JP2019044897A - 変速機ケースおよびこれを備える変速機 - Google Patents

変速機ケースおよびこれを備える変速機 Download PDF

Info

Publication number
JP2019044897A
JP2019044897A JP2017169917A JP2017169917A JP2019044897A JP 2019044897 A JP2019044897 A JP 2019044897A JP 2017169917 A JP2017169917 A JP 2017169917A JP 2017169917 A JP2017169917 A JP 2017169917A JP 2019044897 A JP2019044897 A JP 2019044897A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
transmission case
lubricating oil
transmission
wall portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017169917A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6925207B2 (ja
Inventor
裕之 中寺
Hiroyuki Nakadera
裕之 中寺
雄介 松田
Yusuke Matsuda
雄介 松田
佐藤 元彦
Motohiko Sato
元彦 佐藤
正貴 大塚
Masataka Otsuka
正貴 大塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aichi Machine Industry Co Ltd
Original Assignee
Aichi Machine Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aichi Machine Industry Co Ltd filed Critical Aichi Machine Industry Co Ltd
Priority to JP2017169917A priority Critical patent/JP6925207B2/ja
Publication of JP2019044897A publication Critical patent/JP2019044897A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6925207B2 publication Critical patent/JP6925207B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • General Details Of Gearings (AREA)

Abstract

【課題】重量増加を抑制しながら潤滑性能の向上を図ること。
【解決手段】周壁部22に、当該周壁部22の開口側から当該開口とは反対側に向かって延在する鋳抜き凹部24を収容空間80に突出する態様で設けると共に、鋳抜き凹部24を構成する底面対向壁部24aの突出先端部には延出リブ26を設ける。そして、5速駆動ギヤG5や6速駆動ギヤG6、シンクロ機構S3によって掻き上げられた潤滑油を当該底面対向壁部24aを利用してリダクションドリブンギヤRG’側に誘導するため、潤滑性能の向上を図ることができる。なお、鋳抜き凹部24を収容空間80に突出させる構成であるため、ケース本体12を鋳造成型する場合であって、当該収容空間80に突出する部分に、延在方向に沿う方向の抜き勾配を設ける必要がある場合であっても、当該収容空間80に突出する部分の厚み寸法が、延在方向において増加することを防止することができる。
【選択図】図11

