JP2007060827A - 制御装置の配線方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 作業者が楽な姿勢で各制御機器間の配線作業を行うことができ、また各制御機器間の配線を行う際の手間を大幅に省くことができ、さらに配線の作業時間を大幅に短縮することができる制御装置の配線方法を提供する。
【解決手段】 筐体10およびこの筐体10に内蔵された複数の制御機器11を有する制御装置における、各制御機器11間の配線を行うにあたり、まず筐体10、複数の制御機器11および複数の電線1を準備する。次に、準備された各電線1に接続端子2をそれぞれ取り付ける。そして、各々接続端子2が取り付けられた複数の電線1を結束部材8により結束して電線束9とする。一方、準備された筐体10に各制御機器11を予めそれぞれ取り付ける。最後に、この筐体10に取り付けられた各制御機器11に、電線束9の各接続端子2を取り付けることによって、各制御機器11間の配線を行う。
【選択図】 図1
【解決手段】 筐体10およびこの筐体10に内蔵された複数の制御機器11を有する制御装置における、各制御機器11間の配線を行うにあたり、まず筐体10、複数の制御機器11および複数の電線1を準備する。次に、準備された各電線1に接続端子2をそれぞれ取り付ける。そして、各々接続端子2が取り付けられた複数の電線1を結束部材8により結束して電線束9とする。一方、準備された筐体10に各制御機器11を予めそれぞれ取り付ける。最後に、この筐体10に取り付けられた各制御機器11に、電線束9の各接続端子2を取り付けることによって、各制御機器11間の配線を行う。
【選択図】 図1
Description
本発明は、筐体およびこの筐体に内蔵された複数の制御機器を有する制御装置における、各制御機器間の配線を行う方法に関する。
従来より、筐体およびこの筐体に内蔵された複数の制御機器を有する制御装置における、各制御機器間の配線を行う方法としては、まず筐体の内部に各制御機器を取り付け、その後にこの筐体の内部に取り付けられた各制御機器間に電線の配線をそれぞれ行う方法が知られている。
そして、各制御機器間に電線の配線を1本ずつ行った後、配線された各電線の整線および結束を行い、最後に各制御機器間の電気的な接続状態の確認を例えばチェッカー等により行う。
ここで、制御装置とは具体的には例えばエレベータ設備等の電気設備に用いられる制御盤のことをいい、制御機器とは例えばインバータ、トランスあるいはリアクトル等のことをいう。また、筐体は例えば制御機器を保護するためのカバーとして用いられる。
そして、各制御機器間に電線の配線を1本ずつ行った後、配線された各電線の整線および結束を行い、最後に各制御機器間の電気的な接続状態の確認を例えばチェッカー等により行う。
ここで、制御装置とは具体的には例えばエレベータ設備等の電気設備に用いられる制御盤のことをいい、制御機器とは例えばインバータ、トランスあるいはリアクトル等のことをいう。また、筐体は例えば制御機器を保護するためのカバーとして用いられる。
制御装置における各制御機器間の他の配線方法としては、例えば特許文献1、2に示す方法が知られている。
しかしながら、従来の制御装置の配線方法においては、まず筐体の内部に各制御機器を取り付け、その後に筐体の内部に取り付けられた各制御機器間で電線の配線を一本ずつ行うので、筐体の構造や各制御機器の取り付け位置によっては、作業者が配線作業を行うのに手間がかかったり、作業者が無理な姿勢で配線作業を行ったりしなければならないという問題がある。また、このことにより、配線の作業時間が長くなってしまうおそれがある。
さらに、各制御機器間で配線しなければならない電線の数が多い場合には、一本ずつ筐体内部で電線の引き回しを行わなければならない上に、一の電線の配線中において既に敷設された他の電線に絡まる可能性が高くなるので、配線作業の手間がさらに煩雑になるという問題がある。
