JPH07288050A - ワイヤーハーネスの保持器並びにそれを用いたハーネスロック装置およびワイヤーハーネスの保持方法 - Google Patents

ワイヤーハーネスの保持器並びにそれを用いたハーネスロック装置およびワイヤーハーネスの保持方法

Info

Publication number
JPH07288050A
JPH07288050A JP6078864A JP7886494A JPH07288050A JP H07288050 A JPH07288050 A JP H07288050A JP 6078864 A JP6078864 A JP 6078864A JP 7886494 A JP7886494 A JP 7886494A JP H07288050 A JPH07288050 A JP H07288050A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
harness
wire harness
wire
opening
closing member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6078864A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Nagano
勇二 永野
Norio Ota
教男 太田
Kazuo Horie
和男 堀江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP6078864A priority Critical patent/JPH07288050A/ja
Publication of JPH07288050A publication Critical patent/JPH07288050A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Supply And Installment Of Electrical Components (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 ワイヤーハーネスWHを図板20に保持する
保持器10を設ける。この保持器10は、所定の工程が
終了するまで、ワイヤーハーネスWHの保持状態を維持
するように構成されている。そして、さらに保持器10
は、保持されたワイヤーハーネスWHを検出してハーネ
ス検出信号を出力する検出部12Gを含んでいる。 【効果】 図板20に採用されている治具21の形状に
よる制約や、人的要因によって、ワイヤーハーネスWH
が不用意に図板20から外されるのを確実に防止するこ
とができる。加えて、ワイヤーハーネスWHが保持器1
0に保持されている状態を確認してから、所定の工程に
移行することが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はワイヤーハーネスの保持
器並びにそれを用いたハーネスロック装置およびワイヤ
ーハーネスの保持方法に関し、より詳細には、組立図板
上に布線されるワイヤーハーネスの製造等に最適なワイ
ヤーハーネスの保持器並びにそれを用いたハーネスロッ
ク装置およびワイヤーハーネスの保持方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ワイヤーハーネスは、自動車、複写機等
に組み込まれる多数の電線、端子、コネクタ等からなる
電気配線システムである。このようなワイヤーハーネス
は、形態を特定することが困難であるため、通常組立図
板と呼ばれる作業台の上に布線されて最終形態が形成さ
れ、この組立図板の上で、コネクタ、プロテクタ、グロ
メット等の外装部品の取付け作業や、導通部分の導通検
査作業を行なうようにしている(例えば実開平4−99
313号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記取付け作業や導通
検査作業の容易性を図るとともに、人的要因による未完
成製品または未検査製品の流出を確実に防止するため、
本件出願人は、特願平5−275561号において、ワ
イヤーハーネスの保持器並びにこれを用いたワイヤーハ
ーネスの保持機構および保持方法を提案している。
【0004】本件出願人が提案している装置ないし方法
は、所定の構造を有する保持器を組立図板に設け、この
保持器によって、未完成製品または未検査製品の流出を
防止することを目的としている。上記先願の目的を十全
に達成するためには、ワイヤーハーネスを組立図板に固
定する際の準備工程、すなわち、ワイヤーハーネスを保
持器に固定する工程を作業者が確実に行なう必要があ
る。仮に人的要因によってワイヤーハーネスが保持器に
固定されないまま外装部品の取付け作業や通電部分の導
通検査作業が行なわれた場合には、上記作用効果を充分
に奏することができないからである。
【0005】そこで、上記先願の目的を達成することに
加え、ワイヤーハーネスを組立図板に固定する際の準備
工程をも確実に行なうことのできるワイヤーハーネスの
保持器並びにそれを用いたハーネスロック装置およびワ
イヤーハーネスの保持方法が真に望まれるのである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1は、ワイヤーハーネスの所定部位
を保持する電線保持部、電線保持部に取付けられ、且つ
ワイヤーハーネスを当該電線保持部と協働して囲繞可能
な囲繞位置とワイヤーハーネスを保持部から解放可能な
解放位置とに変位する開閉部材、囲繞位置に変位した開
閉部材を解放可能にロックするロック部、およびワイヤ
ーハーネスが電線保持部と開閉部材とに囲繞された際に
