JP2008240257A - 鉄塔の工事方法 - Google Patents

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亮 高田
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利人 志賀
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Abstract

【課題】既設の電線路上に新鉄塔を設ける技術であって、送電線のうちの少なくとも一部の通電状態を確保したまま、新鉄塔を自立した状態で建設できる技術を提供する。
【解決手段】送電線に達しない高さまで、新鉄塔の下層部を建設し、左側の送電線のみを断電し、所定の長さの左主柱材を左側の下層部の上部に継ぎ足すと共に、左主柱材を支持するように、支え材を左主柱材と下層部の上部とに接続して、新鉄塔の左側かつ下層部よりも上方を建設し、通電状態を左右で切り替え、左主柱材と略同じ長さの右を右側の下層部の上部に継ぎ足すと共に、右側主柱材を支持するように、支え材を右主柱材と下層部の上部とに接続することで、新鉄塔の右側かつ下層部よりも上方を建設し、左側建設工程で建設された新鉄塔の左側と、右側建設工程で建設された新鉄塔の右側との間に新鉄塔を構成する所定の部材を接続する。
【選択図】図3

Description

本発明は、鉄塔の工事方法に関する。
送電線を支持する鉄塔を建て替え、又は増高する工事方法として、様々な技術が知られている。例えば、特許文献1に記載の技術では、左側の送電線を断電し、断電した左側について、新鉄塔が旧鉄塔の外側に配置されるように左側の新鉄塔を構築する。その際、左側の新鉄塔は、旧鉄塔の左側と連結部材を用いて支持させながら構築する。そして、左側の新鉄塔の構築が完了したら、前記左側の送電線の通電を再開し、右側の送電線を断電し、左側と同じ手順で右側の新鉄塔を構築する。これにより、特許文献1に記載の技術によれば、複数の送電線の一部を活線状態のまま、既設鉄塔の増高を行うことができる。
特許第3335323号公報
左側の送電線を断電し、断電した側の新鉄塔を構築し、左側の新鉄塔の構築が完了後、通電状態を切り替えて右側の新鉄塔を構築する従来の増高工法によれば、仮鉄塔を設けることなく既設鉄塔の増高を行うことができる。また、送電線の少なくとも一部は、通電状態のまま作業を進めることができる。しかしながら、この技術では、新鉄塔を連結部材によって既設鉄塔に支持させることで、新鉄塔の構築を可能としている。従って、既設鉄塔が新鉄塔を支持する十分な強度を有していない場合には、上記増高工法を採用することができない。また、既設鉄塔で支持可能な荷重は、電気設備に関する技術基準を定める省令で定める強度を満たす必要がある。そして、この基準では、風圧荷重の基準が時期ごとに定められている。すなわち、高温期(4月〜11月)の風圧荷重は、低温期(12月〜3月)の約2倍であり、上記従来の増高工法は、低温期では、採用することが可能であっても、高温期では、採用できないといった時期的制限も受けていた。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、既設の電線路上に新鉄塔を設ける技術であって、送電線のうちの少なくとも一部の通電状態を確保したまま、新鉄塔を自立した状態で建設できる技術を提供することを課題とする。
本発明では、上記の課題を解決するために、左右両側の送電線のうち、一方の送電線を常に通電し、新鉄塔の主柱材を継ぎ足す際、新鉄塔の一部に接続された支え材によって該主柱材を支持することとした。これにより、本発明によれば、少なくとも一部の送電線の充電状態を確保し、また、新鉄塔を自立して建設することができる。
より詳細には、本発明は、送電線を左右両側で支持する新鉄塔を既設の電線路上に設ける鉄塔の工事方法であって、前記送電線に達しない高さまで、前記新鉄塔の下層部を建設する下層部建設工程と、左側の送電線のみを断電し、所定の長さの主柱材を左主柱材として左側の前記下層部の上部に継ぎ足すと共に、該左主柱材を支持するように、前記主柱材を支持する支え材を前記左主柱材と前記下層部の上部とに接続することで、前記新鉄塔の左側かつ前記下層部よりも上方を建設する左側建設工程と、断電している左側の送電線の通電を再開すると共に右側の送電線を断電し、前記左主柱材と略同じ長さの主柱材を右主柱材として右側の前記下層部の上部に継ぎ足すと共に、該右側主柱材を支持するように、前記支え材を前記右主柱材と前記下層部の上部とに接続することで、前記新鉄塔の右側かつ前記下層部よりも上方を建設する右側建設工程と、前記左側建設工程で建設された前記
新鉄塔の左側と、前記右側建設工程で建設された前記新鉄塔の右側との間に新鉄塔を構成する所定の部材を接続する部材接続工程と、を備える。
