JP7187506B2 - ワイヤハーネス製造装置及びワイヤハーネス製造方法 - Google Patents

ワイヤハーネス製造装置及びワイヤハーネス製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ワイヤハーネスを製造するワイヤハーネス製造装置及びワイヤハーネス製造方法に関するものである。
従来、ワイヤハーネスの配策作業が行われる布線板を用い、当該布線板上での配策作業によってワイヤハーネスを製造する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。このような布線板を用いる技術では、布線板の周りに適宜に配置された作業者が布線板上で配策作業を行ってワイヤハーネスを製造することとなっている。
特開2012-119110号公報
ところで、車両に搭載されるワイヤハーネスの製造現場では、できるだけ同一の布線板、製造ラインでワイヤハーネスを製造したいと考えられている。
しかしながら、同一タイプの部品に係るワイヤハーネスでも、車種が異なると、車両の意匠に伴うボディの形状違いを受けてワイヤハーネスの配策形状に違いが生じ、同一の布線板、製造ラインでの生産が困難となる場合がある。
従って、本発明は、上記のような問題に着目し、車種の違いに関わらずワイヤハーネスを共通の製造ラインで製造することができるワイヤハーネス製造装置及びワイヤハーネス製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、ワイヤハーネス製造装置は、第1部位及び第2部位を有するワイヤハーネスにおける前記第1部位の少なくとも一部の配策作業が行われるとともに所定の移動方向に移動する第1布線板と、配策済みの前記第1部位が載せられた状態の前記第1布線板の前記移動方向の前方側の合体位置に配置され、前記移動方向に移動してきた前記第1布線板が着脱可能に合体する形状を有し、合体後に前記第2部位の少なくとも一部の配策作業が行われて前記ワイヤハーネスを完成させる第2布線板と、前記合体位置で前記第2布線板を支持するとともに、前記合体位置まで前記第1布線板を前記移動方向に案内しつつ支持する案内支持部と、を備えたことを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、ワイヤハーネス製造方法は、第1部位及び第2部位を有するワイヤハーネスにおける前記第1部位の少なくとも一部の配策作業を第1布線板に対して行うとともに当該第1布線板を所定の移動方向に移動させる第1配策工程と、配策済みの前記第1部位が載せられた状態の前記第1布線板を、当該第1布線板の前記移動方向の前方側の合体位置に配置されて前記移動方向に移動してきた前記第1布線板が着脱可能に合体する形状を有した第2布線板に合体させる合体工程と、前記第1布線板と合体後の第2布線板に対し前記第2部位の少なくとも一部の配策作業を行って前記ワイヤハーネスを完成させる第2配策工程と、を備えたことを特徴とする。
上記のワイヤハーネス製造装置及びワイヤハーネス製造方法によれば、ワイヤハーネスにおける第1部位と第2部位とのそれぞれに対する布線板が用意されている。このため、車種に応じて第1部位に対応する第1布線板と第2部位に対応する第2布線板の組み合わせを変更することで、車種による配策形状の違いを吸収して、全体としてワイヤハーネスを同一の製造ラインで共通に製造することができる。つまり、上記のワイヤハーネス製造装置及びワイヤハーネス製造方法によれば、車種の違いに関わらず共通の製造ラインでワイヤハーネスを製造することができる。
一実施形態のワイヤハーネス製造装置が設置されたワイヤハーネスの製造現場を示す模式図である。 図1に示されている製造現場におけるワイヤハーネス製造装置で製造されるワイヤハーネスの一例を示す模式図である。 図1に模式的に示されているワイヤハーネス製造装置の詳細な外観斜視図である。 図3に示されているワイヤハーネス製造装置の、配策の開始位置及び開始下方位置の周辺部分を一の第1布線板とともに拡大して示す拡大斜視図である。 図4に示されているワイヤハーネス製造装置の拡大部分を、図4中の矢印V11方向から見た側面図である。 図3に示されているワイヤハーネス製造装置の第1製造ラインの一部を、ワイヤハーネスにおける第1部位の配策作業を受けつつ第1製造ライン上を移動する第1布線板とともに拡大して示す拡大斜視図である。 図3に示されているワイヤハーネス製造装置における第1布線板と第2布線板との合体位置及び分離位置の周辺部分を、合体した第1布線板及び第2布線板とともに拡大して示す拡大斜視図である。 図7に示されているワイヤハーネス製造装置の拡大部分を、図7中の矢印V12方向から見た側面図である。 図3に示されているワイヤハーネス製造装置の第2製造ラインの一部を、ワイヤハーネスにおける第2部位の配策作業を第2布線板に受けつつ第2製造ライン上を移動する合体布線板とともに拡大して示す拡大斜視図である。 図3に示されているワイヤハーネス製造装置の、配策の終了位置及び終了下方位置の周辺部分を一の合体布線板とともに拡大して示す拡大斜視図である。 図10に示されているワイヤハーネス製造装置の拡大部分を、図10中の矢印V13方向から見た側面図である。
以下、ワイヤハーネス製造装置及びワイヤハーネス製造方法の一実施形態について説明する。
図1は、一実施形態のワイヤハーネス製造装置が設置されたワイヤハーネスの製造現場を示す模式図であり、図2は、図1に示されている製造現場におけるワイヤハーネス製造装置で製造されるワイヤハーネスの一例を示す模式図である。
