JP2013130244A - 流路閉塞装置並びにそれを用いた流路閉塞システム及び流路閉塞方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】閉塞バッグ10が、拡径側に弾性膨張変形する筒状の内側バッグ10Aと、内側バッグ10Aよりも膨張率の低い可撓性の筒状の外側バッグ10Bとの二重構造で構成され、内側筒軸12の外側面と外側筒軸13の内側面との間に形成された環状流路13Aを介して供給されるバッグ拡径用流体Aにより内側バッグ10Aが拡径側に弾性膨張変形し、内側筒軸12が、閉塞バッグ10の挿入後端側の開口端部10cと挿入先端側の開口端部10bとに亘って内側バッグ10A内の内部空間10aを貫通した状態で閉塞バッグ10に連通配設され、内側筒軸12には、少なくとも閉塞バッグ10の開口端部10cから開口端部10bに亘る管内作業用の連通路12Aが形成されてなる流路閉塞装置S。
【選択図】図6
Description
そのため、当該閉塞バッグが管内流路に挿入され拡径して管内流路を閉止した場合には、閉塞バッグの挿入先端側における管内流路の閉塞空間に何らかの流体や作業用機材等を搬入して作業を行おうとしても、閉塞バッグが邪魔になり、改めて閉塞空間に対応する流体管の一部分を穿孔等して作業用の開口を形成し、当該開口を介して流体や作業用機材等を搬入する必要がある。このような場合、流路閉塞装置とは別に流体等を搬入するための装置が必要となるとともに、作業用の開口を穿孔する工程等が必要となり、工事が複雑になるとともに、工程数及び工期が増加し、コストが上昇してしまう虞がある。
加えて、筒軸が閉塞バッグを密閉ケース本体内において分岐管部の軸芯に沿う方向に移動させ、さらに、ガイド筒の曲面案内部により案内された状態で管内流路に挿入する際には、筒軸の先端部により閉塞バッグの挿入後端側のみを押圧するので、閉塞バッグの挿入先端側が、ガイド筒(例えば、曲面案内部)の内周面や管内流路の内周面、特に、上述のように異物等により凹凸が形成された管内流路の内周面に当接すると、閉塞バッグが引っ掛かったり、屈曲、変形等してしまう虞がある。このような場合、管内流路内への閉塞バッグの挿入に手間が掛かるばかりか、管内流路に対する閉塞バッグの相対位置を所望の位置に確実に配置することができず、閉塞バッグを拡径させても、閉塞バッグの外周面が管内流路の内周面に均一に密着せず、管内流路の確実な閉止を実現することが困難となる虞がある。
このため、筒軸内において、内側筒軸には管内作業用の連通路が形成され、内側筒軸の外周面と外側筒軸の内周面との間にはバッグ拡径用流体が通流する環状流路が形成されており、装置の大型化を防止しながら、一つの筒軸で閉塞バッグの拡径及び管内作業用の連通路の形成を実現することができる。
特に、内側筒軸に形成された管内作業用の連通路は、閉塞バッグの挿入後端側の開口端部から挿入先端側の開口端部に亘って、内側バッグの内部空間とは区画された状態で形成されているので、閉塞バッグにより閉止された管内流路における閉塞空間に当該連通路を介して洗浄用流体や作業用機材等を搬入することができる。このため、閉塞バッグによる管内流路の閉止とは別に、閉塞空間に対応する流体管を改めて穿孔等しなくても、閉塞空間に対する作業を並行して簡便に実施することができる。
加えて、内側筒軸は、閉塞バッグの挿入後端側の開口端部と挿入先端側の開口端部とに亘って内側バッグ内の内部空間を貫通した状態で閉塞バッグに連通配設されているので、閉塞バッグを分岐管部の軸芯に沿う方向に移動させ流体管の管内流路に挿入する際に、閉塞バッグの挿入先端側が管内流路の内周面、特に、異物等により凹凸が形成された管内流路の内周面に当接或いは当該凹凸に引っ掛かったとしても、内側筒軸による閉塞バッグの保形作用により、閉塞バッグの屈曲や変形等を防止することができ、閉塞バッグを容易に所望の位置に挿入することが可能となる。