本発明によれば、左右両側に送電線を支持する新鉄塔の建設を行うことができる。なお、本発明でいう新鉄塔には、基礎から新たに構築される鉄塔の他、基礎や鉄塔の下層部の一部として既設鉄塔の一部を利用するものも含まれる。本発明の鉄塔の工事方法は、既設の電線路上に鉄塔を設ける場合に好適に用いることができる。従って、本発明は、既設鉄塔を囲むように新鉄塔を建設する場合の他、既設鉄塔に隣接して新鉄塔を建設する場合にも好適に用いることができる。
下層部建設工程では、新鉄塔の一部である下層部が建設される。具体的には、送電線に達しない高さまで新鉄塔の下層部が建設される。下層部は、その全てが新たに建設されたものでもよい。また、下層部は、新鉄塔が既設鉄塔を改修して建設される場合であって既設鉄塔の下層部の一部が利用されて建設される場合、この既設鉄塔の下層部の一部が含まれていてもよい。送電線に達しない高さとは、送電線との安全距離が確保されることで、新鉄塔の下層部の建設を安全に行うことができる高さである。従って、送電線が複数の場合における送電線に達しない高さとは、最下段の送電線に達しない高さである。また、複数の送電線を上下方向において通電している送電線と断電している送電線とに切り替え可能であるような場合における送電線に達しない高さとは、最も下に位置する通電している送電線に達しない高さである。
左側建設工程では、左側の送電線が断電された上で、建設された新鉄塔の下層部の上に新鉄塔の左側が継ぎ足される。左側とは、新鉄塔を基準として、該新鉄塔が支持する送電線の片側を意味する。本発明では、左側の送電線のみが断電、換言すると右側の送電線は通電している。従って、新鉄塔の左側における作業の安全性を確保すると共に、電力供給状態は維持することができる。ここで、本工程では、主柱材と支え材とが新鉄塔の左側に新たに設けられる。主柱材は、鉄塔の長手方向に沿って設けられる柱材であり、例えば平面視略四角形の鉄塔では、通常四隅に合計4本設けられるものであり、本工程においてはこのうち2本の主柱材が新鉄塔の左側に設けられる。なお、本発明で用いられる左主柱材、右主柱材といったそれぞれの主柱材の機能は基本的には同じであるが、それぞれの主柱材の取り付け位置を明確にするため、例えば左側に継ぎ足される主柱材を特に左主柱材と呼ぶこととする。
支え材は、新鉄塔の建設時においてそれぞれの主柱材(左主柱材、右主柱材等)を支持する。具体的には、本発明の支え材は、主柱材と下層部の上部に接続されることで、主柱材を支持する。なお、主柱材への取り付け位置や、下層部への取り付け位置は、特に限定されるものではない。主柱材に対して所定の角度を持たせて支え材を接続することで安定的に主柱材を支持することができる。このように、本発明では、主柱材が新鉄塔を形成する下層部に接続される支え材によって支持されているので、新鉄塔を自立して建設することができる。
右側建設工程では、基本的には左側建設工程と同様の手順により、新鉄塔の下層部の上に新鉄塔の右側が継ぎ足される。すなわち、まず送電線の通電状態が切り替えられた上で、新鉄塔の下層部に右主柱材を接続すると共に支え材により主柱材が支持される。これにより、新鉄塔の右側が新たに建設される。すなわち、左側建設工程及び右側建設工程を経ることで、新鉄塔の左右両側が新たに建設される。
以上説明した本発明の鉄塔の工事方法によれば、作業時において少なくとも片側の送電線は通電されているため、周辺地域への電力供給を停止することなく工事を進めることができる。また、本発明の鉄塔の工事方法では、継ぎ足される主柱材が下層部に接続される
支え材によって支持されている。従って、新鉄塔を自立した状態で建設することができる。
なお、左側建設工程で建設された新鉄塔の左側と、右側建設工程で建設された新鉄塔の右側との間に新鉄塔を構成する所定の部材が接続される部材接続工程を更に設けてもよい。所定の部材とは、例えば、腹材、水平材、補助部材といった新鉄塔を構成する部材である。
ここで、本発明において、前記所定の長さは、前記支え材で支持することが可能な長さとして設定することができる。これにより、新鉄塔を自立した状態で建設することができる。なお、本発明の鉄塔の工事方法によれば、新鉄塔を前記送電線を支持する既設鉄塔を囲むように該既設鉄塔の外側に設けることができる。ここで、従来との工法と比較してみると、従来の増高工法では、新鉄塔と既設鉄塔とを連結治具を用いて連結し、新鉄塔の荷重を既設鉄塔に支持させることで、新鉄塔を構築していた。従って、従来の増高工法は、既設鉄塔が十分な強度を有さない場合や時期によっては既設鉄塔の風圧荷重の基準を満たさないため採用することができないといった問題を生じていた。しかし、本発明では、主柱材が支え材によって支持され、既設鉄塔とは自立して設けられている。すなわち、本発明によれば、既設鉄塔の周囲に新鉄塔を建設する場合であっても、既設鉄塔に荷重負担を掛けることなく新鉄塔を建設することができる。従って、既設鉄塔の強度や時期によって異なる風圧荷重の制限を受けることなく、新鉄塔を建設することができる。
