4Bの内面側は、チューブ外周面を破損することなく安定保持するべく、軟質合成樹脂や合成ゴム等の軟質材料より構成されることが好ましく、本例では把持部本体4Aが凹溝41を有する軟質部材43(例えばシリコンゴム)を比較的硬質な部材44(例えばポリオキシメチレン(POM))で挟みこんだ構造とされ、押え部材4Bが比較的硬質な部材45(ポリオキシメチレン(POM))と凹溝41に対向する内側の軟質部材46(例えばシリコンスポンジ)の2層構造とされている。
上方保持部13は、図1及び図2に示すように、縦フレーム21の前面に設けられ、屈曲した各ワークチューブWの途中部を掛止する側面視略L字状のフックである。このような上方保持部13でワークチューブWを掛止することで、当該チューブ途中部が移送中に揺れたりせずに安定保持でき、第1の把持部11や第2の把持部12で把持されるチューブ根元部分に応力集中することを未然に防止することができるのである。
このような上方保持部13は、ワークチューブWの長さ寸法に応じて、高さ調整可能に設けられることが好ましく、本例のフックも縦フレーム21に設けられた図示しない複数の螺孔に取り付けねじ27で選択的に取り付けることが可能とされている。また、図示した例では各ワークチューブWを逆U字状に屈曲させた当該屈曲部位を掛止しているが、さらに長尺なワークチューブWの場合、1回又は数回丸めて束ねた状態に掛止させることも勿論できる。
また本例の上方保持部13はワークチューブWの途中部が倒れないように縦フレーム21とフックの間で支持している形態であるが、ワークチューブWの荷重を支持するように掛止するものや同じく荷重を支持するべく縦フレーム21との間でワークチューブWをしっかりと固定するような形態でもよい。このように荷重を支持するように構成した場合、第1、第2の把持部で支える力をより弱くすることができ、チューブへの負担を軽くすることができる。
支持具本体2には、図4や図8の拡大図に示すように製造過程で使用する製造装置に取り付けるための被取り付け部16が設けられている。本例では横フレーム20底面の複数箇所に取り付け穴28が形成され、製造装置側の取付台60の上面の対応する位置に突設された複数の突起61がそれぞれ嵌り込むことで、ワークチューブWを把持した搬送用支持具1が取付台60上に安定した姿勢で取り付けられる。尚、被取り付け部16はこのような穴に何ら限定されず、取付台60側に設けた穴に嵌り込む突起でもよいし、他の形態、たとえば互いに係合する係合部とすることも安定性が向上する点で好ましい。
製造過程で使用される複数の製造装置には、同じように複数の突起61が形成された取付台60が設けられ、被取り付け部16は各製造装置に共通して用いられるように構成されている。すなわち本発明にかかる搬送用支持具1は各製造装置にそのまま取り付け、加工するワークチューブWを位置決めする治具として機能するのである。
また、本実施形態の搬送用支持具1は、第2の把持部12によりチューブ外周面を把持され、該把持部12から延出するワークチューブの端部w3を所定の位置で保持する端部保持部材14が着脱可能に設けられている。端部保持部材14は、具体的には、図1及び図2に示すように横フレーム20の第2の把持部12の左右両端の位置から下方に延びる2本の支持杆50、50と該支持杆の先端部の間に架設される保持部51とより構成され、該端部保持部材14と第2の把持部12とで構成される枠の内側にワークチューブの複数の延出部分Weが平行に配置される。本例では支持杆50の上端に横フレーム20の下面に取り付けねじ55で着脱可能に取り付けられるブラケット材54が設けられているが、端部保持部材14を着脱可能に取り付ける構造としてその他の機構を採用しても勿論よい。
