JP6505141B2 - 不断流式の流路閉塞装置 - Google Patents

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本発明は、流体管に形成されている分岐口を介して流体管内に挿入され、拡径側に膨張変形して流体管の管内流路を閉止する閉塞バッグを備えた不断流式の流路閉塞装置に関する。
この種の不断流式の流路閉塞装置として、例えば、特許文献1には、流体管に形成された穿孔口(分岐口の一例)に連通する分岐管部及び当該穿孔口を介して、流体管の管内流路に挿入される閉塞バッグを備えた流路閉塞装置が開示されている。そして、閉塞バッグが管内流路に挿入された後、拡径用流体が閉塞バッグ内に供給されることで閉塞バッグが拡径側に膨張変形して、管内流路を閉止できるように構成されている。
特開平8−75077号公報
ここで、特許文献1の不断流式の流路閉塞装置では、閉塞バッグが、分岐管部及び穿孔口を介して流体管の管内流路に挿入されるため、挿入の際に、穿孔の際に穿孔口の内面に生じたバリや分岐管部の内面に存在する突起等に接触或いは引っ掛かって、閉塞バッグが傷ついたり破損したりする虞があるとともに、閉塞バッグを分岐管部及び穿孔口を介して管内流路に挿入すること自体が困難となる虞がある。
又、流体管の管内流路における流体の通流を維持した不断流状態では、当該流体からの流体圧が閉塞バッグに作用するため、閉塞バッグを分岐管部及び穿孔口を介して流体管の管内流路に挿入する際には、穿孔口の内面のバリや分岐管部の内面の突起等に一層接触等し易くなるとともに、管内流路への挿入が一層困難となる虞がある。
特に、このような不断流状態では、穿孔口を介して管内流路に挿入された閉塞バッグは、管内流路を通流する流体からの流体圧によって穿孔口の下流側(分岐管部の軸芯よりも流体管の下流側)に移動するように押圧される。そのため、閉塞バッグが所望の閉塞位置から偏倚した位置で管内流路を閉止する虞があるとともに、所望の閉塞位置で閉止している閉塞バッグが変形或いは移動して管内流路の内周面に対する密着度合いが変動し、所期の閉止効果を十分に発揮することができず、流体の閉止が不十分となる虞がある。
本発明は、上述の実情に鑑みて為されたものであり、その主たる課題は、流体管の管内流路における流体の通流を維持した不断流状態において、管内流路に挿入する閉塞バッグの挿入の容易化及び破損の防止を図り、更に、管内流路を確実に閉止できる不断流式の流路閉塞装置を提供する点にある。
本発明による特徴構成は、流体管に形成されている分岐口を介して前記流体管内に挿入され、拡径側に膨張変形して前記流体管の管内流路を閉止する閉塞バッグを備えた不断流式の流路閉塞装置であって、
前記分岐口に連通し弁部材を有する分岐管部に着脱自在に接続される密閉ケースと
封状態を維持したまま前記分岐管部の軸芯に沿って前記密閉ケースの内部に貫設され、内部に通流路を備えた軸と、
記軸の先端部に固設されて、前記通流路を介して供給される拡径用流体により拡径側に弾性膨張変形自在な前記閉塞バッグと、
前記流体管内の流体圧に抗して前記軸を押し込み移動させる押込み操作手段と、
記軸の先端部又は前記閉塞バッグの基端部位に固設された軸芯調整部とを備え、
前記押込み操作手段により前記軸と共に移動した前記閉塞バッグが所定の管内流路閉塞位置に位置している状態で、前記軸芯調整部が前記流体管の径方向において前記分岐口に対応する箇所に位置するように規制する挿入位置規制手段が、前記軸の外周面から径方向外方側に突出形成されている点にある。
上記構成によれば、基本的に、分岐管部に接続される密閉ケース及び密閉ケースに貫設される軸によって、流体管の管内流路及び分岐管部内を密封状態に維持することができ、流体管の管内流路における流体の通流を維持した不断流状態で、軸の先端部に固設された閉塞バッグにより管内流路の閉止を行うことができる。また、軸の外周面には挿入位置規制手段が当該軸の径方向外方側に突出形成されているので、分岐口を介して流体管の管内流路に閉塞バッグを移動させる際に、挿入位置規制手段が、閉塞バッグの流体管内への挿入状態を所定の管内流路閉塞位置となるように規制することができる。特に、閉塞バッグが管内流路閉塞位置に位置すると、軸の先端部又は閉塞バッグの基端部位に固設された軸芯調整部が、流体管の径方向において分岐口に対応する箇所に位置するように構成されている。このため、閉塞バッグが管内流路閉塞位置に位置すると、軸芯調整部が、流体管の径方向において分岐口に対応する箇所(軸芯調整部が流体管の管軸芯方向に沿って移動すると分岐口の内周面に当接する箇所)に位置することとなり、不断流状態において管内流路を通流する流体からの流体圧によって当該閉塞バッグが、分岐口の下流側(分岐管部の軸芯よりも流体管の下流側)に移動するように押圧されたとしても、閉塞バッグは分岐口の内面のバリや分岐管部の内面の突起等には接触しない。これにより、不断流状態において、管内流路閉塞位置に位置して管内流路を閉止している閉塞バッグが分岐口の内面のバリや分岐管部の内面の突起等により破損することを防止できる。
他の特徴構成は、前記軸芯調整部および縮小した状態の前記閉塞バッグが内部に収容され、前記軸と共に移動可能な状態で前記密閉ケース内に挿入された挿入ガイド筒をさらに備え、
前記押込み操作手段により移動した前記挿入ガイド筒の先端部の少なくとも一部が前記分岐口の外面側周縁部に当接しており、
前記押込み操作手段により前記挿入ガイド筒内から移動した前記閉塞バッグが前記管内流路閉塞位置に位置している状態で、前記挿入位置規制手段が前記挿入ガイド筒の底部に当接するように構成されている点にある。
上記構成によれば、押込み操作手段によって、軸を分岐管部の軸芯に沿って移動させることにより、閉塞バッグを収容した挿入ガイド筒を、流体管内の流体圧に抗して挿入ガイド筒の先端部の少なくとも一部が流体管の外周面における分岐口の外面側周縁部に当接する当接姿勢となるまで、分岐管部の軸芯に沿って密閉ケース内及び分岐管部内において移動自在に構成することができる。また、挿入ガイド筒が当接姿勢にある状態で、押込み操作手段によって、軸を分岐管部の軸芯に沿って更に移動させることにより、挿入ガイド筒に収容された閉塞バッグを、分岐管部の軸芯に沿って挿入ガイド筒内から分岐口を介して流体管の管内流路に挿入自在に構成することができる。
なお、密閉ケース及び挿入ガイド筒に貫設される軸は、分岐管部の軸芯に沿って移動させると、まず、密閉ケースに対して相対移動し且つ挿入ガイド筒に対しては相対移動せず(軸は挿入ガイド筒と共に移動し)、その後、挿入ガイド筒が流体管の外周面における分岐口の外面側周縁部に当接すると、密閉ケース及び挿入ガイド筒に対して相対移動する(軸のみが移動する)ように、密閉ケースよりも挿入ガイド筒の方が密着度がより高い状態で貫設されている。
これにより、不断流状態において閉塞バッグに管内流路を通流する流体の流体圧が作用する場合でも、挿入ガイド筒が当接姿勢となるまでは閉塞バッグを当該挿入ガイド筒内に収容した状態で、閉塞バッグを密閉ケースの内面や分岐管部の内面に当接させることなく、分岐管部の軸芯に沿って密閉ケース内及び分岐管部内を移動させることができる。
特に、挿入ガイド筒が当接姿勢にある状態で、押込み操作手段によって軸を分岐管部の軸芯に沿って更に移動させることにより、当該挿入ガイド筒内に収容された閉塞バッグが分岐管部の軸芯に沿って挿入ガイド筒内から分岐口を介して流体管の管内流路における所定の管内流路閉塞位置に位置すると、挿入ガイド筒内に位置する軸の先端部又は閉塞バッグの基端部位に固設された軸芯調整部が、流体管の径方向において分岐口に対応する箇所に位置するように構成されている。
このため、閉塞バッグが管内流路閉塞位置に位置すると、軸芯調整部が、流体管の径方向において分岐口に対応する箇所(軸芯調整部が流体管の管軸芯方向に沿って移動すると分岐口の内周面に当接する箇所)に位置することとなり、不断流状態において管内流路を通流する流体からの流体圧によって当該閉塞バッグが、分岐口の下流側(分岐管部の軸芯よりも流体管の下流側)に移動するように押圧されたとしても、軸芯調整部が挿入ガイド筒の内面に摺接し、閉塞バッグは分岐口の内面のバリや分岐管部の内面の突起等には接触せず、しかも、軸を分岐管部の軸芯と同心状態に維持することができる。
これにより、不断流状態において、管内流路閉塞位置に位置して管内流路を閉止している閉塞バッグが分岐口の内面のバリや分岐管部の内面の突起等により破損することを防止でき、また、閉塞バッグの変形や移動を低減して、管内流路の内周面に対する密着度合いの変動を防止することができる。
の特徴構成は、前記挿入ガイド筒の先端部には、前記挿入ガイド筒の外径側部位よりも内径側部位が先端側に突出形成された段部を有し、前記押込み操作手段により移動した前記挿入ガイド筒、前記外径側部位の少なくとも一部を前記外面側周縁部に当接しており、且つ前記内径側部位の少なくとも一部を前記分岐口に内嵌している点にある。
上記構成によれば、挿入ガイド筒の先端部には、挿入ガイド筒の外径側部位よりも内径側部位が先端側に突出形成された段部が形成されているので、挿入ガイド筒を分岐管部の軸芯に沿って移動させて、当該段部の外径側部位の少なくとも一部を流体管の外周面の分岐口の外面側周縁部に当接させ、且つ、内径側部位の少なくとも一部を分岐口に内嵌させた当接姿勢で、当該挿入ガイド筒を位置決めすることができる。なお、挿入ガイド筒の外径が分岐管部の内径よりも若干小径に構成されていると、分岐管部の内面により挿入ガイド筒を、より確実に位置決めすることができる。
