JPH0522926U - 終減速機の油温低下装置 - Google Patents

終減速機の油温低下装置

Info

Publication number
JPH0522926U
JPH0522926U JP7144391U JP7144391U JPH0522926U JP H0522926 U JPH0522926 U JP H0522926U JP 7144391 U JP7144391 U JP 7144391U JP 7144391 U JP7144391 U JP 7144391U JP H0522926 U JPH0522926 U JP H0522926U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
housing
bowl portion
housing bowl
reducer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7144391U
Other languages
English (en)
Inventor
幸男 横田
Original Assignee
日産デイーゼル工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日産デイーゼル工業株式会社 filed Critical 日産デイーゼル工業株式会社
Priority to JP7144391U priority Critical patent/JPH0522926U/ja
Publication of JPH0522926U publication Critical patent/JPH0522926U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • General Details Of Gearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、終減速機を有するアクスルハウジ
ングの油温を低下する装置を提供することを目的とす
る。 【構成】 アクスルハウジングの内側に、リングギヤ
で掻き上げたオイルを、ハウジングの壁に沿って案内す
るオイルガイドを設けている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、終減速機を有するアスクルハウジングの油温低下装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、車両を駆動する終減速機の油溜りの油温は、終減速機の発熱量、終 減速機のオイルを含む熱容量、及び放熱量で決まることは知られている。また、 前記の発熱量は、大別して例えば、図4、図5に示すギヤ23のかみ合い損失と 、ギヤがオイルGを攪拌する攪拌損失とから構成されている。
【0003】 そして、終減速機においては、油溜りのオイルGの量を多くすると油温が低下 することは公知である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
これは、油量の増加により熱容量が増加すること、及びオイルGとアクスルハ ウジング1aの接触面積が増加して放熱量が多くなることによる。
【0005】 しかし、更にオイル量を増加すると、ギヤによる攪拌損失のために発熱量が増 加して、油温低下の効果が低下すると共に、重量が増加し、価格も高くなるとい う問題がある。
【0006】 また、本出願人による実公昭57−43172号公報が開示されているが。本 提案は、ギヤによる攪拌損失を低減する技術である。
【0007】 また、本出願人による実開昭60−44830号公報が開示されているが、ベ アリングの潤滑を改善する技術であり、何れも本願の課題を解決するものではな い。
【0008】 本考案は、オイル量を増加しないでアクスルハウジングとの接触面積を増加し て積極的に油温を低下すると共に、ギヤによる攪拌損失の増加を防止できる。終 減速機の油温低下装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案によれば、終減速機を有するアスクルハウジングにおいて、該アクスル ハウジングにギヤを収容するよう形成したハウジングボウル部の上部内面の前側 に、リングギヤの回転により飛散するオイルを受けるよう形成した受油口を有し 、かつ、前記アクスルハウジングのハウジングボウル部の上部内面に沿って、ハ ウジングボウル部と共にオイル通路Aを構成するようアングル状に形成した第1 のオイルガイドを前記ハウジングボウル部の終端部まで設け、前記ハウジングボ ウル部の下部内面にU字状に形成した第2のオイルガイドとハウジングボウル部 とでオイル通路Bを構成しその両端部が、それぞれ前記のオイル通路Aの両端部 より内側になるよう構成すると共に、前記のオイル通路Bの最下部にハウジング ボウル部のオイル溜り部と連通する穴を設けている。
【0010】
【作用効果の説明】
上記のように構成された終減速機の油温低下装置において、アクスルハウジン グのハウジングボウル部のオイル溜りにあるオイルは、車両の走行に際しギヤに よって掻きあげられて遠心力により飛散し、ハウジングボウル部の上部内側に設 けられた受油口に受けとめられる。そして、この受けとめられたオイルは、ハウ ジングボウルと第1のオイルガイドとにより形成されたオイル通路Aを流過し、 このオイル通路Aの端部から落下してハウジングボウル下部に設けられたオイル 通路Bを経て、第2のオイルガイドに設けられた穴よりオイル溜りに戻る。
【0011】 従って、オイルは、オイル通路A及びBを流過する間、走行風により冷却され るアクスルハウジングのハウジングボウル部と接触して油温が低下する。また、 同時に前記のオイル通路A及びBを流過しているオイルの量だけオイル溜りのオ イル量が減少するので、ギヤによる攪拌損失、すなわち発熱量が低下する。
【0012】
【実施例】
以下、図面を参照して、本考案の実施例を説明する。
【0013】 図において、対応する同じ部材に対しては同じ符号を付し、説明を省略してあ る。
【0014】 図1及び図2において、全体を符号1で示すアクスルハウジングには、キャリ アハウジング2及びカバー3が固設され、ハウジングボウル部4が形成されてい る。また、ハウジングボウル部4の終端部は、なだらかに角パイプ上のアクスル ケース部5を形成し、アクスルチューブ6が固着されている。そして、アクスル ハウジング1は、スプリングブラケット7と、トルクロッドブラケット8により 、図示しないばね及びトルクロッドを介して図示しないフレームに取付けられて る。また、アクスルチューブ6には、図示しないハブが、ベアリング9及び10 を介して、回転自在に設けられ、終減速機を構成するリングギヤ13によりアク スルシャフト11、12を介して駆動されるよう構成されている。
【0015】 以上の説明は、本考案の理解を助けるための従来技術に関するもので、公知技 術に属するものである。
【0016】 次いで、ハウジングボウル部4の上部内面の前側(矢印Fで示す)には、L字 状に形成された第1のオイルガイド14が固設されてオイル通路Aを形成してい る。そして、このオイルガイド14には、リングギヤ13が掻き上げ飛散したオ イルが、矢印Dで示すよう第1のオイルガイド14に入るように、受油口15が 設けられている。また、ハウジングボウル部4の内面下側には、第2のオイルガ イド16が設けられ、オイル通路Bを形成している。そして、オイル通路Aの両 端出口14a、14aは、オイル通路Bの両端入口16b、16bより矢印δで 示すだけ、例えば20m/m外側にあるよう構成されてるい。また、図3をも参 照して第2のオイルガイド16の中央(ハウジングボウル部の最下部)には穴1 7が設けられている。また、ハウジングボウル部4には、終減速機を潤滑するオ イル溜りEにオイルが満たされている。
【0017】 従って、車両が走行すればリングギヤ13の回転によりオイル溜りEのオイル は掻き上げられ、遠心力により飛散して、矢印Dで示すように第1のオイルガイ ド14の受油口15よりオイル通路Aに入る。そして、オイル通路Aの端部14 aまで流れたオイルは落下し、第2のオイルガイド16とアスクルハウジング1 の壁とで形成されたオイル通路Bを流れて穴17よりオイル溜りEに戻る。
【0018】
【考案の効果】
本考案は、以上説明したように構成されているので、オイル通路A及びBで温 度の低いアクスルハウジングと接触して温度が低下すると共に、オイル通路A及 びBにあるオイル量だけオイル溜りのオイルが減少して攪拌損失に伴う油温上昇 も減少するので、オイル溜りのオイル量が同じであれば、油温は低下する。
【0019】 また、油温を従来と同じに保てば、オイル量を減少して重量を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す終減速機を有するアク
スルハウジングの縦断面図。
【図2】図1のX−X断面図。
【図3】図1のC部の拡大図。
【図4】従来の技術を示す図。
【図5】図4の側面図。
【符号の説明】
1、1a・・・アクスルハウジング 2・・・キャリアハウジング 4・・・ハウジングボウル部 5・・・アクスルハウジング部 11、12・・・アスクルシャフト 13、23・・・リングギヤ 14・・・第1のオイルガイド 15・・・受油口 16・・・第2のオイルガイド 17・・・穴