保持部51は、図2に示すように前後2枚の板部材52、53の間にチューブ端部w3を挟持するように構成され、前記枠内側の延出部分Weは第2の把持部12と保持部51との間に張架された状態とされる。これにより被加工部となる延出部分Weを枠内側に保護した状態で且つ互いに接触することもなく安定した姿勢で搬送することができ、加工についても、ディッピング等のコーティング加工やその後の乾燥工程などについては、当該端部保持部材14を取り付けたまま加工等を行うことができる。
支持具本体2その他の適当な箇所には、製造過程で必要に応じて読み取り装置により情報が読み取られる識別情報部15が付設されている。バーコードでもよいし、情報が書き込めるICタグなども好ましい。これにより、取り付けられたワークチューブWのシリアル番号等の情報を入手でき、誤りなく正確に品種に応じた加工・管理を行うことが容易になる。
次に、図8〜図13に基づき、本発明に係る搬送用支持具1を治具として兼用して加工を行う製造装置の実施形態について説明する。
本実施形態の製造装置A2は、図8及び図9に示すように、複数本のワークチューブWを把持した搬送用支持具1が取り付けられる取付台60と、取付台60に取り付けた搬送用支持具1に支持され、第2の把持部12から端部w3まで延出している複数の延出部分Weを選択的に屈曲させながら所定の姿勢に変更させる姿勢変更手段62と、姿勢変更手段62により順次、他と異なる姿勢に姿勢変更される延出部分Weに対して加工を行う加工部63とを備えている。
取付台60の上面には、搬送用支持具1の被取り付け部16である複数の取り付け穴28に対応する位置に複数の突起61が設けられ、これにより取付台60の上に搬送用支持具1を通じてワークチューブWが位置決めされた状態にセットされる。すなわち搬送用支持具1は製造装置A2でワークチューブWを加工する際の治具として機能する。
姿勢変更手段62は、一列に並んだままでは隙間が小さく加工が困難な複数の延出部分Weを選択的に列から抜き出して加工を行うための抜き出し機構であり、各延出部分Weを保持する複数の保持部65と、保持部65を所定の位置に移動させることで保持している延出部分Weを所定の姿勢に変更させる図示しない移動機構とより構成されている。移動機構としては、各保持部65をスライドレールに沿って移動させる機構や油圧シリンダーやリンクなどを介して移動させる機構など種々のものを採用できる。
本例の製造装置A2はバルーンカテーテルの折り目加工装置として構成したものであり、加工部63はバルーンの折り目加工部であるが、これに何ら限定されず、医療用チューブのワークチューブWの延出部分Weを個別に加工する公知の加工部を広く採用することができる。本例の加工部63は、具体的には折り目加工部としてバルーンにヒダを形成するヒダ付け加工部66と、ヒダ付け加工により形成されたヒダを周方向に折り畳んで折り目を形成する折り目付け加工部67とを備える。
また、本実施形態では、姿勢変更手段62により順次姿勢変更される延出部分Weと加工部63との相対位置関係が同じになるように、順次相対位置を調整する位置調整手段64が設けられている。位置調整手段64は図示省略するが、取付台60又は加工部63を横方向に移動させる公知の送り機構を採用できる。
さらに、本実施形態では、基端側の端部材90である圧力流体供給用のポートを有するハブに接続されるエア供給/吸引手段68が設けられている。エア供給/吸引手段68には、たとえば図示しないがエア供給/吸引するハブを選択できる制御バルブ等が接続され、各延出部分Weを加工部63で加工する際などに必要に応じてエア供給/吸引を行う手段である。
また図示しないが、姿勢変更手段62や加工部63、位置調整手段64、エア供給/吸引手段68などの動作を自動制御するコンピュータよりなる制御装置が設けられる。本製造装置A2は、以下のように動作する。
まず、図10(a)に示すように姿勢変更手段62によりすべての延出部分Weを鉛直下向きの位置から一旦図面左方向に屈曲させた回避姿勢とした後、図中(b)に示すように、姿勢変更手段62により延出部分Weのうち1本をヒダ付け加工部66の軸上の位置(本例では鉛直下向きの位置)に姿勢変更させる。
