JP2986269B2 - 車両の変速装置 - Google Patents
車両の変速装置Info
- Publication number
- JP2986269B2 JP2986269B2 JP3311690A JP31169091A JP2986269B2 JP 2986269 B2 JP2986269 B2 JP 2986269B2 JP 3311690 A JP3311690 A JP 3311690A JP 31169091 A JP31169091 A JP 31169091A JP 2986269 B2 JP2986269 B2 JP 2986269B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cover
- transmission
- crankcase
- gear
- shift
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- General Details Of Gearings (AREA)
- Gear-Shifting Mechanisms (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、自動２輪車等の変速
装置に関する。
装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】このような変速装置の一般的なものの例
として、特開昭６１−１８９３４８号公報には、クラン
クシャフトの一側に設けられたプライマリドライブギヤ
と噛み合うプライマリドリブンギヤが接続されているク
ラッチを車体右側に設け、同左側にスピンドルアームや
シフトペダルを設けたものが示されている。
として、特開昭６１−１８９３４８号公報には、クラン
クシャフトの一側に設けられたプライマリドライブギヤ
と噛み合うプライマリドリブンギヤが接続されているク
ラッチを車体右側に設け、同左側にスピンドルアームや
シフトペダルを設けたものが示されている。
【０００３】なお、クラッチはメインシャフト、カウン
ターシャフト及び両者を結合するギヤ列並びにこのギヤ
列を選択係合させるシフト機構と共に変速装置を構成し
ている。また、シフト機構は、シフトペダル、スピンド
ルアーム、シフトドラム及びシフトフォークを備え、こ
のうちシフトペダルとクラッチは変速装置の操作系を構
成している。
ターシャフト及び両者を結合するギヤ列並びにこのギヤ
列を選択係合させるシフト機構と共に変速装置を構成し
ている。また、シフト機構は、シフトペダル、スピンド
ルアーム、シフトドラム及びシフトフォークを備え、こ
のうちシフトペダルとクラッチは変速装置の操作系を構
成している。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記構造の
場合、クラッチが車体右側でシフトペダルが同左側に設
けられるから、変速装置及びその操作系が車体の左右に
分散配置されることになり、部品交換や修理等のメンテ
ナンス作業が複雑になり、かつ変速装置が比較的大型化
し重量も増加する。
場合、クラッチが車体右側でシフトペダルが同左側に設
けられるから、変速装置及びその操作系が車体の左右に
分散配置されることになり、部品交換や修理等のメンテ
ナンス作業が複雑になり、かつ変速装置が比較的大型化
し重量も増加する。
【０００５】そのうえ、シフト機構とクラッチをそれぞ
れ潤滑しなければならないので、車体の左右に潤滑構造
を別々に設け、かつそれぞれにカバーを設ける必要があ
るから部品点数が多くなる。本発明はこのような問題点
を解決するものである。
れ潤滑しなければならないので、車体の左右に潤滑構造
を別々に設け、かつそれぞれにカバーを設ける必要があ
るから部品点数が多くなる。本発明はこのような問題点
を解決するものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る車両の変速装置は、スピンドルアーム
とシフトペダルをプライマリドライブギヤ及びプライマ
リドリブンギヤと同側に配置するとともに、予めクラン
クケースにその一側へ向って開放されたミッション室を
設け、このミッション室の開放部を覆うミッションカバ
ーをクランクケースへ着脱自在に取付けて前記変速装置
の各軸を支持させ、ミッションカバーを含むクランクケ
ースの一側を覆うケースカバーをクランクケースへ着脱
自在に取付け、このケースカバーとクランクケース及び
ミッションカバーとの間に潤滑用の空間を形成し、この
潤滑用の空間内に前記プライマリドライブギヤ及びプラ
イマリドリブンギヤを配置し、さらに、前記潤滑用の空
