JP6526472B2 - ワイヤハーネス製造装置 - Google Patents

ワイヤハーネス製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6526472B2
JP6526472B2 JP2015089846A JP2015089846A JP6526472B2 JP 6526472 B2 JP6526472 B2 JP 6526472B2 JP 2015089846 A JP2015089846 A JP 2015089846A JP 2015089846 A JP2015089846 A JP 2015089846A JP 6526472 B2 JP6526472 B2 JP 6526472B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
jig
wire
wiring
harness
jigs
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015089846A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016207551A (ja
Inventor
浩幸 石渕
浩幸 石渕
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2015089846A priority Critical patent/JP6526472B2/ja
Publication of JP2016207551A publication Critical patent/JP2016207551A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6526472B2 publication Critical patent/JP6526472B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Insulated Conductors (AREA)

Description

本発明は、ワイヤハーネスを製造するワイヤハーネス製造装置に関する。
図11は、従来のワイヤハーネス製造装置の概略構造を示したものである。
図11のワイヤハーネス製造装置100は、略平板状の一つの配索台110上に、第1の電線配索用治具J1,J2,……と、第2の電線配索用治具K1,K2,……と、追加部品保持用治具Gf1,Gf2,……と、を配備したものである。図11において、一点鎖線で示すのはサブハーネス配索経路である。
図6に示すように、サブハーネスSH(SH1,SH2,SH3)は、用途に応じて装備されるコネクタC、端子T等の基本部品を電線に接続したものである。通常、複数のサブハーネスSHを束ねて、外装部材等の追加部品を追加装備することで、所望のワイヤハーネスに仕上げられる。
第1の電線配索用治具J1,J2,……は、サブハーネスSHをワイヤハーネスに組み上げる際に、サブハーネスSHを基本の分岐を含めた配索構造に位置決めするための治具である。
第2の電線配索用治具K1,K2,……は、サブハーネスSHをワイヤハーネスに組み上げる際に、電線Wに接続されるコネクタ等の基本部品、又は既に電線Wに接続されたコネクタ等の基本部品を、所定の位置に保持する治具である。
即ち、第1の電線配索用治具J1,J2,……及び第2の電線配索用治具K1,K2,……は、サブハーネスSHをワイヤハーネスに組み上げる際に使用される治具(電線配索用治具)である。
追加部品保持用治具Gf1,Gf2,……は、サブハーネスSHに追加する外装部材等の追加部品を、所定の位置に保持する治具である。
このような治具を備えた配索装置として、下記特許文献1には、配索台上の一部の治具を、移動可能に装備した技術が開示されている。
特開平11−353958号公報
ところが、図11や特許文献1に開示されたワイヤハーネス製造装置では、ワイヤハーネスの一連の製造工程に必要な各種治具を配置する配索台が略平板状で、この配索台に配置する治具が低背の場合には、配索板の表面が作業の障害となって、作業性が悪化する場合があった。
このような不具合を防止するには、配索台に組み付ける治具の高さ寸法を増加させることが考えられるが、治具の高さ寸法を大きくさせると、治具が大型化して治具の重量化やコストアップを招くおそれがあった。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解消することに係り、配索台に組み付ける治具の高さ寸法を増大させずとも、治具の周囲に十分な作業スペースを確保して、ワイヤハーネスの製造作業を容易にすることができ、作業性の向上による作業時間の短縮や、治具の小型化によってコスト低減を図ることのできるワイヤハーネス製造装置を提供することにある。