そして、図11(a)に示すようにヒダ付け加工部66が姿勢変更した延出部分Weに向けて軸方向に移動し、加工を行った後、図中(b)に示すように元の位置に戻る。
次に、図12(a)に示すように、ヒダ付け加工部66で加工された延出部分Weを、さらに姿勢変更手段62により折り目付け加工部67の軸上の位置まで右方向に屈曲させた姿勢とし、図中(b)に示すように折り目付け加工部67が延出部分Weに向けて軸方向に移動し、加工を行った後、図13(a)に示すように元の位置に戻る。
加工された延出部分Weは、姿勢変更手段62によって左方向に移動している他の延出部分Weと同じ回避位置まで戻り、位置調整手段64により隣りの未加工の延出部分Weが加工部63に対応する位置となるように取付台60とともに搬送用支持具1及びワークチューブWの全体が移動する。その後の動作は、同じであり、順次隣の延出部分Weが同様に加工される。
なお、以上の例では、1本目の延出部分Weがヒダ付け加工部66及び折り目付け加工部67で加工された後、次順(2本目)の延出部分Weが、1本目の延出部分We同様に、ヒダ付け加工部66及び折り目付け加工部67で加工されていく形態を説明した。しかし、これに限定されるものではない。例えば、図16(a),(b)に示すように、折り目付け加工部67がヒダ付け加工部66に対し奥行き方向(図16(a)の紙面の表面から裏面方向)に乖離しているだけでなく、延出部分Weの配列方向(位置調整手段64の送り方向)に配列間隔(ピッチ)分と同じ距離だけずれた位置に配置することで、以下のような動作で加工することも可能となる。
すなわち、例えば、1本目の延出部分Weを上述と同様、図11(a),(b)に示すようにヒダ付け加工部66により加工した後、折り目付け加工のために折り目付け加工部67の上記ピッチ分ずれた位置まで姿勢変更させる。この姿勢変更と同じタイミングで、図16(a)に示すように回避位置にある次の2本目の延出部分Weもヒダ付け加工のためにヒダ付け加工部66のピッチ分ずれた位置まで姿勢変更させる。次に、図16(b)に示すように位置調整手段64によって1ピッチ分、ワークチューブW全体を移動させることで、1本目の延出部分We、2本目の延出部分Weがそれぞれ折り目付け加工部67、ヒダ付け加工部66と同軸の状態とすることができる。
そして、図17(a)に示すように折り目付け加工部67及びヒダ付け加工部66を同時に1本目の延出部分We及び2本目の延出部分Weに向けて移動させ、加工を行う。次に、図17(b)に示すように折り目付け加工された1本目の延出部分Weを回避位置に姿勢変更させ、ヒダ付け加工された2本目の延出部分を、折り目付け加工のために折り目付け加工部67の上記ピッチ分ずれた位置まで姿勢変更させる。この2本の姿勢変更と同じタイミングで、回避位置にある次の3本目の延出部分Weもヒダ付け加工のためにヒダ付け加工部66のピッチ分ずれた位置まで姿勢変更させる。
その後は、位置調整手段64によってさらに1ピッチ分、ワークチューブW全体を移動させ、2本目の延出部分We及び3本面の延出部分Weを同時に加工した後、上記と同様に、加工された2本の姿勢変更と同時に次の1本を姿勢変更して順次2本づつ同時に加工を行っていく。このようにヒダ付け加工と折り目付け加工を略同時に行うことができ、生産効率が良く好適である。なお、ここで位置調整手段64による移動を各延出部分Weを姿勢変更させた加工直前のタイミングで行っているが、加工直後の姿勢変更直前のタイミングで行うことも勿論可能である。また、ワークチューブW側を移動させているが、加工部側(ヒダ付け加工部66及び折り目付け加工部67)を互いの位置関係を維持したまま移動させるようにしても勿論良い。
また、他の例として、すべての延出部分Weを順次、ヒダ付け加工部66で加工した後、ヒダ付け加工されたすべての延出部分Weを、順次、折り目付け加工部67で加工するようにしてもよい。