これにより、挿入ガイド筒に貫設された軸が分岐管部の軸芯に対してずれている場合でも、挿入ガイド筒に形成された段部の内径側部位を、挿入ガイド筒を分岐口に挿入する際の案内部材として利用することができ、挿入ガイド筒に貫設された軸と分岐管部の軸芯とを同軸状態で位置決めすることができる。
また、挿入ガイド筒に形成された段部の内径側部位が分岐口に内嵌された状態で、外径側部位が分岐口の外面側周縁部に当接するので、挿入ガイド筒が流体管の管軸芯方向へ移動することを確実に防止することができる。
さらに、挿入ガイド筒の段部の内径側部位が分岐口に内嵌されるので、当該内径側部位が内嵌された部位では分岐口の内面側(流体管の管軸芯方向に沿う方向における分岐口の内面側)を覆う状態となり、当接姿勢にある挿入ガイド筒内から分岐口を介して流体管の管内流路に閉塞バッグを移動させる際に、当該閉塞バッグが分岐口の内面のバリや分岐管部の内面の突起等に接触することが無く、閉塞バッグの破損をより一層防止することができる。
本発明による特徴構成は、流体管に形成されている分岐口を介して前記流体管内に挿入され、拡径側に膨張変形して前記流体管の管内流路を閉止する閉塞バッグを備えた不断流式の流路閉塞装置であって、
前記分岐口に連通する状態で前記流体管に一体形成される装着口部と前記装着口部に装着される弁部材とを有する前記分岐管部に着脱自在に接続される密閉ケースと
封状態を維持したまま前記分岐管部の軸芯に沿って前記密閉ケースの内部に貫設され、内部に通流路を備えた軸と、
記軸の先端部に固設されて、前記通流路を介して供給される拡径用流体により拡径側に弾性膨張変形自在な前記閉塞バッグと、
前記流体管内の流体圧に抗して前記軸を押し込み移動させる押込み操作手段と、
記軸の先端部又は前記閉塞バッグの基端部位に固設された軸芯調整部とを備え、
前記押込み操作手段により前記軸と共に移動した前記閉塞バッグが所定の管内流路閉塞位置に位置している状態で、前記軸芯調整部が前記流体管の径方向において前記分岐口に対応する箇所に位置するように規制する挿入位置規制手段が、前記軸の外周面から径方向外方側に突出形成されている点にある。
上記構成によれば、基本的に、分岐口に連通する状態で流体管に一体形成される装着口部と装着口部に装着される弁部材とを有する分岐管部に接続される密閉ケース及び密閉ケースに貫設される軸によって、流体管の管内流路及び分岐管部内を密封状態に維持することができ、流体管の管内流路における流体の通流を維持した不断流状態で、軸の先端部に固設された閉塞バッグにより管内流路の閉止を行うことができる。また、軸の外周面には挿入位置規制手段が当該軸の径方向外方側に突出形成されているので、分岐口を介して流体管の管内流路に閉塞バッグを移動させる際に、挿入位置規制手段が、閉塞バッグの流体管内への挿入状態を所定の管内流路閉塞位置となるように規制することができる。特に、閉塞バッグが管内流路閉塞位置に位置すると、軸の先端部又は閉塞バッグの基端部位に固設された軸芯調整部が、流体管の径方向において分岐口に対応する箇所に位置するように構成されている。このため、閉塞バッグが管内流路閉塞位置に位置すると、軸芯調整部が、流体管の径方向において分岐口に対応する箇所(軸芯調整部が流体管の管軸芯方向に沿って移動すると分岐口の内周面に当接する箇所)に位置することとなり、不断流状態において管内流路を通流する流体からの流体圧によって当該閉塞バッグが、分岐口の下流側(分岐管部の軸芯よりも流体管の下流側)に移動するように押圧されたとしても、閉塞バッグは分岐口の内面のバリや分岐管部の内面の突起等には接触しない。これにより、不断流状態において、管内流路閉塞位置に位置して管内流路を閉止している閉塞バッグが分岐口の内面のバリや分岐管部の内面の突起等により破損することを防止できる。
他の特徴構成は、前記軸芯調整部および縮小した状態の前記閉塞バッグが内部に収容され、前記軸と共に移動可能な状態で前記密閉ケース内に挿入された挿入ガイド筒をさらに備え、
前記押込み操作手段により移動した前記挿入ガイド筒の先端部の少なくとも一部が前記装着口部に形成された被当接部に当接しており、
前記押込み操作手段により前記挿入ガイド筒内から移動した前記閉塞バッグが前記管内流路閉塞位置に位置している状態で、前記挿入位置規制手段が前記挿入ガイド筒の底部に当接している点にある。
上記構成によれば、押込み操作手段によって、軸を分岐管部の軸芯に沿って移動させることにより、閉塞バッグを収容した挿入ガイド筒を、流体管内の流体圧に抗して挿入ガイド筒の先端部の少なくとも一部が装着口部に形成された被当接部に当接する当接姿勢となるまで、分岐管部の軸芯に沿って密閉ケース内及び分岐管部内において移動自在に構成することができる。また、挿入ガイド筒が当接姿勢にある状態で、押込み操作手段によって、軸を分岐管部の軸芯に沿って更に移動させることにより、挿入ガイド筒に収容された閉塞バッグを、分岐管部の軸芯に沿って挿入ガイド筒内から分岐口を介して流体管の管内流路に挿入自在に構成することができる。
なお、密閉ケース及び挿入ガイド筒に貫設される軸は、分岐管部の軸芯に沿って移動させると、まず、密閉ケースに対して相対移動し且つ挿入ガイド筒に対しては相対移動せず(軸は挿入ガイド筒と共に移動し)、その後、挿入ガイド筒が装着口部に形成された被当接部に当接すると、密閉ケース及び挿入ガイド筒に対して相対移動する(軸のみが移動する)ように、密閉ケースよりも挿入ガイド筒の方が密着度がより高い状態で貫設されている。
これにより、不断流状態において閉塞バッグに管内流路を通流する流体の流体圧が作用する場合でも、挿入ガイド筒が当接姿勢となるまでは閉塞バッグを当該挿入ガイド筒内に収容した状態で、閉塞バッグを密閉ケースの内面や分岐管部の内面に当接させることなく、分岐管部の軸芯に沿って密閉ケース内及び分岐管部内を移動させることができる。
特に、挿入ガイド筒が当接姿勢にある状態で、押込み操作手段によって軸を分岐管部の軸芯に沿って更に移動させることにより、当該挿入ガイド筒内に収容された閉塞バッグが分岐管部の軸芯に沿って挿入ガイド筒内から分岐口を介して流体管の管内流路における所定の管内流路閉塞位置に位置すると、挿入ガイド筒内に位置する軸の先端部又は閉塞バッグの基端部位に固設された軸芯調整部が、流体管の径方向において分岐口に対応する箇所に位置するように構成されている。
このため、閉塞バッグが管内流路閉塞位置に位置すると、軸芯調整部が、流体管の径方向において分岐口に対応する箇所(軸芯調整部が流体管の管軸芯方向に沿って移動すると分岐口の内周面に当接する箇所)に位置することとなり、不断流状態において管内流路を通流する流体からの流体圧によって当該閉塞バッグが、分岐口の下流側(分岐管部の軸芯よりも流体管の下流側)に移動するように押圧されたとしても、軸芯調整部が挿入ガイド筒の内面に摺接し、閉塞バッグは分岐口の内面の錆や分岐管部の内面の突起等には接触せず、しかも、軸を分岐管部の軸芯と同心状態に維持することができる。
これにより、不断流状態において、管内流路閉塞位置に位置して管内流路を閉止している閉塞バッグが分岐口の内面の錆や分岐管部の内面の突起等により破損することを防止でき、また、閉塞バッグの変形や移動を低減して、管内流路の内周面に対する密着度合いの変動を防止することができる。
の特徴構成は、前記軸芯調整部が、前記挿入ガイド筒の内径と略同径の外径に形成された軸芯調整筒部材により構成され、
前記閉塞バッグの基端部位には、前記通流路に連通する流体給排路を備え且つ前記軸芯調整筒部材の内面に摺接可能な外面を有する口金部材が設けられ、前記口金部材が、前記軸芯調整筒部材に内嵌するように配置されている点にある。
上記構成によれば、閉塞バッグの基端部位に、軸の内部に形成された通流路に連通する流体給排路を備えた口金部材が設けられ、口金部材が、挿入ガイド筒の内径と略同径の外径に形成された軸芯調整部としての軸芯調整筒部材に内嵌するように配置されているので、通流路から供給される拡径用流体を閉塞バッグ内に給排可能な状態で軸の先端部に固設される口金部材を利用して、不断流状態において、管内流路閉塞位置に位置して管内流路を閉止している閉塞バッグの変形や移動を一層低減して、管内流路の内周面に対する密着度合いの変動を一層防止することができる。
即ち、挿入ガイド筒の内面に摺接可能な軸芯調整筒部材に、当該軸芯調整筒部材の内面に摺接可能な外面を有する口金部材が内嵌されているので、不断流状態において管内流路を通流する流体からの流体圧によって、管内流路閉塞位置に位置する閉塞バッグが、分岐口の下流側(分岐管部の軸芯よりも流体管の下流側)に移動するように押圧されたとしても、口金部材の外面と軸芯調整筒部材の内面とが摺接し、軸芯調整筒部材の外面と挿入ガイド筒の内面とが摺接して、閉塞バッグ及び軸が流体管の管軸芯方向に沿って分岐口に近接する方向へ移動することを確実に防止することができる。
これにより、不断流状態において、軸を分岐管部の軸芯と同心状態に確実に維持して、管内流路閉塞位置に位置して管内流路を閉止している閉塞バッグの変形や移動を一層低減して、管内流路の内周面に対する密着度合いの変動を一層防止することができ、管内流路を一層確実に閉止できる。
