JP5461627B2 - 鉄塔の補強方法 - Google Patents
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Description
最初に、本発明の一実施形態による鉄塔の補強方法が適用される鉄塔の構成を説明する。図1は、本発明の一実施形態による鉄塔の補強方法が適用される鉄塔の図であり、図1(A)は、複数の仮設材を用いて主柱材を仮補強した鉄塔の正面図、図1(B)は、図1(A)のA−A矢視断面図である。
図1を参照すると、本発明の一実施形態による鉄塔10は、鉄塔の主体を構成する四つの主柱材1a・1b・1c・1dを備えている。又、鉄塔10は、主柱材1a・1b・1c・1dを支持する逆T字型のコンクリート基礎2a・2b・2c・2dを備えている。コンクリート基礎2a・2b・2c・2dは、四辺形の四隅に位置するように配置されている。そして、鉄塔10は、コンクリート基礎2a・2b・2c・2dが不同変位しないように、後述するように、鉄塔10の下部構造を補強している。
次に、本発明の一実施形態による鉄塔10の補強方法の手順を説明する。図2は、前記実施形態による鉄塔の補強方法が適用される鉄塔の正面図であり、鉄塔が立設される地盤に杭を打ち込んだ状態図である。図3は、前記実施形態による鉄塔の補強方法が適用される鉄塔の正面図であり、図2に示した状態から、水平状態に配置された第1仮設材を用いて、対向する主柱材を連結した状態図である。
最初に、図2又は図11及び図12を参照して、四つのスクリュー付きの第1鉄製杭3pを表層地盤に打ち込むと共に、スクリュー付きの第2鉄製杭4pを掘削された表層地盤に打ち込む杭打ち工程を実施する(図10のステップS1参照)。次に、図2を参照して、コンクリート基礎2a・2b・2c・2dの柱体部21pが除去できるように(図1参照)、地面GLから一定の深さまで表層地盤を掘削する掘削工程を実施する(図10のステップS2参照)。
次に、図3を参照して、コンクリート基礎2a・2b・2c・2dの柱体部21pの上部に位置するように、水平状態に配置された第1仮設材51を用いて、図1(B)に示すように、対向する主柱材1a・1b・1c・1dを連結する第1仮補強工程を実施する(図10のステップS3参照)。第1仮設材51は、L字状に直交する二辺の長さが等しい等辺山形鋼、又は、L字状に直交する二辺の長さが異なる不等辺山形鋼を用いることが好ましい。
次に、図1(B)を参照して、水平状態に配置された第3仮設材53を用いて、直交するように隣接する一組の第1仮設材51・51の中央部を連結する対辺仮補強工程を実施する。つまり、図10のステップS3で示された第1仮補強工程は、対辺仮補強工程を含んでいる。
次に、図1(B)を参照して、平状態に配置された第4仮設材54を用いて、第4仮設材54の一端部を第3仮設材53の中央部に連結し、第4仮設材54の他端部を主柱材1a・1b・1c・1dに連結する対角仮補強工程を実施する。つまり、図10のステップS3で示された第1仮補強工程は、対角仮補強工程を含んでいる。なお、第3仮設材53及び第4仮設材54は、等辺山形鋼、又は、不等辺山形鋼を用いることが好ましい。
次に、図4を参照して、コンクリート基礎2aの柱体部21pの上部を除去して、主柱材1aの基礎部11bを露出させるコンクリート除去工程を実施する(図10のステップS4参照)。
次に、図5を参照して、傾斜状態に配置された第2仮設材61を用いて、第2仮設材61の一端部をコンクリートが除去された主柱材1aの基礎部11bに連結し、第2仮設材61の他端部を第1仮設材51の中央部に連結する第2仮補強工程を実施する(図10のステップS5参照)。
図4から図7を参照すると、実施形態による鉄塔10の補強方法は、柱体部21pを上部から二段階に分けて除去し、主柱材1a・1b・1c・1dを順次露出させる、段階的コンクリート除去工程を開示したが、コンクリート除去工程は、三段階以上に分けて柱体部21pを除去してもよい。
又、図4から図7を参照すると、実施形態による鉄塔10の補強方法は、コンクリートが除去された主柱材1a・1b・1c・1dに連結した第2仮設材61の一端部の下段に、次の第2仮設材62の一端部を連結し、次の第2仮設材62の他端部を第1仮設材51の中央部に連結する増設工程を開示したが、コンクリート除去工程を三段階以上に分けて実施し、第2仮設材62の下段に別の第2仮設材(図示せず)を順次、増設してもよい。
