JP3862712B2 - アンテナ等の通信機器を備えた既存の塔状タワーの高層化構法 - Google Patents

アンテナ等の通信機器を備えた既存の塔状タワーの高層化構法 Download PDF

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Description

この発明は、アンテナ等の通信機器の通信能力を向上させ又は更新するために実施する前記通信機器を備えた既存の塔状タワーの高層化構法の技術分野に属し、更に云えば、前記通信機器による通信動作を中断すること無しに、既存の塔状タワーを再利用して高層化する、アンテナ等の通信機器を備えた既存の塔状タワーの高層化構法に関する。
アンテナ等の通信機器の通信能力を向上させ又は更新するべく、前記通信機器を備えた既存の塔状タワーを高層化する構法は、例えば、特許文献1に開示されている。
この特許文献1に係る技術は、アンテナを備えた既存の塔状タワーを取り囲むように前記塔状タワーより高い新規の塔状構造物を前記塔状タワーと独立して構築すると共に、当該新規の塔状構造物における前記塔状タワーの高さより高い部位に新規のアンテナを取り付けることを特徴としている(請求項1及び図5参照)。
しかし、上記特許文献1に係る技術によれば、新規の塔状構造物を、既存の塔状タワーと独立して構築するが故に、既存の塔状タワーの構成部材を有効利用しておらず不経済に過ぎるという問題があった。
ところで、既存の塔状タワーを再利用して高層化する構法は、例えば、特許文献2に開示されている。
この特許文献2に係る技術は、既存の塔状タワーの外周に、外塔柱を、前記塔状タワーの半分程度の高さまで仮設し、前記塔状タワーを下部構造を残してそれより上方部分を分断し、分断した塔状タワーの上方部分を前記外塔柱を利用してリフトアップし、当該リフトアップした塔状タワーの上方部分と下部構造とを脚部ユニットで接続した後に前記外塔柱を撤去することを特徴としている(請求項1及び第1図〜第8図参照)。
上記特許文献2に係る技術によれば、上記特許文献1と比して、既存の塔状タワーを再利用している点で経済性は認められる。
特開2000−174521号公報 特公平4−18110号公報
上記特許文献2に係る技術について、上記外塔柱は、分断した塔状タワーの上方部分をリフトアップするためだけに仮設し、当該リフトアップ完了後は撤去する。よって、撤去作業や廃棄物が増大することを考慮すると不経済に過ぎる。また、この技術は、アンテナ等の通信機器の電波障害を一切考慮していないので、前記通信機器の通信動作を中断すること無しに実施することは事実上不可能である。さらに、この技術は、分断した既存の塔状タワーの上方部分を、下部構造との間に介在させた脚部ユニットのみで支持せしめているので、構造設計上、既存の塔状タワーの高さをせいぜい2割〜3割程度しか嵩上げすることはできず、高層化するには適用高さに明らかに限界がある。
本発明の目的は、アンテナ等の通信機器の通信能力を向上させ又は更新することであり、前記通信機器による通信動作を中断すること無しに既存の塔状タワーを再利用して構築することができ、また、上下に分断した塔状タワーの上方部分をリフトアップするのに供される外郭フレームを、高層化した塔状タワーの本設躯体として使用する形態で構築することができ、施工性と経済性に特に優れたアンテナ等の通信機器を備えた既存の塔状タワーの高層化構法を提供することである。
本発明の次の目的は、既存の塔状タワーを少ない高所作業で安全に安定した構造で超高層化することができ、前記通信機器の通信能力を飛躍的に向上させることができる、アンテナ等の通信機器を備えた既存の塔状タワーの高層化構法を提供することである。
