JP2019076965A - ロボットハンド、ロボットおよび把持方法 - Google Patents

ロボットハンド、ロボットおよび把持方法 Download PDF

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Abstract

【課題】対象物を確実に把持することができるロボットハンド、ロボットおよび把持方法を提供する。【解決手段】ロボットハンド100は、少なくとも一つ設けられ、対象物を吸着するための吸着部110と、吸着部110との間の距離が変更可能となるよう設けられた挟持部120であって、略水平方向に沿って吸着部110と挟持部120との間で対象物を挟持することにより当該対象物を把持する挟持部120と、を備えている。また、挟持部120を略水平方向に沿って吸着部110に向かって移動させることにより、吸着部110と挟持部120とにより対象物を把持するようになっている。【選択図】図3

Description

本発明は、対象物を把持するロボットハンド、このようなロボットハンドを備えたロボットおよびロボットハンドによる対象物の把持方法に関する。
工場等において製造工程で用いられるロボットは、部品を把持して搬送したり組み立てを行うためのロボットハンドを備えている。このようなロボットハンドとして従来から様々なタイプのものが用いられている。例えば、特許文献1には、3本以上の指を有し、これらの指の間隔等を制御することによりサイズの異なる部品を把持あるいは組み立てることのできるロボットハンドが開示されている。
特許第3900045号公報
従来のロボットのロボットハンドにおいて、複数の指により対象物を挟持するだけでは対象物を確実に把持することができないおそれがあるという問題があった。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、対象物を確実に把持することができるロボットハンド、ロボットおよび把持方法を提供することを目的とする。
本発明のロボットハンドは、少なくとも一つ設けられ、対象物を吸着するための吸着部と、前記吸着部との間の距離が変更可能となるよう設けられた挟持部であって、前記吸着部と前記挟持部との間で対象物を挟持することにより当該対象物を把持する挟持部と、を備えたことを特徴とする。
このようなロボットハンドによれば、吸着部によって対象物を吸着するとともに、吸着部と挟持部との間で対象物を挟持することにより、対象物を確実に把持することができる。
また、本発明のロボットハンドにおいては、前記挟持部は、前記吸着部に対向するよう配置されていてもよい。
また、前記挟持部は、シリンダ機構と、当該シリンダ機構に接続された挟持部分とを有しており、前記シリンダ機構によって前記挟持部分が略水平方向に沿って進退させられることにより、前記挟持部分と前記吸着部との間の距離が変更されるようになっていてもよい。
この場合、記挟持部の前記挟持部分は、対象物の位置決めを行う位置決め部材としても機能するようになっていてもよい。
また、本発明のロボットハンドにおいては、前記吸着部の側方には、前記挟持部と前記吸着部との間で対象物が挟持されたときに対象物の外周面に接触する押さえ部材が設けられていてもよい。
この場合、前記押さえ部材は、弾性を有する部材から構成されていてもよい。
本発明のロボットハンドにおいては、前記吸着部は、前記挟持部により挟持されるべき対象物の高さ方向に沿って並ぶよう複数設けられていてもよい。
また、本発明のロボットハンドは、各前記吸着部の間隔を調整するための間隔調整機構を更に備えていてもよい。
本発明のロボットは、上述のロボットハンドと、対象物を撮像するための撮像部と、前記撮像部により撮像された画像に基づいて対象物に係る情報を取得するとともに、当該取得した情報に基づいて前記ロボットハンドを制御する制御部と、を備えたことを特徴とする。
このようなロボットによれば、撮像部により撮像された画像に基づいて対象物に係る情報を取得するとともに、当該取得した情報に基づいてロボットハンドを制御するようになっているため、対象物を把持した状態において当該対象物に対する作業等を容易に行うことができる。
また、本発明のロボットにおいては、前記制御部は、前記撮像部により撮像された画像に基づいて少なくとも対象物の高さを計測するようになっており、計測された対象物の高さに基づいて前記ロボットハンドを制御するようになっていてもよい。
また、前記撮像部は、前記ロボットハンドに設けられていてもよい。
また、本発明のロボットは、対象物を吸着する第2の吸着部であって、対象物が吸着されるときに当該第2の吸着部と対象物との間で変形する可撓性部材を含む第2の吸着部を有する第2のロボットハンドを更に備えており、前記ロボットハンドに把持された対象物が前記第2のロボットハンドの前記第2の吸着部に受け渡されるようになっていてもよい。
本発明の把持方法は、対象物を吸着するための吸着部と、前記吸着部との間の距離が変更可能となるよう設けられた挟持部と、を備えたロボットハンドによる対象物の把持方法であって、対象物の少なくとも一部を前記吸着部と前記挟持部との間に位置させる工程と、前記挟持部を前記吸着部に向かって移動させることによって前記吸着部と前記挟持部とにより対象物を挟持する工程と、を備えたことを特徴とする。
このような把持方法によれば、吸着部によって対象物を吸着するとともに、吸着部と挟持部との間で対象物を挟持することにより、対象物を確実に把持することができる。
本発明のロボットハンド、ロボットおよび把持方法によれば、対象物を確実に把持することができる。
