JPH0933596A - ワイヤーハーネスの導通検査装置 - Google Patents

ワイヤーハーネスの導通検査装置

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JPH0933596A
JPH0933596A JP7183101A JP18310195A JPH0933596A JP H0933596 A JPH0933596 A JP H0933596A JP 7183101 A JP7183101 A JP 7183101A JP 18310195 A JP18310195 A JP 18310195A JP H0933596 A JPH0933596 A JP H0933596A
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JP
Japan
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connector
continuity
inspection
wire harness
signal
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JP7183101A
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English (en)
Inventor
Tadahisa Kurokawa
忠尚 黒川
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
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  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】この導通検査装置Aでは、コネクタ保持部12
にコネクタ60を収容すれば、制御装置50によって、
自動的に導通検査を行えるようにした。具体的には、シ
リンダ14を自動的に伸縮させ、コネクタ60と検査部
13とを接離させるようにした。検査に合格したものの
み、導通検査器10からコネクタ60を取り外せるよう
にした。検査に不合格となった場合でも、不良エフ41
をロック解除装置40に投入することによって、導通検
査器10からコネクタ60を取り外せるようにした。検
査に合格したものに、合格印を付けるスタンプ装置30
を設けた。 【効果】作業者の作業負担を軽減して、容易に導通検査
を行うことができる。合格品と不合格品とを明確に区別
でき、不良品が製品の中に混入するのを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ワイヤーハーネ
スの導通検査において用いられる導通検査装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】ワイヤーハーネスは、多数の電線を含ん
でおり、一般にその両端には、ワイヤーハーネス相互間
の接続や他の電装部品等と接続するためのコネクタが取
り付けられている。コネクタは、各電線の端部に予め圧
着された端子金具と、これが挿入されるハウジングとを
備えており、雄型または雌型のものがある。そして、雄
型および雌型の一対のコネクタを互いに嵌め合わすこと
によって、相互接続すべき端子金具同士が結合し、電気
的接続が達成されるようになっている。
【0003】ワイヤーハーネスの製造工程において、導
通検査、すなわち、上記端子金具がコネクタのそれぞれ
対応する端子挿入孔に正確に挿入されているかどうか、
および各電線が途中で断線等を起こしていないかどうか
の検査は重要である。なぜなら、それぞれの端子金具
が、コネクタの対応する端子挿入孔に正確に挿入されて
いなければ、雄雌のコネクタ同士を嵌め合わせた際に、
他の電装部品等への配線が間違ったものとなる。また、
各電線が途中で断線等を起こしていれば、相互接続すべ
き端子金具同士の電気的接続が達成されない。このた
め、電装部品の動作等に不良が生じてしまうからであ
る。
【0004】導通検査は、従来から図3に示すようにし
て行われている。同図を参照して、参照符号Aは、この
導通検査を行うための導通検査装置を示している。導通
検査装置Aは、検査すべきワイヤーハーネスWHが載置
される台板1と、台板1上に複数(通常、ワイヤーハー
ネスWHに含まれるコネクタCの数と同じ数)配置され
た導通検査器2と、ワイヤーハーネスWHに含まれるす
べての電線について検査回路を構成し、各回路が閉じて
いるか否かによって、各電線単位で導通状態が良好であ
るか否かを判定することができる判定器Jとを備えてい
る。詳しく説明すると、ワイヤーハーネスWHに含まれ
る各電線のうち所定の電線は、コネクタCにより一まと
めにされている。そして、一端に設けられた一のコネク
タCから、それが繋がれている他端の他のコネクタC間
における導通の有無を検査するのであるが、このとき
に、両コネクタCを上記判定器Jに接続して検査回路
(一のコネクタC,電線,他のコネクタCおよび判定器
Jを含む電気回路)を構成し、この検査回路が電気的に
閉じているか否かによって、各電線単位で導通状態が良
好であるか否かを判定する。なお、この判定部Jには、
表示部SCが設けられており、各電線単位で導通状態が
不良である箇所を表示することができるようになってい
る。
【0005】また、図4を参照して、導通検査器2は、
ワイヤーハーネスWHの端部に取り付けられたコネクタ
Cを保持するコネクタ保持部2aと、コネクタ保持部2
aに対して白抜き矢印の方向に沿って接離可能で、コネ
クタ保持部2aに近接した状態でコネクタCに挿入され
た端子金具に接触する検出子2dを備えた検査部2b
と、検査部2bをコネクタ保持部2aに接離させるレバ
