JPH0727207A - 歯車式変速機構造 - Google Patents

歯車式変速機構造

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JPH0727207A
JPH0727207A JP17071793A JP17071793A JPH0727207A JP H0727207 A JPH0727207 A JP H0727207A JP 17071793 A JP17071793 A JP 17071793A JP 17071793 A JP17071793 A JP 17071793A JP H0727207 A JPH0727207 A JP H0727207A
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chamber
gear
main chamber
shift rod
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JP17071793A
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Takeshi Yamamoto
健 山本
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Mazda Motor Corp
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Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速走行および低速走行状態において、オイ
ルをその供給に応じて流出させ、副室内に必要十分なオ
イルを蓄積させる。 【構成】 低速走行状態では、シフトロッド52が、挿
通孔50に摺動可能に挿通装着されており、挿通孔50
を閉塞させることでオイルの流通を阻止する。したがっ
て、オイルは流出孔66のみにおいて副室46から主室
44へと流出する。また、高速段への変速動作によっ
て、シフトロッド52がそれ自身の軸方向に沿って主室
44側へ移動する。このシフトロッド52と共に、シフ
トロッド52の外周面に凹設された切り欠き部54も移
動し、挿通孔50が開放されオイルの流通が可能とな
る。したがって、高速走行状態では、オイルは流出孔6
6と挿通孔50の2箇所において副室46から主室44
へと流出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両に搭載される歯車
式の変速機構造に係り、車両前部で横置き配置される変
速機に適用して好適な歯車式変速機構造に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、車両に搭載される変速機
においては、その変速機を構成しているギヤやシャフト
等が円滑に動作するように、それらに対してオイルを供
給する必要がある。
【0003】そのため、オイルをファイナルギヤでかき
上げ、オイルパス等を設けて主室内及びこの主室と仕切
壁を隔てて形成された副室内の歯車やシャフトに供給す
る歯車式変速機構造が開発されている(特開平4−28
5356号公報等)。オイルパスは、受け部や受け部か
ら副室へと導く傾斜通路等により構成されている。かき
上げられたオイルの一部は、受け部で受け取られ、傾斜
通路を流れ、途中主室内へと供給されつつ、副室内へと
導かれる。
【0004】副室内へ導かれたオイルは、歯車装置や同
期装置等に供給される。供給されたオイルは、副室内壁
面等をつたわり、下部に蓄積される。蓄積されたオイル
は、歯車等によりかき上げられ再び供給されるか、また
は仕切壁に形成されて主室へと連通している流通路を通
り流出する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述した歯車式変速機
構造では、高速走行では高回転、低速走行では低回転と
いった具合に、走行状態に応じてファイナルギヤの回転
数は変化する。オイルの供給にあたっては、ファイナル
ギヤによるオイルのかき上げを利用している関係上、オ
イル供給量は、このファイナルギヤの回転数に大きく左
右され、高速走行では低速走行と比べて増加してしま
う。そのため、副室内に供給されるオイル量も増加し、
副室内が過剰供給状態となり、この状態が続くと、必要
以上のオイルが副室内に蓄積される。
【0006】そのため、液面がシャフト等に至るほど上
昇するため、回転しているシャフト等のかくはん抵抗が
増加してしまうと共に、オイルの液温も上昇する。液温
が上昇すると、オイルの粘性が変化し、潤滑性能が非常
に低下してしまう。また、オイルは循環し、副室内のみ
ならず別の箇所でも使用されるため、当該別の箇所にオ
イルが十分供給されないという様々な課題が生じてい
