JP6964492B2 - 静止誘導機器の搬入方法 - Google Patents

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Description

本発明は、静止誘導機器の搬入方法に関する。
建屋内に3相変圧器を搬入する方法を開示した先行文献として、特開平4−107806号公報(特許文献1)がある。特許文献1に記載された建屋内に3相変圧器を搬入する方法においては、従来は3相間を連結していた上部タンクを、各相間で分割し、3つの単相変圧器を建屋内に別々に搬入した後、3つの単相変圧器を相間において一体に接合することにより、3相変圧器を構成している。
特開平4−107806号公報
3つの単相変圧器を別々に搬入する場合、搬入回数が3回となるため、搬入作業工程を少なくする観点からは、3相変圧器を1回で搬入することが好ましい。従来のように、3相間を連結する上部タンクを、3相の本体タンクにかぶせて接合することにより3相変圧器を1体に構成した場合、3相変圧器を持ち上げて搬入する際に、上部タンクの相間の位置に荷重が集中的に作用して、上部タンクが破損するおそれがある。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであって、静止誘導機器を1回で搬入するとともに、上部タンクに局所的に荷重が集中して作用することを抑制できる、静止誘導機器の搬入方法を提供することを目的とする。
本発明に基づく静止誘導機器の搬入方法は、静止誘導機器の設置位置まで延在するスライドレール上に、上記設置位置から離れた位置にて、複数の本体タンクと1つの上部タンクとを互いに接合して静止誘導機器を組み立てる工程と、複数の本体タンクを互いに連結する複数の連結治具を静止誘導機器に取り付ける工程と、複数の連結治具が取り付けられた静止誘導機器をスライドレール上にてスライドさせて上記設置位置まで移動させる工程と、上記設置位置に移動した静止誘導機器をジャッキにて持ち上げた状態で、スライドレールが静止誘導機器の下方に位置しないようにスライドレールを移動させる工程と、静止誘導機器をジャッキにて下ろすことにより上記設置位置に配置する工程とを備える。
本発明によれば、複数の本体タンクを互いに連結する複数の連結治具が取り付けられた状態の静止誘導機器を、スライドレール上にてスライドさせて設置位置まで移動させた後、ジャッキにて持ち上げて設置位置に配置することにより、静止誘導機器を1回で搬入できるとともに、上部タンクに局所的に荷重が集中して作用することを抑制できる。
本発明の実施の形態1に係る静止誘導機器の搬入方法において、静止誘導機器を組み立てる途中の状態を示す正面図である。 本発明の実施の形態1に係る静止誘導機器の搬入方法において、静止誘導機器を組み立てた状態を図1の矢印II方向から見た側面図である。 本発明の実施の形態1に係る静止誘導機器の搬入方法において、静止誘導機器に連結治具を取り付けた状態を示す正面図である。 図3に示す、静止誘導機器に連結治具を取り付けた状態を矢印IV方向から見た側面図である。 図4のV部を拡大して示す側面図である。 図3に示す、静止誘導機器に連結治具を取り付けた状態をVI−VI線矢印方向から見た断面図である。 本発明の実施の形態1に係る静止誘導機器の搬入方法において、静止誘導機器を設置位置までスライド移動させ、ジャッキを配置した状態を示す側面図である。 図7に示す、静止誘導機器を設置位置までスライド移動させ、ジャッキを配置した状態を矢印VIII方向から見た正面図である。 本発明の実施の形態1に係る静止誘導機器の搬入方法において、静止誘導機器をジャッキにて持ち上げた状態を示す側面図である。 本発明の実施の形態1に係る静止誘導機器の搬入方法において、静止誘導機器をジャッキにて下ろすことにより設置位置に配置した状態を示す側面図である。 本発明の実施の形態2に係る静止誘導機器の搬入方法において、静止誘導機器に連結治具を取り付けた状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態3に係る静止誘導機器の搬入方法において、静止誘導機器に連結治具を取り付けた状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態4に係る静止誘導機器の搬入方法において、静止誘導機器に連結治具を取り付けた状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態5に係る静止誘導機器の搬入方法に用いる連結治具の形状を示す平面図である。 図14の連結治具を矢印XV方向から見た側面図である。