本発明の前述した目的は、下記の構成により達成される。
(1) 枠状基部と、
前記基部から前記基部に囲まれた空間に向けて延出した枝部と、
を有する骨格構造の配索台を備え、
前記枝部に電線配索用治具を備え、前記基部に前記電線配索用治具を備えないことを特徴とするワイヤハーネス製造装置。
(2) 枠状又は棒状の基部と、
前記基部から延出した枝部と、
を有する骨格構造の配索台を備え、
前記枝部に電線配索用治具を備え、
前記配索台の裏面側に配置される治具支持台と、
前記基部及び前記枝部が画成する空隙を挿通可能に前記治具支持台に装備されて、前記配索台上の、ハーネスに係る作業に用いる物品用の物品用治具と、
前記物品用治具を、前記配索台上の配索位置と、退避位置とに移動させる移動機構と、
を備えたことを特徴とするイヤハーネス製造装置。
(3) 前記物品用治具は、前記ハーネスに追加装備される追加部品を供給するのに用いられることを特徴とする上記(2)に記載のワイヤハーネス製造装置。
上記(1)の構成によれば、ハーネスを配索する配索台は、枠状又は棒状の基部と、基部から延出した枝部とを有する骨格構造で、枝部に電線配索用治具を備える。このような構造では、電線配索用治具を備える枝部の周囲に大きな空隙が確保され、この枝部の周囲の大きな空隙を、作業スペースとして利用することができる。
そのため、配索台に組み付ける治具の高さ寸法を増大させずとも、治具の周囲に十分な作業スペースを確保して、ワイヤハーネスの製造作業を容易にすることができ、作業性の向上による作業時間の短縮を図ることができる。また、治具は低背化によって小型化することができ、治具の小型化によってコスト低減を図ることができる。
上記(2)の構成によれば、配索台の裏面側に装備された治具支持台に装備した物品用治具を、配索台の枝部の周囲の空隙を挿通して、配索台上の配索位置と、退避位置とに移動させることができる。
従って、後工程でハーネスに対して各種の作業をする時は、治具支持台上の物品用治具を配索位置に移動させることで、ワイヤハーネスの製造の一連の製造工程を一つの配索台上で実施することが可能になる。従って、後工程の作業を別の配索台で行う場合と比較して、ハーネスを別の配索台に移載する手間がかからず、ハーネスに後工程の作業を施したワイヤハーネスを、少ない作業工程で、効率良く製造することができる。よって、作業工程の短縮によって、ワイヤハーネスの生産性の向上と、コスト低減を図ることができる。
上記(3)の構成によれば、後工程でハーネスに追加部品を装備する時は、治具支持台上の物品用治具を配索位置に移動させることで、ワイヤハーネスの製造の一連の製造工程を一つの配索台上で実施することが可能になる。従って、追加部品の装備を別の配索台で行う場合と比較して、ハーネスを別の配索台に移載する手間がかからず、ハーネスに追加部品を装備したワイヤハーネスを、少ない作業工程で、効率良く製造することができる。よって、作業工程の短縮によって、ワイヤハーネスの生産性の向上と、コスト低減を図ることができる。
本発明におけるハーネスは、例えば、ワイヤハーネスを構成するためのサブハーネスや、サブハーネスを構成するための電線である。
本発明は、一つ以上のサブハーネスからワイヤハーネスを製造することに適用できる。
また、本発明は、一つ以上の電線からサブハーネスを製造することに適用できる。
本発明によるワイヤハーネス製造装置によれば、配索台に組み付ける治具の高さ寸法を増大させずとも、治具の周囲に十分な作業スペースを確保して、ワイヤハーネスの製造作業を容易にすることができ、作業性の向上による作業時間の短縮や、治具の小型化によってコスト低減を図ることができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
本発明に係るワイヤハーネス製造装置の一実施形態の追加部品供給時の状態を示す側面図である。 図1に示した一実施形態のワイヤハーネス製造装置の筐体の斜視図である。 図1に示した配索台と、治具支持台の斜視図である。 本発明の一実施形態のワイヤハーネス製造装置において、物品用治具を配索位置に位置させた状態の側面図である。 図4の状態から、配索台と前記治具支持台とを、一体に、製造作業者側に傾倒させた状態の側面図である。 サブハーネスの形態を表す模式図である。 図6の複数のサブハーネスを配索する模式図である。 コルゲートチューブ装着装置の斜視図であり、(a)はコルゲートチューブにスリットを入れている状態の斜視図、(b)は電線にコルゲートチューブを装着している途中の状態の斜視図、(c)は電線にコルゲートチューブを装着した状態の斜視図である。 ビニルシート巻き付け装置の斜視図である。 ビニルシート巻き付け工程図であり、(a)は巻き付け開始時、(b)は巻き付け完了時を表す。 従来のワイヤハーネス製造装置の要部の斜視図である。
