JP2002234073A - 管ライニング材の反転用口金及び管ライニング材の反転方法 - Google Patents

管ライニング材の反転用口金及び管ライニング材の反転方法

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JP2002234073A JP2001030931A JP2001030931A JP2002234073A JP 2002234073 A JP2002234073 A JP 2002234073A JP 2001030931 A JP2001030931 A JP 2001030931A JP 2001030931 A JP2001030931 A JP 2001030931A JP 2002234073 A JP2002234073 A JP 2002234073A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大口径用の管ライニング材でも、必要最小限
の長さにして管路内に円滑に反転挿入できるようにす
る。 【構成】 一対の中空分割体4A,4Bを結合して成る
筒状の口金4であり、その一端外周に管ライニング材3
の一端が外側に折り返された状態で接続され、他の一端
にはガイドチューブ5が接続される。特に、中空分割体
4A,4Bはその結合面7が端面9に対して45度の角
度を成し、ストレート状と90度のベンド状とに継ぎ変
え可能とされる。そして、この口金4によれば、ストレ
ート状にしてマンホール1内に導入することができ、マ
ンホール1内への導入後には90度のベンド状にして管
ライニング材3の接続部分を管路2の入口に向けること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管路内に管ライニ
ング材を反転挿入して管路の内周面に管ライニング材に
よる内張りを施す技術に係わり、特に大口径の管路に適
用する管ライニング材を反転挿入するのに用いて好適な
管ライニング材の反転用口金とその反転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】地中に埋設された下水道管その他の管路
が老朽化した場合、それら管路を掘り出すことなくその
内周面に硬質被膜を形成して補修する工法が既に知ら
れ、実用に供されている。
【0003】その種の管ライニング工法は、表面をフィ
ルムコーティングした不織布などの樹脂吸収材に熱硬化
性樹脂を含浸せしめて成る管ライニング材を用い、その
管ライニング材を水や空気などの流体圧で管路内に反転
させつつ挿入し、これを流体圧で管路の内周面に押圧し
たまま、その流体を温水に置換するなどして管ライニン
グ材に含浸された熱硬化性樹脂を硬化させ、以て管路の
内周面に管ライニング材による硬質被膜を形成するもの
である。
【0004】ここで、その種の管ライニング工法には、
管ライニング材の反転用としてその一端を接続する口金
(反転ノズル)が用いられるが、その口金をマンホール
の内部に設置する場合と外部に設置する場合とがある。
【0005】図14は口金をマンホール内に設置した例
であり、この場合には口金として例えばL形に屈曲した
ベンドN1(ベント管、エルボ)が用いられる。同図に
示すように、そのベンドN1の一端外周には管ライニン
グ材Lの一端が外側に折り返された状態で接続され、他
方の一端には不織布などで成るガイドチューブTが接続
される。そして、管ライニング材Lの接続側を補修する
管路Kの入口に向けた状態で、マンホールHから地上に
引き出されるガイドチューブT内に流体として例えば水
を注入し、その水圧により管ライニング材Lを反転させ
ながら管路K内に導入するのである。
【0006】尚、この種の施工法によると、管ライニン
グ材を補修する管路の長さとほぼ同一の長さにして無駄
なく使用することが出来るものの、管路の口径が大きく
なると、これに適用する口金(ベンドN1)をマンホー
ル内に導入することができないため、同工法による管路
の補修は小、中口径のものに限られた。
【0007】そこで、大口径(例えば、入口径が600
mmのマンホールにして400mm以上の口径)の管路を補
修する場合には、図15のような方法が適用される。同
図において、N2は円筒状の口金であり、この口金N2
はマンホールH上に設けられる架台Fにて支持される。
同図に示すように、その口金N2の一端外周には管ライ
ニング材Lの一端が折り返されて接続されるのであり、
この状態で口金N2の中に注水することにより管ライニ
