JP6368758B2 - 基礎の構造および基礎構造体 - Google Patents

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本発明は、基礎の構造および基礎構造体に関し、特に、掘削量を低減できる基礎の構造および基礎構造体に関するものである。
従来、鉄骨建築の上部構造物とその土木基礎構造物との接点である柱を基礎に接合させる方法として、基礎を鉄筋コンクリート構造とし、アンカーボルトを基礎に埋め込み、鉄骨柱の柱脚プレートとアンカーボルトをボルト接合する方法にて施工していた。
また、地中に埋設される鉄骨基礎上端に、現地にて鉄骨柱を溶接、ボルト等により接合させるものがあった(特許文献1、2、3参照)。
さらに、基礎底プレートに柱状の鋼材および基礎プレートを接合して、リブプレートで支承している鉄骨基礎と柱(鉄骨柱)とをボルト接合させるものがあった。(特許文献4参照)。
特開2004−353273 特開2005−68953 特開2006−328699 特開2014−95279
ここで、特許文献2,3のように、基礎を鉄筋コンクリート構造とした場合には、地盤を深く広く掘削する必要があるため、掘削の作業量が多くなると共に、残土が大量に出て、その処理に費用と手間が掛かる。掘削や残土の処理の際に、振動・騒音・砂埃が発生して環境問題が発生する恐れもある。
また、基礎を鉄筋コンクリート構造とした場合には、コンクリートの打設の手間と養生の期間とが必要となる。大きなフーチングや広い基礎も必要となり、狭い箇所での施工が不都合になる場合が多い。さらに、建物を建替える解体の際にコンクリート部分と鉄筋部分とを分離するのが容易でなく、鋼材の再利用が難しい。特許文献1は、基礎に鉄骨を使用した鉄骨基礎であるが、その一部にコンクリートが被覆されるため、上述した場合と同様に、鋼材の再利用が難しい。
一方、特許文献4のように、基礎にコンクリートを使用しないで鉄骨を使用した鉄骨基礎の場合には、鉄筋コンクリート構造の場合に比べれば掘削量を低減できる。しかしながら、鉄骨基礎の場合、柱・梁の荷重を方型の基礎底プレートで支えるため、基礎底プレートの形状が大きくなる。そのため、掘削量の低減が不十分であるという問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、掘削量を低減できる基礎の構造および基礎構造体を提供することを目的としている。
この目的を達成するために、請求項1記載の基礎の構造は、鉄骨柱と、その鉄骨柱の下端に溶着される方型の柱底プレートと、上フランジおよび下フランジの間がウェブにより接続されて形成される複数のH型鋼基礎梁と、前記鉄骨柱の側面に溶着され、前記H型鋼基礎梁の長手方向一側における前記ウェブにボルト接合される柱プレートと、前記H型鋼基礎梁の長手方向他側における前記上フランジ、前記下フランジ、及び、前記ウェブの端面に溶着により接合される1枚の板状の基礎梁補強プレートと、を備え、前記鉄骨柱は、2本の鋼材と、それら2本の鋼材の間に同芯となる姿勢で挟み込まれ、前記2本の鋼材の各側面から縁部が突出する方型に形成される介設プレートと、から構成され、前記複数のH型鋼基礎梁は、前記下フランジが前記柱底プレートの一辺に溶着により接合されると共に前記上フランジが前記介設プレートの一辺溶着により接合され、長手方向を前記鉄骨柱の立設方向に直交する方向へ延設させた姿勢でそれぞれ配設され、前記柱底プレートの底面および前記下フランジの底面が前記鉄骨柱を支持する支持面とされ、前記H型鋼基礎梁の長手方向他側の端面に溶着により接合される前記基礎梁補強プレートの面と反対側の前記基礎梁補強プレートの面に、基礎同士を接続する地中梁の長手方向の端面が溶着により接合される。