以下、本発明の各実施の形態に係る静止誘導機器の搬入方法について図面を参照して説明する。以下の説明においては、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る静止誘導機器の搬入方法において、静止誘導機器を組み立てる途中の状態を示す正面図である。図2は、本発明の実施の形態1に係る静止誘導機器の搬入方法において、静止誘導機器を組み立てた状態を図1の矢印II方向から見た側面図である。図中には、静止誘導機器の長さ方向をX軸方向、静止誘導機器の幅方向をY軸方向、静止誘導機器の高さ方向をZ軸方向として示している。
図1および図2に示すように、本発明の実施の形態1に係る静止誘導機器の搬入方法においては、まず、静止誘導機器100の設置位置まで延在するスライドレール10上に、静止誘導機器100の設置位置から離れた位置にて、複数の本体タンク110と1つの上部タンク120とを互いに接合して静止誘導機器100を組み立てる。
本実施の形態においては、静止誘導機器100の設置位置は、建屋20の内部にある。静止誘導機器100は、建屋20の外部で組み立てられる。スライドレール10は、建屋20の外部から建屋20の内部の静止誘導機器100の設置位置まで延在している。本実施の形態においては、3本のスライドレール10が互いに間隔をあけて平行に配置されている。
本実施の形態においては、静止誘導機器100は、3相変圧器である。ただし、静止誘導機器100は、3相変圧器に限られず、3相リアクトルでもよい。また、静止誘導機器100は、3相の静止誘導機器に限られず、単相の静止誘導機器を複数含む構成であってもよい。
本実施の形態に係る静止誘導機器100は、複数の本体タンク110として、1列に並ぶ3つの本体タンク110を有する。3つの本体タンク110は、静止誘導機器100の幅方向(Y軸方向)に沿って並んでいる。本体タンク110の内部には、静止誘導機器本体が配置されている。
静止誘導機器100を組み立てる際には、図1に示すように、建屋20の外部において、3本のスライドレール10の各々の上に、本体タンク110が1つずつ載置される。次に、クレーンなどによって吊り上げられた上部タンク120が、3つの本体タンク110上に載置され、溶接などによって、上部タンク120と本体タンク110とが互いに接合される。本体タンク110と上部タンク120とによって囲まれる空間内には、絶縁油または絶縁ガスが充填される。
本体タンク110には、フランジ部112、および、フランジ部112の下面および本体タンク110の側面に沿って静止誘導機器100の長さ方向(X軸方向)に延在する4つの荷重受部111が設けられている。4つの荷重受部111の各々は、フランジ部112の外周より外側まで延在している。フランジ部112および荷重受部111の各々は、後述するように静止誘導機器100をジャッキにて持ち上げる際に受ける荷重に耐えられる強度を有している。
上部タンク120には、本体タンク110同士の間の隙間の上方に位置する部分に、くびれ部121が設けられている。本実施の形態においては、上部タンク120に、静止誘導機器100の長さ方向(X軸方向)に延在する2箇所のくびれ部121が、静止誘導機器100の幅方向(Y軸方向)にて互いに間隔をあけて設けられている。
図3は、本発明の実施の形態1に係る静止誘導機器の搬入方法において、静止誘導機器に連結治具を取り付けた状態を示す正面図である。図4は、図3に示す、静止誘導機器に連結治具を取り付けた状態を矢印IV方向から見た側面図である。図5は、図4のV部を拡大して示す側面図である。図6は、図3に示す、静止誘導機器に連結治具を取り付けた状態をVI−VI線矢印方向から見た断面図である。図6においては、静止誘導機器本体を図示していない。
図3〜図6に示すように、本発明の実施の形態1に係る静止誘導機器の搬入方法においては、次に、複数の本体タンク110を互いに連結する複数の連結治具30を静止誘導機器100に取り付ける。