本発明の実施の形態によるロボットハンドを備えたロボットの正面図である。 図1に示すロボットにおける右手側のロボットハンドの構成を示す斜視図である。 図2に示すロボットハンドの側面図である。 図1に示すロボットにおける左手側に設けられた第2のロボットハンドの構成を示す斜視図である。 図4に示す第2のロボットハンドの側面図である。 図1に示すロボットにより容器等の対象物を把持してこの容器にワークを投入する際の動作の流れを概略的に示す上面図である。 図6に示す状態に引き続く、図1に示すロボットにより容器等の対象物を把持してこの容器にワークを投入する際の動作の流れを概略的に示す上面図である。 図7に示す状態に引き続く、図1に示すロボットにより容器等の対象物を把持してこの容器にワークを投入する際の動作の流れを概略的に示す上面図である。 図8に示す状態に引き続く、図1に示すロボットにより容器等の対象物を把持してこの容器にワークを投入する際の動作の流れを概略的に示す上面図である。 容器等の対象物にワークを投入する際の動作の流れを概略的に示すフローチャートである。 本実施の形態のロボットハンドにおいて吸着部の間隔を変更するための間隔調整機構の構成を示す斜視図である。 図11に示す間隔調整機構により吸着部の間隔を変更したときの状態を示す斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1乃至図12は、本実施の形態によるロボットハンドおよびこのようなロボットハンドを備えたロボットを示す図である。このうち、図1は、本実施の形態によるロボットハンドを備えたロボットの正面図であり、図2は、図1に示すロボットにおける右手側のロボットハンドの構成を示す斜視図であり、図3は、図2に示すロボットハンドの側面図である。また、図4は、図1に示すロボットにおける左手側に設けられた第2のロボットハンドの構成を示す斜視図であり、図5は、図4に示す第2のロボットハンドの側面図である。また、図6乃至図9は、図1に示すロボットにより容器等の対象物を把持してこの容器にワークを投入する際の動作の流れを概略的に示す上面図である。また、図10は、容器等の対象物にワークを投入する際の動作の流れを概略的に示すフローチャートである。また、図11および図12は、本実施の形態のロボットハンドにおいて吸着部の間隔を変更するための間隔調整機構の構成を示す斜視図である。なお、図3および図6乃至図9において、容器等の対象物を参照符号Cで示している。また、図9において、容器に投入されたワークを参照符号Wで示している。
本実施の形態によるロボット1は、工場等において用いられるようになっており、例えば容器等の対象物を把持した状態においてこの容器に対する作業等を行う際に好適に用いられるようになっている。より具体的には、ロボット1は、例えば図6乃至図9に示すような、空の容器に複数のワーク(例えば、袋詰めされた食品等)を供給するための供給システム500において用いられるようになっている。より詳細には、供給システム500は、ロボット1の近傍まで空の容器を搬送するための搬送機構400aと、容器を保持して搬送するロボット1と、ロボット1に保持されている容器にワークを供給するワーク供給機構300と、ワーク供給機構300によりワークが供給された後の容器を搬送するための搬送機構400bとを有している。このような供給システム500に用いられるロボット1の構成の詳細について以下に説明する。なお、以下の説明においては、容器は上方に延びる起立部分(図3等に示す容器においては、側面部分)を有しており、ロボットハンド100(後述)は当該起立部分を把持するものとする。
図1に示すように、本実施の形態によるロボット1は、胴体部2と、胴体部2に設けられた左右一対のアーム部4a、4bと、右手側のアーム部4a(具体的には、図1における左側に位置するアーム部4a)の先端部分に取り付けられ、容器の起立部分を把持するためのロボットハンド100とを有している。また、ロボット1は、左手側のアーム部4b(具体的には、図1における右側に位置するアーム部4b)の先端部分に取り付けられ、ロボットハンド100から受け渡された容器を保持するための第2のロボットハンド200を有している。また、ロボット1は、当該ロボット1の各構成部材を制御する制御部10(後述)を有している。
図2および図3に示すように、ロボットハンド100は、ベース部101と、接続部102と、吸着部110と、挟持部120と、押さえ部材130と、撮像部140とを備えている。また、ロボットハンド100は、接続部102によって図1に示すアーム部4aと接続されている。また、本実施の形態によるロボットハンド100においては、吸着部110は、挟持部120により挟持されるべき容器の高さ方向(すなわち、図2および図3における上下方向)に沿って並ぶよう複数(具体的には、2つ)設けられている。また、各吸着部110は、エジェクター(図示せず)に接続された吸着パッド112を有しており、エジェクターを駆動することによって各吸着パッド112により容器の外周面を真空吸着することができるようになっている。このように、各吸着部110が真空吸着により容器を吸着するようになっているため、例えば紙製の容器等のような表面に細かな凹凸があるようなものについても各吸着部110により吸着することができるようになっている。
なお、吸着部110が設置される数は2つに限定されることはない。吸着部110と、挟持部120とにより、後述するように容器の起立部分を把持できるようになっていれば、1つの吸着部110のみが設けられるようになっていてもよい。あるいは、容器の高さ(すなわち、図3における上下方向の大きさ)等に応じて、3つ以上の吸着部110を設置するようにしてもよい。
