JP2017220425A - 電線配索用装置及びワイヤハーネスの製造方法 - Google Patents

電線配索用装置及びワイヤハーネスの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017220425A
JP2017220425A JP2016116339A JP2016116339A JP2017220425A JP 2017220425 A JP2017220425 A JP 2017220425A JP 2016116339 A JP2016116339 A JP 2016116339A JP 2016116339 A JP2016116339 A JP 2016116339A JP 2017220425 A JP2017220425 A JP 2017220425A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electric wire
wiring
plate
jig plate
auxiliary plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016116339A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6675274B2 (ja
Inventor
陽一 高野
Yoichi Takano
陽一 高野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2016116339A priority Critical patent/JP6675274B2/ja
Publication of JP2017220425A publication Critical patent/JP2017220425A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6675274B2 publication Critical patent/JP6675274B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Supply And Installment Of Electrical Components (AREA)
  • Insulated Conductors (AREA)

Abstract

【課題】ハーネスアッセンブリを配索する際の作業性を向上させることができる電線配索用装置及びワイヤハーネスの製造方法を提供する。
【解決手段】電線配索用装置1は、複数の電線22が組付けられたサブアッセンブリ20を配索するためのコネクタ保持部材11及びフォーク17が立設された布線用治具板5と、コネクタ保持部材11及びフォーク17が貫通する貫通穴8を有して布線用治具板5の一部の上方に重ねて配置される補助プレート7と、コネクタ保持部材11及びフォーク17における保持部位置と該保持部位置より下方の基部側位置との間で補助プレート7を上下動させる昇降機構30と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、電線配索用装置及びワイヤハーネスの製造方法に関する。
ワイヤハーネスを製造する際に、ワイヤハーネスを幾つかのサブアッセンブリ(ハーネスアッセンブリ)に分割し、これらサブアッセンブリを予め製造するとともに、製造された各サブアッセンブリをメインラインの布線用治具板上に配索して、それぞれをアッセンブルする工法が、従来から採用されている。
ところで、最近では車両用ワイヤハーネスの電子化に伴って、大型のサブアッセンブリを製造する必要がある。多数の電線が組付けられた大型のサブアッセンブリは、手際よく布線用治具板上に受け渡すことが困難になり、サブアッセンブリの受け渡し工程(サブアッセンブルラインからメインラインへの搬送)が非常に手間取るものになっていた。
従って、サブアッセンブリをメインラインの布線用治具板上に配索する際には、サブアッセンブリを布線用治具板上に一旦仮置きした後、各電線を所定の電線保持具に順次配索していた。そして、サブアッセンブリが大型のものであればあるほど、サブアッセンブリを布線用治具板上に仮置きした際に、当該サブアッセンブリを構成する多数の電線が布線用治具板の電線保持具に引っかかり易くなり、作業性が悪くなるという問題があった。
即ち、図9に示した電線配索用装置501のように、架台503の上端部に傾斜状態で取り付けられた布線用治具板505には、サブアッセンブリ20を配索するための多数の電線保持具が立設されている。これら電線保持具は、フォーク517やコネクタ保持部材511を布線用治具板505に立設したものであり、様々な方向を向いて布線用治具板505の全面にわたって配設されている。