ハーネス検出信号を出力する検出部を含んでいることを
特徴とするワイヤーハーネスの保持器である。
【0007】また、請求項2記載の構成は、請求項1記
載のワイヤーハーネスの保持器において、電線保持部
は、組立図板の上に固定される本体部と、この本体部に
区画されてワイヤーハーネスを構成する電線束を、当該
電線束の径方向に挿入可能な挿入凹部とを有し、開閉部
材は、解放位置において挿入凹部を解放するとともに囲
繞位置において挿入凹部と協働し上記電線束を囲繞する
囲繞部材と、囲繞部材と一体的に形成され、解放位置に
おいて挿入凹部を覆うとともに囲繞位置において電線束
が挿入凹部に収容されるのを許容するレバー部材とを有
し、上記開閉部材を解放位置へ付勢する付勢部材、並び
に上記電線束がレバー部材を押し込むことによって開閉
部材が囲繞位置に変位するのを許容した状態で開閉部材
を支持する支持部材をさらに含むものである。
【0008】また、請求項3記載の構成は、請求項1記
載の保持器と、保持器のハーネス検出部およびロック部
に接続され、ハーネス検出信号が与えられたことを条件
にして、所定の工程終了後に上記ロック部のロックを解
除する制御手段とを備えていることを特徴とするハーネ
スロック装置である。
【0009】また、請求項4記載の構成は、請求項3記
載のハーネスロック装置において、上記制御手段は、保
持器に保持されたワイヤーハーネスに対し、所定の工程
が完了した時に工程完了信号を出力する工程完了信号出
力手段と接続され、且つハーネス検出信号に基づいて工
程完了信号出力手段の工程完了信号を処理するととも
に、工程完了信号に基づいて上記ロック部のロックを解
除するものである。また、請求項5記載の構成は、ワイ
ヤーハーネスを構成する電線束を組立図板に保持し、電
線束が保持されたことを示すハーネス検出信号を出力
し、電線束検出信号に基づいて、保持された電線束に対
し所定の処理を施す処理工程を行い、上記処理工程が終
了したことを示す工程完了信号を出力し、工程完了信号
に基づいて電線束を解放することを特徴とするワイヤー
ハーネスの保持方法である。
【0010】
【作用】請求項1記載の構成においては、開閉部材は、
解放位置にある際には、電線保持部を開き、ワイヤーハ
ーネスの電線保持部への導入を可能にするとともに、囲
繞位置にある際には、電線保持部と協働してワイヤーハ
ーネスを囲繞することができる。そして、囲繞位置にて
ワイヤーハーネスを囲繞している開閉部材は、ロック部
によってロックされるので、ロック部が解除されない限
り、開閉部材は、囲繞位置に維持されることになる。さ
らに、囲繞されたワイヤーハーネスは、検出部によって
検出され、検出部はハーネス検出信号を出力する。
【0011】また、請求項2記載の構成では、付勢部材
により、開閉部材は、通常は解放位置に付勢されてい
る。これにより開閉部材の囲繞部材は、電線保持部を構
成する挿入凹部を解放するとともに、レバー部材が挿入
凹部を覆うことになる。この状態で、ワイヤーハーネス
を構成する電線束がレバー部材を押し込むと、レバー部
材は、囲繞位置に変位することにより挿入凹部を解放し
て、上記電線束が挿入凹部に導入されるのを許容すると
ともに、このレバー部材の変位動作によって囲繞部材が
変位し、挿入凹部に導入された電線束の所定部位を挿入
凹部と協働して囲繞する。そして、開閉部材が囲繞位置
に変位すると、ロック部によって開閉部材がロックさ
れ、囲繞位置に維持されることになる。
【0012】次に、開閉部材のロックが解除されると、
付勢部材の付勢力により、開閉部材は解放位置に復帰
し、囲繞部材が挿入凹部を解放するとともに、レバー部
材が挿入凹部を覆うことになる。また、請求項3ないし
5記載の構成においては、ワイヤーハーネスが保持され
ることによってハーネス検出信号が出力される。このハ
ーネス検出信号が与えられることを条件として、制御手
段は、ロック部のロック解除を制御する。
【0013】特に、請求項4および5記載の構成におい
ては、ハーネス検出信号が与えられることにより、初め
て工程完了信号が処理されることになる。これにより、
ハーネス検出信号が出力されない限り工程完了信号が出
力されることはない。それとともに、工程完了信号が出
力されない限り、ワイヤーハーネスは、組立図板の上に
固定され続ける。
【0014】
【実施例】以下、添付図面を参照しつつ本発明の好まし
い実施例について詳述する。図1は、本発明の一実施例
におけるワイヤーハーネスの保持器を簡略化して示す斜
視図であり、図2は、図1の保持器の開閉部材が解放位
置にある状態を示す正面略図であり、図3は、図1の保
持器の開閉部材が閉塞位置にある状態を示す正面略図で
あり、図4は、図1の保持器の動作手順を示す概略図で
ある。
【0015】先ず、図1を参照して、本実施例における
ワイヤーハーネスの保持器10は、組立図板20の上に
載置される本体部12と、本体部12に取付けられてい
る開閉部材14とを備えている。本体部12は、中空に
形成された矩形の箱部12Aと、箱部12Aの両側面に
ビス12Bで固定されたL金具12Cとを含むものであ
り、上記L金具12Cをビス12Eで組立図板20の上
に固定することにより、組立図板20の所定位置に取り
付けられている。
【0016】上記箱部12Aは、正面視略扇形の挿入凹
部12Fを区画している。挿入凹部12Fは、上記箱部
12Aの、長手方向一端側上面120Aに対し直角に連
続する端面121Fと、端面121Fと連続して、長手
方向他端側上面121Aに連続する円弧面122Fとに
よって区画されている。箱部12Aの、上記一端側上面
120Aと端面121Fとを区画している部位には、リ
ミットスイッチ12Gが収容されている。
【0017】リミットスイッチ12Gは、その可動接点
121G(図2参照)が、上記端面121Fから収容凹