ー2cとを有している。なお、参照符号Lは、一端が上
記各検出子2dに接続されたリード線を示している。こ
れらリード線Lの他端は、上記判定器Jに接続されてお
り、各電線単位で上記検査回路が構成されている。
【0006】導通検査をするには、次のような手順で行
う。すなわち、検査すべきワイヤーハーネスWHを台板
1上に載置した状態で、ワイヤーハーネスWHの端部に
取り付けられたコネクタCを導通検査器2のコネクタ保
持部2aに挿入する。これにより、コネクタCは、位置
決め状態で保持される。次に、導通検査器2のレバー2
cを矢印の方向に起こし(図3に示す状態)、検査部2
bをコネクタ保持部2aに近接させる。これにより、検
査部2bの検出子2dがコネクタCに挿入された端子金
具に接触し、各電線について検査回路が構成される。
【0007】そして、判定器Jの表示部SCが導通不良
箇所を表示しなければ、すべての電線について導通状態
が良好であることが判断でき、これにより、ワイヤーハ
ーネスWHは、導通検査に合格することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような構成の導通
検査装置による導通検査においては、従来から次のよう
な問題があった。 導通検査を行う際には、作業者が手で上記レバー2
cを起こして検査部2bを動かさなければならない。ま
た、検査が終了すると、ワイヤーハーネスWHを台板1
から取り外さなければならないのであるが、このとき
も、作業者が手で上記レバー2cを倒さなければならな
い。しかも、検査すべきワイヤーハーネスWHにコネク
タCが多数含まれている場合には、操作するレバー2c
の数も多くなり、導通検査は、非常に面倒で手間がかか
るという問題があった。
【0009】 導通検査に合格したワイヤーハーネス
WHは、導通検査装置Aから外されて合格品として次の
工程に送られるが、導通検査に不合格となったワイヤー
ハーネスWHは、導通検査装置Aから外し、合格品と明
確に区別して不良品として処理しなければならない。と
ころが、導通検査装置Aに対するワイヤーハーネスの着
脱は、作業者によるレバー2cの手動操作により可能と
なっているから、導通検査に不合格となったワイヤーハ
ーネスWHであっても、作業者が合格品と誤って、導通
検査装置Aから外した後に合格品として取り扱ってしま
う場合が考えられる。かかる場合には、製品としてのワ
イヤーハーネスの中に不良品が混入してしまうという問
題があった。
【0010】そこで、この発明の目的は、作業者の作業
負担を軽減して容易に導通検査を進めることができると
共に、製品としてのワイヤーハーネスから導通検査に不
合格となった不良品を確実に排除することができる導通
検査装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】 本発明の目的を達成するため、請求項1に係るワイ
ヤーハーネスの導通検査装置は、検査すべきワイヤーハ
ーネスのコネクタを収容保持するコネクタ保持部と、コ
ネクタ保持部に対向配置され、保持されたコネクタに含
まれる端子金具に対応する検出子がコネクタ保持部に向
かって突出して並設されている検査部と、コネクタ保持
部と検査部とを、上記検出子の突出方向に沿って相対的
に近接/離反させる接離手段と、上記検出子に接続され
ており、検査すべきワイヤーハーネスにおける電気的導
通の有無を調べることができる検査回路部とを有するワ
イヤーハーネスの導通検査装置において、コネクタ保持
部に含まれ、コネクタが収容されたことを検出し、コネ
クタの収容を検出した場合に収容信号を出力する収容検
出手段と、検査回路部に含まれ、ワイヤーハーネスの導
通が得られた場合に合格信号を出力する手段と、上記収
容信号に基づいて上記接離手段を作動させてコネクタ保
持部と検査部とを相対的に近接させる手段と、上記合格
信号に基づいて上記接離手段を作動させてコネクタ保持
部と検査部とを相対的に離反させる手段とを含んでいる
ことを特徴とするものである。
【0012】この構成によれば、次の作用を奏する。検
査すべきワイヤーハーネスのコネクタをコネクタ保持部
に収容すると、収容検出手段は、コネクタがコネクタ保
持部に収容されたことを検出し、収容信号を出力する。
この収容信号に基づいて接離手段が作動し、コネクタ保
持部と検査部とが相対的に近接される。これにより、そ
れぞれ対応する検出子と端子金具とが接触し、検査すべ
きワイヤーハーネスに含まれる各コネクタ間において、
各コネクタに含まれる電線単位で導通の有無を調べるこ
とができる。そして、すべての電線について導通が得ら
れれば、各コネクタ間における導通が良好であることに
なり、当該ワイヤーハーネスは、導通検査に合格する。
導通検査が合格であれば、検査回路部は、合格信号を出
力する。この合格信号に基づいて接離手段が作動され、
コネクタ保持部と検査部とが相対的に離反される。これ
により、各コネクタを導通検査装置から取り外すことが
できる。
【0013】一方、すべての電線について導通が得られ
なければ、当該ワイヤーハーネスは、導通検査に合格で
きず、検査回路部は、合格信号を出力しない。従って、
上記合格信号が出力されず、コネクタ保持部と検査部と
が自動的に離反されることはない。これにより、作業者
は、当該ワイヤーハーネスが導通検査に不合格になった
ことを確実に認識することができる。但し、このままで
は、ワイヤーハーネスを導通検査装置から取り外すこと
ができないので、作業者は、手動によりコネクタ保持部
と検査部とを離反させ、ワイヤーハーネスを取り外す。
【0014】 本発明の目的を達成するため、請求項
2に係るワイヤーハーネスの導通検査装置は、請求項1
記載のワイヤーハーネスの導通検査装置において、導通
検査に合格した場合に、保持されたコネクタに合格印を
付けることができる合格印付与手段と、上記合格信号に