本実施の形態においては、複数の連結治具として2つの連結治具30の各々が、3つの本体タンク110を一体に連結するように3つの本体タンク110の並ぶ方向に沿って直線状に延在している。2つの連結治具30の各々は、直方体状の外形を有している。連結治具30は、後述するように静止誘導機器100をジャッキにて持ち上げる際に受ける荷重に耐えられる強度を有している。
具体的には、2つの連結治具30のうちの一方は、静止誘導機器100の長さ方向(X軸方向)の一方側に設けられている6つの荷重受部111と、取付部材40を介して着脱可能に連結されている。2つの連結治具30のうちの他方は、静止誘導機器100の長さ方向(X軸方向)の他方側に設けられている6つの荷重受部111と、取付部材40を介して着脱可能に連結されている。
荷重受部111と取付部材40とは、ボルトにて互いに締結される。連結治具30と取付部材40とは、ボルトにて互いに締結される。なお、荷重受部111と取付部材40との連結方法、および、連結治具30と取付部材40との連結方法は、ボルトによる締結に限られず、他の公知の連結方法でもよい。
図7は、本発明の実施の形態1に係る静止誘導機器の搬入方法において、静止誘導機器を設置位置までスライド移動させ、ジャッキを配置した状態を示す側面図である。図8は、図7に示す、静止誘導機器を設置位置までスライド移動させ、ジャッキを配置した状態を矢印VIII方向から見た正面図である。
図7および図8に示すように、本発明の実施の形態1に係る静止誘導機器の搬入方法においては、次に、複数の連結治具30が取り付けられた静止誘導機器100をスライドレール10上にて矢印1で示す方向にスライドさせて設置位置まで移動させる。その後、連結治具30の下方に複数のジャッキ50を配置する。ジャッキ50は、建屋20内の床面上に配置されている。本実施の形態においては、ジャッキ50は、静止誘導機器100の幅方向(Y軸方向)において、各本体タンク110の荷重受部111同士の中間の位置に配置されている。
図9は、本発明の実施の形態1に係る静止誘導機器の搬入方法において、静止誘導機器をジャッキにて持ち上げた状態を示す側面図である。図9に示すように、本発明の実施の形態1に係る静止誘導機器の搬入方法においては、次に、設置位置に移動した静止誘導機器100をジャッキ50にて持ち上げた状態で、スライドレール10が静止誘導機器100の下方に位置しないようにスライドレール10を移動させる。
具体的には、ジャッキ50にて連結治具30の下面を押圧することにより、静止誘導機器100を持ち上げてスライドレール10から離間させる。その状態で、スライドレール10を移動させることにより、スライドレール10が静止誘導機器100の下方に位置しないようにする。
図10は、本発明の実施の形態1に係る静止誘導機器の搬入方法において、静止誘導機器をジャッキにて下ろすことにより設置位置に配置した状態を示す側面図である。図10に示すように、本発明の実施の形態1に係る静止誘導機器の搬入方法においては、次に、静止誘導機器100をジャッキ50にて下ろすことにより設置位置に配置する。その後、連結治具30および取付部材40を静止誘導機器100から取り外す。
上記の工程により、建屋20の外部から静止誘導機器100を建屋20の内部の設置位置に搬入することができる。
本発明の実施の形態1に係る静止誘導機器の搬入方法においては、3つの本体タンク110を連結治具30によって一体に連結した状態で、静止誘導機器100をジャッキ50にて持ち上げることにより、互いに隣接する本体タンク110同士の間隔が開くことを抑制できる。その結果、上部タンク120のくびれ部121が開放する方向の引張荷重がくびれ部121に作用することを抑制できる。
このように、本発明の実施の形態1に係る静止誘導機器の搬入方法においては、複数の本体タンク110を互いに連結する複数の連結治具30が取り付けられた状態の静止誘導機器100を、スライドレール10上にてスライドさせて設置位置まで移動させた後、ジャッキ50にて持ち上げて設置位置に配置することにより、静止誘導機器100を1回で搬入できるとともに、上部タンク120のくびれ部121に局所的に荷重が集中して作用することを抑制できる。
また、2つの連結治具30で3つの本体タンク110を一体に連結し、ジャッキ50にて連結治具30の下面を押圧して静止誘導機器100を持ち上げることにより、3つの本体タンク110を均一に持ち上げることができる。その結果、上部タンク120のくびれ部121に局所的に荷重が集中して作用することをより効果的に抑制できる。
実施の形態2.
