JP3784901B2 - 排水管等の管路更生装置 - Google Patents

排水管等の管路更生装置 Download PDF

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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L57/00Protection of pipes or objects of similar shape against external or internal damage or wear

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、排水管等の管路内を補修する更生技術に係り、特に、補修材内へ注入する加圧流体量の削減と更生作業中でも排水を補修材内を貫通して流せるようにした管路更生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
排水管等の管路内を補修する工法として、未硬化の硬化性樹脂を含浸させた可撓性の筒状の補修材を管路内に挿入・押圧して硬化させ管路を補修するものが、例えば、特開平7−137134号に見るように提供されている。
【0003】
上記特開平7−137134号は、図11に示すように、管路21内に不透過膜により膨張室27を形成し、その膨張室の外側に加熱により硬化が促進される未硬化の硬化性樹脂を含浸させた補修材7を配置し、上記膨張室27内に、加圧・加熱された液体Lを給水・ボイラー車BCから供給し、補修材7を管路内面に押圧して硬化させるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特開平7−137134号に見るような従来の工法においては、膨張室27内に供給する水等の液体が多量に必要となる。例えば、600m/mの外径を持ち、長さ20mの膨張室27では、13t〜15tの水を必要とするから、1回の施工に対して給水車等で何回も運搬しなければならないし、この液体を加熱するための燃料費や時間もかかり、実用的ではない。
【0005】
更に、上記工法においては、図11に示すように、補修箇所のマンホールM2の上流側に止水栓Tを設けてその補修作業中に排水を完全に遮断するから、上下流両側のマンホールM1,M3に吸水ホースK1と排水ホースK2とを配置し、排水ポンプPにて排水Wを路上Rを経由して流す水替工が実施される。この排水方法では、排水ポンプPの電源や駆動源が必要であるし、路上の吸水ホースK1と排水ホースK2とが通行車両の邪魔になり、且つ、危険を生じるという問題点がある。
【0006】
本発明は上記問題点に基づいてなされたもので、その目的とするところは、補修材内へ注入する加圧流体量の削減を図ることと、上記加圧流体量の削減とともに、更生作業中でも排水を補修材内を貫通して流せるようにした管路更生方法とその装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成すべく請求項1記載の排水管等の管路更生装置は、管路内に挿入・配置され未硬化の硬化性樹脂を含浸させた可撓性の筒状の補修材と、上記補修材の内部空間に加圧流体を注入して補修材を管路内壁に押圧させる加圧手段とを備えた排水管等の管路更生装置において、上記補修材内に筒状の中空体である可撓性の挿入部材を挿入して補修材と挿入部材の間の内部空間を密閉させるようにし、上記中空体は、扁平に折畳み可能な軟質ホースと、この軟質ホースの外周に螺旋状に巻着した細径管とからなり、上記細径管に加圧流体を注入することで中空状に膨張されるものであることを特徴とするものである。
【0008】
本発明の請求項1によると、挿入部材を中空体としており、補修材内の内部空間を狭めて注入する加圧流体の流量を削減できる。更に、その中空体の軸心部に形成された通路により排水を円滑に通過させられる。これにより短時間で経済的に排水管等の管路更生作業が行えるとともに、水替工が不要となり、管路更生作業が簡便で安全に実行できる。しかも、補修材内への中空体挿入が簡便に行えるとともに、輸送も折り畳んだ状態で省スペースででき、また、上記細径管に加圧流体を注入するだけで簡単・確実に中空状に膨張させられ、管路更生作業が容易に実施できる
【0009】