基づいて合格印付与手段を作動させる手段とを含んでい
ることを特徴とすることを特徴とするものである。
【0015】この構成によれば、請求項1に係る発明と
同様の作用を奏する。加えて、ワイヤーハーネスに含ま
れるすべての電線について導通が得られた場合、すなわ
ち、ワイヤーハーネスが導通検査に合格した場合には、
上記合格信号に基づいて合格印付与手段が作動され、導
通検査に合格したワイヤーハーネスのコネクタに合格印
を付けることができる。
【0016】 本発明の目的を達成するため、請求項
3に係るワイヤーハーネスの導通検査装置は、請求項2
記載のワイヤーハーネスの導通検査装置において、上記
合格印付与手段は、保持されたコネクタのハウジングに
接触することによって、ハウジングに合格印を付けるこ
とができるスタンプ部材と、スタンプ部材をハウジング
に接触させるための駆動機構とを含んでいることを特徴
とするものである。
【0017】この構成によれば、請求項2に係る発明と
同様の作用を奏する。特に、本請求項に係る発明では、
上記合格信号に基づいて駆動機構が作動され、当該駆動
機構を介してスタンプ部材がハウジングに接触する。こ
れにより、導通検査に合格したワイヤーハーネスのコネ
クタに合格印を付けることができる。 本発明の目的を達成するため、請求項4に係るワイ
ヤーハーネスの導通検査装置は、請求項1ないし3のい
ずれかに記載のワイヤーハーネスの導通検査装置におい
て、導通検査が不合格となった場合に、作業者による所
定の操作によってロック解除信号を出力する手段と、上
記ロック解除信号に基づいて上記接離手段を作動させて
コネクタ保持部と検査部とを相対的に離反させる手段と
を含んでいることを特徴とするものである。
【0018】この構成によれば、請求項1ないし3のい
ずれかに係る発明と同様の作用を奏する。加えて、次の
作用を奏する。導通検査に不合格となった場合は、ワイ
ヤーハーネスは、導通検査装置から取り外すことができ
ず、このため、作業者は、当該ワイヤーハーネスが導通
検査に不合格になったことを容易に認識することができ
る。そして、不合格を確認した後、作業者が所定の操作
をすることによって、ロック解除信号が出力される。こ
のロック解除信号に基づいて接離手段が作動され、コネ
クタ保持部と検査部とが相対的に離反される。これによ
り、ワイヤーハーネスを導通検査装置から取り外すこと
ができる。
【0019】 本発明の目的を達成するため、請求項
5に係るワイヤーハーネスの導通検査装置は、請求項4
記載のワイヤーハーネスの導通検査装置において、上記
ロック解除信号を出力する手段は、導通検査に不合格と
なったワイヤーハーネスに取り付ける不良札を収容する
ことができる不良札収容部と、不良札が不良札収容部に
収容されたことを検出でき、不良札の収容を検出したと
きに上記ロック解除信号を出力する不良札収容センサと
を備えていることを特徴とするものである。
【0020】この構成によれば、請求項4に係る発明と
同様の作用を奏する。加えて、作業者が不合格を確認し
た後、不良札を不良札収容部に挿入し収容する。不良札
の収容は、不良札収容センサによって検出することがで
き、これを検出した際に、不良札収容センサは、上記ロ
ック解除信号を出力する。このロック解除信号に基づい
て接離手段が作動され、コネクタ保持部と検査部とが相
対的に離反される。これにより、ワイヤーハーネスを導
通検査装置から取り外すことができる。しかも、ロック
解除信号が出力されている間は、コネクタ保持部と検査
部とが離反した状態のままであるから、ロック解除信号
を解除しない限り次の作業をすることができない。つま
り、不良札を抜き取ることによって、ロック解除信号が
解除され、次の作業を行うことができる。
【0021】 本発明の目的を達成するため、請求項
6に係るワイヤーハーネスの導通検査装置は、請求項1
ないし5のいずれかに記載のワイヤーハーネスの導通検
査装置において、収容検出手段は、複数の光センサを含
んでおり、各光センサは、コネクタが所定の収容方向に
沿って収容された場合に、コネクタの収容を検出するこ
とができる位置に配置されていることを特徴とするもの
である。
【0022】この構成によれば、請求項1ないし5のい
ずれかに係る発明と同様の作用を奏する。加えて、複数
の光センサによってコネクタの収容を検出することによ
って、コネクタが所定の収容方向に沿って収容されたか
どうか、すなわち、正規の収容方向に沿って収容された
かどうかをも検出することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この発
明の一実施形態に係るワイヤーハーネスの導通検査装置
Aの構成を模式的に示す図である。図1を参照して、こ
の導通検査装置Aは、ワイヤーハーネスWHの導通検
査、すなわち、コネクタ60部分における電気的導通の
有無を調べることによって、ワイヤーハーネスWH全体
の配線状態の良否を検査するためのものである。導通検
査装置Aは、導通検査器10および導通検査器10に接
続された検査回路部20を有している。導通検査器10
は、レール111が形成されたベース11と、検査すべ
きワイヤーハーネスWHに含まれるコネクタ60を収容
保持するコネクタ保持部12と、これに対向配置された
検査部13と、検査部13をスライドさせることによっ
てコネクタ保持部12に接離させるシリンダ14とを備
えている。そして、シリンダ14を作動させて検査部1
3とコネクタ60とを嵌合接続し、検査回路部20によ
って、この部分における電気的導通の有無を調べること
ができるようになっている。
【0024】本実施形態の特徴の一つとするところは、 コネクタ検査装置Aは、上記シリンダ14等の駆動
を制御する制御装置50を備えており、この制御装置5
0によって、コネクタ保持部12に収容保持されたコネ
クタ60をロックした上で自動的に導通検査を行い、導
