JP6499675B2 - オイルガータおよびこれを備える変速機 - Google Patents

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Description

本発明は、回転部材により掻き上げられた潤滑油を導入し、第1潤滑必要部材および回転部材に対して第1潤滑必要部材よりも遠い位置に配置された第2潤滑必要部材に、導入した潤滑油を供給するオイルガータおよびこれを備える変速機に関する。
特開平4−285356号公報(特許文献1)には、変速機のセカンダリシャフトの上方において、当該セカンダリシャフトとほぼ平行に変速機のフロント側からリア側まで延在するよう配置され、ディファレンシャルギヤによって掻き上げられた潤滑油を導入すると共に、導入した潤滑油を流路に設けた供給口から流出させることにより変速機の所定箇所に潤滑油を供給するように構成されたオイルガータが開示されている。
当該オイルガータでは、潤滑油を導入するための導入部をディファレンシャルギヤ近傍まで延出すると共に、オイルガータの延在方向に沿って設けた仕切壁により流路を二つに分割することによって、導入する潤滑油量を増加させると共に、導入した潤滑油を変速機の所定箇所に確実に供給する構成としている。これにより、潤滑油量を低減して、潤滑油を掻き上げる際の撹拌抵抗によって生じる駆動損失の低減を図っている。
特開平4−285356号公報
一般に、オイルガータに導入した潤滑油を供給口から流出させて変速機の所定箇所を潤滑する構成の場合、オイルガータの下流に向かうに伴い流れてくる潤滑油量が減少するため、オイルガータの下流に位置する部分の潤滑性が問題となる。こうした問題は、上述したオイルガータでも同様である。潤滑油量を増加して、ディファレンシャルギヤ以外のギヤで潤滑油を掻き上げ、当該掻き上げた潤滑油をオイルガータで導入する構成とすれば、オイルガータの下流においても十分な潤滑油量を確保することができるが、撹拌抵抗の増加に繋がる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、駆動損失を増加させずに潤滑性能の向上を図ることができる技術を提供することを目的とする。
本発明のオイルガータおよびこれを備える変速機は、上述の目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明に係るオイルガータの好ましい形態によれば、回転部材により掻き上げられた潤滑油を導入し、第1潤滑必要部材および前記回転部材に対して前記第1潤滑必要部材よりも遠い位置に配置された第2潤滑必要部材に、導入した潤滑油を供給するオイルガータが構成される。当該オイルガータは、導入部と、流路構成部と、第1および第2供給部と、再供給部材と、を備えている。導入部は、回転部材により掻き上げられる潤滑油を導入可能なように構成されている。流路構成部は、導入部に導入された潤滑油が流れる流路として構成されている。第1および第2供給部は、流路構成部の第1および第2潤滑必要部材それぞれに対応する位置に設けられ、流路構成部を流れる潤滑油を第1および第2潤滑必要部材に供給可能に構成されている。そして、再供給部材は、第1供給部から第1潤滑必要部材に供給されて当該第1潤滑必要部材によって飛散された潤滑油の少なくとも一部を再導入し、再導入した潤滑油を第2潤滑必要部材に再供給可能に構成されている。
本発明における「第1潤滑必要部材によって飛散された」とは、典型的には、第1潤滑必要部材が回転体として構成されており、第1潤滑必要部材の回転に伴って潤滑油が掻き上げられ飛散される態様がこれに該当するが、第1潤滑必要部材が非回転体として構成されており、潤滑油が第1潤滑必要部材に衝突して跳ね返ることにより飛散される態様を好適に包含する。
本発明によれば、回転部材に対して第1潤滑必要部材よりも遠い位置に配置された第2潤滑必要部材に対しては、第2供給部から供給される潤滑油に加えて、再供給部材から供給される潤滑油が供給される構成であるため、オイルガータの下流に位置する潤滑必要部材に対しても十分な量の潤滑油を供給することができる。しかも、再供給部材は、既存の潤滑油量を効率良く活用する構成であるため、潤滑油量を増加させる必要がない。これにより、潤滑油量増加に伴う撹拌抵抗の増大を招くこともない。この結果、駆動損失を増加させずに潤滑性能の向上を図ることができる。
本発明に係るオイルガータの更なる形態によれば、再供給部材は、第1潤滑必要部材によって飛散された潤滑油の少なくとも一部を再導入する第1再導入部と、当該第1再導入部に導入された潤滑油を第2潤滑必要部材に供給可能に構成された第1再供給部と、を備えている。
本形態によれば、簡易な構成で再供給部材を構成することができる。
本発明に係るオイルガータの更なる形態によれば、再供給部材は、流路構成部に一体に並列配置されている。また、第1供給部は、流路構成部の再供給部材が配置された側において、流路構成部の延在方向と交差する方向に突出するよう構成されている。そして、第1潤滑必要部材によって飛散された潤滑油の少なくとも一部を第1供給部を利用して第1再導入部に再導入するように構成されている。
本発明における「一体に並列配置されている」とは、再供給部材と流路構成部とを並列状態で一体成形する態様の他、再供給部材と流路構成部とを別体に成形した後、並列状態で一体にする態様を包含する。また、本発明における「交差する方向に突出する」とは、典型的には、第1供給部が流路構成部の延在方向に対して垂直に突出する態様がこれに該当するが、第1供給部が流路構成部の延在方向に対して傾斜した状態で突出する態様を好適に包含する。
本形態によれば、第1再導入部に潤滑油を再導入するためのみの専用部材を設ける必要がない。これにより、部品点数増加を抑制することができる。
本発明に係るオイルガータの更なる形態によれば、第1供給部は、第1潤滑必要部材によって飛散され第1供給部に衝突する潤滑油の少なくとも一部を第1再導入部に誘導する誘導部を有するように構成されている。
本形態によれば、第1再導入部に潤滑油を効率的に再導入することができる。
本発明に係るオイルガータの更なる形態によれば、第1再導入部は、第1再供給部の底面に設けられた開口として構成されている。そして、誘導部は、第1供給部の底面に設けられ、当該底面に衝突して飛散する潤滑油の飛散方向を前記開口に向かう方向に変更するよう構成されている。
本形態によれば、飛散する潤滑油を効率的に開口から再導入することができる。