部12F内に入り込んでおり、ワイヤーハーネスWH
(図5参照)の幹線となる電線束Wが上記挿入凹部12
Fに収容された際に、これを検出してハーネス検出信号
を出力するためのものである。一端側上面120Aと連
続する上記箱部12Aの外端面122Aからは、上記リ
ミットスイッチ12Gと接続された信号出力線121H
が突出している。この信号出力線121Hには、コネク
タ123Hが接続しており、このコネクタ123Hを後
述するコントローラ30に接続することにより、上記ハ
ーネス検出信号を上記コントローラ30に与えることが
できるように構成されている。
【0018】次に、上記一端側上面120Aには、ブロ
ック体12Kがビス121Kによって固定されている。
このブロック体12Kと一端側上面120Aとの間に
は、ヒンジ15が介装されており、このヒンジ15を介
して上記開閉部材14が本体部12に取り付けられてい
る。開閉部材14は、何れも板状に形成されているとと
もに、互いに直角に延びる囲繞部材140とレバー部材
141とを一体に有するL字形の磁性材料(本実施例で
は鋼材)で構成されている。開閉部材14の上記囲繞部
材140は、ヒンジ15にビス151で取り付けられて
おり、このヒンジ15によって、開閉部材14は、囲繞
部材140とレバー部材141とに対して直交する軸回
りに回動可能に構成されている。
【0019】図2および図3によく示されているよう
に、本実施例における開閉部材14は、挿入凹部12F
と協働して、ワイヤーハーネスWHの幹線となる電線束
Wを保持するためのものである。上記囲繞部材140
は、図2に示す解放位置において略垂直に延び、挿入凹
部12Fを解放するとともに、図3に示す囲繞位置にお
いて挿入凹部12Fと協働し上記電線束Wを囲繞するも
のである。本実施例では、囲繞部材140が、上記ヒン
ジ15を介して上記ブロック体12Kの端面121Kに
当接することにより開閉部材14の解放位置における位
置決めがなされている。また、囲繞部材140は、レバ
ー部材141よりも長く延びており、上記囲繞位置にお
いて、先端部が箱部12Aの他端側上面121Aを略全
面的に覆った状態で面接触することのできる長さに設定
されている。
【0020】他方、上記レバー部材141は、図2に示
す解放位置において、略水平に延び、挿入凹部12Fの
上部を覆うとともに、図3に示す囲繞位置において、挿
入凹部12F内に入り込むことにより、下方に垂直に延
びて電線束Wが挿入凹部12Fに収容されるのを許容す
るものである。本実施例のレバー部材141は、上記挿
入凹部12Fの端面121Fの高さよりも僅かに短く設
定されている。他方、円弧面122Fは、上記レバー部
材141の回動半径よりも長い曲率半径に沿って円弧を
なしており、レバー部材141の先端部が、上記円弧面
122Fに対して所定の間隔を維持した状態で変位可能
に設定されている。そして、解放位置から囲繞位置に変
位することにより、上記挿入凹部12Fの内部に入り込
んで、挿入凹部12Fの端面121Fに当接し、開閉部
材14の囲繞位置における位置決めがなされるように構
成されている。ここで、上述したように、箱部12A内
に収容されているリミットスイッチ12Gは、その可動
接点121Gが端面121Fから挿入凹部12F内に入
り込んでいる。従って、レバー部材141が解放位置か
ら囲繞位置に移行する過程において、可動接点121G
がレバー部材141に押し込まれる結果、リミットスイ
ッチ12Gが接続されて、ハーネス検出信号を出力する
ことができるようになっている。
【0021】箱部12A内の、上記ブロック体12Kと
リミットスイッチ12Gの間には、ヒンジ15の軸回り
と平行に配置された支持ピン16が設けられており、こ
の支持ピン16は、捩じりコイルばね17を支持してい
る。捩じりコイルばね17は、箱部12A内の止定部1
2Lに止定する一端部171と、上記レバー部141に
止定する他端部172とを備えており、止定部12Lと
レバー部141との間で圧縮されることにより、その反
発力でレバー部141を介して開閉部材14を常時解放
位置に付勢している。
【0022】そして、上記ヒンジ15は、電線束Wがレ
バー部材141を下方に押し込むことによって、開閉部
材14が囲繞位置に変位するのを許容した状態で開閉部
材14を支持する支持部材を構成している。次に、囲繞
位置に変位した開閉部材14をロックするためのロック
部について詳述する。
【0023】本実施例のロック部は、囲繞位置に変位し
た開閉部材14を解放可能にロックするためのものであ
り、箱部12Aの他端側上面121Aの直下に収容され
ている、いわゆる電磁釈放形の電磁ソレノイド18によ
り具体化されている。この電磁ソレノイド18は、現在
市販されている周知のものであり(例えば、鐘通工業株
式会社製の商品名「永電磁ホルダ」:品番「KEP−4
B」)、消磁されているときに磁界を形成し、励磁され
ているときにのみ磁界を消失させることができるもので
ある。この電磁ソレノイド18の吸着面181は、上記
他端側上面121Aとつらいちになって外部に露出して
いる(図1参照)。従って、上述したように、開閉部材
14が解放位置から囲繞位置に変位し、囲繞部材140
の先端部が他端側上面121Aを覆うと、電磁ソレノイ
ド18の吸着面181に吸着され、開閉部材14は、囲
繞位置にロックされることになる。
【0024】図1に示すように、一端側上面120Aと
連続する上記箱部12Aの外端面122Aからは、電磁
ソレノイド18を励磁するための給電コード182と、
電磁ソレノイド18と接続された信号線122Hとが突
出している。そして、これら給電コード182の差込み
プラグ183および信号線122Hのコネクタ124H