通検査に合格したときに、自動的にロックを解除してコ
ネクタ60を取り外すことができるようになっている
点、 コネクタ検査装置Aは、スタンプ装置30を備えて
おり、導通検査に合格した際に、コネクタ60に、合格
したことを示す印を付けることができるようになってい
る点、および コネクタ検査装置Aは、ロック解除装置40を備え
ており、導通検査が不合格となった場合に、作業者の意
思によって(不良を表示するエフ41を投入することに
よって)導通検査器10にセットされたコネクタ60を
取り外すことができるようになっている点にある。
【0025】(1) 装置の説明 以下、導通検査装置Aについて詳しく説明する。本実施
形態では、導通検査装置Aは、図示していない検査図板
を備えている。この検査図板とは、導通検査を行う際
に、検査すべきワイヤーハーネスWHを載置すると共
に、上記導通検査器10,検査回路部20,スタンプ装
置30,ロック解除装置40および制御装置50を設置
するためのものであって、いわば、導通検査時の作業台
となるものである。なお、検査図板上には、導通検査器
10のみを設置し、その他の検査回路部20,スタンプ
装置30等は、他の場所に設置しても良い。
【0026】図2は、導通検査器10およびスタンプ装
置30の拡大斜視図である。図2を参照して、導通検査
器10は、検査すべきワイヤーハーネスWHの端部に取
り付けられたコネクタ60を保持し、この部分において
検査部13を介して検査回路部20(図1参照)と電気
的接続を行わしめるためのものである。ベース11は、
コネクタ保持部12および検査部13を取り付けるため
の基板となっており、たとえば、ねじ等を用いて検査図
板上に固定することができる。
【0027】コネクタ保持部12は、二点鎖線矢印が示
すように、上方からコネクタ60を収容することができ
る収容部本体121と、この収容部本体121の前面に
取り付けられた位置決め板122とを有している。位置
決め板122は、ねじ123を用いて収容部本体121
に締結されている。この位置決め板122は、コネクタ
60が収容されたときにハウジング61の端面611に
当接し、その位置決めをするものである。また、位置決
め板122の略中央部には、上縁から下方に切欠かれた
切欠溝部124が形成されている。この切欠溝部124
は、コネクタ60がコネクタ保持部12に収容されたと
きに、電線Wが通されるようになっている。
【0028】収容部本体121は、断面略U字形のブロ
ック状に形成されている。この収容部本体121の内周
面の形状は、上記ハウジング61の側周面形状に合わせ
て形成されている。そして、この収容部本体121の内
周面部分と上記位置決め板122とにより、コネクタ収
容室125が区画されている。このコネクタ収容室12
5は、コネクタ60を所定の姿勢で動かないようにぴっ
たりと収容することができるようになっている。また、
収容部本体121の側面部には、略円形の孔128が貫
通形成されている。この孔128は、スタンプ装置30
のスタンプ部材31が挿通することができるようになっ
ている。
【0029】収容部本体121の側面部には、光センサ
126が埋め込まれた状態で取り付けられている。この
光センサは126は、収容部本体121にコネクタ60
が収容されたときに、この収容状態を検出するためのも
のである。そして、コネクタ60の収容状態を検出した
際には、収容信号が出力されるようになっている。な
お、参照符号127は、収容信号を取り出すためのリー
ド線であって、上記制御装置50に接続されている(図
1参照)。
【0030】本実施形態では、単一の光センサ126が
設けられているが、複数個設けることもできる。光セン
サ126を複数個設けることによって、収容するコネク
タ60の向きやセット状態(コネクタ60の浮き等)を
検出することができる。たとえば、光センサ126を2
つ設け、コネクタ60が所定の向きに収容されたとき
に、これら光センサ126が2つとも作動するように配
置する。これにより、正規の向きに収容されていないと
きには、これを検出することが可能であり、その結果、
導通検査を正しく行うことができる。
【0031】検査部13は、収容保持されたコネクタ6
0の端子金具に接触して、上記検査回路部20を含む電
気回路を形成するためのものである。なお、図2では、
端子金具は図示されていないが、この端子金具は、電線
Wの先端に圧着されたものであり、ハウジング61内に
挿入されている。各端子金具は、ハウジング61内で整
列された状態で配置されている。
【0032】検査部13は、本体131と、本体131
に設けられたコンタクトプローブ132とを有してい
る。本体131は、ブロック状に形成されており、その
前面側には、前面に開口された凹陥部135が形成され
ている。この凹陥部135の内面形状は、コネクタ60
のハウジング61の先端部分がぴったり挿入できる形状
に形成されている。
【0033】コンタクトプローブ132は、凹陥部13
5内に設けられており、先端がコネクタ保持部22に向
かって弾発的に付勢された状態で突出されている。各コ
ンタクトプローブ132は、ハウジング61内で整列さ
れた各端子金具に対応した位置に配列されており、それ
ぞれにリード線136が接続されている(図2では、簡
略化のため、リード線136は、2本のみ図示してい
る。)。各リード線136は、検査回路部20に接続さ
れており、各端子金具とコンタクトプローブ132とが
接触したときに、両者間に導通が有れば、これを信号と
して検査回路部20に送るようになっている。
【0034】シリンダ14は、たとえばエアシリンダを
採用することができる。シリンダ14は、、ベース11
に固定されている。シリンダ14のシリンダロッド14
1は、検査部13の本体131の後面に連結されてい
る。シリンダ14には、電磁弁142が設けられている