例えば、フォーク517は、基部が布線用治具板505に固定された1本の脚部518と、脚部518の上端に設けられたU字状の電線支持部519とを有し、音叉形状に形成されている。また、コネクタ保持部材511は、基部が布線用治具板505に固定された1本の脚部513と、脚部513の上端に設けられた略直方体のコネクタ支持部515とを有している。更に、架台503の手前側には、布線用治具板505上に仮置きされたサブアッセンブリ20の端部が床面に擦りつけられることを防止する電線受け部材502が設けられている。
そこで、配索作業開始時に電線配索用装置501の布線用治具板505上に一旦仮置きされたサブアッセンブリ20は、電線22が電線保持具に保持されずに布線用治具板505の表面505aに着き、フォーク517の電線支持部519やコネクタ保持部材511のコネクタ支持部515に引っかかると同時に、電線同士が絡むことにより、配線作業性が悪化するという問題があった。
そこで、例えば特許文献1に記載された布線板(布線用治具板)のように、当該布線板に配索されるサブアッセンブリ(ハーネスアッセンブリ)を受けるように一部の電線保持具を覆うカバーボードが、布線板の上に着脱可能に配置されたものが提案されている。
この様な布線板によれば、サブアッセンブリの配索時に、カバーボードが一部の電線保持具を覆うことにより、電線が電線保持具に引っかからなくなるので、作業性が向上する。
特開2001−250436号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された布線板は、先ず、布線板の所定位置にカバーボードを載置し、カバーボードで覆われていない部分の布線作業が終了した後、カバーボードを布線板から降ろしてカバーボードで覆われていた部分の配索作業を行う必要がある。その為、カバーボード上にサブアッセンブリの電線が垂れ下がった状態で、当該カバーボードを布線板から降ろさなければならず、カバーボードの取扱い性がよくないと共に、カバーボードを降ろす際にサブアッセンブリの電線に不所望のテンションが作用する可能性があった。サブアッセンブリの電線にテンションが作用すると、電線保持具に保持されたコネクタに収容されている電線端末の端子に負荷が掛かったり、電線保持具に対するサブアッセンブリの支持位置がずれたりして、ワイヤハーネスの寸法精度を低下させる虞がある。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、ハーネスアッセンブリを配索する際の作業性を向上させることができる電線配索用装置及びワイヤハーネスの製造方法を提供することにある。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1) 複数の電線が組付けられたハーネスアッセンブリを配索するための複数の電線保持具が立設された布線用治具板と、前記電線保持具が貫通する貫通穴を有して前記布線用治具板の少なくとも一部の上方に重ねて配置される補助プレートと、前記電線保持具における保持部位置と該保持部位置より下方の基部側位置との間で前記補助プレートを上下動させる昇降機構と、を備えることを特徴とする電線配索用装置。
上記(1)に記載の電線配索用装置によれば、配索作業時には、布線用治具板に対して電線保持具の保持部位置まで補助プレートが上昇することで、ハーネスアッセンブリが布線用治具板に仮置きされた際、電線が電線保持具の保持部位置より下方の基部側に落ち込むことがない。
そこで、ハーネスアッセンブリは、布線用治具板に仮置きされた際、電線保持具の基部側に絡まって引っ掛かるリスクが減少する。また、電線保持具の保持部からこぼれた電線を容易に回収することができる。従って、ハーネスアッセンブリを布線用治具板に配索する際の配索作業時間の短縮が可能となる。
更に、補助プレートを下降させることで、プロテクタやテープ等の外装品を電線へ取り付ける為の作業スペースを確保することができる。この際、補助プレートは、サブアッセンブリの電線に対して布線方向と交差する上下方向へ移動されるので、ハーネスアッセンブリに不所望のテンションを作用させることがない。従って、配索作業時に布線用治具板の上方で上下動する補助プレートは、ハーネスアッセンブリの寸法精度を低下させることがない。
(2) 前記昇降機構が、前記布線用治具板を移動させるコンベアの動きに連動して駆動されることを特徴とする上記(1)に記載の電線配索用装置。