の特徴構成は、前記閉塞バッグが前記管内流路閉塞位置に位置している状態で、前記軸芯調整部の先端と前記分岐口における前記流体管の径方向内方側端とが、前記流体管の径方向において同一位置に位置するように構成されている点にある。
上記構成によれば、閉塞バッグが管内流路閉塞位置に位置している状態で、軸芯調整部の先端と分岐口における流体管の径方向内方側端とが、流体管の径方向において同一位置に位置するように構成されているので、軸芯調整部が流体管の径方向において分岐口に対応する位置に位置しつつ、軸芯調整部の先端が、分岐口の径方向内方側端(径方向における流体管の内周面と同位置)よりも径方向内方側に突出したり、径方向外方側に引退することが無く、流体管の管内流路における流体の通流を良好なまま維持することができる。
の特徴構成は、前記密閉ケースが、少なくとも前記挿入ガイド筒と前記挿入ガイド筒内から移動した状態の前記閉塞バッグとを収容可能な長さを有する内部空間を備えている点にある。
上記構成によれば、密閉ケースが、少なくとも挿入ガイド筒と挿入ガイド筒内から移動した状態の閉塞バッグとを収容可能な長さを有する内部空間を備えているので、軸を押し込み操作して閉塞バッグを挿入ガイド筒内から移動させた状態(例えば、閉塞バッグを挿入ガイド筒内から移動させて管内流路における所定の管内流路閉塞位置に位置させた状態)から、軸を分岐管部の軸芯に沿って抜去した際、閉塞バッグが挿入ガイド筒内に収容されていない場合でも、挿入ガイド筒及び閉塞バッグを密閉ケースに形成された内部空間内に収容することができる。
これにより、挿入ガイド筒及び閉塞バッグを密閉ケースの内部空間内に完全に収容した状態で、密閉ケースを分岐管部から離脱することができ、密閉ケースの離脱、搬出、輸送等の際に、閉塞バッグが物体等に接触して破損することを良好に防止することができる。
の特徴構成は、前記閉塞バッグが、前記分岐管部の軸芯に沿って前記流体管の管内流路における前記管内流路閉塞位置に挿入された後、前記流体管の管軸芯方向及び径方向外方側に弾性膨張変形自在に構成されて、前記閉塞バッグが弾性膨張変形することにより、前記流体管の内周面における前記分岐口の内面側周縁部を閉塞する状態で、前記流体管の管内流路を閉止するように構成されている点にある。
上記構成によれば、閉塞バッグが、分岐管部の軸芯に沿って流体管の管内流路における管内流路閉塞位置に挿入された後、分岐管部の軸芯と同心上に位置する管内流路閉塞位置において流体管の管軸芯方向及び径方向外方側に弾性膨張変形することにより、流体管の内周面における分岐口の内面側周縁部を閉塞する状態で、流体管の管内流路を閉止することができる。
これにより、不断流状態でも、管内流路閉塞位置に挿入され且つ軸芯調整部により分岐管部の軸芯と同心状態が維持された閉塞バッグを単に弾性膨張変形させるだけで、分岐口及び管内流路を簡便且つ確実に閉止することができる。
の特徴構成は、前記閉塞バッグの外周面において、前記管軸芯方向における前記軸の両側に位置する箇所には、前記閉塞バッグが弾性膨張変形した際に、前記流体管の内周面に対して周方向の全周に亘って圧接して前記閉塞バッグを摩擦保持する環状シール部が突設されている点にある。
上記構成によれば、閉塞バッグの外周面において、管軸芯方向における軸の両側に位置する箇所には、閉塞バッグが管内流路閉塞位置において弾性膨張変形した際に、流体管の内周面に対して周方向の全周に亘って圧接して閉塞バッグを摩擦保持する環状シール部が突設されているので、不断流状態において管内流路を通流する流体からの流体圧によって当該閉塞バッグが、分岐口の下流側(分岐管部の軸芯よりも流体管の下流側)に移動するように押圧されたとしても、両環状シール部と流体管の内周面との摩擦により、閉塞バッグが流体管の下流側へ移動することを一層防止することができる。
また、流体管の内周面における分岐口の内面側周縁部に、バリや突起等、或いは、モルタルの剥離等が存在している場合でも、環状シール部は、流体管の管軸芯方向において当該内面側周縁部から偏倚した位置で流体管の内周面に圧接されるので、止水性が低下することがない。
加えて、流体管の内周面における分岐口の内面側周縁部が、分岐口に向かって曲面状に形成されている場合でも、環状シール部は、流体管の管軸芯方向において当該内面側周縁部から偏倚した位置で流体管の内周面に圧接されるので、止水性が低下することがない。
穿孔口に連通する分岐管部が接続された流体配管系統を示す縦断面図 不断水式の流路閉塞装置を分岐管部に接続した状態を示す縦断面図 筒軸を押し込み操作して、挿入ガイド筒が当接姿勢となった状態を示す縦断面図 筒軸を更に押し込み操作して、管内流路に閉塞バッグを挿入する過程を示す縦断面図 挿入位置規制凸部が挿入ガイド筒の底部外面に当接して、閉塞バッグが管内流路閉塞位置に位置する状態を示す縦断面図 管内流路閉塞位置に位置する閉塞バッグを弾性膨張変形させた状態を示す縦断面図 弾性膨張変形した閉塞バッグに流体圧が作用した状態を示す縦断面図 筒軸を抜去して、閉塞バッグを管内流路閉塞位置から密閉ケース内に収容する過程を示す縦断面図 挿入ガイド筒及び閉塞バッグが密閉ケース内に収容された状態を示す縦断面図 不断水式の流路閉塞装置を分岐管部から離脱させた状態を示す縦断面図 穿孔口への中栓の装着状態を示す縦断面図 穿孔口への中栓及び蓋の装着状態を示す縦断面図 別実施形態に係る挿入ガイド筒等の構成を示す縦断面図 別実施形態に係る挿入ガイド筒等の構成を示す縦断面図
図1〜図10は、流体配管系統の一部を構成する鋳鉄製の水道管(流体管の一例)1に形成されている穿孔口(分岐口の一例)2を介して水道管1内に挿入され、拡径側に膨張変形して水道管1の管内流路3を閉止する閉塞バッグ4を備えた不断流式の流路閉塞装置Aを使用して、水道管1内を通流する上水(流体の一例)Qの通流を維持した不断水状態(不断流状態の一例)のまま管内流路3を閉止する流路閉塞方法を示す。
なお、このような流路閉塞装置Aを用いた流路閉塞方法は、穿孔口2の近傍で閉塞バッグ4により水道管1の管内流路3を閉止することで、管内流路3において閉塞バッグ4により閉止された箇所よりも下流側の部位で、不断水状態のまま、耐用年数に至ったり、劣化による漏水や故障等により更新時期を迎えた水道管1や消火栓(図示せず)等の更新作業・修理作業等を行うために実施される。
具体的には、まず、図1に示すように、水道管1において消火栓等の更新作業等を行う箇所の上流側の所定領域(穿孔口2を穿孔する予定箇所を含む領域)に、分割構造の割T字管(T字継手の一例)5を水密状態で装着するとともに、この割T字管5の弁装着口部(装着口部の一例)6に、仕切弁(弁部材の一例)7を水密状態で接続する分岐管部接続工程を実行する。
割T字管5は、水道管1に対して径方向から外装自在な管周方向で三分割された部分円筒状の分割継手体5Aにより構成されているとともに、各分割継手体5Aの管周方向両端部には、水道管1に外装された分割継手体5Aの隣接端部同士を複数本のボルト8・ナット9を介して脱着自在に固定連結するための連結フランジ部5aが一体形成されている。
また、各分割継手体5Aの内面に形成されたシール保持溝5bには、水道管1の外周面1aとの間を水密状態に密封する合成ゴム製のシール材5cが装着されているとともに、一つの分割継手体5Aの中央部には、穿孔口2の直径よりも大径の内径を備えた円筒状の弁装着口部6が、水道管1の径方向外方側に向けて突出する状態で一体形成されている。
弁装着口部6は、水道管1の穿孔口2に連通し且つ穿孔口2の直径よりも大径の内径を備えた管部6aと、管部6aの下流側端部に形成される連結フランジ部6bと、連結フランジ部6bの内径側部位に形成され仕切弁7の筒状部7aの上流側端部を係合可能な環状凹溝6cとを備えている。
弁装着口部6の連結フランジ部6bには、仕切弁7の筒状部7aの長手方向中間部位に突出形成された連結フランジ部7Aが、ボルト10・ナット11により脱着自在に締付固定されている。
仕切弁7は、後述する穿孔口2の内径よりも大径で且つ弁装着口部6の管部6aの内径よりも若干小径の内径に形成された筒状部7aと、筒状部7aの長手方向中間部位に形成され、筒状部7aの上流側端部をOリング(図示せず)を介して弁装着口部6の環状凹溝6cに係合させた水密状態で、ボルト10・ナット11により管部6aの連結フランジ部6bに脱着自在に締付連結される上流側の連結フランジ部7Aと、後述する流路閉塞装置Aの密閉ケース20の連結フランジ部20Aにボルト12・ナット13を介して脱着自在に水密状態で締付連結される下流側の連結フランジ部7Bと、連結フランジ部7Aと連結フランジ部7Bとの間の筒状部7aの流路を遮断自在な弁体7Cとを備えている。
つまり、分割継手体5Aにおける弁装着口部6及び仕切弁7が、分岐管部Bとして機能し、分岐管部B内には軸芯Yに沿って水道管1の外周面(穿孔口2を穿孔する予定箇所)に連通する流路が形成されている。
次に、公知の構成であるので説明を簡易にするため図示を省略するが、穿孔装置を仕切弁7の下流側の連結フランジ部7Bに締付連結し、穿孔装置のホールソーにより水道管1の管壁に円形状の穿孔口2を穿孔形成する。
具体的には、穿孔装置は、仕切弁7の下流側の連結フランジ部7Bにボルト・ナットを介して水密状態で連結可能な連結フランジ部を備えた有底筒状のケーシングと、ケーシングの底部に貫設されて、ケーシング内を当該ケーシングの長手方向に移動自在で且つ駆動回転自在なホールソー(円筒状回転カッター)とを備えている。
