JP2018073735A - ワイヤハーネスの製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】組立部間におけるサブハーネスの受け渡しを出来る限り効率良く行うことが可能なワイヤハーネスの製造装置を提供すること。【解決手段】サブハーネスSHの組み立てを行う第1組立部10から、サブハーネスSHを用いてワイヤハーネスを組み立てる第2組立部20に、サブハーネスSHを搬送する搬送機構30が、第1、第2組立部10,20間を繋ぐように延びる搬送レール40と、サブハーネスSHを保持して搬送レール40に沿って移動可能な保持具50と、保持具50を搬送レール40に沿って移動させる移動力を保持具50に付与可能な外力伝達具62,63と、を有する。第2組立部20の作業台21が製造ラインに沿って移動するときに外力伝達具62,63に外力を及ぼすことにより、作業台21と保持具50とを同調移動させる。【選択図】図4

Description

本発明は、ワイヤハーネスを構成するサブハーネスの組み立てを含む前工程を行う第1組立部と、サブハーネスを用いた後工程を行う第2組立部と、第1組立部から第2組立部にサブハーネスを搬送する搬送機構と、を備えた、ワイヤハーネスの製造装置、に関する。
従来から、自動車等に用いられるワイヤハーネスは、一般に、電線を所定長さに切断してその端末に端子を圧着した後、コネクタへの端子の挿入、複数の電線付きコネクタの結束、並びに、防水用グロメット及びプロテクタ等の取り付け等を経てサブハーネス(中間製品としての電線束)を形成し、更に複数のサブハーネスを一纏めに組み付けることにより、製造されるようになっている。このような一連の組立工程は、一般に、複数の組立部に作業を分けて行われる。
例えば、従来のワイヤハーネスの製造装置の一つ(以下「従来装置」という。)は、サブハーネスを製造する組立部からワイヤハーネスを製造する組立部へサブハーネスを受け渡す際、2つの保持具を組み合わせた専用の受け渡し用治具を用い、サブハーネスを保持するようになっている。これにより、従来装置は、サブハーネスに含まれる電線の長短にかかわらず、受け渡しの作業中などに電線が作業台に引っ掛かる等の不具合を防止するようになっている(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2007−141641号公報
ところで、従来装置では、受け渡し用治具へのサブハーネスの取り付け、及び、サブハーネスが取り付けられた受け渡し用治具の搬送は、作業者の手作業によって行われることが想定されている。この場合、例えば、ワイヤハーネスの組立部におけるサブハーネスの消費量に対して過剰な量の受け渡し用治具が受け渡された場合、ワイヤハーネスの組立部に多数の受け渡し用治具が密集し、受け渡し用治具同士の衝突、及び、それに伴う電線の絡み等が生じる可能性がある。電線の絡み等が生じると、その絡みを解くための時間を要し、ワイヤハーネスの製造効率が低下する可能性がある。
そのような過剰供給は、作業者がサブハーネスの消費量を逐次把握しながら受け渡し用治具を受け渡す頻度を調整することにより、解消し得る。しかし、そのような把握および調整は、作業者の作業負荷を高めることとなり得る。その結果、受け渡し用治具の過剰供給は防がれ得るものの、作業負荷が高まる分だけワイヤハーネスの製造効率が低下する可能性がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、組立部間におけるサブハーネスの受け渡しを出来る限り効率良く行うことが可能なワイヤハーネスの製造装置、を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るワイヤハーネスの製造装置は、下記(1)〜(3)を特徴としている。
(1)
ワイヤハーネスを構成するサブハーネスの組み立てを含む前工程を行う第1組立部と、前記サブハーネスを用いた後工程を行う第2組立部と、前記第1組立部から前記第2組立部に前記サブハーネスを搬送する搬送機構と、を備えた、ワイヤハーネスの製造装置であって、
前記搬送機構は、