また、本発明において、前記支え材は、前記新鉄塔の建設完了時において、該新鉄塔を構成する部材によって形成してもよい。
本発明では、支え材として新鉄塔を構成する部材が用いられている。つまり、本発明の支え材は、建設時において主柱材の支え材として機能し、新鉄塔の建設完了後において新鉄塔全体を支持する部材として機能する。従って、本発明によれば、新鉄塔を構成する部材の一部を利用して、主柱材を支持することができる。
ここで、本発明は、前記部材接続工程の後に行われる工程であって、左側の送電線と右側の送電線とのうち、一方を断電すると共に他方を通電し、断電されている送電線側において、所定の長さの主柱材を新主柱材として、既に建設された新鉄塔を構成する主柱材の上部に継ぎ足すと共に、前記新主柱材を支持するように、該新主柱材と既に建設されている新鉄塔の上部に前記支え材を接続して断電されている送電線側の新鉄塔を更に建設する工程を前記新鉄塔の左側と右側とで交互に行うことで、該新鉄塔の上部を更に継ぎ足す継ぎ足し工程を、更に備えるようにしてもよい。
本発明は、上述した工程後に必要に応じて順次繰り返して行われる。すなわち、左側建設工程及び右側建設工程を行うことで、下層部の上に新鉄塔が建設されるが、これらの工程では建設される新鉄塔の高さが満たされない場合に、本工程が順次繰り返して行われることになる。すなわち、新鉄塔の左側と右側において送電線の通電、断電が適宜切り替えられ、断電している側において新鉄塔が新たに継ぎ足される。すなわち、既に建設された新鉄塔の上に新たな主柱材としての新主柱材が接続され、この新主柱材も支え材によって支持される。従って、必要に応じて本工程を繰り返すことで、必要な高さまで、新鉄塔を自立した状態で建設することができる。
また、本発明において、前記支え材は、前記左側建設工程及び前記右側建設工程において、前記それぞれの主柱材を一時的に支持する仮支え材としてもよい。
本発明の支え材は、上述した新鉄塔を構成する部材によって形成される支え材と異なり
、一時的に使用されるものである。一時的とは、建設時においてのみ使用されることを意味する。従って、支え材が新鉄塔を構成する部材によって形成される場合、その形態は予め設計されたものであるが、仮支え材の場合には、主柱材を建設中において支持する形態として設計することができる。すなわち、支え材を仮支え材とすることで設計の自由度を向上させることができる。従って、一度に継ぎ足す主柱材の長さを長くする場合には、これに合わせて仮主柱材も大型化すればよく、これにより主柱材を安定的に支持することができる。なお、一度に継ぎ足す主柱材の長さを長くすることで、送電線の切り替え回数を少なくすることが可能となる。その結果、工期の短縮を図ることができる。なお、それぞれの主柱材には、左主柱材、右主柱材が含まれる。また、仮支え材は、支え材と異なり一時的、すなわち建設時においてのみ使用されるものである。従って、腹材等の新鉄塔を構成する部材の取り付けが完了することで主柱材の安定性が確保された時点で適宜撤去する必要がある。また、上述した新鉄塔を構成する部材によって形成される支え材と併用してもよく、これにより、より安定的に主柱材を支持することができる。
また、本発明において、前記仮支え材は、平面視略四角形の枠体によって形成され、一辺が前記それぞれの主柱材の中央よりも長手方向上寄りに接続され、他辺が前記それぞれの主柱材を支持するように前記下層部の上部に接続されるようにしてもよい。
このように、仮支え材を枠体によって形成し、枠体の一辺と他辺とを上記のように接続することで、主柱材をより安定的に支持することができる。なお、枠体の一辺をそれぞれの主柱材の上端寄りに接続し、他辺を一辺が接続される側と反対側の下層部の上部に接続することで、最も効果的に主柱材を支持することができる。
なお、本発明の鉄塔の工事方法によって建設可能な新鉄塔は、既設鉄塔を包み込むように、既設鉄塔の回りに建設することができる。また、これに限定されるわけではなく、本発明の鉄塔の工事方法によって建設可能な新鉄塔は、送電線のルート上であれば、既設鉄塔の近傍に設けることもできる。すなわち、本発明によって建設される新鉄塔は、既設鉄塔によって支持されるものではないので、既設鉄塔の周囲に設ける場合に限らず適用することができる。
本発明によれば、既設の電線路上に新鉄塔を設ける技術であって、送電線のうちの少なくとも一部の通電状態を確保したまま、新鉄塔を自立した状態で建設できる技術を提供することができる。
次に本発明の鉄塔の工事方法の実施形態について図面に基づいて説明する。