次に、本発明の搬送用支持具1を用いて、複数の製造装置A1〜A3で加工を施し、医療用チューブを製造する製造システムを説明する。
製造システムは、図14及び図15に示すように、工場内に複数の製造装置A1〜A3を工程順に配置するとともに、製造装置A1,A2には、ワークチューブWを把持した搬送用支持具1を取り付ける取付台60と、取付台60に取り付けた搬送用支持具1に支持され、第2の把持部12から端部w3まで延出している複数の延出部分Weに対し、加工を行う加工部63とを設けた加工装置であり、搬送用支持具1により把持された状態でワークチューブWが各製造装置A1,A2に搬送され、搬送用支持具1により把持された状態でワークチューブWが各製造装置で加工される。製造装置A3は耐圧検査装置である。
製造装置A1は、延出部分Weの所定範囲を表面コーティングするディップコーティング装置であり、図14(b)(b’)に示すように、基端側の端部材90であるハブに接続されるエア供給/吸引手段68が設けられ、加工部63としてコーティング槽が設けられる。取付台60は、ワークチューブWを把持した搬送用支持具1全体を上下に移動させる移動機構が設けられ、延出部分Weを所定深さまでコーティング槽に漬けることができるように構成されている。
製造装置A1に搬送される搬送用支持具1には、あらかじめワークチューブの端部w3を保持する上述の端部保持部材14が取付けられ、そのまま製造装置Aで端部保持部材14ごと延出部分Weがコーティング槽に漬けられ、さらに次の搬送工程でもそのまま端部保持部材14ごと乾燥しつつ搬送される。同様に、製造装置A1でコーティングして乾燥するまでの間、上記エア供給/吸引手段68によりバルーンが膨らんだ状態に維持される。
製造装置A2は、上述したとおりであり説明は省略する。図15(b)は製造装置A3として耐圧検査装置を設けた例である。ここでは制御バルブ69を通じて基端側のハブにエアを供給し、リーク量を検査するリークテスター70が接続されている。この耐圧検査装置には搬送用支持具1の識別情報部15の情報を読み取り、耐圧検査結果の情報を付加してサーバコンピュータ又は識別情報部15に記憶させる手段が設けられる。
図15(d)は外観検査を行い、ワークチューブWを搬送用支持具1から取り外す作業を行う工程であり、識別情報部15の情報を読み取り、耐圧検査結果の情報を出力する表示装置71が設けられ、耐圧検査で不良となったものや外観検査で不良となったものを不良品容器に入れる作業が行われる。
製造装置A1、A2、A3,外観検査工程の間の搬送は、ワークチューブWを把持した搬送用支持具1を作業者が手で持って搬送してもよいし、搬送用支持具1を移送できるコンベア等の公知の移送機構を利用してもよい。
以上、搬送用支持具1を用いた製造システムの実施形態を説明したが、本発明の製造システムはこのような装置、工程順序に何ら限定されるものではなく、医療用チューブの種類に応じた加工装置、検査装置、工程などに適用することができることは勿論である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる形態で実施し得ることは勿論である。

Claims (23)

  1. 医療用チューブの製造過程で用いられる搬送用支持具であって、
    上方位置で途中部が屈曲し、下方に向けて延びるワークチューブにおける、屈曲した前記途中部から当該ワークチューブの一方の端部へ向かう側と他方の端部に向かう側とをそれぞれ把持する第1の把持部及び第2の把持部を設け、
    前記屈曲したワークチューブの前記途中部を前記上方位置に保持する上方保持部を設け、
    前記上方保持部を、高さ調整可能に設けてなる搬送用支持具。
  2. 前記第1の把持部及び第2の把持部のうち少なくとも一方の把持部が、ワークチューブ端部から所定の長さ中央寄りの位置のチューブ外周面を把持する把持部である請求項1記載の搬送用支持具。
  3. 医療用チューブの製造過程で用いられる搬送用支持具であって、
