JP3862712B2 - アンテナ等の通信機器を備えた既存の塔状タワーの高層化構法 - Google Patents
アンテナ等の通信機器を備えた既存の塔状タワーの高層化構法 Download PDFInfo
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Description
この特許文献1に係る技術は、アンテナを備えた既存の塔状タワーを取り囲むように前記塔状タワーより高い新規の塔状構造物を前記塔状タワーと独立して構築すると共に、当該新規の塔状構造物における前記塔状タワーの高さより高い部位に新規のアンテナを取り付けることを特徴としている(請求項1及び図5参照)。
この特許文献2に係る技術は、既存の塔状タワーの外周に、外塔柱を、前記塔状タワーの半分程度の高さまで仮設し、前記塔状タワーを下部構造を残してそれより上方部分を分断し、分断した塔状タワーの上方部分を前記外塔柱を利用してリフトアップし、当該リフトアップした塔状タワーの上方部分と下部構造とを脚部ユニットで接続した後に前記外塔柱を撤去することを特徴としている(請求項1及び第1図〜第8図参照)。
前記既存の塔状タワー1を取り囲む形態の外郭フレーム2を、大型柱13と大型梁14とで組み立てた櫓部22をベースに、少なくとも前記既存の塔状タワー1が備えたアンテナ等の通信機器1a〜1fの盛り替えに必要な高さまで、電波障害を生じさせない構造で段階的に立ち上げつつ、当該外郭フレーム2にアンテナ等の通信機器2a〜2hを下方から上方へ順次盛り替えて新設する段階と、
前記既存の塔状タワー1の下部構造11と前記新設した外郭フレーム2の前記櫓部22とを構造的に一体化する段階と、
前記既存の塔状タワー1の下部構造11と、それより上方部分10とを分断し、分断した既存の塔状タワー1の前記上方部分10を、前記新設した外郭フレーム2を利用して同外郭フレーム2の上端部より上方へ突き出る高さまでリフトアップする段階と、
しかる後、前記既存の塔状タワー1の上方部分10を、地上から立ち上げたコアフレーム3と前記外郭フレーム2とで支持させる段階とから成ることにより、前記通信機器による通信動作を中断すること無しに、既存の塔状タワー1(11と10)を再利用して高層化することを特徴とする。
外郭フレーム2を立ち上げる際に、塔状タワー1に備えたアンテナ等の通信機器1a〜1fに電波障害を生じさせないように、前記外郭フレーム2を前記塔状タワー1の通信機器1aの下方位置まで立ち上げて当該通信機器1aに対応する新規の通信機器2aを当該外郭フレーム2に取付け、当該新規の通信機器2aと塔状タワーの旧通信機器1aとの運転を切り替え、続いて前記外郭フレーム2を次上位の塔状タワー1の通信機器1bの下方位置まで立ち上げて当該通信機器1bに対応する新規の通信機器2bを当該外郭フレーム2に取付け、当該新規の通信機器2bと塔状タワーの対応する旧通信機器1bの運転を切り替える作業を繰り返して通信機器1a〜1fの盛り替えを行うことを特徴とする。
塔状タワー1の上方部分10をリフトアップする以前に、当該塔状タワー1の上方部分10を風荷重に耐え得る程度に補強することを特徴とする。
塔状タワー1の上方部分10をリフトアップする以前に、当該塔状タワー1のアンテナサイト1fを新規のアンテナサイト2hに交換することを特徴とする。
塔状タワー1と外郭フレーム2との間に、塔状タワー1の上方部分10が外郭フレーム2に沿って鉛直姿勢を保持しつつ上昇することを補助するガイド機構を設けることを特徴とする。
コアフレーム3は、事後にエレベータシャフトとして利用することを特徴とする。
塔状タワー1は、その下部構造11と、それより上方部分10とを2箇所以上分断することを特徴とする。
1)通信機器による通信動作を中断すること無く施工でき、また、既存の塔状タワー1を大部分(上方部分)をそのまま再利用でき、しかも塔状タワー1の上方部分10のリフトアップに使用した外郭フレーム2をそのまま塔状タワー1の本設躯体として使用するので、廃棄物をほとんど生じさせないで、能率良く合理的に施工することができ、施工性と経済性に優れている。
2)既存の塔状タワー1を外郭フレーム2の上方へ突き出るようにリフトアップして高層化するので、前記通信機器の通信能力を飛躍的に向上させることができる。
3)塔状タワー1の上方部分10をリフトアップして外郭フレーム2の上方へ突き出させるので高所作業を大幅に削減でき、一方、下部構造11は外郭フレーム2の下部と構造的に一体化して再利用できるなど、同等高さ及び同等強度の塔状タワーを新設することと比して、工期の大幅な短縮が可能で、施工性及び経済性に非常に優れている。
4)高層化した塔状タワー1の頂部と基部はそれぞれ、既存の塔状タワー1の上方部分10及び下部構造11を再利用しているので、既存の塔状タワー1のイメージを残すことができ、景観性に優れている。