<第一実施形態>
図1Aは、本実施形態の鉄塔の工事方法によって、建て替えられる既設鉄塔2の平面図である。また、図1Bは、既設鉄塔2の正面図である。図1A、図1Bに示すように、既設鉄塔用地1内に先細りの角筒体からなる既設鉄塔2が設けられている。既設鉄塔2には、片側に6本ずつ、両側で12本の架空送電線(以下、送電線とする。)5がそれぞれ腕金4によって支持されている。すなわち、本実施形態における既設鉄塔2は、三相3線式の4回線送電線を支持する鉄塔である。
図2は、後述する本実施形態の鉄塔の工事方法によって建設される新鉄塔10の正面図を示す。同図に示すように、本実施形態では、既設鉄塔2を囲むように既設鉄塔用地1内に新鉄塔10が設けられている。そして、新鉄塔10は、既設鉄塔2よりも高く形成されている。なお、新鉄塔10(腕金を含む)を構成する部材(主柱材、腹材、水平材等)の
材質や形状は特に限定されない。十分な強度を有するものであればよく、新鉄塔10を構成する部材には、例えば断面がV字型やL字型の鋼材や、鋼管材等を用いることができる。また、部材同士の接続形態も特に限定されるものではない。部材同士の接続は、例えば鋼材からなるボルト等によって接続することができる。以下、本実施形態の鉄塔の工事方法について説明する。
図3は、第一実施形態の鉄塔の工事方法を示すフロー図である。図4は、送電線5の切り替え状態及び新鉄塔10の建設状況を示す。ステップS01では、上下方向(鉛直方向)における送電線5の切り替えが行われる。すなわち、12本の送電線5のうち、上側に位置する送電線5(第一回線5a、第二回線5b)が充電回線(図において黒丸で示す。)、下側に位置する送電線5(第三回線5c、第四回線5d)が停止回線(図において白丸で示す。)になるよう切り替えらえる。上下方向における送電線5の切り替えが完了すると次のステップへ進む。
ステップS02では、基礎3(高さP0)から高さP1までの、新鉄塔10の下層部11が建設される。すなわち、既設鉄塔2の外側に新鉄塔10の下層部11が、充電回線である第一回線5a及び第二回線5bに達しない高さまで建設される。下層部11は、従来の工法、すなわち、左右方向における送電線の切り替え不要な工法により建設することができる。下層部11は、4本の主柱材とこれらに接続される腹材等によって形成される。充電回線に達しない高さとは、電流が流れる最下に位置する送電線5に達しない高さであって、安全基準に則り送電線を流れる電圧に応じた安全隔離距離を確保できる高さとして適宜決定される。なお、本実施形態では、ステップS01において充電回線の最下位置がより高くなるように送電線5が切り替えられている。従って、切り替えられた位置まで、左右方向における送電線の切り替えを行うことなく作業を進めることができる。なお、高さ制限の目安には隔離旗等を設けることが好ましく、これにより更に安全に作業を進めることができる。
なお、下層部11の建設及び後述する新鉄塔10の建設における各部材(主柱材、腹材、水平材、補助材等)の吊り作業は、移動式クレーン8、リフトアップクレーン(クライミングクレーン)7等によって行うことができる。どちらを用いるかについては、現場の状況に応じて適宜決定すればよい。移動式クレーン8によれば、リフトアップクレーン7に比べて、クレーンの設置が容易である。しかし、新鉄塔10の高さが高くなるにつれて移動式クレーン8もより大型のものが必要とされる。しかし、狭隘な現場では大型の移動式クレーン8が設置できない場合もある。このような場合には、リフトアップクレーン7を新鉄塔10の内側中央に設置することが好ましく、リフトアップクレーン7を新鉄塔10の建設の進捗状況に応じて適宜嵩上げ(リフトアップ)することで、狭隘な現場においても大型の新鉄塔10の建設を行うことが可能となる。ここで、図5は、リフトアップクレーン7の設置状況を示す。同図に示すように、リフトアップクレーン7を用いる場合には、既設鉄塔2の内側中央にリフトアップクレーン7を設置すればよい。リフトアップクレーン7の設置は、比較的小型の移動式クレーン8を用いて行うことができる。リフトアップクレーン7の設置後は、リフトアップクレーン7によって、各部材の吊り作業を行うことができるので、大型の新鉄塔10の建設も可能となる。新鉄塔10の下層部11の建設が終了すると次のステップへ進む。
ステップS03では、左右方向における送電線5の切り替えが行われる。ここで、図6Aは、送電線の切り替え状態及び新鉄塔10の建設状況を示す。同図に示すように、紙面左側に位置する第一回線5aと第三回線5cが停止回線、紙面右側に位置する第二回線5bと第四回線5dが充電回線に切り替えられる。
続いてステップS04では、新鉄塔10の左側の主柱材12が取り付けられる。この主