さらに、各制御機器間で配線しなければならない電線の数が多い場合には、一本ずつ筐体内部で電線の引き回しを行わなければならない上に、一の電線の配線中において既に敷設された他の電線に絡まる可能性が高くなるので、配線作業の手間がさらに煩雑になるという問題がある。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、作業者が楽な姿勢で各制御機器間の配線作業を行うことができ、各制御機器間の配線を行う際の手間を大幅に省くことができ、さらに配線の作業時間を大幅に短縮することができる制御装置の配線方法を提供することを目的とする。
本発明は、筐体およびこの筐体に内蔵された複数の制御機器を有する制御装置にて各制御機器間の配線を行う方法において、筐体、複数の制御機器および複数の電線をそれぞれ準備する準備工程と、準備された各電線に接続端子をそれぞれ取り付ける接続端子取り付け工程と、前記接続端子取り付け工程により各々接続端子が取り付けられた複数の電線を結束して電線束とする結束工程と、準備された筐体に各制御機器をそれぞれ取り付ける制御機器取り付け工程と、前記制御機器取り付け工程により筐体に取り付けられた各制御機器に、前記結束工程により形成された電線束の各接続端子を取り付けることによって、各制御機器間の配線を行う配線工程と、を備えたことを特徴とする制御装置の配線方法である。
このような制御装置の配線方法によれば、最初に筐体に各制御機器を取り付けてからこれらの制御機器間で一本ずつ電線の配線を行う場合と比較して、複数の電線を最初に一纏めにして電線束を形成してから、筐体に固定された各制御機器にこの電線束を取り付けるので、作業者は楽な姿勢で各制御機器間の配線作業を行うことができる。また各制御機器間の配線を行う際の手間を大幅に省くことができる。さらに、筐体に取り付けられた制御機器間で一本ずつ電線の配線を行う場合と比較して配線の作業時間を大幅に短縮することができる。
このような制御装置の配線方法によれば、最初に筐体に各制御機器を取り付けてからこれらの制御機器間で一本ずつ電線の配線を行う場合と比較して、複数の電線を最初に一纏めにして電線束を形成してから、筐体に固定された各制御機器にこの電線束を取り付けるので、作業者は楽な姿勢で各制御機器間の配線作業を行うことができる。また各制御機器間の配線を行う際の手間を大幅に省くことができる。さらに、筐体に取り付けられた制御機器間で一本ずつ電線の配線を行う場合と比較して配線の作業時間を大幅に短縮することができる。
本発明の制御装置の配線方法においては、前記結束工程において、複数の電線の結束を行う際に、各電線の長さおよび各電線間の相対位置が、前記制御機器取り付け工程により筐体に取り付けられたときの各制御機器間の位置関係に基づいて算出された長さおよび相対位置となるよう、各電線の整線を行うことが好ましい。
このような制御装置の配線方法によれば、筐体に取り付けられた各制御機器に、結束工程により形成された電線束の各接続端子を取り付ける際に、各電線の長さに大きな過不足が生じたり、筐体内部における各制御機器に対する各接続端子の取り付けの作業が困難となったりすることを抑止することができ、電線束の各電線を各制御機器間で確実に配線することができる。
このような制御装置の配線方法によれば、筐体に取り付けられた各制御機器に、結束工程により形成された電線束の各接続端子を取り付ける際に、各電線の長さに大きな過不足が生じたり、筐体内部における各制御機器に対する各接続端子の取り付けの作業が困難となったりすることを抑止することができ、電線束の各電線を各制御機器間で確実に配線することができる。
本発明の制御装置の配線方法においては、前記結束工程において、まず複数の電線を基台上に載置し、次にこの基台上の複数の電線を結束部材により結束して電線束とするようになっており、前記基台の表面には、各電線が載置されるべき場所を示す配線ラインが予め描かれており、前記結束工程の際に各電線を基台の表面に描かれた配線ラインに沿って載置するようになっていることが好ましい。
このような制御装置の配線方法によれば、各電線の長さおよび各電線間の相対位置を所望の長さおよび所望の相対位置とするような電線の整線を、容易かつ確実に行うことができる。
