JP3073539B2 - 変速機の潤滑構造 - Google Patents

変速機の潤滑構造

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JP3073539B2 JP03051675A JP5167591A JP3073539B2 JP 3073539 B2 JP3073539 B2 JP 3073539B2 JP 03051675 A JP03051675 A JP 03051675A JP 5167591 A JP5167591 A JP 5167591A JP 3073539 B2 JP3073539 B2 JP 3073539B2
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    • F16H57/043Guidance of lubricant within rotary parts, e.g. axial channels or radial openings in shafts

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディファレンシャルの
リングギヤによりかき上げられた潤滑油を変速機側に導
いて変速機の潤滑に供するようにした変速機の潤滑構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両に搭載される変速機においては、通
常、ディファレンシャルのリングギヤがかき上げる潤滑
油を変速機側に導いて潤滑を行うようになっている。例
えば、実開昭61−40552号公報では、かき上げら
れた潤滑油をオイルパスにより駆動シャフトを支持する
軸受に導く構成が開示されている。この構成によれば、
変速ギヤ等によりかき上げられた潤滑油が直接かかるこ
とのない上記軸受に対しても潤滑油を供給することがで
きる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年におい
ては、潤滑油がギヤ等の抵抗となって駆動損失が生じる
といった理由から潤滑油の量を減らす傾向にある。
【0004】これに対し、上記従来の構成では、潤滑油
の油面が比較的高く、上記軸受付近のギヤがある程度潤
滑油に浸っておれば、そのギヤによりかき上げられた潤
滑油で潤滑を行うことができるものの、上記のように潤
滑油の量を減らして油面が下がった場合には、かき上げ
による潤滑油を十分得ることができなくなるという問題
点を有している。
【0005】また、上記従来の構成では、オイルパスが
リングギヤからやや離れているため、オイルパスで受け
ることができない潤滑油がかなりある。このため、上記
のように潤滑油の油面が低下した場合、オイルパスが集
める潤滑油の量がさらに少なくなり、潤滑に必要な油量
を十分確保することができなくなるという問題も生じ
る。
【0006】本発明は、上記の事情を鑑みてなされたも
のであって、ディファレンシャルからかき上げられる潤
滑油の量をできるだけ多く集めて、潤滑油の油面が低い
場合でも十分な潤滑を行うことを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る変速機の潤
滑構造は、エンジンの出力軸に連結される主軸と、この
主軸と平行に配されて主軸の駆動力が伝達される副軸と
を備えた変速機において、上記副軸に歯車結合されるデ
ィファレンシャルのリングギヤによりかき上げられた潤
滑油を、変速機のフロント側からリア側に向かう流路を
形成してリア側に設けられた潤滑箇所に導くオイルパス
有する変速機の潤滑構造であって、以下の手段を講じて
いることを特徴としている。
【0008】すなわち、請求項1に係る変速機の潤滑構
造は、上記オイルパスに、上記ディファレンシャルのリ
ングギヤ近傍まで延出し、そのリングギヤによりかき上
げられた潤滑油を上面と下面とで受ける受け部を備え、
上記受け部の上面は受けた潤滑油を上記流路に導く一
方、上記受け部の下面は受けた潤滑油をフロント側に設
けられた潤滑箇所に導くとともに、下面で受けた潤滑油
の一部をフロント側に設けられた特定の潤滑箇所の方向
に偏向させる偏向手段を有している。
【0009】また、請求項2に係る変速機の潤滑構造