柱材12は、支え材13によって支持されて取り付けられる。すなわち、図6Aに示すように、主柱材12が既に建設された下層部11の上部に継ぎ足され、継ぎ足される主柱材12は、支え材13によって支持されている。同様に紙面奥側の主柱材12及び支え材13も取り付けられる。なお、紙面手前側の主柱材12と紙面奥側の主柱材12とを予め地組みして枠体として上で取り付けるようにしてもよい。これにより、高さP1からP2部分について、新鉄塔10の左側の主柱材12の取り付けが完了する。ここで、図6Bは、支え材13が取り付けられた状態の拡大図を示す。同図に示すように、支え材13が主柱材12と下層部11の充電回線側(紙面右側)の上端に接続されている。支え材13の一部は、本来、充電回線側(紙面右側)の主柱材に接続される腹材である。従って、この腹材は、本来であれば、充電回線側の主柱材を取り付けた後に、充電回線側の主柱材に取り付けられるものである。しかし、本実施形態では、この腹材を支え材13として用い、停止回線側の主柱材12を取り付ける際に取り付けることで、主柱材12の支持を可能としている。
このように、本実施形態の鉄塔の工事方法では、主柱材12が既設鉄塔2から独立して支え材13によって支持されること、すなわち主柱材12を連結部材等を用いて既設鉄塔2で支持する必要がないことを特徴とする。これにより、本実施形態の鉄塔の工事方法によれば、既設鉄塔2の強度に関係なく新鉄塔を建設することができる。なお、主柱材12、腹材等の各部材の材質は、上述したように特に限定されず、例えば鋼材等を用いることができる。主柱材12の長手方向の寸法は、支え材13で支持することで主柱材12が自立できる長さとして適宜決定することができる。また、この段階で、高さP1からP2であって、新鉄塔10の左側に必要な所定の部材(腹材等)を取り付けてもよい。上記作業が終了すると次のステップへ進む。
ステップS05では、再度、左右方向における送電線5の切り替えが行われる。ここで、図7は、送電線の切り替え状態及び新鉄塔10の建設状況を示す。同図に示すように、紙面右側に位置する第二回線5bと第四回線5dが停止回線、紙面左側に位置する第一回線5aと第三回線5cが充電回線に切り替えられる。
続いてステップS06では、高さP1からP2において、新鉄塔10の右側の主柱材12が取り付けられる。この主柱材12は、ステップS04における工程と同じく、支え材13によって支持されて取り付けられる。すなわち、図7に示すように、主柱材12が既に建設された下層部11の上部に継ぎ足され、継ぎ足される主柱材12は、支え材13によって支持されている。同様に紙面奥側の主柱材12及び支え材13も取り付けられる。これにより、新鉄塔10の右側の主柱材12の取り付けが完了する。そして、新鉄塔10の右側の腹材が必要に応じて取り付けられる。上記作業が終了すると次のステップへ進む。
ステップS07では、腹材や水平部材といった新鉄塔10を構成する所定部材の取り付けが行われる。すなわち、ステップS04及びステップS06で取り付けられた主柱材12の頂点高さ(高さP2)までについて、新鉄塔10に必要な部材として、腹材等が取り付けられる。なお、本実施形態の鉄塔の工事方法では、腹材の一部が支え材13として用いられている。従って、本工程では、支え材13として既に取り付けられた腹材以外の部材が取り付けられる。上記作業が終了すると次のステップへ進む。
ステップS08では、停止回線と充電回線の状態は維持したまま、つまり第二回線5b及び第四回線5dを停止回線、第一回線5a及び第三回線5cを充電回線とした状態で、新鉄塔10の右側に新たな主柱材12が取り付けられる。図8は、送電線の切り替え状態及び新鉄塔10の建設状況を示す。同図に示すように、ステップS06までの工程で設けられた新鉄塔10の上部(高さP2からP3)に更に新たな主柱材12が継ぎ足される。
なお、主柱材12の取り付け方は、上述したステップS04やステップS06と基本的には同じである。すなわち、主柱材12は、腹材としての支え材13で支持しながら、取り付けられる。同様に紙面奥側の主柱材12及び支え材13も取り付けられる。そして、停止回線側の側面(紙面右側側面)の腹材、斜め材、補助材等が必要に応じて取り付けられる。なお、本工程を実行する前に、送電線5を切り替え、第一回線5a及び第三回線5cを停止回線とし、第一回線5a及び第三回線5c側において、主柱材12を継ぎ足すようにしもよい。但し、送電線5の切り替え回数が増えてしまうことから、本工程のように、同一側を続けて構築することでより効率よく作業を進めることができる。上記作業が終了すると次のステップへ進む。
ステップS09では、再度、左右方向における送電線5の切り替えが行われる。ここで、図9は、送電線の切り替え状態及び新鉄塔10の建設状況を示す。同図に示すように、紙面左側に位置する第一回線5aと第三回線5cが停止回線、紙面右側に位置する第二回線5bと第四回線5dが充電回線に切り替えられる。