(図1参照)。この電磁弁142は、図示しないエア供
給源から供給される空気の流れを制御するものである。
そして、この電磁弁142aが開かれて空気がシリンダ
14の伸長側に供給されると、シリンダロッド141が
伸び、これにより、本体131がレール111に沿って
コネクタ保持部12側へスライドされるようになってい
る。また、電磁弁142bが開かれて空気がシリンダ1
4の縮短側に供給されると、シリンダロッド141が縮
み、これにより、本体131がレール111に沿ってコ
ネクタ保持部12側から離れるようにスライドする。
【0035】図1を参照して、検査回路部20は、端子
金具がハウジング61に正規に挿入されており、ワイヤ
ーハーネスWH全体として予め設計された通りの配線が
なされているかどうかを、検査部13からの上記信号に
よって判断するためのものである。具体的には、検査部
13の各コンタクトプローブ132およびワイヤーハー
ネスWHの他方の端部は、検査回路部20にそれぞれ接
続されている。なお、ワイヤーハーネスWHの他方の端
部にも、通常、コネクタが設けられており、このコネク
タに対応する導通検査器が備えられている。つまり、ワ
イヤーハーネスWHの他方の端部も、導通検査器を介し
て検査回路部20に接続されている。そして、検査すべ
きワイヤーハーネスWHのコネクタ60がコネクタ保持
部12にセットされ、当該コネクタ60に検査部13が
近接されることによって電気回路が形成される。この電
気回路に電流を流し、ワイヤーハーネスWHの両端間に
おける電気的導通の有無を調べることによって、導通検
査が行われる。
【0036】検査回路部20には、モニタ21が備えら
れており、各端子金具ごとに導通の有無について表示す
ることができるようになっている。また、検査回路部2
0は、検査すべきワイヤーハーネスWHが導通検査に合
格した場合(すべての端子金具について導通が得られて
いる状態)に、所定の信号(合格信号)を出力すること
ができるようになっている。
【0037】図2を参照して、スタンプ装置30は、ス
タンプ部材31と、スタンプ部材31を駆動するシリン
ダ32とを備えている。スタンプ部材31は、丸棒部材
からなり、たとえば合成ゴムにより構成することができ
る。スタンプ部材31は、その軸方向が、コネクタ保持
部12の収容部本体121に設けられた孔128の軸方
向に沿った状態で配置されており、当該軸方向に沿って
移動可能となっている。スタンプ部材31の先端面に
は、図示していないが、導通検査に合格したことを示す
印(合格印)が彫られており、この先端面をコネクタ6
0のハウジング61に接触させることによって、ハウジ
ング61に合格印を付けることができるようになってい
る。なお、本実施形態では、図2に示すように合格印と
して丸印を付けるようにしたが、他の印をつけることも
できる。また、スタンプ部材31としては、丸棒以外
に、角材等を用いることもできる。
【0038】シリンダ32は、たとえばエアシリンダを
採用することができる。シリンダ32は、取付台321
を介してベース11に固定されている。シリンダ32の
シリンダロッドは、スタンプ部材31と連結されてい
る。シリンダ32には、電磁弁322が設けられている
(図1参照)。この電磁弁322は、図示しないエア供
給源から供給される空気の流れを制御するものである。
そして、この電磁弁322aが開かれて空気がシリンダ
32の伸長側に供給されると、シリンダロッドが伸び、
これにより、スタンプ部材31が孔128を貫通してコ
ネクタ収容室125側へスライドする。また、電磁弁3
22bが開かれて空気がシリンダ32の縮短側に供給さ
れると、シリンダロッドが縮み、これにより、スタンプ
部材31がコネクタ収容室125から退避する。
【0039】ロック解除装置40は、非常時、すなわ
ち、ワイヤーハーネスWHが導通検査に不合格となった
ときに、作業者の所定の操作によって、コネクタ60を
コネクタ保持部12から取り外すための装置である。本
実施形態では、上記所定の操作とは、作業者による不良
エフ41の投入という操作であり、この不良エフ41の
投入を受け入れるものとして、ロック解除装置40が設
置されている。
【0040】ロック解除装置40は、基板42と、基板
42に立設されたエフ収容部43と、不良エフ41がエ
フ収容部43に投入されたことを検出するセンサ44と
を備えている。基板42は、検査図板に固定しても良い
し、他の場所に取り付けても良い。エフ収容部43は、
柱状をしており、上下方向に、不良エフ41を収容する
ための収容空間431が形成されている。この収容空間
431は、エフ収容部43の上面にスリット状の開口を
有し、この開口周縁から下方に切り込まれた溝によって
構成されている。
【0041】センサ44は、たとえば光センサを用いる
ことができる。本実施形態では、センサ44は、エフ収
容部43の下方に設置されている。これにより、不良エ
フ41が収容空間431の下方まで完全に収容されたと
きに、これを検出することができるようになっている。
また、センサ44により不良エフ41が投入されたこと
を検出した場合には、これをロック解除信号として制御
装置50に送るようになっている。
【0042】図1を参照して、制御装置50は、検査部
13のスライド動作およびスタンプ装置30のスタンプ
部材31のスライド動作を制御するためのものであっ
て、具体的には、上記シリンダ14,32の伸縮を制御
するものである。制御装置50は、シリンダ14を作動
させるための第1シリンダ制御部51と、シリンダ32
を作動させるための第2シリンダ制御部52とを有して
いる。
【0043】第1シリンダ制御部51の入力側には、検
査回路部20,コネクタ60の収容を検出する光センサ
126および不良エフ41の投入を検出するセンサ44
が接続されている。従って、第1シリンダ制御部51の