は、上記偏向手段は、上記受け部の下面で受けた潤滑油
を、上記副軸を上記ディファレンシャルに近い側で支持
する第1の軸受部の方向に偏向させる。
【0010】そして、請求項3に係る変速機の潤滑構造
は、上記受け部の下面で受けた潤滑油を、上記主軸を上
記ディファレンシャルに近い側で支持する第2の軸受部
へ導くように、上記受け部が上記第2の軸受部付近のケ
ース側に延びて形成されている。
【0011】さらに、請求項4に係る変速機の潤滑構造
は、変速機のフロント側を覆うケースの上記ディファレ
ンシャルに向けて延設される部分には上記ディファレン
シャルのリングギアの上端部近傍から上記第2の軸受部
近傍まで達する傾斜板が設けられており、上記受け部は
下面で受けた潤滑油を上記傾斜板に沿って上記第2の軸
受部に導く。
【0012】さらに、請求項5に係る変速機の潤滑構造
は、上記受け部の下面で受けた潤滑油を上記副軸を上記
ディファレンシャルに近い側で支持する第1の軸受部、
および上記主軸を上記ディファレンシャルに近い側で支
持する第2の軸受部へ導き、上記受け部の上面で受けた
潤滑油を、上記副軸を上記ディファレンシャルに遠い側
で支持する第3の軸受部、および上記主軸を上記ディフ
ァレンシャルに遠い側で支持する第4の軸受部へ導く。
【0013】さらに、請求項6に係る変速機の潤滑構造
は、上記オイルパスが、仕切り部により複数の流路に分
割されており、潤滑油を上記変速機の所定箇所に供給す
る供給口が上記各流路に設けられる一方、上記仕切り部
に上記各流路を互いに連通させる連通部が設けられてい
る。
【0014】
【作用】請求項1の構成によれば、ディファレンシャル
のリングギヤによりかき上げられた潤滑油を、ディファ
レンシャルのリングギヤ近傍まで延出した受け部を設け
ることにより、受け部の上面で受けた分をリア側の潤滑
箇所に送り込む一方、受け部の下面により従来飛散して
いた分まで受けてフロント側の潤滑箇所に送り込むこと
ができ、潤滑に供する油量を増やすことができる。
た、受け部の下面で受けた潤滑油の一部を偏向手段によ
りリア側の特定の潤滑箇所に向けて偏向させるので、複
数の潤滑箇所に潤滑油を供給することができる。それゆ
え、変速機において、潤滑油の油面が低下した場合で
も、潤滑に必要な油量を十分確保することができる。
【0015】また、請求項2の構成によれば、ディファ
レンシャルのリングギヤによりかき上げられて受け部の
下面を流れる潤滑油が、偏向手段により第1の軸受部に
向けて流れるようになり、第1の軸受部に供給される油
量が十分確保される。
【0016】そして、請求項3の構成によれば、ディフ
ァレンシャルのリングギヤによりかき上げられて受け部
の下面を流れる潤滑油が、受け部から変速機のケースに
沿って第2の軸受部に流れるようになり、第2の軸受部
に供給される油量が十分確保される。
【0017】さらに、請求項4の構成によれば、受け部
は下面で受けた潤滑油を、ディファレンシャルのリング
ギアの上端部近傍から第2の軸受部近傍まで達する傾斜
板に沿って第2の軸受部に導くので、第2の軸受部に供
給される油量が十分確保され る。
【0018】さらに、請求項5の構成によれば、受け部
の下面で受けた潤滑油を第1の軸受部および第2の軸受
部に導き、受け部の上面で受けた潤滑油を第3の軸受部
および第4の軸受部に導くので、各軸受部には潤滑に必
要な油量が供給される。
【0019】さらに、請求項6の構成によれば、受け部
で受けた潤滑油が、複数に分割された流路を流れるとと
もに、供給口から変速機の所定箇所に供給される。それ
ゆえ、変速機の所定箇所に確実に潤滑油が供給される。
【0020】
【実施例】本発明の一実施例について図1ないし図4に
基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0021】本実施例に係る変速機は、図1ないし図3
に示すように、図示しないエンジンの出力軸に直結され
るプライマリシャフト1と、このプライマリシャフト1
と平行に設けられるセカンダリシャフト2と、この変速
機各部に潤滑油を導入するオイルパス3とを備えてい
る。
【0022】主軸としてのプライマリシャフト1は、リ
ア側の端部とミッションケース4におけるほぼ中央部に
シンクロナイザ5・6が設けられるとともに、複数のギ