そして、ケーシングの連結フランジ部を、弁体7Cが閉弁状態にある仕切弁7の連結フランジ部7Bにボルト・ナットを介して水密状態で締付連結し、穿孔装置のホールソーを、分岐管部Bの軸芯Yに沿って仕切弁7の筒状部7a、開弁操作された弁体7C及び弁装着口部6の管部6aを介して送り込んで、水道管1の管壁に円形状の穿孔口2を穿孔形成する穿孔作業工程を実行する。なお、穿孔口2を形成した後、ホールソー及び円形状に切断された切片をケーシング内に収容するとともに弁体7Cを閉弁操作して、ケーシングの連結フランジと仕切弁7の連結フランジ7Bとの締付連結を解除し、穿孔装置を仕切弁7から撤去する。
続いて、図2〜図7に示すように、仕切弁7に、流路閉塞装置Aを水密状態で接続し、管内流路閉塞工程を実行する。まず、流路閉塞装置Aの構成について説明する。
図2に示すように、流路閉塞装置Aは、穿孔口2に連通し仕切弁7を有する分岐管部Bに着脱自在に接続される密閉ケース20と、密閉ケース20内に内嵌される挿入ガイド筒22と、密閉ケース20及び挿入ガイド筒22に亘って、密封状態を維持したまま分岐管部Bの軸芯Yに沿って摺動自在に貫設され、内部に通流路30Aを備えた筒軸(軸の一例)30と、挿入ガイド筒22内に位置する筒軸30の先端部30Bに固設されて、通流路30Aを介して供給される拡径用流体Pにより拡径側に弾性膨張変形自在な閉塞バッグ4と、水道管1内の流体圧に抗して筒軸30を押し込み移動させる押込み操作手段40と、挿入ガイド筒22内に位置する筒軸30の先端部30Bに固設され、挿入ガイド筒22の内面22cに摺接可能な軸芯調整筒部材(軸芯調整部の一例)50とを備える。
密閉ケース20は、仕切弁7の筒状部7aの内径と略同径の内径に形成された筒状壁20aと筒状壁20aの下流側端部を閉塞する底壁部20bとを備えた有底筒状に形成され、後述する挿入ガイド筒22及び挿入ガイド筒22内から移動した閉塞バッグ4を収容可能な長さの内部空間21を備えている。筒状壁20aの上流側端部には、仕切弁7の下流側の連結フランジ部7Bにボルト12・ナット13を介して脱着自在に水密状態で締付連結される連結フランジ部20Aが形成され、底壁部20bには、水道管1の管内流路3を閉塞する閉塞バッグ4を先端部30Bに備えた筒軸30が、環状シール部材20cにより密封状態を維持したまま摺動自在に貫設されている。
また、密閉ケース20には、筒状壁20aの外周面のうち底壁部20b寄りの箇所で且つ筒軸30を挟んで相対向する部位に、環状係止部20dを備えたアイナット20eが筒状壁20aの外周面に固着されたボルト等の適宜固定手段(図示せず)で固定されている。
挿入ガイド筒22は、仕切弁7の筒状部7aの内径よりも若干小径の外径に形成された筒状壁22aと筒状壁22aの下流側端部を閉塞する底壁部22bとを備えた有底筒状に形成され、後述する軸芯調整筒部材50及び閉塞バッグ4を収容可能な内部空間(図示せず)を備えている。底壁部22bには、水道管1の管内流路3を閉塞する閉塞バッグ4を先端部30Bに備えた筒軸30が、環状の弾性保持部材22dにより密封状態を維持したまま摺動自在に貫設されている。弾性保持部材22dは、挿入ガイド筒22の底壁部22bと筒軸30とを摩擦保持するとともに、挿入ガイド筒22と筒軸30とが相対移動した際に、挿入ガイド筒22の底壁部22bと筒軸30とが傷つくことを防止可能なゴム等により構成されている。なお、筒軸30の外周面に対する挿入ガイド筒22における底壁部22bの弾性保持部材22dによる密着度(摩擦保持度)が、筒軸30の外周面に対する密閉ケース20における底壁部20bの環状シール部材20cによる密着度(摩擦保持度)よりも高くなるように、筒軸30が挿入ガイド筒22及び密閉ケース20に貫設されている。
また、挿入ガイド筒22の上流側端部(先端部)に、挿入ガイド筒22の外径側部位22eよりも内径側部位22fが先端側に突出形成された段部22Aを備え、外径側部位22eの外径は穿孔口2の内径よりも若干大径に形成され、内径側部位22fの外径は穿孔口2の内径よりも若干小径に形成されている。これにより、外径側部位22eの少なくとも一部を水道管1の外周面1aにおける穿孔口2の外面側周縁部2aに当接させ且つ内径側部位22fの少なくとも一部を穿孔口2に内嵌させた当接姿勢で、分岐管部B内において挿入ガイド筒22を位置決め可能に構成されている。
筒軸30は、筒状に形成されて内部に通流路30Aを備え、密閉ケース20の底壁部20b及び挿入ガイド筒22の底壁部22bに亘って、密封状態を維持したまま分岐管部Bの軸芯Yに沿って摺動自在に貫設されている。
筒軸30の先端部30Bは、閉塞バッグ4の基端部位に設けられた口金部材4Aの嵌合筒部4aを内嵌可能に構成されているとともに、筒軸30の先端部30Bには、止めネジ30aを螺合可能な一対の螺合孔30bが筒軸30の径方向に貫通形成されている。これにより、筒軸30の先端部30Bに嵌合筒部4aを内嵌した状態で、止めネジ30aを、止めネジ30aの先端部が嵌合筒部4aに形成された係止段部4bに当接し係止するまで、螺合孔30bに螺合させることで、閉塞バッグ4を筒軸30の先端部30Bに水密状態で固設することができる。
筒軸30の後端部30Cは、通流路30Aを閉塞するとともに、回転軸(図示せず)周りで回動自在に軸支された滑車30cを備えた滑車配設部材により構成されており、当該滑車30cを介して密閉ケース20の一対の環状係止部20dに亘って、後述する押込み操作手段40のチェーン(又はワイヤー等)41を架け渡し可能に構成されている。
筒軸30の後端部30Cの上流側には、拡径用流体Pを筒軸30の外部の供給源(図示せず)から供給バルブ31aを介して通流路30Aに供給する供給路31、及び、通流路30A内の拡径用流体Pを排出バルブ32aを介して排出する排出路32が設けられている。
また、筒軸30の外周面には、筒軸30を挟んで相対向する位置に一対の挿入位置規制凸部(挿入位置規制手段の一例)30Dが筒軸30の径方向外方側に突出形成され、当該挿入位置規制凸部30Dは、筒軸30が分岐管部Bの軸芯Yに沿って摺動した際に、挿入ガイド筒22の底壁部22bの外面(底部外面)に当接して、筒軸30の挿入状態を最大挿入位置に規制する(閉塞バッグ4の水道管1内への挿入状態が管内流路閉塞位置となるように規制する)ように構成されている。
閉塞バッグ4は、挿入ガイド筒22内に位置する筒軸30の先端部30Bに固設されて、通流路30Aを介して供給される拡径用流体Pにより拡径側に弾性膨張変形自在に構成される。なお、拡径用流体Pとしては、閉塞バッグ4内に供給されることで、閉塞バッグ4を弾性膨張変形させて管内流路3を閉止可能であれば、圧縮空気等の気体や水等の液体を用いることができる。
具体的には、閉塞バッグ4は、拡径用流体Pにより拡径側に弾性膨張変形自在なバッグ本体4Bと、通流路30Aを介してバッグ本体4B内に拡径用流体Pを供給又は排出可能な流体給排路4cを備えた口金部材4Aとを備えている。
バッグ本体4Bは、袋状に形成されて、天然ゴムや合成ゴム等のゴム製の内側バッグ(図示せず)、及び、布等の繊維状部材やゴム等或いはそれらが層状に一体化された可撓性部材等の外側バッグ(図示せず)により、二重構造に構成されている。なお、二重構造ではなく、一重構造や三重構造以上の構成であってもよい。
口金部材4Aは、一端側が筒軸30の先端部30Bに内嵌し且つ他端側がバッグ本体4Bを貫通してバッグ本体4B内に位置する状態で、内部に流体給排路4cを備えた嵌合筒部4aと、バッグ本体4B内に位置して、嵌合筒部4aの他端側の外面に形成された雌ネジ(図示せず)に螺合される円筒状のバッグ内螺合部材4eと、バッグ本体4B外に位置する嵌合筒部4aの一端側に嵌合して、バッグ内螺合部材4eとの間でバッグ本体4Bの一部を挟持する円筒状のバッグ外取付部材4fと、バッグ本体4B外に位置する嵌合筒部4aの一端側の外面に形成された雌ネジ部(図示せず)に螺合して、バッグ外取付部材4fをバッグ内螺合部材4e側に締付固定する固定ナット4gとを備えて構成されている。
嵌合筒部4aの長手方向は、筒軸30の長手方向(分岐管部Bの軸芯Y方向)に沿うように配置されており、バッグ本体4B内に拡径用流体Pが供給されていない状態では、バッグ本体4Bは、バッグ本体4B内に貫通した嵌合筒部4aの他端部が中心となるように棒状に縮小した状態で折り畳むことが可能に構成されている。バッグ本体4Bが棒状に縮小した状態で折り畳まれると、バッグ本体4Bの外径は挿入ガイド筒22の内径より若干小径となり、挿入ガイド筒22内に収容可能に構成されている。なお、本実施形態では、挿入ガイド筒22内に収容されたバッグ本体4Bは、バッグ本体4Bの外面が挿入ガイド筒22の内面22cに密着した(摩擦保持された)状態となっている。
一方で、バッグ本体4Bは、内部に拡径用流体Pが供給された状態では、拡径側に弾性膨張変形して袋状の概略円筒形状となるように構成され(図6参照)、外周面が管内流路3の内周面に良好に密着できる程度の外径を備えている。即ち、バッグ本体4Bが弾性膨張変形して概略円筒形状になる際には、バッグ本体4Bは、嵌合筒部4aの長手方向(筒軸30の長手方向)では円筒の直径が大きくなるように膨張変形し、嵌合筒部4aの長手方向に直交する方向では円筒の高さが大きくなるように膨張変形するように構成されている。