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 終減速機を有するアスクルハウジングに
    おいて、該アクスルハウジングにギヤを収容するよう形
    成したハウジングボウル部の上部内面の前側に、リング
    ギヤの回転により飛散するオイルを受けるよう形成した
    受油口を有し、かつ、前記アクスルハウジングのハウジ
    ングボウル部の上部内面に沿って、ハウジングボウル部
    と共にオイル通路Aを構成するようアングル状に形成し
    た第1のオイルガイドを前記ハウジングボウル部の終端
    部まで設け、前記ハウジングボウル部の下部内面にU字
    状に形成した第2のオイルガイドとハウジングボウル部
    とでオイル通路Bを構成しその両端部が、それぞれ前記
    のオイル通路Aの両端部より内側になるよう構成すると
    共に、前記のオイル通路Bの最下部にハウジングボウル
    部のオイル溜り部と連通する穴を設けたことを特徴とす
    る終減速機の油温低下装置。
JP7144391U 1991-09-05 1991-09-05 終減速機の油温低下装置 Pending JPH0522926U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7144391U JPH0522926U (ja) 1991-09-05 1991-09-05 終減速機の油温低下装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7144391U JPH0522926U (ja) 1991-09-05 1991-09-05 終減速機の油温低下装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0522926U true JPH0522926U (ja) 1993-03-26

Family

ID=13460691

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7144391U Pending JPH0522926U (ja) 1991-09-05 1991-09-05 終減速機の油温低下装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0522926U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006307908A (ja) * 2005-04-26 2006-11-09 Toyota Motor Corp 車両用動力伝達装置における潤滑装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006307908A (ja) * 2005-04-26 2006-11-09 Toyota Motor Corp 車両用動力伝達装置における潤滑装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5821653A (en) Drive apparatus for electric vehicle
JP4811125B2 (ja) デファレンシャル
JPH0681928A (ja) タンデム車軸組立体用潤滑システム
JPS6332453Y2 (ja)
US4366724A (en) Transverse axle automatic transmission
JPS6240587B2 (ja)
JPH10325456A (ja) 車両用パワートレーンのエアブリーザ構造
JP3520654B2 (ja) トランスファの潤滑装置
JPH062077Y2 (ja) 差動歯車の潤滑装置
JPH0522926U (ja) 終減速機の油温低下装置
CN103727210B (zh) 一级螺旋伞齿轮传动装置
JPH0536112Y2 (ja)
JPS6139548B2 (ja)
JPH0220527Y2 (ja)
JPH0324925Y2 (ja)
JP2789141B2 (ja) 歯車式変速機の潤滑装置
JP2018031447A (ja) 動力伝達装置
JP2716625B2 (ja) トランスミッションの潤滑方法
CN205745227U (zh) 汽车变速器润滑系统
JP2961884B2 (ja) ディファレンシャル装置の潤滑装置
JPH0225964Y2 (ja)
CN218408436U (zh) 一种减速箱内轴承润滑的布置结构
JP3487065B2 (ja) トランスファの潤滑装置
JPS6231728Y2 (ja)
CN217898697U (zh) 一种行星齿轮差速器及汽车