JP5523289B2 - ワイヤハーネスの製造装置及び製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、移動式の複数の分割布線板を用いて一組のワイヤハーネスを先頭部分から長手方向に部分的に形成して仕上げるワイヤハーネスの製造装置及び製造方法に関するものである。
従来、複数本の電線を布線板上の布線具に沿って配索してワイヤハーネスを形成するために、種々のワイヤハーネスの製造装置及び製造方法が提案されている。
例えば、特許文献1には、一枚の布線板の手前側でリールから繰り出した複数本の電線を圧接コネクタに圧接し、圧接コネクタを電線と共に布線板に沿って手で移動させて布線板上の布線具にセットすることが記載され、特許文献2には、水平なレールに沿って複数枚の布線板を移動させつつ、各布線板の布線具に電線を順次配索し、布線板の上方の水平なレールに沿ってバランサを移動させ、バランサにつり下げた加工機で布線板上の電線ジョイント部の処理を行うことが記載されている。
また、特許文献3には、複数枚の布線板を前後上下に移動可能に配置し、第一ステーションでロボットハンドによる電線の切断、皮剥き、端子圧着、布線を行い、布線板を前進させて第二ステーションで手作業でコネクタハウジングへの端子挿入やコルゲートチューブの外装を行い、さらに第三ステーションでグロメットの装着や外観・導通検査を行って完成したワイヤハーネスを取り出し、不要となった布線板をリフタで下降させて後退させ、第一ステーションで上昇させて再使用することが記載されている。
特開平10−261328号公報 特開2006−40865号公報 特開平7−65652号公報
しかしながら、上記特許文献1,2記載のワイヤハーネスの製造装置及び製造方法にあっては、基本的に、図5(a)(b)に示す如く、一枚の布線板61上の各布線具62にサブワイヤハーネス63,64を配索した後、サブワイヤハーネス63,64の上から他のサブワイヤハーネス65,66を重ねて配索することとなり、横長の布線板61に沿って作業者が大きな距離を往復移動することで負担が大きく、且つ配索に多くの工数を要し、しかもワイヤハーネス一組分の横長の布線板61の占めるスペースが大きく必要であった。図5で符号67はコネクタ受け具を示す。
また、特許文献3記載のワイヤハーネスの製造装置及び製造方法にあっては、電線の布線をロボットハンドで行わせるために、構造が大型化・高コスト化すると共に、ワイヤハーネス一組分の横長の布線板をステーション毎に前進させるために、前進距離分の大きなスペースが必要になるという懸念があった。
本発明は、上記した点に鑑み、サブワイヤハーネスの重ね配索による作業工数の増大や作業者の移動距離の増加の負担を解消すると共に、ワイヤハーネス一組分の横長の布線板を前進させることに伴うスペースの増大化を解消して、省スペースで効率良く、低コストでワイヤハーネスを製造することのできるワイヤハーネスの製造装置及び製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係るワイヤハーネスの製造装置は、ワイヤハーネス長手方向に移動可能で、一列に並んだ状態で全体として一組のワイヤハーネスを搭載可能な長さとなる複数の分割布線板と、最初のステーションに隣接して配置された電線棚と、最後のステーションの上方に配置されて、完成したワイヤハーネスをレールに沿って検査台に搬送するワイヤハーネス持ち上げ手段と、該複数の分割布線板を循環させる循環手段とを備え、最初のステーションで最初の分割布線板にコネクタがセットされ、中間のステーションで該コネクタに続く電線が該最初の分割布線板に配索され、最後のステーションで該最初の分割布線板上の該電線に外装部品が装着され、該最初の分割布線板におけると同様に、中間の分割布線板と最後の分割布線板とにコネクタのセットと電線の配索と外装部品の装着とが行われることを特徴とする。