以下、本発明の実施の形態2に係る静止誘導機器の搬入方法について図面を参照して説明する。なお、本発明の実施の形態2に係る静止誘導機器の搬入方法は、連結治具の長さおよび連結治具の配置が主に、本発明の実施の形態1に係る静止誘導機器の搬入方法と異なるため、本発明の実施の形態1に係る静止誘導機器の搬入方法と同様である構成については説明を繰り返さない。
図11は、本発明の実施の形態2に係る静止誘導機器の搬入方法において、静止誘導機器に連結治具を取り付けた状態を示す断面図である。図11においては、図6と同一の断面視にて示している。図11においては、静止誘導機器本体を図示していない。
図11に示すように、本発明の実施の形態2に係る静止誘導機器の搬入方法においては、複数の連結治具を静止誘導機器に取り付けた状態において、複数の連結治具として2つの連結治具31aの各々が、3つの本体タンク110のうちの互いに隣接する1組の本体タンク110同士を連結するように3つの本体タンク110の並ぶ方向に沿って延在している。複数の連結治具として他の2つの連結治具31bの各々が、3つの本体タンク110のうちの互いに隣接する他の1組の本体タンク110同士を連結するように3つの本体タンク110の並ぶ方向に沿って延在している。2つの連結治具31aおよび他の2つの連結治具31bの各々は、直方体状の外形を有している。
2つの連結治具31aは、3つの本体タンク110の並ぶ方向に沿って1組の本体タンク110の両側に配置されている。2つの連結治具31aは、静止誘導機器の長さ方向(X軸方向)における本体タンク110の両側に配置されている。
具体的には、2つの連結治具31aのうちの一方は、静止誘導機器の長さ方向(X軸方向)の一方側に設けられている、1組の本体タンク110同士の互いに隣接する2つの荷重受部111と、取付部材40を介して着脱可能に連結されている。2つの連結治具31aのうちの他方は、静止誘導機器の長さ方向(X軸方向)の他方側に設けられている、1組の本体タンク110同士の互いに隣接する2つの荷重受部111と、取付部材40を介して着脱可能に連結されている。
他の2つの連結治具31bは、3つの本体タンク110の並ぶ方向に沿って他の1組の本体タンク110の両側に配置されている。他の2つの連結治具31bは、静止誘導機器の長さ方向(X軸方向)における本体タンク110の両側に配置されている。
具体的には、他の2つの連結治具31bのうちの一方は、静止誘導機器100の長さ方向(X軸方向)の一方側に設けられている、他の1組の本体タンク110同士の互いに隣接する2つの荷重受部111と、取付部材40を介して着脱可能に連結されている。他の2つの連結治具31bのうちの他方は、静止誘導機器100の長さ方向(X軸方向)の他方側に設けられている、他の1組の本体タンク110同士の互いに隣接する2つの荷重受部111と、取付部材40を介して着脱可能に連結されている。
本発明の実施の形態2に係る静止誘導機器の搬入方法においては、3つの本体タンク110を連結治具31a,31bによって一体に連結した状態で、静止誘導機器をジャッキ50にて持ち上げることにより、互いに隣接する本体タンク110同士の間隔が開くことを抑制できる。その結果、上部タンク120のくびれ部121が開放する方向の引張荷重がくびれ部121に作用することを抑制できる。
このように、本発明の実施の形態2に係る静止誘導機器の搬入方法においては、複数の本体タンク110を互いに連結する複数の連結治具31a,31bが取り付けられた状態の静止誘導機器を、スライドレール10上にてスライドさせて設置位置まで移動させた後、ジャッキ50にて持ち上げて設置位置に配置することにより、静止誘導機器を1回で搬入できるとともに、上部タンク120のくびれ部121に局所的に荷重が集中して作用することを抑制できる。
また、2つの連結治具31aで互いに隣接する1組の本体タンク110同士を連結し、他の2つの連結治具31bで互いに隣接する他の1組の本体タンク110同士を連結することにより、3つの本体タンク110を一体に連結しているため、実施の形態1に係る連結治具30に比較して、連結治具31a,31bの長さを短くすることができ、連結治具31a,31bの軽量化を図ることができる。その結果、連結治具31a,31bを静止誘導機器に取り付ける際の作業、および、連結治具31a,31bを静止誘導機器から取り外す際の作業を簡易にすることができる。
実施の形態3.