上記(2)に記載の電線配索用装置によれば、ハーネスアッセンブリを配索する配索作業時に補助プレートが自動的に上昇し、外装取付やテープ巻等のその他の作業時には補助プレートが自動的に下降する。そこで、作業者は、配索作業時に昇降機構を操作する必要がなくなり、作業負担が減る。
(3) 複数の電線保持具が立設された布線用治具板の少なくとも一部の上方に重ねて配置され、前記電線保持具が貫通する貫通穴を備えた補助プレートを前記電線保持具の保持部位置まで上昇させた状態で、複数の電線が組付けられたハーネスアッセンブリを前記布線用治具板に配索する配索工程と、前記補助プレートを前記電線保持具の基部側位置まで下降させた状態で、前記電線に外装品を取り付ける外装取付け工程と、を含むことを特徴とするワイヤハーネスの製造方法。
上記(3)に記載のワイヤハーネスの製造方法によれば、配索作業時(配索工程)には、補助プレートが電線保持具の保持部位置まで上昇した状態で、ハーネスアッセンブリが布線用治具板に一旦仮置きされた後、各電線が所定の電線保持具に順次配索される。そこで、布線用治具板に仮置きしたハーネスアッセンブリの電線が電線保持具の保持部位置より下方の基部側に落ち込むことがない。
従って、電線が電線保持具の基部側に絡まって引っ掛かったり、電線保持具の保持部からこぼれた電線の回収に手間取ったりするリスクが減少する。従って、ハーネスアッセンブリを布線用治具板に配索する際の配索作業時間の短縮が可能となる。
更に、プロテクタやテープ等の外装品の取り付け作業時(外装取付け工程)には、補助プレートがハーネスアッセンブリの電線に対して布線方向と交差する上下方向へ移動されるので、ハーネスアッセンブリに不所望のテンションを作用させることなく作業者の作業スペースを確保することができる。従って、配索作業時に布線用治具板の上方で上下動する補助プレートは、布線用治具板に配索されるハーネスアッセンブリの寸法精度を低下させることがない。
本発明に係る電線配索用装置及びワイヤハーネスの製造方法によれば、ハーネスアッセンブリを配索する際の作業性を向上させることができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
本発明の一実施形態に係る電線配索用装置の概略斜視図であり、(a)は補助プレートが上昇した状態を示し、(b)は補助プレートが下降した状態を示す。 図1の(a)に示した電線配索用装置にハーネスアッセンブリが仮置きされた状態を示す側面図及び部分拡大図である。 図1に示した電線保持具のレイアウトを示す布線用治具板及び補助プレートの平面図である。 図2に示した電線保持具と補助プレートの位置関係を説明するための要部拡大断面図である。 変形例に係る電線保持具と補助プレートの位置関係を説明するための要部拡大断面図である。 補助プレートを上下動させる昇降機構を説明するための説明図であり、(a)は補助プレートが上昇した状態を示し、(b)は補助プレートが下降した状態を示す。 補助プレートを上下動させる他の昇降機構を説明するための説明図であり、(a)は補助プレートが上昇した状態を示し、(b)は補助プレートが下降した状態を示す。 本発明の他の実施形態に係る電線配索用装置の側面図及び部分拡大図である。 従来の電線配索用装置の側面図及び部分拡大図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1及び図2に示すように、本発明の一実施形態に係る電線配索用装置1は、架台3の上端部に傾斜状態で取り付けられた布線用治具板5と、布線用治具板5の上方に重ねて配置された補助プレート7と、補助プレート7を布線用治具板5に対して上下動させる昇降機構30(図6参照)と、を備える。更に、架台3の手前側には、布線用治具板5上に仮置きされたサブアッセンブリ20の端部が床面に擦りつけられることを防止する電線受け部材2が設けられている。
なお、本実施形態ではハーネスアッセンブリとしてサブアッセンブリ20を例に説明するが、複数のサブアッセンブリを組み合わせて形成したメインハーネスを配索することもできることは勿論である。
本実施形態に係る布線用治具板5は、正面視で略長方形の板状部材であり、その手前側(図2中、右側)が下がるように傾斜された状態で架台3に取り付けられている。また、布線用治具板5の板面5aには、複数の電線22が組付けられたサブアッセンブリ(ハーネスアッセンブリ)20を所定の布線形態に沿って配索するための複数の電線保持具としてコネクタ保持部材11と、フォーク17とが立設されている。
