JP2006307908A - 車両用動力伝達装置における潤滑装置 - Google Patents

車両用動力伝達装置における潤滑装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 動力伝達装置のギヤに与えられるオイルの攪拌抵抗を低減させる場合に、動力伝達装置が大型にならないようにし、かつ、オイルの攪拌抵抗の低減が迅速にできて、無用な動力損失の発生がより効果的に防止できるようにする。
【解決手段】 ケーシング10の内底部26にギヤ潤滑用オイル27を貯留する。リングギヤ16によりケーシング10の内底部26から掻き上げられたオイル27を捕捉して貯留する第1キャッチタンク30と、この第1キャッチタンク30とは別個に設けられ、駆動ギヤ24によりケーシング10の内底部26から掻き上げられたオイル27を捕捉して貯留する第2キャッチタンク31とを設ける。第1、第2キャッチタンク30,31の内底部のオイル27をケーシング10の内底部26に自然流動により戻す戻しオリフィス34を形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、駆動源に連動するギヤがギヤ潤滑用オイルを攪拌するとき、上記ギヤに与えられるオイルの攪拌抵抗を低減させるようにした車両用動力伝達装置における潤滑装置に関するものである。
車両には、従来、下記特許文献1に示されるものがある。この公報のものによれば、車両には、電動機である駆動源と、左右車輪を互いに連動連結させる差動装置と、この差動装置を上記駆動源に連動連結させる減速装置とが設けられている。上記差動装置は、その外殻を構成するケーシングと、このケーシングに支持されてデフケースと共に回転するリングギヤとを備えている。一方、上記減速装置は、その外殻を構成する上記ケーシングと、このケーシングに支持されて上記リングギヤと噛合するピニオンギヤと、上記ケーシングに支持され、上記駆動源にピニオンギヤで連動連結させる駆動ギヤとを備えている。
上記駆動源の駆動力は、上記減速装置の駆動ギヤとピニオンギヤとに順次伝達され、その後、上記差動装置のリングギヤに減速されて伝達される。そして、この差動装置により、上記各車輪に対し、駆動力が適正に配分されて伝達され、もって、車両が円滑に前進走行可能とされる。
また、上記動力伝達装置における各ギヤの噛合部の潤滑装置として、従来、下記特許文献2,3に示されるものがある。これら公報のものによれば、ケーシングの内底部にギヤ潤滑用のオイルが貯留されている。また、上記ギヤにより上記ケーシングの内底部から掻き上げられたオイルを捕捉して貯留するキャッチタンクが設けられ、このキャッチタンク内のオイルを上記ケーシングの内底部に自然流動により戻す戻しオリフィスが上記キャッチタンクに形成されている。
そして、上記動力伝達装置の駆動時、回転するギヤにより、上記ケーシングの内底部から掻き上げられたオイルによって、上記ギヤ同士の噛合部が潤滑される。
また、上記したように掻き上げられたオイルの一部は、上記キャッチタンクにより捕捉されて貯留され、これにより、上記ケーシングの内底部におけるオイルの液面が低下する。すると、上記ギヤに与えられるオイルの攪拌抵抗が低減し、無用な動力損失の発生が防止される。
一方、上記駆動源の減速などにより、上記ギヤの回転速度が低下した場合において、このギヤにより掻き上げられてキャッチタンクに捕捉されるオイルの単位時間当りの流量(以下、これを単に「流量」という)が、上記戻しオリフィスを通りケーシングの内底部に戻される「流量」よりも少なくなったとする。すると、上記キャッチタンク内のオイルが上記戻しオリフィスを通り上記ケーシング内に流入することにより、このケーシングの内底部におけるオイルの液面が上昇する。
すると、上記したように、ギヤの回転速度は低下するが、このギヤはオイルに深く油浴することになり、このため、このギヤによるオイルの掻き上げ量は十分多く確保されて、上記ギヤ同士の噛合部の潤滑は良好に保たれる。一方、上記したようにギヤはオイルに深く油浴するが、回転速度が低下しているため、オイルの攪拌抵抗は小さく抑制される。
特開2004−9911号公報 特開2004−180477号公報 特開平10−252871号公報
ところで、上記従来の技術によれば、キャッチタンクは単一設けられ、また、単一のギヤにより掻き上げられたオイルを捕捉して貯留することとされている。このため、上記従来の技術では、次のような問題点がある。