ヤ7〜10が外嵌されている。また、プライマリシャフ
ト1の内部には、潤滑油を流す潤滑油供給通路1aが形
成されるとともに、この潤滑油供給通路1aから外部に
通じる複数の流出路1b…が適当な間隔をおいて設けら
れている。上記潤滑油供給通路1aは、リア側に開口し
ており、この開口部にファンネル11が取り付けられて
いる。このように構成されるプライマリシャフト1は、
ミッションケース4に対し軸受12・13により回転自
在に支持されている。
【0023】副軸としてのセカンダリシャフト2は、リ
ア側からフロント側に向かって順に5速ギヤ14、4速
ギヤ15、3速ギヤ16、2速ギヤ17および1速ギヤ
18が外嵌されている。また、セカンダリシャフト2の
内部には、プライマリシャフト1と同様に潤滑油を流す
潤滑油供給通路2aが形成されるとともに、この潤滑油
供給通路2aから外部に通じる複数の流出路2b…が適
当な間隔をおいて設けられている。上記潤滑油供給通路
2aは、フロント側に開口しており、この開口部にファ
ンネル19が取り付けられている。このように構成され
るセカンダリシャフト2は、ミッションケース4に対し
軸受20・21により回転自在に支持されている。
【0024】イルパス3は、受け板22と傾斜通路2
3とを備えており、セカンダリシャフト2の上方に固定
されている。
【0025】受け部としての受け板22は、補強部24
と、導入口25と、導入通路26とからなっており、デ
ィファレンシャル27のリングギヤ28の上端部近傍に
配されている。
【0026】補強部24は、潤滑油のリングギヤ28か
ら流れてくる方向に対し傾斜して組まれたリブ24a・
24bによって形成されており、リングギヤ28の激し
い回転に対する受け板22の剛性を確保するようになっ
ている。導入口25は、リングギヤ28によりかき上げ
られた潤滑油を取り入れる入口であり、リングギヤ28
の幅とほぼ同じ幅に形成されている。導入通路26は、
補強部24の側部に沿って設けられ、導入口25から取
り入れられた潤滑油を傾斜通路23に導くようになって
いる。また、受け板22の下端面には、リングギヤ28
によりかき上げられた潤滑油を第1の軸受部としての軸
受20に導くように、潤滑油が流れてくる方向に対して
傾斜する偏向板29が取り付けられている。
【0027】傾斜通路23は、セカンダリシャフト2と
ほぼ平行に延びており、フロント側からリア側にかけて
下り傾斜となるように設けられている。この傾斜通路2
3は、図4にも示すように、仕切り部としての仕切り壁
30により2つの流路31・32に分割されている。流
路31は、一端部が受け板22の導入通路26に接続さ
れる一方、他端部で4速ギヤ15の近傍に開口するとと
もに、3速ギヤ16と2速ギヤ17との近傍にそれぞれ
供給口31a・31bが設けられている。また、流路3
2は、ミッションケース4のリア側端部に達する端部で
開口するとともに、5速ギヤ14の近傍に供給口32a
が設けられている。
【0028】上記仕切り壁30には、導入通路26と流
路31との境界部からややリア側へずれた位置に連通部
としての切り欠き30aが形成されている。この切り欠
き30aは、流路31に流れ込んだ潤滑油を流路32に
も流すようになっている。なお、切り欠き30aは、上
記の位置以外に形成してもよいが、潤滑油がその勢いで
導入通路26から直接流路32に流れ込むのを防ぐた
め、上記の境界部からずれた箇所に形成するほうが望ま
しい。
【0029】ところで、ミッションケース4には、上記
流路31の開口端部とプライマリシャフト1の潤滑油供
給通路1aとを接続する連通路4aが形成されている。
また、変速機のフロント側は、クラッチケース33で覆
われており、このクラッチケース33におけるディファ
レンシャル27に続く部分には、リングギヤ28の上端
部近傍から第2の軸受部としての軸受12近傍まで達す
る傾斜板33aが設けられている。上記受け板22は、
この傾斜板33a側に延びており、受け板22の下面側
を流れる潤滑油を傾斜板33a側へ導くようにもなって
いる。さらに、クラッチケース33には、軸受20側に
溝33bが形成されており、潤滑油の流通が可能になっ
ている。
【0030】上記の構成において、リングギヤ28によ
りかき上げられた潤滑油は、受け板22の上面側すなわ