そして、バッグ本体4B(閉塞バッグ4)の外周面において、嵌合筒部4aの長手方向に直交する方向における嵌合筒部4a(筒軸30)の両側に位置する箇所には、閉塞バッグ4が弾性膨張変形した際に、水道管1の内周面に対して周方向の全周に亘って圧接して閉塞バッグ4を摩擦保持する環状シール部4iが突設されている。
嵌合筒部4aの一端側の外面には、嵌合筒部4aの一端部が筒軸30の先端部30Bに内嵌した際、先端部30Bに貫通形成された螺合孔30bに対応する位置に、当該外面から内径側に窪み形成される係止段部4bが形成され、当該係止段部4bよりも更に端部側の外面には、筒軸30の先端部30Bにおける通流路30Aの内面との間を水密状態に維持する一対のOリング4hが配設されている。
バッグ外取付部材4fの外径は、後述する軸芯調整筒部材50に内嵌するように、軸芯調整筒部材50の内径よりも若干小径に形成され、バッグ外取付部材4fの外面が、軸芯調整筒部材50の内面50aに摺接可能に構成されている。
押込み操作手段40は、水道管1内の流体圧に抗して筒軸30を押し込み移動させるように構成され、密閉ケース20に設けられた一対の環状係止部20dに係止可能な一対のフック部材42と、筒軸30の後端部30Cに配設された滑車30cを介して、フック部材42により一対の環状係止部20dに亘って架け渡される一本のチェーン(又はワイヤー等)41と、当該チェーン41を緊締側に巻き取り操作する操作レバー43とを備えている。なお、操作レバー43は、チェーン41を緊締側に巻き取り操作するのみならず、チェーン41を緊締した位置で位置保持したり、緊締を解除する解除側に操作したりすることができるレバーブロック(登録商標、以下同じ)により構成されている。
軸芯調整筒部材50は、挿入ガイド筒22内に位置する筒軸30の先端部30Bに固設され、軸芯調整筒部材50の外面が挿入ガイド筒22の内面22cに摺接可能な状態で、挿入ガイド筒22内に内嵌されている。
具体的には、軸芯調整筒部材50は、挿入ガイド筒22の内径よりも若干小径の外径で且つバッグ外取付部材4fの外径よりも若干大径の内径に形成された筒壁部50bと、筒軸30の先端部30Bが貫設される底壁部50cとを備えた有底筒状に形成されている。
底壁部50cには、止めネジ51を螺合可能な一対の螺合孔52が軸芯調整筒部材50の径方向(筒軸30の径方向)に貫通形成されている。これにより、止めネジ51を、止めネジ51の先端部が筒軸30の先端部30Bの外周面に当接し係止するまで、螺合孔52に螺合させることで、軸芯調整筒部材50を筒軸30の先端部30Bに固設することができる。
このように、軸芯調整筒部材50が筒軸30の先端部30Bに固設された状態では、軸芯調整筒部材50の筒壁部50bの内面50aの少なくとも一部が、口金部材4Aのバッグ外取付部材4fの外面の径方向外方側に近接した状態で位置している。
そして、図2に示すように、このように構成された流路閉塞装置Aの密閉ケース20の連結フランジ部20Aを、仕切弁7の下流側の連結フランジ部7Bにボルト12・ナット13を介して水密状態で締付連結する。
この状態では、密閉ケース20の内部空間21には、縮小された閉塞バッグ4が収容された挿入ガイド筒22が、挿入ガイド筒22における段部22Aの内径側部位22fの先端が密閉ケース20の連結フランジ部20Aの近傍に位置し、且つ、筒軸30の挿入位置規制凸部30Dの上面が密閉ケース20の底壁部20bの内面に当接する位置に位置する状態で、収容されている。即ち、分岐管部Bの軸芯Yに沿う方向において、挿入位置規制凸部30Dの下面と挿入ガイド筒22の底壁部22bの外面との距離が、挿入ガイド筒22の段部22Aが穿孔口2の外面側周縁部2aに当接した当接姿勢となった後に、筒軸30を最大挿入位置(管内流路閉塞位置)にまで挿入する距離と同一となるように、挿入ガイド筒22が密閉ケース20の内部空間21に収容されている。
次に、図3に示すように、弁体7Cを開弁操作して、押込み操作手段40の操作レバー43によりチェーン41を緊締側に巻き取り操作し、管内流路3を通流する上水Qの流体圧に抗して筒軸30を、分岐管部Bの軸芯Yに沿って仕切弁7の筒状部7a、弁体7C及び弁装着口部6の管部6aを介して管内流路3側に押込み操作する。
このように、筒軸30を分岐管部Bの軸芯Yに沿って摺動させると、図3に示すように、筒軸30は、密閉ケース20に対して相対移動し且つ挿入ガイド筒22に対しては相対移動しない状態で、挿入ガイド筒22と共に移動し、挿入ガイド筒22の段部22Aの少なくとも一部が水道管1の外周面1aにおける穿孔口2の外面側周縁部2aに当接する当接姿勢となる。
この当接姿勢では、挿入ガイド筒22は、段部22Aの外径側部位22eの少なくとも一部が外面側周縁部2aに当接し且つ内径側部位22fの少なくとも一部が穿孔口2に内嵌した状態で位置決めされており、また、挿入ガイド筒22の外径が分岐管部Bの内径よりも若干小径に構成されているので、分岐管部Bの内面により挿入ガイド筒22が、より確実に位置決めされている。
これにより、不断流状態において閉塞バッグ4に管内流路3を通流する上水Qの流体圧が作用する場合でも、挿入ガイド筒22が当接姿勢となるまでは閉塞バッグ4を当該挿入ガイド筒22内に収容した状態で、閉塞バッグ4を密閉ケース20の内面や分岐管部Bの内面に当接させることなく、分岐管部Bの軸芯Yに沿って密閉ケース20内及び分岐管部B内を移動させることができる。
また、挿入ガイド筒22に貫設された筒軸30が分岐管部Bの軸芯Yに対してずれている場合でも、挿入ガイド筒22に形成された段部22Aの内径側部位22fを、挿入ガイド筒22を穿孔口2に挿入する際の案内部材として利用することができ、挿入ガイド筒22に貫設された筒軸30分岐管部Bの軸芯Yとを同軸状態で位置決めすることができる。
さらに、挿入ガイド筒22に形成された段部22Aの内径側部位22fが穿孔口2に内嵌された状態で、外径側部位22eが穿孔口2の外面側周縁部2aに当接するので、挿入ガイド筒22が水道管1の管軸芯X方向へ移動することを確実に防止することができる。
加えて、挿入ガイド筒22の段部22Aの内径側部位22eが穿孔口2に内嵌されるので、当該内径側部位22eが内嵌された部位では穿孔口2の内面側(水道管1の管軸芯X方向に沿う方向における穿孔口2の内面側)を覆う状態となり、後述するように、当接姿勢にある挿入ガイド筒22内から穿孔口2を介して水道管1の管内流路3に閉塞バッグ4を移動させる際に、当該閉塞バッグ4が穿孔口2の内面のバリや分岐管部Bの内面の突起等に接触することが無く、閉塞バッグ4の破損をより一層防止することができる。
その後、更に、押込み操作手段40の操作レバー43によりチェーン41を緊締側に巻き取り操作して、管内流路3を通流する上水Qの流体圧に抗して筒軸30を分岐管部Bの軸芯Yに沿って押込み操作する。
このように、挿入ガイド筒22が当接姿勢にある状態で、筒軸30を分岐管部Bの軸芯Yに沿って管内流路3側に向かって更に摺動させると、図4に示すように、筒軸30は、密閉ケース20及び挿入ガイド筒22に対して相対移動し、筒軸30の先端部30Bに固設された閉塞バッグ4及び軸芯調整筒部材50のみが分岐管部Bの軸芯Yに沿って管内流路3側に移動する。
図5に示すように、この押込み操作は、筒軸30の挿入位置規制凸部30Dの下面が、挿入ガイド筒22の底壁部22bの外面に当接するまで行う。即ち、筒軸30は、筒軸30の挿入状態が最大挿入位置(閉塞バッグ4が管内流路閉塞位置)に位置するまで行う。
この状態では、閉塞バッグ4は管内流路3において所期の管内流路閉塞位置に位置し、軸芯調整筒部材50は、水道管1の径方向において穿孔口2に対応する箇所(軸芯調整筒部材50が水道管1の管軸芯X方向に沿って移動すると穿孔口2の内周面に当接する箇所)に位置し、軸芯調整筒部50の先端と穿孔口2における水道管1の径方向内方側端とが、水道管1の径方向において同一位置に位置する(図5参照)。
このため、不断流状態において管内流路3を通流する上水Qからの流体圧によって当該閉塞バッグ4が、穿孔口2の下流側(分岐管部Bの軸芯Yよりも水道管1の下流側)に移動するように押圧されたとしても、口金部材4Aのバッグ外取付部材4fの外面が軸芯調整筒部材50の内面50aに摺接し、且つ、軸芯調整筒部材50の外面が挿入ガイド筒22の内面に摺接するので、閉塞バッグ4は穿孔口2の内面のバリや分岐管部Bの内面の突起等には接触せず、しかも、筒軸30を分岐管部Bの軸芯Yと同心状態に維持することができる。
続いて、図6に示すように、供給バルブ31aを開弁して、供給路31、通流路30A及び流体吸排路4cを介して所定量の拡径用流体Pを、管内流路閉塞位置に位置する閉塞バッグ4のバッグ本体4B内に供給し、バッグ本体4Bを、水道管1の管軸芯X方向及び径方向外方側に弾性膨張変形させる。バッグ本体4Bが弾性膨張変形して概略円筒形状になる際には、バッグ本体4Bは、嵌合筒部4aの長手方向(筒軸30の長手方向)を含む平面上では円筒の直径が大きくなるように膨張変形し、嵌合筒部4aの長手方向を含む平面に直交する方向では円筒の高さが大きくなるように膨張変形する。