即ち、第1に、上記キャッチタンクにオイルを貯留させることにより、上記ケーシングの内底部におけるオイルの液面の高さを、より低くさせようとすると、上記貯留量を、より大きくする必要がある。そして、その分、キャッチタンクの形状を大きくする必要が生じる。しかし、上記キャッチタンクを大きくすると、このキャッチタンクの占有空間を確保する上で、このキャッチタンクを設けた動力伝達装置の部分の外面が外方に大きく突出しがちとなる。つまり、上記動力伝達装置が無用に大型になるおそれがあり、これは、特に小型化が求められる車両用動力伝達装置にとって好ましくない。
第2に、上記したように、オイルを掻き上げてこのオイルをキャッチタンクに捕捉させるためのギヤは単一である。このため、上記ケーシングの内底部におけるオイルの液面を低下させる際に時間を要する。つまり、上記したオイルの攪拌抵抗を低減させる際に時間を要する。よって、上記従来の技術では、車両が加速と減速を繰り返すような場合において、無用な動力損失の発生を、より効果的に防止する上で、改善の余地が残されている。
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、本発明の目的は、車両用動力伝達装置における潤滑装置において、上記動力伝達装置のギヤに与えられるオイルの攪拌抵抗を低減させる場合に、上記動力伝達装置が大型にならないようにし、かつ、上記オイルの攪拌抵抗の低減が迅速にできて、無用な動力損失の発生がより効果的に防止できるようにすることである。
請求項1の発明は、全図に例示するように、駆動源4と、左右車輪3を互いに連動連結させる差動装置7と、この差動装置7を上記駆動源4に連動連結させる減速装置8とを設け、上記差動装置7が、その外殻を構成するケーシング10と、このケーシング10に支持されるリングギヤ16とを備え、上記減速装置8が、その外殻を構成する上記ケーシング10と、このケーシング10に支持されて上記リングギヤ16と噛合するピニオンギヤ23と、上記ケーシング10に支持され、上記駆動源4にピニオンギヤ23を連動連結させる駆動ギヤ24とを備えた車両用動力伝達装置において、
上記ケーシング10の内底部26にギヤ潤滑用オイル27を貯留し、上記リングギヤ16により上記ケーシング10の内底部26から掻き上げられたオイル27を捕捉して貯留する第1キャッチタンク30と、この第1キャッチタンク30とは別個に設けられ、上記駆動ギヤ24により上記ケーシング10の内底部26から掻き上げられたオイル27を捕捉して貯留する第2キャッチタンク31とを設け、上記第1、第2キャッチタンク30,31の内底部のオイル27を上記ケーシング10の内底部26に自然流動により戻す戻しオリフィス34を形成したものである。
請求項2の発明は、全図に例示するように、請求項1の発明に加えて、上記第1、第2キャッチタンク30,31の各上端開口30a,31aの高さを互いにほぼ同じとし、これら第1、第2キャッチタンク30,31内の各オイル27の液面28を互いに一致させるよう上記第1、第2キャッチタンク30,31内を互いに連通させる連通路36を形成したものである。
請求項3の発明は、図4,5に例示するように、請求項1、もしくは2の発明に加えて、上記ピニオンギヤ23と駆動ギヤ24との間の動力伝達を切断、接続可能とするクラッチ38を設け、
上記ケーシング10の内底部26を、上記リングギヤ16を油浴させる一部分26aと、上記駆動ギヤ24を油浴させる他部分26bとに区画する隔壁40を設け、上記ケーシング10の内底部26の一部分26aと他部分26bとを互いに連通させる連通オリフィス41を上記隔壁40に形成したものである。
なお、この項において、上記各用語に付記した符号は、本発明の技術的範囲を後述の「実施例」の項や図面の内容に限定解釈するものではない。
本発明による効果は、次の如くである。
請求項1の発明は、駆動源と、左右車輪を互いに連動連結させる差動装置と、この差動装置を上記駆動源に連動連結させる減速装置とを設け、上記差動装置が、その外殻を構成するケーシングと、このケーシングに支持されるリングギヤとを備え、上記減速装置が、その外殻を構成する上記ケーシングと、このケーシングに支持されて上記リングギヤと噛合するピニオンギヤと、上記ケーシングに支持され、上記駆動源にピニオンギヤを連動連結させる駆動ギヤとを備えた車両用動力伝達装置において、