図2に一例として示されているワイヤハーネスW1は、エンジンルーム内に配策されるワイヤハーネスである。このワイヤハーネスW1は、ボディBD1側の電源BD11及びエンジン制御装置BD12へ配策される第1部位W11と、エンジンEG1上の各補器へ配策される第2部位W12と、を有している。ここで、エンジンEG1上の第2部位W12とボディBD1側の第1部位W11とは、各車種の意匠に特有の車体パネルの形状に一部の配策形状が依存する場合がある。このため、ワイヤハーネスW1の配策形状は、車種に応じて適宜に設定される第1部位W11と第2部位W12との組み合わせによって決まる形状となる。
図1に示されている製造現場のワイヤハーネス製造装置1は、上記のワイヤハーネスW1における第1部位W11の配策作業が行われる第1布線板11と、第2部位W12の配策作業が行われてワイヤハーネスW1を完成させる第2布線板12と、を有している。第1布線板11は、矩形板状に形成され、第2布線板12と係合するための第1係合部CN1を備えている。また、第2布線板12は、配策済みの第1部位W11が載せられた状態の第1布線板11が着脱可能に合体するように、第1布線板11が嵌合可能な凹部が設けられたL字板状に形成され、凹部の内縁に第1係合部CN1と係合する第2係合部CN2が取り付けられている。本実施形態では、図2に示されているように、第1部位W11と第2部位W12とは、物理的に分割された部位ではなく、第1布線板11と第2布線板12との境界を跨いで配策される電線の途中で概念的に分割される部位となっている。ワイヤハーネスW1の製造は、まず、第1布線板11において、第1部位W11の配策作業が行われる。この段階では、第2部位W12を構成する電線の一部が配策前の巻かれた状態等でまとめられて第1布線11板上、又は第1布線11の近傍に配置される。その後、第1布線板11が第2布線板12と合体すると、上記のようにまとめられた電線が第2布線板12上へと延ばされて第2部位12の配策作業が行われる。本実施形態では、以上に説明した第1布線板11及び第2布線板12が、各々複数ずつ設けられている。
図1に示されているワイヤハーネス製造装置1は、複数の第1布線板11及び第2布線板12を配策の開始位置P11と終了位置P12との間で図中の循環方向D11に循環させながら順次に配策作業が行われるライン構成となっている。また、ワイヤハーネス製造装置1の近傍には、必要に応じて追加の配策作業を適宜に行う、オフラインの作業スペース21が設けられている。
図3は、図1に模式的に示されているワイヤハーネス製造装置の詳細な外観斜視図である。尚、この図3と上記の図1とでは、第1布線板11及び第2布線板12の図示数が見かけ上異なっているが、これらの図は、実質的に同一のワイヤハーネス製造装置1を示している。
本実施形態のワイヤハーネス製造装置1は、上述の第1布線板11及び第2布線板12に加えて、各布線板を図1の循環方向D11に循環させて案内しつつ支持する案内支持部13を備えている。この案内支持部13による支持は、まず、第1布線板11との合体位置P13で第2布線板12を支持するとともに、この合体位置P13まで第1布線板11を案内しつつ支持するように行われる。また、案内支持部13は、複数の第1布線板11それぞれにおいて第1部位W11の配策作業が行われながら第1布線板11を合体位置P13まで順次に移動させる。そして、案内支持部13は、当該合体位置P13で第1布線板11を第2布線板12と順次に合体させて合体後の第2布線板12に第2部位W12の配策作業を受けさせるように構成されている。
更に具体的には、案内支持部13は、第1製造ライン131、第2製造ライン132、第1戻りライン133、及び第2戻りライン134、を備えている。
第1製造ライン131は、配策の開始位置P11から第2布線板12との合体位置P13まで第1移動ルートR11に沿って第1布線板11を移動可能に支持する。そして、第1製造ライン131は、第1布線板11において第1部位W11の配策作業が行われながら第1布線板11を第1移動ルートR11に沿って合体位置P13まで移動させる。
第2製造ライン132は、第1布線板11及び第2布線板12が互いに合体した合体布線板14を、合体位置P13から、完成したワイヤハーネスW1が取り外される終了位置P12まで第2移動ルートR12に沿って移動可能に支持する。そして、第2製造ライン132は、合体布線板14における第2布線板12において第2部位W12の配策作業が行われながら合体布線板14を終了位置P12まで移動させる。
第1戻りライン133は、後述の分離位置P14で第2布線板12から分離した第1布線板11を、第1移動ルートR11とは異なる第1戻りルートR13に沿って移動させて配策の開始位置P11に戻す。
この第1戻りライン133は、第1ライン部分133aと、開始前上昇機構133bと、を備えている。第1ライン部分133aは、分離位置P14から開始位置P11の下方に位置する開始下方位置P15まで第1製造ライン131の下方を当該第1製造ライン131と平行に延在して第1布線板11を開始下方位置P15まで移動させる部位である。開始前上昇機構133bは、第1布線板11を開始下方位置P15から開始位置P11まで上昇させる機構である。
第2戻りライン134は、合体布線板14を、ワイヤハーネスW1が取り外された後に終了位置P12から合体位置P13の近傍の分離位置P14まで第2移動ルートR12とは異なる第2戻りルートR14に沿って移動させる。そして、第2戻りライン134は、分離位置P14で第1布線板11を分離して第2布線板12のみを合体位置P13に戻す。第2戻りライン134で分離された第1布線板11は、上記のように第1戻りライン133によって開始位置P11に戻される。
この第2戻りライン134は、終了降下機構134aと、第2ライン部分134bと、合体前上昇機構134cと、を備えている。終了降下機構134aは、合体布線板14を終了位置P12から当該終了位置P12の下方に位置する終了下方位置P16まで降下させる機構である。第2ライン部分134bは、終了下方位置P16から分離位置P14まで、第2製造ライン132の下方を当該第2製造ライン132と平行に延在して合体布線板14を分離位置P14まで移動させる部位である。合体前上昇機構134cは、分離位置P14で第1布線板11を第2布線板12から分離し、分離後の第2布線板12を分離位置P14から合体位置P13まで上昇させる機構である。