また、請求項2記載の排水管等の管路更生装置は、管路内に挿入・配置され未硬化の硬化性樹脂を含浸させた可撓性の筒状の補修材と、上記補修材の内部空間に加圧流体を注入して補修材を管路内壁に押圧させる加圧手段とを備えた排水管等の管路更生装置において、上記補修材内に筒状の中空体である可撓性の挿入部材を挿入して補修材と挿入部材の間の内部空間を密閉させるようにし、上記中空体は、扁平に折畳み可能な内外二重の軟質筒体で形成するとともに、上記内外二重の軟質筒体間を部分的に接着させた筒状体からなり、上記筒状体内に加圧流体を注入することで中空状に膨張されるものであることを特徴とするものである。
【0010】
請求項2によると、挿入部材を中空体としており、補修材内の内部空間を狭めて注入する加圧流体の流量を削減できる。更に、その中空体の軸心部に形成された通路により排水を円滑に通過させられる。これにより短時間で経済的に排水管等の管路更生作業が行えるとともに、水替工が不要となり、管路更生作業が簡便で安全に実行できる。しかも、補修材内への挿入が簡便に行えるとともに、輸送も折り畳んだ状態で省スペースででき、上記筒状体内に加圧流体を注入するだけで中空状に膨張させられ、管路更生作業が容易に実施できる
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施形態を説明する。図1は本発明の第1実施形態の管路更生装置100の全体構成を示す断面図であり、図2,3は部分断面図を示し、図4はその管路更生方法を示している。
【0012】
上記管路更生装置100は、例えば、路上Rの地下に埋設された排水管1・・・の管路10における2つのマンホール3,5を利用して管路10の更生を行うものである。上記管路10内の破損した箇所を補修するために、この管路10内に管路10の長さと等しい補修材13が挿入・配置される。上記補修材13は、未硬化の硬化性樹脂を含浸させた可撓性の筒状をなしている。なお、本実施形態においては、補修材13は、隣接するマンホール3、5間の略全長にわたる長さに形成されているが、これより短く形成されていても元より差し支えない。
【0013】
上記補修材13は、フエルトに硬化樹脂を含浸させたベースホースの外径側に不透過フイルムを積層させたものに、フエルトに硬化樹脂を含浸させたキャリブレーションホースの内径側に不透過フイルムを積層させたものを挿入してなる二層構造のものである。尚、これに限らず、不透過膜の外側にフエルトに硬化樹脂を含浸させたホースを配置した一層構造のものを使用してもよい。
【0014】
上記補修材13には、この内部空間Eに水,蒸気等の加圧流体Lを供給する供給ホース17と、内部空間Eの水,蒸気を排出する排出ホース19が連結されている。上記ホース17,19は、加圧流体Lを強制的に供給・排出する給水車20の加圧手段21に接続されている。しかして、上記加圧手段21により加圧流体Lが、補修材13の内部空間Eに送り込まれると、補修材13を管路内壁10Aに押圧させる。なお、本実施形態においては、ホース17,19により、加圧流体Lを強制的に供給・排出する構造としたが、補修材13の内部空間Eに加圧流体Lを注入するだけの非循環型の給水方法を採用することも可能である。なお、上記補修材13の末端には、補修時に加圧流体Lを内部に溜め、補修後に加圧流体Lを排出する開閉弁Vを備えている。
【0015】
挿入部材15は、上記補修材13内に片側の入口から挿入してその内部空間Eを狭める可撓性の筒状体であり、不透過性で軟質な樹脂等の材質で形成され、常時は偏平に折り畳んでおけるものが使用される。例えば、軟質塩化ビニルをコーティングした布編ホース(商品名サニーホース)が採用される。図2,3に示すように、その外径D1は、補修材13の外径Dの1/2〜2/3程度に設定されている。また、上記挿入部材15は、補修材13の長さとほぼ同じか、やや短く設定されており、その一端の入口に加圧流体L1の供給ホース22が接続され、他端は閉塞されている。また、補修材13と挿入部材15とは補修材13一端の入口においてシールされ、内部空間Eは密閉されている。これにより、挿入部材15は、上記加圧手段21からの加圧流体L1の供給により膨張し、内部空間Eを狭める。挿入部材15の内圧は、補修材13の内部空間Eの内圧と同等またはそれ以上であることが好ましく、例えば補修材の内部空間の内圧が0.5kg/cm2 に対し、例えば挿入部材の内圧は1kg/cm2 程度とする。すなわち、挿入部材に、補修材の管路内壁への押圧力では完全に偏平にならない強度を持たせることが必要である。
【0016】
なお、上記挿入部材15の全長は、補修材13よりも短くても良く、例えば半分位でもよい。また、上記挿入部材15は、可撓性を有しマンホール3,5と管路10内への挿入が可能であれば、初めから膨張させたのと同じ状態のものを使用しても良い。