上記ケーシングの内底部にギヤ潤滑用オイルを貯留し、上記リングギヤにより上記ケーシングの内底部から掻き上げられたオイルを捕捉して貯留する第1キャッチタンクと、この第1キャッチタンクとは別個に設けられ、上記駆動ギヤにより上記ケーシングの内底部から掻き上げられたオイルを捕捉して貯留する第2キャッチタンクとを設け、上記第1、第2キャッチタンクの内底部のオイルを上記ケーシングの内底部に自然流動により戻す戻しオリフィスを形成している。
このため、上記駆動源が駆動すれば、その駆動力により回転するリングギヤと駆動ギヤとによりオイルが掻き上げられる。そして、この掻き上げられたオイルの一部は、上記第1、第2キャッチタンクに捕捉されて貯留され、これにより、上記ケーシングの内底部におけるオイルの液面が低下する。すると、上記リングギヤと駆動ギヤとに与えられるそれぞれのオイルの攪拌抵抗が低減し、無用な動力損失の発生が防止される。
そして、上記の場合、リングギヤと駆動ギヤとにより掻き上げられたオイルは上記第1、第2キャッチタンクにより、それぞれに捕捉されて貯留される。ここで、上記第1、第2キャッチタンクは、その各形状を小さく抑制しても、その合計貯留量は大きくできる。このため、これら各キャッチタンクへのオイルの貯留により、ケーシングの内底部におけるオイルの液面の高さは、より低くできる。そして、上記したように、第1、第2キャッチタンクの形状は小さく抑制できるため、これら各キャッチタンクは、上記動力伝達装置内における各所の余剰空間に分散して配置させることができる。
よって、上記第1、第2キャッチタンクの占有空間を確保する上で、これら第1、第2キャッチタンクを設けた動力伝達装置の部分の外面を外方に大きく突出させる、ということは防止できる。この結果、上記リングギヤと駆動ギヤとに与えられるオイルの攪拌抵抗を低減させようとした場合でも、上記動力伝達装置が大型になる、ということは防止され、これは、小型化が求められる車両用動力伝達装置にとって好ましい。
また、上記したように、ケーシングの内底部におけるオイルは、上記リングギヤと駆動ギヤとによりそれぞれ掻き上げられて第1、第2キャッチタンクに捕捉され貯留される。このため、上記ケーシングの内底部におけるオイルの液面の低下が迅速に行なわれる。よって、単一のギヤでオイルを掻き上げていた従来の技術に比べて、上記したオイルの攪拌抵抗の低減が迅速にでき、無用な動力損失の発生が、より効果的に防止される。
請求項2の発明は、上記第1、第2キャッチタンクの各上端開口の高さを互いにほぼ同じとし、これら第1、第2キャッチタンク内の各オイルの液面を互いに一致させるよう上記第1、第2キャッチタンク内を互いに連通させる連通路を形成している。
このため、上記第1、第2キャッチタンクによる各オイルの貯留量に偏りが生じることが防止されると共に、これら各キャッチタンクの各満杯時期を同期させることができる。よって、これら第1、第2キャッチタンク全体として、合計貯留量を無駄なく十分に確保できる。この結果、上記オイルの攪拌抵抗が、より確実に低減させられる。
請求項3の発明は、上記ピニオンギヤと駆動ギヤとの間の動力伝達を切断、接続可能とするクラッチを設けている。
ここで、車両の走行中、例えば、この車両を4輪駆動状態から2輪駆動状態に切り換えようとして、上記駆動源の駆動を停止させたとする。この場合、走行路面を転動する車輪からの動力で、上記差動装置を介し駆動ギヤは無用に回転させられようとする。そこで、上記クラッチを切断状態とすれば、上記駆動ギヤの無用な回転が防止される。
一方、上記2輪駆動状態では、差動装置のリングギヤは上記した車輪の転動により回転させられる。この際、上記リングギヤによりケーシングの内底部から掻き上げられたオイルの一部が、上記第1キャッチタンクに捕捉されて貯留される。すると、上記ケーシングの内底部におけるオイルの液面が低下する。このため、上記2輪駆動状態において、上記リングギヤにオイルの攪拌抵抗が無用に与えられることが防止され、車両の円滑な走行が確保される。
また、上記ケーシングの内底部を、上記リングギヤを油浴させる一部分と、上記駆動ギヤを油浴させる他部分とに区画する隔壁を設け、上記ケーシングの内底部の一部分と他部分とを互いに連通させる連通オリフィスを上記隔壁に形成している。
ここで、上記クラッチを切断状態にさせることにより、リングギヤと駆動ギヤとのうち、いずれか一方のギヤのみを回転させ、他方のギヤを休止させたとする。すると、上記一方のギヤに対応する上記内底部の上記両部分のうちの一方の部分のオイルのみが掻き上げられて、第1、第2キャッチタンクのいずれかに捕捉され貯留される。このため、上記ケーシングの内底部における上記一方の部分のオイルの液面のみが低下させられる。