また、筒軸ガイド自体も密閉ケース本体内において分岐管部の軸芯に沿って摺動自在であるため、例えば、筒軸ガイドを摺動させることにより、筒軸ガイドに形成された開口部を流体管の管内流路を臨む位置にまで移動可能となり、筒軸ガイド内に内嵌された閉塞バッグを当該開口部を介して管内流路に簡便に挿入することができる。
従って、流体管の管内流路を不断流状態のまま、作業等が必要な箇所のみ管内流路を流路閉塞装置により閉止することができ、利便性が向上する。
このため、筒軸内において、内側筒軸には管内作業用の連通路が形成され、内側筒軸の外周面と外側筒軸の内周面との間にはバッグ拡径用流体が通流する環状流路が形成されており、装置の大型化を防止しながら、一つの筒軸で閉塞バッグの拡径及び管内作業用の連通路の形成を実現することができる。
特に、内側筒軸に形成された管内作業用の連通路は、閉塞バッグの挿入後端側の開口端部から挿入先端側の開口端部に亘って、内側バッグの内部空間とは区画された状態で形成されているので、搬入工程において、閉塞バッグにより閉止された管内流路における閉塞空間に当該連通路を介して洗浄用流体や作業用機材等を搬入することができる。このため、閉塞バッグによる管内流路の閉止とは別に、閉塞空間に対応する流体管を改めて穿孔等しなくても、閉塞空間に対する作業を並行して簡便に実施することができる。
加えて、内側筒軸は、閉塞バッグの挿入後端側の開口端部と挿入先端側の開口端部とに亘って内側バッグ内の内部空間を貫通した状態で閉塞バッグに連通配設されているので、閉塞バッグ挿入工程において、閉塞バッグを分岐管部の軸芯に沿う方向に移動させ流体管の管内流路に挿入する際に、閉塞バッグの挿入先端側が管内流路の内周面、特に、異物等により凹凸が形成された管内流路の内周面に当接或いは当該凹凸に引っ掛かったとしても、内側筒軸による閉塞バッグの保形作用により、閉塞バッグの屈曲や変形等を防止することができ、閉塞バッグを容易に所望の位置に挿入することが可能となる。
以下、図面に基づいて、本発明に係る流路閉塞装置S、当該流路閉塞装置Sを用いた流路閉塞システム及び流路閉塞方法について説明する。
内側筒軸12の後端は、連通路12Aと連通し、閉塞バッグ10により閉止された閉塞空間3内に供給する空気(洗浄用流体、洗浄用気体の一例)Bの供給源(図示せず)が接続されている。内側筒軸12の先端は、閉塞バッグ10(内側バッグ10A)の挿入先端側の開口端部10bの内径と略同径の外径を備えた先端側取付部12aを備え、先端側取付部12aの先端側は、先端側取付部12aの外径よりも大径の外径を備えた先端側段部12bを備えて構成されている。
従って、内側筒軸12の連通路12Aは、内側筒軸12の後端から、内側筒軸12の先端である先端側取付部12aに亘って形成され、後述する閉塞バッグ10の挿入後端側の開口端部10c、内部空間10a及び挿入先端側の開口端部10bを介して、閉塞空間3に連通する状態で形成されている(図5参照)。
従って、外側筒軸13の内周面と内側筒軸12の外周面との間に形成される環状流路13Aは、外側筒軸13の後端部の連通口13Bから、外側筒軸13の先端である後端側取付部13dに亘って形成され、後述する閉塞バッグ10の挿入後端側の開口端部10cを介して、閉塞バッグ10の内側バッグ10Aの内部空間10aに連通する状態で形成されている(図5参照)。
内側バッグ10Aは、天然ゴム(NR)やスチレンブタジエンゴム(SBR)等のゴム製であり、環状流路13Aを介して内側バッグ10Aの内部空間10aに供給される圧縮空気Aにより、拡径側に弾性膨張変形するように構成され、外側バッグ10Bは、布等の繊維状部材やゴム等或いはそれらが層状に一体化した比較的低弾性の可撓性の部材で、内側バッグ10Aよりも強度が高く膨張率が低い部材であり、内側バッグ10Aの弾性膨張変形に連れて外側バッグ10Bも拡径側へ拡径して、拡径状態において外側バッグ10Bの外周面が管内流路2の内周面に良好に密着できる程度の外径を備えている。