【0017】
本発明の管路更生装置100は、上記のように構成されており、次のように使用される。先ず、本発明の管路更生装置100の工場内での製造工程から説明する。図4に示すように、「補修材の準備」(a)からはじまり、「硬化性樹脂の混合」(b)、「補修材(ベースホース)への硬化樹脂含浸」(c)、「キャリブレーションホース反転挿入」(d)、「補修材への挿入部材の挿入」(e)、「保冷出荷(運搬車積込)」(f)が実行される。
【0018】
続いて、現場工程に移行し、「補修材の管内挿入・配置」(g)、「挿入部材への加圧流体の注入」(h)、そして、「補修材への加圧流体の注入」(i)、「加圧流体の加熱」(j)、「硬化性樹脂の硬化」(k)、最後に「管路内の補修完了」(l)で排水管等の管路更生作業が終了する。
【0019】
即ち、未硬化の硬化性樹脂を含浸させた可撓性の筒状の補修材13を管路10内に挿入・配置させ、次に、上記補修材13内に挿入した挿入部材15内に加圧流体L1を注入して膨張させる。この後、上記密閉された補修材13内の狭い内部空間Eに加圧流体Lを注入することで上記補修材13を上記管路内壁10Aに押圧させ、上記硬化性樹脂を硬化させて管路内を補修するのである。
【0020】
以上、本発明の第1実施形態によると、以下のような効果を奏することができる。まず、補修材13内に内部空間を狭める挿入部材15を挿入・配置して密閉させる更生装置と方法であるから、補修材13内の内部空間を狭めて注入する加圧流体量を削減でき、短時間で経済的に排水管等の管路更生作業が行える。
【0021】
また、給水車による給水回数も少なくてすみ、ボイラー車も小形化が図れるので、経費節減効果が発揮される。また、挿入部材15は、不透過性で軟質な樹脂等の材質で形成されているから、輸送中は偏平に折り畳んでおくことができ、省スペースにできる効果が発揮される。
【0022】
本発明は、上記第1実施形態に限定されず、その要旨内での細部の設計変更は自由に行われることは勿論である。例えば、加圧流体は水に限らず、蒸気その他の流体を使用し得る。また、上記更生作業工程において、加圧流体Lの加熱を省略しても、硬化性樹脂の硬化を行わせることは可能である。また、現場で挿入部材を配置してもよい。
【0023】
次に、図5〜図7を参照して本発明の第2実施形態の管路更生装置200及び方法を説明する。このものは、本発明の第2の目的を達成するものであり、上記挿入部材15を扁平に折畳み可能な気密性を有する軟質ホース30と、この外周に螺旋状に巻着した細径管33とからなる中空体150としたものである。中空体150の外径D1は、補修材13の外径Dの1/2〜2/3程度に設定されている。また、このものは、補修材13の長さとほぼ同じか少し長く、補修材13内を貫通するように設定されており、その細径管33の一端に加圧流体L1の供給ホース22が接続されている。
【0024】
これにより、常時は扁平に折畳んだ状態で輸送及びマンホール3,5と管路10内への挿入が可能であり、上記加圧手段21から供給される加圧流体L1を細径管33内に注入して細径管33を螺旋状に樹立させ、軟質ホース30を中空状に膨張させることで、補修材13の内部空間Eを狭めるとともに、その軸心部に通路150Aを貫通させた筒状の中空体とする。尚、上記軟質ホース30としては、例えば、軟質塩化ビニルをコーティングした布編ホース(商品名サニーホース)が採用される。補修材13と挿入部材15とは補修材13両側の端部においてシールされ、内部空間Eは密閉されている。
【0025】
上記以外の構成は、上記第1実施形態の管路更生装置100と同一に付き、同一符号を付して説明を省略する。
【0026】
本発明の管路更生装置200は、上記のように構成され、次のように作用する。先ず、本発明の管路更生装置200の工場内工程及び現場工程は、図4に示すように、上記第1実施形態と同様に実行される。
【0027】
更生作業においては、未硬化の硬化性樹脂を含浸させた可撓性の筒状の補修材13を管路10内に挿入・配置させる。次に、上記補修材内に予め挿入され、補修材の内部空間Eを狭める可撓性の中空体150に巻着した細径管33内に加圧流体L1を注入して螺旋状に樹立させ、これにより、挿入部材を膨張させ、補修材の管路内壁への押圧力では完全に偏平にならない強度をもたせる。続いて、上記密閉された補修材内の内部空間Eに加圧流体Lを注入することで、上記補修材を上記管路内壁10Aに押圧させ、上記硬化性樹脂を硬化させて管路内を補修する。この時、管路10内を流れる排水Wは補修材の軸心部に形成される通路150Aを通じて下流側へ流れる。この際、加圧流体Lが硬化性樹脂を素早く硬化させるために熱量を有するものであれば、加圧流体L1は、加圧流体Lよりも熱伝導率が低いものを使用することが好ましい。これは、加圧流体Lの熱量が排水Wに奪われることを防止するため、加圧流体L1に断熱材の働きをもたせるためである。加圧流体L1としては、空気等が用いられる。