そして、上記したように一方のギヤは、上記ケーシングの内底部における上記一方の部分のオイルのみを掻き上げるため、この一方の部分におけるオイルの液面は迅速に低下する。この結果、上記一方のギヤに与えられるオイルの攪拌抵抗は迅速に低減させられて、無用な動力損失の発生が、より効果的に防止される。
ここで、上記したように、ケーシングの内底部における上記一方の部分のオイルの液面のみが低下させられた場合であって、その後、上記一方のギヤの回転が停止させられたとする。すると、これから所定時間が経過する間、上記ケーシングの内底部におけるオイルは上記連通オリフィスを自然流動し、上記ケーシングの内底部における上記一方の部分と他方の部分との各液面が同じ高さとされる。つまり、上記ケーシングの内底部のオイルの貯留状態が初期状態に戻されて、その後の駆動に伴う潤滑が支障なく達成される。
本発明の車両用動力伝達装置における潤滑装置に関し、上記動力伝達装置のギヤに与えられるオイルの攪拌抵抗を低減させる場合に、上記動力伝達装置が大型にならないようにし、かつ、上記オイルの攪拌抵抗の低減が迅速にできて、無用な動力損失の発生がより効果的に防止できるようにする、という目的を実現するため、本発明を実施するための最良の形態は、次の如くである。
即ち、車両には、駆動源と、左右車輪を互いに連動連結させる差動装置と、この差動装置を上記駆動源に連動連結させる減速装置とが設けられる。上記差動装置は、その外殻を構成するケーシングと、このケーシングに支持されてデフケースと共に回転するリングギヤとを備えている。一方、上記減速装置は、その外殻を構成する上記ケーシングと、このケーシングに支持されて上記リングギヤと噛合するピニオンギヤと、上記ケーシングに支持され、上記駆動源にピニオンギヤを連動連結させる駆動ギヤとを備えている。
上記ケーシングの内底部にギヤ潤滑用オイルが貯留される。上記リングギヤにより上記ケーシングの内底部から掻き上げられたオイルを捕捉して貯留する第1キャッチタンクと、この第1キャッチタンクとは別個に設けられ、上記駆動ギヤにより上記ケーシングの内底部から掻き上げられたオイルを捕捉して貯留する第2キャッチタンクとが設けられる。上記第1、第2キャッチタンクの内底部のオイルを上記ケーシングの内底部に自然流動により戻す戻しオリフィスが形成されている。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例1を添付の図1−3に従って説明する。
図1−3において、符号1は、自動車で例示される車両であり、矢印Frは、この車両1の進行方向の前方を示している。また、下記する左右とは、上記前方に向かっての方向をいうものとする。
上記車両1は、2輪、4輪駆動状態が切り換え可能とされる自動車である。上記車両1は、車体2と、この車体2の前部に支持される左右一対の前車輪(不図示)と、上記車体2の後部に支持される左右一対の後車輪3,3と、上記車体2に支持され上記前車輪を駆動させる内燃機関(不図示)と、上記車体2に支持され、電動機で例示され上記後車輪3を駆動可能とさせる駆動源4と、この駆動源4の出力軸に取り付けられる出力ギヤ5と、この出力ギヤ5に上記後車輪3,3を連動連結させる動力伝達装置6とを備えている。
上記動力伝達装置6は、上記左右車輪3,3を互いに連動連結させる公知の差動装置7と、この差動装置7を上記駆動源4に連動連結させる減速装置8とを備えている。
上記差動装置7は、その外殻を構成して上記車体2に支持されるケーシング10と、このケーシング10内に収容され、車両1の幅方向に延びる第1軸心11回りに回転可能となるよう左右一対の軸受12,12により上記ケーシング10に支持されるデフケース13と、上記デフケース13に支持される左右一対のデフサイドギヤ14,14と、上記デフケース13に支持されて上記各デフサイドギヤ14に噛合する一対のデフピニオン15,15と、上記第1軸心11上に位置して上記デフケース13に取り付けられ、上記デフケース13と共に回転するリングギヤ16とを備えている。そして、上記各デフサイドギヤ14にそれぞれ上記車輪3が車軸17により連動連結されている。