ング材Lを反転させつつマンホール内を通して管路K内
に導入することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、上記のよう
な大口径の管路の補修に適用する工法によれば、地上か
らマンホール内に垂下した管ライニング材を管路内に誘
導するべく、その反転端をマンホール内にて方向変換さ
せなければならない。
【0009】その方法として、例えば図16に示すよう
マンホールの底部に傾斜台Sを設置するか、又は図17
に示すよう管ライニング材Lの反転端にワイヤロープW
を予め接続し、そのワイヤロープWを地上で巻き上げる
などして管ライニング材Lの反転端を管路Kの入口に向
けるという提案(特開平1−198326号)がされて
いるが、図16のような方法は同図に示す如く傾斜台S
上に載った管ライニング材Lが部分的に押し潰されて変
形してしまうため、管ライニング材Lを管路K内に適正
に導き得ない。
【0010】一方、図17に示す方法では、使用する全
ての管ライニング材にその都度ワイヤロープを接続しな
ければならないし、その接続部分が裂けて反転用流体が
漏れ出す危険性もある。特に、図17に示す方式では、
管ライニング材の反転端がその内部の流体圧を受けて図
18に示すようマンホールの底部で押し潰されるため、
その状態で管ライニング材Lの反転端を方向変換しよう
としても図19に示すよう管路Kの入口に近い部分が先
行して管路K内に導入してしまうため、その全体を管路
内に適正に導くことは甚だ困難である。
【0011】このため、管ライニング材をベンド状に加
工したフレキシブルチューブ内を通して管路内に導くと
いう発明をし、特願平11−52569号として出願し
ているが、同工法でも期待した程度の効果は未だ得られ
ていない。
【0012】又、管ライニング材を地上から管路内に反
転挿入する以上、上記した何れの方法を採用しても管ラ
イニング材の硬化後に地上の口金N2から管路Kの入口
までの区間で管ライニング材が切り捨てられるため、材
料の無駄が多く発生するという問題が依然として残され
ていた。
【0013】そこで、特開平7−205291号には、
大口径用として図20に示すような口金N3(反転ノズ
ル)が提案されている。この口金N3はマンホール内に
設置されるタイプにしてベンド状でなくストレート状の
管であり、概してその長さが直径の二倍より小さく設定
されるというものであるが、これによればマンホール内
に設置したときに地上に向けて延びるガイドチューブT
の接続部分が内方に折れ曲がって折片tを形成し、これ
に起因して反転用流体の流通が損なわれて管ライニング
材を管路内に反転挿入するに足る圧力が得られなくなる
という問題がある。
【0014】本発明は以上のような事情に鑑みて成され
たものであり、その目的とする処は大口径用の管ライニ
ング材でも管路内に無駄なく円滑に反転挿入できるよう
にすることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、一端外周に管ライニング材の一端が折り返さ
れて接続される筒状の口金であって、その端面に対し3
0〜50度の角度を成す鍔付きの結合面を有してストレ
ート状に連結される一対の中空分割体で成り、その双方
の中空分割体を前記結合面に沿って相対的に半回転させ
ることによりストレート状とベンド状とに継ぎ変え可能
にした管ライニング材の反転用口金を提供するものであ
る。特に、上記口金において、結合面の相互間に環状の
シール材が介在される。
【0016】又、本発明は他の態様として、一端外周に
管ライニング材の一端が外側に折り返された状態で接続
される筒状の口金であって、その両端が剛性を有する硬
質管で成り、その中間がストレート状態から90度に曲
がり得て、90度に曲げたときの内側の曲率半径Rが口
径Dに対し0<R≦Dとなるようなベローズなどの可撓
管とされて成る管ライニング材の反転用口金を提供す
る。
【0017】一方、本発明は管路内への管ライニング材
の反転法とし、一端外周に管ライニング材の一端が外側
に折り返された状態で接続される筒状の口金であって、
その端面に対し30〜50度の角度を成す鍔付きの結合
面を有してストレート状に連結される一対の中空分割体
で成り、その双方の中空分割体を前記結合面に沿って相
対的に半回転させることによりストレート状とベンド状
とに継ぎ変え可能にした口金を用い、一対の中空分割体
をストレート状に連結した状態でその内部に管ライニン
グ材を通し、この管ライニング材の一端を外側に折り返