前記第1組立部から前記第2組立部に向けて延びる搬送レールと、前記サブハーネスを保持すると共に前記搬送レールに沿って移動可能な保持具と、前記保持具を前記搬送レールに沿って移動させるための外力を前記保持具に伝達可能な外力伝達具と、を有し、
前記第2組立部は、
所定の製造ラインに沿って移動可能であるように構成された作業台を有すると共に、前記作業台が前記外力伝達具に外力を及ぼしながら前記製造ラインの所定範囲内を移動することにより、前記所定範囲内において前記作業台と前記保持具とを同調移動させる、ように構成された、
ワイヤハーネスの製造装置であること。
(2)
上記(1)に記載の製造装置であって、
前記搬送機構が、
前記搬送レールに沿って並んだ複数の前記保持具であって、前記搬送レール上を一体的に移動可能であるように隣り合う前記保持具同士が連結具によって繋がれた複数の前記保持具、を有し、
前記連結具が、
前記同調移動の際、前記作業台に対する前記複数の前記保持具の各々の位置が前記後工程に適した位置であるように、隣り合う前記保持具同士の間の距離を規制する、
ワイヤハーネスの製造装置であること。
(3)
上記(1)又は上記(2)に記載の製造装置であって、
前記搬送レールが、往路レール及び復路レールを含む環形状を有し、
前記保持具が、
前記同調移動の際、前記往路レールに沿って前記作業台と共に移動し、
前記同調移動の後、前記復路レールに沿って前記第2組立部から前記第1組立部に向けて移動する、
ワイヤハーネスの製造装置であること。
上記(1)の構成のワイヤハーネスの製造装置によれば、第1組立部において準備されたサブハーネスを保持した保持具が、第2組立部における作業台の移動に合わせて移動する(同調移動する)ことになる。換言すると、従来装置のように作業者が任意に保持具を搬送することに代えて、搬送機構が、第2組立部における作業台の移動(即ち、作業台での作業(後工程)と同義)に対応したタイミングにて、保持具(及びサブハーネス)を第2組立部に搬送することになる。よって、従来装置のように搬送タイミングが個々の作業者に委ねられる場合に比べ、第2組立部に過剰または過少な量の保持具が搬送されることを避けられる。その結果、例えば、搬送された保持具同士の接触、及び、その接触に伴う電線の絡み等を抑制できる。更に、搬送タイミングは搬送機構によって自然に(自動的に)調整されるため、作業者の作業負荷が高まることもない。
したがって、本構成のワイヤハーネスの製造装置は、組立部間におけるサブハーネスの受け渡しを出来る限り効率良く行うことが可能である。
上記(2)の構成のワイヤハーネスの製造装置によれば、作業台が外力伝達具を介して複数の保持具に外力を及ぼしているとき(同調移動の際)、隣り合う保持具同士の間の距離が連結具によって規制される。例えば、連結具として柔軟なロープ等が用いられる場合、隣り合う保持具同士の間の距離は、ゼロ(保持具同士が隣接)からロープ長さ(保持具同士の間を直線状のロープが結ぶ)までの範囲内に規制される。即ち、隣り合う保持具同士の間の距離は、ロープ長さよりも大きくなることはない。よって、この連結具を用いて隣り合う保持具同士の間の距離を後工程に適した距離(例えば、保持具に保持したサブハーネスを作業台に向けて並行移動させるだけで、サブハーネスが作業台上の目標位置に配置されるような距離)に規制すれば、保持具から作業台へのサブハーネスの移動効率を向上させられる。その結果、組立部間におけるサブハーネスの受け渡しを更に効率良く行うことができる。
上記(3)の構成のワイヤハーネスの製造装置によれば、第2組立部において保持具から作業台へサブハーネスを受け渡した後、保持具を復路レールにそって移動させるだけで、保持具を第1組立部に戻すことができる。これにより、例えば作業者が保持具を手に持って第1組立部に運ぶ場合に比べ、容易かつ効率良く、保持具を第1組立部に戻すことができる。その結果、保持具が第2組立部に残り続けることが防がれ、ひいては、第1組立部から第2組立部へのサブハーネスの供給を滞りなく継続できる。