【0028】
以上、本発明の第2実施形態によると、以下のような効果を奏することができる。まず、挿入部材を筒状の中空体150とした更生装置及び方法であるから、補修材内の内部空間を狭めて注入する加圧流体量を削減させられるとともに、その軸心部に形成された通路150Aにより排水Wを円滑に通過させられるから、水替工が不要となり、管路更生作業が簡便で安全に実行できる。
【0029】
また、中空体を扁平に折畳み可能な軟質ホース30と、この軟質ホースの外周に螺旋状に巻着した細径管33とで構成したから、輸送が省スペースでできるとともに、管路内への挿入が簡便に行える。また、上記細径管33に加圧流体L1を注入するだけで簡単且つ確実に筒状に膨張されて中空体が形成されるから、作業も容易である。更に、加圧流体L1に空気等を用いれば断熱材としての機能も有することになる。
【0030】
また、図8〜図10を参照して第3実施形態の管路更生装置300及び方法を説明する。このものは、上記第2実施形態とともに、本発明の第2の目的を達成するものであり、上記挿入部材15を内外二重の軟質筒体40,43で構成し、両者を部分的に接着させた中空体160としたものである。
【0031】
中空体160は、内外二重の軟質筒体40,43間を図中(S)に示すように、部分的に接着させた筒状体からなり、外側の軟質筒体は気密性を有している。そして、その外径D1は、補修材13の外径Dの1/2〜2/3程度に設定されている。また、上記挿入部材である中空体160は、補修材13の長さとほぼ同じか少し長く、補修材13内を貫通するように設定されており、その一端に加圧流体L1の供給ホース22が接続されている。これにより、中空体160は、加圧流体L1の供給により膨張し、補修材の管路内壁への押圧力では完全に偏平にならない強度をもって補修材13の内部空間Eを狭めるとともに、その軸心部に通路160Aを貫通させた筒状の中空体とする。補修材13への加圧流体Lの注入によっても通路160は、160´のようにその通路160Aが確保され、中空状の通路160Aから排水Wを通過させられる。補修材13と挿入部材15とは補修材13両側の端部においてシールされ、内部空間Eは密閉されている。尚、内外二重の軟質筒体40,43は、線状または面状に接着させてもよい。
【0032】
上記以外の構成は、上記第1実施形態の管路更生装置100と同一に付き、同一符号を付して説明を省略する。
【0033】
本発明の管路更生装置300は、上記のように構成され、次のように作用する。先ず、本発明の管路更生装置300の工場内工程及び現場工程は、図4に示すように、上記第1実施形態と同様に実行される。
【0034】
更生作業においては、未硬化の硬化性樹脂を含浸させた可撓性の筒状の補修材13を管路10内に挿入・配置させる。次に、上記補修材13内に予め挿入され、補修材13の内部空間Eを狭める可撓性の中空体160内に加圧流体L1を注入して膨張させる。この際、断熱材とてしての機能を有させるには、上記第1実施形態と同様に加圧流体L1として空気等の熱伝導率の低いものを用いればよい。続いて、上記密閉された補修材13内の内部空間Eに加圧流体Lを注入することで、上記補修材13を上記管路内壁10Aに押圧させ、上記硬化性樹脂を硬化させて管路10内を補修する。この時、管路10内を流れる排水Wは補修材の軸心部に形成される通路160Aを通じて下流側へ流れる。
【0035】
以上、本発明の第3実施形態によると、以下のような効果を奏することができる。まず、挿入部材を筒状の中空体160とした更生装置及び方法であるから、補修材13内の内部空間を狭めて注入する加圧流体量を削減させられるとともに、その軸心部に形成された通路160Aにより排水Wを円滑に通過させられるから、水替工が不要となり、管路更生作業が簡便で安全に実行できる。
【0036】
また、中空体160を内外二重の軟質筒体で形成し、且つ、内外二重の軟質筒体間を部分的に接着させた筒状体としたから、輸送が省スペースでできるとともに、管路内への挿入が簡便に行える。また、上記筒状体内に加圧流体L1を注入するだけで中空状に膨張させられるから、作業も容易であるし、空気等を用いれば、断熱材の役割も果たすことが可能である。以上詳細に説明してきたように、挿入部材は、偏平収容可能であって、マンホールから管路内に挿入可能な可撓性を有し、かつ補修材の管路内壁への押圧力では完全に偏平にならない強度を持った気密性の外壁を有する中空体であることが好ましい。