して前記口金の一端外周に接続すると共に、同口金の他
端外周に可撓性を有する管状のガイドチューブの一端を
接続して該口金をマンホール内に導入した後、一対の中
空分割体をベンド状に継ぎ変えて管ライニング材の接続
部分を管路の入口に向け、その状態で管ライニング材の
内部に流体圧を作用させることにより該管ライニング材
を管路内に反転挿入するようにしている。
【0018】又、他の方法とし、一端外周に管ライニン
グ材の一端が外側に折り返された状態で接続される筒状
の口金であって、その両端が剛性を有する硬質管で成
り、その中間がストレート状態から90度に曲がり得
て、90度に曲げたときの内側の曲率半径Rが口径Dに
対し0<R≦Dとなるようなベローズなどの可撓管とさ
れて成る口金を用い、その口金に管ライニング材を通
し、この管ライニング材の一端を外側に折り返して前記
口金の一端外周に接続すると共に、同口金の他端外周に
可撓性を有する管状のガイドチューブの一端を接続して
該口金をストレート状にしてマンホール内に導入した
後、その口金をベンド状に曲げて管ライニング材の接続
部分を管路の入口に向け、その状態で管ライニング材の
内部に流体圧を作用させることにより該管ライニング材
を管路内に反転挿入するようにしている。
【0019】尚、上記の方法において、管ライニング材
が接続される一方の硬質管の外周に予めワイヤロープな
どの導線を接続しておき、マンホール内への口金の導入
後に導線を地上から引張って口金を曲げるようにすると
良い。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の適用例を図面に基
づいて詳細に説明する。先ず、図1において、1はマン
ホール、2はマンホール1の底部に接続する下水道など
の管路、3は管路2をライニング(内張り)するための
管ライニング材であり、この管ライニング材3は、公知
の如くポリエステルなどの不織布その他で形成される管
状の樹脂吸収材を支持体として、これにエポキシ樹脂や
不飽和ポリエステルなどの熱硬化性樹脂を含浸せしめ、
その外周面若しくは内外両周面をポリエチレンやポリウ
レタンなどのプラスチックフィルムでコーティングして
成るものである。
【0021】そして、この管ライニング材3は、使用前
には帯状に折り畳まれて保冷され、使用時には後述の如
く流体圧にて管路2の内部に反転されつつ挿入される。
尚、その長手方向一端は接続部として開放され、他端は
流体が漏れ出さぬよう閉鎖されている。
【0022】一方、4は管ライニング材3を管路2内に
反転挿入するのに用いる筒状の口金であり、その一端外
周には管ライニング材3の開放側の一端が外側に折り返
された状態で接続され、他の一端外周には周面をフィル
ムコーティングした不織布など可撓性を有する管状をし
たガイドチューブ5の一端が接続される。そして、ガイ
ドチューブ5の上部側の一端には外周に鍔6Aをもつ円
筒状の金具6が取り付けられ、その金具6からは一端を
口金4に接続した管ライニング材3の閉鎖側の一端がガ
イドチューブ5内を通して外部に引き出される。
【0023】特に、本発明に係る口金4は、図2に示す
よう円筒状をした一対の中空分割体4A,4Bより構成
され、その中空分割体4A,4Bが相対応する結合面7
を有して互いに着脱可能とされている。本例において、
一対の中空分割体4A,4Bはストレート状を成す一体
の円筒金属管を軸方向で二つに分断し、その切り口の外
周開口縁に沿って環状の鍔7A,7Bを形成して結合面
7と成し、その結合面7がゴムなどで成る環状のシール
材8を介して互いに密着するようにしてある。
【0024】図3で明らかなように、結合面7は中空分
割体4A,4Bの周面と直交する端面9,9に対して傾
斜状を成し、特に本例ではその両端面9,9と結合面7
との成す角度θがそれぞれ45度に設定されている。そ
して、この口金4は双方の中空分割体4A,4Bを結合
面7に沿って相対的に半回転させることにより、それら
を同図に示す如くストレート状とベンド状(本例におい
て90度)とに継ぎ変え、それぞれ緊密に連結できるよ
うになっている。尚、本例において、結合面7はボルト
とナットにより締結されるのであり、このため結合面7
を成す鍔7A,7Bには図4に示すようボルトを通すた
めの透孔10が相対向して穿設されるが、このような結
合方式に代えて結合面7をシャコ万力などにて締結する
ようにしても良い。又、管ライニング材が接続される一
方の中空分割体4Aには、これを90度に接続したとき
にマンホールの底部に安定して配置できるよう支持用の