各コネクタ保持部材11は、基部が布線用治具板5に固定された1本の脚部13と、脚部13の上端に設けられた略直方体のコネクタ支持部15とを有している。コネクタ支持部15は、電線22の端末部に接続されたコネクタ25を収容するように構成されている。
また、各フォーク17は、基部が布線用治具板5に固定された1本の脚部18と、脚部18の上端に設けられてU字状のガイド棒を有する電線支持部19とを有し、上方に向けて開いた音叉形状に形成されている。このU字状の電線支持部19にサブアッセンブリ20の電線22が挿入されることにより、サブアッセンブリ20が布線用治具板5の板面5aに対し位置決めされた状態で保持されるようになっている。なお、フォーク17は、U字状のガイド棒を有する電線支持部19に限らず、分岐部に用いられる電線支持部19のように、3本のガイド棒や4本のガイド棒を有するものもある。
本実施形態に係る補助プレート7は、略長方形の板材であり、布線用治具板5の少なくとも一部の上方に重ねて配置されている。なお本実施形態では、補助プレート7が布線用治具板5よりも若干小さく形成されており、布線用治具板5の左右両端側には補助プレート7に覆われていない部分がある(図1,3参照)。勿論、補助プレート7が布線用治具板5の板面5aの全体を覆ってもよいことは云うまでもない。
補助プレート7には、布線用治具板5の板面5aに立設されたコネクタ保持部材11及びフォーク17に対応した貫通穴8が形成されている。補助プレート7が布線用治具板5の上方に重ねて配置されると、これらコネクタ保持部材11及びフォーク17が貫通穴8を貫通する。図3に示すように、コネクタ保持部材11が貫通する貫通穴8は、コネクタ支持部15に対応した矩形状の開口であり、フォーク17が貫通する貫通穴8は、電線支持部19に対応した長円状やT字状、そしてH状の開口である。従って、コネクタ保持部材11及びフォーク17が立設されている布線用治具板5には、補助プレート7を上方から重なるように配置することができる。
更に、補助プレート7の表面には、サブアッセンブリ20を配索する際のガイドとなる布線経路6が図示されている。
なお、図5に示す変形例における補助プレート7Aのように、貫通穴8Aを布線用治具板5の板面5aに立設されたフォーク17の脚部18に対応した円形の開口とすることもできる。この場合、補助プレート7Aに穿設される貫通穴8Aは全て同形状となるので、補助プレート7Aの製造が容易となる。
補助プレート7は、電線保持具における保持部位置であるコネクタ保持部材11の近傍位置(保持部位置)と、該コネクタ保持部材11の近傍より下方の脚部18における基部側位置との間で、布線用治具板5に対して昇降機構30により上下動される。
本実施形態に係る昇降機構30は、図6に示すように、布線用治具板5と補助プレート7の間に配設された4つのXリンク31と、補助プレート7を上下移動させるアクチュエータ(図示せず)とを備える。
Xリンク31は、布線用治具板5の上縁及び下縁に沿ってそれぞれ一組ずつ配設されている。Xリンク31の各リンクは、一端が布線用治具板5及び補助プレート7に設けた支持部33に回動自在に軸支され、他端が布線用治具板5及び補助プレート7に設けたスライド部材35のガイド溝に沿って摺動自在に支持されている。そこで、これらXリンク31に支持された補助プレート7は、布線用治具板5の板面5aに対して上下方向へ平行移動することができる。勿論、昇降機構はXリンク31を備えたものに限らず、補助プレート7を布線用治具板5の板面5aに対して上下方向へ平行移動することができれば、どのような昇降機構でもよい。例えば、図7に示すように、布線用治具板5に固定された複数の昇降シリンダ39のピストンロッド37の上端に補助プレート7を直接取り付け、ピストンロッド37を流体圧やばね力により伸縮して補助プレート7を上下移動させる昇降機構30Aを用いることもできる。
図示しないアクチュエータは、油圧シリンダやエアシリンダ、ソレノイドなどにより駆動される公知の種々の構成を採りうる。そして、アクチュエータは、作業者が手動で操作する操作スイッチにより駆動されるものでもよく、自動で駆動されるものでもよい。
次に、本発明の一実施形態に係るワイヤハーネスの製造方法を説明する。
(配索工程)
先ず、図2に示すように、補助プレート7がコネクタ保持部材11及びフォーク17の保持部位置(コネクタ支持部15及び電線支持部19の近傍)まで上昇した状態で、サブアッセンブリ20が布線用治具板5に一旦仮置きされる。この際、コネクタ保持部材11やフォーク17に保持されない電線22は、図4に示すように、補助プレート7に支持されるので、コネクタ保持部材11やフォーク17の保持部位置より下方の脚部13,18の基部側に落ち込むことがない。