以下、本発明に係るワイヤハーネス製造装置の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1〜図5は本発明に係るワイヤハーネス製造装置の一実施形態を示したもので、図1は本発明の一実施形態のワイヤハーネス製造装置の追加部品供給時の状態を示す側面図、図2は図1に示した一実施形態のワイヤハーネス製造装置の筐体の斜視図、図3は図1に示した配索台と、治具支持台の斜視図、図4は本発明の一実施形態のワイヤハーネス製造装置において、物品用治具を配索位置に位置させた状態の側面図、図5は図4の状態から、配索台と治具支持台とを、一体に、製造作業者側に傾倒させた状態の側面図である。
この一実施形態のワイヤハーネス製造装置2は、装置筐体3の最上位位置に装備された配索台31と、配索台31に立設された第1の電線配索用治具J1,J2,……及び第2の電線配索用治具K1,K2,……と、配索台31の裏面側に配置される治具支持台32と、治具支持台32に装備される物品用治具Gf1,Gf2,……と、治具支持台32を装置筐体3の外部の部品供給位置M1と装置筐体3内の所定位置M2との間で移載する不図示の支持台移載機構と、装置筐体3内で治具支持台32を昇降させる不図示の移動機構と、配索台31と治具支持台32とを一体に製造作業者側に傾倒させる傾倒機構34と、装置筐体3の下部に装備された走行用車輪37と、を備えている。
装置筐体3は、配索台31や治具支持台32を支持するワイヤハーネス製造装置2の構造物である。この装置筐体3は、図1〜図4に示すように、配索台31や治具支持台32が組み付けられる上部枠体3aと、この上部枠体3aを支える中間部枠体3bと、この中間部枠体3bを支える下部枠体3cと、を備えており、下部枠体3cの下部に前述の走行用車輪37が装備されている。
上部枠体3aは、図2及び図3に示すように、アルミニウム製の棒状の構造部材で外形が略直方体状の枠構造を形成したものである。上部枠体3aの上部は、略矩形の枠状の基部3a1と、この基部3a1から延出した複数の短尺の枝部3a2(図2では不図示、図3参照)と、を有する骨格構造に形成されている。枝部3a2に、第1の電線配索用治具J1,J2,……と、第2の電線配索用治具K1,K2,……とが立設されている。本実施形態の場合、上部枠体3aの最上位に位置する基部3a1と、枝部3a2とが、第1の電線配索用治具J1,J2,……と第2の電線配索用治具K1,K2,……とを支持する配索台31となる。
そして、上部枠体3aの最上位に位置する基部3a1と、その基部3a1に枝状に接続される枝部3a2とが区画する上下方向に貫通する空隙3a3(図3参照)は、追加部品と物品用治具Gf1,Gf2,……が挿通可能に配索台31を上下方向に貫通して形成された治具挿通用空隙311となる。
図1に示した配索台31に立設された第1の電線配索用治具J1,J2,……は、サブハーネスSHを所定の分岐を含めた配索構造に位置決めする電線支持用の治具である。また、配索台31に立設された第2の電線配索用治具K1,K2,……は、サブハーネスSHに標準で装着又は接続されるコネクタ等の基本部品、又は既にサブハーネスSHに装着或いは接続された基本部品を、電線に対して所定の位置に保持する治具である。
本実施形態におけるサブハーネスSHは、作り易さを考慮して特定されたハーネス(回路など)、同じ車名の中でグレードが変わっても変化しない共通のハーネス、同じメーカーの中で車名が変わっても変化しないハーネス、等である。本実施形態のサブハーネスSHは、基本的には、あらかじめ電線の端末にコネクタが接続されているものであり、配索台31上で、電線をコネクタに挿入(接続)するものではない。ただし、この限りではない。
基本部品には、例えば、コネクタ、プロテクタ、コルゲートチューブ、結束バンド、クリップ等が該当する。
即ち、第1の電線配索用治具J1,J2,……、及び第2の電線配索用治具K1,K2,……は、何れも、サブハーネスSHをワイヤハーネスに組み上げる際に、電線の位置決めや基本部品の保持に使用される治具(電線配索用治具)である。
第2の電線配索用治具K1,K2,……は、例えば電線に接続されたコネクタを保持する治具である。この場合、各治具は、各コネクタのそれぞれの形状に対応した保持部を備えており、各コネクタを保持させるのに間違えないようになっている。なお、第2の電線配索用治具K1,K2,……を、支柱Ka1,Ka2,……に着脱可能に構成し、電線に接続されたコネクタを第2の電線配索用治具K1,K2,……に事前に保持させておき、コネクタを保持した状態の第2の電線配索用治具K1,K2,……を支柱Ka1,Ka2,……に取り付けてもよい。
