JP2016084662A - 屋根材のリフトアップ工法 - Google Patents

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良祐 吉田
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康如 佐久間
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秀之 鈴木
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Toshiaki Ito
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皓司 津山
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Abstract

【課題】屋根材の変形を抑制しながら屋根材をリフトアップし、躯体の上部に接合することができる屋根材のリフトアップ工法を得る。【解決手段】屋根材のリフトアップ工法は、脚部鉄骨12、14を構築する工程と、脚部鉄骨12、14の内側の地上で、連結材22で間をあけアーチ状の一対の屋根鉄骨20を連結してリング状の屋根材18を構築する工程と、屋根鉄骨20の長手方向の両側の端部20A、20Bに引張補強材24を張設する工程とを有する。さらに、一対の屋根鉄骨20の長手方向両側の端部20A、20Bを支持して屋根材18をリフトアップし、屋根材18を脚部鉄骨12、14の上部に接合する。【選択図】図1

Description

本発明は、屋根材のリフトアップ工法に関する。
下記特許文献1には、下部構造躯体を先行して構築し、地上でシングルレイヤートラス屋根を組立てた後、シングルレイヤートラス屋根をリフトアップするリフトアップ工法が開示されている。このリフトアップ工法では、下部構造躯体の柱頂部の屋根定着梁の仮設架台からステップロッドが吊り下げられる。さらに、ステップロッドにジャッキが設置されると共に、シングルレイヤートラス屋根のテンションリングに接合された吊り治具にステップロッドが接合される。そして、シングルレイヤートラス屋根の吊り治具がジャッキによってリフトアップされ、吊り治具が下部構造躯体の屋根定着梁に接合される。
特開平6−180029号公報
上記特許文献1では、シングルレイヤートラス屋根の形状を保持したまま、シングルレイヤートラス屋根の吊り治具をリフトアップし、下部構造躯体の屋根定着梁に接合することが難しい。
本発明は上記事実を考慮し、屋根材の変形を抑制しながら屋根材をリフトアップし、躯体の上部に接合することができる屋根材のリフトアップ工法を提供することが目的である。
上記目的を達成するために、請求項1の発明に係る屋根材のリフトアップ工法は、躯体を構築する工程と、前記躯体を構築する工程と同時に又は前記躯体を構築した後に、前記躯体の内側の地上で、連結材で間をあけアーチ状の一対の屋根鉄骨を連結してリング状の屋根材を構築する工程と、前記屋根鉄骨の長手方向の両端部に引張補強材を張設する工程と、前記一対の屋根鉄骨の長手方向の両端部を支持して前記屋根材をリフトアップし、前記屋根材を前記躯体の上部に接合する工程と、を有する。
請求項1に記載の発明によれば、躯体を構築する工程と同時に又は躯体を構築した後に、躯体の内側の地上で、連結材で間をあけアーチ状の一対の屋根鉄骨を連結してリング状の屋根材を構築する。各々の屋根鉄骨の長手方向の両端部に引張補強材を張設する。さらに、一対の屋根鉄骨の長手方向の両端部を支持して屋根材をリフトアップし、屋根材を躯体の上部に接合する。このように屋根鉄骨の長手方向の両端部に引張補強材を張設することで、屋根材の変形を抑制しながら屋根材をリフトアップし、躯体の上部に接合することができる。
請求項2の発明に係る屋根材のリフトアップ工法は、請求項1に記載の発明において、前記屋根材を構築する工程で、前記一対の屋根鉄骨の長手方向の中間部に幅方向へ補強材を架け渡し、さらに、前記屋根材に仕上げ材を支える格子状のケーブルを張架し、前記ケーブルに張力を導入し、リフトアップする。
請求項2に記載の発明によれば、屋根材を構築する工程で、一対の屋根鉄骨の長手方向の中間部に幅方向へ補強材を架け渡す。さらに、屋根材に仕上げ材を支える格子状のケーブルを張架し、ケーブルに張力を導入し、屋根材をリフトアップする。このように一対の屋根鉄骨の長手方向の中間部に幅方向へ補強材を架け渡すことで、屋根材に格子状のケーブルを張架し、ケーブルに張力を導入しても、屋根材に過大な応力を発生させることなく、屋根材の変形を抑制しながら屋根材をリフトアップすることができる。