た。
【0007】ここで、主室から副室へのオイルの流出量
を多くするために、主室と副室との間を連通している流
通路を広げたり、または他に別の流通路を仕切壁に穿設
し、流通路全体の断面積を大きくする方法が考えられ
る。この方法を利用した場合、高速走行において、必要
以上のオイルが副室内に蓄積されることがない。しか
し、低速走行において、オイルが過剰に流出してしま
い、副室内を潤滑させるのに必要なオイルが不足してし
まうという新しい課題を生じてしまう。
【0008】本発明は上記事情を鑑みてなされたもので
あり、その目的は、高速走行および低速走行状態におい
て、オイルをその供給に応じて流出させ、副室内には必
要十分なオイルが蓄積されるような好適な歯車式変速機
構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、仕切壁により仕切られた主室と副室とを備
えると共に、ファイナルギヤでかき上げられたオイルを
該副室に供給するオイル供給手段を備えた歯車式変速機
構造において、副室から主室へオイルを流通させる連通
手段と、高速走行であることに応じて該連通手段を作動
させ、低速走行であることに応じて停止させる制御手段
と、を備えることを特徴とする。
【0010】また、前記連通手段が、前記仕切壁に設け
られて前記副室と前記主室とを連通させる挿通孔であ
り、前記制御手段が、該挿通孔にこれを閉塞しつつ摺動
可能に挿通され変速動作に応じて移動されるシフトロッ
ドと、移動される上記シフトロッドの外周面に凹設さ
れ、高速段であることに応じて移動されて上記挿通孔を
開放させる切り欠き部とからなることを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明の作用について述べると、副室にオイル
を供給するオイル供給手段を備えた歯車式変速機構造
は、副室から主室へオイルを流通させる連通手段と、高
速走行であることに応じて該連通手段を作動させ、低速
走行であることに応じて停止させる制御手段とを備え
る。したがって、高速走行においては、増加した供給量
に対応して、制御手段が連通手段を作動させ、副室と主
室との間の流通を可能にし、副室から主室へオイルを流
出させる。低速走行においては、制御手段が連通手段を
停止させ、この連通手段による副室と主室との間の流通
を不可能にし、副室から主室へのオイルの流出を阻止す
る。
【0012】また上記歯車式変速機構造は、連通手段が
副室と主室とを連通させる挿通孔であり、制御手段が、
該挿通孔にこれを閉塞しつつ摺動可能に挿通され変速動
作に応じて移動されるシフトロッドと、移動される該シ
フトロッドの外周面に凹設され、高速段であることに応
じて移動されて上記挿通孔を開放させる切り欠き部とか
ら構成される。
【0013】したがって、挿通孔が副室と主室との間で
オイルの流通を可能にする。この挿通孔に挿通されてい
るシフトロッドが挿通孔を閉塞し、副室から主室へのオ
イルの流出を阻止する。このシフトロッドが変速動作に
応じて移動し、このシフトロッドの外周部に凹設された
切り欠き部は、高速段であることに応じて移動されて挿
通孔を開放し、副室から主室へオイルを流出させる。
【0014】
【実施例】以下に、本発明の好適な実施例を添付図面に
基づき詳述する。本実施例は、前進5段の歯車式変速機
に本発明を適用した場合のものである。図1は、本発明
に係る前進5段の歯車式変速機2の断面図である。この
歯車式変速機2には、略中空筒体状の変速機ケース4が
設けられる。この変速機ケース4の後端には、鋼板製の
変速機カバー6が液密に取り付けられる。変速機ケース
4には、クラッチ8を介してエンジン出力軸10に接続
されたプライマリシャフト12と、このプライマリシャ
フト12に平行に配設されたセカンダリシャフト14と
が、前後一対のベアリング16,18を介して回転自在
に夫々支持される。プライマリシャフト12とセカンダ
リシャフト14とには、これら間に1速用〜5速用の5
つの前進用の歯車装置20〜24が設けられ、歯車装置
20〜24のプライマリシャフト12上の入力歯車26
〜30と、セカンダリシャフト14上の出力歯車32〜
36とは夫々常時噛合される。歯車装置20〜24の一
方の歯車26,27,34〜36は、プライマリシャフ
ト12またはセカンダリシャフト14それぞれに一体形
成あるいはスプライン嵌合されて一体回転するように構
成され、他方の歯車32,33,28〜30は、プライ
マリシャフト12またはセカンダリシャフト14それぞ
れに相対回転可能に装着されている。
【0015】前記1速用及び2速用の歯車装置20,2
1の歯車32,33間と、3速用及び4速用の歯車装置
22,23の歯車28,29間と、5速用の歯車装置2
4の歯車30の後方には、歯車32,33,28〜30