を後述するコントローラ30に接続することにより、コ
ントローラ30を介して、電磁ソレノイド18の励磁・
消磁を制御することが可能になる。
【0025】本実施例の保持器10は、以下の通り作動
する。図4を参照して、本実施例の保持器10は、図4
に示す初期状態において、捩じりコイルばね17の付
勢力により、開閉部材14が解放位置に維持された状態
で、電線保持部としての挿入凹部12Fが、レバー部材
141によって覆われた状態になっている。この状態
で、ワイヤーハーネスWHの幹線となる電線束Wによっ
て、レバー部材141を矢印A1で示すように下方に押
し込むと、図4の矢印A2で示すように、開閉部材1
4は、捩じりコイルばね17の付勢力に抗して、ヒンジ
15の軸回りに反時計回り方向へ回動し、挿入凹部12
Fに電線束Wが収容されるのを許容する。これととも
に、レバー部材141の変位動作によって囲繞部材14
0が変位し、挿入凹部12Fに導入された電線束Wの所
定部位を囲繞部材140が挿入凹部12Fと協働して囲
繞する。
【0026】図4に示すように、開閉部材14が囲繞
位置に変位すると、囲繞部材140の先端部は、箱部1
2Aの他端側上面121Aに面接触する結果、この他端
側上面121Aとつらいちに構成された電磁ソレノイド
18の吸着面181が囲繞部材140を吸引し、開閉部
材14を解放位置にロックする。これにより、開閉部材
14は、囲繞位置に維持されることになる。他方、レバ
ー部材141は、囲繞位置に変位する過程において、挿
入凹部12Fの端面121Fに接近し、リミットスイッ
チ12Gの可動接点121Gを接続した後、挿入凹部1
2Fの端面121Fに当接する。この結果、リミットス
イッチが接続され、ハーネス検出信号が出力されること
になる。
【0027】次に、ワイヤーハーネスWHに対し所定の
工程(図4)が終了すると、上記電磁ソレノイド18
が励磁され、電界が消失される。これにより、開閉部材
14のロックが解除されるので、捩じりコイルばね17
の付勢力により、開閉部材14は、図4の矢印A3で
示すように、ヒンジ15の軸回りに時計回り方向へ回動
し、解放位置に復帰する(図4参照)。この際、捩じ
りコイルばね17のばね定数が充分に大きい場合には、
電磁ソレノイド18の電界が消失した時点で当該捩じり
コイルばね17の付勢力により、ワイヤーハーネスWH
の電線束Wを持ち上げ、自動的に復帰することができ
る。また、捩じりコイルばね17の付勢力よりもワイヤ
ーハーネスWHの自重の方が大きい場合には、図4の
矢印A1と逆方向に電線束Wを持ち上げることにより、
開閉部材14は、図4の姿勢に復帰する。そして、開
閉部材14が解放位置に復帰することにより、囲繞部材
140が挿入凹部12Fを解放するとともに、レバー部
材141が挿入凹部12Fを覆うことになる。
【0028】本実施例において、開閉部材14は、解放
位置にある際には、ワイヤーハーネスWHの挿入凹部1
2Fへの導入を可能にするとともに、囲繞位置にある際
には、挿入凹部12Fと協働してワイヤーハーネスWH
を囲繞することができる。そして、囲繞位置にてワイヤ
ーハーネスWHを囲繞している開閉部材14は、上述の
通り、電磁ソレノイド18によってロックされるので、
電磁ソレノイド18によるロックが解除されない限り、
開閉部材14は、図3の囲繞位置に維持されることにな
る。
【0029】しかも、本実施例では、捩じりコイルばね
17によって開閉部材14を解放位置に維持することが
できるとともに、ワイヤーハーネスWHの電線束Wを押
し込む動作によって、自動的に開閉部材14を囲繞位置
に変位させ、ワイヤーハーネスWHをロックすることが
可能になるので、作業性が向上するという利点がある。
しかも、囲繞部材140とレバー部材141とが一体に
形成されているので、一の支持部材(ヒンジ15)で支
持された簡素な構造で上記構成を実現することができ
る。この結果、保持器10の低コスト化を図ることが可
能になるという利点がある。
【0030】本発明は、上述した実施例に限らず、例え
ば、所定の信号に基づいて、開閉部材14を囲繞位置と
解放位置とに択一的に駆動可能な駆動部を備えた構成の
ものを採用してもよい。上述の構成を採用した場合に
は、図1の実施例のものに比べて駆動部を有する分だ
け、構成が複雑になるものの、ワイヤーハーネスを保持
器10に保持させるための準備工程をも自動化すること
が可能になる。
【0031】また、開閉部材としては、レバー部材14
1を省略した構成のものを採用してもよい。その場合に
は、ワイヤーハーネスWHの電線束Wが直接リミットス
イッチ12Gを接続することになる。或いは、レバー部
材141を有するものにおいて、電線束Wによって直接
リミットスイッチ12Gが接続される構成を採用しても
よい。
【0032】以上のような保持器10は、ワイヤーハー
ネスWHの製造ラインに、種々の方法で利用することが
できる。先ず、本実施例の保持器10を図5以下に示す
コントローラ30と組み合わせることにより、組立図板
20の上にワイヤーハーネスWHをロックするハーネス
ロック装置100を構成することができる。
【0033】図5は、図1の保持器10を用いたハーネ
スロック装置100を採用した製造工程用の組立図板2
0の概略斜視図であり、図6は、図5のハーネスロック
装置100の概略構成図であり、図7は、図5のハーネ
スロック装置100のコントローラ30の使用例を示す
一部破断概略斜視図である。先ず、図5を参照して、上
記ハーネスロック装置100を採用しているワイヤーハ
ーネスWHの組立図板20は、例えば、コネクタ、クラ
ンプ、プロテクタ、コルゲートチューブ、グロメット等
の外装部品PをワイヤーハーネスWHの電線束Wに取付
ける取付け工程に使用されるものであり、パイプやアン