請求項2記載の基礎の構造は、請求項1記載の基礎の構造において、前記地中梁は、第2上フランジ及び第2下フランジの間が第2ウェブにより接続されるH型鋼から形成され、前記地中梁の前記第2上フランジと前記第2下フランジの対向間隔は、前記H型鋼基礎梁の前記上フランジと前記下フランジの対向間隔よりも小さく設定され、前記第2上フランジの上面が前記上フランジの上面と一致する位置において、前記地中梁と前記基礎梁補強プレートとが溶着により接合される。
請求項記載の基礎の構造は、請求項1又は2に記載の基礎の構造において、前記上フランジの幅が前記下フランジの幅よりも狭くされる。
請求項4記載の基礎の構造は、請求項1から3のいずれかに記載の基礎の構造において、前記柱底プレートの四辺にそれぞれ前記H型鋼基礎梁が接合され、それらH型鋼基礎梁が平面視十文字型に配設される。
請求項5記載の基礎の構造は、請求項1から3のいずれかに記載の基礎の構造において、前記柱底プレートの対向する二辺にそれぞれ前記H型鋼基礎梁が接合され、それらH型鋼基礎梁が平面視I型に配設される。
請求項6記載の基礎の構造は、請求項1から3のいずれかに記載の基礎の構造において、前記柱底プレートの隣り合う二辺にそれぞれ前記H型鋼基礎梁が接合され、それらH型鋼基礎梁が平面視L型に配設される。
請求項7記載の基礎の構造は、請求項1から6のいずれかに記載の基礎の構造において、前記基礎梁補強プレートは、前記上フランジに接合される側の幅が前記下フランジに接合される側の幅よりも狭い台形形状に形成され
請求項8記載の基礎の構造は、請求項7記載の基礎の構造において、前記鉄骨柱と前記基礎梁補強プレートとの間において前記上フランジ及び下フランジと前記ウェブとに接合され、前記上フランジに接合される側の幅が前記下フランジに接合される側の幅よりも狭い台形形状に形成される第2補強プレートを備える。
請求項9記載の基礎構造物は、請求項1からのいずれかに記載の複数の基礎の構造と、それら複数の基礎の構造における前記基礎梁補強プレート間を接続する前記地中梁と、を備える。
請求項1記載の基礎の構造によれば、鉄骨柱の下端に溶着される方型の柱底プレートと、上フランジおよび下フランジの間がウェブにより接続されて形成される複数のH型鋼基礎梁と、を備え、複数のH型鋼基礎梁は、下フランジが柱底プレートの一辺に接合されると共に上フランジが鉄骨柱の側面に接合され、長手方向を鉄骨柱の立設方向に直交する方向へ延設させた姿勢でそれぞれ配設され、柱底プレートの底面および下フランジの底面が鉄骨柱を支持する支持面とされるので、地耐力を確保しつつ、支持面の面積を抑制できる。よって、掘削量を低減できる。
請求項2記載の基礎の構造によれば、請求項1記載の基礎の構造の奏する効果に加え、地中梁の第2下フランジの底面をH型鋼基礎梁の下フランジの底面よりも上方に位置させることができ、その分、地中梁を配置するための掘削量を低減することができる。
請求項記載の基礎の構造によれば、請求項1又は2に記載の基礎の構造の奏する効果に加え、上フランジの幅が下フランジの幅よりも狭くされるので、地耐力を確保しつつ、使用する鋼材量を低減できる。その結果、鋼材の重量を軽減して、作業性や運搬性を向上できると共に、材料コストを軽減できる。
請求項4記載の基礎の構造によれば、請求項1から3のいずれかに記載の基礎の構造の奏する効果に加え、柱底プレートの四辺にそれぞれH型鋼基礎梁が接合され、それらH型鋼基礎梁が平面視十文字型に配設されるので、地耐力を確保しつつ、支持面の面積を抑制できる。よって、掘削量を低減できる。
請求項5又は6に記載の基礎の構造によれば、請求項1から3のいずれかに記載の基礎の構造の奏する効果に加え、柱底プレートの対向する二辺にそれぞれH型鋼基礎梁が接合され、それらH型鋼基礎梁が平面視I型に配設される、又は、柱底プレートの隣り合う二辺にそれぞれH型鋼基礎梁が接合され、それらH型鋼基礎梁が平面視L型に配設されるので、例えば、都市部の狭小地等で隣地境界と近接している場合や敷地形状が複雑な場所でも基礎を設置できる。その結果、敷地形状に制限を受けることなく基礎を施工できる。