【0037】
【発明の効果】
本発明の請求項1の発明によると、挿入部材を中空体としており、補修材内の内部空間を狭めて注入する加圧流体の流量を削減できる。更に、その中空体の軸心部に形成された通路により排水を円滑に通過させられる。これにより短時間で経済的に排水管等の管路更生作業が行えるとともに、水替工が不要となり、管路更生作業が簡便で安全に実行できる。しかも、中空体を扁平に折畳み可能な軟質ホースと、この軟質ホースの外周に螺旋状に巻着した細径管とで構成したから、補修材内への中空体挿入が簡便に行えるとともに、輸送も折り畳んだ状態で省スペースででき、また、上記細径管に加圧流体を注入するだけで簡単・確実に中空状に膨張させられ、排水管等の管路更生作業が容易に実施できる
【0038】
また、本発明の請求項2の発明によると、挿入部材を中空体としており、補修材内の内部空間を狭めて注入する加圧流体の流量を削減できる。更に、その中空体の軸心部に形成された通路により排水を円滑に通過させられる。これにより短時間で経済的に排水管等の管路更生作業が行えるとともに、水替工が不要となり、管路更生作業が簡便で安全に実行できる。しかも、中空体を扁平に折畳み可能な内外二重の軟質筒体で構成するとともに、上記内外二重の軟質筒体間を部分的に接着させた筒状体としたから、補修材内への挿入が簡便に行えるとともに、輸送も折り畳んだ状態で省スペースででき、上記筒状体内に加圧流体を注入するだけで中空状に膨張させられ、排水管等の管路更生作業が容易に実施できる
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態を示す図で、管路更生装置の断面図である。
【図2】 本発明の第1実施形態を示す図で、管路更生装置の部分断面図である。
【図3】 本発明の第1実施形態を示す図で、管路更生装置の部分断面図である。
【図4】 本発明の第1実施形態を示す図で、管路更生方法を示すフローチャート図である。
【図5】 本発明の第2実施形態を示す図で、管路更生装置の断面図である。
【図6】 本発明の第2実施形態を示す図で、管路更生装置の部分図である。
【図7】 本発明の第2実施形態を示す図で、管路更生装置の部分断面図である。
【図8】 本発明の第3実施形態を示す図で、管路更生装置の断面図である。
【図9】 本発明の第3実施形態を示す図で、管路更生装置の部分斜視図である。
【図10】 本発明の第3実施形態を示す図で、管路更生装置の部分断面図である。
【図11】 従来例の実施形態を示す図で、管路更生装置全体の断面図である。
【符号の説明】
1排水管
3,5マンホール
10管路
10A管路内壁
13補修材
1供給ホース
19排水ホース
20給水車
21加圧手段
22供給ホース
30軟質ホース
33細径管
40,43軟質筒体
150,160中空体
150A,160A通路
100,200,300管路更生装置
L1,L2加圧流体
E内部空間
S溶着部
W排水

Claims (2)

  1. 管路内に挿入・配置され未硬化の硬化性樹脂を含浸させた可撓性の筒状の補修材と、上記補修材の内部空間に加圧流体を注入して補修材を管路内壁に押圧させる加圧手段とを備えた排水管等の管路更生装置において、上記補修材内に筒状の中空体である可撓性の挿入部材を挿入して補修材と挿入部材の間の内部空間を密閉させるようにし、上記中空体は、扁平に折畳み可能な軟質ホースと、この軟質ホースの外周に螺旋状に巻着した細径管とからなり、上記細径管に加圧流体を注入することで中空状に膨張されるものであることを特徴とする排水管等の管路更生装置
  2. 管路内に挿入・配置され未硬化の硬化性樹脂を含浸させた可撓性の筒状の補修材と、上記補修材の内部空間に加圧流体を注入して補修材を管路内壁に押圧させる加圧手段とを備えた排水管等の管路更生装置において、上記補修材内に筒状の中空体である可撓性の挿入部材を挿入して補修材と挿入部材の間の内部空間を密閉させるようにし、上記中空体は、扁平に折畳み可能な内外二重の軟質筒体で形成するとともに、上記内外二重の軟質筒体間を部分的に接着させた筒状体からなり、上記筒状体内に加圧流体を注入することで中空状に膨張されるものであることを特徴とする排水管等の管路更生装置
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