また、筒状の閉塞バッグ10において挿入後端側の開口端部10cにおける内側バッグ10A及び外側バッグ10Bは、内側バッグ10A及び外側バッグ10Bの後端が後端側段部13eに当接配置され、かつ、内側バッグ10Aの内周面が外側筒軸13の後端側取付部13dの外周面に密着固定された状態で、環状でステンレス等からなる結束バンド18(後端側固定手段の一例)により外側バッグ10Bの外周面から固定される。また、結束バンド18は、後端側段部13eに係合配置される。
レバーブロック19は、密閉ケース本体8の取付口8eよりも上方側の外周面から径方向外方側に突出形成される一対の係止リング19Aと、筒軸ガイド14における本体部14Aの後端部の外周面から径方向外方側に突出形成される一対の取付リング19Bと、係止リング19Aに係止可能な第1フック19Cと、取付リング19Bに係止可能な第2フック19Dと、係止リング19Aと取付リング19Bとに亘って一方の第1フック19Cに引き出し可能に連繋されたチェーン(又はワイヤー)19Eを緊締側に巻き取り操作する操作レバー19Fとを備えて構成されている。
そして、密閉ケース本体8に、筒軸9が内嵌された蓋体8b、レバーブロック19を取付け、内側筒軸12の後端を空気Bの供給源に接続し、外側筒軸13の連通口13Bに管路16を接続する。なお、密閉ケース本体8を下方側連結フランジ部8aに取り付ける前に、適宜、密閉ケース本体8に蓋体8b、レバーブロック19を取付け、空気Bの供給源や管路16を接続する構成としてもよい。
これにより、内側筒軸12及び外側筒軸13の先端部に配設された閉塞バッグ10は、密閉ケース本体8内において分岐管部4の軸芯Yに沿って筒軸ガイド14内を摺動自在となり、閉塞バッグ10が密閉ケース本体8の内周面に直接当接することがなくなり、閉塞バッグ10の円滑な移動の確保及び破損の防止を図ることができる。
また、筒軸ガイド14自体も密閉ケース本体8内において分岐管部4の軸芯Yに沿って摺動自在であるため、筒軸ガイド14を摺動させることにより、筒軸ガイド14に形成された開口部14aを水道管1の管内流路2を臨む位置にまで移動可能となり、筒軸ガイド14内に内嵌された閉塞バッグ10を開口部14aを介して管内流路2に簡便に挿入することができる。
さらに、分岐管部4の軸芯Yに沿う方向における筒軸ガイド14の曲面案内部14bの先端側には、分岐口1Aを介して水道管1内に挿入された筒軸ガイド14の最大挿入位置を規制する規制部14cが突出形成されているので、当該規制部14cを管内流路2の内周面に当接させるだけで、筒軸ガイド14の最大挿入位置を所望の挿入位置に簡便に位置決めすることができる。特に、筒軸ガイド14の先端部に形成された開口部14aの中心が水道管1の軸芯Xと略同軸となるように、開口部14aの開口位置及び規制部14cの突出長さを適切に設定することで、閉塞バッグ10を筒軸ガイド14の開口部14aを介して管内流路2に容易に挿入でき、しかも、閉塞バッグ10が拡径側に弾性膨張変形した際、管内流路2の内周面により均一な状態で密着し易くすることができる。
これにより、筒軸ガイド14に対して内側筒軸12及び外側筒軸13を分岐管部4の軸芯Yに沿って先端側に順次摺動させることにより、内側筒軸12及び外側筒軸13の先端部に配設された閉塞バッグ10の挿入先端側が曲面案内部14bの内面に当接するとともに、内側筒軸12及び外側筒軸13の屈曲部13Dが屈曲し、閉塞バッグ10を水道管1の軸芯Yに沿う方向に方向転換案内した状態で円滑に管内流路2に挿入することができる。
これら[4]及び[5]のステップが、閉塞バッグ挿入工程である。
これにより、バイパス管11を介して管内流路2の上水Wの流れを維持した不断水状態のまま、上流側分岐管部4Aと下流側分岐管部4Bとの間の管内流路2を閉止して閉塞空間3を形成できるとともに、閉塞空間3内における管内流路2の洗浄作業(搬入工程の一例)や、閉塞空間2に対応する水道管1を切断して、当該切断箇所に設置されている仕切弁等の流体機器の交換修理等の作業(搬入工程の一例)に備えることができる。