本発明に係るオイルガータの更なる形態によれば、第1および第2潤滑必要部材は、回転部材の回転軸上に配置された回転体として構成されている。そして、第1供給部は、第1流出部と、第1沿い面部と、を備え、第2供給部および第1再供給部は、それぞれ第2および第3流出部と、第2沿い面部と、を備えている。第1流出部は、潤滑油を第1潤滑必要部材に向けて流出するように構成されている。第1沿い面部は、第1流出部よりも第1潤滑必要部材の回転方向前側において、第1潤滑必要部材の外周面との間に所定隙間を有した状態で当該外周面の少なくとも一部に沿うように構成されている。また、第2および第3流出部は、潤滑油を第2潤滑必要部材に向けて流出するように構成されている。第2沿い面部は、第2および第3流出部よりも第2潤滑必要部材の回転方向前側において、第2潤滑必要部材の外周面との間に所定隙間を有した状態で当該外周面の少なくとも一部に沿うように構成されている。
本形態によれば、回転する第1および第2潤滑必要部材に向けて供給された潤滑油を第1および第2沿い面部によって第1および第2潤滑必要部材の外周面に沿わせることができる。これにより、例えば、第1および第2潤滑必要部材が歯車である場合において、効率良く噛合い部まで潤滑油を運ぶことができる。
本発明に係るオイルガータの更なる形態によれば、回転部材に対して第1潤滑必要部材よりも近い位置に配置された第3潤滑必要部材に、流路構成部を流れる潤滑油を供給可能に構成された第3供給部をさらに備えている。そして、再供給部材は、第1潤滑必要部材によって飛散された潤滑油の少なくとも一部を再導入して第3潤滑必要部材に再供給可能に構成されている。
本形態によれば、第2再供給部から供給される潤滑油が、回転部材に対して第1潤滑必要部材よりも近い位置に配置された第3潤滑必要部材に対しても供給される構成であるため、第3潤滑必要部材に対しても既存の潤滑油量を効率よく活用して十分な量の潤滑油を供給することができる。
本発明に係るオイルガータの更なる形態によれば、第1潤滑必要部材によって飛散された潤滑油の少なくとも一部を第1供給部を利用して第2再導入部に再導入するように構成されている。
本形態によれば、第2再導入部に潤滑油を再導入するためのみの専用部材を設ける必要がない。これにより、部品点数増加を抑制することができる。
本発明に係るオイルガータの更なる形態によれば、誘導部は、第1潤滑必要部材によって飛散され第1供給部に衝突する潤滑油の少なくとも一部を第2再導入部に誘導するように構成されている。
本形態によれば、第2再導入部に潤滑油を効率的に再導入することができる。
本発明に係るオイルガータの更なる形態によれば、第2再導入部は、第2再供給部の底面に設けられた第2開口として構成されている。そして、誘導部は、第1供給部の底面に設けられ、当該底面に衝突して飛散する潤滑油の飛散方向を第2開口に向かう方向に変更するように構成されている。
本形態によれば、飛散する潤滑油を効率的に開口から再導入することができる。
本発明に係るオイルガータの更なる形態によれば、第2再供給部は、潤滑油を第3潤滑必要部材に向けて流出する第4流出部と、当該第4流出部よりも第3潤滑必要部材の回転方向前側において、第3潤滑必要部材の外周面との間に所定隙間を有した状態で当該外周面の少なくとも一部に沿うように構成された第3沿い面部と、を備えている
本形態によれば、回転する第3潤滑必要部材に向けて供給された潤滑油を第3沿い面部によって第3潤滑必要部材の外周面に沿わせることができる。これにより、例えば、第3潤滑必要部材が歯車である場合において、効率良く噛合い部まで潤滑油を運ぶことができる。
本発明に係るオイルガータの更なる形態によれば、再供給部材は、第1潤滑必要部材によって飛散された潤滑油の少なくとも一部を再導入する第3再導入部を備えている。そして、当該第3再導入部に導入された潤滑油を第2供給部を介して第2潤滑必要部材に供給するように構成されている。
本形態によれば、再供給部材として第2供給部を利用する構成であるため、簡易な構成で再供給部材を構成することができる。
本発明に係る変速機の好ましい形態によれば、第1軸と、第2軸と、第1軸と第2軸とを接続する歯車機構と、上述したいずれかの態様の本発明に係るオイルガータと、第1軸および第2軸を回転可能に支持する支持壁と、を備えている。歯車機構は、第1軸に支持された複数の第1歯車群と、当該第1歯車と噛合うと共に第2軸に支持された複数の第2歯車群と、を有している。また、第2歯車群は、第1、第2および第3歯車を有している。そして、回転部材、第1潤滑必要部材および第2潤滑必要部材は、第1、第2および第3歯車によって構成されている。
本発明によれば、上述したいずれかの態様の本発明に係るオイルガータを備えるから、本発明のオイルガータが奏する効果と同様の効果、例えば、駆動損失を増加させずに潤滑性能の向上を図ることができる効果などを奏することができる。これにより、動力伝達効率の向上と耐久性の向上との両立を図ることができる。
本発明に係る変速機の更なる形態によれば、第1歯車は、支持壁に隣接して配置されている。支持壁には、第1歯車の側方に対応する位置に凹部が構成されている。また、オイルガータには、凹部を覆うように支持壁に取り付けられる取付プレートが設けられている。さらに、第1歯車の外周面と、凹部と、取付プレートと、によって閉空間が構成されている。そして、取付プレートには、導入部として、閉空間とオイルガータの流路構成部とを連通する連通開口が形成されている。
本発明における「凹部」は、支持壁の壁面を直接凹ませることにより構成する態様の他、支持壁の壁面に肉盛りすることにより凹部を構成する態様を好適に包含する。
本形態によれば、第1歯車により掻き上げられた潤滑油が閉空間を介して連通開口から流路構成部に供給される構成であるため、第1歯車により掻き上げられた潤滑油を効率よくオイルガータに導入することができる。これにより、より多くの潤滑油を流路構成部に供給することができるため、オイルガータの下流部においても十分な潤滑油量を確保することができる。
本発明に係る変速機の更なる形態によれば、支持壁には、第1歯車が潤滑油を掻き上げる領域に対応する位置において、当該第1歯車の外周面と支持壁との間の隙間が当該領域以外における当該隙間に比べて小さくなるように構成された隙間狭小構成部が設けられている。
本形態によれば、隙間狭小構成部において、第1歯車による掻き上げ力を潤滑油に十分に作用させることができるため、効率良く閉空間まで潤滑油を運ぶことができる。また、第1歯車の外周面と支持壁との間の隙間が閉空間において大きくなるため、潤滑油は閉空間に噴出されることになる。これにより、大きな運動エネルギーをもって連通開口から流路構成部に潤滑油を供給することができ、オイルガータの下流部まで十分な潤滑油量を運ぶことができる。
本発明によれば、駆動損失を増加させずに潤滑性能の向上を図ることができる。