本発明によれば、組立部間におけるサブハーネスの受け渡しを出来る限り効率良く行うことが可能なワイヤハーネスの製造装置、を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の実施形態に係るワイヤハーネスの製造装置の全体構成を示す概略構成図である。 図2(a)は、図1に示す搬送機構の構成を示す概略構成図であり、図2(b)は、図2(a)に示すクリップがサブハーネスを保持した状態を示す図であり、図2(c)は、クリップがサブハーネスを解放した状態を示す図である。 図3(a)は、作業台が複数の保持具を牽引することで作業台と複数の保持具とが同調移動する動作を説明するための図であり、図3(b)は、複数の保持具に連結されたリングが、天井から延びるフックに架かった状態を示す図であり、図3(c)は、リングが、フックから、移動する第2組立部の作業台に固定された柱に受け渡される状態を示す図であり、図3(d)は、リングが柱に牽引される状態(作業台が複数の保持具を牽引する状態)を示す図である。 図4(a)は、リングが作業台の柱に牽引開始される直前の状態にて隣接するスライダの間隔が狭まっている状態を示す図であり、図4(b)は、リングが柱に牽引されている状態にて隣接するスライダの間隔が広がっている状態を示す図であり、図4(c)は、第2組立部の作業開始位置にある作業台の作業者が、複数のサブハーネスを、複数の保持具から取り外して作業台に向けて並行移動させることで、作業台上の目的位置となる位置に一括して配置した状態を示す図である。
<実施形態>
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るワイヤハーネスの製造装置(以下「製造装置1」という。)について説明する。
図1に示すように、本発明の実施形態に係る製造装置1は、第1組立部10と、第1組立部10に隣接する第2組立部20と、第1組立部10及び第2組立部20の間に配置された搬送機構30と、を備える。
第1組立部10は、ワイヤハーネスWH(図4を参照)を構成する複数のサブハーネスSHの組み立てを含む前工程を行う組立ラインである。第2組立部20は、複数のサブハーネスSHを用いた後工程(例えば、ワイヤハーネスWHの組み立て)を行う組立ラインである。搬送機構30は、第1組立部10から第2組立部20に複数のサブハーネスSHを搬送する機構である。
先ず、第1組立部10について説明する。第1組立部10は、作業台11を備える。作業台11の作業者Sは、電線Wの所定長さへの切断、電線Wの端末への端子の圧着、コネクタCへ端子の挿入、複数の電線付きコネクタの結束、並びに、防水用グロメット及びプロテクタの取り付け等、の各作業を経て、複数のサブハーネスSH(中間製品としての電線束)を製造する。なお、これら作業の全てを作業者が行う必要はなく、一部の作業を機械(自動機)が行い、残りの作業を作業者が行ってもよい。
次いで、作業台11の作業者Sは、製造された(組み立てが完了した)複数のサブハーネスSHを搬送機構30に引き渡す。
図1に示す例のように、通常、第1組立部10では、最終製品としてのワイヤハーネスWHの仕様に合わせ、様々な種類(図1では5種類)のサブハーネスSHが製造される。図1に示す例では、第1組立部10が一つの作業台11のみを備えているが、後述する第2組立部20のように、製造ラインに沿って移動する複数の作業台を備えていてもよい。
次いで、第2組立部20について説明する。第2組立部20は、製造ラインに沿って移動する複数の作業台21を備えている。複数の作業台21は、搬送コンベア(図示省略)に支持されて長尺の環状に配置されている。第2組立部20は、複数の作業台21が所定の間隔で横一列に並ぶ対向する一対の直線部分を含んでいる。各作業台21は、搬送コンベアによって、所定の周回方向(図1における矢印A方向)に環状に周回するようになっている。
第2組立部20では、上述した一対の直線部分のうちの一方(図1において紙面下側の直線部分における各作業台21の導入側(第1組立部10に近い側))の端位置が、作業開始位置Ssとなっている。一方、同じ直線部分における各作業台21の導出側(第1組立部10から遠い側)の端位置が、作業終了位置Sfとなっている。
第2組立部20では、作業開始位置Ssと作業終了位置Sfとの間のスペースが作業エリアSAとされている。作業エリアSAには、複数の作業者Sが、製造ラインに沿って各作業台21の間隔と同じ間隔を空けて配置されている。作業開始位置Ssにある作業台21(以下、特に「作業台21A」と呼ぶこともある。)の作業者Sは、搬送機構30によって搬送されてきた複数のサブハーネスSHを、搬送機構30から作業台21Aに移動させる。これにより、複数のサブハーネスSHが、その後のワイヤハーネスの組み立て作業に供されることになる。