このように、バッグ本体4Bが管内流路閉塞位置で弾性膨張変形すると、バッグ本体4Bの外周面が、水道管1の内周面における穿孔口2の内面側周縁部を閉塞する状態で、水道管1の管内流路3を閉止するとともに、バッグ本体4B(閉塞バッグ4)の外周面において、水道管1の管軸芯X方向において嵌合筒部4a(筒軸30)の両側に位置する箇所に設けられた環状シール部4iが、水道管1の内周面を周方向の全周に亘って圧接する。なお、閉塞バッグ4が十分に弾性膨張変形すると、供給バルブ31aを閉弁する。
これにより、図7に示すように、水道管1内を通流する上水Qの流体圧が閉塞バッグ4に作用する不断流状態でも、上述のように、軸芯調整筒部材50が閉塞バッグ4の嵌合筒部4a及び筒軸30を分岐管部Bの軸芯Yと同心に維持して、閉塞バッグ4が管内流路閉塞位置から移動することを防止し、閉塞バッグ4が穿孔口2の内面のバリや分岐管部Bの内面の突起等に接触して破損することを防止でき、また、閉塞バッグ4の変形や移動を低減して、管内流路3の内周面に対する密着度合いの変動を防止することができる。
また、不断流状態でも、管内流路閉塞位置に挿入され且つ軸芯調整筒部材50により分岐管部Bの軸芯Yと同心状態が維持された閉塞バッグ4を単に弾性膨張変形させるだけで、穿孔口2及び管内流路3を簡便且つ確実に閉止することができることに加えて、両環状シール部4iと水道管1の内周面との摩擦により、閉塞バッグ4が水道管1の下流側へ移動することを一層防止することができ、管内流路3の内周面に対する密着度合いの変動をより一層防止することができる。
次に、閉塞バッグ4により管内流路3を閉止した箇所の下流側等で、消火栓等の交換等の作業が終了すると、図8に示すように、排出バルブ32aを開弁して、バッグ本体4B内の拡径用流体Pを、流体吸排路4a、通流路30A及び排出路32を介して外部に排出し、バッグ本体4Bを、水道管1の管軸芯X方向及び径方向内方側に縮小させる。この排出は、ポンプ等により強制的に吸引してもよく、大気開放する構成であってもよい。
閉塞バッグ4が縮小すると、押込み操作手段40の操作レバー43により緊締状態にあるチェーン41の位置保持を解除操作して、クレーン等(図示せず)により筒軸30を分岐管部Bの軸芯Yに沿って抜去する。
なお、押込み操作手段40の操作レバー43により緊締状態にあるチェーン41の位置保持を解除操作することで、管内流路3を通流する上水Qの流体圧により筒軸30を分岐管部Bの軸芯Yに沿って抜去できる場合には、クレーン等を用いる必要はないが、安全のためクレーン等を併用する構成としてもよい。
図9に示すように、筒軸30を抜去すると、筒軸30は、密閉ケース20に対しては相対移動するが、筒軸30の先端部30Bに固設された閉塞バッグ4及び軸芯調整筒部材50、並びに、挿入ガイド筒22に対しては相対移動しない状態で、筒軸30、閉塞バッグ4、軸芯調整筒部材50及び挿入ガイド筒22が一体的に分岐管部Bの軸芯Yに沿って密閉ケース20側に移動する。即ち、閉塞バッグ4が挿入ガイド筒22内から移動した状態(挿入ガイド筒22内に収容されていない状態)で、且つ、軸芯調整筒部材50が挿入ガイド筒22内における先端部近傍に位置する状態で、挿入ガイド筒22及び閉塞バッグ4が、分岐管部Bの軸芯Yに沿って分岐管部B内及び密閉ケース20内を移動する。
そして、図10に示すように、筒軸30の挿入位置規制凸部30Dの下面が挿入ガイド筒22の底壁部22bの外面に当接した状態で、当該挿入位置規制凸部30Dの上面が密閉ケース20の底壁部20bの内面に当接すると、挿入ガイド筒22及び閉塞バッグ4の全体が密閉ケース20の内部空間21に完全に収容される。なお、挿入ガイド筒22及び閉塞バッグ4の全体が密閉ケース20の内部空間21に完全に収容されていない状態、即ち、閉塞バッグ4の先端(一部)が、密閉ケース20の内部空間21からはみ出して、仕切弁7の筒状部7a内において弁体7Cに干渉しない位置に位置する状態であってもよい。
その後、弁体7Cを閉弁操作して、ボルト12・ナット13の締付連結を解除し、挿入ガイド筒22及び閉塞バッグ4が内部空間21に収容された密閉ケース20の連結フランジ部20Aを、仕切弁7の連結フランジ部7Bから撤去する。
これにより、筒軸30を押し込み操作して閉塞バッグ4を挿入ガイド筒22内から移動させて、管内流路3における所定の管内流路閉塞位置に位置させた状態から、筒軸30を分岐管部Bの軸芯Yに沿って抜去した際、閉塞バッグ4が挿入ガイド筒22内に収容されていない場合でも、挿入ガイド筒22及び閉塞バッグ4を密閉ケース20に形成された内部空間21内に収容することができ、挿入ガイド筒22及び閉塞バッグ4を密閉ケース20の内部空間21内に完全に収容した状態で、密閉ケース20を分岐管部Bから離脱することができる。そのため、密閉ケース20の離脱、搬出、輸送等の際に、閉塞バッグ4が物体等に接触して破損することを良好に防止することができる。
よって、閉塞バッグ4は、穿孔口2を介して管内流路3に挿入される際に、穿孔口2のバリ等や分岐管部Bの突起等に接触或いは引っ掛かることが無く、また、密閉ケース20内に収容して離脱等する際に、物体等に接触することが無いため、傷ついたり破損したりすることが無く、良好に再利用することができる。
次に、図11及び図12に示すように、中栓挿入機Gを使用して中栓60により穿孔口2を密封した後、弁装着口部6を蓋61により密封する密封工程を実行する。
この中栓挿入機Gには、図11に示すように、仕切弁7の連結フランジ部7Bにボルト12・ナット13を介して脱着自在に水密状態で締付連結される連結フランジ部70Aを備えた有底筒状のケース部70と、ケース部70の底壁部に水密状態を維持したまま摺動自在に貫設される外軸71と、外軸71内に挿通される内軸72と、外軸71の後端部に配設される一対の固定竿73と、内軸72の後端部において外軸71の固定竿73よりも後方側に配設されるハンドル74と、連結フランジ部70Aに配設された一対の固定リング75と、一対の固定竿73と一対の固定リング75とに亘って架け渡される一対のチェーン(又はワイヤー等)76とを備えて構成されている。
そして、外軸71及び内軸72の先端部には、中栓60が脱着自在に取り付けられている。
中栓60は、円筒状の本体部60aと、内軸72の先端部に接続され本体部60aの上部に設けられる取付部60bと、本体部60aの外周部に設けられ径方向外方側に拡径変形自在な環状の拡径弾性部材60cと、中栓挿入機Gにおける内軸72の相対回転操作に応じて拡径弾性部材60cを拡径変形させる拡径機構(図示せず)と、中栓挿入機Gにおける内軸72の相対回転操作に応じて中栓60を水道管1の内周面における穿孔口2の内周面側周縁部に位置決め固定する固定機構(図示せず)とを備えて構成されている。なお、中栓60の本体部60aの外径は穿孔口2の内径よりも若干小径に構成されている。
従って、密封工程では、まず、中栓挿入機Gの外軸71及び内軸72に取付部60bを介して中栓60を装着した状態で、中栓挿入機Gの連結フランジ部70Aをボルト12・ナット13を介して仕切弁7の連結フランジ部7Bに連結固定する。そして、仕切弁7の弁体7Cを開弁操作した後、レバーブロック等(図示せず)により一対のチェーン76を緊締側に巻き取り操作して、外軸71及び内軸72を分岐管部Bの軸芯に沿って管内流路3側に摺動させ、外軸71及び内軸72の先端部に配設された中栓60を水道管1の径方向において穿孔口2に対応する位置に位置させる。その後、内軸72の後端部に配設されたハンドル74を相対回転操作することで、固定機構により中栓60を水道管1の内周面における穿孔口2の内周面側周縁部に位置決め固定し、ハンドル74を更に相対回転操作することで、拡径機構により拡径弾性部材60cを径方向外方側に拡径変形させて当該拡径弾性部材60cを穿孔口2に圧接する。
これにより、中栓60を穿孔口2に固定できるとともに、穿孔口2を密封状態で閉塞することができる。
続いて、中栓60の取付部60bと内軸72との接続を解除して、外軸71及び内軸72をケース部70内に収容し、ボルト12・ナット13の締付連結を解除して、中栓挿入機Gを仕切弁7の連結フランジ部7Bから撤去した後、ボルト10・ナット11の締付連結を解除して、弁装着口部6の環状凹溝6cに係合していた仕切弁7を弁装着口部6の管部6aにおける連結フランジ部6bから撤去する。
なお、仕切弁7の撤去は、中栓装着機Gの撤去と同時に行う構成としてもよい。
更に、密封工程では、図12に示すように、弁装着口部6の管部6aにおける連結フランジ部6bに、ボルト12・ナット13により蓋61を密封状態で連結固定する。
蓋61は、平板状の本体部61aと、本体部61aの下面から円形状に突出する筒部61bと、筒部61bの外周部から径方向外方側に延出する連結フランジ部61cとを備えている。
具体的には、筒部61bをシール部材(図示せず)を介して弁装着口部6の環状凹溝6cに内嵌させた状態で、連結フランジ部61cと弁装着口部6の連結フランジ部6bとをボルト12・ナット13により連結固定する。
これにより、穿孔口2を中栓60により密封した状態で、更に、当該中栓60を囲繞する状態で弁装着口部6を密封することができる。
よって、密封工程において、仕切弁7を撤去することができるので、当該仕切弁7を他の施工現場で使用でき施工コストの低減を図ることができるとともに、穿孔口2を形成した箇所の配管構成のシンプル化を図ることができる。
〔別実施形態〕