本発明の屋根材のリフトアップ工法によれば、屋根材の変形を抑制しながら屋根材をリフトアップし、躯体の上部に接合することができる。
本発明の第1実施形態に係る屋根材のリフトアップ工法に適用される躯体、および屋根材を地上で構築した状態を示す斜視図である。 図1に示す屋根材をリフトアップし、躯体の上部に接合した状態を示す斜視図である。 (A)は、躯体および屋根材を地上で構築した状態を示す図1中の矢印A方向から見た立面図であり、(B)は、屋根材をリフトアップし、躯体の上部に接合した状態を示す立面図である。 (A)は、躯体および屋根材を地上で構築した状態を示す図1中の4A−4A線に沿った側断面図であり、(B)は、屋根材をリフトアップし、躯体の上部に接合した状態を示す側断面図である。 本発明の第2実施形態に係る屋根材のリフトアップ工法に適用される躯体、および屋根材を地上で構築した後、屋根材をリフトアップする工程を説明する立面図である。 本発明の第3実施形態に係る屋根材のリフトアップ工法に適用される躯体、および屋根材を地上で構築した後、屋根材をリフトアップする工程を説明する立面図である。
〔第1実施形態〕
以下、図1〜図4を用いて、本発明の屋根材のリフトアップ工法の第1実施形態について説明する。
図1には、本実施形態の屋根材のリフトアップ工法に適用される躯体、および屋根材を地上で構築した状態が斜視図にて示されている。図2には、本実施形態の屋根材のリフトアップ工法に適用される屋根材が躯体の上部に接合された状態が斜視図にて示されている。図1に示されるように、屋根材18が構築される位置の外側には、後述する屋根材18の屋根鉄骨20の長手方向の両端部が接合される躯体としての2本の脚部鉄骨12、14が、屋根材18の幅方向に一対となるように構築されている。2本の脚部鉄骨12、14は、アーチ状の屋根鉄骨20の長手方向の両端部と連続するようにアーチ状に湾曲した形状とされている(図2及び図3参照)。
より具体的には、一方の脚部鉄骨12は、基礎(図示省略)に設置される部位12Aから斜め上方側に向かって先端部12Bが延びている。図3に示されるように、脚部鉄骨12の先端部12Bは、仮設支柱16により支持されている。正面視にて脚部鉄骨12は、円弧の一部を切り取った形状、すなわち長手方向の中央部がやや凸状に湾曲した形状とされている。また、側断面視(脚部鉄骨12の長手方向に直交する方向の断面視)にて、脚部鉄骨12は、略矩形の中空筒状に形成されている。
図1及び図3に示されるように、他方の脚部鉄骨14は、正面視にて脚部鉄骨12と左右対称に構成されており、基礎(図示省略)に設置される部位14Aから斜め上方側に向かって先端部14Bが延びている。脚部鉄骨14の先端部14Bは、仮設支柱16により支持されており、脚部鉄骨14の長手方向の中央部がやや凸状に湾曲した形状とされている(図3参照)。また、側断面視にて、脚部鉄骨14は、略矩形の中空筒状に形成されている。なお、図1では、構成を分かりやすくするため、脚部鉄骨12、14の仮設支柱16は省略している。
図1に示されるように、2本の脚部鉄骨12、14は、屋根材18の幅方向両側の屋根鉄骨20と対応する位置に建物10(図2参照)の幅方向に一対となるように構築されている。
脚部鉄骨12、14の構築と並行して、又は脚部鉄骨12、14を構築した後に、脚部鉄骨12、14が配置される位置の内側の地上で、屋根材18の構築(屋根材18の地組み)が行われる。屋根材18は、幅方向両側に一対のアーチ状の屋根鉄骨(中央鉄骨)20を備えている。屋根鉄骨20は、長手方向の中央部が上方側に凸状に湾曲する形状とされている(図3参照)。一対の屋根鉄骨20は、屋根材18の幅方向両側で対称となるように構成されている。また、側断面視にて、屋根鉄骨20は、略矩形の中空筒状(角パイプ形状)に形成されている。
一対の屋根鉄骨20は、連結材22で間をあけて連結されている。本実施形態では、連結材22は2本設けられており、一対の屋根鉄骨20の長手方向の一方の端部20A同士が連結材22で連結されると共に、長手方向の他方の端部20B同士も連結材22で連結されている。これにより、平面視にて略矩形状のリング状の屋根材18が構成されている。また、本実施形態では、連結材22は、断面視にて略矩形状とされており、屋根鉄骨20の長手方向両側の端部20A、20Bにアーチ形状に沿って斜めに接続されている。なお、連結材22が屋根鉄骨20の長手方向両側の端部20A、20Bに接続される位置や連結材22の形状は、本実施形態の構成に限定されず、変更が可能である。