本発明の実施の形態に係るオイルガータ20を備える変速機1の構成の概略を示す概略構成図である。 オイルガータ20の外観を示す斜視図である。 オイルガータ20の平面図である。 オイルガータ20を図3の矢印V方向から見た側面図である。 オイルガータ20を図3の矢印W方向から見た側面図である。 図5のA−A断面を示す断面図である。 オイルガータ20の要部を拡大して示す要部拡大平面図である。 オイルガータ20の要部を拡大して示す要部拡大側面図である。 図5のB−B断面を示す断面図である。 オイルガータ20をケース本体82に設置した様子を示す一部断面図である。 オイルガータ20をケース本体82に設置した様子を示す斜視図である。 オイルガータ20と駆動ギヤGとの位置関係を示す配置図である。 アダプタープレート86の外観を示す斜視図である。 アダプタープレート86の正面図である。 図16のX−X断面を示すX−X断面図である。 アダプタープレート86にオイルガータ20を取り付けた状態を示す状態図である。 オイルガータ20を流れる潤滑油の様子を示す説明図である。 6速駆動ギヤG6の歯面に供給される潤滑油の様子を示す説明図である。 突出部28bに衝突する潤滑油の様子を示す説明図である。 連通開口52,54を介して供給部26および再供給流路部30に再導入される潤滑油の様子を示す説明図である。 変形例のオイルガータ120の要部を拡大して示す要部拡大図である。 変形例のオイルガータ220の要部を拡大して示す要部拡大図である。 変形例のオイルガータ320の外観を示す外観図である。 変形例のオイルガータ320の要部を拡大して示す要部拡大図である。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
本実施の形態に係るオイルガータ20を備える変速機1は、図1に示すように、入力軸2と、入力軸2に平行配置されたカウンタ軸4と、入力軸2の同軸上に配置された出力軸6と、入力軸2とカウンタ軸4とを接続するカウンタギヤ機構CGMと、入力軸2またはカウンタ軸4と出力軸6とを接続する変速機構TMと、本実施の形態に係るオイルガータ20と、これらを収容する変速機ケース8と、を備えている。
変速機1は、エンジンが縦置き(車両の前後方向)に配置される所謂フロントエンジン・リアドライブ(FR)式の車両に搭載されるFR車用の手動変速機として構成されている。本実施の形態では、説明の便宜上、変速機1の長手方向における入力軸2が配置された側(図1における下側)を「前側」ないし「前方」として規定し、出力軸6が配置された側(図1における上側)を「後側」ないし「後方」として規定する。
入力軸2は、図示しないクラッチを介してエンジン(図示せず)の動力が入力されるシャフトであり、図1に示すように、ベアリングB1を介して変速機ケース8、具体的には、変速機ケース8のうち後述するケース本体82に回転可能に支持されている。入力軸2の後端部分(出力軸6側の部分)には、図1に示すように、カウンタドライブギヤCGが一体形成されている。
カウンタ軸4は、図1に示すように、前端部、中間部、後端部がそれぞれベアリングB2,B3,B4を介して変速機ケース8に回転可能に支持されている。具体的には、カウンタ軸4の前端部がケース本体82にベアリングB2を介して回転可能に支持され、カウンタ軸4の中間部が変速機ケース8のうち後述するアダプタープレート86にベアリングB3を介して回転可能に支持され、カウンタ軸4の後端部が、変速機ケース8のうち後述するエクステンションケース84にベアリングB4を介して回転可能に支持されている。
即ち、カウンタ軸4は、前端部、中間部および後端部の3箇所で変速機ケース8に支持されている。また、カウンタ軸4の前端部であって、ベアリングB2によってケース本体82に支持される部分よりも後方部分には、カウンタドライブギヤCGと噛み合うカウンタドリブンギヤCG’が一体形成されている。カウンタ軸4は、本発明における「第2軸」に対応し、カウンタドリブンギヤCG’は、本発明における「第2潤滑必要部材」、「第2歯車群」および「第3歯車」に対応する実施構成の一例である。
カウンタドリブンギヤCG’のギヤ径は、カウンタドライブギヤCGのギヤ径よりも大きく形成されている。これにより、入力軸2の回転数が減速されてカウンタ軸4に伝達される。カウンタドリブンギヤCG’とカウンタドライブギヤCGとによって、カウンタギヤ機構CGMが構成される。
出力軸6は、動力を出力するためのシャフトであり、図1に示すように、一端が入力軸2の内部に挿入され、図示しないパイロットベアリングを介して入力軸2に回転可能に支持されると共に、アダプタープレート86にベアリングB5を介して回転可能に支持されている。
また、出力軸6の後端部は、図示しないプロペラシャフトのスリーブヨークを介してエクステンションケース84に支持される。即ち、出力軸6は、前端部で入力軸2に支持され、中間部および後端部の2箇所で変速機ケース8に支持されている。出力軸6は、本発明における「第1軸」に対応する実施構成の一例である。
変速機構TMは、図1に示すように、カウンタ軸4に設けられた複数の駆動ギヤG(G1〜G4およびG6)と、当該駆動ギヤGと噛み合うと共に出力軸6に設けられた複数の被駆動ギヤG’(G1’〜G4’およびG6’)と、駆動ギヤGまたは被動ギヤG’のうち、カウンタ軸4または出力軸6と相対回転可能に設けられたギヤ(遊転ギヤ)をカウンタ軸4または出力軸6に選択的に固定する複数のシンクロ機構S1〜S3と、から構成されている。変速機構TMは、本発明における「歯車機構」に対応し、駆動ギヤGは、本発明における「第2歯車群」に対応し、被駆動ギヤG’は、本発明における「第1歯車群」に対応する実施構成の一例である。
駆動ギヤGは、図1に示すように、カウンタ軸4上において前側(図1の左側)から、6速駆動ギヤG6,2速駆動ギヤG2,1速駆動ギヤG1,3速駆動ギヤG3および4速駆動ギヤG4の順に配置されており、6速駆動ギヤG6,2速駆動ギヤG2および1速駆動ギヤG1がカウンタ軸4に一体形成あるいはスプライン嵌合により固定された固定ギヤであり、3速駆動ギヤG3および4速駆動ギヤG4がカウンタ軸4に対して相対回転可能に配置された遊転ギヤである。2速駆動ギヤG2は、本発明における「第3潤滑必要部材」に対応し、4速駆動ギヤG4は、本発明における「回転部材」および「第1歯車」に対応し、6速駆動ギヤG6は、本発明における「第1潤滑必要部材」および「第2歯車」に対応する実施構成の一例である。