上記減速装置8は、その外殻を構成する上記ケーシング10と、このケーシング10内に収容され、車両1の幅方向に延びる第2軸心20回りに回転可能となるよう左右一対の軸受21,21により支持される回転軸22と、上記第2軸心20上に位置して上記回転軸22に一体的に形成され、上記リングギヤ16に噛合するピニオンギヤ23と、上記第2軸心20上に位置して上記回転軸22にスプラインにより取り付けられ上記出力ギヤ5と噛合する駆動ギヤ24とを備えている。つまり、上記駆動ギヤ24は、上記出力ギヤ5を介し駆動源4にピニオンギヤ23を連動連結させている。
上記第1、第2軸心11,20は互いに平行で、ほぼ同じ高さに配置されている。また、上記リングギヤ16と駆動ギヤ24とは互いにほぼ同径であり、これらリングギヤ16と駆動ギヤ24とに比べて上記ピニオンギヤ23は径小とされている。また、上記リングギヤ16とピニオンギヤ23とに対し、駆動ギヤ24は、その軸方向で偏位するよう配置され、上記第1、第2軸心11,20に沿った視線でみて(図1)、上記リングギヤ16と駆動ギヤ24との各一部分同士は互いに重なり合っている。
上記各ギヤ5,16,23,24同士の噛合部と各軸受12,21とを潤滑する潤滑装置25が設けられている。
即ち、上記ケーシング10の内底部26に上記ギヤ5,16,23,24のための潤滑用オイル27が貯留されている。上記各ギヤ5,16,23,24が静止しているとき、上記オイル27の液面28の高さHは、上記各第1、第2軸心11,20とほぼ同じとされている(図1)。このため、上記リングギヤ16、ピニオンギヤ23、および駆動ギヤ24のそれぞれ下半分は、上記オイル27に油浴されている。
上記駆動源4が駆動すれば、その駆動力は、まず、上記出力ギヤ5を通して上記減速装置8の駆動ギヤ24に伝達される。すると、上記駆動ギヤ24、回転軸22、およびピニオンギヤ23が上記第2軸心20回りの一方向に回転Aさせられる。すると、上記駆動力は、上記ピニオンギヤ23から上記差動装置7のリングギヤ16に伝達され、上記リングギヤ16、デフケース13、およびデフピニオン15が上記第1軸心11回りの一方向に回転Bさせられる。そして、上記差動装置7により、上記各車軸17を介し各車輪3に対して駆動力が適正に配分されて伝達され、もって、車両1が4輪駆動状態で、円滑に前進走行可能とされる。
上記の場合、リングギヤ16、ピニオンギヤ23、および駆動ギヤ24の回転A,Bにより、上記ケーシング10の内底部26から掻き上げられたオイル27によって、上記各ギヤ5,16,23,24同士の噛合部がそれぞれ潤滑される。
上記リングギヤ16により上記ケーシング10の内底部26から掻き上げられたオイル27の一部を捕捉して貯留する第1キャッチタンク30と、この第1キャッチタンク30とは別個に設けられ、上記駆動ギヤ24により上記ケーシング10の内底部26から掻き上げられたオイル27を捕捉して貯留する第2キャッチタンク31とが設けられている。
上記第1キャッチタンク30は、上記リングギヤ16の径方向外方、かつ、上記駆動ギヤ24の軸方向外方の余剰空間である領域32に配置され、上記第1キャッチタンク30は上記ケーシング10に一体的に形成されている。一方、上記第2キャッチタンク31は、上記駆動ギヤ24の径方向外方、かつ、上記リングギヤ16の軸方向外方の余剰空間である他の領域33に配置され、上記第2キャッチタンク31は、上記ケーシング10に一体的に形成されている。上記各キャッチタンク30,31のそれぞれ内底面は上記第1、第2軸心11,20とほぼ同じ高さに位置している。また、上記各キャッチタンク30,31の各上端開口30a,31aは上記リングギヤ16と駆動ギヤ24の各上端の下方近傍に位置し、かつ、水平面に対し互いにほぼ同じ高さとされ、いずれも上方に向かって開いている。そして、上記第1、第2キャッチタンク30,31の各容量は互いにほぼ同じとされている。
上記第1、第2キャッチタンク30,31の内底部のオイル27を上記ケーシング10の内底部26に自然流動により戻す戻しオリフィス34が、上記ケーシング10に形成されている。
また、上記第1、第2キャッチタンク30,31内の各オイル27の液面28を互いに一致させるよう上記第1、第2キャッチタンク30,31内を互いに連通させる連通路36が上記ケーシング10に形成されている。上記戻しオリフィス34は、上記連通路36の中途部を上記ケーシング10の内底部26に連通させるよう上記ケーシング10に形成されている。