次に、図1の(a)や図6の(a)及び図7の(a)に示すように、電線22の端末部に接続された各コネクタ25がコネクタ保持部材11に順次収容され、各電線22が所定のフォーク17に順次配索される。ここで、仮置きした際に補助プレート7に支持されてフォーク17に保持されていない電線22がフォーク17の脚部18の基部側に絡まって引っ掛かったり、コネクタ保持部材11のコネクタ支持部15からこぼれたコネクタ25の回収に手間取ったりすることがない。
そこで、仮置きしたサブアッセンブリ20を布線用治具板5に配索する際の配索作業時間の短縮が可能となる。
(外装取付け工程)
次に、図1の(b)に示すように、補助プレート7がコネクタ保持部材11及びフォーク17の基部側位置(脚部13,18の基部位置)まで下降した状態で、プロテクタやテープT等の外装品の取り付けが行われる。この際、補助プレート7を下降させることで、図6の(b)及び図7の(b)に示すように、テープTを電線22へ巻き付ける為の作業スペースを確保することができる。
そこで、補助プレート7が布線用治具板5の上方に重ねて配置されたことによって、プロテクタやテープ等の外装品の取付作業性が低下することはない。
また、補助プレート7は、サブアッセンブリ20の電線22に対して布線方向と交差する上下方向へ移動されるので、サブアッセンブリ20に不所望のテンションを作用させることなく作業者の作業スペースを確保することができる。従って、配索作業時に布線用治具板5の上方で上下動する補助プレート7は、布線用治具板5に配索されるサブアッセンブリ20の寸法精度を低下させることがない。
次に、上記した実施形態に係る電線配索用装置1及びワイヤハーネスの製造方法の作用を説明する。
本実施形態に係る電線配索用装置1及びワイヤハーネスの製造方法によれば、配索作業時(配索工程)には、布線用治具板5に対してコネクタ保持部材11及びフォーク17の保持部位置まで補助プレート7が上昇することで、サブアッセンブリ20が布線用治具板5に仮置きされた際、電線22がコネクタ保持部材11やフォーク17の保持部位置より下方の脚部13,18の基部側に落ち込むことがない(図4参照)。
そこで、サブアッセンブリ20は、布線用治具板5に仮置きされた際、コネクタ保持部材11やフォーク17の基部側に絡まって引っ掛かるリスクが減少する。また、フォーク17の電線支持部19からこぼれた電線22を容易に回収することができる。従って、サブアッセンブリ20を布線用治具板5に配索する際の配索作業時間の短縮が可能となる。
更に、プロテクタやテープ等の外装品の取り付け作業時(外装取付け工程)には、補助プレート7がサブアッセンブリ20の電線22に対して布線方向と交差する上下方向へ移動されるので、サブアッセンブリ20に不所望のテンションを作用させることなく作業者の作業スペースを確保することができる。従って、配索作業時に布線用治具板5の上方で上下動する補助プレート7は、布線用治具板5に配索されるサブアッセンブリ20の寸法精度を低下させることがない。
従って、本実施形態に係る電線配索用装置1及びワイヤハーネスの製造方法によれば、サブアッセンブリ20を配索する際の作業性を向上させることができる。
なお、上記実施形態では、布線用治具板5が架台3の上端部に傾斜状態で取り付けられた電線配索用装置1を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図8に示す他の実施形態に係る電線配索用装置41のように、布線用治具板5が架台3Aの上端部に水平状態で取り付けられたものでもよい。このような電線配索用装置41によっても、上記電線配索用装置1と同様の作用効果を得ることができる。
また、ワイヤハーネスを製造するために、複数の電線配索用装置1をコンベアに沿って移動させながら、各作業者が布線用治具板5上のコネクタ保持部材11やフォーク17に沿ってサブアッセンブリ20を配置して、ワイヤハーネスを形成することもできる。
この場合、昇降機構30,30Aは、布線用治具板5が取付けられた電線配索用装置1を移動させるコンベアの動きに連動して駆動されることが望ましい。昇降機構30,30Aをコンベアの動きに連動させることで、サブアッセンブリ20を配索する配索作業時に補助プレート7を自動的に上昇させ、外装取付やテープ巻等のその他の作業時には補助プレート7を自動的に下降させることができる。そこで、作業者は、配索作業時に昇降機構30,30Aを手動で操作する必要がなくなり、作業者の作業負担を減らすことができる。
ここで、上述した本発明に係る電線配索用装置及びワイヤハーネスの製造方法の実施形態の特徴をそれぞれ以下に簡潔に纏めて列記する。