各々の屋根鉄骨20(屋根鉄骨20単体)の長手方向両側の端部20A、20Bには、仮設の引張補強材24が張設(接続)されている。図示を省略するが、引張補強材24の途中には油圧ジャッキが配置されており、引張補強材24の張力が調整可能とされている。本実施形態では、引張補強材24はPC鋼材で構成されている。
一対の屋根鉄骨20の長手方向の中間部には、幅方向へ仮設の補強材26が架け渡されている。本実施形態では、間隔をおいて配置された2本の補強材26が一対の屋根鉄骨20に架け渡されているが、補強材26の数や位置は変更可能である。
上記のように、本実施形態の屋根材18では、屋根鉄骨20単体の長手方向両側の端部20A、20Bに仮設の引張補強材24が張設されると共に、一対の屋根鉄骨20の長手方向の中間部に幅方向へ仮設の補強材26が架け渡されている。これにより、屋根鉄骨20の長手方向両側の端部20A、20Bを含む屋根材18の複数の箇所を吊り下げ支持して屋根材18をリフトアップする際に、屋根材18の変形を抑制することが可能となる。
図2及び図3(B)に示されるように、屋根材18をリフトアップした状態で、一対の屋根鉄骨20の長手方向の一方の端部20Aが脚部鉄骨12の先端部12Bに接合され、一対の屋根鉄骨20の長手方向の他方の端部20Bが脚部鉄骨14の先端部14Bに接合されている。これによって、屋根材18とその長手方向の両側の脚部鉄骨12、14とが一体となった建物10を構築することが可能となる。
次に、本実施形態の屋根材18のリフトアップ工法の一例について説明する。
図1及び図3(A)に示されるように、まず、建物10(図2参照)の幅方向両側に配置される一対の脚部鉄骨12、14を構築する。その際、図3(A)に示されるように、脚部鉄骨12の先端部12B側と脚部鉄骨14の先端部14B側にそれぞれ仮設支柱16を設置する。これにより、脚部鉄骨12、14を構築する際に、脚部鉄骨12の先端部12Bは仮設支柱16により支持され、同様に脚部鉄骨14の先端部14Bもまた仮設支柱16により支持される。
また、一対の脚部鉄骨12、14の構築と並行して、又は一対の脚部鉄骨12、14を構築した後に、脚部鉄骨12、14が配置される位置の内側の地上で、屋根材18を構築(地組み)する。図3(A)に示されるように、まず、屋根材18を構成する幅方向両側のアーチ状の屋根鉄骨20を構築する。屋根鉄骨20は、長手方向両端部の高さよりも長手方向中央部の高さが高い足場(図示省略)を設置した状態で、略矩形状の中空筒体からなる複数のブロックを繋ぎ合わせることによって構築する。アーチ状の屋根鉄骨20は、屋根材18の幅方向両側に一対となるように構築する(図1参照)。
次いで、図1に示されるように、一対の屋根鉄骨20の長手方向の一方の端部20Aを幅方向へ連結材22で連結し、一対の屋根鉄骨20の長手方向の他方の端部20Bを幅方向へ連結材22で連結する。
また、屋根鉄骨20単体の長手方向両側の端部20A、20Bに仮設の引張補強材24を張設(接続)する。引張補強材24の途中には油圧ジャッキ(図示省略)が配置されており、油圧ジャッキにより引張補強材24の張力を調整する。
また、一対の屋根鉄骨20の長手方向の中間部に幅方向へ2本の仮設の補強材26を架け渡す。
図4(A)に示されるように、一対の屋根鉄骨20の間(この図では一対の屋根鉄骨20を支持する仮設支柱28の間)に、幅方向両端部の高さより幅方向中央部の高さが低くなるように足場30を組む。さらに、一対の屋根鉄骨20に格子状のケーブルとしてのケーブルネット32を張架する。その際、ケーブルネット32は、幅方向の中央部が幅方向の両端部よりも下方側に凹状に湾曲するように張架する。なお、図示を省略するが、ケーブルネット32は、一対の屋根鉄骨20の長手方向の両側の連結材22にも取り付けられる。
また、ケーブルネット32の下方側には、仕上げ材としての膜材34を配設し、膜材34をケーブルネット32で支える。さらに、ケーブルネット32の少なくとも一部に張力を導入する。これにより、ケーブルネット32および膜材34に安定した凹状の湾曲面を形成することができ、風や雪に対して抵抗可能となる。また、一対の屋根鉄骨20の長手方向の中間部に幅方向へ2本の補強材26が架け渡されていることで、ケーブルネット32に張力を導入した際に、屋根鉄骨20に過大な応力が発生しないようにしている。
