JP6650740B2 - ゴムホース把持装置及びゴムホース抜取方法 - Google Patents

ゴムホース把持装置及びゴムホース抜取方法 Download PDF

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Description

本発明は、ゴムホース把持装置及びゴムホース抜取方法に関するものである。
特許文献1に記載されているように、ゴムホースを加硫する際には、ゴムホースをマンドレルに装着した状態にて行う。そのため、ゴムホースの加硫後に、ゴムホースをマンドレルから抜き取る必要がある。加硫後のゴムホースは高温であるため、特許文献1−3に記載されているように、マンドレルからゴムホースの抜き取り作業は、ロボットにより行われる。ロボットは一対の爪を備えており、一対の爪によりゴムホースを把持した状態で、一対の爪をマンドレルに対して移動することで、ゴムホースがマンドレルから抜き取られる。
特許第3491452号公報(図44、[0167]) 特開平7−299784号公報 特開2003−94372号公報
従来の一対の爪の表面(把持面)は、ゴムホースの外面に対応する凹形状に形成されている。このことに起因して、従来の装置は、以下の課題を有する。
(第一の課題)従来の一対の爪は、ゴムホースの外面に対応する凹形状に形成されているため、一対の爪の凹形状の面とゴムホースの外面との相対位置を正確に位置決めしなければ、ゴムホースの抜取ミスが発生するおそれがある。
(第二の課題)さらに、一対の爪の形状はゴムホースに対応する凹形状に形成されているため、外径の異なるゴムホースに対して適用できない。そのため、外径の異なる複数種類のゴムホースを同一生産ラインにて連続生産することができない。
(第三の課題)上記のように、一対の爪の形状は特定の形状(凹形状)に形成されている。そのため、最初にゴムホースの曲がり部を把持してゴムホースを抜き取ることはできない。この理由は、最初に一対の爪がゴムホースの曲がり部を把持すると、ゴムホースを抜き取る際に、一対の爪が位置するマンドレルの部位が変化することになり、一対の爪がマンドレルの形状変化に追従できないためである。そこで、一対の爪は、ゴムホースの先端の直線状部位を把持せざるを得ない。仮に、一対の爪がゴムホースの任意の部位を把持することができれば、一対の爪の可動範囲の設計自由度が高くなる。しかし、従来の構成であれば、一対の爪が把持できるゴムホースの部位に制約があるため、一対の爪の可動範囲の設計自由度が低い。
(第四の課題)一対の爪は、ゴムホースの先端の直線状部位を把持するしかないため、ゴムホースはマンドレルから抜き取る際に引っ張られて、縮径するように変形する。そのため、ゴムホースはマンドレルに密着する状態になり、ゴムホースの抜き取り力が非常に大きくなる。従って、一対の爪による把持力を大きくする必要があり、装置の大型化を招来する。
本発明は、上記課題の少なくとも一つを解決できるゴムホース把持装置及びゴムホース抜取方法を提供することを目的とする。
(1.ゴムホース把持装置)
本発明に係るゴムホース把持装置は、一対の爪本体と、可撓性を有し、前記一対の爪本体のそれぞれに設けられ、前記一対の爪本体の対向側の位置に設けられ、対向する爪本体とは反対面である裏面に裏凹所を備える一対の変形部材と、前記裏凹所に流体を供給する流体供給装置と、を備える。前記流体供給装置が前記裏凹所に流体を供給することで、前記一対の変形部材が変形してゴムホースを把持する。
一対の変形部材の各々は、裏凹所に流体が供給されることで変形する。従って、各変形部材は、ゴムホースの外面形状に依存することなく、自由に変形できる。そのため、一対の爪本体をゴムホースに対して高精度に位置決めしなくても、変形部材がゴムホースの外面に合わせて変形することで、一対の変形部材が確実にゴムホースを把持できる。従って、ゴムホースの抜取ミスの発生が抑制される。