のうちの1つをプライマリシャフト12あるいはセカン
ダリシャフト14に選択的に結合させる同期装置38〜
40が夫々設けられ、これら同期装置38〜40は図示
外のシフト装置を介してシフトレバーの操作に応じて操
作される。
【0016】次に変速機カバー6内について詳細に説明
する。図2は、図1に示されている歯車変速機2の変速
機カバー6内を示す断面図である。本実施例は基本的に
は、仕切壁42により仕切られた主室44と副室46と
を備えると共に、ファイナルギヤでかき上げられたオイ
ルを副室46に供給するオイル供給手段48を備えた歯
車式変速機2構造において、副室46から主室44へオ
イルを流通させる連通手段と、高速走行であることに応
じて該連通手段を作動させ、低速走行であることに応じ
て停止させる制御手段と、を備えて構成され、具体的に
は前記連通手段が、仕切壁42に設けられて副室46と
主室44とを連通させる挿通孔50であり、前記制御手
段が、挿通孔50にこれを閉塞しつつ摺動可能に挿通さ
れ変速動作に応じて移動されるシフトロッド52と、移
動されるシフトロッド52の外周面に凹設され、高速段
であることに応じて移動されて挿通孔50を開放させる
切り欠き部54と、で構成される。
【0017】主室44は変速機ケース4により形成され
る内部空間であって、副室46は変速機ケース4と変速
機カバー6により形成される内部空間である。仕切壁4
2は、主室44と副室46とを変速機ケース4の下方部
分で仕切っており、変速機ケース4を構成する一部材で
もある。副室46内には、5速用変速装置があり、この
5速用変速装置は、プライマリシャフト12からセカン
ダリシャフト14へと動力を伝える動力伝達部と変速操
作するシフト部とにより構成されている。
【0018】仕切壁42を貫通して主室44から副室4
6へ突出しているプライマリシャフト12とセカンダリ
シャフト14は、仕切壁42に設けられているベアリン
グ16,18それぞれに回転自在に支持されている。プ
ライマリシャフト12上には、入力歯車30が相対回転
可能に装着されており、セカンダリシャフト14上に
は、出力歯車36が一体形成あるいはスプライン嵌合さ
れて一体回転するように設けられている。また、入力歯
車30と出力歯車36とは常時噛合し歯車装置24を形
成していて、この歯車装置24によって動力伝達部が構
成されている。
【0019】シフト部は、同期装置40、それを操作す
るシフトフォーク60及び軸方向に移動可能なシフトロ
ッド52により構成されている。同期装置40は、入力
歯車30に対し並設されていて、クラッチハブ56とス
リーブ58等により構成されている。クラッチハブ56
はプライマリシャフト12に対してスプライン嵌合され
ており、このクラッチハブ56の外周部には、スリーブ
58がプライマリシャフト12の軸方向に移動可能にス
プライン嵌合されている。また、スリーブ58の全周に
わたって環状溝58aが凹設されている。シフトフォー
ク60は、この環状溝58aに係合する一対のアーム部
60aを有しており、シフトロッド52に固定されてい
る。このシフトロッド52は、1〜4速から5速へと変
速操作する時にそれ自身の軸方向に移動される。
【0020】以上の構成により変速動作によってシフト
ロッド52がそれ自身の軸方向に沿って主室44側へと
移動すると、これと共にアーム部60aを有するシフト
フォーク60も移動する。そして、同期装置40のスリ
ーブ58には、アーム部60aと係合している環状溝5
8aが形成されているため、このシフトフォーク60と
共にスリーブ58も主室44側に移動し、入力歯車30
に対し噛合する。この噛合動作により、同期装置40の
スリーブ58にはプライマリシャフト12の回転が伝わ
っているため、入力歯車30を有する歯車装置24を介
して、セカンダリシャフト14に動力が伝えられる。
【0021】オイル供給手段48は、図示例では理解を
容易にするために、変速機ケース4の内部構造とは別に
仮想線で、オイル供給手段のみを概略的に示しているけ
れども、所定の傾斜を有し、図示外のファイナルギヤで
かき上げられたオイルを副室46内に供給するようにな
っている。副室46内において、このオイル供給手段4
8は、その先端が開口しており、途中には歯車装置24
または同期装置40上方近傍に開口端48aを有してい
る。また、プライマリシャフト12の軸心部には、副室
46側に開口している開口部12cを一端に有する、オ
イルを流すためのオイル供給通路12aが形成されてい
る。また、このオイル供給通路12aからプライマリシ
ャフト12外周面上で相対回転している入力歯車28〜
30に向かって流出路12bが形成されている。この開
口部12cから挿通されているファンネル64は、略管
状で、上方からオイルが流入するように、副室46内壁
面との間に隙間を形成しつつ変速機カバー6に固定され