    上方位置で途中部が屈曲し、下方に向けて延びるワークチューブにおける、屈曲した前記途中部から当該ワークチューブの一方の端部へ向かう側と他方の端部に向かう側とをそれぞれ把持する第1の把持部及び第2の把持部を設け、
    前記第1の把持部及び第2の把持部のうち少なくとも一方の把持部が、ワークチューブ端部から所定の長さ中央寄りの位置のチューブ外周面を把持する把持部であり、
    前記第1の把持部又は第2の把持部により前記チューブ外周面を把持され、該チューブ外周面を把持する把持部から端部まで所定の長さ延出するワークチューブの当該端部を所定の位置で保持し、これによりワークチューブの当該延出部分を前記把持部との間で張架する端部保持部材を着脱可能に設けてなる搬送用支持具。
  4. 前記第1の把持部及び第2の把持部が、それぞれ複数本のワークチューブを間隔をあけて把持する複数の把持部を有し、複数本のワークチューブをまとめて搬送可能な請求項1〜の何れか1項に記載の搬送用支持具。
  5. 前記第1の把持部が、ワークチューブの一方の端部に設けられた端部材を位置決めされた状態で把持する把持部であり、且つ、前記第2の把持部が、ワークチューブの他方の端部から所定の長さ中央寄りの位置のチューブ外周面を把持する把持部である請求項1〜の何れか1項に記載の搬送用支持具。
  6. 読み取り装置で読み取り可能な識別情報部を付設してなる請求項1〜の何れか1項に記載の搬送用支持具。
  7. 前記製造過程で使用する製造装置に取り付けられる被取り付け部を設けてなる請求項1〜の何れか1項に記載の搬送用支持具。
  8. 医療用チューブの製造過程で用いられる搬送用支持具であり、上方位置で途中部が屈曲し、下方に向けて延びるワークチューブにおける、屈曲した前記途中部から当該ワークチューブの一方の端部へ向かう側と他方の端部に向かう側とをそれぞれ把持する第1の把持部及び第2の把持部を設けてなり、前記屈曲したワークチューブの前記途中部を前記上方位置に保持する上方保持部を設けてなる搬送用支持具を用い、複数の製造装置で加工を施し、医療用チューブを製造する製造システムであって、
    複数の製造装置を配置するとともに、
    各製造装置に、
    前記第1の把持部及び第2の把持部によりワークチューブを把持した前記搬送用支持具を取り付ける取付台と、
    前記取付台に取り付けられた搬送用支持具の前記第1の把持部又は第2の把持部により端部から所定の長さ中央寄りの位置のチューブ外周面を把持され、前記チューブ外周面を把持する把持部から端部まで延出しているワークチューブの当該延出部分に対し、加工を行う加工部とを設け、
    前記搬送用支持具により把持された状態でワークチューブが各製造装置に搬送され、前記搬送用支持具により把持された状態でワークチューブが各製造装置で加工される医療用チューブの製造システム。
  9. 請求項1〜の何れか1項に記載の搬送用支持具を用い、複数の製造装置で加工を施し、医療用チューブを製造する製造システムであって、
    複数の製造装置を配置するとともに、
    各製造装置に、
    前記第1の把持部及び第2の把持部によりワークチューブを把持した前記搬送用支持具を取り付ける取付台と、
    前記取付台に取り付けられた搬送用支持具の前記第1の把持部又は第2の把持部により端部から所定の長さ中央寄りの位置のチューブ外周面を把持され、前記チューブ外周面を把持する把持部から端部まで延出しているワークチューブの当該延出部分に対し、加工を行う加工部とを設け、
    前記搬送用支持具により把持された状態でワークチューブが各製造装置に搬送され、前記搬送用支持具により把持された状態でワークチューブが各製造装置で加工される医療用チューブの製造システム。