さらに、一対の変形部材は、ゴムホースの外面の形状に応じて変形するため、外径の異なる複数種類のゴムホースを同一生産ラインにて連続生産することができる。また、一対の変形部材は、変形するため、ゴムホースの外面の任意の位置を把持できると共に、ゴムホースに対する姿勢の制約もない。従って、ゴムホース把持装置の配置自由度が高くなり、ゴムホース把持装置の小型化を図ることもできる。
(2.ゴムホース抜取方法)
本発明のゴムホース抜取方法は、上記ゴムホース把持装置を用い、前記マンドレルから前記ゴムホースを抜き取る方法であって、前記一対の変形部材は、前記ゴムホースにおける前記マンドレルの中心線方向の中央部より基端側の位置を把持し、前記駆動装置の駆動により前記マンドレルに沿って移動し、前記マンドレルから前記ゴムホースを抜き取る。
従来の把持装置はゴムホースの先端を把持していたが、上記ゴムホース把持装置を用いることで、一対の変形部材は、ゴムホースの中心線方向の中央部より基端側の位置を把持することができる。従って、一対の変形部材は、ゴムホースをマンドレルから引っ張るのではなく、ゴムホースをマンドレルの先端側へ押し出すことになる。ゴムホースを押し出すことができるため、ゴムホースの抜き取りの際に、ゴムホースは拡径するように変形する。そのため、ゴムホースの内面はマンドレルの外面から離れる状態となり、ゴムホースの抜き取り力が大きくなることを抑制できる。
曲がりゴムホースの製造設備の全体構成図である。 マンドレルユニット及びマンドレルユニットの各マンドレルに装着されたゴムホースを示す斜視図である。 ゴムホース抜取装置を示す平面図である。 ゴムホース抜取装置を構成する第一、第二把持装置の先端ユニットの拡大断面図である。 先端ユニットにおける変形部材の拡大斜視図である。 第一把持装置によるゴムホースの抜き取りの開始時において、第一把持装置の先端ユニットがゴムホースを把持している状態図である。 第一把持装置によるゴムホースの抜き取りの終了時において、第一把持装置の先端ユニットがゴムホースを把持している状態図である。 第二把持装置によるゴムホースの抜き取りの開始時において、第二把持装置の先端ユニットがゴムホースを把持している状態図である。 第二把持装置によるゴムホースの抜き取りの終了時において、第二把持装置の先端ユニットがゴムホースを把持している状態図である。
(1.曲がりゴムホースの製造設備)
曲がりゴムホースWの製造設備について、図1を参照して説明する。当該製造設備は、直管状の未加硫ゴムホースから加硫後の曲がり形状のゴムホースWを成形し、形状検査及びマーキングを施す。
製造設備は、直管状の未加硫のゴムホース(図示せず)を曲がり形状のマンドレル11(図2に示す)に装着する装置1、マンドレル11に装着されたゴムホースW(図2に示す)に対して加硫処理を行う装置2、加硫後のゴムホースWをマンドレル11から抜き取る装置3、加硫後のゴムホースWを洗浄して離型剤などを除去する装置4、並びに、加硫後のゴムホースWの形状検査及びマーキングを行う装置5を備える。
加硫装置2による加硫方法として、未加硫ゴムホースを装着した複数のマンドレル11を加硫缶に所定時間配置して、複数の未加硫ゴムホースを一度に加硫するバッチ方式と、未加硫ゴムホースを装着したマンドレル11を加硫炉内にて搬送しながらゴムホースを加硫する連続方式とが知られている。本実施形態の加硫方法は、上記の何れを適用してもよい。
形状検査マーキング装置5は、加硫後のゴムホースWの形状を検査すると共に、検査にて良品と判定されたゴムホースWに対してマークを付す。
(2.マンドレルユニット10の形状)
マンドレルユニット10について、図2を参照して説明する。マンドレルユニット10は、ゴムホースWが挿入される複数のマンドレル11と、複数のマンドレル11の一端(基端)を連結する連結部材12とを備える。本実施形態においては、マンドレルユニット10は、12本のマンドレル11を備える。