Description

本発明は、回転軸や歯車を含む変速機の構成要素を収容するよう構成されると共に、車両搭載状態において下側となる底面に潤滑油が貯留される変速機ケースおよびこれを備える変速機に関する。
特開平11−118027号公報(特許文献1)には、入力軸と、入力軸に平行に配置されるカウンタ軸と、入力軸と同一直線上に隣接配置される出力軸と、入力軸、カウンタ軸および出力軸のそれぞれを選択的に接続するギヤ機構と、を収容する変速機ケースが開示されている。
当該変速機ケースは、フロントケースと、隔壁と、リヤケースと、から構成されており、フロントケースと隔壁とによってギヤ機構のうち低速のギヤを収納する第1の部屋を構成すると共に、隔壁とリヤケースとによってギヤ機構のうち高速のギヤを収納する第2の部屋を構成している。そして、リヤケースの内壁であって高速ギヤの回転によって掻き上げられる潤滑油が飛散する部位に、隔壁に向かって上り傾斜をもって延在するリブを突設する構成としている。
上述した公報に記載の変速機ケースでは、高速ギヤによって掻き上げられリブに衝突した潤滑油が、隔壁に向かって誘導されて当該隔壁に到達した潤滑油が隔壁に設けた貫通孔を介して第1の部屋に流入する構成とすることによって、第1の部屋内の潤滑油の油面レベルの低下を防止している。
特開平11−118027号公報
ところで、長手方向の一端が開口された略筒状の変速機ケースは、鋳造により成型されることが一般的であり、当該変速機ケースの内壁面にリブを突設する場合には、変速機ケースの内壁面の成型と同時に成型することが通常である。ここで、変速機ケースの内壁面およびリブには、鋳型による鋳造後に当該鋳型を長手方向に引き抜くための抜き勾配を設ける必要がある。したがって、変速機ケースの内壁面に突設されたリブは、変速機ケースの開口から遠ざかる方向(奥側)に向かうに伴って厚み(突出方向に直交する方向の寸法であって、リブの上面から下面までの寸法)が抜き勾配分増加することになり、結果として重量増加を招くことになる。上述した公報に記載の変速機ケースでは、こうした点については何ら言及されておらず、重量低減という点において、なお改良の余地がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、重量増加を抑制しながら潤滑性能の向上を図ることができる変速機ケースおよびこれを備える変速機を提供することを目的の一つとする。
本発明の変速機ケースおよびこれを備える変速機は、上述の目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明に係る変速機ケースの好ましい形態によれば、回転軸や歯車を含む変速機の構成要素を収容するよう構成されると共に、車両搭載状態において下側となる底面に潤滑油が貯留される変速機ケースが構成される。当該変速機は、一端が開口された略筒状に形成され、変速機の構成要素が収容される収容空間を構成する周壁部を備えている。周壁部には、収容空間に突出する態様で凹部が設けられている。そして、当該凹部は、開口側から当該開口とは反対側に向かって延在するように構成されている。
本発明における「略一定」とは、典型的には、底面対向壁部の厚さ方向寸法が当該底面対向壁部の延在方向に亘って同一に形成される態様がこれに該当するが、底面対向壁部の厚さ方向寸法が当該底面対向壁部の延在方向に亘って概ね一定となるように形成される態様を好適に包含する。
本発明によれば、収容空間に突出する態様で周壁部に設けた凹部が、周壁部の開口側から当該開口とは反対側に向かって延在する構成、換言すれば、収容空間に突出状に設けた部分が周壁部の外部から肉抜きされる(中空にされる)と共に、周壁部の開口側から当該開口とは反対側に向かって延在する構成であるため、当該突出状の凹部を利用することによって、潤滑油が必要な箇所(変速機の構成要素)に潤滑油を誘導することができる。なお、変速機ケースを鋳造成型する場合であって、当該変速機ケースの収容空間に突出状に設けた部分(凹部)に、延在方向に沿う方向の抜き勾配を設ける必要がある場合であっても、当該突出状に設けた部分が凹部として構成されているため(肉抜きされている(中空にされている)ため)、開口とは反対側に向かうに伴って当該突出部分の厚み寸法が増加することを抑制できる。これにより、変速機ケースの重量が増加することを良好に抑制しながら、潤滑性能の向上を図ることができる。
本発明に係る変速機ケースの更なる形態によれば、凹部を構成する壁部のうち変速機ケースの底面に対向する底面対向壁部の厚み寸法が、凹部の延在方向に亘って略一定となるように構成されている。
本形態によれば、底面対向壁部の厚み寸法を凹部の延在方向に亘って必要最低限の厚みに設定できるため、より重量低減効果に資する。
本発明に係る変速機ケースの更なる形態によれば、凹部は、突出先端部に変速機ケースの底面に向かって延出された延出部を有している。
本形態によれば、周壁部の内周面と延出部を含む凹部(特に、底面対向壁部)とによって逆U字状の領域が構成されるため、当該領域に送り込まれる潤滑油を潤滑油が必要な箇所に効率的に誘導することができる。これにより、潤滑性能をより向上させることができる。
本発明に係る変速機ケースの更なる形態によれば、凹部は、変速機ケースに潤滑油が充填された際に、少なくとも延出部が、静的な状態における潤滑油の油面よりも下方に配置されるように構成されている。ここで、本発明における「静的な状態における潤滑油の油面」とは、典型的には、本発明に係る変速機ケースを有する変速機を搭載した車両が平坦路で停車している際や、当該車両が登坂路で停車している際における潤滑油の油面の状態がこれに該当する。
本形態によれば、少なくとも油面が静的な状態においては、上述した逆U字状の領域に送り込まれる潤滑油の当該領域外への漏出(飛散)を抑制することができる。これにより、潤滑性能のより一層の向上を図ることができる。
本発明に係る変速機ケースの更なる形態によれば、底面対向壁部は、開口側から当該開口とは反対側に向かうに伴い下り傾斜を有するように構成されている。
本形態によれば、上述した逆U字状の領域に送り込まれた潤滑油を、開口側から当該開口とは反対側に向かって良好に誘導することができる。これにより、潤滑が必要な部位であって、開口側から遠い位置に配置された部位であっても潤滑油を良好に誘導することができる。