  10. 医療用チューブの製造過程で用いられる搬送用支持具であり、上方位置で途中部が屈曲し、下方に向けて延びるワークチューブにおける、屈曲した前記途中部から当該ワークチューブの一方の端部へ向かう側と他方の端部に向かう側とをそれぞれ把持する第1の把持部及び第2の把持部を設けてなり、前記屈曲したワークチューブの前記途中部を前記上方位置に保持する上方保持部を設けてなる搬送用支持具を用いた製造装置であって、
    前記第1の把持部及び第2の把持部により複数本のワークチューブを把持した前記搬送用支持具が取り付けられる取付台と、
    前記取付台に取り付けた搬送用支持具に支持され、前記第1の把持部又は第2の把持部により端部から所定の長さ中央寄りの位置のチューブ外周面を把持される複数本のワークチューブにおける、前記チューブ外周面を把持する把持部から端部まで延出している複数の当該延出部分を選択的に屈曲させながら所定の姿勢に変更させる姿勢変更手段と、
    前記姿勢変更手段により順次、他と異なる姿勢に姿勢変更される前記延出部分に対して加工を行う加工部と、
    を備えることを特徴とする医療用チューブの製造装置。
  11. 請求項1〜の何れか1項に記載の搬送用支持具を用いた製造装置であって、
    前記第1の把持部及び第2の把持部により複数本のワークチューブを把持した前記搬送用支持具が取り付けられる取付台と、
    前記取付台に取り付けた搬送用支持具に支持され、前記第1の把持部又は第2の把持部により端部から所定の長さ中央寄りの位置のチューブ外周面を把持される複数本のワークチューブにおける、前記チューブ外周面を把持する把持部から端部まで延出している複数の当該延出部分を選択的に屈曲させながら所定の姿勢に変更させる姿勢変更手段と、
    前記姿勢変更手段により順次、他と異なる姿勢に姿勢変更される前記延出部分に対して加工を行う加工部と、
    を備えることを特徴とする医療用チューブの製造装置。
  12. 前記姿勢変更手段により順次姿勢変更される前記延出部分と前記加工部との相対位置関係が同じになるように、順次相対位置を調整する位置調整手段を備える請求項10又は11記載の医療用チューブの製造装置。
  13. 前記医療用チューブがバルーンカテーテルであり、
    前記延出部分がバルーンを有する先端側部位であり、
    基端側の端部材であるハブに接続されるエア供給/吸引手段を備える請求項10〜12の何れか1項に記載の医療用チューブの製造装置。
  14. 前記加工部が、バルーンの折り目加工部であり、バルーンカテーテルのバルーン折り目加工装置として構成される請求項13記載の医療用チューブの製造装置。
  15. 前記加工部が、前記折り目加工部として、バルーンにヒダを形成するヒダ付け加工部と、ヒダ付け加工により形成されたヒダを周方向に折り畳んで折り目を形成する折り目付け加工部とを備える請求項14記載の医療用チューブの製造装置。
  16. 医療用チューブの製造過程で用いられる搬送用支持具であり、上方位置で途中部が屈曲し、下方に向けて延びるワークチューブにおける、屈曲した前記途中部から当該ワークチューブの一方の端部へ向かう側と他方の端部に向かう側とをそれぞれ把持する第1の把持部及び第2の把持部を設けてなり、前記屈曲したワークチューブの前記途中部を前記上方位置に保持する上方保持部を設けてなる搬送用支持具を用い、複数の製造装置で加工を施し、医療用チューブを製造する製造方法であって、
    複数の製造装置を配置するとともに、
    各製造装置に、前記第1の把持部及び第2の把持部によりワークチューブを把持した前記搬送用支持具を取り付ける取付台と、前記取付台に取り付けられた搬送用支持具の前記第1の把持部又は第2の把持部により端部から所定の長さ中央寄りの位置のチューブ外周面を把持され、前記チューブ外周面を把持する把持部から端部まで延出しているワークチューブの当該延出部分に対して加工を行う加工部とを設け、
    前記搬送用支持具に把持させた状態でワークチューブを各製造装置に搬送し、
    各製造装置の取付台に前記搬送用支持具を取り付け、