各マンドレル11は、成形したいゴムホースWの曲がり形状に対応する。つまり、各マンドレル11は、1以上の曲がり部を備える。なお、図2には、2つの曲がり部を備えるマンドレル11を図示する。
各マンドレル11は、マンドレルユニット10毎に異なる曲がり形状とすることができる。1つのマンドレルユニット10に含まれる複数のマンドレル11は、同形状に形成されており、連結部材12に同方向に固定される。ただし、当該複数のマンドレル11は、同形状に限定されるものではない。
マンドレルユニット10の各マンドレル11にゴムホースWが装着された状態において、マンドレル11の先端側には、キャップ13が装着される。キャップ13は、ゴムホースWがマンドレル11の所望位置に位置決めされていることを確認する機能を有する。
つまり、図1に示すゴムホース装着装置1は、マンドレル11に未加硫ゴムホースを装着すると共に、キャップ13を装着する。また、図1に示すゴムホース抜取装置3は、マンドレル11に装着されているキャップ13を抜き取った後に、加硫後のゴムホースWをマンドレル11から抜き取る。
(3.ゴムホース抜取装置3の構成)
ゴムホース抜取装置3の構成について、図3を参照して説明する。図3に示すように、ゴムホース抜取装置3は、マンドレルユニット10を支持すると共に搬送する搬送路31(本発明にける支持部材に相当)と、搬送されるマンドレル11からキャップ13を取り外すキャップ取外ロボット(図示せず)と、ゴムホースWの一部をマンドレル11から抜き取る第一把持装置32(本発明のゴムホース把持装置に相当)と、ゴムホースWをマンドレル11から完全に抜き取る第二把持装置33(本発明のゴムホース把持装置に相当)とを備える。
搬送路31は、図3の右から左へマンドレルユニット10を搬送する。さらに、搬送路31は、マンドレルユニット10の連結部材12が搬送方向に延びる方向を向くように、マンドレルユニット10の連結部材12を支持する。すなわち、搬送路31は、マンドレル11の先端が搬送方向に直交する方向(図3の下方)に向くように、且つ、搬送路31の搬送面から上方(図3の紙面垂直方向)に離れた位置に位置するように、マンドレルユニット10の連結部材12を支持する。
第一把持装置32は、搬送路31の側方に配置される。本実施形態においては、第一把持装置32は、連結部材12側、すなわち、マンドレル11の先端より基端に近い位置に配置される。第一把持装置32は、例えば、シリアルリンク型ロボットである駆動装置40と、駆動装置40の先端に設けられる1つの先端ユニット50とを備える。駆動装置40は、先端ユニット50を、支持部材としての搬送路31に対して相対移動させる。つまり、第一把持装置32は、先端ユニット50の位置及び姿勢を変化させることができる。
第一把持装置32は、支持部材としての搬送路31にマンドレルユニット10が支持された状態において、キャップ13が取り外された状態のマンドレル11から、加硫後のゴムホースWをマンドレル11の途中まで抜く。ここで、第一把持装置32は、ゴムホースWを1本ずつ順次抜き取る。従って、第一把持装置32は、1つのマンドレルユニット10に対して、12回の抜取動作を行う。ただし、第一把持装置32は、複数のゴムホースWを同時に抜くようにしてもよい。この場合、第一把持装置32は、複数の先端ユニット50を備えることになる。
第二把持装置33は、第一把持装置32と同様に、搬送路31の側方に配置される。第二把持装置33は、第一把持装置32の搬送方向の下流側に配置される。第二把持装置33は、例えばシリアルリンク型ロボットである駆動装置40と、駆動装置40の先端に設けられる複数の先端ユニット50とを備える。駆動装置40は、先端ユニット50を、支持部材としての搬送路31に対して相対移動させる。つまり、第二把持装置33は、複数の先端ユニット50の位置及び姿勢を変化させることができる。