続いてステップS10では、新鉄塔10の左側に新たな主柱材12が取り付けられる。この主柱材12も上述したステップS04における工程等と同じく、支え材13によって支持されて取り付けられる。すなわち、図9に示すように、主柱材12が既に建設された新鉄塔10の上部(高さP2の上)に継ぎ足され、継ぎ足される主柱材12は、支え材13によって支持されている。同様に紙面奥側の主柱材12及び支え材13も取り付けられる。これにより、高さP3までの新鉄塔10の右側の主柱材12の取り付けが完了する。上記作業が終了すると次のステップへ進む。
そして、ステップS11では、ステップS08からステップS10の工程と実質的に同様の工程が必要に応じて繰り返される。実質的に同様の工程とは、これらの工程を左右置き換えて行った場合でも成立するものを含むことを意味する。すなわち、ステップS08では、第二回線5b及び第四回線5dを停止回線としたまま、更に新たな主柱材12を継ぎ足していたが、次の工程では、ステップS08における左右を入れ替えて、第一回線5a及び第三回線5cを停止回線としたまま、更に新たな主柱材12を継ぎ足せばよい。このように、ステップS08からステップS10の工程を必要回数繰り返し、建設中の新鉄塔10の頂点が最上の送電線5(高さP4)を上回ったら次のステップへ進む。
ステップS12では、新鉄塔10の上層部15が建設される。すなわち、本工程では、既設鉄塔2で支持されている最も上部に位置する送電線5よりも上方の新鉄塔10が建設される。なお、新鉄塔10の上層部15は、送電線5の切り替えを行うことなく作業ができる。従って、例えば通常の鉄塔を建設するように、上層部15を予め地組みし、取り付けるようにしてもよい。以上により、図2に示すような新鉄塔10の建設が終了する。
続いて、ステップS13では、送電線5の移設が行われる。すなわち、左右いずれか一方の回線が停止回線とされた上で、この停止回線の送電線5が既設鉄塔2から新鉄塔10へ移設される。図10は、送電線5の移設状態を示す。同図に示すように、本実施形態では、紙面右側、すなわち第二回線5b及び第四回線5dが停止回線とされ、新鉄塔10へ移設される。そして、第二回線5b及び第四回線5dの移設が完了したら、通電状態を切り替え、第一回線5a及び第三回線5cが新鉄塔へ移設される。なお、図11は、送電線5の移設完了後の状態を示す。全ての送電線5の移設が完了したら次のステップへ進む。
ステップS14では、既設鉄塔2が撤去される。既設鉄塔2の撤去は、移動式クレーン8や新鉄塔10の建設にリフトアップクレーン7を用いている場合には、リフトアップクレーン7によって行えばよい。なお、リフトアップクレーン7を用いて新鉄塔10の建設を行った場合には、既設鉄塔2の撤去後、リフトアップクレーン7の撤去を行い、作業を
終了する。なお、図12は、既設鉄塔2撤去後の新鉄塔10を示す。
以上説明した、第一実施形態の鉄塔の工事方法によれば、支え材13によって主柱材12を支持することで、既設鉄塔2を囲むように新鉄塔10を建設する場合において、既設鉄塔2に荷重負担を掛けることなく新鉄塔10を建設することができる。従って、既設鉄塔2の強度や時期によって異なる風圧荷重の基準に左右されること無く、新鉄塔10を建設することができる。また、新鉄塔10へ移設される送電線5は、少なくともその一部が常に通電状態であるため、周辺地域への電力供給を停止することなく工事を進めることができる。
<第二実施形態>
次に第二実施形態の鉄塔の工事方法について説明する。なお、以下の説明では、第一実施形態の鉄塔の工事方法との相違点を中心に説明する。
図13は、第二実施形態の鉄塔の工事方法を示すフロー図である。第二実施形態の鉄塔の工事方法においても、第一実施形態の鉄塔の工事方法と同じく、ステップS01からステップS03の工程が行われる。すなわち、上下方向における送電線5の切り替え(ステップS01)、新鉄塔10の下層部11の建設(ステップS02)、左右方向における送電線5の切り替え(ステップS03)が行われる。左右方向における送電線5の切り替えが完了すると次のステップへ進む。
ステップS04−1では、新鉄塔10の左側において、第一実施形態で用いられた主柱材よりも長い大主柱材12aが取り付けられる。そして、この大主柱材12aは、仮支え材20によって支持されて取り付けられる。ここで、図14は、送電線5の切り替え状態及び新鉄塔10の建設状況を示す。同図に示すように、大主柱材12aが既に建設された下層部11の上部に継ぎ足され、継ぎ足される大主柱材12aは、仮支え材20によって支持されている。同様に紙面奥側の大主柱材12a及び仮支え材20も取り付けられる。これにより、新鉄塔10の左側の大主柱材12aの取り付けが完了する。そして、停止回線側の側面(紙面左側側面)の腹材、斜め材、補助材等が必要に応じて取り付けられる。