本実施形態のワイヤハーネス製造装置1は、概略、以上に説明したように構成されている。以下、このワイヤハーネス製造装置1の各部位の詳細について説明する。
図4は、図3に示されているワイヤハーネス製造装置の、配策の開始位置及び開始下方位置の周辺部分を一の第1布線板とともに拡大して示す拡大斜視図である。また、図5は、図4に示されているワイヤハーネス製造装置の拡大部分を、図4中の矢印V11方向から見た側面図である。
これらの図4及び図5には、第1戻りライン133の第1ライン部分133aによって第1製造ライン131の下方を戻されてきた第1布線板11を、開始前上昇機構133bが開始下方位置P15から開始位置P11まで上昇させる様子が示されている。第1ライン部分133aは、案内支持部13の構造フレーム13aの内部に第1戻りルートR13に沿うように設置された複数のレールで構成されている。開始前上昇機構133bは、第1布線板11が開始下方位置P15に達すると、この時点で第1布線板11を支持する第1ライン部分133aのライン端部133a-1と一緒に、開始位置P11まで上昇方向D12に上昇させる。本実施形態のワイヤハーネス製造装置1では、開始前上昇機構133bとして油圧リフタが採用されている。第1布線板11と一緒に上昇したライン端部133a-1は、第1製造ライン131の開始位置P11側の端部に連結する。このラインの連結により、開始位置P11まで上昇した第1布線板11が第1製造ライン131へとスムーズに受け渡される。第1布線板11が第1製造ライン131へと移行すると、開始前上昇機構133bが復位し、第1布線板11と一緒に上昇していたライン端部133a-1も第1ライン部分133aへと戻って、次の第1布線板11の到着を待つこととなる。
図6は、図3に示されているワイヤハーネス製造装置の第1製造ラインの一部を、ワイヤハーネスにおける第1部位の配策作業を受けつつ第1製造ライン上を移動する第1布線板とともに拡大して示す拡大斜視図である。
本実施形態のワイヤハーネス製造装置1では、第1製造ライン131が、案内支持部13の構造フレーム13aの上部に第1移動ルートR11に沿うように設置された複数のレールで構成されている。第1布線板11は、この第1製造ライン131上を第1移動ルートR11に沿ってスライド移動しながら、ワイヤハーネスW1における第1部位W11の配策作業を受ける。尚、図6には、第1戻りライン133の第1ライン部分133aが、この第1ライン部分133aに沿ってスライド移動する空荷の第1布線板11とともに示されている。
図3に示されているように、第1製造ライン131では、案内支持部13に設けられた不図示の移動手段によって複数の第1布線板11が一列に並んだ状態で第1移動ルートR11に沿って自動的にスライド移動する。そして、移動中の各第1布線板11に対し、作業者が第1部位W11の配策作業を行う。複数の第1布線板11は、このように配策作業を受けながら順次に合体位置P13へと向かう。第1布線板11での第1部位W11の配策作業は合体位置P13に到着するまでに、第2部位W12をなす電線の一部が第1布線板11上、又は第1布線板11の近傍に配置された状態で完結する。
ここで、本実施形態では、第1部位W11の配策作業に関し、第1布線板11での配策手順等を案内するナビゲーション機能が第1布線板11に設けられている。このナビゲーション機能は、外部からの電力供給を受けて機能する。そして、案内支持部13における第1製造ライン131に、第1布線板11について、合体位置P13までの案内ルート、つまりは第1移動ルートR11に沿って移動可能に支持しつつ電力供給を中継する電力中継機構131aが設けられている。この電力中継機構131aは、電力中継板131a-1と、金属車輪131a-2と、を備えている。
電力中継板131a-1は、導電性の金属板で形成されて少なくとも第1移動ルートR11に沿って延在し、第1布線板11への電力供給を中継する。本実施形態では、電力中継板131a-1は、帯板状に形成された銅板であり、第1製造ライン131を構成するレールの上面に設置されている。この電力中継板131a-1が、不図示の電源装置から電力の供給を受ける。
金属車輪131a-2は、第1布線板11における電力中継板131a-1と対面する下面に、電力中継板131a-1に接触して転がるように設けられ導電性金属の車輪である。本実施形態では、この金属車輪131a-2として銅製の車輪が用いられている。金属車輪131a-2は、上記の電力中継板131a-1に複数個が接触するように設けられている。そして、これら複数個の金属車輪131a-2が、電力中継板131a-1上を移動可能に、第1布線板11を支持するとともに、電力中継板131aで中継される電力を第1布線板11に送る。第1布線板11では、このようにして送られる電力によって動作するナビゲーション機能を参照しつつ、作業者による第1部位W11の配策作業が行われる。
図7は、図3に示されているワイヤハーネス製造装置における第1布線板と第2布線板との合体位置及び分離位置の周辺部分を、合体した第1布線板及び第2布線板とともに拡大して示す拡大斜視図である。また、図8は、図7に示されているワイヤハーネス製造装置の拡大部分を、図7中の矢印V12方向から見た側面図である。
これらの図7及び図8には、第2製造ライン132の下方を戻ってきた空荷の合体布線板14のうちの第2布線板12が合体位置P13まで上げられ、第1部位W11が配策済の第1布線板11と合体して新たに合体布線板14が構成される様子が示されている。第2戻りライン134において空荷の合体布線板14を合体位置P13の下方の分離位置P14まで戻す第2ライン部分134bは、案内支持部13の構造フレーム13aの内部に第2戻りルートR14に沿うように設置された複数のレールで構成されている。