突起11を設けると良い(図3参照)。
【0025】ここで、以上のように構成される口金4に
よれば、図5に示すように一対の中空分割体4A,4B
をストレート状に連結してマンホール1内に導入するこ
とができ、しかもマンホール1内への導入後には、図6
に示すよう一対の中空分割体4A,4Bを90度に継ぎ
変えて管ライニング材3の接続部分を管路2の入口に対
向させることができる。因に、マンホール1の入口の口
径d1はその内部の口径d2より小さく、一般にd1
600mm、d2=900mmであるから、口金4をストレ
ート状にしてマンホール1内に導入するためには、中空
分割体4A,4Bの外径が鍔7A,7Bの突出量を含め
て600mmより小さくなければならず、しかもガイドチ
ューブ5をマンホール1内から地上に向けてストレート
状に立ち上げ得るよう、口金4をベンド状にしてその全
幅Xがd2/2(450mm)より小さくなるよう設定す
ることが好ましいが、本発明はその寸法を要件とするも
のではない。
【0026】尚、以上のような口金4を用いて管路内に
管ライニング材を反転挿入するには、図7に示すよう一
対の中空分割体4A,4Bをストレート状に連結(仮止
め)してその内部に管ライニング材3を通し、その開放
側の一端を外側に折り返して口金4の一端外周(中空分
割体4Aの開口縁)にバンド12で締結する一方、その
管ライニング材3の閉鎖側の一端をガイドチューブ5内
に通しつつ、ガイドチューブ5の一端を口金4の他の一
端外周(中空分割体4Bの開口縁)にバンド13で締結
する。又、ガイドチューブ5の他の一端には円筒状の金
具6を取り付け、その金具6から延び出る管ライニング
材3の閉鎖側の一端には予め温水ホース14を接続して
おく。
【0027】そして、図1に示すように、マンホール1
上に仮設される架台15の部位にて金具6を水平状に支
持する一方、口金4をストレート状のまま地上からマン
ホール1の底部に降ろし、マンホール1内にて中空分割
体4A,4Bを継ぎ変えて90度のベンド状にし、而し
て管ライニング材3の接続部分を管路2の入口に向け
る。
【0028】その後、地上からガイドチューブ5の中に
水を注入し、これをガイドチューブ5を通じて口金4の
内部に供給するのであり、これにより管ライニング材3
はその水圧を受けて図8に示すよう管路2内に反転され
つつ挿入され、これに連れてその末端に接続された温水
ホース14も管ライニング材3の内側を這いながら管路
2内に引き込まれることになる。そして、管ライニング
材3の反転が終了したときには地上から管ライニング材
3の反転端まで温水ホース14が通じるようになる。
尚、このとき管ライニング材3は、大きな水圧を受けた
まま管路2の内周面に強固に密着されるが、好ましくは
空気圧を併用して管ライニング材3の内圧を更に増大さ
せてやる。具体的には、図8に示すように、温水ホース
14を貫通させた圧力蓋16を金具6の上面開口部に取
り付けてガイドチューブ5内の水面上に密閉空間Qを形
成し、その密閉空間Q内にコンプレッサCから圧力蓋1
6を通じて圧縮空気を供給するのであり、これにより管
ライニング材3は水圧と空気圧とで管路2の内周面に強
力に押し付けられることになる。
【0029】そこで、その状態を保ったまま、温水ホー
ス14を通じてライニング材3の内部に温水を供給する
のであり、このとき温水ホース14の先端から流出する
温水の圧力と、管ライニング材3内に充満する水、及び
密閉空間Q内の空気との圧力により、管ライニング材3
内の貯水は圧力蓋16を貫通する排水管17を通じてボ
イラBに送られ、このボイラBによって加熱され、これ
により得られた温水がポンプPから温水ホース14を通
じて管ライニング材3の内部に再送される。そして、こ
の循環する温水によりライニング材3は加熱され、これ
に含浸された熱硬化性樹脂が硬化し、以て管路2の内周
面に管ライニング材3による硬質被膜が形成される。
【0030】以上、本発明の好適な一例を説明したが、
本発明に係る口金は以上のような構成に限らず、口金4
の端面9に対して結合面7が成す角度θを30〜50度
の範囲で変更してもよい。
【0031】図9は角度θを30度に設定した例であ
り、本例において一対の中空分割体4A,4Bはストレ
ート状と120度のベンド状とに継ぎ変え可能とされ
る。又、図10は角度θを50度に設定した例であり、
本例において一対の中空分割体4A,4Bはストレート
状と80度のベンド状とに継ぎ変え可能とされる。尚、
図9及び図10に示すように、管ライニング材が接続さ
れる一方の中空分割体4Aに上記例の如く支持用の突起