ち導入口25に受けられる一方、受け板22の下面側に
も受けられる。受け板22の導入口25から取り入れら
れた潤滑油は、導入通路26を通じて流路31・32に
流れ込む。流路31に流れる潤滑油は、供給口31a・
31bから流れ出して3速ギヤ16および2速ギヤ17
に供給されるとともに、開口端から流れ出して第3の軸
受部としての軸受21および4速ギヤ15に供給され
る。
【0031】また、流路32に流れる潤滑油は、供給口
32aから流れ出して5速ギヤ14に供給されるととも
に、開口端から流れ出す。この潤滑油は、ミッションケ
ース4の連通路4aを通じてプライマリシャフト1の潤
滑油供給通路1aに流れ込み、流出路1bを通じてプラ
イマリシャフト1に設けられるシンクロナイザ5・6や
ギヤ7〜10や第4の軸受部としての軸受13等に供給
される。
【0032】一方、受け板22の下面側に流れる潤滑油
は、偏向板29により流れる方向が変えられて軸受20
方向へ向かう。この潤滑油は、クラッチケース33の溝
33bに沿って流れて軸受20に供給されるとともに、
ファンネル19により集められてセカンダリシャフト2
の潤滑油供給通路2aに流れ込み、図示しない1−2速
ジャーナル等に供給される。また、偏向板29により向
きが変えられずに受け板22からそのまま流れてきた潤
滑油は、傾斜板33aに沿ってプライマリシャフト1側
まで導かれて軸受12に供給される。
【0033】なお、偏向板29により流れる方向が変え
られた潤滑油と、受け板22からそのまま流れてきた潤
滑油とは、一部合流することになるが、図3に示すよう
に、プライマリシャフト1側に導かれる潤滑油は、傾斜
板33aの下端面に沿って流れる一方、セカンダリシャ
フト2側に導かれる潤滑油は、偏向板29の下側に当た
って流れる向きが変えられるようになっており、それぞ
れ流れる高さが異なっているため上記の合流による影響
は少ない。
【0034】以上述べたように、本実施例の構造では、
受け板22を有するオイルパス3により、ディファレン
シャル27のリングギヤ28によりかき上げられた潤滑
油を受け板22の上下面で受けて、従来飛散していた潤
滑油まで集めることができるようになる。また、受け板
22の上面で集めた潤滑油を流路31・32によってプ
ライマリシャフト1およびセカンダリシャフト2の一端
側に供給する一方、受け板22の下面で集めた潤滑油を
クラッチケース33の傾斜板33aや溝33bによっ
て、プライマリシャフト1およびセカンダリシャフト2
の他端側にも供給することができる。
【0035】このように、本実施例によれば、プライマ
リシャフト1およびセカンダリシャフト2の要所部分に
潤滑油を供給させることができるようになり、潤滑油の
量を少なくして油面が低下した場合でも、変速機各部の
潤滑に必要な油量を十分確保することができる。
【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1に係る
変速機の潤滑構造は、上記オイルパスに、上記ディファ
レンシャルのリングギヤ近傍まで延出し、そのリングギ
ヤによりかき上げられた潤滑油を上面と下面とで受ける
受け部を備え、上記受け部の上面は受けた潤滑油を上記
流路に導く一方、上記受け部の下面は受けた潤滑油をフ
ロント側に設けられた潤滑箇所に導くとともに、下面で
受けた潤滑油の一部をフロント側に設けられた特定の潤
滑箇所の方向に偏向させる偏向手段を有している構成で
ある。
【0037】これにより、上記リングギヤによりかき上
げられた潤滑油を受け部により大量にリア側およびフロ
ント側の潤滑箇所に送り込むことができ、潤滑に供する
油量を増やすことができる。特に、リア側では複数の潤
滑箇所に潤滑油を送り込むことができる。従って、請求
項1に係る変速機の潤滑構造を採用すれば、従来、特に
潤滑のために利用されていなかった潤滑油導入手段の下
面に付着する潤滑油を有効に利用できるため、変速機に
おいて潤滑油の油面が低下した場合でも、潤滑に必要な
油量を十分確保することができるという効果を奏する。
【0038】また、請求項2に係る変速機の潤滑構造
は、上記偏向手段は、上記受け部の下面で受けた潤滑油
を、上記副軸を上記ディファレンシャルに近い側で支持
する第1の軸受部の方向に偏向させる構成である。
【0039】これにより、受け部の下面で受けた潤滑油