上述した従来技術の課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明に係るアンテナ等の通信機器を備えた既存の塔状タワーの高層化構法は、図1〜図3に示したように、
前記既存の塔状タワー1を取り囲む形態の外郭フレーム2を、大型柱13と大型梁14とで組み立てた櫓部22をベースに、少なくとも前記既存の塔状タワー1が備えたアンテナ等の通信機器1a〜1fの盛り替えに必要な高さまで、電波障害を生じさせない構造で段階的に立ち上げつつ、当該外郭フレーム2にアンテナ等の通信機器2a〜2hを下方から上方へ順次盛り替えて新設する段階と、
前記既存の塔状タワー1の下部構造11と前記新設した外郭フレーム2の前記櫓部22とを構造的に一体化する段階と、
前記既存の塔状タワー1の下部構造11と、それより上方部分10とを分断し、分断した既存の塔状タワー1の前記上方部分10を、前記新設した外郭フレーム2を利用して同外郭フレーム2の上端部より上方へ突き出る高さまでリフトアップする段階と
しかる後、前記既存の塔状タワー1の上方部分10を、地上から立ち上げたコアフレーム3と前記外郭フレーム2で支持させる段階とから成ることにより、前記通信機器による通信動作を中断すること無しに、既存の塔状タワー1(11と10)を再利用して高層化することを特徴とする。
請求項に記載した発明は、請求項1に記載したアンテナ等の通信機器を備えた既存の塔状タワーの高層化構法において、
外郭フレーム2を立ち上げる際に、塔状タワー1に備えたアンテナ等の通信機器1a〜1fに電波障害を生じさせないように、前記外郭フレーム2を前記塔状タワー1の通信機器1aの下方位置まで立ち上げて当該通信機器1aに対応する新規の通信機器2aを当該外郭フレーム2に取付け、当該新規の通信機器2aと塔状タワーの旧通信機器1aとの運転を切り替え、続いて前記外郭フレーム2を次上位の塔状タワー1の通信機器1bの下方位置まで立ち上げて当該通信機器1bに対応する新規の通信機器2bを当該外郭フレーム2に取付け、当該新規の通信機器2bと塔状タワーの対応する旧通信機器1bの運転を切り替える作業を繰り返して通信機器1a〜1fの盛り替えを行うことを特徴とする。
請求項に記載した発明は、請求項1又は2に記載したアンテナ等の通信機器を備えた既存の塔状タワーの高層化構法において、
塔状タワー1の上方部分10をリフトアップする以前に、当該塔状タワー1の上方部分10を風荷重に耐え得る程度に補強することを特徴とする。
請求項に記載した発明は、請求項1〜のいずれか一に記載したアンテナ等の通信機器を備えた既存の塔状タワーの高層化構法において、
塔状タワー1の上方部分10をリフトアップする以前に、当該塔状タワー1のアンテナサイト1fを新規のアンテナサイト2hに交換することを特徴とする。
請求項に記載した発明は、請求項1〜のいずれか一に記載したアンテナ等の通信機器を備えた既存の塔状タワーの高層化構法において、
塔状タワー1と外郭フレーム2との間に、塔状タワー1の上方部分10が外郭フレーム2に沿って鉛直姿勢を保持しつつ上昇することを補助するガイド機構を設けることを特徴とする。
請求項に記載した発明は、請求項1〜5のいずれか一に記載したアンテナ等の通信機器を備えた既存の塔状タワーの高層化構法において、
コアフレーム3は、事後にエレベータシャフトとして利用することを特徴とする。
請求項に記載した発明は、請求項1〜のいずれか一に記載したアンテナ等の通信機器を備えた既存の塔状タワーの高層化構法において、
塔状タワー1は、その下部構造11と、それより上方部分10とを2箇所以上分断することを特徴とする。
本発明に係るアンテナ等の通信機器を備えた既存の塔状タワーの高層化構法は、以下の効果を奏する。