挟持部120は、シリンダ機構122と、棒状部材126を介してシリンダ機構122に接続された把持棒124(すなわち、挟持部分)とを有している。より詳細には、棒状部材126は、一方の端部が把持棒124に接続されているとともに、他方の端部がシリンダ機構122に接続されるようになっている。このため、シリンダ機構122によって把持棒124を略水平方向に沿って進出位置(図3において二点鎖線で表示)と退避位置(図3において実線で表示)との間で進退させることにより、吸着部110と把持棒124との間の距離を変更することができるようになっている。言い換えると、シリンダ機構122によって把持棒124を略水平方向に沿って各吸着部110に向かって移動させることにより、把持棒124と、各吸着部110との間で略水平方向に沿って容器の起立部分を挟み込むように把持することができるようになっている。
また、挟持部120の把持棒124は、容器の起立部分を挟んで吸着部110に対向するような箇所に配置されるようになっている。このため、容器の起立部分をより確実に把持することができるようになるとともに、ロボットハンド100により容器を把持したときにこの容器の起立部分を変形させてしまうことを抑制することができるようになっている。より詳細には、例えば互いに対向しないように配置された複数の棒状の部材により、紙や薄い金属板等から構成された容器の起立部分を把持(挟持)する場合には、当該容器の起立部分が上述した棒状の部材の配置に沿うよう変形してしまう可能性があるという問題がある。また、互いに対向して配置された複数の棒状の部材により、容器を把持したときであっても、容器やその内容物が重くなると容器が滑り落ちてしまったり、棒状の部材によって、変形してしまったりする可能性があるという問題がある。より具体的には、従来のロボットハンドのように、例えば仮想的な三角形の各頂点に対応するような位置に配置された3本の棒状の部材により容器の起立部分を挟持する場合には、当該起立部分が湾曲した状態で挟持されるようになるため、容器の起立部分が変形してしまう可能性があるという問題がある。これに対し、本実施の形態によるロボットハンド100のように、容器の起立部分を挟んで対向するよう配置される吸着部110と挟持部120とによって、容器の起立部分の一方の面(例えば、外側面)と他方の面(例えば、内側面)をそれぞれ挟み込むように把持する場合には、当該起立部分が湾曲したり変形したりしてしまうことを防止することができるようになる。また、容器の起立部分を挟み込むように把持するようになっているため、湾曲した形状の起立部分を有する容器であっても、当該容器を吸着部110と挟持部120とによって安定的に把持することができるようになる。
なお、後述するように、ロボットハンド100は、容器を把持する際に挟持部120の把持棒124によって容器を吸着部110がある側に引き寄せることにより、吸着部110に容器を吸着させるとともに、当該吸着部110と挟持部120との間で容器の起立部分を挟持するようになっている。このように、挟持部120の把持棒124は、容器の位置決めを行う位置決め部材としても機能するようになっている。また、把持棒124は樹脂等から構成されており、容器を吸着部110側に引き寄せるとき等にこの容器に傷がついてしまうことを防止することができるようになっている。また、把持棒124の外周面にゴム等からなる部材を設けることにより、ロボットハンド100によって容器をより確実に把持することができるようにしてもよい。
また、挟持部120の棒状部材126は、支持部材128(例えば、ブッシュ)により支持されており、棒状部材126(すなわち、把持棒124)を略水平方向に沿って安定的に進退させることができるようになっている。また、支持部材128の近傍にはセンサ129が設けられており、棒状部材126の先端に把持棒124が取り付けられているか否かを検知することができるようになっている。より詳細には、センサ129は発光素子と受光素子とを有しており、発光素子から把持棒124に向かって(より具体的には、把持棒124が位置すべき箇所に向かって)発せられ、把持棒124により反射された光が受光素子により受けられることにより、把持棒124の存在が検知されるようになっている。このため、把持棒124が棒状部材126から外れてしまったときや把持棒124が折れたりしてしまったときには、センサ129によりこのことを検知することができるようになっている。
また、センサ129は、ロボット1の制御部10(図1参照)に接続されている。また、制御部10は、把持棒124が棒状部材126から外れてしまったときや把持棒124が折れてしまったときに操作者にこのことを報知するようロボット1の各構成部材を制御するようになっている。また、制御部10は、操作者への報知を行うときに、ロボットハンド100等の動作を停止させるようになっている。このため、例えば上述した供給システム500において、ワーク供給機構300から供給されたワークに加えて、棒状部材126から外れてしまった把持棒124が容器の内部に収容されたまま搬送機構400bにより搬送されてしまうことを防止することができるようになっている。