合体前上昇機構134cは、空荷の合体布線板14が分離位置P14に達すると、まず、この合体布線板14における第2布線板12から第1布線板11を分離する。分離された第1布線板11は、第1戻りライン133における第1ライン部分133aへと引き渡されて開始下方位置P15まで移動することとなる。そして、残る第2布線板12のみが、合体前上昇機構134cによって合体位置P13まで上げられる。このとき、合体前上昇機構134cは、第2布線板12を、この時点で第2布線板12を支持する第2ライン部分134bのライン端部134b-1と一緒に、合体位置P13まで上昇方向D13に上昇させる。本実施形態のワイヤハーネス製造装置1では、合体前上昇機構134cにおいて、第2布線板12をライン端部134b-1と一緒に上昇させる機構部分に油圧リフタが採用されている。
このようにして第2布線板12が合体位置P13へと上昇すると、続いて、第1製造ライン131においてワイヤハーネスW1の第1部位W11の配策作業を受けた、配策済の第1布線板11が合体方向D14にスライドして第2布線板12と合体する。この合体は、矩形板状の第1布線板11が、L字板状の第2布線板12における凹部に嵌合し、第1係合部CN1が第2係合部CN2に係合することで行われる。そして、これら2つの布線板の合体によって構成された合体布線板14が第2移動ルートR12に沿って第2製造ライン132へと受け渡される。このとき、合体前上昇機構134cによって第2布線板12と一緒に上昇したライン端部134b-1は、第2製造ライン132の合体位置P13側の端部に連結する。このラインの連結により、合体布線板14は第2製造ライン132へとスムーズに受け渡されることとなる。合体布線板14が第2製造ライン132へと移行すると、合体前上昇機構134cが復位し、第2布線板12と一緒に上昇していたライン端部134b-1も第2ライン部分134bへと戻って、次の空荷の合体布線板14の到着を待つこととなる。他方、第2製造ライン132へと移行した合体布線板14は、これ以降、第2布線板12で、ワイヤハーネスW1における第2部位W12の配策作業を受けることとなる。
本実施形態では、複数の空荷の合体布線板14が第2戻りルートR14に沿って順次に分離位置P14へと戻り、第1布線板11が分離され、第2布線板12が合体位置P13に上げられる。また、第1製造ライン131からは複数の配策済の第1布線板11が順次に送られてくる。そして、合体位置P13において、分離位置P14から上がってきた一の第2布線板12に第1製造ライン131から送られてきた一の第1布線板11が合体して一の合体布線板14が構成される。この一の合体布線板14が第2製造ライン132へと移行して合体位置P13のスペースが空くと、次の第2布線板12が合体位置P13に上げられ、次の第1布線板11が合体して合体布線板14が構成される。合体位置P13では、このような一連の動作が繰返し行われる。
図9は、図3に示されているワイヤハーネス製造装置の第2製造ラインの一部を、ワイヤハーネスにおける第2部位の配策作業を第2布線板に受けつつ第2製造ライン上を移動する合体布線板とともに拡大して示す拡大斜視図である。
本実施形態のワイヤハーネス製造装置1では、第2製造ライン132が、案内支持部13の構造フレーム13aの上部に第2移動ルートR12に沿うように設置された複数のレールで構成されている。合体布線板14は、案内支持部13に設けられた不図示の移動手段によってこの第2製造ライン132上を第2移動ルートR12に沿って自動的にスライド移動する。そして、移動中の合体布線板14における第2布線板12に対し、作業者がワイヤハーネスW1における第2部位W12の配策作業を行う。このときの配策作業では、上述したように、第1布線板11上やその近傍にまとめられて配置された電線が、布線板の境界を跨いで第2布線板12へと延ばされて第2部位W12の配策が行われることとなる。尚、図9では、第2部位W12のうち配策済の部分が実線で、未配策の部分が点線で記載されている。また、この図9には、第2戻りライン134の第2ライン部分134bが、この第2ライン部分134bに沿ってスライド移動する空荷の合体布線板14とともに示されている。
この第2製造ライン132では、複数の合体布線板14が一列に並んだ状態で第2移動ルートR12に沿ってスライド移動しながら、各々の第2布線板12で第2部位W12の配策作業を受けつつ、順次に終了位置P14へと向かう。
ここで、本実施形態では、上述した第1部位W11の配策作業とは異なり、第2部位W12の配策作業では配策手順のナビゲーションは行われない。これは、本実施形態では、コネクタへの端子挿入作業等といったナビゲーションを必要とする作業が、第1部位W11の配策作業で完結するためである。第2部位W12の配策作業では、電線束の結束やコルゲートチューブの取付け等といった外装作業等といったナビゲーションが不要な作業が行われる。このため、第1布線板11とは異なり、第2布線板12にはナビゲーション機能が第2布線板12に設けられていない。即ち、第2布線板12では、第1布線板11で必要とされた電力供給が不要であり、案内支持部13の第1製造ライン131側に設けられていた電力中継機構131aに相当する機構は、第2製造ライン132側には設けられていない。
図10は、図3に示されているワイヤハーネス製造装置の、配策の終了位置及び終了下方位置の周辺部分を一の合体布線板とともに拡大して示す拡大斜視図である。また、図11は、図10に示されているワイヤハーネス製造装置の拡大部分を、図10中の矢印V13方向から見た側面図である。