間を横断してスピンドルアームの回動軸をケースカバー
とミッションカバーとに支持させたことを特徴とする。
め、本発明に係る車両の変速装置は、スピンドルアーム
とシフトペダルをプライマリドライブギヤ及びプライマ
リドリブンギヤと同側に配置するとともに、予めクラン
クケースにその一側へ向って開放されたミッション室を
設け、このミッション室の開放部を覆うミッションカバ
ーをクランクケースへ着脱自在に取付けて前記変速装置
の各軸を支持させ、ミッションカバーを含むクランクケ
ースの一側を覆うケースカバーをクランクケースへ着脱
自在に取付け、このケースカバーとクランクケース及び
ミッションカバーとの間に潤滑用の空間を形成し、この
潤滑用の空間内に前記プライマリドライブギヤ及びプラ
イマリドリブンギヤを配置し、さらに、前記潤滑用の空
間を横断してスピンドルアームの回動軸をケースカバー
とミッションカバーとに支持させたことを特徴とする。
【０００７】
【作用】変速装置及びその操作系をミッションカバーへ
小組した状態で着脱できるようにしたので、変速装置の
メンテナンス時にはミッションカバーを外すことで作業
できるようになり、クランクケースを分解する必要がな
くなる。また、変速装置の操作系部材をすべて車体の同
一側へ配置したので、車体一側のみの作業が可能にる。
また、全体として小型かつ軽量化する。そのうえ、ケー
スカバーとミッションカバーとの間に形成される潤滑用
の空間内にプライマリドライブギヤ及びプライマリドリ
ブンギヤを配設し、かつこの潤滑用の空間を横断してス
ピンドルアームの回動軸をケースカバーとミッションカ
バーに支持させるので、潤滑用の空間を利用してスピン
ドルアームをプライマリドライブギヤ及びプライマリド
リブンギヤと一体に潤滑でき、これらのギヤ並びにシフ
ト操作部材を覆うカバーを潤滑用の空間を構成する部材
として一体に利用できる。しかも、クランクケース他側
における潤滑用の空間の形成を不要にする。
小組した状態で着脱できるようにしたので、変速装置の
メンテナンス時にはミッションカバーを外すことで作業
できるようになり、クランクケースを分解する必要がな
くなる。また、変速装置の操作系部材をすべて車体の同
一側へ配置したので、車体一側のみの作業が可能にる。
また、全体として小型かつ軽量化する。そのうえ、ケー
スカバーとミッションカバーとの間に形成される潤滑用
の空間内にプライマリドライブギヤ及びプライマリドリ
ブンギヤを配設し、かつこの潤滑用の空間を横断してス
ピンドルアームの回動軸をケースカバーとミッションカ
バーに支持させるので、潤滑用の空間を利用してスピン
ドルアームをプライマリドライブギヤ及びプライマリド
リブンギヤと一体に潤滑でき、これらのギヤ並びにシフ
ト操作部材を覆うカバーを潤滑用の空間を構成する部材
として一体に利用できる。しかも、クランクケース他側
における潤滑用の空間の形成を不要にする。
【０００８】
【実施例】図１乃至図３に基づいて自動２輪車用Ｖ型２
サイクルエンジンに適用された一実施例を説明する。図
１はこのエンジンの平断面図、図２はこのエンジンの一
部部材を省略した左側面図である。
サイクルエンジンに適用された一実施例を説明する。図
１はこのエンジンの平断面図、図２はこのエンジンの一
部部材を省略した左側面図である。
【０００９】図２は後述する左ケースカバー、ミッショ
ンケースカバー及びクラッチを取り去った状態で示して
ある。このエンジンはクランクケース１の前部に前シリ
ンダ２と後シリンダ３が略Ｖ字形をなして取付けられて
いる。
ンケースカバー及びクラッチを取り去った状態で示して
ある。このエンジンはクランクケース１の前部に前シリ
ンダ２と後シリンダ３が略Ｖ字形をなして取付けられて
いる。
【００１０】クランクケース１内の前方上部には、クラ
ンクシャフト４が支持されて、その左端部にプライマリ
ドライブギヤ５及びバランサドライブギヤ６が設けられ
ている。クランクシャフト４の下方にはバランサドライ
ブギヤ６で駆動されるバランサ７が設けられている。
ンクシャフト４が支持されて、その左端部にプライマリ
ドライブギヤ５及びバランサドライブギヤ６が設けられ
ている。クランクシャフト４の下方にはバランサドライ
ブギヤ６で駆動されるバランサ７が設けられている。
【００１１】クランクケース１内の後部は、ミッション
カバー取付面８で囲まれたミッション室９が形成され、
この内部にメインシャフト１０、カウンタシャフト１
１、これらの軸上に支持されて常時噛み合うメインギヤ
１２、カウンタギヤ１３が設けられている。メインギヤ
１２及びカウンタギヤ１３はそれぞれ複数のギヤで構成
されたギヤ列であるが、図示は便宜的に一組のギヤ列を