本発明に係る変速機の好ましい形態によれば、上述したいずれかの態様の本発明に係る変速機ケースと、入力軸と、カウンタ軸と、出力軸と、入力軸上に配置された第1歯車と、カウンタ軸上に配置されると共に第1歯車と噛合うように構成された第2歯車と、カウンタ軸上配置されると共に変速機ケースに溜められた潤滑油に少なくとも一部が浸漬するように構成された回転部材と、を備えている。変速機ケースは、潤滑油を貯留可能に構成されている。入力軸は、当該変速機ケースに回転可能に支持されている。カウンタ軸は、当該入力軸に平行配置されると共に変速機ケースに回転可能に支持されている。出力軸は、入力軸と同軸線上に配置されると共に変速機ケースに回転可能に支持されている。第1歯車は、入力軸上であって変速機ケースの開口寄りの位置に配置されている。回転部材は、カウンタ軸上であって第2歯車に関して変速機ケースの開口側とは反対側において第2歯車から離れた位置に配置されている。そして、回転部材によって掻き上げられた潤滑油を、収容空間に突出する態様で周壁部に設けられた凹部によって、第2歯車まで誘導するように構成されている。
本発明によれば、上述したいずれかの態様の本発明に係る変速機ケースを備えるから、本発明の変速機ケースが奏する効果と同様の効果、例えば、重量増加を抑制しながら潤滑性能の向上を図ることができる効果などを奏することができる。これにより、外力によって潤滑油の油面が傾斜して第2歯車側の潤滑油量が不足するような状態が生じても、回転部材によって掻き上げられる潤滑油を、収容空間に突出する態様で周壁部に設けた凹部を利用して第2歯車側に誘導して、第2歯車側の潤滑油不足を防止することができる。
本発明に係る変速機の更なる形態によれば、変速機ケースに設置されるように構成されたオイルガータをさらに備えている。当該オイルガータは、凹部の延出部の直下において当該延出部の延在方向に沿って延在するように構成されている。そして、当該オイルガータは、回転部材によって掻き上げられ周壁部の内周面から延出部を伝って滴下する潤滑油を捕集して、第2歯車まで誘導するように構成されている。
本形態によれば、回転部材により掻き上げられた潤滑油を、収容空間に突出する態様で周壁部に設けた凹部を利用して第2歯車側に誘導するのみならず、周壁部の内周面から延出部を伝って滴下する潤滑油をオイルガータによって捕集して、第2歯車側に誘導する構成であるため、より効果的かつ効率的に第2歯車側に潤滑油を供給することができる。これにより、潤滑性能をより一層向上することができる。
本発明によれば、重量増加を抑制しながら潤滑性能の向上を図ることができる。
本発明の実施の形態に係る変速機ケース10を備える変速機1の構成の概略を示す断面図である。 ケース本体12を長手方向に直交する方向の一方から見た側面図である。 ケース本体12を取付面23側から見た説明図である。 図2の矢印E部を拡大して示す拡大図である。 図2のA−A断面を示す断面図である。 図2のB−B断面を示す断面図である。 図2のC−C断面を示す断面図である。 図2のD−D断面を示す断面図である。 オイルガータ50が取り付けられたケース本体12を取付面23側から見た説明図である。 図9のF−F断面を示す断面図である。 5速駆動ギヤG5、6速駆動ギヤG6およびシンクロ機構S3によって掻き上げられる潤滑油の様子を示す説明図である。 変速機1を搭載した車両が登坂路で停車した際の潤滑油の油面の様子を示す説明図である。 変速機1を搭載した車両が登坂路を走行した際の潤滑油の油面の様子を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
変速機1は、図1に示すように、入力軸2と、入力軸2に平行配置されたカウンタ軸4と、入力軸2に同軸状に配置された出力軸6と、入力軸2とカウンタ軸4とを接続するリダクションギヤ機構RGMと、入力軸2またはカウンタ軸4と出力軸6とを接続する変速機構TMと、これらを収容する本発明の実施の形態に係る変速機ケース10と、を備えている。入力軸2、カウンタ軸4および出力軸6は、本発明における「回転軸」に対応し、入力軸2、カウンタ軸4、出力軸6、リダクションギヤ機構RGM、変速機構TMおよび後述するベアリング(図示せず)は、本発明における「変速機の構成要素」に対応する実施構成の一例である。
なお、本実施の形態では、説明の便宜上、変速機1の長手方向における入力軸2が配置された側(図1における紙面下側)を「前側」ないし「前方」として規定し、出力軸6が配置された側(図1における紙面上側)を「後側」ないし「後方」として規定する。また、変速機1が車載された状態における上側(図1における紙面左側)を「上側」ないし「上方」として規定し、変速機1が車載された状態における下側(図1における紙面右側)を「下側」ないし「下方」として規定する。
入力軸2は、クラッチCLを介してエンジン(図示せず)の動力が入力されるシャフトであり、図示しないベアリングを介して変速機ケース10のうち後述するケース本体12に回転可能に支持されている(図1参照)。入力軸2の後端部分(クラッチCLが配置される側とは反対側の部分)には、図1に示すように、リダクションドライブギヤRGが一体形成されている。
カウンタ軸4は、図1に示すように、前端部および後端部がそれぞれ図示しないベアリングを介して変速機ケース10に回転可能に支持されている。具体的には、カウンタ軸4の前端部がケース本体12に支持され、カウンタ軸4の後端部が変速機ケース10のうち後述するエクステンションケース14に支持されている。
また、カウンタ軸4の前端部には、図1に示すように、リダクションドライブギヤRGと噛み合うリダクションドリブンギヤRG’が一体形成されている。リダクションドリブンギヤRG’のギヤ径は、リダクションドライブギヤRGのギヤ径よりも大きく形成されている。これにより、入力軸2の回転数が減速されてカウンタ軸4に伝達される。リダクションドリブンギヤRG’とリダクションドライブギヤRGとによって、リダクションギヤ機構RGMが構成される。
出力軸6は、動力を出力するためのシャフトであり、図1に示すように、前端部が入力軸2の内部に挿入され、図示しないパイロットベアリングを介して入力軸2に回転可能に支持されると共に、後端部が図示しないプロペラシャフトのスリーブヨークを介してエクステンションケース14に支持されている。なお、出力軸6の中間部(前端部と後端部との間の部分であって、後端部寄りの部分)は、図示しないアダプタープレートに回転可能に支持されている。換言すれば、出力軸6は、両端部と中間部との3点において支持されている。
変速機構TMは、図1に示すように、カウンタ軸4に設けられた複数の駆動ギヤG2,G3,G5,G6,Grevと、当該駆動ギヤG2,G3,G5,G6,Grevと噛み合うと共に出力軸6に設けられた複数の被駆動ギヤG2’,G3’,G5’,G6’,Grev’と、駆動ギヤG2,G3,G5,G6,Grevまたは被駆動ギヤG2’,G3’,G5’,G6’,Grev’のうち、カウンタ軸4または出力軸6と相対回転可能に設けられたギヤ(遊転ギヤ)をカウンタ軸4または出力軸6に選択的に固定する複数のシンクロ機構S1,S2,S3,S4と、から構成されている。なお、駆動ギヤGrev(後述するリバース駆動ギヤGrev)と被駆動ギヤGrev’(後述するリバース被駆動ギヤGrev’)とは、図示しないアイドラギヤを介して間接的に噛み合っている。駆動ギヤG2,G3,G5,G6,Grev、リダクションドライブギヤRG、被駆動ギヤG2’,G3’,G5’,G6’,Grev’およびリダクションドリブンギヤRG’は、本発明における「歯車」に対応する実施構成の一例である。また、リダクションドライブギヤRGは、本発明における「第1歯車」に対応し、リダクションドリブンギヤRG’は、本発明における「第2歯車」に対応する実施構成の一例である。