ここで、第二把持装置33における各先端ユニット50は、第一把持装置32の先端ユニット50と同一構成である。また、本実施形態においては、第二把持装置33は、4つの先端ユニットを備える。
第二把持装置33は、支持部材としての搬送路31にマンドレルユニット10が支持された状態において、第一把持装置32により途中まで抜かれたゴムホースWを、マンドレル11から完全に抜く。ここで、第二把持装置33は、複数のゴムホースWをマンドレル11から同時に抜き取る。つまり、本実施形態においては、第二把持装置33は、1つのマンドレルユニット10に対して、3回の抜取動作を行う。ただし、第二把持装置33は、ゴムホースWを1本ずつ抜くようにしてもよい。この場合、第二把持装置33は、1つの先端ユニット50を備えればよい。
(4.先端ユニット50の構成)
第一把持装置32及び第二把持装置33の先端ユニット50の構成について、図4及び図5を参照して説明する。先端ユニット50は、基部51と、一対の爪本体52,52と、一対の直動装置53,53と、一対の変形部材54,54と、一対の被覆部材55,55と、流体供給装置56とを備える。
基部51は、駆動装置40の先端に固定される。一対の爪本体52,52は、基部51から相互に平行に延在し、対向する方向に接近離間可能に基部51に設けられる。爪本体52には、内部に流体を流通する流路52aが形成される。流路52aは、爪本体52の先端の内側(対向する爪本体52側)に開口する。
一対の直動装置53,53は、基部51に対して、一対の爪本体52,52のそれぞれを接近離間する方向に駆動する。基部51及び爪本体52は、金属又は樹脂により成形され、例えばアルミニウムにより成形される。各直動装置53,53は、例えばエアシリンダなどを適用する。
一対の変形部材54,54は、一対の爪本体52,52のそれぞれに設けられ、一対の爪本体52,52の対向側の位置に設けられる。つまり、一対の変形部材54,54は、一対の爪本体52,52のそれぞれの内側に配置される。
変形部材54は、図4及び図5に示すように、ほぼ同程度の厚みにより形成され、開口部を有する矩形容器形状に形成される。変形部材54の外形は、角部を丸く面取りした略直方体形状に形成される。従って、変形部材54の表面のうち、一対の変形部材54,54が対向する面54c(図5の上面)は、平面状に形成される。つまり、変形部材54が変形していない状態において、変形部材54の表面の平面状の部位54cが、ゴムホースWの被把持部位に対向する部位となり、ゴムホースWに接触する部位となる。
変形部材54は、対向する爪本体52とは反対面である裏面に裏凹所54aを備える。この裏凹所54aには、爪本体52の流路52aから供給される流体を収容する。さらに、変形部材54は、容器形状部分の開口縁の全周に、外側へ延びるフランジ54bを備える。変形部材54のフランジ54bは、爪本体52の先端内側に係止される。
変形部材54は、可撓性を有する材料により形成される。つまり、変形部材54は、外力が付与された場合に、変形する。具体的には、裏凹所54aに供給される流体の圧力に応じて、変形部材54は、膨張するように変形する。ここで、変形部材54の角部は丸く面取りされているため、変形部材54が変形した場合にも応力が集中しにくい。
変形部材54は、ゴム状弾性を有するエラストマーにより形成される。当該エラストマーは、例えば、ニトリルブタジエンゴム(NBR)、クロロブレンゴム(CR)、アクリルゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴム、エチレン・プロピレン・ジエンゴム(EPDM)、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、ウレタン、ポリウレタン系の樹脂材料などが好適である。なお、変形部材54は、変形することによりゴムホースWの把持力を発揮する必要があるため、変形自在でありつつも、ある程度の剛性を有する。