    該搬送用支持具に把持されたワークチューブを各製造装置の加工部で加工することを特徴とする医療用チューブの製造方法。
  17. 請求項1〜の何れか1項に記載の搬送用支持具を用い、複数の製造装置で加工を施し、医療用チューブを製造する製造方法であって、
    複数の製造装置を配置するとともに、
    各製造装置に、前記第1の把持部及び第2の把持部によりワークチューブを把持した前記搬送用支持具を取り付ける取付台と、前記取付台に取り付けられた搬送用支持具の前記第1の把持部又は第2の把持部により端部から所定の長さ中央寄りの位置のチューブ外周面を把持され、前記チューブ外周面を把持する把持部から端部まで延出しているワークチューブの当該延出部分に対して加工を行う加工部とを設け、
    前記搬送用支持具に把持させた状態でワークチューブを各製造装置に搬送し、
    各製造装置の取付台に前記搬送用支持具を取り付け、
    該搬送用支持具に把持されたワークチューブを各製造装置の加工部で加工することを特徴とする医療用チューブの製造方法。
  18. 医療用チューブの製造過程で用いられる搬送用支持具であり、上方位置で途中部が屈曲し、下方に向けて延びるワークチューブにおける、屈曲した前記途中部から当該ワークチューブの一方の端部へ向かう側と他方の端部に向かう側とをそれぞれ把持する第1の把持部及び第2の把持部を設けてなり、前記屈曲したワークチューブの前記途中部を前記上方位置に保持する上方保持部を設けてなる搬送用支持具を用いた医療用チューブの製造方法であって、
    前記第1の把持部及び第2の把持部により複数本のワークチューブを把持した前記搬送用支持具を取付台に取り付け、
    該取付台に取り付けられた搬送用支持具に支持され、前記第1の把持部又は第2の把持部により端部から所定の長さ中央寄りの位置のチューブ外周面を把持された複数本のワークチューブにおける前記チューブ外周面を把持する把持部から端部まで延出している複数の当該延出部分を、選択的に屈曲させながら所定の姿勢に変更させ、
    順次、他と異なる姿勢に姿勢変更される前記延出部分に対し、加工を行うことを特徴とする医療用チューブの製造方法。
  19. 請求項1〜の何れか1項に記載の搬送用支持具を用いた医療用チューブの製造方法であって、
    前記第1の把持部及び第2の把持部により複数本のワークチューブを把持した前記搬送用支持具を取付台に取り付け、
    該取付台に取り付けられた搬送用支持具に支持され、前記第1の把持部又は第2の把持部により端部から所定の長さ中央寄りの位置のチューブ外周面を把持された複数本のワークチューブにおける前記チューブ外周面を把持する把持部から端部まで延出している複数の当該延出部分を、選択的に屈曲させながら所定の姿勢に変更させ、
    順次、他と異なる姿勢に姿勢変更される前記延出部分に対し、加工を行うことを特徴とする医療用チューブの製造方法。
  20. 順次姿勢変更される前記延出部分と前記加工を行う加工部との相対位置関係が同じになるように、順次相対位置を調整する請求項18又は19記載の医療用チューブの製造方法。
  21. 前記医療用チューブがバルーンカテーテルであり、
    前記延出部分がバルーンを有する先端側部位であり、
    基端側の端部材であるハブに接続されるエア供給/吸引手段により、エアを供給/吸引しながら前記バルーンを有する先端側部位の加工を行う請求項18〜20の何れか1項に記載の医療用チューブの製造方法。
  22. 前記加工が、バルーンの折り目加工である請求項21記載の医療用チューブの製造方法。
  23. 前記加工が、前記折り目加工として、バルーンにヒダを形成するヒダ付け加工と、ヒダ付け加工により形成されたヒダを周方向に折り畳んで折り目を形成する折り目付け加工とを備える請求項22記載の医療用チューブの製造方法。
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