第2組立部20の各作業者Sは、作業台21が自身の前に移動してくる毎に、その作業台21上にて自身が担当するワイヤハーネスの組み立て作業を毎回行う。その結果、第2組立部20では、作業開始位置Ssから作業終了位置Sfに至るまでの間に、複数の作業者Sによってワイヤハーネスを組み立てる一連の作業が行われる。これにより、第2組立部20では、各作業台21が環状の製造ラインを一回周回する毎に、ワイヤハーネスが1回、繰り返し製造されることになる。
次いで、図1及び図2を参照しながら、搬送機構30について説明する。搬送機構30は、搬送レール40と、複数の保持具50と、を備えている。
先ず、搬送レール40について説明する。図1に示すように、搬送レール40は、長尺環状のレールである。搬送レール40は、所定の固定部材(図示省略)によって床から所定高さだけ上方で固定されている。搬送レール40における長尺方向に延びる一対の直線部分が、第1組立部10と第2組立部20との間を繋ぐように延びている。
搬送レール40上では、複数のサブハーネスSHを搬送するために使用される複数の保持具50が、一の回転方向(図1における矢印B方向)に環状に周回するように移動する。以下、搬送レール40における一対の直線部分のうち、複数の保持具50が第1組立部10から第2組立部20へ移動する側の直線部分を「往路レール41」と呼び、複数の保持具50が第2組立部20から第1組立部10へ戻る側の直線部分を「復路レール42」と呼ぶ。
次いで、保持具50について説明する。保持具50は、サブハーネスSHを保持すると共に搬送レール40に沿って移動可能に搬送レール40に支持された部材である。図2(a)に示すように、複数の保持具50が、搬送レール40に支持されている。各保持具50は、搬送レール40に移動可能に支持されるスライダ51と、サブハーネスSHを保持するクリップ52と、スライダ51とクリップ52とを連結するロープ53と、から構成される。ロープ53は変形可能な線状部材であり、チェーン及びワイヤ等の線状部材に置き換えられてもよい。即ち、クリップ52は、ロープ53を介してスライダ51から吊り下げられている。
図2(b)及び図2(c)に示すように、クリップ52は、一対のレバー部材56を有する。一対のレバー部材56は、支点部57にて相互に揺動可能に支持されている。一対のレバー部材56の一端部は、作業者が摘まむ操作部54として機能し、一対のレバー部材56の他端部は、サブハーネスSHの電線Wを把持する把持部55として機能する。なお、把持される電線Wを保護するため、各把持部55の外周面は、全周に亘って樹脂シート55aで覆われている。
一対のレバー部材56は、バネ部材58によって一対の把持部55が互いに当接する方向に常時付勢されている。よって、図2(b)に示すように、クリップ52は、作業者が力を与えない(操作部54を摘まんでいない)状態にて、バネ部材58の付勢力により、一対の把持部55によってサブハーネスSHを保持した状態を維持することができる。更に、把持されているサブハーネスSHをクリップ52から取り外す際には、図2(c)に示すように、作業者Sがバネ部材58の付勢力に抗して一対の操作部54を互いに近付けるように押圧操作する。これにより、一対の把持部55の間隔が広がり、把持されていたサブハーネスSHを取り外すことができる。
再び図2(a)を参照すると、搬送レール40上に一列に並んで支持された所定の複数個(本例では5つ)のスライダ51について、隣接するスライダ51同士がロープ61によって互いに連結されている。ロープ61は変形可能な線状部材であり、チェーン及びワイヤ等の線状部材に置き換えられてもよい。これにより、隣接するスライダ51間の間隔L1〜L4は、ロープ61の垂れ下がり量が最小となった状態(ロープ61が略直線状に張った状態)において最大値となり、ロープ61の垂れ下がり量に応じて、その最大値以下の範囲において任意に変化し得るようになっている。
所定の複数個のスライダ51のうち搬送レール40上でのスライダ51の移動方向の最前位置にあるスライダ51には、ロープ62を介してリング63が連結されている。ロープ62は変形可能な線状部材であり、チェーン及びワイヤ等の線状部材に置き換えられてもよい。