1)通信機器による通信動作を中断すること無く施工でき、また、既存の塔状タワー1を大部分(上方部分)をそのまま再利用でき、しかも塔状タワー1の上方部分10のリフトアップに使用した外郭フレーム2をそのまま塔状タワー1の本設躯体として使用するので、廃棄物をほとんど生じさせないで、能率良く合理的に施工することができ、施工性と経済性に優れている。
2)既存の塔状タワー1を外郭フレーム2の上方へ突き出るようにリフトアップして高層化するので、前記通信機器の通信能力を飛躍的に向上させることができる。
3)塔状タワー1の上方部分10をリフトアップして外郭フレーム2の上方へ突き出させるので高所作業を大幅に削減でき、一方、下部構造11は外郭フレーム2の下部と構造的に一体化して再利用できるなど、同等高さ及び同等強度の塔状タワーを新設することと比して、工期の大幅な短縮が可能で、施工性及び経済性に非常に優れている。
4)高層化した塔状タワー1の頂部と基部はそれぞれ、既存の塔状タワー1の上方部分10及び下部構造11を再利用しているので、既存の塔状タワー1のイメージを残すことができ、景観性に優れている。
請求項1〜に記載したアンテナ等の通信機器を備えた既存の塔状タワーの高層化構法は、合理的且つ経済的に前記通信機器の通信能力を飛躍的に向上させるべく、以下のように実施される。
図1〜図3は、請求項に記載した発明に係るアンテナ等の通信機器1a〜1fを備えた既存の塔状タワー1の高層化構法の施工手順を段階的に示している。
この既存の塔状タワー1の高層化構法は、前記既存の塔状タワー1を取り囲む形態の外郭フレーム2を、大型柱13と大型梁14とで組み立てた櫓部22をベースに、少なくとも前記既存の塔状タワー1が備えたアンテナ等の通信機器1a〜1fの盛り替えに必要な高さまで、電波障害を生じさせない構造で段階的に立ち上げつつ、当該外郭フレーム2にアンテナ等の通信機器2a〜2hを下方から上方へ順次盛り替えて新設する段階と(図1A〜図1C)、前記既存の塔状タワー1の下部構造11と前記新設した外郭フレーム2の前記櫓部22とを構造的に一体化する段階と、前記既存の塔状タワー1の下部構造11と、それより上方部分10とを分断し、分断した既存の塔状タワー1の前記上方部分10を、前記新設した外郭フレーム2を利用して同外郭フレーム2の上端部より上方へ突き出る高さまでリフトアップする段階としかる後、前記既存の塔状タワー1の上方部分10を、地上から立ち上げたコアフレーム3と前記外郭フレーム2で支持させる段階と(図3A、B)から成ることにより、前記通信機器による通信動作を中断すること無しに、既存の塔状タワー1(11と10)を再利用して高層化することを特徴とする(請求項記載の発明)。
前記既存の塔状タワー1は、アンテナ等の通信機器1a〜1fを備えた塔状タワーであればよく、その形状・大きさ等の形態は特に限定されない。図示例の塔状タワー1は、80m×80m程度の敷地面積に地上330m程度の高さを有する鉄塔を想定している。
本実施例に係る外郭フレーム2は、先ず、その基礎部を形成する櫓部22を組み立て、当該櫓部22をベースに構築して成る。すなわち、前記外郭フレーム2は、当該外郭フレーム2の基礎部を形成する櫓部22を、図1Bと図4に示したように、前記塔状タワー1を上下方向に分断する部位12(地上30m程度の高さ)とほぼ同等の高さまで構築し、当該櫓部22をベースに構築して成る。具体的に、前記櫓部22(外郭フレーム2)は、柱・梁・ブレース等の部材を組み合わせて成る大型柱13と大型梁14とから構成され、前記大型柱13は、前記塔状タワー1の下部構造11を取り囲むように所要の間隔をあけて8本、地上30m程度立ち上げ、前記大型梁14は、図7に示したように、前記大型柱13の上端部にリング状及び放射状にバランス良く架設して当該8本の大型柱13を強固に接合した構造で実施されている。