サブハーネスSHは、複数の単位に分けて作成することも可能である。つまり、異なる分岐状態の複数のサブハーネスSHを同じ第1の電線配索用治具J1,J2,……に掛け回してサブハーネスの束としてもよい。
サブハーネスSHに、追加部品を追加装備することで、所望のワイヤハーネスに仕上げられる。
追加部品には、例えば、コネクタ、プロテクタ、コルゲートチューブ、結束バンド、電線、クリップ等が該当する。
治具支持台32に装備される物品用治具Gf1,Gf2,……は、本実施形態の場合、サブハーネスSHに追加部品を追加で装備するのに用いる治具である。
本実施形態の上部枠体3aの場合、図1に示すように、その最上部の基部3a1の下方に広がる空間部3a4は、物品用治具Gf1,Gf2,……が取り付けられた治具支持台32の搬出入が可能な空間である。上部枠体3aには、図1に示すように、治具支持台32を水平に支持すると共に、支持した治具支持台32を配索台31に対して昇降させる不図示の移動機構が装備されている。この不図示の移動機構は、図3に矢印Z2で示す方向に治具支持台32を昇降させる動作で、治具支持台32に立設されている物品用治具Gf1,Gf2,……を、配索台31上の配索位置と、配索台31の下方の退避位置とに移動させる。
移動機構は、例えば、ねじ式の送り機構、又はエアシリンダ等のアクチュエータを使った送り機構が採用される。
治具支持台32を昇降させる移動機構は、コンピュータを使った自動制御で治具支持台32を昇降させる構成とすることができるが、例えば、リンク機構やねじ式の送り機構を使って、手動操作で治具支持台32を昇降させる構成としても良い。
配索台31上の配索位置とは、図1に矢印Z1で示す方向に治具支持台32が上昇し、図4に示すように、物品用治具Gf1,Gf2,……が、配索台31上の第1の電線配索用治具J1,J2,……及び第2の電線配索用治具K1,K2,……と略同等の高さ位置に並ぶ位置である。この配索位置に物品用治具Gf1,Gf2,……が位置しているときには、これらの物品用治具Gf1,Gf2,……に保持させた追加部品が、配索台31上に配索されているサブハーネスSHに装備可能になる。
配索台31の下方の退避位置とは、物品用治具Gf1,Gf2,……が、図1に示すように、配索台31の下方の空間部3a4に収まった状態(配索台31の下方に退避した状態)となる位置である。このときには、治具支持台32に支持されている各物品用治具Gf1,Gf2,……は、配索台31の上に現れない。そのため、配索台31上にサブハーネスSHを配索する作業及び基本部品をサブハーネスSHに接続する作業の際に、物品用治具Gf1,Gf2,……が邪魔にならず、配索台31上での作業が容易になる。
物品用治具Gf1,Gf2,……を配索位置に位置させることで、これらの物品用治具Gf1,Gf2,……に支持されている追加部品をサブハーネスSHに装備することが可能になる。
図3において、一点鎖線で示すのはサブハーネス配索経路である。治具支持台32において、物品用治具Gf1,Gf2,……は、配索位置に上昇するときに、物品用治具Gf1,Gf2,……及び保持した追加部品が、配索台31に配索されたサブハーネスSHに干渉しない位置に装備されている。
なお、物品用治具Gf1,Gf2,……は、必ずしも事前に追加部品を保持しておく必要はない。物品用治具Gf1,Gf2,……が配索位置に上昇後に、物品用治具に追加部品を保持させてもよい。
事前に物品用治具Gf1,Gf2,……に保持可能な追加部品は、主に、配索されているサブハーネスSHに対して、下から供給できるものである(例えば、プロテクタ、コルゲートチューブ、シート等の外装品)。追加部品としては、他に、サブハーネスSHのすぐそばに供給することのできる部品(例えば、バンドクリップ)もある。
図1に示した外部の部品供給位置M1は、不図示の支持台移載機構が治具支持台32を載置する位置である。また、この部品供給位置M1は、治具支持台32の所定位置に物品用治具Gf1,Gf2,……を取り付けたり、治具支持台32に取り付けた各物品用治具Gf1,Gf2,……に、追加部品を保持させたりする位置である。
また、不図示の支持台移載機構が治具支持台32を搬出入する装置筐体3内の所定位置M2(図1参照)は、上部枠体3aに装備した不図示の移動機構が、物品用治具Gf1,Gf2,……を退避位置に位置させた時の治具支持台32の位置と一致する。言い換えると、不図示の移動機構が物品用治具Gf1,Gf2,……を退避位置に位置させると、その時には、治具支持台32が装置筐体3内の所定位置M2に位置して、不図示の支持台移載機構によって治具支持台32を外部の部品供給位置M1に移載することが可能になる。