以上の構成により、所定の複数個のクリップ52に複数(本例では5種類)のサブハーネスSHを保持させた状態にて、リング63を搬送レール40(往路レール41)上でのスライダ51の移動方向(図2(a)にて左方向)に牽引すれば、複数個のスライダ51(複数個の保持具50)がリング63に牽引され、搬送レール40(往路レール41)に沿って一体的に移動することになる。その結果、複数個の保持具50により、複数のサブハーネスSHを一括して搬送可能となっている。ここで、ロープ62及びリング63は、本発明の「外力伝達具」に相当する。
複数のスライダ51がリング63に牽引されて一体的に移動している間、隣接するスライダ51の間隔L1〜L4は、それぞれ最大値(又は最大値に近い間隔)となる。ここで、隣接するスライダ51の間隔L1〜L4の最大値(換言すると、ロープ61の各々の長さ)は、それぞれ、第2組立部20における後工程に適した距離に設定されている。その結果、第2組立部20に搬送された後(後述する同調移動の際)において、各々のサブハーネスSHが、後工程に適した位置に配置され得る。具体的には、後述するように、作業台21Aの作業者Sが、複数のサブハーネスSHを、所定の複数個の保持具50から取り外して作業台21Aに向けて並行移動させることで、作業台21A上の目的位置となる位置に一括して配置できるようになる。換言すると、ロープ61の各々は、同調移動の際、作業台21Aに対する複数の保持具50の各々の位置が後工程に適した位置となるように、隣り合う保持具50同士の間の距離を規制することになる。本説明から理解されるように、間隔L1〜L4は、各々が異なる大きさであってもよく、それらの一部または全部が同じ大きさであってもよい。
図2(a)に示すように、所定の複数個のクリップ52に複数のサブハーネスSHを保持させる際、隣接するクリップ52の間における電線Wの垂れ下がり量がそれぞれ略一定となるように、且つ、複数の電線Wが特定の箇所にて過度に密集しないように、それぞれのクリップ52に把持される電線Wの位置を決定することが好ましい。これにより、搬送機構30により搬送中においてサブハーネスSHの電線W同士が絡むなどの不具合の発生が更に抑制され得る。
次いで、図3を参照しながら、リング63の牽引方法について説明する。図3(a)に示すように、本発明の実施形態に係るワイヤハーネスの製造装置1では、第2組立部20において搬送コンベアによって移動する作業台21が作業開始位置Ssを通過するとき、作業台21に固定された柱22にリング63を架け、柱22によってリング63を牽引させるようになっている。なお、図3(a)において柱22から延びる破線は、柱22の移動軌跡を表している。
より詳細には、図3(b)に示すように、柱22は、L字状の形状を有し、作業台21の上面から上方に立ち上がると共に先端部が作業台21の進行方向を向いている。また、作業開始位置Ssに向かう作業台21の柱22の移動軌跡(図3(a)の破線を参照)の途中の一カ所の直上に、天井から延びると共に先端部が作業台21の進行方向を向いたフック64が設けられている。
そして、図3(b)〜図3(d)に示すように、リング63がフック64の先端部に架かった状態にて、作業台21の柱22がフック64の直下を通り過ぎると、リング63が、フック64から柱22に受け渡され、柱22がリング63を牽引可能な状態となる。その後、作業台21が複数個の保持具50を牽引することにより、作業台21と複数個の保持具50とが同調移動することになる。
以下、図4を参照しながら、第1組立部10の作業者S、及び、第2組立部20の作業台21Aの作業者Sによる、複数のサブハーネスSHの搬送に係わる作業の流れについて説明する。
図4(a)に示すように、第1組立部10の作業者Sは、製造された(組み立てが完了した)複数のサブハーネスSHを、複数個のクリップ52を利用して複数個の保持具50に一括して保持させる。この段階では、隣接するスライダ51間のロープ61が大きく垂れ下がり、隣接するスライダ51(保持具50)の間の間隔が最大値より小さくなっていてもよい。