ている。
【0022】副室64内に供給されたオイルは、オイル
供給手段48を流れ、途中の開口端48aから流出し、
歯車装置24及び同期装置40の外側に対して供給され
る。また、このオイルは、先端から流出し、同期装置4
0等に供給する一方、副室46内壁面等を伝わり、副室
46内壁面とファンネル64との隙間からファンネル内
部に流入する。流入したオイルは、プライマリシャフト
12の開口部12cに導かれ、オイル供給通路12aを
流れ、流出路12bから歯車装置24及び同期装置40
の接触部に対し供給されるとともに、途中に設けられて
いる開口端48aから歯車装置24及び同期装置40の
外側に対して供給される。オイルは、これらを潤滑した
後、副室46内壁面及びシフトフォーク60のアーム部
60a等を伝わり流下するか、または滴となって落下
し、副室46内下部に蓄積される。蓄積されたオイル
は、液位がセカンダリシャフト14の下端近傍となって
出力歯車36が液中に浸かっているため、再びこの出力
歯車36によってかき上げられ潤滑に使用されたり、仕
切壁42の液面下に設けられている流出孔66を通り主
室44内へと流出する。
【0023】図3及び図4は、仕切壁42近傍のシフト
ロッド52を含む断面図である。図3は低速段である1
〜4速にシフトされている低速走行状態で、図4は高速
段である5速にシフトされている高速走行状態である。
挿通孔50は、副室46内に蓄積されているオイルの液
面下に位置し、仕切壁42に穿設されている。この挿通
孔50は、オイルが流通可能であるとともに、シフトロ
ッド52が摺動可能に挿通される。
【0024】切り欠き部54は、長さがLで、所定の深
さで、シフトロッド52の外周面に凹設されている。こ
の切り欠き部54は、長さがLで所定の深さを有してい
れば外周面上部ではなく、外周面下部または外周面全周
にわったて凹設されていても良く、液体が流通すれば溝
等であっても良い。長さLは、切り欠き部54の主室4
4側の隅54aから副室46側の隅54bまでの長さで
ある。
【0025】ここで、挿通孔50の主室44側の外縁を
A点、副室46側の外縁をB点とし、シフトロッド52
が低速段から高速段に変速するときの移動距離をXとす
る。図3に示すように、低速段ではシフトロッド52に
対し、切り欠き部54の主室44側の隅54aは、A点
からY1 の距離を有し、また、切り欠き部54の副室4
6側の隅54bは、B点からY2 の距離を有する。Y1
を移動距離Xより小さく、Y2 を移動距離Xより大き
い。そのため、A点においては、シフトロッド52が挿
通孔50にこれを閉塞しつつ挿通装着されているため、
オイルの流通が不可能である。
【0026】低速段から高速段に変速され、シフトロッ
ド52とともに切り欠き部54がシフトロッド52の軸
方向に主室44側へ距離Xだけ移動すると、切り欠き部
54の長さLは変わらないため、主室44側の隅54a
及び副室46側の隅54bも距離Xだけそれぞれ移動す
る。したがって、図4に示されるように、隅54aはA
点からY1 離れた位置から主室44側へXだけ移動する
と、XはY1 より大きいため、A点より主室44側に位
置しその間に隙間が生じ流通可能となる。また、隅54
bはB点からY2 離れた位置から主室44側へXだけ移
動しても、XはY2 より小さいため、B点には近づくが
隙間はそのまま存在するため流通が可能である。
【0027】流出孔66は、挿通孔50と同様に副室4
6内に蓄積されているオイルの液面下に位置し、仕切壁
42に穿設されている。この流出孔66は、仕切壁42
の下端付近に位置しているため、低速走行または高速走
行にかかわらず、副室46から主室44にオイルを流出
させている。
【0028】したがって、1〜4速のような低速段にお
いては、シフトロッド52が挿通孔50を閉塞しつつ挿
通装着されているため、オイルの流通はない。そのた
め、流出孔66においてのみ、副室46と主室44との
間で流通が可能となる。オイル供給手段48により副室
46内に供給され蓄積されているオイルは、この流通孔
66のみから主室44内へと流出するため、副室46内
のオイル蓄積量は出力歯車36等により再びかき上げら
れるほど液面が十分高く、潤滑性が低下することはな
い。
【0029】また、5速のような高速段とする変速動作
により、シフトロッド52がそれ自身の軸方向の主室4
4側へ向かって移動し、共に切り欠き部54も移動し、
挿通孔50が開放されオイルの流通が可能となる。ま
た、流通孔66においてもオイルの流通が可能であるた
め、オイル供給手段48により供給されるオイル量が増
加しても、オイルの流通が可能な二つの挿通孔50及び
流出孔66からオイルが流出するため、オイル蓄積量が
過剰ぎみになることはなく、液面の過上昇によるかくは
ん抵抗の増大か、それにともなう液温の過上昇が起こら