が、第1の軸受部に供給されるようになり、第1の軸受
部に供給される潤滑油の量が十分確保される。従って、
請求項2に係る変速機の潤滑構造を採用すれば、上記請
求項1に係る変速機の潤滑構造が奏する効果に加えて、
上記のように油面が低下して副軸のギヤが十分潤滑油を
かき上げることができなくなっても、第1の軸受部の潤
滑を円滑に行うことができるという効果を奏する。
【0040】そして、請求項3に係る変速機の潤滑構造
は、上記受け部の下面で受けた潤滑油を、主軸を上記デ
ィファレンシャルに近い側で支持する第2の軸受部へ導
くように、上記受け部が上記第2の軸受部付近のケース
側に延びて形成されている構成である。
【0041】これにより、受け部の下面で受けた潤滑油
が、受け部から変速機のケースに沿って第2の軸受部に
流れるようになり、第2の軸受部に供給される潤滑油の
量が十分確保される。従って、請求項3の変速機の潤滑
構造を採用すれば、上記請求項1または2に係る変速機
の潤滑構造が奏する効果に加えて、上記のように油面が
低下して主軸のギヤが十分潤滑油をかき上げることがで
きなくなっても、第2の軸受部の潤滑を円滑に行うこと
ができるという効果を奏する。
【0042】さらに、請求項4に係る変速機の潤滑構造
は、変速機のフロント側を覆うケースの上記ディファレ
ンシャルに向けて延設される部分には上記ディファレン
シャルのリングギアの上端部近傍から上記第2の軸受部
近傍まで達する傾斜板が設けられており、上記受け部は
下面で受けた潤滑油を上記傾斜板に沿って上記第2の軸
受部に導く構成である。
【0043】これにより、受け部の下面で受けた潤滑油
が、ディファレンシャルのリングギアの上端部近傍から
第2の軸受部近傍まで達する傾斜板に沿って第2の軸受
部に流れるようになるので、第2の軸受部に供給される
油量が十分確保される。従って、請求項4に係る変速機
の潤滑構造を採用すれば、上記請求項3に係る変速機の
潤滑構造が奏する効果に加えて、第2の軸受部の潤滑を
より円滑に行うことができるという効果を奏する。
【0044】さらに、請求項5に係る変速機の潤滑構造
は、上記受け部の下面で受けた潤滑油を上記副軸を上記
ディファレンシャルに近い側で支持する第1の軸受部、
および上記主軸を上記ディファレンシャルに近い側で支
持する第2の軸受部へ導き、上記受け部の上面で受けた
潤滑油を、上記副軸を上記ディファレンシャルに遠い側
で支持する第3の軸受部、および上記主軸を上記ディフ
ァレンシャルに遠い側で支持する第4の軸受部へ導く
成である。
【0045】これにより、受け部の下面で受けた潤滑油
が第1の軸受部および第2の軸受部に供給されるように
なり、また、受け部の上面で受けた潤滑油が第3の軸受
部および第4の軸受部に供給されるようになり、それぞ
れの軸受部に供給される潤滑油の量が十分確保される
いう効果を奏する。
【0046】さらに、請求項6に係る変速機の潤滑構造
は、上記オイルパスが、仕切り部により複数の流路に分
割されており、潤滑油を上記変速機の所定箇所に供給す
る供給口が上記各流路に設けられる一方、上記仕切り部
に上記各流路を互いに連通させる連通部が設けられてい
構成である。
【0047】これにより、受け部で受けた潤滑油が、連
通部を通じて各流路を流れ、供給口から変速機の所定箇
所に確実に供給されるようになる。従って、請求項6に
係る変速機の潤滑構造を採用すれば、上記請求項1ない
し5のいずれかに係る変速機の潤滑構造が奏する効果に
加えて、上記のように油面が低下して主軸および副軸の
ギヤが十分潤滑油をかき上げることができなくなって
も、各部の潤滑を円滑に行うことができるという効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る変速機の内部構造を示
す横断面図である。
【図2】上記変速機の内部構造を示す縦断面図である。
【図3】上記変速機の内部構造を示す図1のA方向矢視
側面図である。
【図4】オイルパスの形状を示す図1のB−B線矢視断
面図である。
【符号の説明】