入力側には、検査回路部20から合格信号が、光センサ
126から収容信号が、センサ44からロック解除信号
が入力され得るようになっている。また、第1シリンダ
制御部51の出力側は、電磁弁142に接続されてお
り、この電磁弁142を開くための信号(電流)を送る
ことができるようになっている。つまり、収容信号が入
力されたときには、シリンダ14が伸長する方向に電磁
弁142aを開くための信号が出力され、合格信号およ
びロック解除信号が入力されたときには、シリンダ14
が縮短する方向に電磁弁142bを開くための信号が出
力されるようになっている。
【0044】一方、第2シリンダ制御部52の入力側に
は、検査回路部20が接続されており、上記合格信号が
入力され得るようになっている。また、第2シリンダ制
御部52の出力側は、電磁弁322に接続されており、
この電磁弁322を開くための信号(電流)を送ること
ができるようになっている。つまり、合格信号が入力さ
れたときには、シリンダ32が伸長する方向に電磁弁3
22aが所定時間開かれ、その後、シリンダ32が縮短
する方向に電磁弁322bが開かれるようになってい
る。
【0045】(2) 作用・効果 次に、導通検査装置Aを使用した導通検査の手順につい
て、作用効果と共に説明する。 検査すべきコネクタ60をコネクタ保持部12に収
容すると、光センサ126がこれを検出して収容信号を
出力する。この収容信号は、第1シリンダ制御部51に
送られ、第1シリンダ制御部51は、これに基づいて電
磁弁142aを開く信号を出力する。これにより、電磁
弁142aが開いてシリンダ14のシリンダロッド14
1が伸長し、検査部13がコネクタ保持部12に近接さ
れる。検査部13とコネクタ保持部12とは、近接する
ことによって互いに嵌合し、端子金具とコンタクトプロ
ーブ132とが接触する。その結果、ワイヤーハーネス
WH,導通検査器10および検査回路部20を含む検査
回路(上記電気回路)が構成される。この状態で、保持
されたコネクタ60部分における電気的導通の有無を調
べることができる。
【0046】 そして、各端子金具について導通が得
られれば、検査回路部20は、合格信号を出力する。こ
の合格信号は、第2シリンダ制御部52に送られ、第2
シリンダ制御部52は、これに基づいて電磁弁322a
を開く信号を出力する。これにより、電磁弁322aが
開いてシリンダ32のシリンダロッドが伸長し、スタン
プ部材31がコネクタ保持部12の収容部本体121の
孔128を貫通してコネクタ60のハウジング61に接
触する。その結果、ハウジング61には、丸型の合格印
が付けられる。その後、第2シリンダ制御部52は、電
磁弁322bを開く信号を出力し、これにより、シリン
ダ32のシリンダロッドが縮短してスタンプ部材31が
引き戻される。
【0047】また、上記合格信号は、第1シリンダ制御
部51にも送られ、第1シリンダ制御部51は、これに
基づいて電磁弁142bを開く信号を出力する。これに
より、電磁弁142bが開いてシリンダ14のシリンダ
ロッド141が縮短し、検査部13がコネクタ保持部1
2から離反される。その結果、コネクタ60をコネクタ
保持部12から取り外すことが可能となる。
【0048】 以上のように本実施形態によれば、検
査すべきワイヤーハーネスWHのコネクタ60をコネク
タ保持部12に収容すると、自動的に検査部13がコネ
クタ保持部12に近接され、コネクタ60の端子金具と
検査部12のコタクトプローブ132とが接触し、コネ
クタ60部分における電気的導通を調べることによっ
て、ワイヤーハーネスWH全体の配線の状態を検査する
ことができる。そして、導通が良好であれば(導通検査
が合格であれば)、自動的に検査部13がコネクタ保持
部12から離反され、ワイヤーハーネスWHを導通検査
装置Aから取り外すことができる。このように、作業者
の作業負担が極めて低く、容易に導通検査を進めること
ができる。
【0049】また、仮に、導通検査が不合格になった場
合には、上記合格信号が出力されない。従って、検査部
13がコネクタ保持部12から離反されず、コネクタ6
0をコネクタ保持部12から取り外すことができない。
このため、作業者は、たとえば、手動操作によって電磁
弁142bを開いてシリンダ14のシリンダロッド14
1を縮短させ、検査部13をコネクタ保持部12から離
反させることができる。これにより、コネクタ60をコ
ネクタ保持部12から取り外すことができる。このよう
に、通常自動で行われる電磁弁142bの操作を作業者
の手動操作で行うことにより、作業者は、当該導通検査
の結果が不合格であることを確実に認識することにな
る。その結果、作業者は、導通検査に不合格となったワ
イヤーハーネスWHを不良品として認識することがで
き、導通検査に不合格となったワイヤーハーネスWHを
合格品と間違って製品中に混入させてしまうことを防止
することができる。
【0050】特に、本実施形態によれば、さらに次のよ
うな作用効果を奏する。 ワイヤーハーネスWHが導通検査に合格しなかった
場合には、上記合格信号が出力されない。従って、コネ
クタ保持部12に収容したコネクタ60には、検査部1
3が嵌合したままであり、このままでは、コネクタ60
をコネクタ保持部12から取り外すことができない。そ
こで、当該ワイヤーハーネスWHが不良品であることを
表示するための不良エフ41をロック解除装置40に投
入する。具体的には、不良エフ41をエフ収容部43に
挿入する。
【0051】不良エフ41の投入は、センサ44によっ
て検出され、ロック解除信号が出力される。このロック
解除信号は、第1シリンダ制御部51に送られ、第1シ
リンダ制御部51は、これに基づいて電磁弁142bを
開く信号を出力する。これにより、電磁弁142bが開
いてシリンダ14のシリンダロッド141が縮短し、検
査部13がコネクタ保持部12から離反される。その結