また、上記ピニオンギヤ23と駆動ギヤ24との間の動力伝達を切断、接続可能とさせるクラッチ38が設けられている。より具体的には、上記クラッチ38は、上記ピニオンギヤ23と駆動ギヤ24との間における上記回転軸22の軸方向の中途部に介設されている。また、上記クラッチ38は、手動変速機等で採用されている公知の切換機構もしくは電磁クラッチ等で構成される。そして、上記クラッチ38を切断させれば、車両1に2輪駆動状態が得られ、接続させれば、4輪駆動状態が得られるようになっている。なお、上記クラッチ38はなくてもよく、この場合、上記ピニオンギヤ23と駆動ギヤ24とは常時一体的に回転する。
上記構成によれば、クラッチ38の接続による車両1の4輪駆動状態で、上記駆動源4が駆動すれば、その駆動力により回転するリングギヤ16と駆動ギヤ24とによりオイル27が掻き上げられる。そして、この掻き上げられたオイル27の一部は、上記第1、第2キャッチタンク30,31に捕捉されて貯留され、これにより、上記ケーシング10の内底部26におけるオイル27の液面28が低下する。
そして、上記第1、第2キャッチタンク30,31に捕捉されるオイル27の「流量」と、上記戻しオリフィス34を通り上記第1キャッチタンク30からケーシング10に流出する「流量」とがバランスしたとき、上記ケーシング10の内底部26におけるオイル27の液面28の高さLがある一定の低いところに位置させられる。すると、上記リングギヤ16と駆動ギヤ24とに与えられるそれぞれのオイル27の攪拌抵抗が低減し、無用な動力損失の発生が防止される。
一方、上記駆動源4の減速などにより、上記リングギヤ16の回転速度が低下したときには、このリングギヤ16によるオイル27の掻き上げの「流量」が減少し、更に、上記第1、第2キャッチタンク30,31内のオイル27が上記戻しオリフィス34を通り上記ケーシング10内に流入する。すると、前記「背景技術」の項にて説明のように、このケーシング10の内底部26におけるオイル27の液面28が上昇し、操舵による旋回の際等の差動発生時における差動装置7の潤滑が良好に保たれる。
そして、上記の場合、リングギヤ16と駆動ギヤ24とにより掻き上げられたオイル27は上記第1、第2キャッチタンク30,31により、それぞれに捕捉されて貯留される。ここで、上記第1、第2キャッチタンク30,31は、その各形状を小さく抑制しても、その合計貯留量は大きくできる。このため、これら各キャッチタンク30,31へのオイル27の貯留により、ケーシング10の内底部26におけるオイル27の液面28の高さは、より低くできる。そして、上記したように、第1、第2キャッチタンク30,31の形状は小さく抑制できるため、これら各キャッチタンク30,31は、上記動力伝達装置6内における各所の余剰空間に分散して配置させることができる。
よって、上記第1、第2キャッチタンク30,31の占有空間を確保する上で、これら第1、第2キャッチタンク30,31を設けた動力伝達装置6の部分の外面を外方に大きく突出させる、ということは防止できる。この結果、上記リングギヤ16と駆動ギヤ24とに与えられるオイル27の攪拌抵抗を低減させようとした場合でも、上記動力伝達装置6が大型になる、ということは防止され、これは、小型化が求められる車両1用の動力伝達装置6にとって好ましい。
また、上記したように、リングギヤ16の径方向外方、かつ、このリングギヤ16に対し軸方向で偏位した上記駆動ギヤ24の軸方向外方の領域32に、上記第1キャッチタンク30が配置されている。また、上記駆動ギヤ24の径方向外方、かつ、この駆動ギヤ24に対し軸方向で偏位した上記リングギヤ16の軸方向外方の他の領域33に、上記第2キャッチタンク31が配置されている。
ここで、上記各領域32,33は一般的に余剰空間として存在するものである。そして、上記各領域32,33が上記第1、第2キャッチタンク30,31の配置に利用されている。このため、リングギヤ16と駆動ギヤ24とに与えられるオイル27の攪拌抵抗を低減させようとして上記第1、第2キャッチタンク30,31を設けた場合に、これらキャッチタンク30,31によって上記動力伝達装置6が大型になる、ということはより確実に防止される。
また、上記したように、ケーシング10の内底部26におけるオイル27は、上記リングギヤ16と駆動ギヤ24とによりそれぞれ掻き上げられて第1、第2キャッチタンク30,31に捕捉され貯留される。このため、上記ケーシング10の内底部26におけるオイル27の液面28の低下が迅速に行なわれる。よって、単一のギヤでオイルを掻き上げていた従来の技術に比べて、上記したオイル27の攪拌抵抗の低減が迅速にでき、無用な動力損失の発生が、より効果的に防止される。