傾倒機構34は、図1に示すように、上部枠体3aの一側端(図1では、右側端)寄りの下面部を中間部枠体3bに回動自在に結合するヒンジ部34aと、上部枠体3aの他側端(図1では、左側端)寄りの位置を昇降可能に中間部枠体3bに結合するアクチュエータ34bと、を備えている。この傾倒機構34は、図5に示すように、アクチュエータ34bを伸長させることで、配索台31と治具支持台32が組み込まれている上部枠体3aを製造作業者側に傾倒させる。上部枠体3aを傾倒させることで、配索台31と治具支持台32とが、一体に、製造作業者側に傾倒される。
中間部枠体3bと下部枠体3cとの間には、下部枠体3cに対して中間部枠体3bを昇降させる昇降機構36が装備されている。この昇降機構36は、中間部枠体3bを昇降させることで、上部枠体3aの高さ位置(即ち、配索台31の高さ位置)を調整する。
走行用車輪37は、装置筐体3を走行可能にする。装置筐体3が走行可能なことで、上部枠体3aに装備されている配索台31及び治具支持台32は、ワイヤハーネスの製造設備が配置されている工場フロアを自由に移動可能になる。従って、追加部品の貯蔵部に移動することで、追加部品の供給を容易にしたり、ワイヤハーネスの出荷部に移動することで、製造した配索台31上のワイヤハーネスの出荷を容易にしたりすることができる。
また、従来、コンベヤで複数の配索台を移動させて作業していたのと同様に、本実施形態のワイヤハーネス製造装置を複数連結して移動させて作業することもできる。
また、複数のワイヤハーネス製造装置を連結せずに一列に整列させて、先頭のワイヤハーネス製造装置から順次作業を行い、作業が終了した先頭のワイヤハーネス製造装置を最後尾に戻して繰り返し使用することができる。
また、作業者の立ち位置を中心に周囲に複数の異なる作業の作業位置を設定し、一つのワイヤハーネス製造装置を作業者の周囲を移動させることで、作業者は、移動せずに異なる作業を実施することができる。
図6はサブハーネスSHの形態を表す模式図であり、図7は図6の複数のサブハーネスSHを配索する模式図である。
以上に説明した一実施形態のワイヤハーネス製造装置2の場合、サブハーネスSHを配索する配索台31は、枠状の基部3a1と、基部3a1から延出した枝部3a2とを有する骨格構造で、枝部3a2に電線配索用治具J,Kを備える。このような構造では、電線配索用治具J,Kを備える枝部3a2の周囲に大きな空隙3a3(治具挿通用空隙311)が確保され、この枝部3a2の周囲の大きな空隙3a3を、作業スペースとして利用することができる。
そのため、配索台31に組み付ける治具(第1の電線配索用治具J1,J2,……や、第2の電線配索用治具K1,K2,……)の高さ寸法を増大させずとも、治具の周囲に十分な作業スペースを確保して、ワイヤハーネスの製造作業を容易にすることができ、作業性の向上による作業時間の短縮を図ることができる。また、治具は低背化によって小型化することができ、治具の小型化によってコスト低減を図ることができる。
また、以上に説明した一実施形態のワイヤハーネス製造装置2の場合、配索台31の裏面側に装備された治具支持台32に装備した物品用治具Gf1,Gf2,……は、配索台31の枝部3a2の周囲の空隙3a3(治具挿通用空隙311)を挿通して、配索台31上の配索位置と、退避位置とに移動させることができる。
従って、後工程でサブハーネスSHに追加部品を装備する時は、治具支持台32上の物品用治具Gf1,Gf2,……を配索位置に移動させることで、ワイヤハーネス製造の一連の製造工程を一つの配索台31上で実施することが可能になる。従って、追加部品の装備を別の配索台で行う場合と比較して、サブハーネスSHを別の配索台に移載する手間がかからず、サブハーネスSHに追加部品を装備したワイヤハーネスを、少ない作業工程で、効率良く製造することができる。よって、作業工程の短縮によって、ワイヤハーネスの生産性の向上と、コスト低減を図ることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、治具支持台は、配索台の裏面に沿って並ぶ複数の部分的治具支持台に分割し、各部分的治具支持台は、互いに個別に配索台31に対して昇降させても良い。このようにすると、追加部品に仕様変更が生じた場合などに、例えば、一部の部分的治具支持台を改良することで、仕様変更に対応可能となり、仕様変更への対応が容易になる。
また、前述の実施形態では、配索台となる骨格構造が、略二次元的構造であったが、三次元的構造にしても良い。
また、前述の実施形態では、配索台31の基部3a1は矩形の枠構造であったが、基部は、単純な棒状構造としても良い。
また、枝部は、直線形状でなくてもよく、曲線形状、クランク形状、分岐形状であってもよい。