ないため、オイルの潤滑性を悪化させることがない。
【0030】長さLまたは深さをもって、オイルの流出
量を設定することができるため、副室46内のオイル蓄
積量を変速動作に応じて最適にコントロールすることが
可能となり、高速段に変速動作された状態でオイルの全
体量を減少させ、燃費の低減化を図ることが可能とな
る。
【0031】図5は、本発明の他の実施例である。連通
手段は連通孔68であり、制御手段は、この連通孔68
を高速走行であることに応じて開放し低速走行であるこ
とに応じて閉鎖する開閉蓋72と制御部70である。
【0032】制御部70は、開閉蓋72を開閉操作する
アクチュエータ74と、このアクチュエータ74に対し
指令を行うECU76と、ファイナルギヤの単位時間当
たりの回転数を検知しこの回転数に関わる情報をECU
76に対して送っているファイナルギヤ回転数センサ7
8により構成されている。
【0033】ファイナルギヤによりかき上げられ副室4
6内に供給されるオイル量は、このファイナルギヤの回
転数に応じて変化する。この回転数をファイナルギヤ回
転数センサ78で検知し、その情報をもとにECU76
からアクチュエータ74に指令が送られ、アクチュエー
タ76が開閉蓋72を上下移動させ、連通孔68を開閉
させる。これにより、ファイナルギヤの回転数に応じ
て、オイル流出量を制御することで、副室46内のオイ
ル蓄積量が最適に確保することが可能となる。
【0034】
【発明の効果】以上実施例で説明したように本発明の請
求項1に係る歯車式変速機構造は、副室から主室へオイ
ルを流通させる連通手段と、高速走行であることに応じ
て上記連通手段を作動させ、低速走行であることに応じ
て停止させる制御手段とにより構成されているので、高
速走行状態でオイル供給量が増加しても、副室から主室
へオイルを流出させることができ、副室内に必要以上の
オイルを蓄積させないことが可能となる。また、低速走
行状態には、副室から主室へのオイルの流出を阻止する
ことができ、副室内に必要十分なオイルを蓄積させるこ
とが可能となる。また、請求項2に係る歯車式変速機構
造は、副室から主室へオイルを流通させる連通手段が挿
通孔であり、制御手段が、挿通孔にこれを閉塞しつつ摺
動可能に挿通され変速動作に応じて移動されるシフトロ
ッドと、シフトロッドの外周面に凹設され、高速段であ
ることに応じて移動されて挿通孔を開放する切り欠き部
とから構成されているので、挿通孔によって副室と主室
との間でオイルの流通が可能となると共に、シフトロッ
ドによって副室から主室へのオイルの流出を阻止するこ
とができ、高速走行状態でオイル供給量が増加しても、
高速段であることに応じて移動する切り欠き部が、副室
から主室へオイルを流出させることができ、副室内に蓄
積されるオイル量を必要十分な量とすることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例の前進5段の歯車式変速
機の断面図である。
【図2】本発明に係る一実施例の要部断面図である。
【図3】本発明に係る一実施例の低速段における変速機
カバー内の要部断面図である。
【図4】本発明に係る一実施例の高速段における変速機
カバー内の要部断面図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
42 仕切壁 44 主室 46 副室 48 オイル供給手段 50 挿通孔 52 シフトロッド 54 切り欠き部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 仕切壁により仕切られた主室と副室とを
    備えると共に、ファイナルギヤでかき上げられたオイル
    を該副室に供給するオイル供給手段を備えた歯車式変速
    機構造において、 副室から主室へオイルを流通させる連通手段と、 高速走行であることに応じて該連通手段を作動させ、低
    速走行であることに応じて停止させる制御手段と、を備
    えることを特徴とする歯車式変速機構造。
  2. 【請求項2】 前記連通手段が、前記仕切壁に設けられ
    て前記副室と前記主室とを連通させる挿通孔であり、 前記制御手段が、該挿通孔にこれを閉塞しつつ摺動可能
    に挿通され変速動作に応じて移動されるシフトロッド
    と、移動される上記シフトロッドの外周面に凹設され、
    高速段であることに応じて移動されて上記挿通孔を開放
    させる切り欠き部とからなることを特徴とする請求項1
    に記載の歯車式変速機構造。
JP17071793A 1993-07-09 1993-07-09 歯車式変速機構造 Pending JPH0727207A (ja)

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