これらの図10及び図11には、第2部位W12の配策作業を受けて板上でワイヤハーネスW1が完成した合体布線板14が終了位置P12まで移動してくると、この終了位置P12においてワイヤハーネスW1が取り外される様子が示されている。ワイヤハーネス製造装置1では、ワイヤハーネスW1が取り外されて空荷となった合体布線板14は、第2戻りライン134における終了降下機構134aによって終了位置P12から終了下方位置P16まで下げられる。終了降下機構134aは、合体布線板14が終了下方位置P16に達すると、この時点で合体布線板14を支持する第2製造ライン132のライン端部132aと一緒に、終了下方位置P16まで降下方向D15に降下させる。本実施形態では、終了降下機構134aとして油圧リフタが採用されている。合体布線板14と一緒に降下したライン端部132aは、第2戻りライン134における第2ライン部分134bの終了下方位置P16側の端部に連結する。このラインの連結により、終了下方位置P16まで降下した空荷の合体布線板14が第2ライン部分134bへとスムーズに受け渡される。合体布線板14が第2ライン部分134bへと移行すると、終了降下機構134aが復位し、合体布線板14と一緒に降下していたライン端部132aも第2製造ライン132へと戻って、次の合体布線板14の到着を待つこととなる。他方、第2ライン部分134bへと移行した空荷の合体布線板14は、第2戻りルートR14に沿って分離位置P14に向かうこととなる。
本実施形態では、複数の合体布線板14が第2移動ルートR12に沿って順次に終了位置P12に達し、ワイヤハーネスW1が取り外されて終了下方位置P16に下げられる。そして、この合体布線板14が第2ライン部分134bへと移行して終了位置P12及び終了下方位置P16のスペースが空くと、次の合体布線板14が終了位置P12に移行し、ワイヤハーネスW1の取外しと終了下方位置P16への降下が行われる。終了位置P12では、このような一連の動作が繰返し行われる。
次に、図1~図11に示されているワイヤハーネス製造装置1を用いて行われるワイヤハーネス製造方法について、ここまでの説明を重複する部分もあるが改めて以下に説明する。
本実施形態におけるワイヤハーネス製造方法は、第1配策工程と、合体工程と、第2配策工程と、第2戻り工程と、第1戻り工程と、を備えている。
第1配策工程は、図6に示されているように、第1製造ライン131上で第1布線板11を移動させながら、ワイヤハーネスW1における第1部位W11の配策作業を第1布線板11に対して行う工程である。第1部位W11の配策作業は、第1布線板11が合体位置P13に達するまでに完了する。このとき、第2部位W12を構成する電線の一部が第1布線板11上に載置されることとなる。
合体工程は、図7及び図8に示されているように、配策済みの第1部位W11が載せられた状態の第1布線板11を、当該第1布線板11が着脱可能に合体する形状を有した第2布線板12に合体させる工程である。この合体工程では、空荷の合体布線板14における第2布線板12からの第1布線板11の分離、分離後の第2布線板12の合体位置P13への上昇、及びその第2布線板12への新たな第1布線板11の合体、が行われる。
第2配策工程は、図9に示されているように、第2製造ライン132上で合体布線板14を移動させながら、第2部位W12の配策作業を第2布線板12に対して行う工程である。ここでの配策作業では、第1布線板11上やその近傍にまとめられて配置された電線が布線板の境界を跨いで第2布線板12へと延ばされて第2部位W12の配策が行われることとなる。第2部位W12の配策作業は合体布線板14が終了位置P12に達するまでに完了し、この第2配策工程においてワイヤハーネスW1が完成する。
第2戻り工程は、終了位置P12で合体布線板14から完成したワイヤハーネスW1が取り外されて空荷となった合体布線板14のうちの第2布線板12を合体位置P13に戻す工程である。この第2戻り工程では、まず、空荷となった合体布線板14が、終了下方位置P16へと下げられて第2戻りルートR14に沿って分離位置P14まで送られる。そして、この分離位置P14で第1布線板11が分離されて、残る第2布線板12が分離位置P14から合体位置P13へと上げられる。このように上げられた第2布線板12が次回の合体工程に供される。
第1戻り工程は、分離位置P14で分離された空荷の第1布線板11を配策の開始位置P11に戻す工程である。この第1戻り工程では、空荷の第1布線板11が第1戻りルートR13に沿って開始下方位置P15まで送られる。そして、図4及び図5に示されているように、この開始下方位置P15で空荷の第1布線板11が開始位置P11へと上げられる。このように上げられた第1布線板11が次回の第1配策工程に供される。
本実施形態におけるワイヤハーネス製造方法では、以上に説明した第1配策工程、合体工程、第2配策工程、第2戻り工程、及び第1戻り工程、が複数の第1布線板11及び第2布線板12を配策対象として繰返し実行される。
以上に説明した実施形態のワイヤハーネス製造装置1及びワイヤハーネス製造方法によれば、次のような効果を奏することができる。即ち、本実施形態では、ワイヤハーネスW1における第1部位W11と第2部位W12とのそれぞれに対する布線板が用意されている。このため、車種に応じて第1部位W11に対応する第1布線板11と第2部位W12に対応する第2布線板12の組み合わせを変更することで、車種による配策形状の違いを吸収して、全体としてワイヤハーネスW1を同一の製造ラインで共通に製造することができる。つまり、本実施形態のワイヤハーネス製造装置1及びワイヤハーネス製造方法によれば、車種の違いに関わらず共通の製造ラインでワイヤハーネスW1を製造することができる。
ここで、本実施形態では、第1布線板11及び第2布線板12が、各々複数ずつ設けられ、第1部位W11の配策作業、布線板の合体、及び第2部位W12の配策作業、が複数の第1布線板11及び第2布線板12を対象に順次に行われる。この構成によれば、一のワイヤハーネスW1における第1部位W11の配策作業と、他のワイヤハーネスW1における第2部位W12の配策作業と、を同時進行で行うことができるので、複数のワイヤハーネスW1を効率的に製造することができる。