請求項7記載の基礎の構造は、請求項1から6のいずれかに記載の基礎の構造において、H型鋼基礎梁の鉄骨柱に接合される側と反対側の端面において上フランジ及び下フランジとウェブとに接合される基礎梁補強プレートを備えるので、基礎の剛性を高めることができる。特に、基礎梁補強プレートは、上フランジに接合される側の幅が下フランジに接合される側の幅よりも狭い台形形状に形成されるので、使用する鋼材量を低減できる。その結果、鋼材の重量を軽減して、作業性や運搬性を向上できると共に、材料コストを軽減できる。
請求項8記載の基礎の構造は、請求項7記載の基礎の構造において、鉄骨柱と基礎梁補強プレートとの間において上フランジ及び下フランジとウェブとに接合される第2補強プレートを備えるので、基礎の剛性を高めることができる。特に、第2補強プレートは、上フランジに接合される側の幅が下フランジに接合される側の幅よりも狭い台形形状に形成されるので、使用する鋼材量を低減できる。その結果、鋼材の重量を軽減して、作業性や運搬性を向上できると共に、材料コストを軽減できる。
請求項9記載の基礎構造物は、請求項1からのいずれかに記載の複数の基礎の構造と、それら複数の基礎の構造における基礎梁補強プレート間を接続する地中梁と、を備えるので、建物全体としての剛性を高めることができる。この場合、地中梁は、基礎梁補強プレート間を接続するので、地中梁がH型鋼基礎梁よりも小型のものであっても、溶着面積を確保して、地中梁の溶着強度を確保できる。
本発明の一実施形態における基礎の斜視図である。 基礎の平面図である。 図2のIII−III線における基礎の断面図である。 図3のIV−IV線における基礎の断面図である。 図3のV−V線における基礎の断面図である。 基礎の分解斜視図である。 基礎の平面図である。 基礎の斜視図である。 基礎の平面図である。 基礎の断面図である。 第2実施形態における基礎の斜視図である。 基礎の平面図である。 第3実施形態における基礎の斜視図である。 基礎の平面図である。 基礎構造物の平面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。まず、図1から図5を参照して、第1実施形態における基礎100の概略全体構造について説明する。図1は、本発明の第1実施形態における基礎100の斜視図であり、図2は、基礎100の平面図であり、図3は、図2のIII−III線における基礎100の断面図であり、図4は、図3のIV−IV線における基礎100の断面図であり、図5は、図3のV−V線における基礎100の断面図である。
図1から図5に示すように、基礎100は、次のように構築される。即ち、地面を掘削し、砕石または砕石の上にコンクリート1を打設し、柱底プレート3及び柱プレート4を溶着(溶接)した鉄骨柱2を立設し、コンクリート1から突設されるアンカーボルト5で柱底プレート3を固定する。地耐力を持たせるために上フランジ12より大きな幅の下フランジ13になっている異型H鋼基礎梁6を、現場にて、ウェブ14を柱プレート4とボルト接合すると共に、上フランジ12及び下フランジ13を鉄骨柱2及び柱底プレート3にそれぞれ溶着し、砕石または砕石の上に打設したコンクリート1と柱底プレート3及び異型H鋼基礎梁6との間に無収縮モルタル11を打設し、十文字型の異型H鋼基礎梁6を構築する。なお、アンカーボルト5は、埋め込みアンカー又はあと施工アンカーのいずれであっても良い。
その後、掘削された溝内に掘削土がGL9まで埋め戻される。この実施形態の基礎100によれば、鉄骨柱2の重量を基礎梁補強プレート7により強度を増した異型H鋼基礎梁6及び柱底プレート3が支持し、その荷重(鉄骨柱2の重量や曲げモーメント)を下部の支持層(無収縮モルタル11及びコンクリート1)に伝達する。