被駆動ギヤG’は、出力軸6上において前(図1の左側)から、6速被駆動ギヤG6’,2速被駆動ギヤG2’,1速被駆動ギヤG1’,3速被駆動ギヤG3’および4速被駆動ギヤG4’の順に配置されており、6速被駆動ギヤG6’,2速被駆動ギヤG2’および1速被駆動ギヤG1’が出力軸6に対して相対回転可能に配置された遊転ギヤであり、3速被駆動ギヤG3’および4速被駆動ギヤG4’が出力軸6にスプライン嵌合により固定された固定ギヤである。
シンクロ機構S1は、出力軸6上の2速被駆動ギヤG2’と1速被駆動ギヤG1’との間に配置されており、シンクロ機構S2は、カウンタ軸4上の3速駆動ギヤG3と4速駆動ギヤG4との間に配置されており、シンクロ機構S3は、出力軸6上の6速被駆動ギヤG6’の前側(図1における左側)、即ち、カウンタドライブギヤCGと6速被駆動ギヤG6’との間に配置されている。
シンクロ機構S1によって2速被駆動ギヤG2’あるいは1速被駆動ギヤG1’が出力軸6上に固定される。これにより、入力軸2からカウンタ軸4に伝達された動力が1速あるいは2速に相当するトルクに変換されて出力軸6に伝達される。同様に、シンクロ機構S2によって3速駆動ギヤG3あるいは4速駆動ギヤG4がカウンタ軸4に固定されることにより、エンジンからの動力が3速あるいは4速に相当するトルクに変換されて出力軸6に伝達され、シンクロ機構S3によって6速被駆動ギヤG6’が出力軸6に固定されることにより、エンジンからの動力が6速に相当するトルクに変換されて出力軸6に伝達される。なお、シンクロ機構S3は、カウンタドライブギヤCGを出力軸6に固定、即ち、入力軸2と出力軸6とを直結することが可能であり、これにより、エンジンからの動力がそのまま出力軸6に伝達される(5速に相当)。
オイルガータ20は、図2に示すように、長尺状に形成された流路構成部22と、当該流路構成部22の長手方向一端に設けられた導入プレート24と、流路構成部22の長手方向他端側に設けられた供給部26,28および再供給流路部30と、を備えている。以下、説明の便宜上、オイルガータ20の長手方向における導入プレート24側(長手方向一端側)を「上流」ないし「上流側」として規定し、オイルガータ20の長手方向における再供給流路部30側(長手方向他端側)を「下流」ないし「下流側」として規定する。
流路構成部22は、図6に示すように、縦壁32と、当該縦壁32に直交状に設けられた横壁34と、から構成されている。横壁34は、図6に示すように、縦壁32の高さ方向(図6の上下方向)のほぼ中央部に接続されている。
より具体的には、横壁34は、図6に示すように、縦壁32の高さ方向(図6の上下方向)のほぼ中央部から傾斜状に延出した後、縦壁32に垂直な方向に延出している。これにより、縦壁32と横壁34との接続部には、図2,図3,図6および図9に示すように、上流側から下流側の全域に亘る溝33が構成される。なお、横壁34は、図2および図5に示すように、下流端部に下方(図5の下側)に折れ曲がる折曲部34aを有している。
また、縦壁32の長手方向における中央部よりも若干下流側(図5の左側)には、図5に示すように、上側(図5の上側)が開口された切欠き32a,32bが形成されている。切欠き32a,32bは、横壁34にまで至る深さに形成されている。また、縦壁32の下流側端部には、下側(図5の下側)が開口された切欠き32cが形成されている。切欠き32cは、横壁34の折曲部34aに隣接して設けられており、折曲部34aの上流側に配置されている。
導入プレート24は、図2および図9に示すように、流路構成部22の長手方向に直交するように当該流路構成部22に一体に接続されている。導入プレート24は、本発明における「導入部」および「取付プレート」に対応する実施構成の一例である。
導入プレート24には、図9に示すように、二つの開口24a,24bが形成されている。開口24aは、縦壁32と横壁34とにより構成される領域のうち溝33を有する側に構成される上側領域UAに対応して設けられ、開口24bは、縦壁32と横壁34とにより構成される領域であって上側領域UAとは反対側に構成される下側領域LAに対応して設けられている。開口24a,24bは、本発明における「連通開口」に対応する実施構成の一例である。
供給部26,28および再供給流路部30は、図2ないし図4および図7,図8に示すように、流路構成部22の上流側から下流側に当該順序で配置されている。供給部26は、図3および図7に示すように、横壁34の延出方向(図3および7の左方向)とは反対方向(図3および7の右方向)に突出するように縦壁32に一体に接続されている。
供給部26は、樋状に構成されており、図8に示すように、供給部26を構成する突出端壁26aの下端部には開口26bが形成されている。突出端壁26aは、図6に示すように、縦壁32側が凸となる曲面に構成されている。突出端壁26aの曲率半径は、2速駆動ギヤG2の外周面の曲率半径よりも若干大きくなるように構成されている。なお、供給部26は、切欠き32aに対応する位置に設けられている。切欠き32aおよび供給部26は、本発明における「第2再供給部」に対応し、開口26bは、本発明における「第4流出部」に対応し、突出端壁26aは、本発明における「第3沿い面部」に対応する実施構成の一例である。
供給部28は、図3および図7に示すように、供給部26と同じ方向(図3および7の右方向)に突出するように縦壁32に一体に接続されている。供給部28は、樋状に構成されている。供給部28の底部には、図8に示すように、正面視逆二等辺三角形状の突出部28bが構成されている。供給部28を構成する突出端壁28aの下端部であって、突出部28bに対応する位置に開口28cが形成されている。開口28cは、本発明における「第1流出部」に対応する実施構成の一例である。
突出端壁28aは、図6に示すように、縦壁32側が凸となる曲面に構成されている。突出端壁28aの曲率半径は、6速駆動ギヤG6の外周面の曲率半径よりも若干大きくなるように構成されている。また、突出端壁28aは、図7に示すように、上流側(図7の下側)および下流側(図7の上側)の両側に延出されて、上流側においては供給部26に接続され、下流側においては再供給流路部30に接続されている。なお、供給部28は、切欠き32bに対応する位置に設けられている。切欠き32bおよび供給部28は、本発明における「第1供給部」に対応し、突出端壁28aは、本発明における「第1沿い面部」に対応し、突出部28bは、本発明における「誘導部」に対応する実施構成の一例である。
再供給流路部30は、図3および図7に示すように、供給部26,28と同じ方向(図3および7の右方向)に突出するように縦壁32に一体に接続されている。また、再供給流路部30は、樋状に構成されており、図7に示すように、供給部28に隣接した位置から流路構成部22の下流端部に対応する位置まで延在している。再供給流路部30の底壁は、図8に示すように、下流側に向けて下り傾斜となる傾斜面に構成されている。