また、前記したように、第1、第2キャッチタンク30,31の各上端開口30a,31aの高さを互いにほぼ同じとし、これら第1、第2キャッチタンク30,31内の各オイル27の液面28を互いに一致させるよう上記第1、第2キャッチタンク30,31内を互いに連通させる連通路36を形成している。
このため、上記第1、第2キャッチタンク30,31に向かって掻き上げられるオイル27の「流量」の差などに基づき、これら第1、第2キャッチタンク30,31における各オイル27の貯留量に偏りが生じる、ということが防止されると共に、これら各キャッチタンク30,31の各満杯時期を同期させることができる。よって、これら第1、第2キャッチタンク30,31全体として、合計貯留量を無駄なく十分に確保できる。この結果、上記オイル27の攪拌抵抗が、より確実に低減させられる。
また、前記したように、ピニオンギヤ23と駆動ギヤ24との間の動力伝達を切断、接続可能とするクラッチ38を設けている。
ここで、車両1の走行中、例えば、この車両1を4輪駆動状態から2輪駆動状態に切り換えようとして、上記駆動源4の駆動を停止させたとする。この場合、走行路面を転動する車輪3からの動力で、上記差動装置7を介し駆動ギヤ24は無用に回転させられようとする。そこで、上記クラッチ38が切断状態とされる。これにより、上記駆動ギヤ24の無用な回転が防止される。
一方、上記2輪駆動状態では、差動装置7のリングギヤ16は上記した車輪3の転動により回転Bさせられる。この際、上記リングギヤ16によりケーシング10の内底部26から掻き上げられたオイル27の一部が、上記第1キャッチタンク30に捕捉されて貯留される。すると、上記ケーシング10の内底部26におけるオイル27の液面28が低下する。このため、上記2輪駆動状態において、上記リングギヤ16にオイル27の攪拌抵抗が無用に与えられることが防止され、車両1の円滑な走行が確保される。
なお、以上は図示の例によるが、上記駆動源4は内燃機関であってもよい。また、上記駆動ギヤ24は複数のギヤ対で構成されたものであってもよい。また、上記第1、第2キャッチタンク30,31の外壁同士は一体的に結合されていてもよい。また、上記第1、第2キャッチタンク30,31を互いに別体としてそれぞれプレス加工の板金製とし、これら30,31を互いに組み合わせて鋳造製のケーシング10に取り付けてもよい。また、上記連通路36は、上記第1、第2キャッチタンク30,31の縦方向の中途部同士を連通させるものであってもよい。また、上記戻しオリフィス34は、第1、第2キャッチタンク30,31のそれぞれに個別に設けてもよい。更に、車両1の2輪、4輪駆動状態に合わせてソレノイド弁により上記戻しオリフィス34を閉、開(もしくは開、閉)させるようにしてもよく、また、バイメタル弁を利用し、オイル27の低、高温に合わせて戻しオリフィス34を開、閉(もしくは閉、開)させるようにしてもよい。また、上記クラッチ38を設けずに、回転軸22を一本の軸で構成してもよい。
以下の図4,5は、実施例2を示している。この実施例2は、前記実施例1と構成、作用効果において多くの点で共通している。そこで、これら共通するものについては、図面に共通の符号を付してその重複した説明を省略し、異なる点につき主に説明する。また、これら実施例における各部分の構成を、本発明の目的、作用効果に照らして種々組み合せてもよい。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例2を添付の図4,5に従って説明する。
図4,5において、上記ケーシング10の内底部26を、上記リングギヤ16を油浴させる一部分26aと、上記駆動ギヤ24を油浴させる他部分26bとに区画する隔壁40が設けられている。この隔壁40は上記ケーシング10に一体的に形成されている。また、上記隔壁40の下端部に、上記ケーシング10の内底部26の一部分26aと他部分26bとを互いに連通させる連通オリフィス41が形成されている。
上記構成において、例えば、車両1を4輪駆動状態から2輪駆動状態に切り換えようとして、車両1の走行中に、上記駆動源4の駆動を停止させたとする。この場合、走行路面を転動する車輪3からの動力で、上記差動装置7を介し駆動ギヤ24は無用に回転させられようとする。そこで、上記クラッチ38が切断状態とされる。これにより、上記駆動ギヤ24の無用な回転が防止される。