また、各吸着部110の側方には、挟持部120と吸着部110との間で容器の起立部分が挟持されたときに容器の外周面に接触する押さえ部材130が設けられている。また、各押さえ部材130は、弾性を有する部材から構成されている。より詳細には、各押さえ部材130は、略U字形状に形成された金属板からなる板バネ132と、当該板バネ132の両端部にそれぞれ取り付けられたローラ134とを有している。また、各ローラ134は略円柱形状を有しているとともに、図3における上下方向に延びる軸を中心として回転自在となるよう各板バネ132に取り付けられている。また、各ローラ134の端部は、各板バネ132の端部よりも図3における左方に突出するよう配置されている。このため、各押さえ部材130が容器の外周面に接触するとき(すなわち、挟持部120と吸着部110との間で容器の起立部分が挟持されたとき)には、各板バネ132ではなく各ローラ134が容器の外周面に接触するようになっている。このことにより、ロボットハンド100により容器を把持する際に当該容器の外周面に傷等がついてしまうことを防止することができるようになっている。また、各押さえ部材130の板バネ132は、挟持部120と吸着部110との間で容器の起立部分が挟持されるときに、略U字形状である板バネ132の向かい合う端部の間隔が広がるように変形するようになっている。このことにより、挟持部120と各吸着部110との間で容器の起立部分が挟持されるときに、当該容器が振れてしまうことを抑制することができるようになっている。なお、上述した各押さえ部材130の板バネ132の代わりに、樹脂やゴム等の弾性を有する材料から形成された部材が用いられるようになっていてもよい。また、板バネの形状は、挟持する容器の形状に合わせて変形可能であれば、略U字形状に限らず、例えば略V字形状など他の形状であってもよい。
また、図3に示すように、ベース部101には、容器等の対象物を撮像するための撮像部140が設けられている。より詳細には、撮像部140は、ロボットハンド100により容器を把持するときの姿勢(すなわち、図3に示す姿勢)において、当該ロボットハンド100の下方(図3における矢印A方向)を撮像するような位置に設けられている。また、ロボット1は、アーム部4aに設けられた関節等を駆動させることにより、ロボットハンド100の位置や姿勢を自由に変更することができるようになっている。より具体的には、例えば、アーム部4aに設けられた関節等を駆動させることにより、ロボットハンド100の撮像部140が図3における右方を向くようにすること等ができる。言い換えると、本実施の形態によるロボットハンド100に設けられた撮像部140は、搬送機構400a(図6乃至図9参照)により搬送される容器を上方から撮像することが可能であり、また容器を側方から撮像することもできるように構成されている。以下の説明においては、搬送機構400aにより搬送される容器を撮像部140により上方から撮像するときのロボットハンド100および撮像部140の位置を第1位置とし、容器を撮像部140により側方から撮像するときのロボットハンド100および撮像部140の位置を第2位置とする。
また、上述したように、ロボット1には制御部10が設けられており、当該制御部10は、各アーム部4a、4bやロボットハンド100および第2のロボットハンド200(後述)等の動作を制御するようになっている。より詳細には、制御部10は、吸着部110の各吸着パッド112に接続されたエジェクター、シリンダ機構122、センサ129、撮像部140等を制御するようになっている。また、後述するように、制御部10は、撮像部140により撮像された画像に基づいて、容器の幅、奥行き、直径、高さ等の様々な値を計測するプログラムを実行するようになっている。
また、制御部10は、撮像部140により撮像された画像に基づいて容器等の対象物に係る情報を取得するようになっている。より具体的には、制御部10は、撮像部140により上方から撮像された容器の画像(すなわち、第1位置に位置する撮像部140により撮像された画像)に基づいて、少なくとも容器の幅や奥行き、直径等を計測するようになっている。例えば、容器が上方から見て略長方形形状を有している場合には、少なくとも当該容器の幅や奥行きの大きさが計測されるようになっている。また、容器が上方からみて略円形形状を有している場合には、少なくとも当該容器の直径の大きさが計測されるようになっている。
また、制御部10は、撮像部140により側方から撮像された容器の画像(すなわち、第2位置に位置する撮像部140により撮像された画像)に基づいて、少なくとも容器の高さを計測するようになっている。また、制御部10は、撮像部140により撮像された各画像から取得した情報に基づいて、ロボットハンド100の各構成部材等を制御するようになっている。より具体的には、制御部10は、撮像部140により撮像された各画像から取得した情報に基づいて、ロボットハンド100により把持すべき容器の箇所(すなわち、把持位置)の座標を取得するようになっている。このように、制御部10が撮像部140により撮像された各画像に基づいて容器に係る情報を取得するようになっているため、例えば光センサを移動させることにより容器の幅や高さ等を計測する場合と比較して、より短い時間で容器に係る情報を取得することができるようになっている。
なお、上述した供給システム500においては、搬送機構400aによりロボット1の近傍まで搬送される容器(すなわち、ロボット1により把持されるべき容器)を上方から見たときの形状についての情報は、ロボット1側に予め通知されるのではなく、ロボットハンド100に設けられた撮像部140により撮像された情報に基づいて取得されるようになっている。が予めロボット1側に通知されるようになっている。言い換えると、供給システム500においては、ワークが供給されるべき容器が上方から見て略長方形形状であるか、または円形形状であるか等の情報がロボット1側に撮像部140によって直接通知されるようになっている。このようにすることで、ロボット1の制御部10と、供給システム500とが直接制御線等で接続される必要がなくなるため、ロボット1と供給システム500で構成されるシステム全体の構成が単純化される。
また、図4および図5等に示すように、本実施の形態によるロボット1は、上述したロボットハンド100に把持された容器が受け渡される第2のロボットハンド200を含んでいる。より詳細には、第2のロボットハンド200は、ベース部201と、第2の吸着部210と、押さえ部材230とを有している。また、第2の吸着部210および押さえ部材230は、第2の吸着部210により吸着されるべき容器の高さ方向に沿って複数(本実施例では、2つ)並ぶよう設けられている。ここで、各押さえ部材230における板バネ232およびローラ234の構成は、上述した各押さえ部材130における板バネ132およびローラ134と略同一であるため説明を省略する。