被覆部材55は、変形部材54の表面を被覆すように設けられ、ゴムホースWの外面に密着する部位である。被覆部材55には、ゴムホースWに対して高い摩擦力を発揮する材料が用いられる。
ここで、ゴム材料とゴム材料とは、両者が乾燥した状態であれば、高い摩擦係数を有する。しかし、本実施形態においては、マンドレル11に装着する前の未加硫ゴムホースの内面及び外面に、離型剤を塗布するようにしている。そのため、加硫後のゴムホースWをマンドレル11から抜き取る際には、ゴムホースWの表面に離型剤が塗布された状態となる。そのため、変形部材54がゴム材料であるとしても、離型剤の作用によって、変形部材54とゴムホースWとの摩擦係数がそれほど大きくない。
そこで、被覆部材55は、離型剤が塗布された状態のゴムホースWに対しても、高い摩擦力を有する材料を用いられる。被覆部材55には、布が好適である。被覆部材55を布とすることで、離型剤が塗布された状態のゴムホースWに対して高い摩擦力を有する。さらに、被覆部材55を布とすることで、被覆部材55の繊維がゴムホースWにくい込み、被覆部材55がゴムホースWに対する高い引っ掛かり力を発揮する。このことによっても、被覆部材55は、ゴムホースWに対して高い摩擦力を有する。例えば、被覆部材55の材料には、アラミド繊維、炭素繊維、ナイロン繊維、ポリエステル繊維が用いられる。
流体供給装置56は、爪本体52に接続されており、爪本体52の流路52aに流体(エアなど)を供給する。流体供給装置56は、供給する流体の流量及び流体圧を制御することができ、つまり、流体供給装置56は、爪本体52の流路52aを介して、変形部材54の裏凹所54aに流体を供給する。そして、流体供給装置56は、流量及び流体圧を制御することにより、変形部材54の変形状態を制御することができる。
(5.ゴムホースの抜取方法)
次に、第一把持装置32及び第二把持装置33により、ゴムホースWをマンドレル11から抜き取る方法について、図6A、図6B、図7A及び図7Bを参照して説明する。
第一把持装置32は、マンドレルユニット10が支持部材としての搬送路31に支持された状態において、マンドレル11に装着された状態のゴムホースWを、マンドレル11の途中まで抜く。
まず、第一把持装置32の先端ユニット50の一対の変形部材54,54は、図6Aに示すように、駆動装置40の駆動により、ゴムホースWの基端側に対向する状態に位置決めされる。つまり、変形部材54は、ゴムホースWにおけるマンドレル11の軸方向中央より基端側の位置を挟み込む位置に位置する。換言すると、変形部材54は、ゴムホースWにおいて、曲がり部より基端側の位置に対向する。
続いて、直動装置53の駆動により、一対の変形部材54,54は、相互に接近するように移動する。このとき、被覆部材55が、ゴムホースWの外面に接触している状態としてもよいし、ゴムホースWの外面から僅かに離れている状態としてもよい。
続いて、流体供給装置56が流体を変形部材54に供給することにより、変形部材54が膨張変形する。そうすると、一対の変形部材54,54がゴムホースWの外面を挟み込み、ゴムホースWを把持する。つまり、被覆部材55とゴムホースWとの間に、強い摩擦力が発生し得る状態となる。
このとき、一対の変形部材54,54は、ゴムホースWに対して任意の姿勢で把持することができる。つまり、一対の変形部材54,54の平面状部位54cは、ゴムホースWの外面の周方向の任意の位置を把持することができ、平面状部位54cの矩形の長手方向がゴムホースWの中心線方向に対して任意の角度とした状態でゴムホースWを把持することができる。なお、図6Aにおいては、変形部材54の平面状部位54cの矩形の長手方向が、ゴムホースWの基端の中心線方向に平行としている。