なお、この際には、一対の流路閉塞装置S間に位置する水道管1内の管内流路2を閉塞バッグ10により閉止しながら、水道管1の上水Wの流れは、管内流路2の上流側、上流側分岐管部4Aに接続された密閉ケース本体8内、取付口8e、バイパス管11、取付口8e、下流側分岐管部4Bに接続された密閉ケース本体8内、管内流路2の下流側の順で、常時通流を維持する不断水状態とすることができる。従って、水道管1の管内流路2を不断水状態のまま、作業等が必要な箇所のみ管内流路2を流路閉塞装置Sにより閉止することができ、利便性が向上する。
上記第1実施形態では、水道管1自体に突出形成された分岐管部4の連結フランジ部4aに、流路閉塞装置Sにおける密閉ケース本体8の下方側連結フランジ部8aを接続する構成としたが、水道管1自体に分岐管部4が突出形成されていない水道管1に、流路閉塞装置Sを接続する構成とすることもできる。
具体的には、流路閉塞装置Sにて閉塞する対象の水道管1の閉止箇所の上流側と下流側の外周面を、周方向に複数分割された分割継手体により水密に密封し、密封した空間内において水道管1の外周面を穿孔して、一対の分岐口1Aを形成する。そして、この分岐口1Aに対応する分割継手体に形成された分岐管部4(上流側分岐管部4A及び下流側分岐管部4B)に、仕切弁5を介して流路閉塞装置Sにおける密閉ケース本体8の下方側連結フランジ部8aを接続する構成とすることもできる。
その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
上記第1実施形態では、図9に示すように、圧縮空気Aにより上流側及び下流側の流路閉塞装置Sの内側バッグ10A及び外側バッグ10Bを拡径させて、外側バッグ10Bの外周面が管内流路2の内周面に密着し管内流路2を閉止する流路閉塞工程を実行した後、図10に示すように、空気Bを上流側の流路閉塞装置Sの連通路12Aを介して、上流側の閉塞バッグ10により閉止された閉塞空間3内に供給し、閉塞空間3内に供給された空気B及び既に存在する上水Wの混合流体Cを、下流側の流路閉塞装置Sの連通路12Aを介して外部に排出する洗浄工程を実行する構成としたが、流路閉塞工程と洗浄工程との間に、上流側又は下流側の流路閉塞装置Sにおける連通路12Aの後端側を開放して、当該後端部から閉塞空間3内の上水Wの流出の程度を観察し止水状態を確認する止水確認工程を実行する構成とすることもできる。
また、流路閉塞装置Sを用いることで、流路閉塞工程及び洗浄工程等の搬入工程を実行後、或いは流路閉塞工程のみ(搬入工程を実行せず)の実行後において、流路閉塞装置Sの閉塞バッグ10により閉塞された閉塞空間3の近傍における水道管1を切断する前に、上流側又は下流側の流路閉塞装置Sにおける連通路12Aの後端側を開放して、当該後端部から閉塞空間3内の上水Wの流出の程度を観察し止水状態を確認する止水確認工程を実行する構成とすることもできる。このように水道管1を切断する場合としては、例えば、水道管1から漏水が発生した場合や、水道管1に布設された流体機器に不具合や経年劣化が生じた場合等が例示でき、このような場合、当該漏水発生箇所や流体機器が設置された箇所の水道管1を切断除去する。
その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
上記第1実施形態では、内側筒軸12の連通路12Aを通流する洗浄用流体或いは洗浄用気体として空気Bを通流させる構成としたが、閉塞空間3内を良好に洗浄することができる構成であれば、その他の気体や液体等の流体を採用することができる。例えば、窒素ガスや塩素ガス等の気体やそれらの混合気体或いは高圧の水等の流体を、連通路12Aに通流させる構成としてもよい。特に、塩素ガスを用いて閉塞空間3内を洗浄した場合には殺菌効果による消毒効果をも期待することができる。
その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