[1] 複数の電線(22)が組付けられたハーネスアッセンブリ(サブアッセンブリ20)を配索するための複数の電線保持具(コネクタ保持部材11及びフォーク17)が立設された布線用治具板(5)と、
前記電線保持具が貫通する貫通穴(8)を有して前記布線用治具板の少なくとも一部の上方に重ねて配置される補助プレート(7)と、
前記電線保持具における保持部位置と該保持部位置より下方の基部側位置との間で前記補助プレートを上下動させる昇降機構(30,30A)と、
を備えることを特徴とする電線配索用装置(1)。
[2] 前記昇降機構(30,30A)が、前記布線用治具板を移動させるコンベアの動きに連動して駆動されることを特徴とする上記[1]に記載の電線配索用装置(1)。
[3] 複数の電線保持具(コネクタ保持部材11及びフォーク17)が立設された布線用治具板(5)の少なくとも一部の上方に重ねて配置され、前記電線保持具が貫通する貫通穴(8)を備えた補助プレート(7)を前記電線保持具の保持部位置まで上昇させた状態で、複数の電線(22)が組付けられたハーネスアッセンブリ(サブアッセンブリ20)を前記布線用治具板に配索する配索工程と、
前記補助プレートを前記電線保持具の基部側位置まで下降させた状態で、前記電線に外装品(テープT)を取り付ける外装取付け工程と、
を含むことを特徴とするワイヤハーネスの製造方法。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
1…電線配索用装置
5…布線用治具板
7…補助プレート
8…貫通穴
11…コネクタ保持部材(電線保持具)
17…フォーク(電線保持具)
20…サブアッセンブリ(ハーネスアッセンブリ)
22…電線
30,30A…昇降機構

Claims (3)

  1. 複数の電線が組付けられたハーネスアッセンブリを配索するための複数の電線保持具が立設された布線用治具板と、
    前記電線保持具が貫通する貫通穴を有して前記布線用治具板の少なくとも一部の上方に重ねて配置される補助プレートと、
    前記電線保持具における保持部位置と該保持部位置より下方の基部側位置との間で前記補助プレートを上下動させる昇降機構と、
    を備えることを特徴とする電線配索用装置。
  2. 前記昇降機構が、前記布線用治具板を移動させるコンベアの動きに連動して駆動されることを特徴とする請求項1に記載の電線配索用装置。
  3. 複数の電線保持具が立設された布線用治具板の少なくとも一部の上方に重ねて配置され、前記電線保持具が貫通する貫通穴を備えた補助プレートを前記電線保持具の保持部位置まで上昇させた状態で、複数の電線が組付けられたハーネスアッセンブリを前記布線用治具板に配索する配索工程と、
    前記補助プレートを前記電線保持具の基部側位置まで下降させた状態で、前記電線に外装品を取り付ける外装取付け工程と、
    を含むことを特徴とするワイヤハーネスの製造方法。
JP2016116339A 2016-06-10 2016-06-10 電線配索用装置及びワイヤハーネスの製造方法 Active JP6675274B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016116339A JP6675274B2 (ja) 2016-06-10 2016-06-10 電線配索用装置及びワイヤハーネスの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016116339A JP6675274B2 (ja) 2016-06-10 2016-06-10 電線配索用装置及びワイヤハーネスの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017220425A true JP2017220425A (ja) 2017-12-14
JP6675274B2 JP6675274B2 (ja) 2020-04-01

Family

ID=60657554

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016116339A Active JP6675274B2 (ja) 2016-06-10 2016-06-10 電線配索用装置及びワイヤハーネスの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6675274B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110011226A (zh) * 2019-03-29 2019-07-12 北京理工大学 布线装置