図5に示すように、各第2の吸着部210は、エジェクター(図示せず)に接続されている吸着パッド212と、吸着パッド212に容器が吸着されるときに第2の吸着部210(具体的には、各吸着パッド212の根本部分)と容器との間で、変形(伸縮)する可撓性部材214を有している。また、各可撓性部材214はいわゆる蛇腹形状となるよう形成されている。また、各可撓性部材214の一方の端部は、各第2の吸着部210に容器が吸着されていないときには(すなわち、第2の吸着部210が図5に示す状態にあるときには)各押さえ部材230の端部よりも外側に突出するように構成されている。言い換えると、各第2の吸着部210に容器が吸着されていないときの各可撓性部材214の一方の端部は、図5において二点鎖線Bで示すような、各ローラ234の端部よりも右側の箇所に位置するようになっている。このため、各第2の吸着部210に容器が吸着されるときには、各可撓性部材214は図5の左方に向かって収縮した状態になるとともに、各押さえ部材230の板バネ232における対向する端部の間隔が広がるようになっている。また、各第2の吸着部210が上述の構成を有していることにより、ロボットハンド100に把持されていた容器が第2のロボットハンド200に受け渡されたときの当該容器の振れを抑制することができるようになっている。このように、第2のロボットハンド200はロボットハンド100の挟持部120に相当する部材を有しておらず、第2のロボットハンド200は容器の外周面を各第2の吸着部210で吸着することにより当該容器を保持するようになっている。
なお、可撓性部材214は、蛇腹形状のものに限定されることはない。例えば、他の可撓性を有する構造から構成されていてもよいし、ゴム等の弾性を有する材料から構成されていてもよい。
次に、以上のような構成からなるロボット1を含む供給システム500において、空の容器をロボットハンド100により保持した後に第2のロボットハンド200に受け渡し、この容器に複数のワークを投入する動作の流れについて、図6乃至図10を参照して説明する。ここで、図6乃至図9は、図1に示すロボットにより容器を把持してこの容器にワークを投入する際の動作を概略的に示す上面図であり、図10は、容器にワークを投入する際の動作の流れを概略的に示すフローチャートである。なお、以下の説明においては、容器を上面から見たときの形状は略円形形状であるとする。
まず、操作者は、ロボット1と、ワーク供給機構300と、搬送機構400a、400bを駆動させる。上述したように、本実施の形態による供給システム500においては、搬送機構400aによりロボット1の近傍まで搬送される容器の形状に係る情報(より具体的には、上方から見たときの容器の形状)は、ロボットハンド100に設けられた撮像部140により撮像された情報に基づいて取得されるようになっている。そして、搬送機構400aによりロボット1の近傍まで容器が搬送されると、ロボットハンド100は待機位置から容器を上方から撮像するための第1位置に移動させられる。その後、第1位置において撮像部140により容器が上方から撮像される(STEP1)。なお、ロボットハンド100の待機位置を第1位置とするような運用が行われるようになっていてもよい。
次に、第1位置に位置する撮像部140により撮像された画像に基づいて、少なくとも容器の形状および大きさ(具体的には、容器を上面から見たときの形状が略円形形状である場合には、直径)が計測される(STEP2)。
次に、ロボットハンド100を、第1位置から、容器を側方から撮像するための第2位置に移動させ、撮像部140により容器を側方から撮像する(STEP3)。その後、第2位置に位置する撮像部140により撮像された容器の画像に基づいて、少なくとも容器の高さが計測される(STEP4)。そして、容器の直径、高さ等が計測されると、これらの値に基づいて、ロボットハンド100により把持すべき容器の箇所(すなわち、把持位置)が算出される(STEP5)。より詳細には、本実施の形態によるロボットハンド100は容器の起立部分(この場合には、側面部分)を把持するようになっているため、ロボットハンド100により把持すべき容器の起立部分の座標が算出されるようになっている。次に、算出された把持位置にロボットハンド100を移動させ、各吸着部110と挟持部120とによって容器の起立部分を挟み込むようにして把持する(STEP6および図6参照)。
なお、このとき、各吸着部110によって容器の外周面を正常に真空吸着できているか否かの検査が行われるようになっている。また、各吸着部110が容器の外周面を正常に真空吸着できていないと判断された場合には、所定の回数だけ真空吸着のリトライ動作が行われるようになっている。また、所定の回数のリトライ動作によっても容器の外周面を正常に真空吸着できない場合には、このことが操作者に報知されるようになっている。
そして、各吸着部110によって容器の外周面を正常に真空吸着できていると判定されると、ロボットハンド100に把持された容器はワーク受取位置まで搬送され、その後第2のロボットハンド200に受け渡される(STEP7、図7および図8参照)。なお、ワーク受取位置とは、空の容器に複数のワークを供給するワーク供給機構300に設けられた供給口300aの下方の位置である。上述したように、第2のロボットハンド200にはロボットハンド100の挟持部120に相当する部材は設けられておらず、第2のロボットハンド200は容器の外周面を各第2の吸着部210により吸着することにより当該容器を保持するようになっている。
