JP6503832B2 - 電子写真感光体の製造方法、電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ、及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
有機系電子写真感光体においては、電荷の発生と移動の機能を別々の化合物に分担させる、いわゆる機能分離型の感光体が、材料選択の余地が大きく、感光体の特性の制御がし易いことから主流となっている。層構成の観点からは、電荷発生材料と電荷輸送材料を同一の層中に有する単層型の電子写真感光体(以下、単層型感光体という)と、電荷発生材料と電荷輸送材料を別々の層(電荷発生層と電荷輸送層)中に分離、積層する積層型の電子写真感光体(以下、積層型感光体という)が知られている。
こで、飛行時間型二次イオン質量分析法(略称:TOF−SIMS)によって最表面および表面近傍深さ方向の分析を行ったところ、感光層表面にブリードアウトした、低分子量の正孔輸送材料と、同じくブリードアウトした電子輸送材料によって形成された電荷移動錯体によって、そのような初期的な帯電不良が引き起こされていることを突き止めた。しかし、感光体を塗布により製造した際には、特に低分子量の正孔輸送材料は塗布から乾燥までの工程で感光体の表面にブリードアウトするのを抑制することが困難なことから、改良が求められていた。
<2>前記除去工程が、可撓性媒体による表面拭き取り処理であることを特徴とする、<1>に記載の正帯電用単層型電子写真感光体の製造方法。
<4>前記除去工程が、ブラシによる表面拭き取り処理であることを特徴とする、<1>に記載の正帯電用単層型電子写真感光体の製造方法。
<5>接触処理によって除去される表面成分が、正孔輸送材料と電子輸送材料を含有する、<1>〜<4>のいずれか1つに記載の正帯電用単層型電子写真感光体の製造方法。
<7> <6>に記載の電子写真感光体、並びに、該電子写真感光体を帯電させる帯電装置、該帯電した電子写真感光体を露光させて静電潜像を形成する露光装置、及び、該電子写真感光体上に形成された静電潜像を現像する現像装置からなる群から選ばれる少なくとも1つを備えたことを特徴とする、電子写真感光体カートリッジ。
真感光体を使用した場合にも、良好な初期画像を出力することが可能な電子写真感光体の製造方法、電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ、及び画像形成装置の提供を可能とする。
本発明の感光体は、導電性支持体上に、必要に応じて下引き層を形成し、その上に結着樹脂、電荷発生材料、正孔輸送材料、電子輸送材料を同一層内に含有する単層型感光層が最表面層として形成される。感光体としては、初期電気特性の観点から、前記正孔輸送材料が分子量600以下の化合物、前記電子輸送材料がジフェノキノン系化合物であり、感光層中の分子量600以下の化合物がバルク部分と比較して、最表面に濃化していないことが好ましい。
導電性支持体について特に制限は無いが、例えばアルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス鋼、銅、ニッケル等の金属材料や、金属、カーボン、酸化錫などの導電性粉体を添加して導電性を付与した樹脂材料や、アルミニウム、ニッケル、ITO(酸化インジウム酸化錫)等の導電性材料をその表面に蒸着又は塗布した樹脂、ガラス、紙等が主として使用される。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を任意の組み合わせ及び比率で併用してもよい。導電性支持体の形態としては、ドラム状、シート状、ベルト状などのものが用いられる。更には、金属材料の導電性支持体の上に、導電性・表面性などの制御や欠陥被覆のために、適当な抵抗値を有する導電性材料を塗布したものを用いてもよい。