上記構成により、分割布線板ごとに各ステーションで各コネクタハウジングへの端子挿入及び各コネクタのセットと、各電線の配索布線と、電線への外装部品の装着とが行われる。すなわち、最初のステーションで最初の分割布線板にコネクタがセットされた後、最初の分割布線板が中間のステーションに移動し、最初のステーションで中間の分割布線板にコネクタがセットされ、中間のステーションで最初の分割布線板に電線が配索布線され、最初の分割布線板が第三のステーションに移動し、中間の分割布線板が中間のステーションに移動し、最初の分割布線板上の電線に外装部品が装着されると共にテープ(外装)が巻かれ、中間の分割布線板に電線が配索される。最初の分割布線板が最後のステーションで外装部品の装着を終えた後、ワイヤハーネス持ち上げ手段で最初の分割布線板上の完成したワイヤハーネス部分が持ち上げられ分割布線板よりも高い位置に保持され、カラとなった最初の分割布線板が循環手段で最初のステーションに送られる。中間と最後の各分割布線板の搬送も同様に行われる。
また、各分割布線板上でワイヤハーネスが部分的に完成して、ワイヤハーネス持ち上げ手段で部分的に持ち上げられ、最後のステーションで最後の分割布線板上の電線に外装が行われて、ワイヤハーネスが全体的に完成し、ワイヤハーネス持ち上げ手段が完成したワイヤハーネスを持ち上げたままレールに沿って検査工程に移動し、ワイヤハーネスがワイヤハーネス持ち上げ手段から外されて検査台に置かれて、ワイヤハーネスの外観や導通の検査が行われる。持ち上げ手段はワイヤハーネスを上昇させるのではなく、予め所要の高さに配置され、作業者がワイヤハーネスを分割布線板から持ち上げて持ち上げ手段に受け渡して分割布線板よりも高い位置に保持させるものであることが、持ち上げ手段の構造を簡素化する上で好ましい。
請求項2に係るワイヤハーネスの製造装置は、請求項1記載のワイヤハーネスの製造装置において、前記循環手段が、前記最後のステーションにおいて完成したワイヤハーネス部分を前記ワイヤハーネス持ち上げ手段で持ち上げた状態で、前記分割布線板を前記最初のステーションに向けて斜めにスライド下降させる第一のリフタを備えることを特徴とする。
上記構成により、例えば最初の分割布線板上の電線に外装作業を行った後、外装作業を行った電線すなわち部分的に完成したワイヤハーネスを持ち上げ手段で持ち上げて、最初の分割布線板をカラにし、第一のリフタの下降操作で最初の分割布線板が最初のステーションに向けて自重でスライド移動する(最初の分割布線板を作業員が補助押しすることも可)。分割布線板はローラ板上をスライドする。第一のリフタでローラ板を上昇させて次の中間の分割布線板を支持させる。ローラ板は複数の回動自在なローラを並列に有する。
請求項3に係るワイヤハーネスの製造方法は、全体として一組のワイヤハーネスを載置可能な長さとなる複数の分割布線板を用い、最初のステーションで電線棚から電線付き端子を取り出してコネクタハウジング内に挿入してコネクタを構成し、最初の分割布線板に該コネクタをセットし、該最初の分割布線板を中間のステーションに移動して該最初の分割布線板に該電線付き端子の電線を配索し、該最初の分割布線板を最後のステーションに移動して該最初の分割布線板上の該電線に外装部品を装着し、以下同様に中間の分割布線板と最後の分割布線板とにコネクタのセットと電線の配索と外装部品の装着とを行って、一組のワイヤハーネスを完成させることを特徴とする。
上記構成により、分割布線板ごとに各ステーションで各コネクタハウジングへの端子挿入及び各コネクタのセットと、各電線の配索布線と、電線への外装部品の装着とが行われる。すなわち、最初のステーションで最初の分割布線板にコネクタがセットされた後、最初の分割布線板が中間のステーションに移動し、最初のステーションで中間の分割布線板にコネクタがセットされ、中間のステーションで最初の分割布線板に電線が配索布線され、最初の分割布線板が第三のステーションに移動し、中間の分割布線板が中間のステーションに移動し、最初の分割布線板上の電線に外装部品の装着やテープ巻き(外装)が施され、中間の分割布線板に電線が配索される。