また、物品用治具Gf1,Gf2,……は、必ずしも追加部品を保持するものでなくてもよく、作業用治具、作業用装置を保持するものであってもよい。物品用治具Gf1,Gf2,……により保持可能なものとしては、例えば、導通を検査するための治具、電線の接続(挿入)を誘導する装置(電線に接続されている端子を後嵌めによりコネクタに確実に装着するための装置)が挙げられる。また、物品用治具Gf1,Gf2,……により保持可能なものとしては、接続作業をするための装置である、圧着装置、溶着(熱溶着、超音波溶着)装置等の接続装置が挙げられる。また、物品用治具Gf1,Gf2,……により保持可能なものとしては、作業指示治具(テープ巻きなどを行う位置を示す治具)、検査指示治具、仕上げ用治具が挙げられる。これらの治具、装置は、物品用治具Gf1,Gf2,……に保持せずに、直に治具支持台32に設置してもよい。
また、上記実施形態は、複数のサブハーネスからワイヤハーネスを製造するものであっったが、本発明は、一つのサブハーネスからワイヤハーネスを製造するものであってもよい。
また、本発明は、一つ以上の電線からサブハーネスを製造するものであってもよい。
また、本発明は、一つ以上の電線及び一つ以上のサブハーネスからワイヤハーネスを製造するものであってもよい。
[物品の自動供給装置]
物品用治具Gf1,Gf2,……に物品を供給するには、例えば下記のように構成してもよい。図1に示すように、物品収容部50と治具支持台32との間を移動可能なロボットアーム52を設置して、治具支持台31上の物品用治具Gf1,Gf2,……に物品54を自動供給する。物品収容部50には、収容されている物品54の姿勢を上から認識する第1カメラ56が備えられている。ロボットアーム52には、供給先部分の位置を認識できる第2カメラ(図示せず)が備えられている。ロボットアーム52は、第1カメラ56による物品54の姿勢の情報に基づいて把持アーム58を適正な向きに調整され、物品収容部50にある物品54を確実に把持することができる。ロボットアーム52は、把持した物品54を治具支持台32上の物品用治具Gf1,Gf2,……に搬送する。物品用治具Gf1,Gf2,……は、第2カメラで正確に認識されるので、ロボットアーム52は、矢印Xで示すように、物品54を物品用治具Gf1,Gf2,……に正確に供給することができる。以上の動作を各物品用治具Gf1,Gf2,……に対して実施して、物品54を自動供給することができる。
物品用治具Gf1,Gf2,……に保持される装置の例を以下に示す。
[コルゲートチューブ装着装置]
物品用治具Gf1,Gf2,……に保持される装置として、例えば電線にコルゲートチューブを装着するためのコルゲートチューブ装着装置がある。図8(a)〜(c)は、コルゲートチューブ装着装置の斜視図である。コルゲートチューブ装着装置60は、電線Wの下に配設される。コルゲートチューブ装着装置60は、筐体61と、電線Wを載置する台62と、コルゲートチューブ64を装着部へ向けて搬送するローラ対66と、コルゲートチューブ64にスリットを入れる回転刃70と、スリットの入ったコルゲートチューブ64を開くためのガイド部材72と、電線に沿ってコルゲートチューブを搬送するローラ68と、を備えている。
コルゲートチューブ64は、ローラ対66により下方から電線Wに向けて搬送され、移動に伴って回転刃70により電線対向側にスリットが入れられる。スリットを入れられたコルゲートチューブ64は、電線Wが内部に入り易くなるように、ガイド部材72によりスリット幅を広げられて更に搬送される。ガイド部材72は、コルゲートチューブ64内に入る先端から基部に向かって幅が大きくなるように形成されている。スリット幅が電線Wの幅よりも広げられたコルゲートチューブ64は、更にローラ68により搬送されることで、電線Wを内部に収容するようになる。
[ビニルシート巻き付け装置]
物品用治具Gf1,Gf2,……に保持される装置として、例えば電線に保護用のビニルシートを巻き付けるためのビニルシート巻き付け装置がある。図9は、ビニルシート巻き付け装置の斜視図、図10(a)、(b)はビニルシートの巻き付け工程を示す工程図である。
ビニルシート巻き付け装置80は、基台82と、基台82に対して昇降可能な治具84と、治具84に対して昇降可能なシート巻き付け機構86と、治具84及びシート巻き付け機構86をそれぞれ昇降させる図示しない昇降用シリンダと、を備えている。図9及び図10に示すように、シート巻き付け機構86は、初期形状が断面J字形状のシート巻き付け部材88と、曲率半径の異なる第1ガイド90及び第2ガイド92と、シート巻き付け部材88の先端部に備えたローラ94と、クランク機構96と、を備えている。巻き付け部材88は、可撓性を有する薄い金属板で形成されている。