導電性支持体と感光層との間には、接着性、ブロッキング性等の改善のため、下引き層を設けてもよい。下引き層としては、樹脂単独、あるいは、樹脂に金属酸化物等の粒子や有機顔料等を分散したもの等が用いられる。下引き層に用いる金属酸化物粒子の例としては、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化鉄等の1 種の金属元素を含む金属酸化物粒子、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウ
ム、チタン酸バリウム等の複数の金属元素を含む金属酸化物粒子が挙げられる。このように、一種類の粒子のみを用いてもよいし複数の種類の粒子を混合して用いてもよい。これらの金属酸化物粒子の中で、酸化チタン及び酸化アルミニウムが好ましく、特に酸化チタンが好ましい。酸化チタン粒子は、その表面に、酸化錫、酸化アルミニウム、酸化アンチ
モン、酸化ジルコニウム、酸化珪素等の無機物、又はステアリン酸、ポリオール、シリコーン等の有機物による処理が施されていてもよい。酸化チタン粒子の結晶型としては、ルチル、アナターゼ、ブルッカイト、アモルファスのいずれも用いることができる。複数の結晶状態のものが含まれていてもよい。
下引き層は、金属酸化物粒子を結着樹脂に分散した形で形成するのが望ましい。下引き層に用いられる結着樹脂としては、フェノキシ、エポキシ、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、カゼイン、ポリアクリル酸、セルロース類、ゼラチン、デンプン、ポリウレタン、ポリイミド、ポリアミド等が単独あるいは硬化剤とともに硬化した形で使用できるが、中でも、アルコール可溶性の共重合ポリアミド、変性ポリアミド等は、良好な分散性、塗布性を示すので好ましい。
下引き層の膜厚は、任意に選ぶことができるが、感光体特性及び塗布性から0.1μmから25μmが好ましい。また下引き層には、公知の酸化防止剤等を添加してもよい。下引き層として、構成の異なる層をいくつか設けることも可能である。
[電荷発生材料]
電荷発生材料としては、セレニウム及びその合金、硫化カドミウム等の無機系光導電材料と、有機顔料等の有機系光導電材料とが挙げられるが、有機系光導電材料の方が好ましく、特に有機顔料が好ましい。有機顔料としては、例えば、フタロシアニン顔料、アゾ顔料、ジチオケトピロロピロール顔料、スクアレン(スクアリリウム)顔料、キナクリドン顔料、インジゴ顔料、ペリレン顔料、多環キノン顔料、アントアントロン顔料、ベンズイミダゾール顔料等が挙げられる。これらの中でも、特にフタロシアニン顔料又はアゾ顔料が好ましい。電荷発生材料として有機顔料を使用する場合、通常はこれらの有機顔料の微粒子を、各種のバインダー樹脂で結着した分散層の形で使用する。
正孔輸送材料としては、例えば、カルバゾール誘導体、インドール誘導体、イミダゾール誘導体、オキサゾール誘導体、ピラゾール誘導体、チアジアゾール誘導体、ベンゾフラン誘導体等の複素環化合物、アニリン誘導体、ヒドラゾン誘導体、芳香族アミン誘導体、アリールアミン誘導体、スチルベン誘導体、ブタジエン誘導体、エナミン誘導体及びこれらの化合物の複数種が結合したもの、あるいはこれらの化合物からなる基を主鎖、もしくは側鎖に有する重合体等の電子供与性物質等が挙げられる。これらの中で、合成の容易さ、コスト面から、分子量600以下のものが用いられる。また、溶解性や更なる合成の容易さの観点からは分子量520以下がより好ましく、分子量480以下が特に好ましい。正孔輸送材料として好適な構造の一般式の例を以下に示す。
電子輸送材料としては、下記式(1)で表される化合物を含有することが好ましい。