請求項4に係るワイヤハーネスの製造方法は、請求項3記載のワイヤハーネスの製造方法において、前記最後のステーションで前記最初の分割布線板上のワイヤハーネス部分をワイヤハーネス持ち上げ手段で持ち上げて、カラとなった該最初の分割布線板を循環手段で前記最初のステーションに戻すことを特徴とする。
上記構成により、最初の分割布線板上の電線に外装作業を行った後、外装作業を行った電線すなわち部分的に完成したワイヤハーネスを持ち上げ手段で持ち上げて、最初の分割布線板をカラにし、最初の分割布線板を最初のステーションに循環手段で搬送する。分割布線板は循環手段としてのローラ板上をスライドし、循環手段としてのリフタで昇降する。
請求項1記載の発明によれば、中間のステーションで各分割布線板ごとに電線を布線するから、従来のサブワイヤハーネスの重ね配索が不要となり、重ね配索による作業工数の増大や作業者の移動距離の増加の負担が解消されて、低コストでワイヤハーネスを提供することができる。また、各分割布線板を合わせた長さがワイヤハーネス一組分の長さとほぼ同じであるから、従来の横長の布線板を移動させることに伴うスペースの増大化が解消され、各分割布線板を循環させて省スペースで効率良くワイヤハーネスを製造することができる。また、最後のステーションで分割布線板をカラにするためのワイヤハーネス持ち上げ手段を利用して、重量の嵩むワイヤハーネスでも検査工程に低コストで簡単且つ確実に運ぶことができる。
請求項2記載の発明によれば、分割布線板の自重を利用して最後のステーションから最初のステーションに向けて斜めにスライド移動させることで、分割布線板を楽に移動(循環)させることができ、作業効率が高まる。
請求項3記載の発明によれば、中間のステーションで各分割布線板ごとに電線を布線するから、従来のサブワイヤハーネスの重ね配索が不要となり、重ね配索による作業工数の増大や作業者の移動距離の増加の負担が解消されて、低コストでワイヤハーネスを提供することができる。また、各分割布線板を合わせた長さがワイヤハーネス一組分の長さとほぼ同じであるから、従来の横長の布線板を移動させることに伴うスペースの増大化が解消され、各分割布線板を循環させて省スペースで効率良くワイヤハーネスを製造することができる。
請求項4記載の発明によれば、ワイヤハーネスを部分的に完成させて使用済みとなった分割布線板から完成したワイヤハーネス部分を作業性良く容易に取り外すことができ、使用済みの分割布線板を最初のステーションにスムーズに戻すことができる。
本発明に係るワイヤハーネスの製造装置及び製造方法の一実施形態を示す斜視図である。 第一のステーションにおける作業を示す斜視図である。 ワイヤハーネスの製造装置を示す側面図である。 (a)(b)は第一のステーションにおけるローラ板の作用を示す斜視図である。 (a)(b)は従来のワイヤハーネスの製造方法の一形態を順に示す正面図である。
図1〜図3は、本発明に係るワイヤハーネスの製造装置及び製造方法の一実施形態を示すものである。
図1の如く、このワイヤハーネスの製造装置10は、ワイヤハーネス一組分の長さの布線板ではなく、ワイヤハーネス一組分の長さの約1/3の長さの少なくとも三枚の水平な分割布線板1〜3と、第一(最初)のステーション11の第三(最後)の分割布線板3の後方に隣接して配置された電線供給棚4と、各分割布線板1〜3を配置及び前後上下に循環移動させるためのフレーム5及びフレーム5に設けられたローラ組付板6(図3)と、フレーム5内の前後に配置された各リフタ7,8(図3)と、第三(最後)のステーション13において第一(最初ないし先頭)の分割布線板1の上方に配設されて前方に延長された水平なレール9と、レール9に沿って移動自在に吊されたフック付きワイヤ(ワイヤハーネス持ち上げ手段)14と、フック付きワイヤ14の移動方向(前方)に配置されたワイヤハーネス検査台15とを備えるものである。