このような制御装置の配線方法によれば、各電線の長さおよび各電線間の相対位置を所望の長さおよび所望の相対位置とするような電線の整線を、容易かつ確実に行うことができる。
本発明は、筐体およびこの筐体に内蔵された複数の制御機器を有する制御装置にて各制御機器間の配線を行う方法において、筐体、複数の制御機器および複数の電線をそれぞれ準備する準備工程と、準備された各電線に接続端子をそれぞれ取り付ける接続端子取り付け工程と、前記接続端子取り付け工程により各々接続端子が取り付けられた複数の電線を結束して電線束とするとともに、各接続端子に各制御機器をそれぞれ取り付ける結束工程と、準備された筐体に、前記結束工程により形成された電線束に接続された各制御機器をそれぞれ取り付ける制御機器取り付け工程と、を備えたことを特徴とする制御装置の配線方法である。
このような制御装置の配線方法によれば、最初に筐体に各制御機器を取り付けてからこれらの制御機器間で一本ずつ電線の配線を行う場合と比較して、複数の電線を最初に一纏めにして電線束を形成するとともにこの電線束に予め各制御機器を接続させているので、作業者は楽な姿勢で各制御機器間の配線作業を行うことができる。また各制御機器間の配線を行う際の手間を大幅に省くことができる。さらに、筐体に取り付けられた制御機器間で一本ずつ電線の配線を行う場合と比較して配線の作業時間を大幅に短縮することができる。
このような制御装置の配線方法によれば、最初に筐体に各制御機器を取り付けてからこれらの制御機器間で一本ずつ電線の配線を行う場合と比較して、複数の電線を最初に一纏めにして電線束を形成するとともにこの電線束に予め各制御機器を接続させているので、作業者は楽な姿勢で各制御機器間の配線作業を行うことができる。また各制御機器間の配線を行う際の手間を大幅に省くことができる。さらに、筐体に取り付けられた制御機器間で一本ずつ電線の配線を行う場合と比較して配線の作業時間を大幅に短縮することができる。
本発明の制御装置の配線方法においては、前記結束工程を行った後であって前記制御機器取り付け工程を行う前に、前記結束工程により形成された電線束にそれぞれ接続された各制御機器間の電気的な接続状態を確認する接続状態確認工程を行うことが好ましい。
このような制御装置の配線方法によれば、筐体に各制御機器を取り付けてこれらの制御機器間に各電線を配線した後に各制御機器間の電気的な接続状態を確認する場合と比較して、各制御機器は筐体の内部に未だ取り付けられていないので作業者は容易にこれらの制御機器間の電気的な接続状態を確認することができる。
このような制御装置の配線方法によれば、筐体に各制御機器を取り付けてこれらの制御機器間に各電線を配線した後に各制御機器間の電気的な接続状態を確認する場合と比較して、各制御機器は筐体の内部に未だ取り付けられていないので作業者は容易にこれらの制御機器間の電気的な接続状態を確認することができる。
本発明の制御装置の配線方法によれば、作業者が楽な姿勢で各制御機器間の配線作業を行うことができ、また各制御機器間の配線を行う際の手間を大幅に省くことができ、さらに配線の作業時間を大幅に短縮することができる。
第1の実施の形態
以下、図面を参照して本発明の第1の実施の形態について説明する。図1(a)〜(e)は、本実施の形態の制御装置の配線方法を段階的に示す説明図である。
本実施の形態の制御装置の配線方法は、筐体10およびこの筐体10に内蔵された複数の制御機器11を有する制御装置における、各制御機器11間の配線を行う方法である。
ここで、本実施の形態における制御装置とは具体的には例えばエレベータ設備等の電気設備に用いられる制御盤のことをいい、制御機器11とは例えばインバータ、トランスあるいはリアクトル等のことをいう。また、筐体10は例えば制御機器11を保護するためのカバーとして用いられる。
以下、図面を参照して本発明の第1の実施の形態について説明する。図1(a)〜(e)は、本実施の形態の制御装置の配線方法を段階的に示す説明図である。