上記第1実施形態では、流体管として水道管1とし、水道管1の管内流路2に上水Wを通流させる構成について説明したが、これに替えて、流体管としてガス管を対象とし、ガス管の管内流路2に可燃性ガス等のガスを通流させる構成とした場合に、流路閉塞装置Sによりガス管の管内流路2を閉塞する構成とすることもできる。ここで、一対の流路閉塞装置Sにより閉塞された閉塞空間3内に可燃性ガスが残存している場合には、当該箇所を切断すると引火の危険性があるため、上流側の流路閉塞装置Sの連通路12Aを介して窒素ガスを閉塞空間3内に供給するとともに、当該閉塞空間3内の当該窒素ガス及び可燃性ガスを下流側の連通路12Aを介して外部に排出することにより、ガス管の閉塞空間3に対応する外周面を切断装置により切断する等の作業を、安全に行うことが可能となる。
その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
上記第1実施形態では、上流側の流路閉塞装置Sの連通路12Aを介して、閉塞空間3内に洗浄用流体或いは洗浄用気体としての空気Bを供給(搬入)する構成について説明したが、連通路12Aを介して閉塞空間3内に搬入する部材としては洗浄用流体や洗浄用気体に限られるものではない。例えば、閉塞空間3内で各種作業を行う際に用いられる作業用機材を、連通路12Aを介して閉塞空間3内或いは閉塞空間3の近傍に搬入することができる。例えば、先端部に、少なくとも水道管1の閉塞空間3内を撮影するCCD等のカメラと、撮影対象の閉塞空間3内等を照明する管内照明具とを備えた管内検査機器を、連通路12Aを介して閉塞空間3の近傍に搬入することができる。この場合、閉塞バッグ10の挿入先端側の開口端部10bに管内検査機器の先端部のカメラ及び管内照明具を位置させることで、閉塞空間3内の内壁面を撮影することが可能となる。
(A)上記第1実施形態では、分岐管部4に仕切弁5を介して流体機器としての空気弁7を接続した例について説明したが、これに限らず、例えば、消火栓やバタフライ弁等の各種流体機器が接続された分岐管部4を利用して流路閉塞装置Sを接続する構成とすることができる。
1A 分岐口
2 管内流路
3 閉塞空間
4 分岐管部
4A 上流側分岐管部(分岐管部)
4B 下流側分岐管部(分岐管部)
5 仕切弁
7 空気弁(流体機器)
8 密閉ケース本体
8e 取付口
9 筒軸
10 閉塞バッグ
10A 内側バッグ
10B 外側バッグ
10a 内部空間
11 バイパス管
12 内側筒軸
12A 連通路
12a 先端側取付部
12b 先端側段部
13 外側筒軸
13A 環状流路
13D 屈曲部
13d 後端側取付部
13e 後端側段部
14 筒軸ガイド
14B 先端部
14a 開口部
14b 曲面案内部
14c 規制部
17 先端側結束バンド(先端側固定手段)
18 後端側結束バンド(後端側固定手段)
A 圧縮空気(バッグ拡径用流体)
B 空気(洗浄用流体、洗浄用気体)
C 空気及び水(混合流体)
W 上水(流体)
S 流路閉塞装置
X 軸芯(流体管)
Y 軸芯(分岐管部)
Claims (8)
- 流体管に形成された分岐口に連通する分岐管部に接続される筒状の密閉ケース本体と、前記密閉ケース本体内を前記分岐管部の軸芯に沿って摺動自在に配設された筒軸と、前記筒軸の先端部に配設されて、拡径側に弾性膨張変形して前記流体管の管内流路を閉止する閉塞バッグとを備えた流路閉塞装置であって、
前記筒軸が、内側筒軸と外側筒軸との内外二重筒軸構造に構成され、前記内側筒軸及び外側筒軸の少なくとも一部に、前記閉塞バッグの前記分岐管部から前記流体管内への方向転換移動を許容する屈曲部が設けられ、
前記閉塞バッグが、拡径側に弾性膨張変形する筒状の内側バッグと、前記内側バッグよりも膨張率の低い可撓性の筒状の外側バッグとの二重構造で構成されて、前記内側筒軸の外側面と前記外側筒軸の内側面との間に形成された環状流路を介して前記内側バッグ内に供給されるバッグ拡径用流体により、前記内側バッグが拡径側に弾性膨張変形するように構成され、