また、前記櫓部22(外郭フレーム2)は、その放射状に架設した大型梁14と、前記塔状タワー1の下部構造11との当接部(図7中の黒丸部参照)を、溶接又はボルト止め等の接合手段で強固に接合し、予め構造的に一体化して実施している。なお、前記櫓部22(外郭フレーム2)を構成する大型柱13及び大型梁14それぞれの本数・形態等は図示例に限定されない。
前記外郭フレーム2は、最終的には地上400m程度の超高層に構築することを考慮して、それに見合う耐力を保持する基礎工事を行うことが好ましい。ちなみに本実施例では、図4と図5に示したように、前記大型柱13を構築する部位に沿って前記塔状タワー1の中心を同心円配置とする連壁杭4を、前記塔状タワー1の基礎5を取り囲む形態で地中連続壁工法により30m程度の深度まで施工している。前記連壁杭4は更に、前記櫓部22の大型柱13と、その内側に沿って構築する外郭フレーム2の大型柱13とを構築する部位を大径に構築すると共に、塔状タワーの中心を点対称配置とする大径部分同士を前記塔状タワー1の基礎5を跨いで連結した放射状に構築している。
なお、前記連壁杭4は、前記外郭フレーム2を安全に構築できる耐力を保持できることを条件に、その形態及び深度はこれに限定されない。ちなみに、図6は、塔状タワー1の下部構造11と、それを取り囲む櫓部22との中間部の平面図を示している。
次に、前記櫓部22をベースとして、前記外郭フレーム2を、図1C〜図2Cに示したように、少なくとも前記塔状タワー1に備えたアンテナ等の通信機器1a〜1fの盛り替えに必要な高さまで、電波障害を生じさせないように、下記することに留意して段階的に立ち上げる。
即ち、前記外郭フレーム2を、前記櫓部22の大型柱13の内側部位に沿うように、前記塔状タワー1の通信機器1aの下方位置まで立ち上げて当該通信機器1aに対応する新規の通信機器2aを当該外郭フレーム2に取付け、当該新規の通信機器2aと塔状タワー1の旧通信機器1aとの運転を切り替え、続いて前記外郭フレーム2を次上位の塔状タワー1の通信機器1bの下方位置まで立ち上げて当該通信機器1bに対応する新規の通信機器2bを当該外郭フレーム2に取付け、当該新規の通信機器2bと塔状タワー1の対応する旧通信機器1bの運転を切り替える作業を、前記塔状タワー1の最上段の通信機器(アンテナサイト)1fまで繰り返して通信機器1a〜1fの盛り替えを行う(請求項記載の発明)。なお、前記塔状タワー1の旧通信機器1a…は、切り替え後に撤去してもよい。ちなみに、新規の通信機器2a〜2gのうち、通信機器2f及び2gは所謂多面アンテナが使用されている。
以上のように、前記外郭フレーム2は、図2Cに示したように、既存の塔状タワー1に備えたアンテナ等の通信機器1a〜1fに電波障害を生じさせないように、前記塔状タワーを高さを超える地上400m程度の高さまで構築する。ちなみに、本実施例に係る外郭フレーム2は、図1C〜図2Bまでは、プッシュアップ工法により構築し、前記塔状タワー1を超える高さ部分は、図2Cに示したように、リフトアップ工法により構築して実施している。また、前記外郭フレーム2を構成する前記大型梁14は、40〜50m程度の高さ毎にほぼ水平に架設して実施している。
なお、本実施例に係る外郭フレーム2は、前記櫓部22を組み、当該櫓部22をベースに地上から立ち上げる構成で実施しているが、当該櫓部22をベースにその上から立ち上げる構成で実施することもできる。このように、前記外郭フレーム2の形態は、構造設計上、構築する高層化した塔状タワー1の本設躯体として適用できるだけの十分な強度及び高さを有するものであればよく、特に図示例に限定されるものではない。
また、前記外郭フレーム2を段階的に立ち上げるに際し、前記塔状タワー1の上方部分10を風荷重に耐え得る程度に鋼板等の補強材をボルト止め等して補強しておくことが好ましい(請求項記載の発明)。この補強作業は、前記外郭フレーム2の、特に大型梁14を足場にして行うので、高所作業を極力省略して安全に行うことができる。