以下、本発明の実施の形態3に係る静止誘導機器の搬入方法について図面を参照して説明する。なお、本発明の実施の形態3に係る静止誘導機器の搬入方法は、連結治具の配置が主に、本発明の実施の形態2に係る静止誘導機器の搬入方法と異なるため、本発明の実施の形態2に係る静止誘導機器の搬入方法と同様である構成については説明を繰り返さない。
図12は、本発明の実施の形態3に係る静止誘導機器の搬入方法において、静止誘導機器に連結治具を取り付けた状態を示す断面図である。図12においては、図11と同一の断面視にて示している。図12においては、静止誘導機器本体を図示していない。
図12に示すように、本発明の実施の形態3に係る静止誘導機器の搬入方法においては、複数の連結治具を静止誘導機器に取り付けた状態において、複数の連結治具として2つの連結治具32aの各々が、3つの本体タンク110のうちの互いに隣接する1組の本体タンク110同士を連結するように3つの本体タンク110の並ぶ方向に沿って延在している。複数の連結治具として他の2つの連結治具32bの各々が、3つの本体タンク110のうちの互いに隣接する他の1組の本体タンク110同士を連結するように3つの本体タンク110の並ぶ方向に沿って延在している。2つの連結治具32aおよび他の2つの連結治具32bの各々は、直方体状の外形を有している。
2つの連結治具32aの各々は、1組の本体タンク110同士に挟まれている領域に配置されている。具体的には、2つの連結治具32aは、1組の本体タンク110同士の互いに隣接するフランジ部112同士を連結している。
他の2つの連結治具32bの各々は、他の1組の本体タンク110同士に挟まれている領域に配置されている。具体的には、他の2つの連結治具32bは、他の1組の本体タンク110同士の互いに隣接するフランジ部112同士を連結している。
本実施の形態においては、ジャッキ50にて荷重受部111の下面を押圧することにより、静止誘導機器を持ち上げる。そのため、連結治具32a,32bは、静止誘導機器をジャッキ50にて持ち上げる際に互いに隣接する本体タンク110同士の間隔が開くことを抑制できる強度を有していればよい。
本発明の実施の形態3に係る静止誘導機器の搬入方法においては、3つの本体タンク110を連結治具32a,32bによって一体に連結した状態で、静止誘導機器をジャッキ50にて持ち上げることにより、互いに隣接する本体タンク110同士の間隔が開くことを抑制できる。その結果、上部タンク120のくびれ部121が開放する方向の引張荷重がくびれ部121に作用することを抑制できる。
このように、本発明の実施の形態3に係る静止誘導機器の搬入方法においては、複数の本体タンク110を互いに連結する複数の連結治具32a,32bが取り付けられた状態の静止誘導機器を、スライドレール10上にてスライドさせて設置位置まで移動させた後、ジャッキ50にて持ち上げて設置位置に配置することにより、静止誘導機器を1回で搬入できるとともに、上部タンク120のくびれ部121に局所的に荷重が集中して作用することを抑制できる。
また、2つの連結治具32aで互いに隣接する1組の本体タンク110同士を連結し、他の2つの連結治具32bで互いに隣接する他の1組の本体タンク110同士を連結することにより、3つの本体タンク110を一体に連結しているため、静止誘導機器の長さ方向(X軸方向)における、連結治具32a,32bを取り付けた状態の静止誘導機器の長さを、実施の形態2に係る連結治具31a,31bを取り付けた状態の静止誘導機器の長さより短くすることができる。
その結果、建屋20の静止誘導機器の長さ方向(X軸方向)におけるスペースが狭い場合においても、建屋20の壁部と静止誘導機器との間のスペースを確保して、連結治具32a,32bを取り付けた状態の静止誘導機器の建屋20内における搬入作業を容易にすることができる。
実施の形態4.