電線(図示せず)にビニルシート98を巻き付ける工程は下記の通りである。まず、図9に示すように、治具84を基台から上昇させてシート巻き付け機構86を電線(図示せず)の直下に近づける。次に、図10(a)に示すように、昇降用シリンダにより、ビニルシート98を載置したシート巻き付け部材88を上昇させる。このとき、ローラ94が第1ガイド90に沿って案内されることで、シート巻き付け部材88が電線を包み込むように湾曲される。図10(b)に示すように、ローラ94が第1ガイド90から第2ガイド92に移行するときに丁度、ビニルシート98の一端部が他端部に面接触するように設定されている。ビニルシート98は、同一面どうしが接触すると接着する構成である。ローラ94が第2ガイド92に移行した後、クランク機構96によりビニルシート98の他端部を電線に向けて押さえつけることで、電線にビニルシート98が巻き付けられる。
なお、治具84が上記実施形態における物品用治具Gf1,Gf2,……であってもよい。
ここで、上述した本発明に係るワイヤハーネス製造装置の実施形態の特徴をそれぞれ以下(1)〜(3)に簡潔に纏めて列記する。
[1] 枠状又は棒状の基部(3a1)と、
前記基部(3a1)から延出した枝部(3a2)と、
を有する骨格構造の配索台(31)を備え、
前記枝部(3a2)に電線配索用治具(J,K)を備えたことを特徴とするワイヤハーネス製造装置(2)。
[2] 前記配索台(31)の裏面側に配置される治具支持台(32)と、
前記基部(3a1)及び前記枝部(3a2)が画成する空隙(治具挿通用空隙311)を挿通可能に前記治具支持台(32)に装備されて、前記配索台(31)上の、ハーネスに係る作業に用いる物品用の物品用治具(Gf1,Gf2,……)と、
前記物品用治具(Gf1,Gf2,……)を、前記配索台(31)上の配索位置と、退避位置とに移動させる移動機構と、
を備えたことを特徴とする上記[1]に記載のワイヤハーネス製造装置(2)。
[3] 前記物品用治具(Gf1,Gf2,……)は、前記ハーネスに追加装備される追加部品を供給するのに用いられることを特徴とする上記[2]に記載のワイヤハーネス製造装置。
2 ワイヤハーネス製造装置
3 装置筐体
3a1 基部
3a2 枝部
3a3 空隙
31 配索台
32 治具支持台
34 傾倒機構
37 走行用車輪
311 治具挿通用空隙
Gf1,Gf2,…… 物品用治具
J1,J2,…… 第1の電線配索用治具(電線配索用治具)
K1,K2,…… 第2の電線配索用治具(電線配索用治具)

Claims (3)

  1. 枠状基部と、
    前記基部から前記基部に囲まれた空間に向けて延出した枝部と、
    を有する骨格構造の配索台を備え、
    前記枝部に電線配索用治具を備え、前記基部に前記電線配索用治具を備えないことを特徴とするワイヤハーネス製造装置。
  2. 枠状又は棒状の基部と、
    前記基部から延出した枝部と、
    を有する骨格構造の配索台を備え、
    前記枝部に電線配索用治具を備え、
    前記配索台の裏面側に配置される治具支持台と、
    前記基部及び前記枝部が画成する空隙を挿通可能に前記治具支持台に装備されて、前記配索台上の、ハーネスに係る作業に用いる物品用の物品用治具と、
    前記物品用治具を、前記配索台上の配索位置と、退避位置とに移動させる移動機構と、
    を備えたことを特徴とするイヤハーネス製造装置。
  3. 前記物品用治具は、前記ハーネスに追加装備される追加部品を供給するのに用いられることを特徴とする請求項2に記載のワイヤハーネス製造装置。
JP2015089846A 2015-04-24 2015-04-24 ワイヤハーネス製造装置 Active JP6526472B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015089846A JP6526472B2 (ja) 2015-04-24 2015-04-24 ワイヤハーネス製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015089846A JP6526472B2 (ja) 2015-04-24 2015-04-24 ワイヤハーネス製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016207551A JP2016207551A (ja) 2016-12-08
JP6526472B2 true JP6526472B2 (ja) 2019-06-05

Family

ID=57487334