再供給流路部30を構成する突出端壁30aは、図6に示すように、縦壁32側が凸となる曲面に構成されている。突出端壁30aの曲率半径は、カウンタドリブンギヤCG’の外周面の曲率半径よりも若干大きくなるように構成されている。なお、突出端壁30aのうち下流側の端部には、図8に示すように、他の部分よりも高さ方向(図8の上方向)に高くなるように構成された突出片部30bが構成されている。
また、突出端壁30aの下端部には、図8に示すように、開口30cおよび切欠き30dが形成されている。切欠き30dは、縦壁32に形成された切欠き32cに連通している。再供給流路部30は、本発明における「第1再供給部」に対応する実施構成の一例である。また、突出端壁30aは、本発明における「第2沿い面部」に対応し、開口30cは、本発明における「第3流出部」に対応する実施構成の一例である。さらに、切欠き30dおよび切欠き32cは、本発明における「第2供給部」および「第2流出部」に対応する実施構成の一例である。
供給部28と供給部26および再供給流路部30との接続部であって、供給部28を構成する側壁を挟んだ供給部26側および再供給流路部30側には、図7に示すように、供給部26および再供給流路部30の内外を連通する連通開口52,54が形成されている。即ち、連通開口52,54は、供給部28の突出部28bを挟んで両側(図7の上下方向)に配置されている。連通開口52および連通開口54は、本発明における「第2再導入部」および「第1再導入部」に対応する実施構成の一例である。また、連通開口54と再供給流路部30、および、連通開口52と供給部26は、本発明における「再供給部材」に対応する実施構成の一例である。
変速機ケース8は、図1に示すように、ケース本体82と、エクステンションケース84と、ケース本体82およびエクステンションケース84との間に挟持されるアダプタープレート86と、を備えている。ケース本体82と、エクステンションケース84と、アダプタープレート86と、によって変速機構TMやオイルガータ20を収容する収容室が構成される。収容室の下部は、潤滑油を溜めることができるように構成されている。
ケース本体82は、図1に示すように、収容室を構成する筒状部82aと、図示しないクラッチを収容するクラッチハウジング部82b、とから構成されている。筒状部82aとクラッチハウジング部82bとは、仕切壁82cによって仕切られている。
筒状部82aの内壁面83の下部には、図10に示すように、段差部83aが一体に設けられている。段差部83aは、筒状部82aの長手方向全域に亘って構成されている。図10ないし図12に示すように、当該段差部83aにオイルガータ20が設置される。なお、段差部83aの延在方向長さは、オイルガータ20の長手方向長さよりも若干長くなるように構成されている。
段差部83aにオイルガータ20が設置された状態では、図10に示すように、オイルガータ20の縦壁32の下端が段差部83aに当接すると共に、横壁34の先端が筒状部82aの内壁面83に当接される。これにより、流路構成部22の下側領域LAには、縦壁32と横壁34と筒状部82aの内壁面83および段差部83aとによって管状流路20bが構成される。また、流路構成部22の上側領域UAには、縦壁32と横壁34と筒状部82aの内壁面83とによって上方側(図10の上側)が開放された樋状流路20aが構成される。
また、段差部83aにオイルガータ20が設置された状態では、供給部26,28および再供給流路部30は、図11および図12に示すように、それぞれ2速駆動ギヤG2、6速駆動ギヤG6およびカウンタドリブンギヤCG’に対応する位置に配置され、それぞれの突出端壁26a,28a,30aがそれぞれ2速駆動ギヤG2、6速駆動ギヤG6およびカウンタドリブンギヤCG’の外周面(歯面)に所定隙間をもって対向する。
なお、段差部83aにオイルガータ20が設置された状態では、図11に示すように、オイルガータ20の下流端部には、仕切壁82c(図12参照)との間に隙間通路20cが構成される。当該隙間通路20cは、カウンタドリブンギヤCG’ の外周面(歯面)に対向して開口されている。隙間通路20cは、本発明における「第2供給部」および「第2流出部」に対応する実施構成の一例である。
アダプタープレート86は、図13および図14に示すように、プレート部材として構成されており、中央部にはベアリングB3,B5を取り付けるための取付孔85a,85bが形成されている。取付孔85a,85bは、上下(図13の上下方向)に並列して配置されている。アダプタープレート86は、本発明における「支持壁」に対応する実施構成の一例である。
また、アダプタープレート86の下部には、図13および図14に示すように、収容室を底上げするための肉盛部87が設けられている。肉盛部87は、図14に示すように、4速駆動ギヤG4の外周面(歯面)との間の隙間が他の部分よりも小さくなる隙間狭小構成部87aを有している。なお、肉盛部87と4速駆動ギヤG4の外周面(歯面)との間の隙間は、隙間狭小構成部87aから後述する凹部88に向かうに伴い徐々に大きくなるように構成されている。
また、アダプタープレート86の肉盛部87には、図13および図14に示すように、凹部88が設けられている。凹部88は、取付孔85bの右側(図13および図14の右側)に対応する位置に配置されており、取付孔85b側が切り欠かれて正面視略倒れU字状に構成されている。
当該凹部88は、アダプタープレート86にオイルガータ20が取り付けられることにより塞がれる。具体的には、凹部88は、図15および図16に示すように、オイルガータ20の導入プレート24によって覆われる。4速駆動ギヤG4の外周面(歯面)と、凹部88と、導入プレート24と、によって閉空間が構成される。なお、当該閉空間は、導入プレート24の開口24a,24bを介してオイルガータ20の樋状流路20aおよび管状流路20bと連通する。
次に、こうして構成された変速機1の動作、特にオイルガータ20によって潤滑油が2速駆動ギヤG2、6速駆動ギヤG6およびカウンタドリブンギヤCG’などの潤滑必要部材に供給される際の動作について説明する。
変速機1が作動されて入力軸2の回転がカウンタ軸4を介して出力軸6に伝達されるようになると、図16に示すように、4速駆動ギヤG4が反時計回りに回転する。これにより、収容室に溜められた潤滑油が4速駆動ギヤG4によって掻き上げられる。掻き上げられる潤滑油は、隙間狭小構成部87aによって4速駆動ギヤG4による掻き上げ力を十分に受けて閉空間に勢いよく噴出される。