以下、本発明の実施の形態4に係る静止誘導機器の搬入方法について図面を参照して説明する。なお、本発明の実施の形態4に係る静止誘導機器の搬入方法は、連結治具の数および配置が主に、本発明の実施の形態1に係る静止誘導機器の搬入方法と異なるため、本発明の実施の形態1に係る静止誘導機器の搬入方法と同様である構成については説明を繰り返さない。
図13は、本発明の実施の形態4に係る静止誘導機器の搬入方法において、静止誘導機器に連結治具を取り付けた状態を示す断面図である。図13においては、図6と同一の断面視にて示している。図13においては、静止誘導機器本体を図示していない。
図13に示すように、本発明の実施の形態4に係る静止誘導機器の搬入方法においては、複数の連結治具を静止誘導機器に取り付けた状態において、複数の連結治具として2つの連結治具33aの各々が、3つの本体タンク110のうちの互いに隣接する1組の本体タンク110同士を連結するように3つの本体タンク110の並ぶ方向に沿って延在している。複数の連結治具として他の2つの連結治具33bの各々が、3つの本体タンク110のうちの互いに隣接する他の1組の本体タンク110同士を連結するように3つの本体タンク110の並ぶ方向に沿って延在している。2つの連結治具33aおよび他の2つの連結治具33bの各々は、直方体状の外形を有している。
複数の連結治具としてさらに他の6つの連結治具33cの各々が、対応する本体タンク110の側面に沿って静止誘導機器100の長さ方向(X軸方向)に延在している。6つの連結治具33cの各々は、対応する本体タンク110のフランジ部112に着脱可能に取り付けられている。なお、6つの連結治具33cのうちの、3つの本体タンク110の並ぶ方向の両端に配置される2つの連結治具33cは、必ずしも設けられなくてもよい。6つの連結治具33cの各々は、直方体状の外形を有している。
2つの連結治具33aの各々は、1組の本体タンク110同士に挟まれている領域に配置されている。具体的には、2つの連結治具33aは、1組の本体タンク110同士の互いに隣接するフランジ部112に取り付けられている連結治具33c同士を連結している。
他の2つの連結治具32bの各々は、他の1組の本体タンク110同士に挟まれている領域に配置されている。具体的には、他の2つの連結治具32bは、他の1組の本体タンク110同士の互いに隣接するフランジ部112に取り付けられている連結治具33c同士を連結している。
本発明の実施の形態4に係る静止誘導機器の搬入方法においては、3つの本体タンク110を連結治具33a,33b,33cによって一体に連結した状態で、静止誘導機器をジャッキ50にて持ち上げることにより、互いに隣接する本体タンク110同士の間隔が開くことを抑制できる。その結果、上部タンク120のくびれ部121が開放する方向の引張荷重がくびれ部121に作用することを抑制できる。
このように、本発明の実施の形態4に係る静止誘導機器の搬入方法においては、複数の本体タンク110を互いに連結する複数の連結治具33a,33b,33cが取り付けられた状態の静止誘導機器を、スライドレール10上にてスライドさせて設置位置まで移動させた後、ジャッキ50にて持ち上げて設置位置に配置することにより、静止誘導機器を1回で搬入できるとともに、上部タンク120のくびれ部121に局所的に荷重が集中して作用することを抑制できる。
実施の形態5.