本実施の形態の制御装置の配線方法は、筐体10およびこの筐体10に内蔵された複数の制御機器11を有する制御装置における、各制御機器11間の配線を行う方法である。
ここで、本実施の形態における制御装置とは具体的には例えばエレベータ設備等の電気設備に用いられる制御盤のことをいい、制御機器11とは例えばインバータ、トランスあるいはリアクトル等のことをいう。また、筐体10は例えば制御機器11を保護するためのカバーとして用いられる。
この配線方法においては、まず筐体10、複数の制御機器11および複数の電線1をそれぞれ準備し、次に各電線1に接続端子2をそれぞれ取り付けるとともに複数の電線1を結束して電線束9とする。一方で、準備された筐体10に各制御機器11をそれぞれ取り付け、最後にこの筐体10に取り付けられた各制御機器11に電線束9の各接続端子2を取り付けることによって、各制御機器11間の配線を行うようになっている。
以下、このような制御装置の配線方法の各工程について詳述する。
以下、このような制御装置の配線方法の各工程について詳述する。
まず、筐体10、複数の制御機器11および複数の電線1をそれぞれ準備する準備工程を行う。この際に、後工程において各電線1に取り付けられる接続端子2や、各電線1を載置するための平板状の基台(ボード)3も準備しておく。この基台3の詳細の構成については後述する。
次に、図1(a)に示すように、準備された各電線1の両端に各接続端子2をそれぞれ取り付ける接続端子取り付け工程を行う。
次に、各々接続端子2が取り付けられた複数の電線1を結束部材8により結束して電線束9とする結束工程を行う。
具体的には、まず複数の電線1を基台3上に載置し、次にこの基台3上の複数の電線1を結束部材8により結束して電線束9とする。
具体的には、まず複数の電線1を基台3上に載置し、次にこの基台3上の複数の電線1を結束部材8により結束して電線束9とする。
準備工程において準備される平板状の基台3の構成の詳細について図1(b)を用いて説明する。図1(b)に示すように、基台3の表面には、各電線1が載置されるべき場所を示す配線ライン(電線引き回しライン)5が予め描かれている。また、この基台3の表面には、接続端子2を固定するための端子固定用部材4が取り付けられている。
ここで、基台3上に載置された各電線1の長さおよび各電線1間の相対位置が、筐体10に取り付けられたときの各制御機器11間の位置関係に基づいて算出された長さおよび相対位置となるよう、基台3の表面における配線ライン5および端子固定用部材4の位置が定められている。すなわち、基台3上の配線ライン5および端子固定用部材4に沿って各電線1を配置したときに、これらの各々の電線1が、最終的に組み立てられたときの制御装置の各制御機器11間で過不足なく確実に配線されるよう、配線ライン5および端子固定用部材4の位置が設定されている。
ここで、基台3上に載置された各電線1の長さおよび各電線1間の相対位置が、筐体10に取り付けられたときの各制御機器11間の位置関係に基づいて算出された長さおよび相対位置となるよう、基台3の表面における配線ライン5および端子固定用部材4の位置が定められている。すなわち、基台3上の配線ライン5および端子固定用部材4に沿って各電線1を配置したときに、これらの各々の電線1が、最終的に組み立てられたときの制御装置の各制御機器11間で過不足なく確実に配線されるよう、配線ライン5および端子固定用部材4の位置が設定されている。
結束工程において、このような構成の基台3上に複数の電線1を載置するにあたり、図1(c)に示すように各電線1を基台3の表面に描かれた配線ライン5に沿って載置する。同時、各電線1に取り付けられた接続端子2のうちの一部を、基台3の表面に設けられた端子固定用部材4に係合させてこれらの接続端子2を基台3に固定する。このようにして、各電線1の整線が行われる。
そして、配線ライン5に沿って基台3上に載置された複数の電線1を結束部材8により結束し、複数の電線1が束ねられた電線束9を形成する(図1(d)参照)。その後、電線束9に取り付けられた各接続端子2を端子固定用部材4から取り外したり、あるいは端子固定用部材4自体を基台3から取り外したりすることにより、電線束9を基台3から取り外す。