また、本実施形態では、案内支持部13が、第1布線板11を対象とした第1製造ライン131と、合体布線板14における第2布線板12を対象とした第2製造ライン132と、を備えている。この構成によれば、第1部位W11の配策作業が行われる第1製造ライン131及び第2部位W12の配策作業が行われる第2製造ライン132が、合体位置P13で結合されて1本のラインとなる。このような製造ラインの結合により、ワイヤハーネスW1の製造に係る一連の作業が、1本の製造ラインに沿った流れ作業でスムーズに行われるので好適である。
また、本実施形態では、案内支持部13が、合体布線板14のうちの第2布線板12を合体位置P13に戻す第2戻りライン134と、第1布線板11を配策の開始位置P11に戻す第1戻りライン133と、を備えている。この構成によれば、第1布線板11が開始位置P11と終了位置P12の間で循環し、第2布線板12が合体位置P13と終了位置P12の間で循環する。このような布線板の循環により、第1部位W11及び第2部位W12の配策作業に各布線板が繰返し供されるので、ワイヤハーネスW1の製造を効率的に行うことができる。
また、本実施形態では、第1戻りライン133が、第1製造ライン131の下方を延在する第1ライン部分133aと、開始前上昇機構133bと、を備えている。また、第2戻りライン134が、終了降下機構134aと、第2製造ライン132の下方を延在する第2ライン部分134bと、合体前上昇機構134cと、を備えている。この構成によれば、第1製造ライン131と第1戻りライン133における第1ライン部分133aが上下二段に配置されて開始前上昇機構133bを介して連結されている。また、第2製造ライン132と第2戻りライン134における第2ライン部分134bが上下二段に配置されて終了降下機構134a及び合体前上昇機構134cを介して連結されている。各ラインのこのような上下二段の配置により、ワイヤハーネス製造装置1を、その設置スペースを抑えてコンパクトに設置することができる。
また、本実施形態では、案内支持部13が、電力供給を中継する電力中継機構131aを備えている。この構成によれば、第1布線板11での配策手順を案内するナビゲーション機能を電力中継機構131aからの電力を受けて動作させることができる。
また、本実施形態では、電力中継機構131aが、導電性の金属板で形成された電力中継板131a-1と、第1布線板11を支持するとともに、電力中継板131a-1で中継される電力を第1布線板11に送る金属車輪131a-2と、を備えている。この構成によれば、金属車輪131a-2を電力中継板131a-1上で回転させることによる第1布線板11のスムーズな移動と、金属車輪131a-2及び電力中継板131a-1を介した第1布線板11への電力中継と、を良好に両立させることができる。
尚、以上に説明した実施形態はワイヤハーネス製造装置及びワイヤハーネス製造方法の代表的な形態を示したに過ぎず、ワイヤハーネス製造装置及びワイヤハーネス製造方法は、これに限定されるものではなく種々変形して実施することができる。
例えば、上述の実施形態では、ワイヤハーネス製造装置の一例として、第1布線板11及び合体布線板14が案内支持部13の移動手段によって自動的にスライド移動するワイヤハーネス製造装置1が例示されている。しかしながら、ワイヤハーネス製造装置は、これに限るものではなく、布線板を自動的に移動させる手段を設けず、上述の布線板が作業者によって手動でスライドされるものであってもよい。また、布線板の移動を手動でスライドさせる製造ラインと自動でスライドさせる製造ラインを組み合わせてもよい。例えば、第1製造ラインでは第1布線板を作業者が手動でスライドさせ、第製造ラインでは合体布線板を自動的にスライドさせることとしてもよい。
また、上述の実施形態では、ワイヤハーネス製造装置の一例として、第1布線板11での第1部位W11の配策が、第2部位W12の電線の一部が第1布線板11上やその近傍にまとめられて配置された状態で完結するワイヤハーネス製造装置1が例示されている。第2部位W12の配策は、第1布線板11と第2布線板12との合体後に、まとめられた電線が第2布線板12へと延ばされて行われる。しかしながら、ワイヤハーネス製造装置は、これに限るものではなく、例えば第1部位の一部の配策作業が第1布線板で行われ、布線板の合体後に第1部位の残りと第2部位の配策作業が第2布線板で行われるものであってもよい。若しくは、ワイヤハーネス製造装置は、第1布線板において第1部位の全てと第2部位の一部について配策作業が行われ、合体後に第2布線板において第2部位の残りの部分の配策作業が行わるものであってもよい。そして、これらのワイヤハーネス製造装置において、第1布線板での配策終了時点で、第2布線板で配策される電線の少なくとも一部が第1布線板上又はその近傍に配置されることとしてもよい。
また、上述の実施形態では、ワイヤハーネス製造装置で製造されるワイヤハーネスの一例として、2つの部位に概念的に分割されるワイヤハーネスW1が例示されている。しかしながら、ワイヤハーネス製造装置で製造されるワイヤハーネスはこれに限るものではない。ワイヤハーネスは、例えば第1部位と第2部位とに物理的に分割されて、各部位の端部に設けられたコネクタ同士を嵌合させることで一体となるもの等であってもよい。この場合、第1布線板では、第2部位との接続用のコネクタを備えた第1部位の配策作業が行われる。布線板の合体後、第1部位のコネクタに第2部位のコネクタを嵌合させるとともに、このコネクタへと至るように第2部位の配策作業が第2布線板で行われる。尚、コネクタを介して分割されるワイヤハーネスを製造する場合、そのコネクタ接続の位置は、第1布線板と第2布線板との境界上であってもよく、あるいは、第1布線板と第2布線板との何れか一方の板上であってもよい。