前記内側筒軸が、前記閉塞バッグの挿入後端側の開口端部と挿入先端側の開口端部とに亘って前記内側バッグ内の内部空間を貫通した状態で前記閉塞バッグに連通配設され、前記内側筒軸には、少なくとも前記閉塞バッグの挿入後端側の開口端部から挿入先端側の開口端部に亘る管内作業用の連通路が形成されてなる流路閉塞装置。 - 前記筒軸には、前記内側筒軸及び外側筒軸を同軸芯で内嵌する筒状の筒軸ガイドを備え、
前記筒軸ガイドは前記密閉ケース本体内を前記分岐管部の軸芯に沿って摺動自在に配設され、前記外側筒軸は前記筒軸ガイド内を前記分岐管部の軸芯に沿って摺動自在に配設されている請求項1に記載の流路閉塞装置。 - 前記筒軸ガイドの先端部には、前記流体管の軸芯に沿う方向の一端側に、前記流体管の管内流路側に開口する開口部が形成され、他端側に、前記閉塞バッグを前記分岐管部の軸芯に沿って前記筒軸ガイドの先端側に順次移動させるにつれて前記閉塞バッグの挿入先端側が当接して、前記流体管の軸芯に沿う方向に方向転換案内する曲面案内部が形成されるとともに、
前記分岐管部の軸芯に沿う方向における前記曲面案内部の先端側には、前記分岐口を介して前記流体管内に挿入された前記筒軸ガイドの最大挿入位置を規制する規制部が突出形成されている請求項2に記載の流路閉塞装置。 - 前記閉塞バッグの挿入先端側の開口端部における前記内側バッグ及び外側バッグを、前記内側筒軸の先端の外周面に密着固定する環状の先端側固定手段を備え、前記先端側固定手段が、前記内側筒軸の先端の外周面における開口端部側に形成され、且つ、前記先端側固定手段の内径よりも大径の外径を備えた先端側段部に係合配置される請求項1〜3の何れか一項に記載の流路閉塞装置。
- 前記閉塞バッグの挿入後端側の開口端部における前記内側バッグ及び外側バッグを、前記外側筒軸の先端の外周面に密着固定する環状の後端側固定手段を備え、前記後端側固定手段が、前記外側筒軸の先端の外周面における開口端部側とは反対側に形成され、且つ、前記後端側固定手段の内径よりも大径の外径を備えた後端側段部に係合配置される請求項1〜4の何れか一項に記載の流路閉塞装置。
- 前記流体管が前記管内流路に水の通流する水道管で構成され、前記バッグ拡径用流体が空気で構成されて、前記内側筒軸に形成された前記管内作業用の連通路内に洗浄用気体を通流させ、前記閉塞バッグの前記挿入先端側の開口端部から前記洗浄用気体を、前記閉塞バッグにより閉止された前記管内流路における閉塞空間内に供給可能に構成されている請求項1〜5の何れか一項に記載の流路閉塞装置。
- 請求項1〜6の何れか一項に記載の流路閉塞装置を少なくとも一対備え、
前記一対の流路閉塞装置の各密閉ケース本体には、前記分岐管部の軸芯に直交する方向に開口するバイパス管接続用の取付口を備え、
前記一対の流路閉塞装置が、前記流体管における上流側の分岐管部と下流側の分岐管部とのそれぞれに接続された状態で、対向する一対の前記取付口間に亘って連通するバイパス管を備えた流路閉塞システム。 - 請求項1〜6の何れか一項に記載の流路閉塞装置を用いて、
前記流体管に形成された分岐口に連通する分岐管部に、前記流路閉塞装置の前記密閉ケース本体を接続する接続工程と、
前記筒軸を前記密閉ケース本体内において前記分岐管部の軸芯に沿って摺動させ、前記筒軸の先端部に配設された前記閉塞バッグを前記流体管の管内流路に挿入する閉塞バッグ挿入工程と、
前記管内流路の所定位置に挿入された前記閉塞バッグの前記内側バッグ内に、前記環状流路を介して前記バッグ拡径用流体を供給し、当該内側バッグを拡径側に弾性膨張変形させ、前記管内流路を閉止する流路閉塞工程とを順次実行し、
前記内側筒軸に形成された前記管内作業用の連通路における前記閉塞バッグの前記挿入先端側の開口端部を介して、前記閉塞バッグにより閉止された前記管内流路における閉塞空間内に、洗浄用流体又は作業用機材を搬入する搬入工程に備える流路閉塞方法。
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