上記ワイヤハーネスの製造装置10を用いたワイヤハーネスの製造方法は、先ず、図2の如く(図2では便宜上、第三の分割布線板3におけるコネクタ装着作業を示している)、第一のステーション11において、電線棚4から所要の電線付き端子16aを引き出して、絶縁樹脂製のコネクタハウジング17内に挿入し、全ての電線付き端子16aを挿入してコネクタ(符号17で代用)を構成し、コネクタ17を第一の分割布線板1(図1)の上のコネクタ受け具18にセットする。端子16aは電線16の両端末に設けられているが、電線棚4から引き出す端子16aは電線16の一端末のものである。
第一の分割布線板1に全てのコネクタ17をセットしたら、第一の分割布線板1を第一のステーション11から中央の第二(中間)のステーション12に水平に移動し(前進させ)、図1の如く(図1では便宜上、第二(中間)の分割布線板2における電線配索作業を示している)、第二のステーション12において、第一の分割布線板1の上の各布線具19に各電線16を所要形状に配索布線する。各電線16は各コネクタ17から導出されて電線棚4に続いており、コネクタ17をコネクタ受け具18にセットした状態で分割布線板1を前進させることで、図1の如く電線16が電線棚4から前方に引き出される。
第二のステーション12で第一の分割布線板1に全ての所要の電線16を配索し終えたら、第一の分割布線板1を前進させて第三(最後)のステーション13に移動させ、第三のステーション13において第一の分割布線板1の配索済みの電線16にハーネス保護チューブやハーネスプロテクタ等といった外装部品20を装着すると共にテープ巻きを施す。以下の外装部品20の装着はテープ巻き(外装作業)を含むものであるのでテープ巻きの記載を省略する。
さらに第三のステーション13において第一の分割布線板1上の完成したワイヤハーネス部分21をフック付きワイヤ14で持ち上げて(吊り下げて)保持する。空(カラ)になった第一の分割布線板1は矢印Aの如くローラ板6と共に下降させて(実際には図3の如く前側のリフタ7でローラ板6と共に斜めに下降させて)下側の搬送路6に送り、第一のステーション11に向けて後退させる。
図1で中央の第二の分割布線板2には、第一のステーション11において、第一の分割布線板1におけると同様に、コネクタハウジング17に電線付き端子16aを挿入してコネクタを構成した後、コネクタ17をセットする。第二の分割布線板2が第一のステーション11に位置した際に、前記第一の分割布線板1は中央の第二のステーション(電線配索ステーション)12に位置している。
第一のステーション11において第二の分割布線板2にコネクタ17をセットし終えたら、第二の分割布線板2を第一の分割布線板1と同時に一ステーション分前進させて、第二の分割布線板2を第二のステーション12に移動させ、第二のステーション12で第二の分割布線板2の上の各布線具19に各電線16を配索する。第一の分割布線板1は第三のステーション(外装ステーション)13に位置している。
第二のステーション12において第二の分割布線板2に電線6を配索し終えたら、第三のステーション13における第一の分割布線板1を下側の搬送路6に下降させた後、第二の分割布線板2を第三のステーション13に前進させ、第三のステーション13で第二の分割布線板12に配索された電線16に外装部品20を装着し、装着後にフック付きワイヤ14で持ち上げて保持させる。第二の分割布線板2は後で下側の搬送路6に下降させる。
図1の如く、第一の分割布線板1が第三のステーション13に位置し、且つ第二の分割布線板2が第二のステーション12に位置した状態で、第三の分割布線板3が第一のステーション11に位置する。第一のステーション11において第二の分割布線板2に続く電線16の他端末の端子(図示せず)を電線棚4から引き出して、その端子をコネクタハウジング17に挿入してコネクタを構成し、そのコネクタ17を第三の分割布線板3の上のコネクタ受け具18にセットする。