さらに、本実施例では、前記外郭フレーム2を地上400m程度の高さまで構築した段階で、既存の塔状タワー1のアンテナサイト1fを、より高性能のアンテナサイト2hに交換して実施している(請求項記載の発明)。
かくして、既存の塔状タワー1を分断するのに先行して、前記外郭フレーム2を所要の高さ(400m程度)まで安定して構築し、当該外郭フレーム2にアンテナ等の通信機器2a〜2gを通信動作を中断すること無く盛り換え、既存の塔状タワー1の補強作業を完了しておくのである(図1A〜図2C参照)。
次に、前記塔状タワー1を、その下部構造11を残して、それより上方部分を分断する作業を行う。なお、当該分断作業を行うにあたり、分断する塔状タワー1の上方部分10及び下部構造11を、コアフレーム3により支持すること等を考慮して、適宜の補強手段で補強する。前記コアフレーム3を支持する基礎も必要に応じて補強する。
前記分断した塔状タワー1の上方部分10(高さ300m程度)と下部構造11(高さ30m程度)に、適宜の押し上げ手段又は吊り上げ手段を設置する。また、既存の塔状タワー1と新設した外郭フレーム2との間に、塔状タワー1の上方部分10が当該外郭フレーム2に沿って鉛直姿勢を保持しつつ安全に上昇することを補助するガイド機構(図示省略)を設けておくことが好ましい(請求項記載の発明)。そして、分断した塔状タワー1の上方部分10を、前記押し上げ手段又は吊り上げ手段にて前記外郭フレーム2に沿って所要の高さまで上昇させ、地上から立ち上げたコアフレーム3を継ぎ足すことにより安全に支持せしめる(図3A、B)。しかる後、前記塔状タワー1の上方部分10と前記外郭フレーム2の上部との固定作業を行い、地上650m程度の高さを有する高層化した塔状タワーの構築作業を完了する。前記コアフレーム3は、事後にエレベータシャフトとして利用することが好ましい(請求項記載の発明)。
前記外郭フレーム2の上端部には、必要に応じて、展望台や新規デジタル送信室などの施設を構築することもできる。
以上に実施例を図1〜図7に基づいて説明したが、本発明は、図示例の実施形態の限りではなく、その技術的思想を逸脱しない範囲において、当業者が通常に行う設計変更、応用のバリエーションの範囲を含むことを念のために言及する。
例えば、本実施例では、既存の塔状タワー1を上下方向に1箇所分断した構成で実施しているが、2箇所以上分断した構成で実施することもできる(請求項記載の発明)。また、本実施例に係る外郭フレーム2は、塔状タワー1より高く構築して実施しているが、少なくとも前記塔状タワー1に備えたアンテナ等の通信機器1a…の盛り替えに必要な高さまで構築すれば足り、当該塔状タワー1より低く構築して実施することも勿論できる。さらに、本実施例では、330m程度の塔状タワーを650m程度に超高層化して実施しているが、適用高さはこれに限定されないことは勿論である。
A〜Cは、請求項1に記載した発明に係るアンテナ等の通信機器を備えた既存の塔状タワーの高層化構法の施工手順を段階的に示した概略図である。 A〜Cは、請求項1に記載した発明に係るアンテナ等の通信機器を備えた既存の塔状タワーの高層化構法の施工手順を、図1に続いて段階的に示した概略図である。 A、Bは、請求項1に記載した発明に係るアンテナ等の通信機器を備えた既存の塔状タワーの高層化構法の施工手順を、図2に続いて段階的に示した概略図である。 既存の塔状タワーの基部を取り囲むように櫓部(外郭フレーム)を構築した段階を示した正面図である。 塔状タワーの基礎、及び櫓部(外郭フレーム)の基礎を示した平面図である。 既存の塔状タワーの下部構造を取り囲むように構築した櫓部の中間部を示した平面図である。 既存の塔状タワーの下部構造を取り囲むように構築した櫓部の上端部を示した平面図である。