さらに、図3(A)等に示されるように、一対の屋根鉄骨20の端部20Bの幅方向外側にリフトアップ用の支柱36を配置し、支柱36の上部に設置された支持体38の上面にワイヤージャッキ40を設置する。そして、ワイヤージャッキ40から延びたワイヤー42で屋根鉄骨20の端部20Bを吊り下げ支持する。同様に、一対の屋根鉄骨20の端部20Aの幅方向外側にリフトアップ用の支柱36を配置し、支柱36の支持体38の上面のワイヤージャッキ40から延びたワイヤー42で屋根鉄骨20の端部20Aを吊り下げ支持する。すなわち、一対の屋根鉄骨20の長手方向両側の端部20A、20Bの4箇所がワイヤージャッキ40のワイヤー42で吊り下げ支持される。
また、図示を省略するが、一対の屋根鉄骨20における補強材26との接続部20C(図1参照)の4箇所も、同様にワイヤージャッキ40のワイヤー42で吊り下げ支持される。
この状態で、図3(B)及び図4(B)に示されるように、屋根材18をワイヤージャッキ40により所定の高さまでリフトアップする。そして、一対の屋根鉄骨20の長手方向の一方の端部20Aを脚部鉄骨12の先端部12Bに接合し、一対の屋根鉄骨20の長手方向の他方の端部20Bを脚部鉄骨14の先端部14Bに接合する(図2参照)。また、図示を省略するが、一対の屋根鉄骨20における補強材26との接続部20Cの4箇所を下部躯体にそれぞれ接合する。
その後、2本の補強材26および引張補強材24を撤去する。図示しない下部躯体は、2本の補強材26を撤去した際に、プレストレスを処理するために配設されている。これによって、屋根材18とその長手方向の両側の脚部鉄骨12、14、および図示しない下部躯体とが一体となった建物10を構築することができる(図2参照)。
このような屋根材18のリフトアップ工法では、屋根材18を構成するアーチ状の屋根鉄骨20単体の長手方向両側の端部20A、20Bに仮設の引張補強材24を張設しているため、屋根材18の変形を抑制しながら屋根材18をリフトアップし、屋根鉄骨20の端部20A、20Bをそれぞれ脚部鉄骨12、14の先端部12B、14Bに接合することができる。
また、一対の屋根鉄骨20の長手方向の中間部に幅方向へ補強材26を架け渡し、さらに、屋根材18に膜材34を支えるケーブルネット32を張架し、ケーブルネット32に張力を導入した状態で、屋根材18をリフトアップする。一対の屋根鉄骨20の長手方向の中間部に幅方向へ補強材26を架け渡すことで、ケーブルネット32に張力を導入しても、屋根材18に過大な応力を発生させることなく、屋根材18の変形を抑制しながら屋根材18をリフトアップすることができる。さらに、ケーブルネット32に張力を導入することで、ケーブルネット32および膜材34に安定した凹状の湾曲面を形成することができ、ケーブルネット32および膜材34が風や雪に対して抵抗可能である。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態の屋根材のリフトアップ工法について説明する。なお、第1実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
図5には、本実施形態の屋根材のリフトアップ工法に適用される躯体、および屋根材を地上で構築した状態が立面図にて示されている。図5に示されるように、本実施形態の屋根材のリフトアップ工法では、屋根材18のリフトアップのために、脚部鉄骨12、14を支持する仮設支柱16を利用している。より具体的には、脚部鉄骨12の先端部12Bを支持する仮設支柱16の上方側には、先端部12Bの上部に仮設支柱16の延長線上となるように支持体52が設けられている。支持体52の上面に上部支持体54が設置されており、上部支持体54の上面には、ワイヤージャッキ40が設置されている。
同様に、脚部鉄骨14の先端部14Bを支持する仮設支柱16の上方側には、先端部14Bの上部に仮設支柱16の延長線上となるように支持体52が設けられている。また、支持体52の上面に配置された上部支持体54にワイヤージャッキ40が設置されている。さらに、ワイヤージャッキ40から延びたワイヤー42で屋根鉄骨20の端部20A、端部20Bを吊り下げ支持する。そして、屋根材18をワイヤージャッキ40により所定の高さまでリフトアップし、屋根鉄骨20の端部20Aを脚部鉄骨12の先端部12Bに接合すると共に、屋根鉄骨20の端部20Bを脚部鉄骨14の先端部14Bに接合する。