基礎100には、全ての部材において、少なくとも地中に埋設される部分に塗装または亜鉛鍍金がされた鋼材を用いている。特に、異型H鋼基礎梁6の表面には防錆効果の高い塗装または亜鉛鍍金がされているので直接地中に配置されても腐食することがない。その結果、従来必要としていた地中に配置される異型H鋼基礎梁6の周囲をコンクリートで覆う必要がなくなる。そのため、建設時には、型枠工、鉄筋工等の作業が低減され、掘削土も埋め戻されるため、処理すべき掘削残土を減らすことができる。また、コンクリートで覆われていると、解体の際、コンクリートの斫り時の騒音や埃に対する対策を取る必要が生じるが、本発明によれば、これを不要とできる。更に、解体した鋼材を販売したり再利用することができる。
但し、異型H鋼基礎梁6に塗装または亜鉛鍍金がされていない場合、コンクリートで被覆しても良い。
次いで、基礎100の詳細構成について説明する。鉄骨柱2は、断面中空方型の鋼材から形成され、長手方向(立設方向)下端(図1下側)に柱底プレート3が、側面に柱プレート4が、それぞれ溶着される。
なお、鉄骨柱2は、2本の鋼材とそれら2本の鋼材の間に同芯となる姿勢で挟み込まれて溶着された方型のプレート(板)とからなる部材として形成され、プレートの外縁(4辺)が2本の鋼材の各側面から突出される。このように、本実施形態では、プレートが突出されるので、このプレートを利用する(接合対象とする)ことで、鉄骨柱2の側面に異型H鋼基礎梁6の上フランジ12を溶着する際の作業性を向上できる。
柱底プレート3は、鉄骨柱2から受ける荷重を支持する支持面を異型H鋼基礎梁6(下フランジ13)と共に形成するための部材であり、鉄骨柱2の外形よりも大きな外形を有する方型のプレート(板)として形成され、その外縁(4辺)が鉄骨柱2の各側面と平行となり且つ同芯となる姿勢で鉄骨柱2に溶着される。
柱プレート4は、異型H鋼基礎梁6のウェブ14がボルト接合される部位であり、ボルトを挿通するための貫通孔が複数穿設された縦長のプレート(板)として形成され、その長手方向(図1上下方向)を鉄骨柱2の長手方向(立設方向)に沿わせた姿勢で鉄骨柱2の各側面(4面)にそれぞれ溶着される。なお、4枚の柱プレート4は、鉄骨柱2の幅方向中央から位置をずらして配設され、異型H鋼基礎梁6のウェブ14が鉄骨柱2の幅方向中央に位置される(図5参照)。
異型H鋼基礎梁6は、鉄骨柱2から受ける荷重を支持する支持面を柱底プレート3と共に形成するための部材であり、上フランジ12及び下フランジ13の間がウェブ14により接続されたH型鋼から形成される。本実施形態では、上フランジ12の幅(異型H鋼基礎梁6の長手方向に直交する方向の寸法)が下フランジ13の幅よりも狭くされる。
このように、異型H鋼基礎梁6によれば、上フランジ12の幅が下フランジ13の幅よりも狭くされるので、地耐力を確保しつつ、使用する鋼材量を低減できる。その結果、異型H鋼基礎梁6の重量を軽減して、作業性や運搬性を向上できると共に、材料コストを軽減できる。
なお、異型H鋼基礎梁6は、上フランジ12の長手方向長さが下フランジ13の長手方向長さよりも長くされる(図6参照)。また、ウェブ14には、ボルトを挿通するための貫通孔が柱プレート4の貫通孔に対応して複数穿設される。
基礎梁補強プレート7及び第2補強プレート15は、異型H鋼基礎梁6の剛性を高めるための部材であり、正面視台形形状のプレート(板)としてそれぞれ形成される。基礎梁補強プレート7は異型H鋼基礎梁6の長手方向の端面(鉄骨柱2に接合される側と反対側の端面)において、第2補強プレート15は鉄骨柱2と基礎梁補強プレート7との間において、それぞれ異型H鋼基礎梁6(上フランジ12、下フランジ13及びウェブ14のそれぞれ)に溶着される。