11を設けるほか、ガイドチューブが接続される他方の
中空分割体4Bに排水管17(図8参照)を接続するた
めの排水口18を形成するようにしても良い。
【0032】次に、図11は本発明に係る口金の変更例
を示す。この口金24はその両端が鋼管など剛性を有す
る円筒状の硬質管24A,24Bとされると共に、その
硬質管24A,24Bを継ぐ中間部分が筒状を保ってス
トレート状態から90度に曲がり得る可撓管24Cとさ
れる。本例において、その可撓管24Cは耐熱性を有す
る不織布や合成樹脂を波形加工した円筒状のベローズ
(蛇腹管)で成り、これには螺旋状の金属巻線を保形材
として内蔵する管や金属撓み管などが含まれる。
【0033】但し、可撓管24Cとしてはマンホール内
での使用に鑑み、これを90度に曲げたとき、その口径
Dに対して内側(曲率の小さい側)の曲率半径Rが{0
<R≦D}となるようなものが選ばれる(図12参
照)。
【0034】そして、この種の口金24によれば、これ
を図13に示すようストレート状にしてマンホール1内
に導入した後、可撓管24Cを90度に曲げて管ライニ
ング材3の接続部分を管路の入口に向けることができ
る。尚、管ライニング材3はその一端を外側に折り返し
た状態で硬質管24Aの一端外周に接続され、他方の硬
質管24Bにはガイドチューブ5が接続されるが、可撓
管24Cをマンホール1内にて曲げ得るよう一方の硬質
管24Aにワイヤロープなどの導線25を繋ぐための結
線部26を設けると共に、他方の硬質管24Bに導線2
5を通す滑車などの通線部27を設けると良い。これに
よれば、マンホール1内に作業者を配置する事なく導線
25を地上から引き上げて可撓管24Cを図11に示す
よう90度に曲げることができる。特に、本例のような
口金24は90度にして図20のような折片tが形成さ
れないために、管ライニング材を反転させるための流体
を管ライニング材内に円滑に導くことができる。
【0035】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
係る管ライニング材の反転用口金によれば、大口径の管
路をライニングする場合でも、これに適用する管ライニ
ング材を接続したままマンホール内に導入することがで
き、しかもマンホール内にあって管ライニング材の接続
部分を管路の入口に向けて管ライニング材を管路内に円
滑に導くことができる。
【0036】特に、マンホール内にあって口金が筒状を
保って曲がることから、反転用流体が口金内部で塞き止
められる事がなく、その圧力が管ライニング材に良好に
作用するので管路内への管ライニング材の反転挿入が円
滑となるばかりでなく、管ライニング材を管路の内周面
に強力に密着させたまま硬化させて良質な内張りを形成
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る口金をマンホール内に設置した状
態を示す概略図
【図2】同口金を90度のベンド状にした態様を示す斜
視概略図
【図3】同口金をストレート状にした態様を示す側面概
略図
【図4】同口金を構成する中空分割体を示す斜視概略図
【図5】同口金をマンホール内に導入する状態を示す概
略図
【図6】同口金をマンホール内にて90度にした状態を
示す概略図
【図7】同口金に管ライニング材を接続した状態を示す
断面図
【図8】同口金を用いて管路内に管ライニング材を反転
挿入した状態を示す概略図
【図9】本発明に係る口金の他の実施態様を示す側面概
略図
【図10】本発明に係る口金の他の実施態様を示す側面
概略図
【図11】本発明に係る口金の変更例を示す側面図
【図12】図11に示した口金の断面概略図
【図13】図11に示した口金を管路内に導入する状態
を示す概略図
【図14】従来の口金による管ライニング工法を示す概
略図
【図15】従来の口金による管ライニング工法を示す概
略図
【図16】図15の方式で管ライニング材を管路内に誘
導する例を示した概略図
【図17】図15の方式で管ライニング材を管路内に誘
導する例を示した概略図
【図18】図15の方式でマンホールの底部に達した管
ライニング材の状態を示す概略図
【図19】図18の状態から管ライニング材の反転端を
曲げるときの状態を示す概略図
【図20】従来の口金の使用状態を示す断面概略図
【符号の説明】