また、上述の実施形態では、ワイヤハーネス製造装置の一例として、第1布線板11及び第2布線板12のみを合体させるワイヤハーネス製造装置1が例示されている。しかしながら、ワイヤハーネス製造装置はこれに限るものではない。ワイヤハーネス製造装置は、第1布線板と第2布線板とを合体させるものであれば、更なる布線板を追加して、合計で3つ以上の布線板を合体させるものとしてもよい。この場合、追加の布線板の合体を、第1布線板と第2布線板との合体位置において一緒に行うこととしてもよく、あるいは、第1布線板と第2布線板との合体位置とは別の合体位置で行うこととしてもよい。また、第1布線板や第2布線板を含む複数の布線板の合体を複数の合体位置で行う場合、一の布線板での配策作業が完了すると他の布線板と合体させるというように、玉突き状に布線板を増やして順次に合体させることとしてもよい。
また、上述の実施形態では、第1布線板及び第2布線板の一例として、矩形板状の第1布線板11、及び、この第1布線板11が嵌合可能な凹部が設けられた、第1布線板11よりも大きなL字板状の第2布線板12、が例示されている。しかしながら、第1布線板及び第2布線板は、これに限るものではない。第1布線板及び第2布線板は、互いに着脱可能であれば、例えば、第1布線板を第2布線板よりも大きなL字板状としてもよく、第1布線板と第2布線板を互いに同形状で同サイズのものとしてもよい。このように、第1布線板及び第2布線板の形状やサイズは任意に設定し得るものである。
また、上述の実施形態では、案内支持部の一例として、複数の構造フレーム13aを組み合わせて形成された案内支持部13が例示されている。しかしながら、案内支持部は、これに限るものではなく、第1布線板との合体位置で第2布線板を支持するとともに、合体位置まで第1布線板を案内しつつ支持するものであれば、その具体的構成等についてはこれを問うものではない。
また、上述の実施形態では、ワイヤーネス製造装置の一例として、第1布線板11及び第2布線板12が、各々複数ずつ設けられたワイヤハーネス製造装置1が例示されている。しかしながら、ワイヤーネス製造装置は、これに限るものではなく、第1布線板及び第2布線板が、各々1つずつ設けられたもの等であってもよい。
また、上述の実施形態では、案内支持部の一例として、第2戻りライン134と第1戻りライン133とを備えた案内支持部13が例示されている。しかしながら、案内支持部は、これに限るものではなく、上記のような戻りラインは備えずに、作業終了後の布線板を作業開始位置へと作業者が持ち運びする構成としてもよい。
また、上述の実施形態では、案内支持部の一例として、製造ラインと戻りラインとが上下二段に配置された案内支持部13が例示されている。しかしながら、案内支持部における製造ラインと戻りラインとの配置は、これに限るものではなく、例えば製造ラインと戻りラインとが横並びに配置されたものであってもよく、あるいは、製造ラインと戻りラインとが円環状に配置されたもの等であってもよい。即ち、案内支持部における製造ラインと戻りラインとは、任意のルートで配置され得るものである。
また、上述の実施形態では、案内支持部の一例として、電力中継機構131aを備えた案内支持部13が例示されている。しかしながら、案内支持部は、これに限るものではなく、電力中継機構は設けないこととしてもよい。
ここで、上述の実施形態では、ワイヤハーネス製造装置の一例として、ナビゲーション機能を有しているのが第1布線板11のみであり、電力中継機構131aが第1布線板11のみを対象として電力供給を中継するワイヤハーネス製造装置1が例示されている。しかしながら、ワイヤハーネス製造装置はこれに限るものではなく、合体後の第2布線板での配策作業についてもナビゲーション機能が設けられ、電力中継機構が、第2布線板及び案内支持部における第2製造ラインに設けられてもよい。即ち、第1布線板及び第2布線板のうち一方の布線板のみ、あるいは両方の布線板を、電力の中継先としてもよい。また、両方の布線板を中継先とする場合は、一方の布線板を介した間接的なものであってもよい。更には、第1布線板や第2布線板に設けられる動作機能は、電力供給を受けて動作する機能であれば、ナビゲーション機能に限らず、任意に設定された機能であってもよい。
また、上述の実施形態では、電力中継機構の一例として、各々が導電性の電力中継板131a-1及び金属車輪131a-2を備えた電力中継機構131aが例示されている。しかしながら、電力中継機構は、これに限るものではなく、その具体的な機構態様を問うものではない。電力中継機構は、例えば、案内支持部側に設けられて布線板の移動ルートに沿って溝が形成された導電性の金属レール、及び、布線板側に設けられて上記の溝の内面を摺擦しながらスライド移動する導電性の金属リブ、を備えた機構等であってもよい。また、電力中継機構は、非接触で給電される機構でもよい。尚、電力中継板及び金属車輪を設ける場合であっても、その金属材料は上述の実施形態のように銅に限るものではなく、導電性を有する金属であれば任意のものを採用し得る。
1 ワイヤハーネス製造装置
11 第1布線板
12 第2布線板
13 案内支持部
13a 構造フレーム
14 合体布線板
21 オフラインの作業スペース
131 第1製造ライン
131a 電力中継機構
131a-1 電力中継板
131a-2 金属車輪
132 第2製造ライン
133 第1戻りライン
133a 第1ライン部分
133a-1,134b-1 ライン端部
133b 開始前上昇機構
134 第2戻りライン
134a 終了降下機構
134b 第2ライン部分
134c 合体前上昇機構
P11 開始位置
P12 終了位置
P13 合体位置
P14 分離位置
P15 開始下方位置