果、コネクタ60をコネクタ保持部12から取り外すこ
とが可能となる。また、不良エフ41がエフ収容部43
に収容されている間は、ロック解除信号が出力されたま
まであるから、検査部13は、コネクタ保持部12から
離反されたままの状態が維持される。
【0052】 このように、仮に、導通検査が不合格
となった場合でも、作業者の意思に基づいて不良エフ4
1をロック解除装置40に投入しない限り、検査部13
がコネクタ保持部12から離れないので、ワイヤーハー
ネスWHを導通検査装置Aから取り外すことができな
い。従って、作業者は、導通検査に不合格となったワイ
ヤーハーネスWHを不良品として確実に認識することが
でき、導通検査に不合格となったワイヤーハーネスWH
を合格品と間違って製品中に混入させてしまうことを防
止することができる。
【0053】 さらに、不良エフ41をロック解除装
置40に投入することによってワイヤーハーネスWHを
取り外した後、当該不良エフ41をエフ収容部43から
抜き取らない限り、検査部13がコネクタ保持部12か
ら離反されたままであるから、仮に、導通検査に不合格
となったワイヤーハーネスWHを取り外しても、次の検
査を行うことができない。つまり、導通検査に不合格と
なったワイヤーハーネスWHに対して、作業者をして確
実に不良エフ41を取り付けさせることが可能となる。
そして、取り外したワイヤーハーネスWHに不良エフ4
1を取り付けることによって、不良品のワイヤーハーネ
スWHを良品と明確に区別することができる。その結
果、製品中に不良品のワイヤーハーネスが混入してしま
うことを確実に防止することができる。
【0054】 加えて、本実施形態によれば、導通検
査に合格したワイヤーハーネスWHのコネクタ60に
は、合格印が付けられるから、合格品と不合格品とを一
層明確に区別することができる。もっとも、このスタン
プ装置30を無くしても、本発明の目的は、達成するこ
とができる。また、シリンダ14,32は、エアシリン
ダを用いているので、検査部13の接離動作およびスタ
ンプ部材31のスライド動作を制御するために、電磁弁
のON/OFFを制御するだけで良く、制御が簡単であ
るという利点がある。
【0055】なお、この発明は上記実施形態に限定され
るものではなく、シリンダ14,32に代えて、ボール
ねじと、これを駆動するモータとを用いることもでき
る。このようにすれば、モータの正転/逆転によって、
検査部13をコネクタ保持部22に対して近接/離反さ
せることができ、また、スタンプ部材31をスライドさ
せることができる。
【0056】さらに、本実施形態では、検査部13をコ
ネクタ保持部12に対して近接/離反させたが、コネク
タ保持部12を検査部13に対して近接/離反させるよ
うにしても良く、また、両者13,12を相対的に近接
/離反させるようにすることもできる。その他、この発
明の範囲内で種々の設計変更を施すことができる。
【0057】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、検査すべ
きワイヤーハーネスのコネクタをコネクタ保持部に収容
すると、自動的にコネクタ保持部と検査部とが相対的に
近接して導通検査を行うことができる。そして、検査に
合格すれば、自動的にコネクタ保持部と検査部とが相対
的に離反してワイヤーハーネスを導通検査装置から取り
外すことができる。従って、作業者は、レバー操作等の
面倒な作業をする必要がなく、簡単容易に導通検査を行
うことができる。
【0058】また、導通検査に不合格となれば、コネク
タ保持部と検査部とが近接したままであるから、作業者
は、検査不合格であることを確実に認識することができ
る。そして、作業者は、不合格であるあるいう認識の
下、手動によりワイヤーハーネスを導通検査装置から取
り外すことができる。これにより、導通検査に合格して
いないワイヤーハーネスを不良品として明確に区別する
ことが可能である。その結果、導通検査に合格していな
い不良のワイヤーハーネスを、合格品と誤って導通検査
装置から取り外して製品の中に混入させてしまうという
不都合を無くすことができる。
【0059】請求項2に係る発明によれば、請求項1に
係る発明と同様の効果を奏する。加えて、導通検査に合
格した場合には、合格印付与手段によってワイヤーハー
ネスのコネクタに合格印を付けることができる。従っ
て、導通検査に合格した良品と、導通検査に合格してい
ない不良品とを一層明確に区別することができる。その
結果、不良品のワイヤーハーネスを合格品の中に混入さ
せてしまうという不都合を確実に無くすことができる。
【0060】請求項3に係る発明によれば、請求項2に
係る発明と同様の効果を奏する。加えて、本請求項に係
る発明では、駆動機構を介してスタンプ部材を駆動し、
これをハウジングに接触させるという簡単な手段によっ
てコネクタに合格印を付けることができる。従って、合
格印を付けるための構造が簡単であるという利点があ
る。
【0061】請求項4にかかる発明によれば、請求項1
ないし3のいずれかに係る発明と同様の効果を奏する。
特に本請求項に係る発明では、導通検査が不合格であれ
ば、作業者は、検査不合格であることを確実に認識した
上で所定の操作を行ってからでないとワイヤーハーネス
を導通検査装置から取り外すことができない。従って、
導通検査に合格した良品と、導通検査に合格していない
不良品とをなお一層明確に区別することができる。その
結果、不良品のワイヤーハーネスを合格品の中に混入さ
せてしまうという不都合を一層確実に無くすことができ
る。
【0062】。これにより、導通検査に合格していない
ワイヤーハーネスを不良品として明確に区別することが
可能である。その結果、導通検査に合格していない不良
のワイヤーハーネスを、合格品と誤って導通検査装置か
ら取り外して製品の中に混入させてしまうという不都合