以下、本発明の実施の形態5に係る静止誘導機器の搬入方法について図面を参照して説明する。なお、本発明の実施の形態5に係る静止誘導機器の搬入方法は、連結治具の形状が主に、本発明の実施の形態1に係る静止誘導機器の搬入方法と異なるため、本発明の実施の形態1に係る静止誘導機器の搬入方法と同様である構成については説明を繰り返さない。
図14は、本発明の実施の形態5に係る静止誘導機器の搬入方法に用いる連結治具の形状を示す平面図である。図15は、図14の連結治具を矢印XV方向から見た側面図である。
図14および図15に示すように、本発明の実施の形態5に係る静止誘導機器の搬入方法においては、複数の連結治具の少なくとも1つは、中空部材33で構成されている。中空部材33は、延在方向に貫通した中空部33hを有している。
本実施の形態においては、静止誘導機器が設置位置に配置された後、中空部材33を静止誘導機器に取り付けたままにして配線ダクトとして使用する。その結果、静止誘導機器から連結部材を取り外す作業が減るため、静止誘導機器の搬入作業を容易にすることができる。
なお、上記の実施の形態1〜5に係る静止誘導機器の搬入方法において、組み合わせ可能な構成を相互に組み合わせてもよい。
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施の形態のみによって解釈されるものではない。また、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
10 スライドレール、20 建屋、30,31a,31b,32a,32b 連結治具、33 中空部材、33h 中空部、40 取付部材、50 ジャッキ、100 静止誘導機器、110 本体タンク、111 荷重受部、112 フランジ部、120 上部タンク、121 くびれ部。

Claims (6)

  1. 静止誘導機器の搬入方法であって、
    前記静止誘導機器の設置位置まで延在するスライドレール上に、前記設置位置から離れた位置にて、複数の本体タンクと1つの上部タンクとを互いに接合して前記静止誘導機器を組み立てる工程と、
    前記複数の本体タンクを互いに連結する複数の連結治具を前記静止誘導機器に取り付ける工程と、
    前記複数の連結治具が取り付けられた前記静止誘導機器を前記スライドレール上にてスライドさせて前記設置位置まで移動させる工程と、
    前記設置位置に移動した前記静止誘導機器をジャッキにて前記複数の連結治具の下面を押圧することにより持ち上げた状態で、前記スライドレールが前記静止誘導機器の下方に位置しないように前記スライドレールを移動させる工程と、
    前記静止誘導機器を前記ジャッキにて下ろすことにより前記設置位置に配置する工程と
    前記設置位置に配置された前記静止誘導機器から前記複数の連結治具を取り外す工程とを備える、静止誘導機器の搬入方法。
  2. 前記静止誘導機器は、前記複数の本体タンクとして、1列に並ぶ3つの本体タンクを有し、
    前記複数の連結治具として2つの連結治具の各々が、前記3つの本体タンクを一体に連結するように前記3つの本体タンクの並ぶ方向に沿って直線状に延在している、請求項1に記載の静止誘導機器の搬入方法。
  3. 前記静止誘導機器は、前記複数の本体タンクとして、1列に並ぶ3つの本体タンクを有し、
    前記複数の連結治具として2つの連結治具の各々が、前記3つの本体タンクのうちの互いに隣接する1組の本体タンク同士を連結するように前記3つの本体タンクの並ぶ方向に沿って延在し、
    前記複数の連結治具として他の2つの連結治具の各々が、前記3つの本体タンクのうちの互いに隣接する他の1組の本体タンク同士を連結するように前記3つの本体タンクの並ぶ方向に沿って延在している、請求項1に記載の静止誘導機器の搬入方法。
  4. 前記2つの連結治具の各々は、前記1組の本体タンク同士に挟まれている領域に配置されており、
    前記他の2つの連結治具の各々は、前記他の1組の本体タンク同士に挟まれている領域に配置されている、請求項3に記載の静止誘導機器の搬入方法。
  5. 前記2つの連結治具は、前記3つの本体タンクの並ぶ方向に沿って前記1組の本体タンクの両側に配置されており、
    前記他の2つの連結治具は、前記3つの本体タンクの並ぶ方向に沿って前記他の1組の本体タンクの両側に配置されている、請求項3に記載の静止誘導機器の搬入方法。
  6. 前記複数の連結治具の少なくとも1つは、中空部材で構成されている、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の静止誘導機器の搬入方法。
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