(A)上記実施形態では、挿入ガイド筒22の先端部に、挿入ガイド筒22の外径側部位22eよりも内径側部位22fが先端側に突出形成された段部22Aを設け、当接姿勢において、挿入ガイド筒22が、段部22Aの外径側部位22eの少なくとも一部が外面側周縁部2aに当接し且つ内径側部位22fの少なくとも一部が穿孔口2に内嵌した状態となるように構成したが、その他の構成を採用することができる。
例えば、図13に示すように、上記段部22Aを省略して、挿入ガイド筒22の筒壁部22aを、内径及び外径が分岐管部Bの軸芯Yに沿う方向で一定(厚みが一定)となるように構成することができる。そして、この筒壁部22aの外径を、穿孔口2の内径よりも大径で且つ仕切弁7の筒状部7aの内径及び弁装着口部6の管部6aの内径よりも小径に構成し、筒壁部22aの内径を、軸芯調整筒部材50の外径よりも大径で且つ穿孔口2の内径よりも小径に構成して、筒軸30と共に挿入ガイド筒22が密閉ケース20内及び分岐管部B内を分岐管部Bの軸芯Yに沿って移動することで、挿入ガイド筒22の先端面22Pが、穿孔口2の外面側周縁部2aに当接する当接姿勢となるように構成することもできる。
この当接姿勢では、挿入ガイド筒22の筒壁部22aの内面は、穿孔口2の内面よりも内側(分岐管部Bの軸芯Y側)に位置しているので、管内流路3への閉塞バッグ4の挿入の際、閉塞バッグ4が穿孔口2に接触することはない。
なお、挿入ガイド筒22の筒壁部22aの内径を、穿孔口2の内径と同径に構成してもよい。
(B)上記実施形態では、水道管1の外周面に穿孔装置により穿孔口(分岐口の一例)2を穿孔し、当該穿孔口2を介して閉塞バッグ4を挿入する構成としたが、水道管1の外周面に予め形成されている分岐口2を介して閉塞バッグ4を挿入する構成としてもよい。
例えば、図14に示すように、水道管1の外周面に予め形成された分岐口2に連通する状態で、弁装着口部(装着口部の一例)6を水道管1に一体形成し、当該分岐口2を介して閉塞バッグ4を挿入する構成としてもよい。
具体的には、仕切弁(弁部材の一例)7は、仕切弁7の筒状部7aの上流側端部を、Oリング(図示せず)を介して弁装着口部6の環状凹溝6cに係合させた水密状態で、ボルト10・ナット11により仕切弁7の上流側の連結フランジ部7Aが弁装着口部6の管部6aの連結フランジ部6bに締付連結される。なお、弁装着口部6及び仕切弁7が分岐管部Bとして機能する。
そして、内径及び外径が分岐管部Bの軸芯Yに沿う方向で一定(厚みが一定)となるように構成された挿入ガイド筒22の筒壁部22aは、外径が仕切弁7の筒状部7aの内径よりも若干小径に形成され、内径が軸心調整筒部50の筒壁部50bの外径よりも若干大径に形成されており、筒軸30を分岐管部Bの軸芯Yに沿って摺動させると、筒軸30は、密閉ケース20に対して相対移動し且つ挿入ガイド筒22に対しては相対移動しない状態で、挿入ガイド筒22と共に移動し、挿入ガイド筒22の先端部の少なくとも一部が弁装着口部6の環状凹溝6cに当接する当接姿勢となる。ここで、挿入ガイド筒22の先端部が環状凹溝6cに当接する箇所は、当該環状凹溝6cにおいて仕切弁7の筒状部7aの上流側端部が当接する箇所よりも径方向内方側に位置する箇所となっており、当該箇所が弁装着口部6に形成された被当接部として機能する。即ち、環状凹溝6cは、弁装着口部6の管部6aの径方向で、仕切弁7の筒状部7a及び挿入ガイド筒22の先端部を当接支持可能な幅を備えるように構成されている。なお、本別実施形態では、挿入ガイド筒22の先端部が環状凹溝6cに当接した当接姿勢では、挿入ガイド筒22の内面22aが若干弁装着口部6の管部6aの内径よりも若干小径となるように配設され、軸芯調整筒部材50の外面は挿入ガイド筒22の内面22aに摺接可能に配設されている。
また、挿入ガイド筒22が当接姿勢にある状態で、筒軸30を分岐管部Bの軸芯Yに沿って管内流路3側に向かって更に摺動させると、閉塞バッグ4は管内流路3において所期の管内流路閉塞位置に位置し、軸芯調整筒部材50は、水道管1の径方向において分岐口2に対応する箇所(軸芯調整筒部材50が水道管1の管軸芯X方向に沿って移動すると分岐口2の内周面に当接する箇所)に位置し、軸芯調整筒部50の先端と分岐口2における水道管1の径方向内方側端とが、水道管1の径方向において同一位置に位置する。
なお、本別実施形態では、弁装着口部6に形成された被当接部を、挿入ガイド筒22の先端部が弁装着口部6の環状凹溝6cに当接する箇所として構成したが、当該被当接部としては、弁装着口部6に形成され且つ挿入ガイド筒22の先端部の少なくとも一部が当接する箇所であれば、その他の構成を採用することができる。例えば、弁装着口部6の管部6aの内面から径方向内方側に突出形成された突起部(例えば、周方向に2箇所)の上面を、当該被当接部として構成することもできる。
(C)上記実施形態では、流体管として、流体としての上水Qが通流する水道管1を例示したが、流体としては液体や気体であってもよく、流体管としては液体や気体が通流できる管であってもよい。
(D)上記実施形態では、軸芯調整部としての軸芯調整筒部材50を、挿入ガイド筒22内に位置する筒軸30の先端部30Bに固設したが、挿入ガイド筒22内に位置する閉塞バッグ4の基端部位(例えば、口金部材4Aのバッグ外取付部材4f)に固設することもできる。
軸芯調整部としては有底筒状の軸芯調整筒部材50ではなく、挿入ガイド筒22の内面に摺接可能な形状の部材であれば、その他の構成を採用することができる。
(E)上記実施形態では、押込み操作手段40として、レバーブロックを採用したが、管内流路3からの流体圧に抗して筒軸30を押込み操作することできる構成であれば、その他の構成を採用することができる。
(F)上記実施形態では、密閉ケース20が、挿入ガイド筒22と挿入ガイド筒22内から移動した状態の閉塞バッグ4とを収容可能な長さを有する内部空間21を備え、筒軸30の挿入位置規制凸部30Dの下面が挿入ガイド筒22の底壁部22bの外面に当接した状態で、当該挿入位置規制凸部30Dの上面が密閉ケース20の底壁部20bの内面に当接すると、閉塞バッグ4の先端が密閉ケース20の内部空間21内において連結フランジ部20Aと略同位置に位置した状態で、挿入ガイド筒22及び閉塞バッグ4の全体が密閉ケース20の内部空間21に完全に収容されるように構成したが、密閉ケース20の長さは適宜変更することができる。
例えば、密閉ケース20の長さを、密閉ケース20の内部空間21に挿入ガイド筒22と挿入ガイド筒22内から移動した状態の閉塞バッグ4とを収容した際、筒軸30の挿入位置規制凸部30Dの下面が挿入ガイド筒22の底壁部22bの外面に当接し、且つ、当該挿入位置規制凸部30Dの上面が密閉ケース20の底壁部20bの内面に当接した状態で、閉塞バッグ4の先端(一部)が密閉ケース20の内部空間21から突出する長さに形成することができる。即ち、閉塞バッグ4が内部空間21内に完全に収容されないように形成することもできる。
また、例えば、密閉ケース20の長さを、密閉ケース20の内部空間21に挿入ガイド筒22と挿入ガイド筒22内から移動した状態の閉塞バッグ4とを収容した際、筒軸30の挿入位置規制凸部30Dの下面が挿入ガイド筒22の底壁部22bの外面に当接し、且つ、当該挿入位置規制凸部30Dの上面が密閉ケース20の底壁部20bの内面に当接すると、閉塞バッグ4の先端が密閉ケース20の内部空間21内において連結フランジ部20Aよりも底壁部20b側に偏倚した位置に位置した状態で、挿入ガイド筒22及び閉塞バッグ4の全体が密閉ケース20の内部空間21に完全に収容される長さに形成することもできる。
以上説明したように、流体管の管内流路における流体の通流を維持した不断流状態において、管内流路に挿入する閉塞バッグの挿入の容易化及び破損の防止を図り、更に、管内流路を確実に閉止できる不断流式の流路閉塞装置を提供することができる。
1 水道管(流体管)
1a 外周面
2 穿孔口(分岐口)
2a 外面側周縁部
3 管内流路
4 閉塞バッグ
4i 環状シール部
4A 口金部材
4f バッグ外取付部材(口金部材)
6 弁装着口部(装着口部)
6c 環状凹溝(被当接部)
7 仕切弁(弁部材、分岐管部)
7C 弁体
20 密閉ケース
21 内部空間
22 挿入ガイド筒
22c 内面
22e 外径側部位(段部)
22f 内径側部位(段部)
22A 段部
30 筒軸(軸)
30A 通流路
30B 先端部
30D 挿入位置規制凸部(挿入位置規制手段)
40 押込み操作手段
50 軸芯調整筒部材(軸芯調整部)
50a 内面
A 流路閉塞装置
B 分岐管部
P 拡径用流体
Q 上水(流体)
X 管軸芯
Y 軸芯

Claims (10)

  1. 流体管に形成されている分岐口を介して前記流体管内に挿入され、拡径側に膨張変形して前記流体管の管内流路を閉止する閉塞バッグを備えた不断流式の流路閉塞装置であって、
    前記分岐口に連通し弁部材を有する分岐管部に着脱自在に接続される密閉ケースと、
    密封状態を維持したまま前記分岐管部の軸芯に沿って前記密閉ケースの内部に貫設され、内部に通流路を備えた軸と、
    前記軸の先端部に固設されて、前記通流路を介して供給される拡径用流体により拡径側に弾性膨張変形自在な前記閉塞バッグと、
    前記流体管内の流体圧に抗して前記軸を押し込み移動させる押込み操作手段と、
    前記軸の先端部又は前記閉塞バッグの基端部位に固設された軸芯調整部とを備え、