示してある。
カバー取付面８で囲まれたミッション室９が形成され、
この内部にメインシャフト１０、カウンタシャフト１
１、これらの軸上に支持されて常時噛み合うメインギヤ
１２、カウンタギヤ１３が設けられている。メインギヤ
１２及びカウンタギヤ１３はそれぞれ複数のギヤで構成
されたギヤ列であるが、図示は便宜的に一組のギヤ列を
示してある。
【００１２】メインシャフト１０には後述するクラッチ
が設けられ、そのプライマリドリブンギヤ１４はプライ
マリドライブギヤ５と噛み合っている。メインシャフト
１０及びカウンタシャフト１１の下方にはシフト機構１
５を構成するスピンドル１６、スピンドルアーム１７、
シフトドラム１８、これと平行するフォークシャフト１
９、シフトフォーク２０が設けられる。
が設けられ、そのプライマリドリブンギヤ１４はプライ
マリドライブギヤ５と噛み合っている。メインシャフト
１０及びカウンタシャフト１１の下方にはシフト機構１
５を構成するスピンドル１６、スピンドルアーム１７、
シフトドラム１８、これと平行するフォークシャフト１
９、シフトフォーク２０が設けられる。
【００１３】図１はシフト機構１５を含むエンジンの平
断面である。クランクシャフト４はクランク室２１内を
車幅方向へ延び、その左端にはクランクケース１の左側
面２２（図２参照）を貫いて外方へ出、ここでプライマ
リドライブギヤ５及びバランサドライブギヤ６を支持し
ている。
断面である。クランクシャフト４はクランク室２１内を
車幅方向へ延び、その左端にはクランクケース１の左側
面２２（図２参照）を貫いて外方へ出、ここでプライマ
リドライブギヤ５及びバランサドライブギヤ６を支持し
ている。
【００１４】ミッション室９の左側面には、ミッション
カバー２３がボルト２４でミッションカバー取付面８
（図２）へ着脱自在に取付けられている。本実施例のミ
ッション部はカセット式であり、変速ギヤ機構及び後述
するクラッチ等の変速装置並びにこの操作系であるシフ
ト機構１５がミッションカバー２３へ小組された単一ユ
ニットを構成しているので、ミッションカバー２３を取
ることにより変速装置と操作系を小組状態で一体に交換
可能である。
カバー２３がボルト２４でミッションカバー取付面８
（図２）へ着脱自在に取付けられている。本実施例のミ
ッション部はカセット式であり、変速ギヤ機構及び後述
するクラッチ等の変速装置並びにこの操作系であるシフ
ト機構１５がミッションカバー２３へ小組された単一ユ
ニットを構成しているので、ミッションカバー２３を取
ることにより変速装置と操作系を小組状態で一体に交換
可能である。
【００１５】メインシャフト１０の左端部はミッション
カバー２３を貫通して外方へ延出しており、この部分に
クラッチ２５が同軸支持され、その出力側と接続してい
る。クラッチ２５の入力側に接続するプライマリドリブ
ンギヤ１４は、プライマリドライブギヤ５と共にミッシ
ョンカバー２３の外方にあり、かつ左ケースカバー２６
で覆われている。
カバー２３を貫通して外方へ延出しており、この部分に
クラッチ２５が同軸支持され、その出力側と接続してい
る。クラッチ２５の入力側に接続するプライマリドリブ
ンギヤ１４は、プライマリドライブギヤ５と共にミッシ
ョンカバー２３の外方にあり、かつ左ケースカバー２６
で覆われている。
【００１６】左ケースカバー２６はボルト２７によりク
ランクケース１の左側面２２の周囲に形成された左ケー
スカバー取付面２８（図２）へ取付けられている。な
お、クラッチ２５も左ケースカバー２６の外にあり、図
示しない別部材で覆われる。
ランクケース１の左側面２２の周囲に形成された左ケー
スカバー取付面２８（図２）へ取付けられている。な
お、クラッチ２５も左ケースカバー２６の外にあり、図
示しない別部材で覆われる。
【００１７】カウンタシャフト１１の右端部はクランク
ケース１の右側面３０から外方へ突出し、この先端部に
ドライブスプロケット３１が支持されている。
ケース１の右側面３０から外方へ突出し、この先端部に
ドライブスプロケット３１が支持されている。
【００１８】シフト機構１５を構成するスピンドル１
６、シフトドラム１８及びフォークシャフト１９はクラ
ンクケース１に支持されている。各フォークシャフト１
９にはシフトフォーク２０がそれぞれ軸方向へ摺動自在
に支持されている。
６、シフトドラム１８及びフォークシャフト１９はクラ
ンクケース１に支持されている。各フォークシャフト１
９にはシフトフォーク２０がそれぞれ軸方向へ摺動自在
に支持されている。
【００１９】シフトフォーク２０は、その一端に設けら
れたピンがシフトドラム１８のカム溝と係合し、他端が