次に、ワーク受取位置において第2のロボットハンド200に保持されている容器に向かってワーク供給機構300からワークを供給する(STEP8)。このように、容器の外周面のみを吸着して保持する第2のロボットハンド200に保持された容器にワークを供給するようになっているため、容器にワークが供給された後に把持棒等の部材がワークに接触してしまうこと等を防止することができるようになっている。その後、第2のロボットハンド200により、ワークが供給された後の容器を当該容器を搬送するための搬送機構400bに受け渡するようにする(STEP9および図9参照)。このようにして、空の容器をロボットハンド100により保持した後に第2のロボットハンド200に受け渡し、この容器に複数のワークを投入する動作が完了する。なお、上述したような動作の流れは、上方から見たときの容器の形状が略長方形形状である容器の場合にも同様であり、この場合には、STEP2において容器の幅および奥行きが計測される。
ここで、従来のロボットハンドでは、部品等を把持するための3本の指は板状の部材の表面に取り付けられるようになっており、対象物の外周面をそれぞれの指で挟み込むようにして把持するようになっていた。このため、例えば対象物が変形しやすいものである場合(例えば、紙や薄い金属板等から形成されたものである場合)や、中空のものである場合には、これらの対象物が各指に挟まれる際に変形してしまう可能性があるという問題があった。また、従来のロボットハンドは、部品等と板状の部材とを対向させた状態においてこの部品等を把持するようになっているため、例えば、ロボットハンドに容器を把持させた状態において当該容器に対する作業等を行う場合には、不便であるという問題があった。より詳細には、例えば、容器が上方を向く開口を有しており、ロボットハンドに把持された状態の容器の開口を介して内部にワーク等(例えば、袋詰めされた食品等)を投入するような作業には、上述したようなロボットハンドを用いることができないという問題があった。すなわち、上述したロボットハンドでは、容器を把持する際に、各指が取り付けられた板状の部材が容器等の開口を塞ぐような箇所に位置してしまうようになるため、開口を介して容器の内部にワーク等を投入する作業等を行うことができなくなるという問題があった。これに対し、本実施の形態によるロボットハンド100は、容器等の対象物を吸着するための吸着部110と、吸着部110との間の距離が変更可能となるよう設けられ、略水平方向に沿って吸着部110と挟持部120との間で容器を挟持することにより当該容器を把持する挟持部120と、を有しているため、変形しやすい容器であっても変形させることなく把持することができ、また容器を把持した状態において当該容器に対する作業等を容易に行うことができる。
なお、上述したロボットハンド100の代わりに、図11および図12に示すようなロボットハンド100aが用いられるようになっていてもよい。以下、図11および図12を参照してロボットハンド100aについて説明する。
図11および図12に示すロボットハンド100aは、上述したロボットハンド100に対して、把持されるべき容器の高さ方向(すなわち、図11および図12における上下方向)における各吸着部110および各押さえ部材130の間隔を調整するための間隔調整機構160が追加的に設けられたものである。
より詳細には、間隔調整機構160は、プレート162と、支持部材164と、軸166とを有している。また、プレート162には、図11および図12において下方に位置する吸着部110(具体的には、吸着パッド112等)および押さえ部材130が取り付けられるようになっている。また、プレート162は、支持部材164に取り付けられている。また、支持部材164は、図11および図12における上下方向に沿ってスライド可能となるよう軸166に取り付けられている(図11および図12における矢印参照)。このため、図11および図12において下方に位置する吸着部110および押さえ部材130と、プレート162と、支持部材164とを図11および図12における上下方向に一体的にスライドさせることができるようになっている(図11および図12における矢印参照)。一方で、図11および図12において上方に位置する吸着部110および押さえ部材130は、ベース部101aに対して位置固定で取り付けられている。このような間隔調整機構160を用いることにより、高さ(具体的には、図11および図12における上下方向の大きさ)の異なる様々な種類の容器をより安定期に把持することができるようになる。より具体的には、間隔調整機構160が設けられていないロボットハンド100により高さの大きい容器を把持する場合には、各吸着部110は容器の上側の部分のみを吸着するようになるため、ロボットハンド100により容器を把持する際や搬送する際に当該容器が振れやすくなってしまう可能性がある。これに対し、図11および図12に示すような間隔調整機構160を用いた場合には、各吸着部110等の間隔を調整することによって容器の上側および下側を均等に吸着することができるようになるため、容器をより安定的に把持したり搬送したりすることができるようになる。
以上のような構成からなる本実施の形態のロボットハンド100、100aによれば、少なくとも一つ設けられ、容器等の対象物を吸着するための吸着部110と、吸着部110との間の距離が変更可能となるよう設けられた挟持部120であって、吸着部110と挟持部120との間で容器を挟持することにより当該容器を把持する挟持部120と、を備えているため、吸着部110によって対象物を吸着するとともに、吸着部110と挟持部120との間で容器を挟持することにより、容器を確実に把持することができる。また、挟持部120は、吸着部110に対向するよう配置されているため、容器の起立部分をより確実に把持することができるようになるとともに、容器の起立部分を変形させてしまうことを抑制することができるようになっている。