駆動ギヤG2,G3,G5,G6,Grevは、図1に示すように、カウンタ軸4上において前側(リダクションドリブンギヤRG’側であって図1の下側)から、3速駆動ギヤG3、6速駆動ギヤG6、5速駆動ギヤG5、2速駆動ギヤG2、1速駆動ギヤG1およびリバース駆動ギヤGrevの順に配置されている。このように、比較的径の大きな5速駆動ギヤG5や6速駆動ギヤG6、後述するシンクロ機構S3をカウンタ軸4の後側(図1の上側であって、エクステンションケース14側)に配置することによって、潤滑油の油面の状態に関わらず、比較的径の大きな5速駆動ギヤG5や6速駆動ギヤG6、後述するシンクロ機構S3の少なくとも一部が潤滑油に常に浸漬される構成としている。なお、3速駆動ギヤG3、2速駆動ギヤG2、1速駆動ギヤG1およびリバース駆動ギヤGrevがカウンタ軸4に一体形成あるいはスプライン嵌合により固定された固定ギヤとして構成されており、5速駆動ギヤG5および6速駆動ギヤG6がカウンタ軸4に対して相対回転可能に配置された遊転ギヤとして構成されている。ここで、5速駆動ギヤG5、6速駆動ギヤG6、シンクロ機構S3は、本発明における「回転部材」に対応する実施構成の一例である。
被駆動ギヤG2’,G3’,G5’,G6’,Grev’は、出力軸6上において前(リダクションドライブギヤRG側であって図1の下側)から、3速被駆動ギヤG3’、6速被駆動ギヤG6’、5速被駆動ギヤG5’,2速被駆動ギヤG2’、1速被駆動ギヤG1’およびリバース被駆動ギヤGrev’の順に配置されている。なお、3速被駆動ギヤG3’,2速被駆動ギヤG2’、1速被駆動ギヤG1’およびリバース被駆動ギヤGrev’が出力軸6に対して相対回転可能に配置された遊転ギヤとして構成されており、5速被駆動ギヤG5’および6速被駆動ギヤG6’が出力軸6にスプライン嵌合により固定された固定ギヤとして構成されている。
シンクロ機構S1は、出力軸6上の1速被駆動ギヤG1’と2速被駆動ギヤG2’との間に配置されており、シンクロ機構S2は、出力軸6上のリダクションドライブギヤRGと3速駆動ギヤG3との間に配置されており、シンクロ機構S3は、カウンタ軸4上の5速駆動ギヤG5と6速駆動ギヤG6との間に配置されており、シンクロ機構S4は、出力軸6の後端(図1における上側)、即ち、プロペラシャフトのスリーブヨークが嵌合される出力軸6のスプライン部90とリバース被駆動ギヤGrev’との間に配置されている。
シンクロ機構S1によって1速被駆動ギヤG1’あるいは2速被駆動ギヤG2’が出力軸6に固定されることにより、入力軸2からカウンタ軸4に伝達された動力が1速あるいは2速に相当するトルクに変換されて出力軸6に伝達される。同様に、シンクロ機構S2によって3速被駆動ギヤG3’が出力軸6に固定されることにより、入力軸2からカウンタ軸4に伝達された動力が3速に相当するトルクに変換されて出力軸6に伝達され、シンクロ機構S3によって5速駆動ギヤG5あるいは6速駆動ギヤG6がカウンタ軸4に固定されることにより、入力軸2からカウンタ軸4に伝達された動力が5速あるいは6速に相当するトルクに変換されて出力軸6に伝達される。なお、シンクロ機構S2は、リダクションドライブギヤRG(入力軸2)を出力軸6に固定、即ち、入力軸2と出力軸6とを直結することにより、エンジンからの動力がそのまま出力軸6に伝達される(4速に相当)。 また、シンクロ機構S4によってリバース被駆動ギヤGrev’が出力軸6に固定されることにより、入力軸2の回転がリバース駆動ギヤGrev、図示しないリバースアイドラギヤおよびリバース被駆動ギヤGrev’を介して出力軸6に伝達され、入力軸2の回転方向と出力軸6の回転方向とが同じとなってリバースが確立される。
変速機ケース10は、図1に示すように、ケース本体12と、ケース本体12に図示しないボルトなどで締結されるエクステンションケース14と、から構成されている。変速機ケース10の下方の底面には、潤滑油が貯留される。当該貯留された潤滑油によって、入力軸2やカウンタ軸4、出力軸6、リダクションギヤ機構RGM、変速機構TM、図示しないベアリングなどの変速機1の構成要素が潤滑される。
ケース本体12は、図1に示すように、クラッチCL(図1参照)を収容するためのクラッチハウジング部12aと、クラッチハウジング部12aに一体に形成された本体部12bと、から構成されている。
クラッチハウジング部12aは、一端側(本体部12bが接続された側とは反対側)が開口された略椀形状に構成されている(図2参照)。
本体部12bは、長手方向の一端側(クラッチハウジング部12aが接続された側とは反対側)が開口された略筒形状に構成され(図1参照)、入力軸2やカウンタ軸4、出力軸6、リダクションギヤ機構RGM、変速機構TM、図示しないベアリングなどの変速機1の構成要素を収容するための収容空間80の主要部を構成する周壁部22を有しており(図3および図4参照)、変速機1が車両に搭載された状態において下側に配置される周壁部22の底面22bには、変速機1の構成要素を潤滑するための潤滑油が貯留される。周壁部22の開口側端部には、エクステンションケース14を取り付け固定するための取付面23が設けられている。
また、周壁部22のうち、変速機1を搭載した車両が前進走行する際の駆動ギヤG2,G3,G5,G6,Grevの回転方向における回転方向先側、換言すれば、駆動ギヤG2,G3,G5,G6,Grevの回転に伴って掻き上げられる潤滑油が飛散される側に配置される周壁部22a(周壁部22を取付面23側(図2の右側)から見た場合に左側(図3の左側)に配置される周壁部22a)には、図4に示すように、鋳抜き凹部24が設けられている。鋳抜き凹部24は、本発明における「凹部」に対応する実施構成の一例である。
当該鋳抜き凹部24は、図3、図5、図6、図7および図8に示すように、収容空間80に突出する態様で設けられており、図4に示すように、周壁部22の開口側(取付面23側)から開口とは反対側(クラッチハウジング部12a側)に亘って延在するように構成されている。より具体的には、鋳抜き凹部24は、カウンタ軸4が変速機ケース10に支持された状態において、2速駆動ギヤG2が配置される位置に対応する位置からリダクションドリブンギヤRG’が配置される位置に対応する位置まで延在している。