閉空間に噴出された潤滑油は、導入プレート24の開口24a,24bから樋状流路20aおよび管状流路20bに導入される。樋状流路20aに導入された潤滑油は、図11および図17に示すように、切欠き32aを介して供給部26に供給されると共に、切欠き32bを介して供給部28に供給される(図17の実線矢印)。そして、残りの潤滑油は隙間通路20cに供給される(図17の実線矢印)。
供給部26に供給された潤滑油は、開口26bから2速駆動ギヤG2の歯面に向けて流出される。また、供給部28に供給された潤滑油は、開口28cから6速駆動ギヤG6の歯面に向けて流出される。また、供給部28に供給された潤滑油は、図18に示すように、開口28cから6速駆動ギヤG6の歯面に向けて流出される。また、隙間通路20cに供給された潤滑油は、カウンタドリブンギヤCG’の歯面に向けて流出される。
一方、管状流路20bに導入された潤滑油は、折曲部34aまで流れて切欠き32c,30dを介してカウンタドリブンギヤCG’の歯面に向けて流出される(図17の破線矢印)。なお、管状流路20bは、下流端部が折曲部34aによって閉じられているため、管状流路20bを流れる潤滑油のほとんどが切欠き32c,30dに導かれる。
ここで、各開口26b,28c,30dが形成された突出端壁26a,28aおよび突出端壁30aは、これらに対応する各ギヤ(2速駆動ギヤG2,6速駆動ギヤG6およびカウンタドリブンギヤCG’)の外周面に沿う曲面に構成されているため、潤滑油が各ギヤ(2速駆動ギヤG2,6速駆動ギヤG6およびカウンタドリブンギヤCG’)の歯面に供給された際に無用に飛散することを抑制し得て、各ギヤ(2速駆動ギヤG2,6速駆動ギヤG6およびカウンタドリブンギヤCG’)と噛合うギヤ(2速被駆動ギヤG2’,6速被駆動ギヤG6’およびカウンタドライブギヤCG)との噛合い部まで効率的に潤滑油を運ぶことができる。これにより、潤滑性能を向上することができる。
一方、開口28cから6速駆動ギヤG6の歯面に向けて流出された潤滑油の一部は、図18の実線矢印で示すように、開口28cから落下する際に6速駆動ギヤG6により掻き上げられ、供給部28の底部に設けた突出部28bに衝突する。
突出部28bに衝突した潤滑油は、図19に示すように、供給部28の上流側(図19の左側)および下流側(図19の右側)、即ち、供給部26側および再供給流路部30側に向けて飛散方向が変更される。飛散方向が変更された潤滑油は、図19(破線矢印)および図20に示すように、連通開口52,54を介して、再度、供給部26および再供給流路部30に導入される。
そして、供給部26に再導入された潤滑油は、再び開口26bからから2速駆動ギヤG2の歯面に向けて流出され、2速駆動ギヤG2および2速被駆動ギヤG2’の噛合い部の潤滑に供される。また、再供給流路部30に導入された潤滑油は、開口30cからカウンタドリブンギヤCG’の歯面に向けて流出され、カウンタドライブギヤCGおよびカウンタドリブンギヤCG’の噛合い部の潤滑に供される。
このように、開口28cから6速駆動ギヤG6の歯面に向けて流出させた潤滑油の一部を6速駆動ギヤG6により掻き上げ、掻き上げられた潤滑油の飛散方向を突出部28bにより変更して、連通開口52,54を介して供給部26および再供給流路部30に再導入する構成であるため、オイルガータ20の下流側における潤滑油量を十分に確保することができる。
6速駆動ギヤG6により掻き上げられた潤滑油の飛散方向を突出部28bにより変更して、再度、供給部26および再供給流路部30に導入する態様は、本発明における「第1供給部を利用して第1潤滑必要部材によって飛散された潤滑油の少なくとも一部を第2再導入部に再導入する」態様に対応する実施構成の一例である。
しかも、歯面に向けて流出させた潤滑油を再度導入する構成であるため、収容部内に溜められた潤滑油に6速駆動ギヤG6が浸漬されていない場合、例えば、軽量化や撹拌抵抗低減の目的で潤滑油量を低減させた場合や、急発進や連続登坂走行などにより潤滑油が変速機1の後方側に片寄るような油面傾斜を生じた場合であっても、供給部26および再供給流路部30への潤滑油の再導入を確実に行うことができる。
なお、各駆動ギヤGやシンクロ機構Sにより掻き上げられ、筒状部82aの内壁面83に付着した潤滑油の一部は、当該内壁面83を伝って樋状流路20aに導入され得るため、効率良く潤滑油を捕集することができる。
本実施の形態では、4速駆動ギヤG4により掻き上げられた潤滑油をカウンタドリブンギヤCG’に供給する供給部(隙間通路20c)と、6速駆動ギヤG6により掻き上げられた潤滑油を導入してカウンタドリブンギヤCG’に供給するための供給部(再供給流路部30)と、を別々に設ける構成としたが、再供給流路部30が、4速駆動ギヤG4により掻き上げられた潤滑油をカウンタドリブンギヤCG’に供給する供給部を兼ねる構成としても良い。
例えば、図21に例示する変形例のオイルガータ120に示すように、縦壁32の再供給流路部30に対応する部分に、上側(図21の上側)が開口された切欠き32fを形成する構成とすれば良い。なお、切欠き32fは、切欠き32a,32bと同様、横壁34にまで至る深さに形成する構成が望ましい。
本実施の形態では、4速駆動ギヤG4により掻き上げられた潤滑油を2速駆動ギヤG2に供給する供給部26が、6速駆動ギヤG6により掻き上げられた潤滑油を再度導入して2速駆動ギヤG2に供給する供給部を兼ねる構成としたが、6速駆動ギヤG6により掻き上げられた潤滑油を導入して2速駆動ギヤG1に供給する供給部を、供給部26とは別に設ける構成としても良い。
本実施の形態では、4速駆動ギヤG4や6速駆動ギヤG6で潤滑油を掻き上げる構成としたが、これに限らない。例えば、他の駆動ギヤG、被駆動ギヤG’あるいはシンクロ機構Sで潤滑油を掻き上げる構成としても良い。
本実施の形態では、再導入された潤滑油を2速駆動ギヤG2およびカウンタドリブンギヤCG’に供給する構成としたが、これに限らない。例えば、2速駆動ギヤG2およびカウンタドリブンギヤCG’のいずれか一方に再導入された潤滑油を供給する構成や、他の駆動ギヤG、被駆動ギヤG’あるいはシンクロ機構Sのいずれか、あるいは、全部に再導入された潤滑油を供給する構成としても良い。
本実施の形態では、突出部28bは、正面視逆二等辺三角形状としたが、これに限らない。突出部28bの二つの斜辺の傾斜角を異ならせることにより、連通開口52,54への潤滑油の導入量を異ならせることもできる。また、三角形状に変えて円弧(曲面)形状や多角形形状としても良い。