グル材等を組み合わせて、キャスター3により移動可能
に構成されている金属製の移動台2に載置されたもので
ある。図5の構成では、組立図板20は、手前に向かっ
て緩い下り傾斜が付くように移動台2の上にビス止めさ
れている。
【0034】組立図板20の上には、ワイヤーハーネス
WHの最終形態に対応した組立図が描かれている。この
組立図は、外装部品Pの種類や取付け位置を示してい
る。さらに組立図板20の上には、ワイヤーハーネスW
Hの電線束Wを保持するための治具21と、上記外装部
品Pを検出して、取付け工程が完了したことを示す工程
完了信号を出力するための検出用治具22と、電線束W
に合格印を押捺するスタンプ装置40とが配設されてい
る。そして、上記ハーネスロック装置100の保持器1
0は、他の治具21と協働して、ワイヤーハーネスWH
の幹線となる電線束Wを保持可能な位置に固定されてお
り、これによって、一個の保持器10でワイヤーハーネ
スWH全体の抜け止めを図っている。
【0035】組立図板20の下面には、コントローラ3
0が固定されている。図6に示すように、本実施例のコ
ントローラ30は、矩形の筺体301と、筺体301の
内部に収容されるマイクロコンピュータその他の電装品
を備えたものである。筺体301の前面には、電源スイ
ッチ300Aと、電源のON・OFF状態を示す電源ラ
ンプ300Bと、電源回路のヒューズボックス300C
と、保持器10を強制的に励磁するためのキースイッチ
300Eと、キースイッチ300Eの作動状態を示すキ
ースイッチランプ300Fとが取り付けられている。
【0036】そして、コントローラ30のマイクロコン
ピュータには、上記保持器10のリミットスイッチ12
Gおよび検出用治具22と電気的に接続されており、リ
ミットスイッチ12Gからのハーネス検出信号および検
出用治具22からの工程完了信号が入力されるようにな
っている。また、コントローラ30には、上記保持器1
0の電磁ソレノイド18と、上記スタンプ装置40とも
接続されており、これらの作動を制御可能に構成されて
いる。
【0037】上記マイクロコンピュータは、ROM、R
AM等の記憶部や、タイマー等を内蔵している。上記記
憶部は、全ての部品検出治具22が工程完了信号を伝送
した時点で、スタンプ装置40を作動させ、その後、電
磁ソレノイド18を励磁するための第1のプログラムを
備えている。ここで、本実施例における第1のプログラ
ムは、保持器10からのハーネス検出信号が与えられて
初めて作動するように設定されている。さらに、上記記
憶部は、キースイッチ300Eが接続されると、強制的
に保持器10の電磁ソレノイド18を励磁するための第
2のプログラムを備えている。
【0038】そして、図5に示すハーネスロック装置1
00により、以下に説明するように、ワイヤーハーネス
WHを構成する電線束Wを組立図板20に保持し、電線
束Wが保持されたことを示すハーネス検出信号を出力
し、電線束検出信号に基づいて、保持された電線束Wに
対し製造工程を行い、上記製造工程が終了したことを示
す工程完了信号を出力し、工程完了信号に基づいて電線
束Wを解放する手順が実行される。
【0039】次に、本実施例の生産システムによる上記
手順について詳述する。先ず、図5を参照して、本実施
例の製造工程においては、組立図板20を担持している
移動台2が所定の作業位置に移動された後、コントロー
ラ30の電源スイッチ300Aが投入され、ワイヤーハ
ーネスWHを組立図板20に固定する際の準備工程、す
なわち、ワイヤーハーネスWHを保持器10に固定する
工程が行なわれる。
【0040】この工程では、コントローラ30に電源が
投入されることにより、上記第1のプログラムが作動す
る。そして、上述の図4で説明した手順により、ワイヤ
ーハーネスWHの幹線となる電線束Wが保持器10によ
って保持される。この結果、保持器10からハーネス検
出信号がコントローラ30に与えられるので、コントロ
ーラ30は、上記ハーネス検出信号に基づいて、工程完
了信号の処理を行なえる状態になっている。このよう
に、本実施例の構成では、ハーネス検出信号が出力され
ない限り工程完了信号が処理されることはない。それと
ともに、工程完了信号が処理されない限り、ワイヤーハ
ーネスWHは、組立図板の上に固定され続けることにな
る。
【0041】この状態で、上述した外装部品Pが順次、
ワイヤーハーネスWHに取付けられ、取り付けられた外
装部品Pは、それぞれ対応する部品検出治具22に保持
される。この際、電線束Wには、部品の取付け時に外力
が作用するが、上記保持器10によって電線束Wが保持
されているため、ワイヤーハーネスWHが不用意に組立
図板20から外れるのを防止することができる。
【0042】部品検出治具22に外装部品Pが保持され
ることにより、部品検出治具22は、検出信号をコント
ローラ30に伝送する。そして、全ての部品検出治具2
2が検出信号を伝送すると、上記第1のプログラムによ
り、上記スタンプ装置40が作動し、ワイヤーハーネス
WHの所定位置に合格印が押捺される。その後、保持器
10の電磁ソレノイド18が励磁され、電磁ソレノイド
18の電界が消失し、ロックが解除される。この結果、
開閉部材14が解放位置に変位するので、ワイヤーハー
ネスWHは、保持器10から解放されることになる。
【0043】このように、本実施例では、保持器10を
コントローラ30と連動させることにより、製造工程が
完了するまでは、保持器10によるワイヤーハーネスW
Hの保持状態を維持することができるので、ワイヤーハ
ーネスWHが不用意に組立図板20から外れるのを防止
することができるばかりでなく、未装着の外装部品Pが
残されたままワイヤーハーネスWHが外されるのをも防
止することができるという利点がある。