そして、配線ライン5に沿って基台3上に載置された複数の電線1を結束部材8により結束し、複数の電線1が束ねられた電線束9を形成する(図1(d)参照)。その後、電線束9に取り付けられた各接続端子2を端子固定用部材4から取り外したり、あるいは端子固定用部材4自体を基台3から取り外したりすることにより、電線束9を基台3から取り外す。
一方、準備工程により準備された筐体10に、各制御機器11をそれぞれ予め取り付ける制御機器取り付け工程を行う。この際に、各制御機器11間の実際の配線は未だ行われていない。
最後に、図1(e)に示すように、筐体10に取り付けられた各制御機器11に、電線束9の各接続端子2を取り付けることによって、各制御機器11間を配線する配線工程を行う。この際に、電線束9に端子固定用部材4が取り付けられていた場合には、この端子固定用部材4も筐体10の内面に取り付ける。
ここで、前述の結束工程において複数の電線1の結束を行う際に、各電線1の長さおよび各電線1間の相対位置が、筐体10に取り付けられたときの制御機器11間の位置関係に基づいて算出された長さおよび相対位置となるよう、各電線1の整線が行われており、このように整線が行われた各電線1を結束することにより電線束9が形成されている。このため、電線束9を各制御機器11間に取り付ける際に、この電線束9の各電線1が各制御機器11間で確実に配線されることとなる。
ここで、前述の結束工程において複数の電線1の結束を行う際に、各電線1の長さおよび各電線1間の相対位置が、筐体10に取り付けられたときの制御機器11間の位置関係に基づいて算出された長さおよび相対位置となるよう、各電線1の整線が行われており、このように整線が行われた各電線1を結束することにより電線束9が形成されている。このため、電線束9を各制御機器11間に取り付ける際に、この電線束9の各電線1が各制御機器11間で確実に配線されることとなる。
以上のように本実施の形態の制御装置の配線方法によれば、まず接続端子2が取り付けられた複数の電線1を結束して電線束9を形成し、一方で筐体10に予め各制御機器11を取り付けておき、最後にこの筐体10に取り付けられた各制御機器11に電線束9の各接続端子2を取り付けることによって、各制御機器11間の配線を行っている。このことにより、最初に筐体10に各制御機器11を取り付けてからこれらの制御機器11間で一本ずつ電線1の配線を行う場合と比較して、複数の電線1を最初に一纏めにして電線束9を形成してから、筐体10に固定された各制御機器11にこの電線束9を取り付けるので、作業者は楽な姿勢で各制御機器11間の配線作業を行うことができる。また各制御機器11間の配線を行う際の手間を大幅に省くことができる。さらに、筐体10に取り付けられた制御機器11間で一本ずつ電線1の配線を行う場合と比較して配線の作業時間を大幅に短縮することができる。
また、結束工程において、複数の電線1の結束を行う際に、各電線1の長さおよび各電線1間の相対位置が、制御機器取り付け工程により筐体10に取り付けられたときの各制御機器11間の位置関係に基づいて算出された長さおよび相対位置となるよう、各電線1の整線を行っている。このため、筐体10に取り付けられた各制御機器11に、結束工程により形成された電線束9の各接続端子2を取り付ける際に、各電線1の長さに大きな過不足が生じたり、筐体10内部における各制御機器11に対する各接続端子2の取り付けの作業が困難となったりすることを抑止することができ、電線束9の各電線1を各制御機器11間で確実に配線することができる。
さらに、基台3の表面には、各電線1が載置されるべき場所を示す配線ライン5が予め描かれており、前述の結束工程の際に各電線1を基台3の表面に描かれた配線ライン5に沿って載置するようになっている。このため、各電線1の長さおよび各電線1間の相対位置を所望の長さおよび所望の相対位置とするような電線1の整線を、容易かつ確実に行うことができる。