第一のステーション11で全てのコネクタ17を第三の分割布線板3にセットし、ワイヤハーネス24の先頭部分をフック付きワイヤ14でつり上げられて空(カラ)になった第一の分割布線板1を下降させ、第二の分割布線板2を第三のステーション13に前進させ、同時に第三の分割布線板3を第二のステーション12に前進させ、第三の分割布線板3の上の布線具19に各電線16を配索し、同様にして、第三のステーション13で第三の布線板3上の電線16に外装部品20を装着することで、第一の布線板1から第三の布線板3にかけて一組のワイヤハーネス24(検査台15上のワイヤハーネスを示す)が構成される。
第三のステーション13で第二の分割布線板2を下側の搬送路6に下降させ、第三の分割布線板3を第三のステーション13に前進させ、第三の分割布線板3の上の電線部分16に外装部品20を装着し、第三の分割布線板3の上の完成したワイヤハーネス部分21をフック付きワイヤ14で持ち上げて、前側の(第一,第二の分割布線板1,2で形成した)ワイヤハーネス部分21と共に一組のワイヤハーネス24として上側のレール9に沿って検査台15に送り、ワイヤハーネス24の外観や導通等の検査を行う。
第三の分割布線板3を第二のステーション12に移動させた後、第一の分割布線板1を下側の後部の搬送路6(図3)から矢印Bの如く後側のリフタ8(図3)で上昇させて第一のステーション11に復帰させて、次のワイヤハーネス24の製造を開始する。
この場合、使用する分割布線板1〜3は全部で三枚であるが、例えば、図1において四枚の分割布線板を用い、そのうちの一枚はダミー(図示せず)とし、ダミーの分割布線板を第四のステーション(図示せず)に配置し、下側の搬送路6に予め第一〜第三の分割布線板1〜3と同じ分割布線板を配置しておけば、ダミーの分割布線板を下側の搬送路6に下降させ、新たな第一の分割布線板1を搬送路6から第一のステーション11に上昇させ、第二〜第四のステーションにワイヤハーネス完成済みの第一〜第三の分割布線板1〜3を配置する(第四のステーションに第一の分割布線板1を配置し、第三のステーション13に第二の分割布線板2を配置し、第二のステーション12に第三の分割布線板3を配置する)ことも可能である。
図1の第一のステーション11におけるコネクタハウジング17への端子挿入及びコネクタ受け具18へのコネクタセットと、第二のステーション12における電線配索作業と、第三のステーション13における外装組付とはそれぞれ別々の作業員によって行ってもよいが、同一の作業員ないし左右二人(分割布線板幅方向の二人)の作業員が各ステーション11〜13の作業を順番に行うことも可能である。
図1のワイヤハーネスの製造装置10において、電線棚4は、矩形筒状体4aないし樋状体が複数列で複数段に配置されて成ると共に、装置本体のフレーム5の下側のスペース25にも前後方向に延長配置され、上下の端子棚4の間に電線16の垂れ下がり部が露出して位置する。上側の電線棚4の底部に配置された庇板26は電線16の他端末(終端末)の端子を受けて、第一のステーション11のコネクタ受け具18内のコネクタ17から導出された電線16に引っ掛からないようにするためのものである。
コネクタハウジング17への端子16aの挿入作業は作業者が不図示のパソコン画面の表示を見てコネクタハウジング17のどの端子収容室にどの端子16aを入れるかを認識して行う。庇板26ないしそれに類する作業台(図示せず)の上にコネクタハウジング17を置いて端子挿入作業を行うことも可能である。
各分割布線板1〜3に立設された布線具19は、図2の如く略U字状ないしフォーク状の電線引っ掛け部19aと支柱19bとで成り、コネクタ受け具18は、電線導出用の側部開口18aとコネクタ挿入用の上部開口と前後左右何れか三方の壁部18bと底壁と支柱18cとで成るそれぞれ既存のものである。各分割布線板1〜3には分岐線用や幹線用の各コネクタ17を受けるコネクタ受け具18が適宜配置されている。コネクタ受け具18をフォーク状等の布線具19で代用することも可能である(コネクタ受け具18は布線具19の一種である)。