【0044】次に、製造工程の途中において、例えば、
不良が発見された場合等、強制的にワイヤーハーネスW
Hを組立図板20から取り外す必要がある場合には、図
7に示すように、キー300Gを使って、キースイッチ
300Eを図の時計回りに90°回動させ、OFFの状
態からONの状態に接続すればよい。これにより、第2
のプログラムが作動することにより、保持器10の電磁
ソレノイド18が強制的に励磁され、電界が消失するこ
とによって、ワイヤーハーネスWHのロックが強制的に
解除される。このように、本実施例の構成においては、
キースイッチ300Eを採用することにより、組立図板
20の移動工程に連動して自動的に保持器10の電磁ソ
レノイド18を作動させ、ワイヤーハーネスWHの保持
状態を切り換えることができるので、作業性が向上す
る。
【0045】次に、本実施例のハーネスロック装置10
0を導通検査工程に採用する場合について詳述する。図
8は、図1の保持器を用いたハーネスロック装置100
を採用した導通検査工程用の組立図板の概略斜視図であ
る。図8を参照して、本実施例においては、検査用組立
図板220の上に製造工程が終了したワイヤーハーネス
WHを配設し、この検査用組立図板220の上で導通試
験等を行なうようにしている。
【0046】検査用組立図板220には、電線束Wに接
続された外装部品P(主としてコネクタ)に対応する多
数の導通検査機23と、導通検査の合格印を押捺するた
めのスタンプ装置41とが配設されている。導通試験機
23は、対応する外装部品Pの導通状態を検出し、導通
が良好である場合に工程完了信号をコントローラ30に
出力するためのものである。コントローラ30には、こ
れらの導通検査機23とスタンプ装置41とが接続され
ている。さらに、コントローラ30には、全ての導通試
験機23が検出信号を伝送した時点で、スタンプ装置4
1を作動させ、その後、電磁ソレノイド18を励磁する
ための検査工程プログラムが内蔵されている。そして、
本実施例においては、この検査工程プログラムにおいて
も、保持器10からのハーネス検出信号が与えられて初
めて作動するように設定されている。
【0047】検査工程を行なう際においても、上述の製
造工程と同様に準備工程が行なわれ、ワイヤーハーネス
WHが保持器10にロックされる。そして、組立図板2
20の保持器10にワイヤーハーネスWHが保持される
ことにより、ハーネス検出信号がコントローラ30に与
えられ、検査工程完了信号の処理が開始されることにな
る。
【0048】導通試験が行なわれると、各導通試験機2
3は検出信号をコントローラ30に伝送する。そして、
全ての導通検査機23が検出信号を伝送すると、製造工
程の場合と同様に、スタンプ装置41が作動し、導通検
査の合格を示す合格印が押捺される。その後、保持器1
0のロックが解除され、ワイヤーハーネスWHの電線束
Wが解放される。
【0049】このように、本実施例の構成では、検査工
程においても上記製造工程の場合と同様に人的要因によ
るミスを防止することができる。なお、本実施例の保持
器10は、固定式の組立図板の上でも、もちろん利用す
ることができる。さらに、本実施例の保持器10を単に
ワイヤーハーネスWHの外れ防止機構として利用するこ
とも可能である。また、本実施例の保持器10は、製造
工程と検査工程とが同一の組立図板上で行なわれる生産
ラインにおいても適用することができる。その場合に
は、第1のプログラムと検査工程プログラムとを連動さ
せ、製造工程と検査工程の双方における全ての工程完了
信号が与えられた際に、保持器10のロックを解除する
ように設定すればよい。そのような構成のように、複数
の工程を同一の組立図板20上で行なう際においても、
一連の工程の終了前にワイヤーハーネスWHが人的要因
によって不用意に組立図板20から取り外されるのを防
止することができることが容易に理解されよう。
【0050】上述のように、本実施例の構成では、電磁
ソレノイド18が解除されない限り、開閉部材14が囲
繞位置に維持されることになるので、ワイヤーハーネス
WHが不用意に治具から外れるのを防止できるという利
点がある。そして、リミットスイッチ12Gが囲繞され
たワイヤーハーネスWHを検出し、リミットスイッチ1
2Gはハーネス検出信号を出力するので、このハーネス
検出信号を利用して、ワイヤーハーネスWHの保持状態
を検出し、ワイヤーハーネスWHを組立図板に固定する
際の準備工程、すなわち、ワイヤーハーネスWHを保持
器に固定する工程を確実に行なうことが可能になる。こ
れにより、外装部品Pの取付け作業や通電部分の導通検
査作業を行なう際に、人的要因によってワイヤーハーネ
スWHが保持器に固定されないまま作業が進められるこ
とを未然に防止し、より確実な工程の管理を行なうこと
が可能になる。
【0051】さらに、本実施例では、所定の工程が完了
するまでは、電磁ソレノイド18が開閉部材14を囲繞
位置に維持することになるので、工程の終了前にワイヤ
ーハーネスWHが人的要因によって不用意に図板から取
り外されるのを防止することができるという利点があ
る。また、複数の工程を行なう場合には、最終工程が完
了するまで開閉部材14を囲繞位置に維持することがで
きるので、複数の工程を同一の組立図板上で行なう際に
おいても、途中でワイヤーハーネスWHが人的要因によ
り不用意に組立図板から外されることを防止することが
できる。
【0052】特に、本実施例の構成では、ハーネス検出
信号が与えられることにより、初めて工程完了信号が処
理されることになるので、ワイヤーハーネスWHを確実
にロックしない限り、導通検査等が行なわれる虞れがな
い。従って、ワイヤーハーネスWHに対する処理工程を
確実に行なうことができるという利点がある。なお上述