さらに、基台3の表面には、各電線1が載置されるべき場所を示す配線ライン5が予め描かれており、前述の結束工程の際に各電線1を基台3の表面に描かれた配線ライン5に沿って載置するようになっている。このため、各電線1の長さおよび各電線1間の相対位置を所望の長さおよび所望の相対位置とするような電線1の整線を、容易かつ確実に行うことができる。
第2の実施の形態
以下、図面を参照して本発明の第2の実施の形態について説明する。図2(a)〜(e)は、本実施の形態の制御装置の配線方法を段階的に示す説明図であり、図3は、図2に示す配線方法において接続状態の確認を行う際の各機器の斜視図である。
図2および図3に示す本実施の形態において、図1に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
以下、図面を参照して本発明の第2の実施の形態について説明する。図2(a)〜(e)は、本実施の形態の制御装置の配線方法を段階的に示す説明図であり、図3は、図2に示す配線方法において接続状態の確認を行う際の各機器の斜視図である。
図2および図3に示す本実施の形態において、図1に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
まず、筐体10、複数の制御機器11および複数の電線1をそれぞれ準備する準備工程を行い、次に、図2(a)に示すように、準備された各電線1の両端に各接続端子2をそれぞれ取り付ける接続端子取り付け工程を行う。
次に、各々接続端子2が取り付けられた複数の電線1を結束部材8により結束して電線束9とするとともに、各接続端子2に各制御機器11をそれぞれ取り付ける結束工程を行う。
具体的には、まず複数の電線1および各制御機器11を基台23上に載置し、次にこの基台23上の複数の電線1を結束部材8により結束して電線束9とするとともに、各電線1の接続端子2を各制御機器11に取り付けて電線束9と各制御機器11とを一体化させる。
本実施の形態において用いられる平板状の基台23の構成の詳細について図2(b)を用いて説明する。図2(b)に示すように、基台23の表面には、配線ライン5とともに各制御機器11が載置されるべき場所を示す制御機器載置領域12が予め描かれている。また、この基台23の表面には、接続端子2を固定するための端子固定用部材4が取り付けられている。
具体的には、まず複数の電線1および各制御機器11を基台23上に載置し、次にこの基台23上の複数の電線1を結束部材8により結束して電線束9とするとともに、各電線1の接続端子2を各制御機器11に取り付けて電線束9と各制御機器11とを一体化させる。
本実施の形態において用いられる平板状の基台23の構成の詳細について図2(b)を用いて説明する。図2(b)に示すように、基台23の表面には、配線ライン5とともに各制御機器11が載置されるべき場所を示す制御機器載置領域12が予め描かれている。また、この基台23の表面には、接続端子2を固定するための端子固定用部材4が取り付けられている。
ここで、基台23上に載置された各電線1の長さおよび各電線1間の相対位置が、筐体10に取り付けられたときの各制御機器11間の位置関係に基づいて算出された長さおよび相対位置となるよう、基台23の表面における配線ライン5、制御機器載置領域12および端子固定用部材4の位置が定められている。
結束工程において、このような構成の基台23上に複数の電線1および制御機器11を載置するにあたり、図2(c)に示すように各電線1を基台23の表面に描かれた配線ライン5に沿って載置し、また各制御機器11を基台23の表面の制御機器載置領域12上に載置する。同時に、各電線1に取り付けられた接続端子2のうちの一部を各制御機器11に係合させ、他の接続端子2は基台23の表面に設けられた端子固定用部材4に係合させて当該他の接続端子2を基台3に固定する。このようにして、各電線1の整線が行われる。
そして、配線ライン5に沿って基台23上に載置された複数の電線1を結束部材8により結束し、複数の電線1が束ねられた電線束9を形成する(図2(d)参照)。
そして、配線ライン5に沿って基台23上に載置された複数の電線1を結束部材8により結束し、複数の電線1が束ねられた電線束9を形成する(図2(d)参照)。