また、当該鋳抜き凹部24は、変速機ケース10を鋳造成型する際に、鋳型により鋳抜くことにより成型され、図4に示すように、長手方向に直交する方向の周壁面22a側から見た場合に、略直角台形状に形成されている。より具体的には、凹部24は、周壁部22の底面22b側を向き、かつ、周壁部22の開口側(取付面23側)から開口とは反対側(クラッチハウジング部12a側)に向かうに伴って下り傾斜となる斜辺を有する略直角台形状に形成されている。
鋳抜き凹部24の突出先端部、より具体的には、鋳抜き凹部24を構成する壁部のうち下側(図3、図5、図6、図7および図8の下側)、即ち、底面22b寄りに設けられる底面対向壁部24aの突出先端部には、図3、図5、図6、図7および図8に示すように、底面22bに向かって延出する延出リブ26が設けられている。当該延出リブ26は、鋳抜き凹部24(底面対向壁部24a)の延在方向に亘って延在するように構成されている。周壁部22の内周面と、延出リブ26を含む底面対向壁部24aの下面24a’と、によって略逆U字状の領域URが、鋳抜き凹部24(底面対向壁部24a)および延出リブ26の延在方向に亘って構成されている(図5、図6、図7および図8参照)。延出リブ26は、本発明における「延出部」に対応する実施構成の一例である。
なお、鋳抜き凹部24は、図12に示すように、周壁部22aのうち、変速機1を搭載した車両が登坂路で停車した状態における潤滑油の油面SOLよりも下方に延出リブ26が配置されるような高さ位置、即ち、少なくとも延出リブ26が油面SOLに浸漬されるような高さ位置に設けられている。
また、延出リブ26を含む底面対向壁部24aは、図10に示すように、周壁部22の開口側(取付面23側)から開口とは反対側(クラッチハウジング部12a側)に向かうに伴って下り傾斜を有する形状に構成されている。当該傾斜角は、鋳抜き凹部24の斜辺の傾斜角とほぼ同じ角度に設定されている。換言すれば、底面対向壁部24aは、鋳抜き凹部24の斜辺に平行に延在するように構成されている。これにより、底面対向壁部24aの厚み方向の寸法が、延在方向に亘って略一定(同じ寸法)となっている。また、図5、図6、図7および図8に示すように、延出リブ26も延在方向に亘って略一定の高さ(底面対向壁部24aからの突出量)となるように構成されている。
こうして構成された本体部12bの周壁部22には、図5、図6、図7、図8、図9および図10に示すように、オイルガータ50が設置される。当該オイルガータ50は、延出リブ26の長手方向における長さとほぼ同じ長さを有する樋状部材として構成されており、開口が延出リブ26の直下に位置する状態で、かつ、延出リブ26(底面対向壁部24a)の傾斜とほぼ同じ傾斜をもって変速機ケース10(ケース本体12)に取り付けられる。即ち、オイルガータ50は、延出リブ26(底面対向壁部24a)とほぼ平行に配置される。
エクステンションケース14は、図1に示すように、前方側(本体部12の取付面23に締結される側であって、図1における下側)が開口されており、前方側から後方側(図1における上側)に向かって外形が漸次縮径される略円錐形状に構成されている。エクステンションケース14によって、図示しないプロペラシャフトのスリーブヨークが軸方向移動可能に支持される。
次に、こうして構成された変速機1に貯留された潤滑油の動き、特に、変速機ケース10の後側(図12の上側であって、エクステンションケース14側)に潤滑油が偏るような外力が潤滑油に作用する際、例えば、変速機1を搭載した車両が登坂路を走行する際の潤滑油の動きについて説明する。変速機1を搭載した車両が登坂路を走行する場合、変速機1は、図12に示すように、水平線HLに対して前側(図12の下側であって、クラッチハウジング部12a側)が後側(図12の上側であって、エクステンションケース14側)よりも鉛直方向において上方(図12の左側)となるように傾斜される。
ここで、変速機1を搭載した車両が登坂路で停車した状態における潤滑油の静的な油面SOLは、図12に示すように、水平線HLとほぼ平行な状態となる。即ち、登坂路において、油面が静的な状態では、潤滑油は変速機ケース10の後側(図12の上側であって、エクステンションケース14側)に偏った状態となる。換言すると、変速機1の各軸(入力軸2、カウンタ軸4および出力軸6)の軸線方向に関して、変速機ケース10の後側(図12の上側であって、エクステンションケース14側)における油面が、変速機ケース10の前側(図12の下側であって、クラッチハウジング部12a側)における油面よりも高くなる。
これにより、変速機ケース10の前側(図12の下側であって、クラッチハウジング部12a側)に配置されたリダクションドリブンギヤRG’側の潤滑油量が不足して、当該リダクションドリブンギヤRG’が潤滑油に浸漬されない状態が生じ得る。なお、当該状態において、鋳抜き凹部24の延出リブ26は、延在方向の全域に亘って油面SOLよりも下方に配置されている。
当該状態で変速機1を搭載した車両が走行すると(登坂路走行すると)、入力軸2やカウンタ軸4の回転に応じて駆動ギヤG3,G5,G6やリダクションドリブンギヤRG’、シンクロ機構S3などが回転され、当該駆動ギヤG3,G5,G6やリダクションドリブンギヤRG’、シンクロ機構S3などの回転に伴って潤滑油が掻き上げられる。このように、駆動ギヤG3,G5,G6やリダクションドリブンギヤRG’、シンクロ機構S3などによって潤滑油が掻き上げられることにより、図13に示すように、変速機ケース10の前側(図13の下側であって、クラッチハウジング部12a側)の油面がさらに低下して、リダクションドリブンギヤRG’側の潤滑油量がさらに不足する状態が生じ得る。
しかしながら、本実施の形態では、比較的径の大きな5速駆動ギヤG5や6速駆動ギヤG6、シンクロ機構S3の少なくとも一部が常に潤滑油に浸漬される構成であるため、図11に示すように、当該5速駆動ギヤG5や6速駆動ギヤG6、シンクロ機構S3によって潤滑油が掻き上げられ、掻き上げられた潤滑油が周壁部22の内周面と延出リブ26を含む底面対向壁部24aの下面24a’とによって構成された略逆U字状の領域URに流れ込み、延出リブ26を含む底面対向壁部24aによって変速機ケース10の前側、即ち、リダクションドリブンギヤRG’側に誘導される。これにより、リダクションドリブンギヤRG’側の潤滑油量が不足することを良好に防止することができる。この結果、潤滑油性能が向上する。
ここで、延出リブ26が油面SOLよりも下方に配置される構成であるため、領域URに流れ込んだ潤滑油が当該領域URの外側に飛散されることを良好に防止し得るため、効率的かつ効果的に潤滑油をリダクションドリブンギヤRG’側に誘導することができる。