JP2020011541A (ja) * 2018-07-13 2020-01-23 ホリゾン・インターナショナル株式会社 ハーネスボード用台車、ハーネスボード収納ラックおよびハーネスボード運用支援システム
JP7470548B2 (ja) 2020-03-25 2024-04-18 古河電気工業株式会社 ハーネス搬送装置及びワイヤーハーネスの搬送方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020011541A (ja) * 2018-07-13 2020-01-23 ホリゾン・インターナショナル株式会社 ハーネスボード用台車、ハーネスボード収納ラックおよびハーネスボード運用支援システム
JP7097059B2 (ja) 2018-07-13 2022-07-07 ホリゾン・インターナショナル株式会社 ハーネスボード用台車、ハーネスボード収納ラックおよびハーネスボード運用支援システム
JP7097059B6 (ja) 2018-07-13 2022-07-26 ホリゾン・インターナショナル株式会社 ハーネスボード用台車、ハーネスボード収納ラックおよびハーネスボード運用支援システム
CN110011226A (zh) * 2019-03-29 2019-07-12 北京理工大学 布线装置
JP7470548B2 (ja) 2020-03-25 2024-04-18 古河電気工業株式会社 ハーネス搬送装置及びワイヤーハーネスの搬送方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6675274B2 (ja) 2020-04-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6675274B2 (ja) 電線配索用装置及びワイヤハーネスの製造方法
JP5523289B2 (ja) ワイヤハーネスの製造装置及び製造方法
JP6527905B2 (ja) グリス塗布用接触バネ保持治具
KR100904903B1 (ko) 배선통로를 갖는 책상용 레그
JP2015186334A (ja) 電気接続箱接続構造及び電気接続箱接続方法
EP3851330B1 (en) Method of electric wire routing
JP6250606B2 (ja) 配索装置
JP6558936B2 (ja) ワイヤハーネス製造装置及びワイヤハーネス製造方法
JP6602251B2 (ja) ワイヤハーネスの検査装置
JP6591285B2 (ja) 制御盤
JP5510496B2 (ja) ワイヤーハーネス組立用補助装置及びワイヤーハーネスの製造方法
KR20150004626U (ko) 케이블 리프팅 장치
JP2016115420A (ja) 端子圧着治具セット補助装置および端子圧着システム
JP6686678B2 (ja) 腕金絶縁カバー
JP2017139112A (ja) ワイヤーハーネスの製造方法及びワイヤーハーネスの製造支援装置
JP6964492B2 (ja) 静止誘導機器の搬入方法
JP6814471B2 (ja) 組立式クレーン
CN105490200B (zh) 一种低压抽屉柜模板的离线行线方法
KR101562350B1 (ko) 굴삭기용 링크 용접 지그 시스템 및 그 용접방법
CN113936863B (zh) 线束制造装置和线束制造方法
JP7187506B2 (ja) ワイヤハーネス製造装置及びワイヤハーネス製造方法
CN210608869U (zh) 一种绕线生产线用夹剪线及过线机构
CN112775349B (zh) 一种柔性排线折线装置
JPH11157789A (ja) 伸縮ブーム装置
JP2007008664A (ja) スタッカクレーンのケーブル取付け構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190517

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200303

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200310

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6675274

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250