一方、上記2輪駆動状態では、差動装置7のリングギヤ16は上記した車輪3の転動により回転Bさせられる。この際、上記リングギヤ16によりケーシング10の内底部26の一部分26aから掻き上げられたオイル27の一部が、上記第1キャッチタンク30に捕捉されて貯留される。ここで、上記隔壁40の存在により、上記ケーシング10の内底部26における一部分26aのオイル27の液面28のみが低下させられる。
そして、上記したようにリングギヤ16は、上記ケーシング10の内底部26における一部分26aのオイル27のみを掻き上げるため、この一部分26aにおけるオイル27の液面28は迅速に低下させられる。この結果、上記リングギヤ16に与えられるオイル27の攪拌抵抗は迅速に低減させられて、無用な動力損失の発生が、より効果的に防止される。
ここで、上記したように、ケーシング10の内底部26における上記一方の部分のオイル27の液面28のみが低下させられた場合であって、その後、上記一方のギヤの回転が停止させられたとする。すると、これから所定時間が経過する間、上記ケーシング10の内底部26におけるオイル27は上記連通オリフィス41を自然流動し、上記ケーシング10の内底部26における上記一方の部分と他方の部分との各液面28が同じ高さとされる。つまり、上記ケーシング10の内底部26のオイル27の貯留状態が初期状態に戻されて、その後の駆動源4の駆動に伴う潤滑が支障なく達成される。
実施例1を示し、図2の1−1線矢視部分断面図である。 実施例1を示し、動力伝達装置の平面断面図である。 実施例1を示し、図2の3−3線矢視断面図である。 実施例2を示し、図2に相当する図である。 実施例2を示し、図3に相当する図である。
符号の説明
1 車両
2 車体
3 車輪
4 駆動源
6 動力伝達装置
7 差動装置
8 減速装置
10 ケーシング
11 第1軸心
13 デフケース
16 リングギヤ
20 第2軸心
21 軸受
22 回転軸
23 ピニオンギヤ
24 駆動ギヤ
25 潤滑装置
26 内底部
26a 一部分
26b 他部分
27 オイル
28 液面
30 第1キャッチタンク
30a 上端開口
31 第2キャッチタンク
31a 上端開口
32 領域
33 他の領域
34 戻しオリフィス
36 連通路
38 クラッチ
40 隔壁
41 連通オリフィス
A 回転
B 回転
H 高さ
L 高さ

Claims (3)

  1. 駆動源と、左右車輪を互いに連動連結させる差動装置と、この差動装置を上記駆動源に連動連結させる減速装置とを設け、上記差動装置が、その外殻を構成するケーシングと、このケーシングに支持されるリングギヤとを備え、上記減速装置が、その外殻を構成する上記ケーシングと、このケーシングに支持されて上記リングギヤと噛合するピニオンギヤと、上記ケーシングに支持され、上記駆動源にピニオンギヤを連動連結させる駆動ギヤとを備えた車両用動力伝達装置において、
    上記ケーシングの内底部にギヤ潤滑用オイルを貯留し、上記リングギヤにより上記ケーシングの内底部から掻き上げられたオイルを捕捉して貯留する第1キャッチタンクと、この第1キャッチタンクとは別個に設けられ、上記駆動ギヤにより上記ケーシングの内底部から掻き上げられたオイルを捕捉して貯留する第2キャッチタンクとを設け、上記第1、第2キャッチタンクの内底部のオイルを上記ケーシングの内底部に自然流動により戻す戻しオリフィスを形成したことを特徴とする車両用動力伝達装置における潤滑装置。
  2. 上記第1、第2キャッチタンクの各上端開口の高さを互いにほぼ同じとし、これら第1、第2キャッチタンク内の各オイルの液面を互いに一致させるよう上記第1、第2キャッチタンク内を互いに連通させる連通路を形成したことを特徴とする請求項1に記載の車両用動力伝達装置における潤滑装置。
  3. 上記ピニオンギヤと駆動ギヤとの間の動力伝達を切断、接続可能とするクラッチを設け、
    上記ケーシングの内底部を、上記リングギヤを油浴させる一部分と、上記駆動ギヤを油浴させる他部分とに区画する隔壁を設け、上記ケーシングの内底部の一部分と他部分とを互いに連通させる連通オリフィスを上記隔壁に形成したことを特徴とする請求項1、もしくは2に記載の車両用動力伝達装置における潤滑装置。
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