このように、本実施形態では、基礎梁補強プレート7及び第2補強プレート15が台形形状に形成されるので、使用する鋼材量を低減しつつ、基礎(異型H鋼基礎梁6)の剛性を高めることができる。その結果、鋼材の重量を軽減して、作業性や運搬性を向上できると共に、材料コストを軽減できる。
なお、基礎梁補強プレート7の台形形状は、上底が上フランジ12の幅と、下底が下フランジ13の幅と、それぞれ同一の寸法に形成される。また、第2補強プレート15は、ウェブ14を挟んで配設される一対を一組として配設され、一組の第2補強プレート15の台形形状は、基礎梁補強プレート7と略同一の外形形状に形成される。
次いで、図6を参照して、鉄骨柱2と異型H鋼基礎梁6とを現場にて接合する方法について説明する。図6は、基礎100の分解斜視図であり、鉄骨柱2に異型H鋼基礎梁6が接合される前の状態が図示される。
図6に示すように、柱底プレート3がアンカーボルト5により固定された鉄骨柱2に対し、異型H鋼基礎梁6を配置し、ウェブ14を柱プレート4とボルト接合した後、上フランジ12を鉄骨柱2の側面(突出するプレートの外縁)に、下フランジ13を柱底プレート3の外縁に、それぞれ溶着する。
このように、本実施形態では、上フランジ12及び下フランジ13と鉄骨柱2及び柱底プレート3とがそれぞれ溶着により接合されるので、これらをボルト接合する場合と比較して、締結部分を確保する必要がない分、基礎100の小型化を図ることができる。この場合、鉄骨柱2に柱プレート4が溶着されているので、先に、柱プレート4とウェブ14とをボルト接合することで、鉄骨柱2及び柱底プレート3に対する上フランジ12及び下フランジ13の溶着のための位置決めを行うことができる。その結果、溶着の作業性を向上できる。
次いで、図7を参照して、基礎100の曲げモーメントに対する対抗力について説明する。図7は、基礎100の平面図であり、基礎100が模式的に図示される。
図7に示すように、基礎100は、柱底プレート3の底面および異型H鋼基礎梁6(下フランジ13)の底面が、荷重(鉄骨柱2の重量や曲げモーメント)を支持する支持面とされるところ、本実施形態では、柱底プレート3の四辺それぞれに異型H鋼基礎梁6が接合され、それら異型H鋼基礎梁6が平面視十文字型に配設されるので、地耐力(曲げモーメントに対する対抗力)を確保しつつ、支持面の面積を抑制できる。その結果、掘削量を低減できる。
即ち、基礎100によれば、上述した従来の技術(特許文献4)のように、方型の基礎底プレートX1のみで荷重を支持する構造(基礎底プレートX1の底面を支持面とする構造、以下「従来構造」と称す)と比較して、支持面の面積を小さくしつつ、曲げモーメントに対する対抗力を大きくできる。
これは、第1に、鉄骨柱2の柱芯Oからの距離が長い支持面ほど(即ち、柱芯Oから遠い位置となる面を支持面が有するほど)、曲げモーメントに対する対抗力を大きくでき、また、第2に、従来構造の場合、プレート(板)であるため、方型の4か所の角部分(図7において基礎100と重なっていない基礎底プレートX1の角部分)が、曲げモーメントに対する対抗力を奏し難いことに起因する。
この場合、上述した従来の技術(特許文献4)では、4か所の角部分に曲げモーメントに対する対抗力を持たせるために、基礎底プレートX1に複数のリブプレートを放射状に立設させるが、その分、鋼材量が増加する。そのため、鋼材の重量が嵩み、作業性や運搬性の低下と材料コストの増加とを招いていた。
また、上述した従来の技術(特許文献4)では、従来構造の基礎底プレートX1が大型化するため(後述するように、外寸L2がL2=3mとされる)、運搬が困難であった。これに対し、基礎100によれば、現場において、鉄骨柱2及び柱底プレート3と異型H鋼基礎梁6とを接合できる。即ち、これら鉄骨柱2及び柱底プレート3と異型H鋼基礎梁6とを別々に運搬することができるので、優れた運搬性を奏する。