符号の説明
1 既存の塔状タワー
2 外郭フレーム
3 コアフレーム
4 外郭フレームの基礎
5 既存の塔状タワーの基礎
1a〜1f アンテナ等の通信機器
2a〜2h アンテナ等の通信機器
10 既存の塔状タワーの上方部分
11 既存の塔状タワーの下部構造
12 塔状タワーを上下方向に分断する部位
13 大型柱
14 大型梁
22 櫓部

Claims (7)

  1. アンテナ等の通信機器を備えた既存の塔状タワーの高層化構法において、
    前記既存の塔状タワーを取り囲む形態の外郭フレームを、大型柱と大型梁とで組み立てた櫓部をベースに、少なくとも前記既存の塔状タワーが備えたアンテナ等の通信機器の盛り替えに必要な高さまで、電波障害を生じさせない構造で段階的に立ち上げつつ、当該外郭フレームにアンテナ等の通信機器を下方から上方へ順次盛り替えて新設する段階と、
    前記既存の塔状タワーの下部構造と前記新設した外郭フレームの前記櫓部とを構造的に一体化する段階と、
    前記既存の塔状タワーの下部構造と、それより上方部分とを分断し、分断した既存の塔状タワーの前記上方部分を、前記新設した外郭フレームを利用して同外郭フレームの上端部より上方へ突き出る高さまでリフトアップする段階と
    しかる後、前記既存の塔状タワーの上方部分を、地上から立ち上げたコアフレームと前記外郭フレームで支持させる段階とから成ることにより、前記通信機器による通信動作を中断すること無しに、既存の塔状タワーを再利用して高層化することを特徴とする、アンテナ等の通信機器を備えた既存の塔状タワーの高層化構法。
  2. 外郭フレームを立ち上げる際に、塔状タワーに備えたアンテナ等の通信機器に電波障害を生じさせないように、前記外郭フレームを前記塔状タワーの通信機器の下方位置まで立ち上げて当該通信機器に対応する新規の通信機器を当該外郭フレームに取付け、当該新規の通信機器と塔状タワーの旧通信機器との運転を切り替え、続いて前記外郭フレームを次上位の塔状タワーの通信機器の下方位置まで立ち上げて当該通信機器に対応する新規の通信機器を当該外郭フレームに取付け、当該新規の通信機器と塔状タワーの対応する旧通信機器の運転を切り替える作業を繰り返して通信機器の盛り替えを行うことを特徴とする、請求項1に記載したアンテナ等の通信機器を備えた既存の塔状タワーの高層化構法。
  3. 塔状タワーの上方部分をリフトアップする以前に、当該塔状タワーの上方部分を風荷重に耐え得る程度に補強することを特徴とする、請求項1又は2に記載したアンテナ等の通信機器を備えた既存の塔状タワーの高層化構法。
  4. 塔状タワーの上方部分をリフトアップする以前に、当該塔状タワーのアンテナサイトを新規のアンテナサイトに交換することを特徴とする、請求項1〜のいずれか一に記載したアンテナ等の通信機器を備えた既存の塔状タワーの高層化構法。
  5. 塔状タワーと外郭フレームとの間に、塔状タワーの上方部分が外郭フレームに沿って鉛直姿勢を保持しつつ上昇することを補助するガイド機構を設けることを特徴とする、請求項1〜のいずれか一に記載したアンテナ等の通信機器を備えた既存の塔状タワーの高層化構法。
  6. コアフレームは、事後にエレベータシャフトとして利用することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一に記載したアンテナ等の通信機器を備えた既存の塔状タワーの高層化構法。
  7. 塔状タワーは、その下部構造と、それより上方部分とを2箇所以上分断することを特徴とする、請求項1〜のいずれか一に記載したアンテナ等の通信機器を備えた既存の塔状タワーの高層化構法。
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