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015089846A Active JP6526472B2 (ja) 2015-04-24 2015-04-24 ワイヤハーネス製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6526472B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2095135B (en) * 1981-03-25 1984-09-26 Lansing Bagnall Ltd Production of wiring harnesses
JPH0883523A (ja) * 1994-09-14 1996-03-26 Nippon Avionics Co Ltd ワイヤーハーネス作成治具
JP4513512B2 (ja) * 2004-11-09 2010-07-28 住友電装株式会社 ワイヤーハーネス保持装置
JP2006134809A (ja) * 2004-11-09 2006-05-25 Sumitomo Wiring Syst Ltd ワイヤーハーネス分岐保持具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016207551A (ja) 2016-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6300808B2 (ja) 対基板作業システム、およびフィーダ移し替え方法
US11324124B2 (en) Lead component clinching and mounting method
KR101200673B1 (ko) 연결 코일 형성 장치 및 연결 코일의 형성 방법
US20130345848A1 (en) Robot system and method for manufacturing fitting
JP5323756B2 (ja) 電線端末処理装置及び電線端末処理方法
US11195642B2 (en) System and method for the automated production of a cable set
CN104302163A (zh) 自动装配系统和方法
JP4985713B2 (ja) 電線保持バー搬送装置及び電線セット製造方法
JP6124940B2 (ja) ワイヤーハーネスの製造方法及び布線治具
WO2015159458A1 (ja) フレキシブルプリント基板の製造方法、基板製造用治具および基板製造装置
JP5523289B2 (ja) ワイヤハーネスの製造装置及び製造方法
KR101406342B1 (ko) 연료탱크 지지 밴드 제조장치
JP6558936B2 (ja) ワイヤハーネス製造装置及びワイヤハーネス製造方法
JP6526472B2 (ja) ワイヤハーネス製造装置
JP6675270B2 (ja) 部品受け渡し装置及びそれを備えるワイヤハーネスの製造装置
JP2010277904A (ja) ワイヤーハーネスの製造方法及び電線搬送布線用台車
JP6661367B2 (ja) 生産装置モジュール、生産装置ライン、および物品の製造方法
JP6457804B2 (ja) 端子圧着治具セット補助装置および端子圧着システム
JP2004039818A (ja) 電子部品実装方法及び電子部品実装ライン
JP6747861B2 (ja) ワイヤハーネスの製造ライン
EP3334266B1 (en) Component-mounting device
WO2015059762A1 (ja) 基板作業機
JP2019057417A (ja) ワイヤーハーネスの製造方法及びワイヤーハーネスの製造装置
CN116598559B (zh) 一种电池入壳一体机及其控制方法
JP2022190442A (ja) ワイヤハーネス製造方法及びワイヤハーネス製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180316

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190129

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190327

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190409

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190508

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6526472

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250