メインギヤ１２及びカウンタギヤ１３と係合することに
より、シフトドラム１８が所定角度回動すると、シフト
フォーク２０が移動してメインギヤ１２とカウンタギヤ
１３の組合わせを選択するようになっている。
れたピンがシフトドラム１８のカム溝と係合し、他端が
メインギヤ１２及びカウンタギヤ１３と係合することに
より、シフトドラム１８が所定角度回動すると、シフト
フォーク２０が移動してメインギヤ１２とカウンタギヤ
１３の組合わせを選択するようになっている。
【００２０】図１及びスピンドル１６とその近傍を拡大
して示した図３に明らかなように、スピンドル１６は一
端が軸受３２を介してミッションカバー２３に支持さ
れ、他端側は左ケースカバー２６に設けられたホルダー
部３３で軸受３４を介して支持され、さらにその先端は
左ケースカバー２６の外方へ突出し、ここでシフトペダ
ル３５（図１）と連結されている。
して示した図３に明らかなように、スピンドル１６は一
端が軸受３２を介してミッションカバー２３に支持さ
れ、他端側は左ケースカバー２６に設けられたホルダー
部３３で軸受３４を介して支持され、さらにその先端は
左ケースカバー２６の外方へ突出し、ここでシフトペダ
ル３５（図１）と連結されている。
【００２１】図１に示すように、スピンドル１６に一端
を溶接されたスピンドルアーム１７は、シフトドラム１
８と係合されており、スピンドル１６が回動する毎にシ
フトドラム１８が所定角度回動するようになっている。
を溶接されたスピンドルアーム１７は、シフトドラム１
８と係合されており、スピンドル１６が回動する毎にシ
フトドラム１８が所定角度回動するようになっている。
【００２２】クランクケース１内における潤滑は、掻き
上げ給油で行われる。また、クランクケース１の左側面
２２の外側方には、プライマリドライブギヤ５、プライ
マリドリブンギヤ１４及びクラッチ２５等を潤滑するた
め、左ケースカバー２６が設けられるが、クランクケー
ス１の右側面３０の外側方には潤滑する必要がないの
で、潤滑のためのカバーは設けられない。
上げ給油で行われる。また、クランクケース１の左側面
２２の外側方には、プライマリドライブギヤ５、プライ
マリドリブンギヤ１４及びクラッチ２５等を潤滑するた
め、左ケースカバー２６が設けられるが、クランクケー
ス１の右側面３０の外側方には潤滑する必要がないの
で、潤滑のためのカバーは設けられない。
【００２３】再び図２において、符号Ｌ1 はバランサ７
及びクラッチ２５等を潤滑するためのオイルレベルであ
り、Ｌ2 はミッション室９のオイルレベルである。ミッ
ション室９のオイルレベルＬ2 は、ミッションカバー取
付面８におけるシール構造によって決定されている。す
なわち、ミッションカバー取付面８はミッションカバー
２３との合せ面がＬ2 の高さまでシール面３６になって
おり、これより上方は非シール面になっている。したが
って、オイルレベルがＬ2 を越えるとミッションカバー
取付面８とミッションカバー２３の合せ面における非シ
ール部を通ってミッション室９の外方へオーバーフロー
するようになっている。
及びクラッチ２５等を潤滑するためのオイルレベルであ
り、Ｌ2 はミッション室９のオイルレベルである。ミッ
ション室９のオイルレベルＬ2 は、ミッションカバー取
付面８におけるシール構造によって決定されている。す
なわち、ミッションカバー取付面８はミッションカバー
２３との合せ面がＬ2 の高さまでシール面３６になって
おり、これより上方は非シール面になっている。したが
って、オイルレベルがＬ2 を越えるとミッションカバー
取付面８とミッションカバー２３の合せ面における非シ
ール部を通ってミッション室９の外方へオーバーフロー
するようになっている。
【００２４】ミッションカバー取付面８の上方で左ケー
スカバー取付面２８の頂部下方にはオイル溜り３７が形
成され、ここで掻き上げられたオイルを集め、横穴３８
からミッション室９内へ滴下するようになっている。
スカバー取付面２８の頂部下方にはオイル溜り３７が形
成され、ここで掻き上げられたオイルを集め、横穴３８
からミッション室９内へ滴下するようになっている。
【００２５】次に本実施例の作用を説明する。図１にお
いて、プライマリドライブギヤ５、バランサドライブギ
ヤ６、プライマリドリブンギヤ１４、クラッチ２５並び
にシフト機構１５の操作部がいずれも車体左側へ配置さ
れている。ゆえに、ミッションカバー２３を外せば、こ
のミッションカバー２３へ小組されている変速装置やシ
フト機構１５を一体に着脱できるので、変速装置関連の
メンテナンス性が著しく向上する。しかも変速装置のメ
ンテナンス時にはミッションカバー２３を外すことで作