図3のフック14a付きワイヤ14は市販のバランサ14bから垂下され、ワイヤ14を下向きに引くことでバランサ14b内に巻かれた不図示のワイヤ部分を伸長させ又は短縮させて所望の長さに調節可能である。図1,図3のフレーム5は略図であり、実際には上下二段の各分割布線板1〜3を支持するために上下段にそれぞれ左右一対のローラ板6(図3)を保持している。
図3において、水平な不図示の上側フレームの左右(幅方向両側)にそれぞれローラ板(循環手段)6(6〜6)が設けられている。ローラ板6は、複数の並列なローラ6aと各ローラ6aを回転自在に支持した板部6bとで長尺状に形成されている。下段フレーム(図示せず)には、第一のステーション11において水平な左右のローラ板6がリフタ(第二のリフタないし循環手段)8で昇降可能に配置され、第二のステーション12において左右のローラ板6が少し後下がりに傾斜して配置され、第三のステーション13において別のリフタ(第一のリフタないし循環手段)7で左右のローラ板(循環手段)6が後下がりに大きく傾斜するように昇降可能に配置されている。ローラ板6は上段におけるローラ板6を兼ねている。
第三のステーション13のリフタ7は人力で操作するもので、ペダル27と、ペダル27に連結された昇降杆28と、コイルばね29の付勢で伸びる伸縮杆30と、伸縮杆30の先端に連結されて一体的に伸縮する傾斜状のロック用支柱31とで成る。昇降杆28と伸縮杆30との上端はローラ板6に連結されている。コイルばね29はローラ板6の下降時の衝撃を緩和する。ロック用支柱31は爪31aで伸長状態にロックされ、ロック状態から少し伸長させる(ペダル27を踏む)と爪31aが離脱して短縮される機構のもの(市販品)である。ペダル27の操作でローラ板6が昇降する。リフタ7は動力不要(人力操作式)であるので安価である。
第一のステーション11のリフタ8は、略X字型のリンク32とリンク32を昇降させる傾斜状のエアシリンダ33とで構成される市販のものである。リフタ8の構成は適宜設定可能であり、人力操作式とすることも可能である。第一のステーション11においてリフタ8上の分割布線板1は上段のローラ板6よりも少し上方に上昇する。
すなわち、図4(a)の如く、第一のステーション11においてローラ板6は上側フレーム34の内側にヒンジ35で回動自在に設けられ、ローラ板6に直交してガイド錘板36が設けられており、垂直なガイド錘板36に沿ってリフタ8(図3)上の分割布線板1が位置決め案内されて上昇し、図4(b)の如く分割布線板1がローラ板6を押し上げて外向きに回動させてローラ板6の上方に位置し、それと同時にガイド錘板36の自重でローラ板6が内向きに回動復帰し、ガイド錘板36がヒンジ35の不図示のストッパの作用でそれ以上の回動が阻止され、ローラ板6が水平に位置し、ローラ板6の上にリフタ8で少し下降した分割布線板1が載せられる。
図3の如く、第三のステーション13において第一の分割布線板1の上の完成したワイヤハーネス部分21がフック付きワイヤ14で持ち上げられ、第一の分割布線板1がリフタ7の操作で後下がりに傾斜したローラ板6に沿って下降しつつ第二のステーション12のやや傾斜したローラ板6にかけてスライド移動し、第二のステーション12のローラ板6から第一のステーション11のローラ板6にスライド移動する。分割布線板1のスライド移動は作業員が手で押して補助してもよい。
図3の状態から第二のステーション12の第二の分割布線板2と第一のステーション11の第三の分割布線板3を作業者が前方に押して水平なローラ板6〜6に沿ってそれぞれ一ステーション分移動させ、第二の分割布線板2を第三のステーション13に、第三の分割布線板3を第二のステーション12にそれぞれ移動させる。第一の分割布線板1を移動させることで、第一の分割布線板1上のコネクタ受け具18内のコネクタ17(図1)に続く電線部分16が電線棚4から引き出される。第二の分割布線板2の移動と同時に第三のステーション13のフック付きワイヤ14で吊り下げられた完成済みのワイヤハーネス部分21を作業の邪魔にならないようにレール9に沿って矢印Cの如く前方に移動させる。