R1〜R4はそれぞれ独立して水素原子、置換基を有していてもよい炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のアルケニル基を表す。置換基を有していてもよい炭素数1〜20のアルキル基の例としては、メチル基、エチル基、ヘキシル基等の直鎖アルキル基、iso−プロピル基、tert−ブチル基、tert−アミル基等の分岐アルキル基、シクロヘキシル基、シクロペンチル基等の環状アルキル基が挙げられる。これらの中でも原料の汎用性の面から炭素数1〜15のアルキル基が好ましく、製造時の取り扱い性からは、炭素数1〜10のアルキル基がより好ましく、炭素数1〜5のアルキル基が更に好ましい。また、電子輸送能力の面から直鎖アルキル基、分岐アルキル基が好ましく、中でもメチル基、tert−ブチル基、tert−アミル基がより好ましく、塗布液に用いる有機溶剤への溶解性の面から、tert−ブチル基、tert−アミル基が更に好ましい。
前記置換基R1〜R4は、R1とR2同士、またはR3とR4同士は互いに結合して環状構造を形成してもよい。電子移動度の観点から、R1とR2が共にアルケニル基である場合、お互いに結合して芳香環を形成することが好ましく、R1とR2が共にエテニル基で、お互いに結合し、ベンゼン環構造を有することがより好ましい。
R5〜R14における、炭素数1〜6のアルキル基としては、メチル基、エチル基、ヘキシル基等の直鎖アルキル基、iso−プロピル基、tert−ブチル基、tert−アミル基等の分岐アルキル基、シクロヘキシル基等の環状アルキル基が挙げられる。電子輸送能力の面から、メチル基、tert−ブチル基、tert−アミル基がより好ましい。ハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素が挙げられ、電子輸送能力の面から、塩素が好ましい。炭素原子6〜12のアリール基としては、フェニル基、ナフチル基、等が挙げられ、感光層の膜物性の観点から、フェニル基、ナフチル基好ましく、より好ましくはフェニル基である。Xは、前記式(3)〜(6)の中でも、繰り返し画像形成した際の画質安定性の観点から、式(3)のジナフトキノン系化合物又は式(4)のジフェノキノン系化合物であることが好ましく、式(3)であることがより好ましい。
以下に本発明に好適な電子輸送材料の構造を例示する。以下の構造は本発明をより具体的にするために例示するものであり、本発明の概念を逸脱しない限りは下記構造に限定されるものではない。
結着樹脂としては、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル等のビニル重合体、およびその共重合体、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリエステル、ポリエステルポリカーボネート、ポリスルホン、フェノキシ、エポキシ、シリコーン樹脂等の熱可塑性樹脂や種々の熱硬化性樹脂などが挙げられる。これら樹脂の中でも感光体としての光減衰特性、機械強度の面から、ポリカーボネート樹脂またはポリアリレート樹脂が好ましい。
感光層には、成膜性、可撓性、塗布性、耐汚染性、耐ガス性、耐光性等を向上させる目的で、周知の酸化防止剤、可塑剤、紫外線吸収剤、電子吸引性化合物、レベリング剤、可視光遮光剤、空間充填剤等の添加物を含有させてもよい。また、感光体表面の摩擦抵抗や、摩耗を低減、トナーの感光体から転写ベルト、紙への転写効率を高める等の目的で、フッ素系樹脂、シリコーン樹脂、ポリエチレン樹脂等からなる粒子や、無機化合物の粒子を含有させてもよい。
上記した感光体を構成する各層は、含有させる物質を溶剤に溶解又は分散させて得られた塗布液を、導電性支持体上に浸漬塗布、スプレー塗布、ノズル塗布、バーコート、ロールコート、ブレード塗布等の公知の方法により、各層ごとに順次塗布・乾燥工程を繰り返すことにより形成される。
チレンジアミン等の含窒素化合物類、アセトニトリル、N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶剤類等が挙げられる。また、これらは1種を単独で用いてもよいし、2種以上を任意の組み合わせ及び種類で併用してもよい。