また、延出リブ26を含む底面対向壁部24aが変速機ケース10の前側(クラッチハウジング部12a側)、即ち、リダクションドリブンギヤRG’側に向かうに伴って下り傾斜を有する構成であるため、領域URに流れ込んだ潤滑油をより効果的にリダクションドリブンギヤRG’側に誘導することができる。
さらに、5速駆動ギヤG5や6速駆動ギヤG6、シンクロ機構S3によって掻き上げられ飛散した潤滑油のうち、変速機ケース10(周壁部22)の内周面から延出リブ26を伝って滴下する潤滑油をオイルガータ50で捕集して、リダクションドリブンギヤRG’側に誘導することができるため、リダクションドリブンギヤRG’側の潤滑油量不足をより効果的に防止し得る。これにより、潤滑性能をより一層向上することができる。
なお、鋳抜き凹部24を収容空間80に突出する態様で設ける構成であるため、ケース本体12を鋳造成型する場合であって、当該収容空間80に突出する部分に、延在方向に沿う方向の抜き勾配を設ける必要がある場合であっても、当該収容空間80に突出する部分の厚み寸法が、延在方向において増加することを防止することができ。これにより、変速機ケース10の重量が増加することを良好に防止し得る。
本実施の形態では、変速機ケース10の後側(エクステンションケース14側)に潤滑油が偏るような外力が潤滑油に作用する最も顕著な場合として変速機1を搭載した車両が登坂走行する際を例に説明したが、例えば、当該車両が加速走行することによって潤滑油が変速機ケース10の後側(エクステンションケース14側)に偏る場合についても、上述した効果と同様の効果、即ち、5速駆動ギヤG5や6速駆動ギヤG6、シンクロ機構S3によって潤滑油が掻き上げられた潤滑油を、延出リブ26を含む底面対向壁部24aによって変速機ケース10の前側、即ち、リダクションドリブンギヤRG’側に誘導して、リダクションドリブンギヤRG’側の潤滑油量不足を防止することができる効果、および、延出リブ26を伝って滴下する潤滑油をオイルガータ50で捕集して、リダクションドリブンギヤRG’側に誘導して、リダクションドリブンギヤRG’側の潤滑油量不足を防止することができる効果を奏することは言うまでもない。
もとより、変速機1を搭載した車両が平担路を定常走行する際には、潤滑油の油面が傾斜することがないため、リダクションドリブンギヤRG’側の潤滑油量不足は生じ難くい。しかしながら、この場合であっても、5速駆動ギヤG5や6速駆動ギヤG6、シンクロ機構S3によって潤滑油が掻き上げられた潤滑油が、延出リブ26を含む底面対向壁部24aによってリダクションドリブンギヤRG’側に誘導されると共に、延出リブ26を伝って滴下する潤滑油がオイルガータ50によってリダクションドリブンギヤRG’側に誘導される。
以上説明した本発明の実施の形態に係る変速機1によれば、ケース本体12の本体部12bを構成する周壁部22に、当該周壁部22の開口側から当該開口とは反対側に向かって延在する鋳抜き凹部24を収容空間80に突出する態様で設け、5速駆動ギヤG5や6速駆動ギヤG6、シンクロ機構S3によって掻き上げられた潤滑油を当該鋳抜き凹部24を構成する底面対向壁部24aを利用してリダクションドリブンギヤRG’側に誘導する構成であるため、重量増加を抑制しながら潤滑性能の向上を図ることができる。
また、本発明の実施の形態に係る変速機1によれば、底面対向壁部24aの厚み方向の寸法を延在方向に亘って略一定(同じ寸法)とする構成であるため、底面対向壁部24aの厚み寸法を延在方向に亘って必要最低限の厚みに設定することができる。これにより、より一層重量低減を図ることができる。
さらに、本発明の実施の形態に係る変速機1によれば、底面対向壁部24aの突出先端部に延出リブ26を設けて、周壁部22の内周面と延出リブ26を含む底面対向壁部24aの下面24a’とによって略逆U字状の領域URを構成すると共に、変速機1を搭載した車両が登坂路で停車した状態における潤滑油の油面SOLよりも下方に当該延出リブ26を配置する構成であるため、潤滑油をより効率的かつ効果的にリダクションドリブンギヤRG’側に誘導することができる。
また、本発明の実施の形態に係る変速機1によれば、延出リブ26を含む底面対向壁部24aが、変速機ケース10の前側(クラッチハウジング部12a側)に向かうに伴って下り傾斜を有する構成であるため、潤滑油をより効果的にリダクションドリブンギヤRG’側に誘導することができる。
本実施の形態では、底面対向壁部24aの厚み寸法を延在方向に亘って略一定としたが、これに限らない。
本実施形態では、底面対向壁部24aの突出先端部に延出リブ26を設ける構成としたが、当該延出リブ26は無くても良い。この場合、底面対向壁部24aの下面24a’を、変速機1を搭載した車両が登坂路で停車した状態における潤滑油の油面SOLよりも下方に配置するように構成することが望ましい。
本実施形態では、底面対向壁部24aおよび延出リブ26が、周壁部22の開口側から当該開口と反対側に向かって下り傾斜を有する構成としたが、底面対向壁部24aおよび延出リブ26は傾斜していなくても良い。
本実施形態は、本発明を実施するための形態の一例を示すものである。したがって、本発明は、本実施形態の構成に限定されるものではない。
1 変速機(変速機)
2 入力軸(回転軸、変速機の構成要素、入力軸)
4 カウンタ軸(回転軸、変速機の構成要素、カウンタ軸)
6 出力軸(回転軸、変速機の構成要素、出力軸)
10 変速機ケース(変速機ケース)
12 ケース本体
12a クラッチハウジング部
12b 本体部
14 エクステンションケース
22 周壁部(周壁部)
22a 周壁部(周壁部)
22b 底面(底面)
23 取付面
24 鋳抜き凹部(凹部)
24a 底面対向壁部(底面対向壁部)
24a’ 下面
26 延出リブ(延出部)
50 オイルガータ(オイルガータ)
80 収容空間(収容空間)
RGM リダクションギヤ機構(変速機の構成要素)
TM 変速機構(変速機の構成要素)
RG リダクションドライブギヤ(歯車、変速機の構成要素、第1歯車)
RG’ リダクションドリブンギヤ(歯車、変速機の構成要素、第2歯車)
G1 駆動ギヤ、1速駆動ギヤ(歯車)
G2 駆動ギヤ、2速駆動ギヤ(歯車)
G3 駆動ギヤ、3速駆動ギヤ(歯車)
G5 駆動ギヤ、5速駆動ギヤ(歯車、回転部材)
G6 駆動ギヤ、6速駆動ギヤ(歯車、回転部材)
Grev 駆動ギヤ、リバース駆動ギヤ(歯車)
G1’ 被駆動ギヤ、1速被駆動ギヤ(歯車)
G2’ 被駆動ギヤ、2速被駆動ギヤ(歯車)
G3’ 被駆動ギヤ、3速被駆動ギヤ(歯車)
G5’ 被駆動ギヤ、5速被駆動ギヤ(歯車)
G6’ 被駆動ギヤ、6速被駆動ギヤ(歯車)
Grev’ 被駆動ギヤ、リバース被駆動ギヤ(歯車)
S1 シンクロ機構(変速機の構成要素)
S2 シンクロ機構(変速機の構成要素)
S3 シンクロ機構(変速機の構成要素、回転部材)
S4 シンクロ機構(変速機の構成要素)
CL クラッチ
SOL 油面
HL 水平線
UR 領域