また、本実施の形態のロボットハンド100、100aにおいては、上述したように、挟持部120は、シリンダ機構122と、当該シリンダ機構122に接続された挟持部分(具体的には、把持棒124)とを有しており、シリンダ機構122によって把持棒124が略水平方向に沿って進退させられることにより、把持棒124と吸着部110との間の距離が変更されるようになっているため、把持棒124と、吸着部110とにより容器の起立部分を容易に把持することができるようになる。また、挟持部120の把持棒124は、容器の位置決めを行う位置決め部材としても機能するようになっているため、容器の位置決めを行う作業を省略することができるようになる。
また、本実施の形態のロボットハンド100、100aにおいては、上述したように、吸着部110の側方には、挟持部120と吸着部110との間で容器が挟持されたときに容器の外周面に接触する押さえ部材130が設けられているため、ロボットハンド100により容器を把持するときや搬送するとき等に、容器が振れてしまうことを抑制することができるようになっている。また、押さえ部材130は、弾性を有する部材から構成されているため、ロボットハンド100により容器を把持するときや搬送するとき等に、容器が振れてしまうことをより効果的に抑制することができるようになっている。
また、本実施の形態のロボットハンド100、100aにおいては、上述したように、吸着部110は、挟持部120により挟持されるべき容器の高さ方向に沿って並ぶよう複数設けられているため、深さのある容器についても吸着部110と挟持部120とで把持することができるようになる。また、ロボットハンド100aは、各吸着部110の間隔を調整するための間隔調整機構160を更に備えているため、高さの異なる様々な種類の容器を容易に把持することができるようになる。
また、以上のような構成からなる、本実施の形態のロボット1は、上述したロボットハンド100、100aと、容器等の対象物を撮像するための撮像部140と、撮像部140により撮像された画像に基づいて容器に係る情報を取得するとともに、当該取得した情報に基づいてロボットハンド100、100aを制御する制御部10と、を備えているため、撮像部140により撮像された画像に基づいて容器に係る情報を取得するとともに、当該取得した情報に基づいてロボットハンド100、100aを制御するようになっているため、変形しやすい容器であっても変形させることなく把持することができ、また容器を把持した状態において当該容器に対する作業等を容易に行うことができる。また、制御部10は、撮像部140により撮像された画像に基づいて少なくとも容器の高さを計測するようになっており、計測された容器の高さに基づいてロボットハンド100、100aを制御するようになっている。また、撮像部140はロボットハンド100、100aに設けられているため、ロボット1全体の構成をコンパクトにすることができるようになる。また、上述した本実施の形態のロボット1は、容器等の対象物を吸着するための第2の吸着部210であって、容器が吸着されるときに当該第2の吸着部210(具体的には、吸着パッド212の根本部分)と容器との間で変形する可撓性部材214を含む第2の吸着部210を有する第2のロボットハンド200を更に備えており、ロボットハンド100、100aに把持された容器が第2のロボットハンド200の第2の吸着部210に受け渡されるようになっている。
また、以上のような構成からなる、上述した構成のロボットハンド100、100aによる容器等の対象物の把持方法は、容器の少なくとも一部を吸着部110と挟持部120との間に位置させる工程と、挟持部120を吸着部110に向かって移動させることによって吸着部110と挟持部120とにより容器を挟持する工程と、を備えているため、変形しやすい容器であっても変形させることなく把持することができ、また容器を把持した状態において当該容器に対する作業等を容易に行うことができる。
なお、本実施の形態によるロボットハンド100、100aやこのようなロボットハンド100、100aを備えたロボット1は、上述したような態様に限定されることはなく、様々な変更を加えることができる。
例えば、把持棒124の長さは、図2および図3等に示されるような長さに限定されることはない。例えば、容器の高さ方向(すなわち、図3における上下方向)における長さを調整することができるような把持棒が用いられるようになっていてもよいし、複数の種類の長さを有する把持棒をあらかじめ用意しておき、対象となる容器の高さ等に応じて把持棒を交換して用いるようにしてもよい。
また、挟持部120の把持部材は、上述した棒状の部材である把持棒124に限定されることはない。湾曲した部材が把持部材として用いられるようになっていてもよいし、その他の形状の部材が把持部材として用いられるようになっていてもよい。
また、容器等の対象物の形状は、上方から見て略長方形形状や略円形形状に限定されることはない。例えば、上方から見て多角形形状である容器や楕円形形状である容器であっても、第1位置および第2位置に位置する撮像部140により撮像された各画像に基づいて容器に係る情報を取得するとともに、当該取得された情報に基づいてロボットハンド100を制御することができる。
また、第1位置および第2位置に位置する撮像部140により撮像された各画像に基づいて取得する容器に係る情報は、上述したものに限定されることはない。例えば、容器の材質が紙であるか、金属であるかといった情報が、撮像部140により撮像された画像に基づいて取得されるようになっていてもよい。また、この場合には、これらの情報に基づいて、ロボットハンド100により容器を把持するときの強さを調整するようにしてもよい。