ここで、図15は、仮支え材20の平面図を示す。仮支え材20は、4本の鋼材の端部がそれぞれボルト等によって接続された四角形の枠体によって形成されている。具体的には、仮支え材20は、二本の支柱23と、二本の支柱23の先端部に枠体を形成するように接続される上辺部材21と、二本の支柱23の基端部に枠体を形成するように接続される下辺部材22と、二本の支柱23の長手方向中央付近において、二本の支柱23に渡される中間接続部材24とによって形成されている。仮支え材20の基端は、新鉄塔10の右側の下層部11の上に接続され、先端が大主柱材12aの中央長手方向上寄りに接続される。そして、大主柱材12aとの接続位置を大主柱材12aの先端寄りにするほど、仮支え材20は、より安定的に大主柱材12aを支持することができる。従って、仮支え材20の長手寸法、換言すると支柱23の長手寸法は、これらを考慮して設計すればよい。なお、上辺部材21の長手寸法は、仮支え材20の先端が接続される位置における新鉄塔10の幅、すなわち、新鉄塔10の左側の大主柱材12a同士の間隔に応じて設計すればよい。また、下辺部材22の長手寸法は、仮支え材20の基点が接続される、下層部11の幅に応じて設計すればよい。
なお、本実施形態では、仮支え材20の中央付近に、大主柱材12aと仮支え材20とを接続する接続補助部材25を設けることとした。これにより、より安定的に大主柱材12aを支持することができる。図16は、接続補助部材25の平面図を示す。同図に示すように、本実施形態の接続補助部材25は、略四角形の枠体によって形成されている。このような略四角形の枠体からなる接続補助部材25は、例えば四本の部材の端部をそれぞ
れボルト等によって接続することで形成することができる。なお、大主柱材12aと接続される第一部材26の長手寸法は、接続位置における大主柱材12a同士の間隔に応じて設計すればよい。また、仮支え材20と接続される第二部材27の長手寸法は、接続位置における仮支え材の幅に応じて設計すればよい。また、第一部材26及び第二部材27とを接続する二本の第三部材28の長手寸法は、大主柱材12aと仮支え材20との接続位置における水平距離に応じて設計すればよい。以上により新鉄塔10の左側の大主柱材12aの取り付けが完了すると次のステップへ進む。
ステップS05では、再度、左右方向における送電線5の切り替えが行われる。続いて、ステップS06−1では、ステップS04−1とほぼ同様の手順により、新鉄塔10の右側の大主柱材12aの取り付けが行われる。すなわち、仮支え材20によって支持しながら大主柱材12aの取り付けが行われる。上記作業が終了すると次のステップへ進む。
ステップS07では、腹材等の部材の取り付けが行われる。すなわち、ステップS04−1及びステップS06−1で取り付けられた大主柱材12aの頂点高さ(高さP4)までについて、腹材や水平材0といった新鉄塔10に必要な所定部材の取り付けが行われる。図17は、送電線5の切り替え状態及び新鉄塔10の建設状況を示す。同図に示すように、高さP4までの新鉄塔10の建設が完了する。なお、仮支え材20は、腹材等の取り付けに伴って適宜撤去する。
以上により、本実施形態によれば、第一実施形態の鉄塔の工事方法よりも少ない工程で、高さP4までの建設が完了する。すなわち、第一実施形態の鉄塔の工事方法では、高さP4まで建設するためには、更にステップS08〜ステップS11を行う必要がある。しかし、本実施形態によれば、ステップS07までの工程により、高さP4までの建設を行うことができる。
なお、新鉄塔10の高さP4までの建設が完了したら、その後は、第一実施形態と同じく、新鉄塔10の上層部15の建設(ステップS12)、続いて送電線5の移設(ステップS13)、更に既設鉄塔2の撤去(ステップS14)が行われる(図10〜12参照)。
以上説明した、第二実施形態の鉄塔の工事方法によれば、仮支え材20によって大主柱材12aを支持することで、既設鉄塔2に荷重負担を掛けることなく新鉄塔10を建設することができる。従って、既設鉄塔2の強度や時期によって異なる風圧荷重の基準に関わらず、新鉄塔10を建設することができる。また、新鉄塔10へ移設される送電線5は、少なくともその一部が常に通電状態であるため、周辺地域への電力供給を停止することなく工事を進めることができる。更に、第二実施形態の鉄塔の工事方法によれば、第一実施形態で用いた主柱材12よりも長い大主柱材12aを用い、これを仮支え材20によって支持することで、送電線5の切り替え回数を大幅に削減することができる。従って、第一実施形態の鉄塔の工事方法に比べて工期の短縮を図ることができ、その結果コスト削減も図ることが可能となる。