第二のステーション12では電線16の配索布線が行われ、第一のステーション11ではコネクタハウジング17(図1)への端子挿入とコネクタ受け具18へのコネクタ17の装着が行われて、三枚の分割布線板1〜3で一組のワイヤハーネス24が完成する。三枚の分割布線板1〜3の全長は一組のワイヤハーネス24の全長と略等しい(正確にはワイヤハーネス24の全長よりも少し長い)。第一〜第三の分割布線板1〜3は隙間なく一列に配置される。
なお、上記実施形態においては、各工程に応じて三枚の分割布線板1〜3を用いたが、例えばジョイント工程等の他の工程が追加された場合には、その工程のために一枚の分割布線板を増やして合計四枚の分割布線板を用いることも可能である。
本発明に係るワイヤハーネスの製造装置及び製造方法は、ワイヤハーネスを長手方向に部分的に組み上げて一組のワイヤハーネスとして仕上げることで、作業員の移動の負担を減らし、しかも省スペースで効率良くワイヤハーネスを形成するために利用することができる。
1 第一(最初)の分割布線板
2 第二(中間)の分割布線板
3 第三(最後)の分割布線板
4 電線棚
6 ローラ板(循環手段)
7 第一のリフタ(循環手段)
8 第二のリフタ(循環手段)
9 レール
10 ワイヤハーネスの製造装置
11 第一(最初)のステーション
12 第二(中間)のステーション
13 第三(最後)のステーション
14 フック付きワイヤ(ワイヤハーネス持ち上げ手段)
15 検査台
16 電線
16a 電線付き端子
17 コネクタハウジング(コネクタ)
20 外装部品
21 ワイヤハーネス部分
24 一組のワイヤハーネス

Claims (4)

  1. ワイヤハーネス長手方向に移動可能で、一列に並んだ状態で全体として一組のワイヤハーネスを搭載可能な長さとなる複数の分割布線板と、最初のステーションに隣接して配置された電線棚と、最後のステーションの上方に配置されて、完成したワイヤハーネスをレールに沿って検査台に搬送するワイヤハーネス持ち上げ手段と、該複数の分割布線板を循環させる循環手段とを備え、
    最初のステーションで最初の分割布線板にコネクタがセットされ、中間のステーションで該コネクタに続く電線が該最初の分割布線板に配索され、最後のステーションで該最初の分割布線板上の該電線に外装部品が装着され、該最初の分割布線板におけると同様に、中間の分割布線板と最後の分割布線板とにコネクタのセットと電線の配索と外装部品の装着とが行われることを特徴とするワイヤハーネスの製造装置。
  2. 前記循環手段が、前記最後のステーションにおいて完成したワイヤハーネス部分を前記ワイヤハーネス持ち上げ手段で持ち上げた状態で、前記分割布線板を前記最初のステーションに向けて斜めにスライド下降させる第一のリフタを備えることを特徴とする請求項1記載のワイヤハーネスの製造装置。
  3. 全体として一組のワイヤハーネスを載置可能な長さとなる複数の分割布線板を用い、最初のステーションで電線棚から電線付き端子を取り出してコネクタハウジング内に挿入してコネクタを構成し、最初の分割布線板に該コネクタをセットし、該最初の分割布線板を中間のステーションに移動して該最初の分割布線板に該電線付き端子の電線を配索し、該最初の分割布線板を最後のステーションに移動して該最初の分割布線板上の該電線に外装部品を装着し、以下同様に中間の分割布線板と最後の分割布線板とにコネクタのセットと電線の配索と外装部品の装着とを行って、一組のワイヤハーネスを完成させることを特徴とするワイヤハーネスの製造方法。
  4. 前記最後のステーションで前記最初の分割布線板上のワイヤハーネス部分をワイヤハーネス持ち上げ手段で持ち上げて、カラとなった該最初の分割布線板を循環手段で前記最初のステーションに戻すことを特徴とする請求項3記載のワイヤハーネスの製造方法。
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