また、第2のロボットハンド200に、容器等の対象物を撮像するための撮像部が設けられていてもよい。また、この撮像部により、供給システム500においてワークが供給され、その後搬送機構400bに受け渡された容器が撮像されるようになっていてもよい。あるいは、容器にワークを供給している最中に、第2のロボットハンド200に設けられた撮像部により容器を撮像するようにしてもよい。このように、ワークが供給されている最中、あるいはワークが供給された後の容器を撮像するようにした場合には、容器へのワークの収容具合についての判断を行うことができるようになる。また、容器に異物等が混入してしまった場合には、撮像部により撮像された画像に基づいてこのことを検知することができるようになる。なお、撮像部が、画像を撮像する代わりに動画を撮像するようになっていてもよい。
また、上述した供給システム500においては、ワークが供給されるべき容器が上方から見て略長方形形状であるか、または円形形状であるか等の情報が、第1位置に位置する撮像部140により情報から撮像された画像に基づいて取得されるようになっているが、このような態様に限定されることはない。例えば、ワークが供給されるべき容器が上方から見て略長方形形状であるか、または円形形状であるか等の情報がロボット1側に予め通知されるようになっていてもよい。
1 ロボット
2 胴体部
4a、4b アーム部
10 制御部
100、100a ロボットハンド
101、101a、201 ベース部
102 接続部
110 吸着部
112 吸着パッド
120 挟持部
122 シリンダ機構
124 把持棒
126 棒状部材
128 支持部材
129 センサ
130 押さえ部材
132 板バネ
134 ローラ
140 撮像部
160 間隔調整機構
162 プレート
164 支持部材
166 軸
200 第2のロボットハンド
210 第2の吸着部
212 吸着パッド
214 可撓性部材
230 押さえ部材
232 板バネ
234 ローラ
300 ワーク供給機構
300a 供給口
400a、400b 搬送機構
500 供給システム

Claims (13)

  1. 少なくとも一つ設けられ、対象物を吸着するための吸着部と、
    前記吸着部との間の距離が変更可能となるよう設けられた挟持部であって、前記吸着部と前記挟持部との間で対象物を挟持することにより当該対象物を把持する挟持部と、
    を備えた、ロボットハンド。
  2. 前記挟持部は、前記吸着部に対向するよう配置されている、請求項1記載のロボットハンド。
  3. 前記挟持部は、シリンダ機構と、当該シリンダ機構に接続された挟持部分とを有しており、
    前記シリンダ機構によって前記挟持部分が略水平方向に沿って進退させられることにより、前記挟持部分と前記吸着部との間の距離が変更されるようになっている、請求項1または2記載のロボットハンド。
  4. 前記挟持部の前記挟持部分は、対象物の位置決めを行う位置決め部材としても機能する、請求項3記載のロボットハンド。
  5. 前記吸着部の側方には、前記挟持部と前記吸着部との間で対象物が挟持されたときに対象物の外周面に接触する押さえ部材が設けられている、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のロボットハンド。
  6. 前記押さえ部材は、弾性を有する部材から構成される、請求項5に記載のロボットハンド。
  7. 前記吸着部は、前記挟持部により挟持されるべき対象物の高さ方向に沿って並ぶよう複数設けられている、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のロボットハンド。
  8. 各前記吸着部の間隔を調整するための間隔調整機構を更に備えた、請求項7記載のロボットハンド。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一項に記載のロボットハンドと、
    対象物を撮像するための撮像部と、
    前記撮像部により撮像された画像に基づいて対象物に係る情報を取得するとともに、当該取得した情報に基づいて前記ロボットハンドを制御する制御部と、
    を備えた、ロボット。
  10. 前記制御部は、前記撮像部により撮像された画像に基づいて少なくとも対象物の高さを計測するようになっており、計測された対象物の高さに基づいて前記ロボットハンドを制御するようになっている、請求項9記載のロボット。
  11. 前記撮像部は、前記ロボットハンドに設けられている、請求項9または10記載のロボット。
  12. 対象物を吸着するための第2の吸着部であって、対象物が吸着されるときに当該第2の吸着部と対象物との間で変形する可撓性部材を含む第2の吸着部を有する第2のロボットハンドを更に備えており、
    前記ロボットハンドに把持された対象物が前記第2のロボットハンドの前記第2の吸着部に受け渡されるようになっている、請求項9乃至11のいずれか一項に記載のロボット。
  13. 対象物を吸着するための吸着部と、前記吸着部との間の距離が変更可能となるよう設けられた挟持部と、を備えたロボットハンドによる対象物の把持方法であって、
    対象物の少なくとも一部を前記吸着部と前記挟持部との間に位置させる工程と、
    前記挟持部を前記吸着部に向かって移動させることによって前記吸着部と前記挟持部とにより対象物を挟持する工程と、
    を備えた、把持方法。
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