1 プライマリシャフト(主軸) 2 セカンダリシャフト(副軸) 3 オイルパス 12 軸受(第2の軸受部) 13 軸受(第4の軸受部) 20 軸受(第1の軸受部) 21 軸受(第3の軸受部) 22 受け板(受け部) 27 ディファレンシャル 28 リングギヤ 29 偏向板(偏向手段) 30 仕切り壁(仕切り部) 30a 切り欠き(連通部) 31・32 流路 31a・31b・32a 供給口 33 クラッチケース(ケース) 33a 傾斜板 33b 溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−277361(JP,A) 特開 昭59−164454(JP,A) 実開 昭60−43762(JP,U) 実開 昭60−43761(JP,U) 実開 昭61−40552(JP,U) 実開 昭61−91661(JP,U) 実開 平3−29754(JP,U) 実開 平2−101165(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 57/00 - 57/04

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンの出力軸に連結される主軸と、こ
    の主軸と平行に配されて主軸の駆動力が伝達される副軸
    とを備えた変速機において、上記副軸に歯車結合される
    ディファレンシャルのリングギヤによりかき上げられた
    潤滑油を、変速機のフロント側からリア側に向かう流路
    を形成してリア側に設けられた潤滑箇所に導くオイルパ
    を有する変速機の潤滑構造であって、上記オイルパス に、上記ディファレンシャルのリングギ
    ヤ近傍まで延出し、そのリングギヤによりかき上げられ
    た潤滑油を上面と下面とで受ける受け部を備え、上記受
    け部の上面は受けた潤滑油を上記流路に導く一方、上記
    受け部の下面は受けた潤滑油をフロント側に設けられた
    潤滑箇所に導くとともに、下面で受けた潤滑油の一部を
    フロント側に設けられた特定の潤滑箇所の方向に偏向さ
    せる偏向手段を有していることを特徴とする変速機の潤
    滑構造。
  2. 【請求項2】上記偏向手段は、上記受け部の下面で受け
    た潤滑油を、上記副軸を上記ディファレンシャルに近い
    側で支持する第1の軸受部の方向に偏向させることを特
    徴とする請求項1記載の変速機の潤滑構造。
  3. 【請求項3】上記受け部の下面で受けた潤滑油を、上記
    主軸を上記ディファレンシャルに近い側で支持する第2
    の軸受部へ導くように、上記受け部が上記第2の軸受部
    付近のケース側に延びて形成されていることを特徴とす
    請求項1または2記載の変速機の潤滑構造。
  4. 【請求項4】変速機のフロント側を覆うケースの上記デ
    ィファレンシャルに向けて延設される部分には上記ディ
    ファレンシャルのリングギアの上端部近傍から上記第2
    の軸受部近傍まで達する傾斜板が設けられており、上記
    受け部は下面で受けた潤滑油を上記傾斜板に沿って上記
    第2の軸受部に導くことを特徴とする請求項3に記載
    変速機の潤滑構造。
  5. 【請求項5】上記受け部の下面で受けた潤滑油を上記副
    軸を上記ディファレンシャルに近い側で支持する第1の
    軸受部、および上記主軸を上記ディファレンシャルに近
    い側で支持する第2の軸受部へ導き、上記受け部の上面
    で受けた潤滑油を、上記副軸を上記ディファレンシャル
    に遠い側で支持する第3の軸受部、および上記主軸を上
    記ディファレンシャルに遠い側で支持する第4の軸受部
    へ導くことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに
    記載の変速機の潤滑構造。
  6. 【請求項6】上記オイルパスが、仕切り部により複数の
    流路に分割されており、潤滑油を上記変速機の所定箇所
    に供給する供給口が上記各流路に設けられる一方、上記
    仕切り部に上記各流路を互いに連通させる連通部が設け
    られていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれ
    かに記載の変速機の潤滑構造。
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