業できるようになり、クランクケース１を分解する必要
がなくなるため、メンテナンス性を向上できる。また、
シフト操作部品等を交換や修理する場合、車体の左側一
側のみで作業できるため、この点でもメンテナンス性が
よい。そのうえ、変速装置の操作系部材が車体の左右に
分散せず、同一側へ集中するので、変速装置全体を小型
軽量化できる。
いて、プライマリドライブギヤ５、バランサドライブギ
ヤ６、プライマリドリブンギヤ１４、クラッチ２５並び
にシフト機構１５の操作部がいずれも車体左側へ配置さ
れている。ゆえに、ミッションカバー２３を外せば、こ
のミッションカバー２３へ小組されている変速装置やシ
フト機構１５を一体に着脱できるので、変速装置関連の
メンテナンス性が著しく向上する。しかも変速装置のメ
ンテナンス時にはミッションカバー２３を外すことで作
業できるようになり、クランクケース１を分解する必要
がなくなるため、メンテナンス性を向上できる。また、
シフト操作部品等を交換や修理する場合、車体の左側一
側のみで作業できるため、この点でもメンテナンス性が
よい。そのうえ、変速装置の操作系部材が車体の左右に
分散せず、同一側へ集中するので、変速装置全体を小型
軽量化できる。
【００２６】スピンドル１６は一端をクランクケース１
で、他端側を左ケースカバー２６でそれぞれ軸受３２、
３４により支持されるので、カセット式に交換すること
が容易になり、かつスピンドル１６を短くできるのでそ
れだけ軽量化する。
で、他端側を左ケースカバー２６でそれぞれ軸受３２、
３４により支持されるので、カセット式に交換すること
が容易になり、かつスピンドル１６を短くできるのでそ
れだけ軽量化する。
【００２７】さらに、プライマリドライブギヤ５、プラ
イマリドリブンギヤ１４及びクラッチ２５を車体左側へ
移すことができたので、これらの潤滑構造が簡単にな
り、かつ潤滑部に対するカバーとして単一の左ケースカ
バー２６を共通に使用できる。ゆえに、部品点数並びに
取付工数を低減できる。そのうえ、左ケースカバー２６
とミッションカバー２３との間に形成される潤滑用の空
間内にプライマリドライブギヤ５及びプライマリドリブ
ンギヤ１４を配設し、かつこの潤滑用の空間を横断して
スピンドルアーム１７の回動軸であるスピンドル１６を
左ケースカバー２６とミッションカバー２３に支持させ
るので、潤滑用の空間を利用してスピンドルアーム１７
をプライマリドライブギヤ５及びプライマリドリブンギ
ヤ１４と一体に潤滑でき、これらのギヤ並びにシフト操
作部材を覆うカバーを潤滑用の空間を構成する部材とし
て一体に利用できるから潤滑構造を簡単にできる。しか
も、クランクケース１の右側には潤滑しないので、カバ
ーが不要になる。したがって、車体の両側へカバーを設
ける場合と比べて、車幅方向を拡大させるおそれがなく
なる。
イマリドリブンギヤ１４及びクラッチ２５を車体左側へ
移すことができたので、これらの潤滑構造が簡単にな
り、かつ潤滑部に対するカバーとして単一の左ケースカ
バー２６を共通に使用できる。ゆえに、部品点数並びに
取付工数を低減できる。そのうえ、左ケースカバー２６
とミッションカバー２３との間に形成される潤滑用の空
間内にプライマリドライブギヤ５及びプライマリドリブ
ンギヤ１４を配設し、かつこの潤滑用の空間を横断して
スピンドルアーム１７の回動軸であるスピンドル１６を
左ケースカバー２６とミッションカバー２３に支持させ
るので、潤滑用の空間を利用してスピンドルアーム１７
をプライマリドライブギヤ５及びプライマリドリブンギ
ヤ１４と一体に潤滑でき、これらのギヤ並びにシフト操
作部材を覆うカバーを潤滑用の空間を構成する部材とし
て一体に利用できるから潤滑構造を簡単にできる。しか
も、クランクケース１の右側には潤滑しないので、カバ
ーが不要になる。したがって、車体の両側へカバーを設
ける場合と比べて、車幅方向を拡大させるおそれがなく
なる。
【００２８】
【発明の効果】本発明は変速装置及びその操作系をミッ
ションカバーへ小組した状態で着脱できるようにしたの
で、変速装置のメンテナンス時にはミッションカバーを
外すことで作業できるようになり、クランクケースを分
解する必要がなくなるため、メンテナンス性を向上でき
る。また、変速装置の操作系部材をすべて車体の同一側
へ配置したので、車体一側のみの作業が可能になり、こ
の点でもメンテナンス性を向上できる。また、全体とし
て小型かつ軽量化を実現できる。
ションカバーへ小組した状態で着脱できるようにしたの
で、変速装置のメンテナンス時にはミッションカバーを
外すことで作業できるようになり、クランクケースを分
解する必要がなくなるため、メンテナンス性を向上でき