なお、本実施形態では、基礎100の外寸L1がL1=4mとされ、下フランジ13の幅が1mとされる。この場合、シミュレーションの結果、従来構造では、曲げモーメントに対する対抗力を基礎100と同程度とするためには、基礎底プレートX1の外寸L2をL2=3mとする必要があることが確認された。即ち、従来構造では支持面の面積が略9平方メートルとなるところ、基礎100では支持面の面積を約7平方メートルとでき、その分、掘削量を低減できる。
次いで、図8から図10を参照して、基礎100間を接続する地中梁10について説明する。図8は、基礎100の斜視図であり、図9は、基礎100の平面図であり、図10は、基礎100の断面図である。なお、図10は、図2のIII−III線における断面図に対応する。
図8から図10に示すように、地中梁10は、上フランジ及び下フランジの間がウェブで接続されるH型鋼から形成され、全体に塗装または亜鉛鍍金がされる。地中梁10の上フランジ及び下フランジの幅は、異型H鋼基礎梁6の上フランジ12と同一とされ、地中梁10のウェブの高さ(上フランジと下フランジとの対向間隔)は、異型H鋼基礎梁6のウェブ14の高さ(上フランジ12と下フランジ13との対向間隔)よりも小さくされる。
基礎100間の地中梁10による接続(図15参照)は、地中梁10の上フランジの上面と異型H鋼基礎梁6の上フランジ12の上面とが一致する位置(即ち、基礎天端8に一致する位置)において、地中梁10の長手方向端面を基礎梁補強プレート7に溶着することで行われる。
このように、本実施形態では、地中梁10が基礎梁補強プレート7に溶着されるので、異型H鋼基礎梁6の長手方向端面に地中梁10を直接溶着する場合と比較して、地中梁10が異型H鋼基礎梁6よりも小型のものであっても、溶着面積を確保して、地中梁10の溶着強度を確保できる。
また、本実施形態では、地中梁10の下フランジの底面が、異型H鋼基礎梁6の下フランジ13の底面よりも上方に位置されるため、その分、地中梁10を配置するための溝の掘削深さを浅くできる。即ち、掘削量を低減できる。
次いで、図11及び図12を参照して、第2実施形態における基礎200について説明する。図11は、第2実施形態における基礎200の斜視図であり、図12は、基礎200の平面図である。なお、上述した第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
図11及び図12に示すように、第2実施形態における基礎200は、第1実施形態の基礎100において対向して配置される異型H鋼基礎梁6を省略した構造とされる。詳細には、基礎200は、鉄骨柱2及び柱底プレート3の対向する2か所(鉄骨柱2の対向する側面およびそれに対応する柱底プレート3の対向する2辺)のみに異型H鋼基礎梁6が接合されて、それら異型H鋼基礎梁6が平面視I型に配置される。なお、第2実施形態における鉄骨柱2は、側面から突出するプレート(図1参照)を有さない。
次いで、図13及び図14を参照して、第3実施形態における基礎300について説明する。図13は、第3実施形態における基礎300の斜視図であり、図14は、基礎300の平面図である。なお、上述した第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
図13及び図14に示すように、第3実施形態における基礎300は、第1実施形態の基礎100において隣り合って配置される異型H鋼基礎梁6を省略した構造とされる。即ち、基礎200は、鉄骨柱2及び柱底プレート3の隣り合う2か所(鉄骨柱2の隣り合う側面およびそれに対応する柱底プレート3の隣り合う2辺)のみに異型H鋼基礎梁6が接合されて、それら異型H鋼基礎梁6が平面視L型に配置される。なお、第3実施形態における鉄骨柱2は、側面から突出するプレート(図1参照)を有さない。