塗布液の乾燥は、室温における指触乾燥後、通常30℃以上、200℃以下の温度範囲で、1分から2時間の間、静止又は送風下で加熱乾燥させることが好ましい。また、加熱温度は一定であってもよく、乾燥時に温度を変更させながら加熱を行ってもよい。
本発明においては、分子量600以下の低分子量の正孔輸送材料を使用するため、塗布、乾燥後に感光層表面にこれらがブリードアウトし易い。また、電子輸送材料が存在しないと初期帯電性低下が起きないことから、感光層表面にブリードアウトしている、電荷輸送材料と電子輸送材料から形成される電荷移動錯体が帯電性低下をもたらしていることが判明した。なお、上記「ブリードアウト」とは、通常のバインダー樹脂を含んだ層の上に、バインダー樹脂をほとんど含まない、低分子量の成分や、流動性の高い成分だけが存在している状態を示す。バインダー樹脂がほとんど含まれないことから、ブリードアウトした成分は、機械的な強度は強くなく、通常のバインダー樹脂を含んだ感光層よりも機械的に除去し易い。
除去工程に用いる除去手段としては、感光層表面のブリードアウトした成分の少なくとも一部、好ましくは50質量%以上、より好ましくは80質量%以上を取り除く手段である。除去工程によってどの程度の成分が除去されたかは、前述の飛行時間型二次イオン質量分析法(略称:TOF−SIMS)によって定量出来る。その際は、除去工程前のブリードアウト成分のTOF−SIMSシグナル強度と、除去工程後のシグナル強度の比を算出すればよい。また、最表面のシグナル強度と、バルクのシグナル強度を比較するには、最表面のシグナル強度測定後、アルゴンクラスター等のマイルドなスパッタリングによって感光層を深さ方向に掘った後に、TOF−SIMSシグナルを測定し、比較すればよい。
り量を検知出来る。その際は、正孔輸送材料と電子輸送材料が共に除去され、減少したことが、吸収スペクトルで確認できることが好ましい。
次に、本発明の電子写真感光体を用いた画像形成装置(本発明の画像形成装置)の実施の形態について、装置の要部構成を示す図2を用いて説明する。但し、実施の形態は以下の説明に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない限り任意に変形して実施することができる。
電子写真感光体1は、上述した本発明の電子写真感光体であれば特に制限はないが、図2ではその一例として、円筒状の導電性支持体の表面に上述した感光層を形成したドラム状の感光体を示している。この電子写真感光体1の外周面に沿って、帯電装置2、露光装置3、現像装置4、転写装置5及びクリーニング装置6がそれぞれ配置されている。
続いて、帯電された感光体1の感光面を、記録すべき画像に応じて露光装置3により露光し、感光面に静電潜像を形成する。そして、その感光体1の感光面に形成された静電潜像の現像を、現像装置4で行う。
現像ローラー44に担持された帯電トナーTが感光体1の表面に接触すると、静電潜像に対応するトナー像が感光体1の感光面に形成される。そしてこのトナー像は、転写装置5によって記録紙Pに転写される。この後、転写されずに感光体1の感光面に残留しているトナーが、クリーニング装置6で除去される。
なお、画像形成装置は、上述した構成に加え、例えば除電工程を行うことができる構成としてもよい。除電工程は、電子写真感光体に露光を行うことで電子写真感光体の除電を行う工程であり、除電装置としては、蛍光灯、LED等が使用される。また除電工程で用いる光は、強度としては露光光の3倍以上の露光エネルギーを有する光である場合が多い。小型化、省エネの観点からは、除電工程を有さないことが好ましい。
なお、電子写真感光体1を、帯電装置2、露光装置3、現像装置4、転写装置5、クリ
ーニング装置6、及び定着装置7のうち1つ又は2つ以上と組み合わせて、一体型のカートリッジ(以下適宜「電子写真感光体カートリッジ」という)として構成し、この電子写真感光体カートリッジを複写機やレーザービームプリンター等の電子写真装置本体に対して着脱可能な構成にしてもよい。