このような屋根材のリフトアップ工法では、ワイヤージャッキ40により屋根材18の変形を抑制しながら屋根材18をリフトアップすることができる。また、脚部鉄骨12、14を支持する仮設支柱16を利用することで、独立したリフトアップ用の支柱が不要となり、作業効率を向上すると共に、コストを低減することができる。
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態の屋根材のリフトアップ工法について説明する。なお、第1および第2実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
図6には、本実施形態の屋根材のリフトアップ工法に適用される躯体、および屋根材を地上で構築した状態が立面図にて示されている。図6に示されるように、本実施形態の屋根材のリフトアップ工法では、建物の外周部に本設のRC造等の躯体62が設けられている。躯体62の内側の地上で、第1及び第2実施形態と同様に、屋根材18の構築(屋根材18の地組み)が行われる。また、躯体62の上部にリフトアップ用の支柱64を配置し、支柱64の上部に設置された支持体66の上面にワイヤージャッキ40を設置する。さらに、ワイヤージャッキ40から延びたワイヤー42で屋根鉄骨20の端部20A、20Bを吊り下げ支持する。そして、屋根材18をワイヤージャッキ40により所定の高さまでリフトアップし、屋根鉄骨20の端部20Aを一方の躯体62の上部に接合すると共に、屋根鉄骨20の端部20Bを他方の躯体62の上部に接合する。
このような屋根材18のリフトアップ工法では、躯体62の上部にリフトアップ用の支柱64を配置し、支柱64の上部に設置された支持体66の上面にワイヤージャッキ40を設置することで、ワイヤージャッキ40により屋根材18の変形を抑制しながら屋根材18をリフトアップすることができる。
なお、第1〜第3実施形態では、屋根材18は、仕上げ材としての膜材34およびケーブルネット32を取り付けた後にリフトアップしているが、本発明はこれに限定するものではない。例えば、屋根材にケーブルネットを取り付けて屋根材をリフトアップして躯体の上部に接合した後、屋根材に膜材を組み付ける方法、又は、屋根材に膜材のみを設置し、屋根材をリフトアップして躯体の上部に接合した後に、屋根材にケーブルネットを組み付ける方法、又は、屋根材をリフトアップして躯体の上部に接合した後に、ケーブルネットおよび膜材を組み付ける方法でもよい。
また、屋根材の形状、連結材の位置および躯体の形状は、第1〜第3実施形態に限定するものではなく、本発明を逸脱しない範囲で変更が可能である。例えば、第1〜第3実施形態では、平面視にて略矩形リング状の屋根材18とされているが、屋根材は、円形状、楕円状、長円状、多角形状などの他の形状のリング状に構成してもよい。
また、第1〜第3実施形態では、屋根材をワイヤージャッキにより吊り下げ支持してリフトアップしているが、本発明はこれに限定するものではない。例えば、屋根材の下方側にジャッキを配置して屋根材をプッシュアップする方法でもよい。
10 建物
12 脚部鉄骨(躯体)
14 脚部鉄骨(躯体)
18 屋根材
20 屋根鉄骨
20A 端部
20B 端部
22 連結材
24 引張補強材
26 補強材
28 仮設支柱
32 ケーブルネット(ケーブル)
34 膜材(仕上げ材)
62 躯体

Claims (2)

  1. 躯体を構築する工程と、
    前記躯体を構築する工程と同時に又は前記躯体を構築した後に、前記躯体の内側の地上で、連結材で間をあけアーチ状の一対の屋根鉄骨を連結してリング状の屋根材を構築する工程と、
    前記屋根鉄骨の長手方向の両端部に引張補強材を張設する工程と、
    前記一対の屋根鉄骨の長手方向の両端部を支持して前記屋根材をリフトアップし、前記屋根材を前記躯体の上部に接合する工程と、
    を有する屋根材のリフトアップ工法。
  2. 前記屋根材を構築する工程で、前記一対の屋根鉄骨の長手方向の中間部に幅方向へ補強材を架け渡し、
    さらに、前記屋根材に仕上げ材を支える格子状のケーブルを張架し、前記ケーブルに張力を導入し、リフトアップする請求項1に記載の屋根材のリフトアップ工法。
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