続いて、駆動装置40の駆動により、一対の変形部材54,54をマンドレル11に沿って移動させる。第一把持装置32の一対の変形部材54,54は、図6Aに示す状態から図6Bに示す状態まで移動する。つまり、一対の変形部材54,54は、マンドレル11の2つの曲がり部を通過した位置まで、ゴムホースWをマンドレル11から抜き取る。
この間、一対の変形部材54,54は、出来るだけゴムホースWとの滑りが少なくなるように、姿勢を変化させる。つまり、駆動装置40の駆動により、先端ユニット50が、マンドレル11に対して姿勢を変化させながら、マンドレル11の基端から先端側に沿って移動する。
続いて、第二把持装置33が、マンドレルユニット10が支持部材としての搬送路31に支持された状態において、ゴムホースWをマンドレル11から完全に抜き取る。まず、第二把持装置33の先端ユニット50の一対の変形部材54,54は、図7Aに示すように、駆動装置40の駆動により、ゴムホースWの先端側に対向する状態に位置決めされる。ただし、第二把持装置33によるゴムホースWの抜き取りに必要な力は、第一把持装置32に比べて小さい。そのため、第二把持装置33における一対の変形部材54,54は、ゴムホースWの先端側でなく、基端側でも、中央部でも、任意の位置に位置決めされるようにしてもよい。
続いて、直動装置53の駆動により、一対の変形部材54,54は、相互に接近するように移動する。このとき、被覆部材55が、ゴムホースWの外面に接触している状態としてもよいし、ゴムホースWの外面から僅かに離れている状態としてもよい。
続いて、流体供給装置56が流体を変形部材54に供給することにより、変形部材54が膨張変形する。そうすると、一対の変形部材54,54がゴムホースWの外面を挟み込み、ゴムホースWを把持する。つまり、被覆部材55とゴムホースWとの間に、強い摩擦力が発生し得る状態となる。
続いて、駆動装置40の駆動により、一対の変形部材54,54を移動させる。第二把持装置33の一対の変形部材54,54は、図7Aに示す状態から図7Bに示す状態まで移動する。つまり、一対の変形部材54,54は、ゴムホースWがマンドレル11から完全に抜き取られる位置まで移動する。さらにその後に、第二把持装置33は、駆動装置40の駆動により、ゴムホースWを洗浄装置4に搬送する。
(6.本実施形態の効果)
上述したように、本実施形態の第一把持装置32及び第二把持装置33は、一対の爪本体52,52と、可撓性を有し、一対の爪本体52,52のそれぞれに設けられ、一対の爪本体52,52の対向側の位置に設けられ、対向する爪本体52とは反対面である裏面に裏凹所54aを備える一対の変形部材54と、裏凹所54aに流体を供給する流体供給装置56とを備える。そして、流体供給装置56が裏凹所54aに流体を供給することで、一対の変形部材54,54が変形してゴムホースWを把持する。
つまり、一対の変形部材54,54の各々は、裏凹所54aに流体が供給されることで変形する。従って、各変形部材54は、ゴムホースWの外面形状に依存することなく、自由に変形できる。そのため、一対の爪本体52,52をゴムホースWに対して高精度に位置決めしなくても、変形部材54がゴムホースWの外面に合わせて変形することで、一対の変形部材54,54が確実にゴムホースWを把持できる。従って、ゴムホースWの抜取ミスの発生が抑制される。
一対の変形部材54,54は、ゴムホースWに対して高精度に位置決めしなくてもよいため、一対の変形部材54,54の位置決めに要する時間を短縮できる。つまり、ゴムホースWの抜取時間の短縮を図ることができる。
さらに、一対の変形部材54,54は、ゴムホースWの外面の形状に応じて変形するため、外径の異なる複数種類のゴムホースWを同一生産ラインにて連続生産することができる。また、一対の変形部材54,54は、変形するため、ゴムホースWの外面の任意の位置を把持できると共に、ゴムホースWに対する姿勢の制約もない。従って、第一把持装置32及び第二把持装置33の配置自由度が高くなり、第一把持装置32及び第二把持装置33の小型化を図ることもできる。