した実施例は、本発明の好ましい具体例を例示したもの
に過ぎず、本発明の要旨を変更しない範囲内で種々の設
計変更が可能であることは、云うまでもない。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の構
成では、ロック部が解除されない限り、開閉部材が囲繞
位置に維持されることになるので、ワイヤーハーネスが
不用意に治具から外れるのを防止できるという利点があ
る。そして、検出部が囲繞されたワイヤーハーネスを検
出し、検出部はハーネス検出信号を出力するので、この
ハーネス検出信号を利用して、ワイヤーハーネスの保持
状態を検出し、ワイヤーハーネスを組立図板に固定する
際の準備工程、すなわち、ワイヤーハーネスを保持器に
固定する工程を確実に行なうことが可能になる。これに
より、外装部品の取付け作業や通電部分の導通検査作業
を行なう際に、人的要因によってワイヤーハーネスが保
持器に固定されないまま作業が進められることを未然に
防止し、より確実な工程の管理を行なうことが可能にな
る。
【0054】また、請求項2記載の構成では、付勢部材
によって開閉部材を解放位置に維持することができると
ともに、ワイヤーハーネスの電線束を押し込む動作によ
って、自動的に開閉部材を囲繞位置に変位させ、ワイヤ
ーハーネスをロックすることが可能になるので、作業性
が向上するという利点がある。しかも、囲繞部材とレバ
ー部材とが一体に形成されているので、一の支持部材で
支持された簡素な構造で上記構成を実現することができ
る。この結果、本発明を実施するに当たり、保持器の低
コスト化を図ることが可能になるという利点がある。
【0055】さらに、請求項3ないし5記載の構成で
は、ハーネス検出信号が与えられることを条件としてロ
ック部のロック解除が制御されるので、制御手段の作動
を、準備工程の完了後に連動させることが可能になる。
これにより、人的要因によって準備工程が不完全なまま
作業が進められることを未然に防止し、より確実な工程
の管理を行なうことが可能になるという利点がある。
【0056】特に、請求項4および5記載の構成におい
ては、工程完了信号が出力されない限り、ワイヤーハー
ネスは、組立図板の上に固定され続けることになるの
で、工程の終了前にワイヤーハーネスが人的要因によっ
て不用意に図板から取り外されるのを防止することがで
きるという利点がある。また、複数の工程を行なう場合
には、最終工程が完了するまで開閉部材を囲繞位置に維
持することができるので、複数の工程を同一の組立図板
上で行なう際においても、途中でワイヤーハーネスが人
的要因により不用意に組立図板から外されることを防止
することができる。加えて、ハーネス検出信号が与えら
れることにより、初めて工程完了信号が処理されること
になるので、ワイヤーハーネスを確実にロックしない限
り、導通検査等が行なわれる虞れがない。従って、ワイ
ヤーハーネスに対する処理工程を確実に行なうことがで
きるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるワイヤーハーネスの
保持器を簡略化して示す斜視図である。
【図2】図1の保持器の開閉部材が解放位置にある状態
を示す正面略図である。
【図3】図1の保持器の開閉部材が閉塞位置にある状態
を示す正面略図である。
【図4】図1の保持器の動作手順を示す概略図である。
【図5】図1の保持器を用いたハーネスロック装置を採
用した製造工程用の組立図板の概略斜視図である。
【図6】図5のハーネスロック装置の概略構成図であ
る。
【図7】図5のハーネスロック装置のコントローラの使
用例を示す一部破断概略斜視図である。
【図8】図1の保持器を用いたハーネスロック装置を採
用した導通検査工程用の組立図板の概略斜視図である。
【符号の説明】
10 保持器 12F 挿入凹部(電線保持部) 12G リミットスイッチ(検出部) 14 開閉部材 18 電磁ソレノイド(ロック部) 30 コントローラ(制御手段) 100 ハーネスロック装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワイヤーハーネスの所定部位を保持する電
    線保持部、 電線保持部に取付けられ、且つワイヤーハーネスを当該
    電線保持部と協働して囲繞可能な囲繞位置とワイヤーハ
    ーネスを保持部から解放可能な解放位置とに変位する開
    閉部材、 囲繞位置に変位した開閉部材を解放可能にロックするロ
    ック部、およびワイヤーハーネスが電線保持部と開閉部
    材とに囲繞された際にハーネス検出信号を出力する検出
    部を含んでいることを特徴とするワイヤーハーネスの保
    持器。
  2. 【請求項2】請求項1記載のワイヤーハーネスの保持器
    において、 電線保持部は、組立図板の上に固定される本体部と、こ
    の本体部に区画されてワイヤーハーネスを構成する電線
    束を、当該電線束の径方向に挿入可能な挿入凹部とを有
    し、 開閉部材は、解放位置において挿入凹部を解放するとと
    もに囲繞位置において挿入凹部と協働し上記電線束を囲
    繞する囲繞部材と、囲繞部材と一体的に形成され、解放
    位置において挿入凹部を覆うとともに囲繞位置において
    電線束が挿入凹部に収容されるのを許容するレバー部材
    とを有し、 上記開閉部材を解放位置へ付勢する付勢部材、並びに上
    記電線束がレバー部材を押し込むことによって開閉部材
    が囲繞位置に変位するのを許容した状態で開閉部材を支
    持する支持部材をさらに含むものである。
  3. 【請求項3】請求項1記載の保持器と、 保持器のハーネス検出部およびロック部に接続され、ハ
    ーネス検出信号が与えられたことを条件にして、所定の