1 マンホール 2 管路 3 管ライニング材 4,24 口金 4A,4B 中空分割体 5 ガイドチューブ 7 結合面 7A,7B 鍔 8 シール材 9 口金の端面 18 排水口 24A,24B 硬質管 24C 可撓管 25 導線 26 結線部 27 通線部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H025 EA01 EB23 EC06 ED02 EE05 4F211 AD12 AG03 AG08 AH43 SA14 SC03 SD04 SD19 SJ01 SJ13 SJ22 SJ29 SP12 SP15

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端外周に管ライニング材の一端が外側
    に折り返された状態で接続される筒状の口金であって、
    その端面に対し30〜50度の角度を成す鍔付きの結合
    面を有してストレート状に連結される一対の中空分割体
    で成り、その双方の中空分割体を前記結合面に沿って相
    対的に半回転させることによりストレート状とベンド状
    とに継ぎ変え可能にした管ライニング材の反転用口金。
  2. 【請求項2】 結合面の相互間に環状のシール材が介在
    される請求項1に記載した管ライニング材の反転用口
    金。
  3. 【請求項3】 一端外周に管ライニング材の一端が外側
    に折り返された状態で接続される筒状の口金であって、
    その両端が剛性を有する硬質管で成り、その中間がスト
    レート状態から90度に曲がり得て、90度に曲げたと
    きの内側の曲率半径Rが口径Dに対し0<R≦Dとなる
    ようなベローズなどの可撓管とされて成る管ライニング
    材の反転用口金。
  4. 【請求項4】 一端外周に管ライニング材の一端が外側
    に折り返された状態で接続される筒状の口金であって、
    その端面に対し30〜50度の角度を成す鍔付きの結合
    面を有してストレート状に連結される一対の中空分割体
    で成り、その双方の中空分割体を前記結合面に沿って相
    対的に半回転させることによりストレート状とベンド状
    とに継ぎ変え可能にした口金を用い、一対の中空分割体
    をストレート状に連結した状態でその内部に管ライニン
    グ材を通し、この管ライニング材の一端を外側に折り返
    して前記口金の一端外周に接続すると共に、同口金の他
    端外周に可撓性を有する管状のガイドチューブの一端を
    接続して該口金をマンホール内に導入した後、一対の中
    空分割体をベンド状に継ぎ変えて管ライニング材の接続
    部分を管路の入口に向け、その状態で管ライニング材の
    内部に流体圧を作用させることにより該管ライニング材
    を管路内に反転挿入することを特徴とする管ライニング
    材の反転方法。
  5. 【請求項5】 一端外周に管ライニング材の一端が外側
    に折り返された状態で接続される筒状の口金であって、
    その両端が剛性を有する硬質管で成り、その中間がスト
    レート状態から90度に曲がり得て、90度に曲げたと
    きの内側の曲率半径Rが口径Dに対し0<R≦Dとなる
    ようなベローズなどの可撓管とされて成る口金を用い、
    その口金に管ライニング材を通し、この管ライニング材
    の一端を外側に折り返して前記口金の一端外周に接続す
    ると共に、同口金の他端外周に可撓性を有する管状のガ
    イドチューブの一端を接続して該口金をストレート状に
    してマンホール内に導入した後、その口金をベンド状に
    曲げて管ライニング材の接続部分を管路の入口に向け、
    その状態で管ライニング材の内部に流体圧を作用させる
    ことにより該管ライニング材を管路内に反転挿入するこ
    とを特徴とする管ライニング材の反転方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012121240A (ja) * 2010-12-09 2012-06-28 Ashimori Industry Co Ltd 管路の内張り方法
JP2013130244A (ja) * 2011-12-21 2013-07-04 Taisei Kiko Co Ltd 流路閉塞装置並びにそれを用いた流路閉塞システム及び流路閉塞方法
CN106984945A (zh) * 2017-03-22 2017-07-28 河南中拓石油工程技术股份有限公司 一种小口径管道非开挖不锈钢管内衬工艺

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