また、第一把持装置32及び第二把持装置33は、駆動装置40を備える。この駆動装置40は、ゴムホースWが挿通された状態の曲がり形状のマンドレル11が支持部材としての搬送路31に支持された状態において、一対の爪本体52,52を支持部材としての搬送路31に対して相対移動させる。
そして、支持部材としての搬送路31によりマンドレル11が支持された状態であり、且つ、流体供給装置56が裏凹所54aに流体を供給することで一対の変形部材54がゴムホースWを把持した状態において、第一把持装置32及び第二把持装置33は、駆動装置40の駆動により、曲がり形状に形成されたゴムホースWをマンドレル11から抜き取る。従って、第一把持装置32及び第二把持装置33は、確実に、一対の変形部材54,54により、曲がり形状のゴムホースWをマンドレル11から抜き取ることができる。
また、本実施形態においては、一対の変形部材54,54は、ゴム状弾性を有するエラストマーにより形成される。一対の変形部材54,54がゴム状の弾性変形により、ゴムホースWの形状に追従しつつ、ゴムホースWに圧力を付与することが容易にできる。従って、一対の変形部材54,54は、ゴムホースWの任意の位置を把持できる。
また、本実施形態においては、第一把持装置32及び第二把持装置33は、一対の変形部材54,54の表面に設けられ、ゴムホースWの外面に密着する被覆部材55を備える。被覆部材55が、ゴムホースWの外面に対する摩擦力を確実に確保できる。特に、離型剤が塗布された状態のゴムホースWに対して、被覆部材55は効果的に作用する。従って、第一把持装置32及び第二把持装置33が被覆部材55を備えることにより、確実にゴムホースWをマンドレル11から抜き取ることができる。
また、本実施形態においては、一対の変形部材54,54が変形していない状態において、一対の変形部材54,54の表面のうち、ゴムホースWの被把持部位に対向する部位54cは、平面状に形成される。これにより、一対の変形部材54,54は、ゴムホースWの外面形状に依存することなく、任意の位置を把持できる。さらに、一対の変形部材54,54は、ゴムホースWに対して任意の姿勢にした状態で、ゴムホースWを把持できる。従って、一対の変形部材54,54の姿勢の自由度に制約がなく、第一把持装置32及び第二把持装置33の配置自由度が高くなる。
また、本実施形態においては、第一把持装置32を用いてマンドレル11からゴムホースWを抜き取る際に、図6Aに示すように、一対の変形部材54,54は、ゴムホースWにおけるマンドレル11の軸方向中央より基端側の位置を把持することとした。この状態から、一対の変形部材54,54は、駆動装置40の駆動によりマンドレル11に沿って移動し、マンドレル11からゴムホースWを抜き取るようにした。
従来の把持装置はゴムホースWの先端を把持していたが、本実施形態の第一把持装置32を用いることで、一対の変形部材54,54は、ゴムホースWの中心線方向の中央部より基端側の位置を把持することができる。従って、一対の変形部材54,54は、ゴムホースWをマンドレル11から引っ張るのではなく、ゴムホースWをマンドレル11の先端側へ押し出すことになる。ゴムホースWを押し出すことができるため、ゴムホースWの抜き取りの際に、ゴムホースWは拡径するように変形する。そのため、ゴムホースWの内面はマンドレル11の外面から離れる状態となり、一対の変形部材54,54によるゴムホースWの抜き取り力が大きくなることを抑制できる。
特に、マンドレル11は、曲がり形状に形成されている。そこで、一対の変形部材54,54は、図6Aに示すように、最初にマンドレル11において曲がり部より基端側を把持し、図6Bに示すように、駆動装置40の駆動によりマンドレル11の曲がり部に沿って移動し、マンドレル11からゴムホースWを抜き取る。