Claims (7)

  1. 回転軸や歯車を含む変速機の構成要素を収容するよう構成されると共に、車両搭載状態において下側となる底面に潤滑油が貯留される変速機ケースであって、
    一端が開口された略筒状に形成され、前記構成要素が収容される収容空間を構成する周壁部を備え、
    前記周壁部には、前記収容空間に突出する態様で凹部が設けられており、
    該凹部は、前記開口側から該開口とは反対側に向かって延在するよう構成されている
    変速機ケース。
  2. 前記凹部を構成する壁部のうち前記底面に対向する底面対向壁部の厚み寸法が該凹部の延在方向に亘って略一定となるよう構成されている
    請求項1に記載の変速機ケース。
  3. 前記凹部は、突出先端部に前記底面に向かって延出された延出部を有している
    請求項1または2に記載の変速機ケース。
  4. 前記凹部は、前記変速機ケースに潤滑油が充填された際に、少なくとも前記延出部が、静的な状態における前記潤滑油の油面よりも下方に配置されるよう構成されている
    請求項3に記載の変速機ケース。
  5. 前記底面対向壁部は、前記開口側から該開口とは反対側に向かうに伴い下り傾斜を有するよう構成されている
    請求項2ないし4のいずれか1項に記載の変速機ケース。
  6. 潤滑油を貯留可能に構成された請求項1ないし4のいずれか1項に記載の変速機ケースと、
    該変速機ケースに回転可能に支持された入力軸と、
    前記入力軸に平行配置されると共に前記変速機ケースに回転可能に支持されたカウンタ軸と、
    前記入力軸と同軸線上に配置されると共に前記変速機ケースに回転可能に支持された出力軸と、
    前記入力軸上であって前記変速機ケースの開口寄りの位置に配置された第1歯車と、
    前記カウンタ軸上に配置されると共に前記第1歯車と噛合うよう構成された第2歯車と、
    前記カウンタ軸上であって前記第2歯車に関して前記開口側とは反対側において前記第2歯車から離れた位置に配置されると共に、前記変速機ケースに溜められた潤滑油に少なくとも一部が浸漬するよう構成された回転部材と、
    を備え、
    前記回転部材によって掻き上げられた潤滑油を、前記収容空間に突出する態様で前記周壁部に設けられた前記凹部によって、前記第2歯車まで誘導するよう構成されている
    変速機。
  7. 前記変速機ケースに設置されるよう構成されたオイルガータをさらに備え、
    該オイルガータは、前記延出部の直下において該延出部の延在方向に沿って延在するよう構成されており、前記回転部材によって掻き上げられ前記周壁部の内周面から前記延出部を伝って滴下する前記潤滑油を捕集して、前記第2歯車まで誘導するよう構成されている
    請求項3ないし5のいずれか1項に従属する請求項6に記載の変速機。
JP2017169917A 2017-09-05 2017-09-05 変速機ケースおよびこれを備える変速機 Active JP6925207B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017169917A JP6925207B2 (ja) 2017-09-05 2017-09-05 変速機ケースおよびこれを備える変速機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017169917A JP6925207B2 (ja) 2017-09-05 2017-09-05 変速機ケースおよびこれを備える変速機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019044897A true JP2019044897A (ja) 2019-03-22
JP6925207B2 JP6925207B2 (ja) 2021-08-25