[実施例1]
Y型オキシチタニウムフタロシアニン10質量部を1,2−ジメトキシエタン150質量部に加え、サンドグラインドミルにて粉砕分散処理し、顔料分散液を作製した。こうして得られた160質量部の顔料分散液を、ポリビニルブチラール(電気化学工業(株)製、商品名#6000C)の5質量%1,2−ジメトキシエタン溶液100質量部と適量の4−メトキシ−4−メチル−2−ペンタノンに加え、最終的に固形分濃度4.0質量%の下引き用塗布液を作製した。この下引き用塗布液に表面が粗切削された外径24mm、長さ244mm、肉厚0.72mmのアルミニウム合金よりなるシリンダーを浸漬塗布し、乾燥後の膜厚が0.3μmとなるように下引き層を形成した。
[実施例3]電子輸送材料をETM−2に加えて、更にETM−4を30質量部追加した以外は、実施例1と同様の操作を行うことにより、感光体を製造した。
[実施例4]感光層の表面を、不織布に代えて、綿で摺擦した以外は、実施例1と同様の操作を行うことにより、感光体を製造した。
擦した以外は、実施例1と同様の操作を行うことにより、感光体を製造した。
[実施例6]感光層の表面を、不織布に代えて、ブラシで摺擦した以外は、実施例1と同様の操作を行うことにより、感光体を製造した。
[実施例7]正孔輸送材料をHTM−1に代えて、前記HTM−4を使用した以外は、実施例5と同様に感光体を製造した。
[実施例9]正孔輸送材料をHTM−1に代えて、前記HTM−10を使用した以外は、実施例5と同様に感光体を製造した。
[比較例1]除去工程を実施しなかった以外は、実施例1と同様の操作を行うことにより、比較感光体を製造した。
[比較例3]除去工程を実施しなかった以外は、実施例8と同様の操作を行うことにより、比較感光体を製造した。
[比較例4]除去工程を実施しなかった以外は、実施例9と同様の操作を行うことにより、比較感光体を製造した。
前記実施例1〜9,比較例1〜4,参考例1〜3で得られた電子写真感光体を、A4モノクロレーザー複合機[パナソニックシステムネットワークス社製 KX−MB2080(印刷速度:モノクロA4縦24ppm 解像度:600dpi 露光源:レーザー 帯
電方式:スコロトロン)]のドラムカートリッジに装着し、上記複合機にセットした。
、初期帯電電位は上がるものの、光減衰が不十分で、結果的に画像濃度が低くなる不具合が生じた。なお、分子量の大きな正孔輸送材料を使用した参考例1,2では、除去工程を経ずとも初期から良好な画像が得られたが、これは当該正孔輸送材料が表面にほとんどブリードアウトしなかったため(TOF−SIMSで確認)と考えられる。しかし、このような分子量の大きな正孔輸送材料は高コストで有ることから、汎用的に使用するには制約がある。
Claims (4)
- 導電性支持体上に、結着樹脂、電荷発生材料、正孔輸送材料、及び電子輸送材料を同一
層内に含有する感光層を最表面に備えた正帯電用単層型電子写真感光体の製造方法におい
て、前記正孔輸送材料が分子量600以下であり、前記感光層を塗布、乾燥後、プリンタ
ー及び/又はカートリッジに装着する前に、表面を接触処理によって表面成分の少なくと
も一部を取り除く除去工程を有し、前記接触処理によって除去される表面成分が、正孔輸
送材料と電子輸送材料を含有することを特徴とする、正帯電用単層型電子写真感光体の製
造方法。 - 前記除去工程が、可撓性媒体による表面拭き取り処理であることを特徴とする、請求項
1に記載の正帯電用単層型電子写真感光体の製造方法。 - 前記除去工程が、有機溶媒を含んだ媒体による表面拭き取り処理であることを特徴とす
る、請求項1に記載の正帯電用単層型電子写真感光体の製造方法。 - 前記除去工程が、ブラシによる表面拭き取り処理であることを特徴とする、請求項1に
記載の正帯電用単層型電子写真感光体の製造方法。
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