結束工程が行われた後に、図3に示すように、電線束9にそれぞれ接続された各制御機器11間の電気的な接続状態が所望の接続状態となっているか否かを確認する接続状態確認工程を行う。
具体的には、各制御機器11の端子または各端子固定用部材4にそれぞれリード線13を接続させ、これらのリード線13をコネクタ14等により結束させる。そして、電気的な接続状態の確認を行いたい2つの端子に対応するコネクタ14のピン(図示せず)に接続状態確認用ブザー15を取り付けて、これらの端子間が電気的に接続されているか否かの確認を行う。なお、本実施の形態においては上述の接続状態確認用ブザー15を用いる代わりに、コネクタ14自体に接続状態確認用チェッカー16を接続し、この接続状態確認用チェッカー16によりプログラミングを用いて一括して自動的に各制御機器11間の電気的な接続状態を確認してもよい。
具体的には、各制御機器11の端子または各端子固定用部材4にそれぞれリード線13を接続させ、これらのリード線13をコネクタ14等により結束させる。そして、電気的な接続状態の確認を行いたい2つの端子に対応するコネクタ14のピン(図示せず)に接続状態確認用ブザー15を取り付けて、これらの端子間が電気的に接続されているか否かの確認を行う。なお、本実施の形態においては上述の接続状態確認用ブザー15を用いる代わりに、コネクタ14自体に接続状態確認用チェッカー16を接続し、この接続状態確認用チェッカー16によりプログラミングを用いて一括して自動的に各制御機器11間の電気的な接続状態を確認してもよい。
接続状態確認工程が行われた後に、図2(d)に示すように、電線束9およびこの電線束9に接続された各制御機器11を基台23から取り外す。
最後に、図2(e)に示すように、電線束9に接続された各制御機器11をそれぞれ筐体10に取り付ける制御機器取り付け工程を行う。この際に、電線束9に取り付けられた端子固定用部材4も筐体10の内面に取り付ける。
最後に、図2(e)に示すように、電線束9に接続された各制御機器11をそれぞれ筐体10に取り付ける制御機器取り付け工程を行う。この際に、電線束9に取り付けられた端子固定用部材4も筐体10の内面に取り付ける。
以上のように本実施の形態の制御装置の配線方法によれば、まず複数の電線1を結束して電線束9を形成するとともにこの電線束9の各電線1に対応する制御機器11を取り付けておき、その後、前述の電線束9に接続された各制御機器11を筐体10の内部に取り付けている。このことにより、最初に筐体10に各制御機器11を取り付けてからこれらの制御機器11間で一本ずつ電線1の配線を行う場合と比較して、複数の電線1を最初に一纏めにして電線束9を形成するとともにこの電線束9に予め各制御機器11を接続させているので、作業者は楽な姿勢で各制御機器11間の配線作業を行うことができる。また各制御機器11間の配線を行う際の手間を大幅に省くことができる。さらに、筐体10に取り付けられた制御機器11間に一本ずつ電線1の配線を行う場合と比較して配線の作業時間を大幅に短縮することができる。
また、結束工程を行った後であって制御機器取り付け工程を行う前に、結束工程により形成された電線束9にそれぞれ接続された各制御機器11間の電気的な接続状態を確認する接続状態確認工程を行っているので、筐体10に各制御機器11を取り付けてこれらの制御機器11間に各電線1を配線した後に各制御機器11間の電気的な接続状態を確認する場合と比較して、各制御機器11は筐体10の内部に未だ取り付けられていないので作業者は容易にこれらの制御機器11間の電気的な接続状態を確認することができる。
1 電線
2 接続端子
3 基台(ボード)
4 端子固定用部材
5 配線ライン
8 結束部材
9 電線束
10 筐体
11 制御機器
12 制御機器載置領域
13 リード線
14 コネクタ
15 接続状態確認用ブザー
16 接続状態確認用チェッカー
23 基台
2 接続端子
3 基台(ボード)
4 端子固定用部材
5 配線ライン
8 結束部材