本実施の形態では、6速駆動ギヤG6によって掻き上げられた潤滑油の飛散方向を、供給部28の底部に設けた突出部28bによって変更する構成としたが、これに限らない。例えば、図22の変形例のオイルガータ220に例示するように、供給部228の側壁自体に誘導面228bを構成し、当該誘導面228bによって6速駆動ギヤG6によって掻き上げられた潤滑油の飛散方向を変更する構成としても良い。
変形例のオイルガータ220は、供給部28を供給部228に変えた点を除いて本実施の形態に係るオイルガータ20と同一の構成をしている。したがって、オイルガータ220の構成のうち本実施の形態に係るオイルガータ20の構成と同一の構成については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
変形例のオイルガータ220の供給部228は、図22に示すように、誘導面228bと、開口228cと、を有する。誘導面228bは、供給部228の側壁自体により構成されている。誘導面228bは、その一部が供給部26および再供給流路部30の上部開口にオーバーラップするように庇状に構成されている。なお、誘導面228bは、その一部が供給部26および再供給流路部30の上部開口にオーバーラップしていなくても良い。供給部228は、本発明における「第1供給部」に対応し、誘導面228bは、本発明における「誘導部」に対応し、開口228cは、本発明における「第1流出部」に対応する実施構成の一例である。
当該変形例のオイルガータ220では、供給部26,228および再供給流路部30は、それぞれ独立して流路構成部22に配置される。即ち、突出端壁228aは、供給部26および再供給流路部30に接続されない。また、連通開口52,54も有さない。なお、突出端壁228aが、縦壁32側が凸となる曲面に構成されている点は、本実施の形態に係るオイルガータ20と同じである。突出端壁228aは、本発明における「第1沿い面部」に対応する実施構成の一例である。
当該構成によれば、6速駆動ギヤG6によって掻き上げられた潤滑油を、誘導面228bによって飛散方向を変更して、供給部26および再供給流路部30の上部開口から当該潤滑油を再導入することができる。
本実施の形態および上述した変形例では、6速駆動ギヤG6によって掻き上げられた潤滑油を、連通開口52,54を介して、再度、供給部26および再供給流路部30に導入し、開口30cからカウンタドリブンギヤCG’の歯面に向けて流出する構成としたが、これに限らない。例えば、図23および図24の変形例のオイルガータ320に例示するように、縦壁32のうち切欠き32bよりも若干下流側(図23の左側、図24の右側)であって、横壁34よりも下方(図23の下側)の位置に縦壁32を貫通する貫通穴354を形成し、6速駆動ギヤG6によって掻き上げられた潤滑油を、当該貫通穴354を介して、管状流路20bに導入し、当該管状流路20bから切欠き32c,30dを介してカウンタドリブンギヤCG’の歯面に向けて流出する構成としても良い。貫通穴354は、本発明における「再供給部材」および「第3再導入部」に対応する実施構成の一例である。
本実施の形態では、筒状部82aの内壁面83の下部に段差部83aを一体に設ける構成としたが、これに限らない。例えば、筒状部82aの下部にバッフルプレートを設置することにより段差部を設ける構成としても良い。
本実施の形態および上述した変形例では、オイルガータ20,120,220,320と、筒状部82aの内壁面83および段差部83aとが協働することにより、樋状流路20aおよび管状流路20bの両方が構成されるものとしたが、オイルガータ20,120,220,320単体で樋状流路20aおよび管状流路20bのいずれか一方あるいは両方を構成しても良い。
本実施の形態および上述した変形例では、FR車用の手動変速機に適用したが、これに限らない。例えば、FR車用の自動変速機やFF車用の手動変速機、FF車用の自動変速機、減速機あるいは増速機などに適用しても良い。
(実施形態の各構成要素と本発明の各構成要素の対応関係)
本実施形態は、本発明を実施するための形態の一例を示すものである。したがって、本発明は、本実施形態の構成に限定されるものではない。
1 変速機
2 入力軸
4 カウンタ軸(第2軸)
6 出力軸(第1軸)
8 変速機ケース
20 オイルガータ
20a 樋状流路
20b 管状流路
20c 隙間通路(第2供給部、第2流出部)
22 流路構成部(流路構成部)
24 導入プレート(導入部、取付プレート)
24a 開口(連通開口)
24b 開口(連通開口)
26 供給部(再供給部材、第2再供給部)
26a 突出端壁(第3沿い面部)
26b 開口(第4流出部)
28 供給部(第1供給部)
28a 突出端壁(第1沿い面部)
28b 突出部(誘導部)
28c 開口(第1流出部)
30 再供給流路部(再供給部材、第1再供給部)
30a 突出端壁(第2沿い面部)
30b 突出片部(第2供給部)
30c 開口(第3流出部)
30d 切欠き(第2供給部、第2流出部)
32 縦壁
32a 切欠き(第2再供給部)
32b 切欠き(第1供給部)
32c 切欠き(第2供給部、第2流出部)
32f 切欠き
33 溝
34 横壁
34a 折曲部
52 連通開口(再供給部材、第2再導入部)
54 連津開口(再供給部材、第1再導入部)
82 ケース本体
82a 筒状部
82b クラッチハウジング部
82 仕切壁
83 内壁面
83a 段差部
84 エクステンションケース
85a 取付孔
85b 取付孔
86 アダプタープレート(支持壁)
87 肉盛部
87a 隙間狭小構成部
88 凹部
120 オイルガータ(オイルガータ)
220 オイルガータ(オイルガータ)
228 供給部(第1供給部)
228a 突出端壁(第1沿い面部)
228b 誘導面(誘導部)
228c 開口(第1流出部)
320 オイルガータ(オイルガータ)
354 貫通穴(再供給部材、第3再導入部)
G 駆動ギヤ(第2歯車群)
G1 1速駆動ギヤ
G2 2速駆動ギヤ(潤滑必要部材)
G3 3速駆動ギヤ
G4 4速駆動ギヤ(回転部材、第1歯車)
G6 6速駆動ギヤ(第1潤滑必要部材、第2歯車)
CG カウンタドライブギヤ
G’ 被駆動ギヤ(第1歯車群)
G1’ 1速被駆動ギヤ
G2’ 2速被駆動ギヤ
G3’ 3速被駆動ギヤ
G4’ 4速被駆動ギヤ
G6’ 6速被駆動ギヤ
CG’ カウンタドリブンギヤ(第2潤滑必要部材、第2歯車群、第3歯車)
TM 変速機構(歯車機構)
CGM カウンタギヤ機構
B1 ベアリング
B2 ベアリング
B3 ベアリング
B4 ベアリング
B5 ベアリング
S シンクロ機構
S1 シンクロ機構
S2 シンクロ機構
S3 シンクロ機構
UA 上側領域
LA 下側領域

Claims (15)