次いで、図15を参照して、基礎100,200,300を用いた基礎構造物について説明する。図15は、基礎構造物の平面図である。なお、図15では、基礎100,200,300及び腰壁Wが模式的に図示される。
図15に示すように、基礎構造物は、基礎100,200,300間が縦横方向に延びる地中梁10により接続されることで構成される。この基礎構造物によれば、隣地境界線BLとの間隔に比較的余裕を有する領域には、基礎100が配置される一方、隣地境界線BLに近接される領域には、基礎200,300が配置される。これにより、基礎構造物の剛性を確保しつつ、例えば、都市部の狭小地等で隣地境界と近接している場合や敷地形状(隣地境界線BL)が複雑な場所でも基礎構造物を設置できる。その結果、敷地形状に制限を受けることなく基礎を施工できる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
基礎は、塗装または亜鉛鍍金された鋼材を溶着したものに限らず各種の鋼材で形成されたものであってもよい。柱は角型に限らず、各種の鉄骨柱であってもよく、また鋼製梁(異型H鋼基礎梁6、地中梁10)もH型鋼に限らず、各種の鉄骨であってもよい。地中梁が塗装または亜鉛鍍金されていない場合、コンクリートで被覆する場合もありうる。防錆効果の高い塗装または亜鉛鍍金してある鋼材からなる基礎と柱とが一体となっている場合もありうる。
上記各実施形態では、砕石の上にコンクリート1を打設する場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、コンクリート1の打設を省略しても良い。即ち、砕石と基礎100〜300との間に無収縮モルタル11が打設される形態でも良い。
上記各実施形態では、異型H鋼基礎梁6の上フランジ12及び下フランジ13が鉄骨柱2及び柱底プレート3に溶着される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、ボルト接合であっても良い。異型H鋼基礎梁6と地中梁10との接合についても同様である。
上記各実施形態では、上フランジ12の幅が下フランジ13の幅よりも狭くされる場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、上フランジ12の幅が下フランジ13の幅と同一であっても良い。
上記第1実施形態では、鉄骨柱2が側面から突出するプレートを有する場合を説明し、第2及び第3実施形態では、鉄骨柱2がプレートを有さない場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、これらを入れ替えて構成しても良い。即ち、第1実施形態の基礎100において、プレートを有さない鉄骨柱2を採用しても良く、第2又は第3実施形態の基礎200又は基礎300において、プレートを有する鉄骨柱2を採用しても良い。
上記第2及び第3実施形態では、第1実施形態の基礎100に対し、2か所の異型H鋼基礎梁6を省略する構造とする場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、第1実施形態の基礎100に対し、1か所の異型H鋼基礎梁6を省略する構造としても良い。詳細には、鉄骨柱2及び柱底プレート3の3か所(鉄骨柱2の3か所の側面およびそれに対応する柱底プレート3の三辺)に異型H鋼基礎梁6が接合されて、それら異型H鋼基礎梁6が平面視T型に配置されるものであっても良い。なお、異型H鋼基礎梁6が平面視T型に配置される構造は、図15において、基礎200を挟んで、基礎300の反対側(図15の左下側)に位置する基礎が該当する。
100,200,300 基礎
1 コンクリート
2 鉄骨柱
3 柱底プレート
4 柱プレート
5 アンカーボルト
6 異型H鋼基礎梁(H型鋼基礎梁)
7 基礎梁補強プレート
8 基礎天端
9 GL
10 地中梁
11 無収縮モルタル
12 上フランジ