る。また、変速装置の操作系部材をすべて車体の同一側
へ配置したので、車体一側のみの作業が可能になり、こ
の点でもメンテナンス性を向上できる。また、全体とし
て小型かつ軽量化を実現できる。
【００２９】そのうえ、ケースカバーとミッションカバ
ーとの間に形成される潤滑用の空間内にプライマリドラ
イブギヤ及びプライマリドリブンギヤを配設し、かつこ
の潤滑用の空間を横断してスピンドルアームの回動軸を
ケースカバーとミッションカバーに支持させるので、潤
滑用の空間を利用してスピンドルアームをプライマリド
ライブギヤ及びプライマリドリブンギヤと一体に潤滑で
き、これらのギヤ並びにシフト操作部材を覆うカバーを
潤滑用の空間を構成する部材として一体に利用できるか
ら潤滑構造を簡単にできる。しかも、クランクケース他
側における潤滑用の空間の形成を不要にするので、さら
に潤滑構造が簡単になる。
ーとの間に形成される潤滑用の空間内にプライマリドラ
イブギヤ及びプライマリドリブンギヤを配設し、かつこ
の潤滑用の空間を横断してスピンドルアームの回動軸を
ケースカバーとミッションカバーに支持させるので、潤
滑用の空間を利用してスピンドルアームをプライマリド
ライブギヤ及びプライマリドリブンギヤと一体に潤滑で
き、これらのギヤ並びにシフト操作部材を覆うカバーを
潤滑用の空間を構成する部材として一体に利用できるか
ら潤滑構造を簡単にできる。しかも、クランクケース他
側における潤滑用の空間の形成を不要にするので、さら
に潤滑構造が簡単になる。
【図１】一実施例に係るエンジン要部の平断面図
【図２】上記エンジンの要部左側面図
【図３】実施例の要部拡大断面図
１ クランクケース ２ 前シリンダ ３ 後シリンダ ４ クランクシャフト ５ プライマリドライブギヤ ９ ミッション室 １０ メインシャフト １１ カウンタシャフト １４ プライマリドリブンギヤ １５ シフト機構 １６ スピンドル １７ スピンドルアーム １８ シフトドラム １９ フォークシャフト ２３ ミッションカバー ２５ クラッチ ２６ 左ケースカバー ３５ シフトペダル
Claims (1)
- 【請求項１】 クランクケースの一側に、クランクシャ
フトの一側に動力を取り出すために設けられたプライマ
リドライブギヤと噛み合いかつクラッチへ接続するプラ
イマリドリブンギヤと、このプライマリドライブギヤを
支持するメインシャフトと、このメインシャフトに平行
しかつ複数のギヤ列を介して連結されたカウンターシャ
フトと、これらのギヤ列を選択係合させるためのシフト
フォークと、このシフトフォークをメインシャフト並び
にカウンタシャフトと平行に移動させるためのシフトド
ラムと、このシフトドラムをシフトペダルと連動して回
動させるためのスピンドルアームとを有する変速装置に
おいて、 前記スピンドルアームとシフトペダルを前記プライマリ
ドライブギヤ及びプライマリドリブンギヤと同側に配置
するとともに、 予めクランクケースにその一側へ向って開放されたミッ
ション室を設け、このミッション室の開放部を覆うミッ
ションカバーをクランクケースへ着脱自在に取付けて前
記変速装置の各軸を支持させ、 ミッションカバーを含むクランクケースの一側を覆うケ
ースカバーをクランクケースへ着脱自在に取付け、この
ケースカバーとクランクケース及びミッションカバーと
の間に潤滑用の空間を形成し、この潤滑用の空間内に前
記プライマリドライブギヤ及びプライマリドリブンギヤ
を配置し、 さらに、前記潤滑用の空間を横断してスピンドルアーム
の回動軸をケースカバーとミッションカバーとに支持さ
せた ことを特徴とする車両の変速装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3311690A JP2986269B2 (ja) | 1991-10-30 | 1991-10-30 | 車両の変速装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3311690A JP2986269B2 (ja) | 1991-10-30 | 1991-10-30 | 車両の変速装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05126253A JPH05126253A (ja) | 1993-05-21 |
| JP2986269B2 true JP2986269B2 (ja) | 1999-12-06 |
Family
ID=18020296