    工程終了後に上記ロック部のロックを解除する制御手段
    とを備えていることを特徴とするハーネスロック装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載のハーネスロック装置におい
    て、 上記制御手段は、保持器に保持されたワイヤーハーネス
    に対し、所定の工程が完了した時に工程完了信号を出力
    する工程完了信号出力手段と接続され、且つハーネス検
    出信号に基づいて工程完了信号出力手段の工程完了信号
    を処理するとともに、工程完了信号に基づいて上記ロッ
    ク部のロックを解除するものである。
  5. 【請求項5】ワイヤーハーネスを構成する電線束を組立
    図板に保持し、 電線束が保持されたことを示すハーネス検出信号を出力
    し、 電線束検出信号に基づいて、保持された電線束に対し所
    定の処理を施す処理工程を行い、 上記処理工程が終了したことを示す工程完了信号を出力
    し、 工程完了信号に基づいて電線束を解放することを特徴と
    するワイヤーハーネスの保持方法。
JP6078864A 1994-04-18 1994-04-18 ワイヤーハーネスの保持器並びにそれを用いたハーネスロック装置およびワイヤーハーネスの保持方法 Pending JPH07288050A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6078864A JPH07288050A (ja) 1994-04-18 1994-04-18 ワイヤーハーネスの保持器並びにそれを用いたハーネスロック装置およびワイヤーハーネスの保持方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6078864A JPH07288050A (ja) 1994-04-18 1994-04-18 ワイヤーハーネスの保持器並びにそれを用いたハーネスロック装置およびワイヤーハーネスの保持方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07288050A true JPH07288050A (ja) 1995-10-31

Family

ID=13673698

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6078864A Pending JPH07288050A (ja) 1994-04-18 1994-04-18 ワイヤーハーネスの保持器並びにそれを用いたハーネスロック装置およびワイヤーハーネスの保持方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07288050A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007060827A (ja) * 2005-08-25 2007-03-08 Toshiba Elevator Co Ltd 制御装置の配線方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007060827A (ja) * 2005-08-25 2007-03-08 Toshiba Elevator Co Ltd 制御装置の配線方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07130237A (ja) ワイヤーハーネスの保持器並びにこれを用いたワイヤーハーネスの保持機構および保持方法
EP0869371B1 (en) Testing unit for connector testing
GB2281454A (en) Connector inspecting apparatus
JPH07113836A (ja) コネクタ検査具
WO2006117989A1 (ja) ワイヤーハーネスの導通検査器
JP2009128216A (ja) 導通検査治具、該導通検査治具を備えた導通検査装置、及び導通検査方法
US20030141878A1 (en) Continuity test unit and system
JP2868394B2 (ja) コネクタ端子検査具
JP3624279B2 (ja) 孔明き部品のプロジェクション溶接装置と溶接方法
JPH07288050A (ja) ワイヤーハーネスの保持器並びにそれを用いたハーネスロック装置およびワイヤーハーネスの保持方法
JP2004220891A (ja) サブハーネス製造装置及びサブハーネス製造方法
KR101264875B1 (ko) 차량용 케이블의 커넥터 검사를 위한 지그
US5365176A (en) Wiring harness security inspection device
JP2586317Y2 (ja) 端子検査具
JPH0933596A (ja) ワイヤーハーネスの導通検査装置
JP3092501B2 (ja) 端子挿入支援装置
JPH05288792A (ja) ワイヤーハーネス検査装置
JP2002343527A (ja) コネクタ検査装置
KR100445344B1 (ko) 온도조절계용 검사지그
JP4164957B2 (ja) ワイヤハーネスに用いる検査治具
JP2656862B2 (ja) 導通検査装置及びこの装置に用いられる導通検査治具、並びに導通検査方法
JP3798606B2 (ja) ハウジング内に収容した部品の位置検出装置
JP2003117192A (ja) 弾球遊技機用の基板取付構造
JP3668851B2 (ja) 安全スイッチ
KR100465365B1 (ko) 온도조절계용 검사지그