Family

ID=65814066

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017169917A Active JP6925207B2 (ja) 2017-09-05 2017-09-05 変速機ケースおよびこれを備える変速機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6925207B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020085145A (ja) * 2018-11-27 2020-06-04 マツダ株式会社 変速機の潤滑構造
JP2020085045A (ja) * 2018-11-19 2020-06-04 マツダ株式会社 動力伝達装置の潤滑構造

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020085045A (ja) * 2018-11-19 2020-06-04 マツダ株式会社 動力伝達装置の潤滑構造
JP2020085145A (ja) * 2018-11-27 2020-06-04 マツダ株式会社 変速機の潤滑構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP6925207B2 (ja) 2021-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2014155934A1 (ja) 変速機の潤滑構造
JP2016003761A (ja) 変速機の潤滑構造
JP6332360B2 (ja) 動力伝達装置の潤滑構造
JP2017227321A (ja) 車両用変速機
JP2019044897A (ja) 変速機ケースおよびこれを備える変速機
JP4971264B2 (ja) 潤滑装置およびそれを備えた変速機
JP5952665B2 (ja) 動力伝達装置の潤滑・ブリーザ構造
JP6407680B2 (ja) オイルガータおよびこれを備える変速機
JP2011064211A (ja) 変速機
WO2014033940A1 (ja) オイルガータおよびこれを備える変速機
JP6439995B2 (ja) 変速機ケースおよびこれを備える変速機
JP5800401B2 (ja) 変速機
JP6593249B2 (ja) 変速機の潤滑構造
JP5246007B2 (ja) デファレンシャル機構の潤滑構造
JP5312622B2 (ja) 変速機
JP2019027495A (ja) オイル供給装置
JP2018031447A (ja) 動力伝達装置
JP2017215018A (ja) 変速機
JP6361632B2 (ja) 変速機の潤滑構造
EP3252346B1 (en) Oil gutter and transmission provided with same
JP6407681B2 (ja) オイルガータおよびこれを備える変速機
JP6460597B2 (ja) オイルガータおよび潤滑構造ならびに変速機
JP7267987B2 (ja) オイル供給構造
JP7310400B2 (ja) 変速機の潤滑構造
JP7135781B2 (ja) 変速機のケース構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200720

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210510

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210630

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210802

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210803

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6925207

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350