この既存の塔状タワー1の高層化構法は、前記既存の塔状タワー1を取り囲む形態の外郭フレーム2を、大型柱13と大型梁14とで組み立てた櫓部22をベースに、少なくとも前記既存の塔状タワー1が備えたアンテナ等の通信機器1a〜1fの盛り替えに必要な高さまで、電波障害を生じさせない構造で段階的に立ち上げつつ、当該外郭フレーム2にアンテナ等の通信機器2a〜2hを下方から上方へ順次盛り替えて新設する段階と(図1A〜図1C)、前記既存の塔状タワー1の下部構造11と前記新設した外郭フレーム2の前記櫓部22とを構造的に一体化する段階と、前記既存の塔状タワー1の下部構造11と、それより上方部分10とを分断し、分断した既存の塔状タワー1の前記上方部分10を、前記新設した外郭フレーム2を利用して同外郭フレーム2の上端部より上方へ突き出る高さまでリフトアップする段階と、しかる後、前記既存の塔状タワー1の上方部分10を、地上から立ち上げたコアフレーム3と前記外郭フレーム2とで支持させる段階と(図3A、B)から成ることにより、前記通信機器による通信動作を中断すること無しに、既存の塔状タワー1(11と10)を再利用して高層化することを特徴とする(請求項1記載の発明)。
2 外郭フレーム
3 コアフレーム
4 外郭フレームの基礎
5 既存の塔状タワーの基礎
1a〜1f アンテナ等の通信機器
2a〜2h アンテナ等の通信機器
10 既存の塔状タワーの上方部分
11 既存の塔状タワーの下部構造
12 塔状タワーを上下方向に分断する部位
13 大型柱
14 大型梁
22 櫓部
Claims (7)
- アンテナ等の通信機器を備えた既存の塔状タワーの高層化構法において、
前記既存の塔状タワーを取り囲む形態の外郭フレームを、大型柱と大型梁とで組み立てた櫓部をベースに、少なくとも前記既存の塔状タワーが備えたアンテナ等の通信機器の盛り替えに必要な高さまで、電波障害を生じさせない構造で段階的に立ち上げつつ、当該外郭フレームにアンテナ等の通信機器を下方から上方へ順次盛り替えて新設する段階と、
前記既存の塔状タワーの下部構造と前記新設した外郭フレームの前記櫓部とを構造的に一体化する段階と、
前記既存の塔状タワーの下部構造と、それより上方部分とを分断し、分断した既存の塔状タワーの前記上方部分を、前記新設した外郭フレームを利用して同外郭フレームの上端部より上方へ突き出る高さまでリフトアップする段階と、
しかる後、前記既存の塔状タワーの上方部分を、地上から立ち上げたコアフレームと前記外郭フレームとで支持させる段階とから成ることにより、前記通信機器による通信動作を中断すること無しに、既存の塔状タワーを再利用して高層化することを特徴とする、アンテナ等の通信機器を備えた既存の塔状タワーの高層化構法。 - 外郭フレームを立ち上げる際に、塔状タワーに備えたアンテナ等の通信機器に電波障害を生じさせないように、前記外郭フレームを前記塔状タワーの通信機器の下方位置まで立ち上げて当該通信機器に対応する新規の通信機器を当該外郭フレームに取付け、当該新規の通信機器と塔状タワーの旧通信機器との運転を切り替え、続いて前記外郭フレームを次上位の塔状タワーの通信機器の下方位置まで立ち上げて当該通信機器に対応する新規の通信機器を当該外郭フレームに取付け、当該新規の通信機器と塔状タワーの対応する旧通信機器の運転を切り替える作業を繰り返して通信機器の盛り替えを行うことを特徴とする、請求項1に記載したアンテナ等の通信機器を備えた既存の塔状タワーの高層化構法。
- 塔状タワーの上方部分をリフトアップする以前に、当該塔状タワーの上方部分を風荷重に耐え得る程度に補強することを特徴とする、請求項1又は2に記載したアンテナ等の通信機器を備えた既存の塔状タワーの高層化構法。
- 塔状タワーの上方部分をリフトアップする以前に、当該塔状タワーのアンテナサイトを新規のアンテナサイトに交換することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一に記載したアンテナ等の通信機器を備えた既存の塔状タワーの高層化構法。
- 塔状タワーと外郭フレームとの間に、塔状タワーの上方部分が外郭フレームに沿って鉛直姿勢を保持しつつ上昇することを補助するガイド機構を設けることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一に記載したアンテナ等の通信機器を備えた既存の塔状タワーの高層化構法。
- コアフレームは、事後にエレベータシャフトとして利用することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一に記載したアンテナ等の通信機器を備えた既存の塔状タワーの高層化構法。
- 塔状タワーは、その下部構造と、それより上方部分とを2箇所以上分断することを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一に記載したアンテナ等の通信機器を備えた既存の塔状タワーの高層化構法。
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