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明の鉄塔の工事方法はこれらに限らず、可能な限りこれらの組合せを含むことができる。また、本実施形態では、既設鉄塔2を囲むように新鉄塔10を建設する場合を例に説明した。しかし本発明の鉄塔の工事方法は、以下のような新鉄塔を建設する場合にも幅広く適用することができる。例えば、図18は、その他の実施形態の新鉄塔10の建設位置の平面図を示す。同図に示すように、その他の実施形態の新鉄塔10は、既設鉄塔2に隣接する位置に建設されている。このように、新鉄塔10を送電線5が予め張られている既設の電線路上に設ける場合には、左右両側に張られている送電線5の通電状態を切り替えて工事を進める必要がある。従って、こ
のように既設の電線路上に新鉄塔10を設ける場合に、上述した第一実施形態や第二実施形態の鉄塔の工事方法を用いることで、送電線5の一部を常に通電状態としたまま、すなわち、周辺地域への電力供給を停止することなく工事を進めることができる。
既設鉄塔の平面図を示す。 既設鉄塔の正面図を示す。 建設される新鉄塔の正面図を示す 第一実施形態の鉄塔の工事方法を示すフロー図を示す。 送電線の切り替え状態及び新鉄塔の建設状況を示す。 リフトアップクレーンの設置状況を示す。 送電線の切り替え状態及び新鉄塔の建設状況を示す。 支え材が取り付けられた状態の拡大図を示す。 送電線の切り替え状態及び新鉄塔の建設状況を示す。 送電線の切り替え状態及び新鉄塔の建設状況を示す。 送電線の切り替え状態及び新鉄塔の建設状況を示す。 送電線の移設状態を示す。 送電線の移設完了後の状態を示す。 既設鉄塔撤去後の新鉄塔を示す。 第二実施形態の鉄塔の工事方法を示すフロー図を示す。 送電線の切り替え状態及び新鉄塔の建設状況を示す。 仮支え材の平面図を示す。 接続補助部材の平面図を示す。 送電線の切り替え状態及び新鉄塔の建設状況を示す。 その他の実施形態の新鉄塔の建設位置の平面図を示す。
符号の説明
1・・・既設鉄塔用地
2・・・既設鉄塔
3・・・基礎
4・・・腕金
5・・・送電線
7・・・リフトアップクレーン
8・・・移動式クレーン
10・・・新鉄塔
11・・・下層部
12・・・主柱材
12a・・・大主柱材
13・・・支え材
20・・・仮支え材

Claims (6)

  1. 送電線を左右両側で支持する新鉄塔を既設の電線路上に設ける鉄塔の工事方法であって、
    前記送電線に達しない高さまで、前記新鉄塔の下層部を建設する下層部建設工程と、
    左側の送電線のみを断電し、所定の長さの主柱材を左主柱材として左側の前記下層部の上部に継ぎ足すと共に、該左主柱材を支持するように、前記主柱材を支持する支え材を前記左主柱材と前記下層部の上部とに接続することで、前記新鉄塔の左側かつ前記下層部よりも上方を建設する左側建設工程と、
    断電している左側の送電線の通電を再開すると共に右側の送電線を断電し、前記左主柱材と略同じ長さの主柱材を右主柱材として右側の前記下層部の上部に継ぎ足すと共に、該右側主柱材を支持するように、前記支え材を前記右主柱材と前記下層部の上部とに接続することで、前記新鉄塔の右側かつ前記下層部よりも上方を建設する右側建設工程と、
    を備える鉄塔の工事方法。
  2. 前記所定の長さは、前記支え材で支持することが可能な長さとして設定される、
    請求項1に記載の鉄塔の工事方法。
  3. 前記支え材は、前記新鉄塔の建設完了時において、該新鉄塔を構成する部材によって形成される、
    請求項1又は請求項2に記載の鉄塔の工事方法。
  4. 前記部材接続工程の後に行われる工程であって、
    左側の送電線と右側の送電線とのうち、一方を断電すると共に他方を通電し、断電されている送電線側において、所定の長さの主柱材を新主柱材として、既に建設された新鉄塔を構成する主柱材の上部に継ぎ足すと共に、前記新主柱材を支持するように、該新主柱材と既に建設されている新鉄塔の上部に前記支え材を接続して断電されている送電線側の新鉄塔を更に建設する工程を前記新鉄塔の左側と右側とで交互に行うことで、該新鉄塔の上部を更に継ぎ足す継ぎ足し工程を、
    更に備える請求項1から請求項3のいずれかに記載の鉄塔の工事方法。
  5. 前記支え材は、前記左側建設工程及び前記右側建設工程において、前記それぞれの主柱材を一時的に支持する仮支え材である、請求項1又は請求項2に記載の鉄塔の工事方法。
  6. 前記仮支え材は、平面視略四角形の枠体によって形成され、一辺が前記それぞれの主柱材の中央よりも長手方向上寄りに接続され、他辺が前記それぞれの主柱材を支持するように前記下層部の上部に接続される、
    請求項5に記載の鉄塔の工事方法。
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