を無くすことができる。請求項5に係る発明によれば、
請求項4に係る発明と同様の効果を奏する。加えて、作
業者が導通検査について不合格であることを確認した
後、不良札を不良札収容部に挿入するという作業を行
い、これによって、ワイヤーハーネスを導通検査装置か
ら取り外すことができる。従って、作業者は、導通検査
に合格していないワイヤーハーネスを不良品として確実
に区別することができる。しかも、次の作業を行うため
には、不良札を抜き取る必要があり、この抜き取った不
良札は、当該不良品としてのワイヤーハーネスに付ける
ことができる。その結果、不良のワイヤーハーネスを合
格品と誤って製品の中に混入させてしまうという不具合
を確実に無くすことができる。
【0063】請求項6に係る発明によれば、請求項1な
いし5のいずれかに係る発明と同様の効果を奏する。加
えて、検査すべきワイヤーハーネスのコネクタを導通検
査装置にセットするときに、コネクタが正規の収容方向
に沿って収容されたかどうかをも検出することができる
から、コネクタを間違った方向に挿入してしまうという
不具合を無くすことができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る導通検査装置の構成
を示す模式図である。
【図2】導通検査器およびスタンプ装置を示す要部拡大
斜視図である。
【図3】従来の導通検査装置によって、ワイヤーハーネ
スの導通検査を行っている状態を示す斜視図である。
【図4】従来の導通検査器の斜視図である。
【符号の説明】
A 導通検査装置 W 電線 WH ワイヤーハーネス 10 導通検査器 12 コネクタ保持部 126 光センサ 13 検査部 14 シリンダ 20 検査回路部 30 スタンプ装置 31 スタンプ部材 32 シリンダ 40 ロック解除装置 41 不良エフ 44 センサ 50 制御装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】検査すべきワイヤーハーネスのコネクタを
    収容保持するコネクタ保持部と、 コネクタ保持部に対向配置され、保持されたコネクタに
    含まれる端子金具に対応する検出子がコネクタ保持部に
    向かって突出して並設されている検査部と、 コネクタ保持部と検査部とを、上記検出子の突出方向に
    沿って相対的に近接/離反させる接離手段と、 上記検出子に接続されており、検査すべきワイヤーハー
    ネスにおける電気的導通の有無を調べることができる検
    査回路部とを有するワイヤーハーネスの導通検査装置に
    おいて、 コネクタ保持部に含まれ、コネクタが収容されたことを
    検出し、コネクタの収容を検出した場合に収容信号を出
    力する収容検出手段と、 検査回路部に含まれ、ワイヤーハーネスの導通が得られ
    た場合に合格信号を出力する手段と、 上記収容信号に基づいて上記接離手段を作動させてコネ
    クタ保持部と検査部とを相対的に近接させる手段と、 上記合格信号に基づいて上記接離手段を作動させてコネ
    クタ保持部と検査部とを相対的に離反させる手段と、を
    含んでいることを特徴とするワイヤーハーネスの導通検
    査装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のワイヤーハーネスの導通検
    査装置において、 導通検査に合格した場合に、保持されたコネクタに合格
    印を付けることができる合格印付与手段と、 上記合格信号に基づいて合格印付与手段を作動させる手
    段とを含んでいることを特徴とするワイヤーハーネスの
    導通検査装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載のワイヤーハーネスの導通検
    査装置において、 上記合格印付与手段は、 保持されたコネクタのハウジングに接触することによっ
    て、ハウジングに合格印を付けることができるスタンプ
    部材と、 スタンプ部材をハウジングに接触させるための駆動機構
    とを含んでいることを特徴とするワイヤーハーネスの導
    通検査装置。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3のいずれかに記載のワイ
    ヤーハーネスの導通検査装置において、 導通検査が不合格となった場合に、作業者による所定の
    操作によってロック解除信号を出力する手段と、 上記ロック解除信号に基づいて上記接離手段を作動させ
    てコネクタ保持部と検査部とを相対的に離反させる手段
    とを含んでいることを特徴とするワイヤーハーネスの導
    通検査装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載のワイヤーハーネスの導通検
    査装置において、 上記ロック解除信号を出力する手段は、 導通検査に不合格となったワイヤーハーネスに取り付け
    る不良札を収容することができる不良札収容部と、 不良札が不良札収容部に収容されたことを検出でき、不
    良札の収容を検出したときに上記ロック解除信号を出力
    する不良札収容センサとを備えていることを特徴とする
    ワイヤーハーネスの導通検査装置。
  6. 【請求項6】請求項1ないし5のいずれかに記載のワイ
    ヤーハーネスの導通検査装置において、 収容検出手段は、複数の光センサを含んでおり、 各光センサは、コネクタが所定の収容方向に沿って収容
    された場合に、コネクタの収容を検出することができる
    位置に配置されていることを特徴とするワイヤーハーネ
    スの導通検査装置。
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