P16 終了下方位置
R11 第1移動ルート
R12 第2移動ルート
R13 第1戻りルート
R14 第2戻りルート
CN1 第1係合部
CN2 第2係合部
W1 ワイヤハーネス
W11 第1部位
W12 第2部位
EG1 エンジン
BD1 ボディ
BD11 電源
BD12 エンジン制御装置
D11 循環方向
D12,D13 上昇方向
D14 合体方向
D15 降下方向

Claims (8)

  1. 第1部位及び第2部位を有するワイヤハーネスにおける前記第1部位の少なくとも一部の配策作業が行われるとともに所定の移動方向に移動する第1布線板と、
    配策済みの前記第1部位が載せられた状態の前記第1布線板の前記移動方向の前方側の合体位置に配置され、前記移動方向に移動してきた前記第1布線板が着脱可能に合体する形状を有し、合体後に前記第2部位の少なくとも一部の配策作業が行われて前記ワイヤハーネスを完成させる第2布線板と、
    記合体位置で前記第2布線板を支持するとともに、前記合体位置まで前記第1布線板を前記移動方向に案内しつつ支持する案内支持部と、
    を備えたことを特徴とするワイヤハーネス製造装置。
  2. 前記第1布線板及び前記第2布線板が、各々複数ずつ設けられ、
    前記案内支持部が、複数の前記第1布線板それぞれにおいて前記第1部位の配策作業が行われながら前記第1布線板を前記合体位置まで順次に案内するとともに、当該合体位置で複数の前記第2布線板と順次に合体させて合体後の各前記第2布線板において前記第2部位の配策作業が行われることを特徴とする請求項1に記載のワイヤハーネス製造装置。
  3. 前記案内支持部が、
    所定の開始位置から前記合体位置まで第1移動ルートに沿って前記第1布線板を移動可能に支持し、当該第1布線板において前記第1部位の配策作業が行われながら前記第1布線板を前記合体位置まで移動させる第1製造ラインと、
    前記第1布線板及び前記第2布線板が互いに合体した合体布線板を、前記合体位置から、完成した前記ワイヤハーネスが取り外される終了位置まで第2移動ルートに沿って移動可能に支持し、前記合体布線板の前記第2布線板において前記第2部位の配策作業が行われながら前記合体布線板を前記終了位置まで移動させる第2製造ラインと、
    を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のワイヤハーネス製造装置。
  4. 前記案内支持部が、
    前記合体布線板を、前記ワイヤハーネスが取り外された後に前記終了位置から前記合体位置の近傍の分離位置まで前記第2移動ルートとは異なる第2戻りルートに沿って移動させ、前記分離位置で前記第1布線板を分離して前記第2布線板のみを前記合体位置に戻す第2戻りラインと、
    前記分離位置で前記第2布線板から分離した前記第1布線板を、前記第1移動ルートとは異なる第1戻りルートに沿って移動させて前記開始位置に戻す第1戻りラインと、
    を備えていることを特徴とする請求項3に記載のワイヤハーネス製造装置。
  5. 前記分離位置が前記合体位置の下方に位置し、
    前記第1戻りラインが、
    前記分離位置から前記開始位置の下方に位置する開始下方位置まで前記第1製造ラインの下方を当該第1製造ラインと平行に延在して前記第1布線板を当該開始下方位置まで移動させる第1ライン部分と、
    前記第1布線板を前記開始下方位置から前記開始位置まで上昇させる開始前上昇機構と、
    を備え、
    前記第2戻りラインが、
    前記合体布線板を前記終了位置から当該終了位置の下方に位置する終了下方位置まで降下させる終了降下機構と、
    前記終了下方位置から前記分離位置まで、前記第2製造ラインの下方を当該第2製造ラインと平行に延在して前記合体布線板を前記分離位置まで移動させる第2ライン部分と、
    前記分離位置で前記第1布線板を前記第2布線板から分離し、分離後の前記第2布線板を前記分離位置から前記合体位置まで上昇させる合体前上昇機構と、
    を備えていることを特徴とする請求項4に記載のワイヤハーネス製造装置。
  6. 前記第1布線板及び前記第2布線板のうち少なくともどちらか一方が電力供給を受けて動作する動作機能を有しており、
    前記案内支持部が、前記電力供給を中継する電力中継機構を備えることを特徴とする請求項1~5のうち何れか一項に記載のワイヤハーネス製造装置。
  7. 前記電力中継機構が、
    導電性の金属板で形成されて少なくとも前記移動方向に沿った案内ルートに沿って延在し、前記第1布線板及び前記第2布線板のうち少なくともどちらか一方への前記電力供給を中継する電力中継板と、
    前記電力中継板に接触して転がるように設けられた導電性金属の車輪であって、前記電力中継板上を移動可能に、前記第1布線板及び前記第2布線板のうち少なくともどちらか一方を支持するとともに、前記電力中継板で中継される電力を前記第1布線板に送る金属車輪と、
    を備えることを特徴とする請求項6に記載のワイヤハーネス製造装置。
  8. 第1部位及び第2部位を有するワイヤハーネスにおける前記第1部位の少なくとも一部の配策作業を第1布線板に対して行うとともに当該第1布線板を所定の移動方向に移動させる第1配策工程と、
    配策済みの前記第1部位が載せられた状態の前記第1布線板を、当該第1布線板の前記移動方向の前方側の合体位置に配置されて前記移動方向に移動してきた前記第1布線板が着脱可能に合体する形状を有した第2布線板に合体させる合体工程と、
    前記第1布線板と合体後の第2布線板に対し前記第2部位の少なくとも一部の配策作業を行って前記ワイヤハーネスを完成させる第2配策工程と、
    を備えたことを特徴とするワイヤハーネス製造方法。
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