第一把持装置32を上記構成とすることで、一対の変形部材54,54は、ゴムホースWを把持した状態で、マンドレル11の曲がり部に沿って移動させることができる。この間、一対の変形部材54,54は、曲がり部に沿って姿勢を変化させることもできるし、曲がり部に関わりなく一定の姿勢を維持することもできる。一対の変形部材54,54の姿勢は、把持力を確保することや、ゴムホースWの外面に対して滑りが少なくなることなどを考慮して決定される。
3:ゴムホース抜取装置、 10:マンドレルユニット、 11:マンドレル、 12:連結部材、 31:搬送路(支持部材)、 32:第一把持装置(ゴムホース把持装置)、 33:第二把持装置(ゴムホース把持装置)、 40:駆動装置、 50:先端ユニット、 51:基部、 52:爪本体、 52a:流路、 53:直動装置、 54:変形部材、 54a:裏凹所、 54b:フランジ、 54c:平面状部位、 55:被覆部材、 56:流体供給装置、 W:ゴムホース

Claims (8)

  1. 一対の爪本体と、
    可撓性を有し、前記一対の爪本体のそれぞれに設けられ、前記一対の爪本体の対向側の位置に設けられ、対向する爪本体とは反対面である裏面に裏凹所を備える一対の変形部材と、
    前記裏凹所に流体を供給する流体供給装置と、
    ゴムホースが挿通された状態の曲がり形状のマンドレルが支持部材に支持された状態において、前記一対の爪本体を前記支持部材に対して相対移動する駆動装置と、
    を備え、
    前記一対の変形部材は、前記ゴムホースの中心線方向に対して任意の角度とした状態で前記ゴムホースを把持可能であり、
    前記支持部材により前記マンドレルが支持された状態であり、且つ、前記流体供給装置が前記裏凹所に流体を供給することで前記一対の変形部材が変形して前記ゴムホースを把持した状態において、前記駆動装置の駆動により、曲がり形状に形成された前記ゴムホースを前記マンドレルから抜き取る、ゴムホース把持装置。
  2. 前記一対の変形部材は、前記ゴムホースを把持した状態で前記マンドレルの曲がり部を通過可能に形成される、請求項1に記載のゴムホース把持装置。
  3. 前記一対の変形部材が変形していない状態において、前記一対の変形部材の表面のうち、前記ゴムホースの被把持部位に対向する部位は、平面状に形成され
    前記一対の変形部材は、前記平面状の部分の周面が全周に亘って露出しており、
    前記一対の変形部材において、前記平面状の部分の周縁が、全周全ての領域において、前記マンドレルに対応するように凹み変形可能である、請求項1又は2に記載のゴムホース把持装置。
  4. 前記一対の変形部材は、角部を丸く面取りした直方体形状に形成されている、請求項1−3のいずれか一項に記載のゴムホース把持装置。
  5. 前記一対の変形部材は、ゴム状弾性を有するエラストマーにより形成される、請求項1−4の何れか一項に記載のゴムホース把持装置。
  6. 前記ゴムホース把持装置は、前記一対の変形部材の表面に設けられ、前記ゴムホースの外面に密着する被覆部材を備える、請求項に記載のゴムホース把持装置。
  7. 請求項1−の何れか一項に記載のゴムホース把持装置を用い、前記マンドレルから前記ゴムホースを抜き取る方法であって、
    前記一対の変形部材は、
    前記ゴムホースにおける前記マンドレルの軸方向中央より基端側の位置を把持し、
    前記駆動装置の駆動により前記マンドレルに沿って移動し、前記マンドレルから前記ゴムホースを抜き取る、ゴムホース抜取方法。
  8. 前記マンドレルは、曲がり形状のマンドレルであり、
    前記一対の変形部材は、
    最初に前記マンドレルにおいて前記曲がり部より基端側を把持し、
    前記駆動装置の駆動により前記マンドレルの前記曲がり部に沿って移動し、前記マンドレルから前記ゴムホースを抜き取る、請求項に記載のゴムホース抜取方法。
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