次いで、第1組立部10の作業者Sは、リング63をフック64に架ける。これにより、複数のサブハーネスSHの搬送に係わる第1組立部10の作業者Sの作業は終了する。その後、作業台21の柱22がフック64の直下を通り過ぎると、リング63が、フック64から柱22に受け渡され、図4(a)に示すように、柱22がリング63を牽引可能な状態となる。
次いで、図4(b)に示すように、柱22がリングを牽引している間(即ち、作業台21と複数個の保持具50とが同調移動している間)、上述したように、隣接するスライダ51の間のそれぞれの間隔L1〜L4は、自然に広がって最大値(又は最大値に近い間隔)に維持される。その結果、それぞれの間隔L1〜L4が、第2組立部20における後工程に適した距離になるように自然に調整される。
リング63を牽引する柱22を備えた作業台21が作業開始位置Ssに達すると(即ち、作業台21が作業台21Aになると)、図4(b)に示すように、第2組立部20の作業台21Aの作業者Sは、複数のサブハーネスSHを、複数個の保持具50から取り外して作業台21Aに向けて並行移動させる。これにより、複数のサブハーネスSHは、作業台21A上の目的位置となる位置に一括して直ちに配置される。そして、複数のサブハーネスSHの組み付け等が行われることにより、ワイヤハーネスWHが製造される。
その後、作業台21Aの作業者Sは、リング63を柱22から取り外すと共に、複数個の保持具50を、搬送レール40の復路レール42を利用して第1組立部10に戻す。
以上に説明したように、本発明の実施形態に係るワイヤハーネスの製造装置1によれば、サブハーネスSHを保持した保持具50が第2組立部20における作業台21の移動に伴って同調移動することになる。換言すると、サブハーネスSHを搬送するための搬送機構30が、第2組立部20における作業状況(後工程)に対応したタイミングにて、保持具50(及び保持されたサブハーネスSH)を第2組立部20に搬送することになる。よって、第2組立部20に過剰または過少な量の保持具50が搬送されることを避けられる。その結果、例えば、搬送された保持具50同士の接触、及び、その接触に伴う電線の絡み等を抑制できる。更に、搬送タイミングは搬送機構30によって調整されるため、作業者の作業負荷が高まることもない。
更に、第2組立部20において、複数の保持具50の互いの間の距離が作業台21に牽引されながら広がった状態にて、各々のサブハーネスSHが後工程に適した位置(例えば、各々のサブハーネスSHを作業台21Aに向けて並行移動させた位置が、各々のサブハーネスSHの作業台21A上の目的位置となる位置)に配置される。よって、作業効率を向上できる。
更には、第2組立部20におけるサブハーネスSHの受け渡しの後、保持具50を第1組立部10に戻すことにより、保持具50が搬送レール40上を循環することになる。その結果、保持具50を効率良く利用できる。
<他の態様>
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用できる。例えば、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、上記実施形態では、搬送レール40上を複数の保持具50が移動するようになっている。しかし、搬送すべきサブハーネスSHによっては、搬送レール40を一つの保持具50のみが移動するように構成されてもよい。即ち、本発明において、保持具の数は、単数でも複数であってもよく、特に制限されない。
更に、上記実施形態では、搬送レール40が環形状となっている。しかし、搬送レール40は、例えば、互いに平行に延びる直線状の2本のレールから構成されてもよい。
更に、上記実施形態では、作業台21の柱22がリング63を牽引することにより、作業台21と保持具50とが同調移動している。しかし、作業台21と保持具50とが同調移動する動作が得られる限り、どのような態様が採用されてもよい。
ここで、上述した本発明に係るワイヤハーネスの製造装置の実施形態の特徴をそれぞれ以下(1)〜(3)に簡潔に纏めて列記する。
(1)
ワイヤハーネス(WH)を構成するサブハーネス(SH)の組み立てを含む前工程を行う第1組立部(10)と、前記サブハーネスを用いた後工程を行う第2組立部(20)と、前記第1組立部から前記第2組立部に前記サブハーネスを搬送する搬送機構(30)と、を備えた、ワイヤハーネスの製造装置(1)であって、