9 電線束
10 筐体
11 制御機器
12 制御機器載置領域
13 リード線
14 コネクタ
15 接続状態確認用ブザー
16 接続状態確認用チェッカー
23 基台
Claims (5)
- 筐体およびこの筐体に内蔵された複数の制御機器を有する制御装置にて各制御機器間の配線を行う方法において、
筐体、複数の制御機器および複数の電線をそれぞれ準備する準備工程と、
準備された各電線に接続端子をそれぞれ取り付ける接続端子取り付け工程と、
前記接続端子取り付け工程により各々接続端子が取り付けられた複数の電線を結束して電線束とする結束工程と、
準備された筐体に各制御機器をそれぞれ取り付ける制御機器取り付け工程と、
前記制御機器取り付け工程により筐体に取り付けられた各制御機器に、前記結束工程により形成された電線束の各接続端子を取り付けることによって、各制御機器間の配線を行う配線工程と、
を備えたことを特徴とする制御装置の配線方法。 - 前記結束工程において、複数の電線の結束を行う際に、各電線の長さおよび各電線間の相対位置が、前記制御機器取り付け工程により筐体に取り付けられたときの各制御機器間の位置関係に基づいて算出された長さおよび相対位置となるよう、各電線の整線を行うことを特徴とする請求項1記載の制御装置の配線方法。
- 前記結束工程において、まず複数の電線を基台上に載置し、次にこの基台上の複数の電線を結束部材により結束して電線束とするようになっており、
前記基台の表面には、各電線が載置されるべき場所を示す配線ラインが予め描かれており、前記結束工程の際に各電線を基台の表面に描かれた配線ラインに沿って載置するようになっていることを特徴とする請求項2記載の制御装置の配線方法。 - 筐体およびこの筐体に内蔵された複数の制御機器を有する制御装置にて各制御機器間の配線を行う方法において、
筐体、複数の制御機器および複数の電線をそれぞれ準備する準備工程と、
準備された各電線に接続端子をそれぞれ取り付ける接続端子取り付け工程と、
前記接続端子取り付け工程により各々接続端子が取り付けられた複数の電線を結束して電線束とするとともに、各接続端子に各制御機器をそれぞれ取り付ける結束工程と、
準備された筐体に、前記結束工程により形成された電線束に接続された各制御機器をそれぞれ取り付ける制御機器取り付け工程と、
を備えたことを特徴とする制御装置の配線方法。 - 前記結束工程を行った後であって前記制御機器取り付け工程を行う前に、前記結束工程により形成された電線束にそれぞれ接続された各制御機器間の電気的な接続状態を確認する接続状態確認工程を行うことを特徴とする請求項4記載の制御装置の配線方法。
Priority Applications (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5608861B1 (ja) * | 2013-09-20 | 2014-10-15 | 地方独立行政法人山口県産業技術センター | 制御ユニットとそれを搭載した電気制御盤 |
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JPS62193504A (ja) * | 1986-02-19 | 1987-08-25 | 富士電機株式会社 | 自動布線方法 |
JPS6358712A (ja) * | 1986-08-29 | 1988-03-14 | 株式会社日立製作所 | 自動布線装置 |
JPH07288050A (ja) * | 1994-04-18 | 1995-10-31 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | ワイヤーハーネスの保持器並びにそれを用いたハーネスロック装置およびワイヤーハーネスの保持方法 |
-
2005
- 2005-08-25 JP JP2005244015A patent/JP2007060827A/ja active Pending
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