13 下フランジ
14 ウェブ
15 第2補強プレート

Claims (9)

  1. 鉄骨柱と、その鉄骨柱の下端に溶着される方型の柱底プレートと、
    上フランジおよび下フランジの間がウェブにより接続されて形成される複数のH型鋼基礎梁と
    前記鉄骨柱の側面に溶着され、前記H型鋼基礎梁の長手方向一側における前記ウェブにボルト接合される柱プレートと、
    前記H型鋼基礎梁の長手方向他側における前記上フランジ、前記下フランジ、及び、前記ウェブの端面に溶着により接合される1枚の板状の基礎梁補強プレートと、を備え、
    前記鉄骨柱は、2本の鋼材と、それら2本の鋼材の間に同芯となる姿勢で挟み込まれ、前記2本の鋼材の各側面から縁部が突出する方型に形成される介設プレートと、から構成され、
    前記複数のH型鋼基礎梁は、前記下フランジが前記柱底プレートの一辺に溶着により接合されると共に前記上フランジが前記介設プレートの一辺溶着により接合され、長手方向を前記鉄骨柱の立設方向に直交する方向へ延設させた姿勢でそれぞれ配設され、
    前記柱底プレートの底面および前記下フランジの底面が前記鉄骨柱を支持する支持面とされ
    前記H型鋼基礎梁の長手方向他側の端面に溶着により接合される前記基礎梁補強プレートの面と反対側の前記基礎梁補強プレートの面に、基礎同士を接続する地中梁の長手方向の端面が溶着により接合されることを特徴とする基礎の構造。
  2. 前記地中梁は、第2上フランジ及び第2下フランジの間が第2ウェブにより接続されるH型鋼から形成され、
    前記地中梁の前記第2上フランジと前記第2下フランジの対向間隔は、前記H型鋼基礎梁の前記上フランジと前記下フランジの対向間隔よりも小さく設定され、
    前記第2上フランジの上面が前記上フランジの上面と一致する位置において、前記地中梁と前記基礎梁補強プレートとが溶着により接合されることを特徴とする請求項1記載の基礎の構造。
  3. 前記上フランジの幅が前記下フランジの幅よりも狭くされることを特徴とする請求項1又は2に記載の基礎の構造。
  4. 前記柱底プレートの四辺にそれぞれ前記H型鋼基礎梁が接合され、それらH型鋼基礎梁が平面視十文字型に配設されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の基礎の構造。
  5. 前記柱底プレートの対向する二辺にそれぞれ前記H型鋼基礎梁が接合され、それらH型鋼基礎梁が平面視I型に配設されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の基礎の構造。
  6. 前記柱底プレートの隣り合う二辺にそれぞれ前記H型鋼基礎梁が接合され、それらH型鋼基礎梁が平面視L型に配設されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の基礎の構造。
  7. 前記基礎梁補強プレートは、前記上フランジに接合される側の幅が前記下フランジに接合される側の幅よりも狭い台形形状に形成されることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の基礎の構造。
  8. 前記鉄骨柱と前記基礎梁補強プレートとの間において前記上フランジ及び下フランジと前記ウェブとに接合され、前記上フランジに接合される側の幅が前記下フランジに接合される側の幅よりも狭い台形形状に形成される第2補強プレートを備えることを特徴とする請求項7記載の基礎の構造。
  9. 請求項1からのいずれかに記載の複数の基礎の構造と、それら複数の基礎の構造における前記基礎梁補強プレート間を接続する前記地中梁と、を備えることを特徴とする基礎構造物。
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