  1. 回転部材により掻き上げられた潤滑油を導入し、第1潤滑必要部材および前記回転部材に対して前記第1潤滑必要部材よりも遠い位置に配置された第2潤滑必要部材に、導入した潤滑油を供給するオイルガータであって、
    前記回転部材により掻き上げられる潤滑油を導入可能な導入部と、
    該導入部に導入された潤滑油が流れる流路を構成する流路構成部と、
    該流路構成部の前記第1および第2潤滑必要部材それぞれに対応する位置に設けられ、前記流路構成部を流れる潤滑油を前記第1および第2潤滑必要部材に供給可能に構成された第1および第2供給部と、
    前記第1供給部から前記第1潤滑必要部材に供給されて該第1潤滑必要部材によって飛散された潤滑油の少なくとも一部を再導入し、再導入した潤滑油を前記第2潤滑必要部材に再供給可能に構成された再供給部材と、
    を備えるオイルガータ。
  2. 前記再供給部材は、前記第1潤滑必要部材によって飛散された潤滑油の少なくとも一部を再導入する第1再導入部と、該第1再導入部に導入された潤滑油を前記第2潤滑必要部材に供給可能に構成された第1再供給部と、を備えている請求項1に記載のオイルガータ。
  3. 前記再供給部材は、前記流路構成部に一体に並列配置されており、
    前記第1供給部は、前記流路構成部の前記再供給部材が配置された側において、前記流路構成部の延在方向と交差する方向に突出するよう構成されており、
    前記第1潤滑必要部材によって飛散された潤滑油の少なくとも一部を前記第1供給部を利用して前記第1再導入部に再導入するよう構成されている
    請求項2に記載のオイルガータ。
  4. 前記第1供給部は、前記第1潤滑必要部材によって飛散され前記第1供給部に衝突する潤滑油の少なくとも一部を前記第1再導入部に誘導する誘導部を有するよう構成されている請求項2または3に記載のオイルガータ。
  5. 前記第1再導入部は、前記第1再供給部の底面に設けられた開口として構成されており、
    前記誘導部は、前記第1供給部の底面に設けられ、該底面に衝突して飛散する前記潤滑油の飛散方向を前記開口に向かう方向に変更するよう構成されている
    請求項4に記載のオイルガータ。
  6. 前記再供給部材は、前記第1潤滑必要部材によって飛散された潤滑油の少なくとも一部を再導入する第2再導入部と、該第2再導入部に導入された潤滑油を前記回転部材に対して前記第1潤滑必要部材よりも近い位置に配置された第3潤滑必要部材に再供給可能に構成された第2再供給部と、をさらに備えている
    請求項ないし5のいずれか1項に記載のオイルガータ。
  7. 前記第1潤滑必要部材によって飛散された潤滑油の少なくとも一部を前記第1供給部を利用して前記第2再導入部に再導入するよう構成されている
    請求項6に記載のオイルガータ。
  8. 前記誘導部は、前記第1潤滑必要部材によって飛散され前記第1供給部に衝突する潤滑油の少なくとも一部を前記第2再導入部に誘導するよう構成されている
    請求項4または5に係る請求項6に記載のオイルガータ。
  9. 前記第2再導入部は、前記第2再供給部の底面に設けられた第2開口として構成されており、
    前記誘導部は、前記第1供給部の底面に設けられ、該底面に衝突する前記潤滑油の飛散方向を前記第2開口に向かう方向に変更するよう構成されている
    請求項8に記載のオイルガータ。
  10. 前記第1および第2潤滑必要部材は、前記回転部材の回転軸上に配置された回転体として構成されており、
    前記第1供給部は、潤滑油を前記第1潤滑必要部材に向けて流出する第1流出部と、該第1流出部よりも前記第1潤滑必要部材の回転方向前側において、該第1潤滑必要部材の外周面との間に所定隙間を有した状態で該外周面の少なくとも一部に沿うように構成された第1沿い面部と、を備えており、
    前記第2供給部および前記第1再供給部は、それぞれ潤滑油を前記第2潤滑必要部材に向けて流出する第2および第3流出部と、該第2および第3流出部よりも前記第2潤滑必要部材の回転方向前側において、該第2潤滑必要部材の外周面との間に所定隙間を有した状態で該外周面の少なくとも一部に沿うように構成された第2沿い面部と、を備えている
    請求項2ないし9のいずれか1項に記載のオイルガータ。
  11. 前記第2再供給部は、潤滑油を前記第3潤滑必要部材に向けて流出する 第4流出部と、該第4流出部よりも前記第3潤滑必要部材の回転方向前側において、該第3潤滑必要部材の外周面との間に所定隙間を有した状態で該外周面の少なくとも一部に沿うように構成された第3沿い面部と、を備えている
    請求項6ないし9および請求項6ないし9に係る請求項10のいずれか1項に記載のオイルガータ。
  12. 前記再供給部材は、前記第1潤滑必要部材によって飛散された潤滑油の少なくとも一部を再導入する第3再導入部を備え、該第3再導入部に導入された潤滑油を前記第2供給部を介して前記第2潤滑必要部材に供給するよう構成されている請求項1または2に記載のオイルガータ。
  13. 第1軸と、
    第2軸と、
    前記第1軸と前記第2軸とを接続する歯車機構と、
    請求項1ないし12のいずれか1項に記載のオイルガータと、
    前記第1軸および前記第2軸を回転可能に支持する支持壁と、
    を備え、
    前記歯車機構は、前記第1軸に支持された複数の第1歯車群と、該第1歯車と噛合うと共に前記第2軸に支持された複数の第2歯車群と、を有しており、
    該第2歯車群は、第1、第2および第3歯車を有しており、
    前記回転部材、前記第1潤滑必要部材および前記第2潤滑必要部材は、前記第1、第2および第3歯車によって構成されている
    変速機。
  14. 前記第1歯車は、前記支持壁に隣接して配置されており、
    前記支持壁には、前記第1歯車の側方に対応する位置に凹部が構成されており、
    前記オイルガータには、前記凹部を覆うように前記支持壁に取り付けられる取付プレートが設けられており、
    前記第1歯車の外周面と、前記凹部と、前記取付プレートと、によって閉空間が構成されており、
    前記取付プレートには、前記導入部として、前記閉空間と前記オイルガータの前記流路構成部とを連通する連通開口が形成されている
    請求項13に記載の変速機。
  15. 前記支持壁には、前記第1歯車が潤滑油を掻き上げる領域に対応する位置において、該第1歯車の外周面と前記支持壁との間の隙間が前記領域以外における該隙間に比べて小さくなるよう構成された隙間狭小構成部が設けられている
    請求項13または14に記載の変速機。

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