前記搬送機構(30)は、
前記第1組立部から前記第2組立部に向けて延びる搬送レール(40)と、前記サブハーネスを保持すると共に前記搬送レールに沿って移動可能な保持具(50)と、前記保持具を前記搬送レールに沿って移動させるための外力を前記保持具に伝達可能な外力伝達具(62,63)と、を有し、
前記第2組立部(20)は、
所定の製造ラインに沿って移動可能であるように構成された作業台(21)を有すると共に、前記作業台(21)が前記外力伝達具(62,63)に外力を及ぼしながら前記製造ラインの所定範囲内を移動することにより、前記所定範囲内において前記作業台と前記保持具とを同調移動させる、ように構成された、
ワイヤハーネスの製造装置。
(2)
上記(1)に記載の製造装置であって、
前記搬送機構(30)が、
前記搬送レールに沿って並んだ複数の前記保持具(50)であって、前記搬送レール上を一体的に移動可能であるように隣り合う前記保持具同士が連結具(61)によって繋がれた複数の前記保持具(50)、を有し、
前記連結具(61)が、
前記同調移動の際、前記作業台(21)に対する前記複数の前記保持具(50)の各々の位置が前記後工程に適した位置であるように、隣り合う前記保持具同士の間の距離(L1)〜L4)を規制する、
ワイヤハーネスの製造装置。
(3)
上記(1)又は上記(2)に記載の製造装置であって、
前記搬送レール(40)が、往路レール(41)及び復路レール(42)を含む環形状を有し、
前記保持具(50)が、
前記同調移動の際、前記往路レール(41)に沿って前記作業台(21)と共に移動し、
前記同調移動の後、前記復路レール(42)に沿って前記第2組立部(20)から前記第1組立部(10)に向けて移動する、
ワイヤハーネスの製造装置。
1 ワイヤハーネスの製造装置
10 第1組立部
20 第2組立部
21 作業台
30 搬送機構
40 搬送レール
41 往路レール
42 復路レール
50 保持具
61 ロープ(連結具)
62 ロープ(外力伝達具)
63 リング(外力伝達具)
SH サブハーネス

Claims (3)

  1. ワイヤハーネスを構成するサブハーネスの組み立てを含む前工程を行う第1組立部と、前記サブハーネスを用いた後工程を行う第2組立部と、前記第1組立部から前記第2組立部に前記サブハーネスを搬送する搬送機構と、を備えた、ワイヤハーネスの製造装置であって、
    前記搬送機構は、
    前記第1組立部から前記第2組立部に向けて延びる搬送レールと、前記サブハーネスを保持すると共に前記搬送レールに沿って移動可能な保持具と、前記保持具を前記搬送レールに沿って移動させるための外力を前記保持具に伝達可能な外力伝達具と、を有し、
    前記第2組立部は、
    所定の製造ラインに沿って移動可能であるように構成された作業台を有すると共に、前記作業台が前記外力伝達具に外力を及ぼしながら前記製造ラインの所定範囲内を移動することにより、前記所定範囲内において前記作業台と前記保持具とを同調移動させる、ように構成された、
    ワイヤハーネスの製造装置。
  2. 請求項1に記載の製造装置であって、
    前記搬送機構が、
    前記搬送レールに沿って並んだ複数の前記保持具であって、前記搬送レール上を一体的に移動可能であるように隣り合う前記保持具同士が連結具によって繋がれた複数の前記保持具、を有し、
    前記連結具が、
    前記同調移動の際、前記作業台に対する前記複数の前記保持具の各々の位置が前記後工程に適した位置であるように、隣り合う前記保持具同士の間の距離を規制する、
    ワイヤハーネスの製造装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の製造装置であって、
    前記搬送レールが、往路レール及び復路レールを含む環形状を有し、
    前記保持具が、
    前記同調移動の際、前記往路レールに沿って前記作業台と共に移動し、
    前記同調移動の後、前記復路レールに沿って前記第2組立部から前記第1組立部に向けて移動する、
    ワイヤハーネスの製造装置。
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