    前記閉塞バッグの前記基端部位は、前記通流路に連通する流体給排路を含む口金部材が前記軸芯調整部の内部に位置するように固設されていると共に、前記口金部材よりも径方向外側の部位が前記軸芯調整部の先端面と近接しており、
    前記押込み操作手段により前記軸と共に移動した前記閉塞バッグが所定の管内流路閉塞位置に位置している状態で、前記軸芯調整部が前記流体管の径方向において前記分岐口に対応する箇所に位置するように規制する挿入位置規制手段が、前記軸の外周面から径方向外方側に突出形成されており、
    前記挿入位置規制手段は、前記閉塞バッグが前記管内流路の閉塞位置に位置している状態で、前記軸芯調整部の先端と前記分岐口における前記流体管の径方向内方側端とが、前記流体管の径方向において同一位置に位置するように規制する不断流式の流路閉塞装置。
  2. 前記軸芯調整部および縮小した状態の前記閉塞バッグが内部に収容され、前記軸と共に移動可能な状態で前記密閉ケース内に挿入された挿入ガイド筒をさらに備え、
    前記押込み操作手段により移動した前記挿入ガイド筒の先端部の少なくとも一部が前記分岐口の外面側周縁部に当接しており、
    前記押込み操作手段により前記挿入ガイド筒内から移動した前記閉塞バッグが前記管内流路閉塞位置に位置している状態で、前記挿入位置規制手段が前記挿入ガイド筒の底部に当接するように構成されている請求項1に記載の不断流式の流路閉塞装置。
  3. 流体管に形成されている分岐口を介して前記流体管内に挿入され、拡径側に膨張変形して前記流体管の管内流路を閉止する閉塞バッグを備えた不断流式の流路閉塞装置であって、
    前記分岐口に連通し弁部材を有する分岐管部に着脱自在に接続される密閉ケースと、
    密封状態を維持したまま前記分岐管部の軸芯に沿って前記密閉ケースの内部に貫設され、内部に通流路を備えた軸と、
    前記軸の先端部に固設されて、前記通流路を介して供給される拡径用流体により拡径側に弾性膨張変形自在な前記閉塞バッグと、
    前記流体管内の流体圧に抗して前記軸を押し込み移動させる押込み操作手段と、
    前記軸の先端部又は前記閉塞バッグの基端部位に固設された軸芯調整部と、
    前記軸芯調整部および縮小した状態の前記閉塞バッグが内部に収容され、前記軸と共に移動可能な状態で前記密閉ケース内に挿入された挿入ガイド筒とを備え、
    前記閉塞バッグの前記基端部位は、前記通流路に連通する流体給排路を含む口金部材が前記軸芯調整部の内部に位置するように固設されていると共に、前記口金部材よりも径方向外側の部位が前記軸芯調整部の先端面と近接しており、
    前記押込み操作手段により前記軸と共に移動した前記閉塞バッグが所定の管内流路閉塞位置に位置している状態で、前記軸芯調整部が前記流体管の径方向において前記分岐口に対応する箇所に位置するように規制する挿入位置規制手段が、前記軸の外周面から径方向外方側に突出形成されており、
    前記密閉ケースが、少なくとも前記挿入ガイド筒と前記挿入ガイド筒内から移動した状態の前記閉塞バッグとを収容可能な長さを有する内部空間を備えており、
    前記挿入位置規制手段は、前記閉塞バッグが前記管内流路の閉塞位置に位置している状態で、前記軸芯調整部の先端と前記分岐口における前記流体管の径方向内方側端とが、前記流体管の径方向において同一位置に位置するように規制する不断流式の流路閉塞装置。
  4. 流体管に形成されている分岐口を介して前記流体管内に挿入され、拡径側に膨張変形して前記流体管の管内流路を閉止する閉塞バッグを備えた不断流式の流路閉塞装置であって、
    前記分岐口に連通する状態で前記流体管に一体形成される装着口部と前記装着口部に装着される弁部材とを有する分岐管部に着脱自在に接続される密閉ケースと、
    密封状態を維持したまま前記分岐管部の軸芯に沿って前記密閉ケースの内部に貫設され、内部に通流路を備えた軸と、
    前記軸の先端部に固設されて、前記通流路を介して供給される拡径用流体により拡径側に弾性膨張変形自在な前記閉塞バッグと、
    前記流体管内の流体圧に抗して前記軸を押し込み移動させる押込み操作手段と、
    前記軸の先端部又は前記閉塞バッグの基端部位に固設された軸芯調整部とを備え、
    前記閉塞バッグの前記基端部位は、前記通流路に連通する流体給排路を含む口金部材が前記軸芯調整部の内部に位置するように固設されていると共に、前記口金部材よりも径方向外側の部位が前記軸芯調整部の先端面と近接しており、
    前記押込み操作手段により前記軸と共に移動した前記閉塞バッグが所定の管内流路閉塞位置に位置している状態で、前記軸芯調整部が前記流体管の径方向において前記分岐口に対応する箇所に位置するように規制する挿入位置規制手段が、前記軸の外周面から径方向外方側に突出形成されており、
    前記挿入位置規制手段は、前記閉塞バッグが前記管内流路の閉塞位置に位置している状態で、前記軸芯調整部の先端と前記分岐口における前記流体管の径方向内方側端とが、前記流体管の径方向において同一位置に位置するように規制する不断流式の流路閉塞装置。
  5. 前記軸芯調整部および縮小した状態の前記閉塞バッグが内部に収容され、前記軸と共に移動可能な状態で前記密閉ケース内に挿入された挿入ガイド筒をさらに備え、
    前記押込み操作手段により移動した前記挿入ガイド筒の先端部の少なくとも一部が前記装着口部に形成された被当接部に当接しており、
    前記押込み操作手段により前記挿入ガイド筒内から移動した前記閉塞バッグが前記管内流路閉塞位置に位置している状態で、前記挿入位置規制手段が前記挿入ガイド筒の底部に当接している請求項4に記載の不断流式の流路閉塞装置。
  6. 流体管に形成されている分岐口を介して前記流体管内に挿入され、拡径側に膨張変形して前記流体管の管内流路を閉止する閉塞バッグを備えた不断流式の流路閉塞装置であって、
    前記分岐口に連通する状態で前記流体管に一体形成される装着口部と前記装着口部に装着される弁部材とを有する分岐管部に着脱自在に接続される密閉ケースと、
    密封状態を維持したまま前記分岐管部の軸芯に沿って前記密閉ケースの内部に貫設され、内部に通流路を備えた軸と、
    前記軸の先端部に固設されて、前記通流路を介して供給される拡径用流体により拡径側に弾性膨張変形自在な前記閉塞バッグと、
    前記流体管内の流体圧に抗して前記軸を押し込み移動させる押込み操作手段と、
    前記軸の先端部又は前記閉塞バッグの基端部位に固設された軸芯調整部と、
    前記軸芯調整部および縮小した状態の前記閉塞バッグが内部に収容され、前記軸と共に移動可能な状態で前記密閉ケース内に挿入された挿入ガイド筒とを備え、
    前記閉塞バッグの前記基端部位は、前記通流路に連通する流体給排路を含む口金部材が前記軸芯調整部の内部に位置するように固設されていると共に、前記口金部材よりも径方向外側の部位が前記軸芯調整部の先端面と近接しており、
    前記押込み操作手段により前記軸と共に移動した前記閉塞バッグが所定の管内流路閉塞位置に位置している状態で、前記軸芯調整部が前記流体管の径方向において前記分岐口に対応する箇所に位置するように規制する挿入位置規制手段が、前記軸の外周面から径方向外方側に突出形成されており、
    前記密閉ケースが、少なくとも前記挿入ガイド筒と前記挿入ガイド筒内から移動した状態の前記閉塞バッグとを収容可能な長さを有する内部空間を備えており、
    前記挿入位置規制手段は、前記閉塞バッグが前記管内流路の閉塞位置に位置している状態で、前記軸芯調整部の先端と前記分岐口における前記流体管の径方向内方側端とが、前記流体管の径方向において同一位置に位置するように規制する不断流式の流路閉塞装置。
  7. 前記挿入ガイド筒の先端部には、前記挿入ガイド筒の外径側部位よりも内径側部位が先端側に突出形成された段部を有し、
    前記押込み操作手段により移動した前記挿入ガイド筒は、前記外径側部位の少なくとも一部が前記分岐口の外面側周縁部に当接しており、且つ、前記内径側部位の少なくとも一部が前記分岐口に内嵌している請求項2又は3に記載の不断流式の流路閉塞装置。
  8. 前記密閉ケースが、少なくとも前記挿入ガイド筒と前記挿入ガイド筒内から移動した状態の前記閉塞バッグとを収容可能な長さを有する内部空間を備えている請求項2又は5に記載の不断流式の流路閉塞装置。
  9. 前記閉塞バッグが、前記分岐管部の軸芯に沿って前記流体管の管内流路における前記管内流路閉塞位置に挿入された後、前記流体管の管軸芯方向及び径方向外方側に弾性膨張変形自在に構成されて、前記閉塞バッグが弾性膨張変形することにより、前記流体管の内周面における前記分岐口の内面側周縁部を閉塞する状態で、前記流体管の管内流路を閉止するように構成されている請求項1〜8の何れか一項に記載の不断流式の流路閉塞装置。
  10. 前記閉塞バッグの外周面において、前記管軸芯方向における前記軸の両側に位置する箇所には、前記閉塞バッグが弾性膨張変形した際に、前記流体管の内周面に対して周方向の全周に亘って圧接して前記閉塞バッグを摩擦保持する環状シール部が突設されている請求項9に記載の不断流式の流路閉塞装置。
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