次に、図8を参照して、コンクリート基礎2a・2b・2c・2dの柱体部21pを除去した状態で、四辺形の四隅に位置する主柱材1a・1b・1c・1dの基礎部11b・11b同士を水平材3で結合する第1補強工程を実施する(図10のステップS8参照)。図12を参照して、四つの水平材3は、主柱材1a・1b・1c・1dに結合した後に、図9を参照して、第2仮設材61・62を撤去する第1撤去工程を実施する(図10のステップS9参照)。
次に、図12を参照して、直交するように隣接する一組の水平材3・3を一対一組の対辺補助材31a・31b・31c・31dで結合すると共に、対向する対辺補助材31a・31b・31c・31dに一組の対角補助材41・42の両端部を結合する第2補強工程を実施する(図10のステップS10参照)。
次に、実施形態による鉄塔10の補強構造の構成を説明する。図11は、前記実施形態による鉄塔の補強方法が適用される鉄塔の正面図であり、コンクリートが除去された主柱材に水平材を結合した状態図である。図12は、図11のA−A矢視断面図である。
次に、実施形態による鉄塔10の補強方法の作用及び効果を説明する。実施形態による鉄塔10の補強方法は、鉄塔10の主体を構成する主柱材1a・1b・1c・1dを支持するコンクリート基礎2a・2b・2c・2dが不同変位しないように、鉄塔10の下部構造を補強する補強工事中に、これらの主柱材1a・1b・1c・1dが変形しないように、主柱材1a・1b・1c・1dを仮補強する。
(1)仮補強作業が容易である。
(2)構造計算が容易なトラス構造であり、主柱材を確実に仮補強できる。
(3)現場での組立及び撤去が容易である。
(4)工事の安全性を向上できる。
2a・2b・2c・2d コンクリート基礎
10 鉄塔
11b 基礎部(主柱材の基礎部)
21p 柱体部(コンクリート基礎の柱体部)
51 第1仮設材
61・62 第2仮設材
Claims (7)
- 少なくとも四角鉄塔の主体を構成する主柱材を支持するコンクリート基礎が不同変位しないように、前記四角鉄塔の下部構造を補強する補強工事中に、これらの主柱材が変形しないように、主柱材を仮補強する鉄塔の補強方法であって、
前記コンクリート基礎の柱体部の上部に位置するように、水平状態に配置された第1仮設材を用いて、対向する前記主柱材を連結する第1仮補強工程と、
前記柱体部を除去して、前記主柱材を露出させるコンクリート除去工程と、
傾斜状態に配置された第2仮設材を用いて、前記第2仮設材の一端部をコンクリートが除去された前記主柱材に連結し、前記第2仮設材の他端部を前記第1仮設材の中央部に連結する第2仮補強工程と、を含んでいる鉄塔の補強方法。 - 前記コンクリート除去工程は、前記柱体部を上部から段階的に除去して、前記主柱材を順次露出させる段階的コンクリート除去工程を含み、
前記第2仮補強工程は、コンクリートが除去された前記主柱材に連結した前記第2仮設材の一端部の下段に、次の第2仮設材の一端部を連結し、次の第2仮設材の他端部を前記第1仮設材の中央部に連結する増設工程を含んでいる請求項1記載の鉄塔の補強方法。 - 前記第1仮補強工程は、水平状態に配置された第3仮設材を用いて、直交するように隣接する一組の前記第1仮設材の中央部を連結する対辺仮補強工程を含んでいる請求項1又は2記載の鉄塔の補強方法。
- 前記第1仮補強工程は、水平状態に配置された第4仮設材を用いて、前記第4仮設材の一端部を前記第3仮設材の中央部に連結し、前記第4仮設材の他端部を前記主柱材に連結する対角仮補強工程を更に含んでいる請求項3記載の鉄塔の補強方法。
- 前記コンクリート基礎の柱体部を除去した状態で、四辺形の四隅に位置する前記主柱材の基礎部同士を水平材で結合する第1補強工程を含み、
前記第1補強工程の後に、前記第2仮設材を撤去する第1撤去工程を含んでいる請求項1又は2記載の鉄塔の補強方法。 - 前記第1補強工程の後に、直交するように隣接する一組の前記水平材を一対一組の対辺補助材で結合すると共に、対向する前記対辺補助材に一組の対角補助材の両端部を結合する第2補強工程を含んでいる請求項5記載の鉄塔の補強方法。
- 前記第1仮設材、前記第3仮設材、及び前記第4仮設材を最後に撤去する第2撤去工程を含んでいる請求項4記載の鉄塔の補強方法。
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