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3311690A Expired - Fee Related JP2986269B2 (ja) | 1991-10-30 | 1991-10-30 | 車両の変速装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2986269B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE102017204228A1 (de) | 2016-03-18 | 2017-09-21 | Honda Motor Co., Ltd. | Getriebeaufbau für Fahrzeug |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007009947A (ja) * | 2005-06-28 | 2007-01-18 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | エンジンのミッション潤滑装置 |
-
1991
- 1991-10-30 JP JP3311690A patent/JP2986269B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE102017204228A1 (de) | 2016-03-18 | 2017-09-21 | Honda Motor Co., Ltd. | Getriebeaufbau für Fahrzeug |
| US10794484B2 (en) | 2016-03-18 | 2020-10-06 | Honda Motor Co., Ltd. | Transmission structure for vehicle |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05126253A (ja) | 1993-05-21 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPS6145297Y2 (ja) | ||
| JPS6069251A (ja) | 自動二輪車用エンジンの変速装置 | |
| CN101586644B (zh) | 变速器 | |
| TWI282836B (en) | Lubricating structure for bearings | |
| JP3953298B2 (ja) | 車両用動力装置 | |
| JP2986269B2 (ja) | 車両の変速装置 | |
| JP2001323969A (ja) | エンジンの動力伝達装置 | |
| US7159558B2 (en) | Engine having centralized mass | |
| JP2964519B2 (ja) | 四輪駆動用変速機 | |
| US20070056551A1 (en) | Transmission shaft support mechanism | |
| US7980360B2 (en) | Transmission system | |
| JPH04277361A (ja) | 歯車変速機における潤滑構造 | |
| CA1160475A (en) | Speed change mechanism | |
| JP3993669B2 (ja) | 作業車両の変速操作機構 | |
| JPH09269045A (ja) | トランスミッションのフィルタ装置 | |
| JP6708051B2 (ja) | エンジンのベアリング支持構造 | |
| JP2977042B2 (ja) | エンジンの補機駆動構造 | |
| JP3087531B2 (ja) | 内燃機関のバランサ装置 | |
| DE102019118236B4 (de) | Verbrennungsmotor mit Kurbelwelle und Ausgleichswelle | |
| JP3164948B2 (ja) | 舶用機関の可逆転油圧式クラッチ機構 | |
| JP2555233Y2 (ja) | Ｈｓｔ式車軸駆動装置 | |
| JPH0537083Y2 (ja) | ||
| JP3569011B2 (ja) | プレス機械の駆動装置 | |
| JP2929503B2 (ja) | エンジンの潤滑油ポンプ | |
| JPS606571Y2 (ja) | エンジンの潤滑油圧送ポンプの取付装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990824 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |