JPS5941868Y2 - 農用トラクタ等における潤滑装置 - Google Patents

農用トラクタ等における潤滑装置

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JPS5941868Y2
JPS5941868Y2 JP1978027998U JP2799878U JPS5941868Y2 JP S5941868 Y2 JPS5941868 Y2 JP S5941868Y2 JP 1978027998 U JP1978027998 U JP 1978027998U JP 2799878 U JP2799878 U JP 2799878U JP S5941868 Y2 JPS5941868 Y2 JP S5941868Y2
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transmission
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trough
lubricating oil
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Inventor
忠博 宮本
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ヤンマー農機株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、走行動力変速装置に、該変速装置における
高速回転部から歯車減速機構を介して伝動を受は低速回
転せしめられる伝導歯車であって走行動力変速装置にお
ける伝動軸の軸線方向でみて上記高速回転部と間隔をあ
けて配置しである伝導歯車を備えたクリープ走行変速段
を設けである農用トラクタ等の走行作業車(以下、「農
用トラクタ等」という。
)において、クリープ走行変速段用の伝導歯車端のベア
リングの円滑な潤滑を図るための潤滑装置に関するもの
である。
上記のクリープ走行変速段、つまり機体を極く低速で走
行させることとする変速段は、農用トラクタ等によって
高負荷の作業、例え(!極く細かい枠上作業とかトレン
チャ一作業(溝切り作業)、を行なう場合に高負荷作業
に応じて機体を極く低速で走行させるために、設けられ
るものであるが、このようなりリープ走行変速段を設け
である農用トラクタ等では、特にクリープ走行時にクリ
ープ走行変速段用の伝導歯車端のベアリングの潤滑が、
極めて不十分となる。
すなわち、この潤滑は、ミッションケース内低部から歯
車回転等で潤滑油を跳上げさせ、この跳上げ潤滑油によ
って行なわせるのであるが、クリープ走行時には歯車等
が極く低速でしか回転しないため、潤滑油跳上げ量が少
なくて潤滑油量が不足し、潤滑が不十分となるのであり
、これよりして、クリープ走行変速段用の伝導歯車端の
ベアリングが、該伝導歯車方向からスラストを受けるこ
とと相まって、焼付けを生じ易い。
この考案の目的とするところは、上記のような不都合を
解消する、農用トラクタ等における新規な潤滑装置を提
供するにある。
図示の実症例について、この考案に係る農用トラクタ等
における潤滑装置の横取を説明すると、この実施例はこ
の考案を第1図に示すような農用トラクタにおいて、す
なわち機体前部にエンジン1を塔載し、このエンジン1
の動力を、クラッチハウジング2内を経てミッションケ
ース3内へと伝導し、該ミッションケース3内において
走行動力についての変速を行なった上で、リヤハウジン
グ4内を経て左右の後輪5へ、走行動力を伝達して、機
体走行を行なわせるように構成された農用トラクタにお
いて、実施した例に係る。
そして、第2図に示すように、前記ミッションケース3
内には、前記クラッチハウジング2内の前部に配設せる
主クラッチ(図示せず)を介しエンジン1に連動連結さ
れた駆動軸6であって後方延長部6aを有し後端を前記
リヤハウジング4内へと臨ませである駆動軸6と、この
駆動軸6に平行させてミッションケース3内前半部に配
設されたパワーシフト軸7と、このパワーシフト軸7と
同心的にミッションケース3内後半部に配設された伝動
軸8とを、設けてあって、駆動軸6とパワーシフト軸7
間には該両軸6,7を適宜の変速比でもって選択的に連
動連結するための、走行動力主変速装置を構成する油圧
クラッチ式変速装置9が、またパワーシフト軸7と伝動
軸8間には該両輪7.8を適宜の変速比でもって選択的
に連動連結するための、走行動力副変速装置を構成する
機械式変速装置10が、それぞれ配設しである。
そして、走行動力変速部の最終伝動軸である上記伝動軸
8の後端はリヤハウジング4内へ臨ませて該後端に出力
傘歯車11を設けてあって、この出力傘歯車11を介し
上記伝動軸8を左右後輪5方向へと接続し後輪5駆動を
行なうように構成しである。
そして、この実施例の潤滑装置は、上記した機械式変速
装置10にクリープ走行変速段を設けであることよりし
て、設けられているので、先ず該変速装置10の構成を
第2,3図について説明しておく。
この機械式変速装置10は、前記した駆動軸延長部6a
に遊嵌された、ボス部を共通とする一体的な4個の歯車
12,13,14,15であって最基端の大径歯車12
をパワーシフト軸7端の小径歯車16と噛合せてパワー
シフト軸7により回転せしめられるようにされた歯車1
2 、13゜14.15と、駆動軸延長部6aに遊嵌さ
れた、ボス部を共通とする一体的な2個の歯車17.1
8であって上記歯車12−15のうちの最小径の歯車1
5を第3図に示す大径歯車19に噛合せると共に該大径
歯車19と同軸20上の小径歯車21を大径側の歯車1
8と噛合せることで歯車15から入力されて回転せしめ
られる歯車17.18と、伝動軸8上にスプライン嵌合
により摺動自在ではあるが相対回転不能に設けられた、
ボス部を共通とする一体的な2個のシフト歯車22.2
3と、伝動軸B上にスプライン嵌合により摺動自在では
あるが相対回転不能に設けられた1個のシフト歯車24
と、パワーシフト軸7端に一方の噛合片25aを、この
側のシフト歯車24に他方の噛合片25bを、それぞれ
形成して構成された噛合クラッチ25とを、備えている
そして、歯車15と、この歯車15から減速歯車19,
21,18機構を介して伝動され極く低速で回転せしめ
られる歯車17とは、等径のものとされており、伝動軸
8上でシフト歯車22.23とソフト歯車24とを変速
操作レバー26により選択的に摺動変位させて、歯車1
7.22間の噛合いによりクリープ走行変速段Cを、歯
車15,22間の噛合いにより1速の変速段Iを、歯車
14.23間の噛合いにより2速の変速段■を、歯車1
3.24間の噛合いにより3速の変速段■を、噛合片2
5a。
25b間の噛合いによるクラッチ25係合での軸7.8
間の直結により4速の変速段■を、選択的に得ることが
できるように、なされている。
以上のように、走行動力副変速装置を構成する機械式変
速装置10は、クリープ走行変速段Cを設けたものとさ
れており、また第2図に図示のように、このクリープ走
行変速段C用の一伝導歯車18端には、駆動軸延長部6
aの後端部を支承するボールベアリング27を、リヤハ
ウジング前壁4aに支持させると共に歯車18との間に
スラストワッシャ28を介装して、設けであるが、この
考案に係る潤滑装置は、上記したボールベアリング27
を潤滑するための装置として、次のように構成されてい
る。
すなわち、同様に第2図に示すように、シフト歯車22
,23,24を変位させるためのシフトフォーク29を
ガイドするフォークシャフト30等を支持するために、
ミッションケース3上面開口部内に上方から組込まれる
前後の支枠体31゜32が設けられており、この支枠体
31,32は、固定具33.34によりミッションケー
ス頂壁3aに固定されるものとされているが、前方の支
枠体31に固定して垂設した支持アーム35とミミショ
ンケース頂壁3a内面に固定して垂設した他の支持アー
ム36とに前後を取付けて、トラフ37を設けである。
そしてこのトラフ37は、前記油圧クラッチ式変速装置
9が変速伝動状態をとつている限り常に回転せしめられ
る前記歯車16゜12の上方に前端部37aを位置させ
ると共に、前記ボールベアリング28直前の上方位置に
後端37bを位置させてあり、且つ、図示のように若干
、後下方向きに傾斜させである。
また前記したスラストワッシャ28にはベアリング27
側で、該ベアリング27方向に向けて傾斜する端面を備
えた環状切欠き溝28aを形成してあり、上記したトラ
フ37の潤滑油誘導端である後端37bは該環状切欠き
溝28aの上方位置に臨ませである。
なお前記した油圧クラッチ式変速装置9は、第2図に示
すように、前記駆動軸6上の固定変速歯車38F1,3
8F2,38F3,38Hにより回転せしめられる、前
記パワーシフト軸7上の遊転変速歯車39F1,39F
2,39F3.39Rを選択的にパワーシフト軸7に結
合するための多板式油圧クラッチ40F1.40F2.
40F3.4ORを、パワーシフト軸7上で上記各遊転
歯車39に配して、各クラッチ40の選択的な作動で変
速を得る、通例構造のものとされている。
図におじで、41は乗用座席、42は前輪43を操向旋
回するための操向ハンドル、44は油圧クラッチ式変速
装置9を変速操作する、つまり該変速装置9における油
圧クラッチ40用の切換弁(図示せず)を変位操作する
、ための変速操作レバーである。
この考案に係る図示の潤滑装置は、前記のようなトラフ
37を設けたものに構成しであるから、機械式変速装置
10を、歯車17.22間を噛合せたクリープ走行変速
段Cにおいた状態でも、機械式変速装置10による変速
伝動状態とは無関係な回転数で回転し然もシフト歯車2
2等よりずっと高速で回転する歯車16により、そして
またミッションケース3内の潤滑油面が歯車12低端よ
り高い位置にある場合には同様に無関係で且つ高い回転
数で回転する該歯車12によって、ミッションケース3
内低部から跳上げられる潤滑油が、一部は直接に、そし
て大部分の油はミッションケース頂壁3a内面とか前記
支枠体31底面とかに当たり跳返された上で、トラフ3
7の前端部内に入り、該トラフ37内を流れて、トラフ
後端37bからボールベアリング27位へと滴下し、該
ボールベアリング27を十分に潤滑してその焼付きを防
止する。
そして特に、スラストワッシャ28に前記のような環状
切欠き溝28aを形成してその上方位置にトラフ37の
後端37bを臨ませであることから、トラフ37の後端
37bから滴下する潤滑油のほぼ全量が環状切欠き溝2
8a内へと滴下し、該切欠き溝28aの傾斜する端面に
よりボールベアリング27の至近位置で該ベアリング2
7方向へ積極的に誘導される作用が得られて、ボールベ
アリング27が極く効果的に潤滑されることとなる。
以上の説明から明らかなように、この考案の農用トラク
タ等における潤滑装置は、走行動力変速装置10に、該
変速装置10における高速回転部16.12から歯車減
速機構を介して伝動を受は低速回転せしめられる伝導歯
車12であって走行動力変速装置10における伝動軸の
軸線方向でみて上記高速回転部16.12と間隔をあけ
て配置しである伝導歯車18を備えたクリープ走行変速
段を設けである農用トラクタ等において、クリープ走行
変速段用の上記伝導歯車18端のベアリング27に対し
上記高速回転部16.12の跳上げ潤滑油を誘導するた
めのトラフ37であって上記高速回転部16.12の上
方に位置させた一端部37aから他端の潤滑油誘導端3
7b方向にかけて下方向きに傾斜させであるトラフ37
を設けると共に、上記した伝導歯車18とベアリング2
7との間に介装されたスラストワッシャ28に上記ベア
リング27側で、該ベアリング27方向に向けて傾斜す
る端面を備えた環状切欠き溝28aを形成し、上記した
トラフ37の潤滑油誘導端37bを該環状切欠き溝28
aの上方位置に臨ませたことを、特徴としてなる構成の
ものであって、次のような長所を備えている。
すなわち、この考案の農用トラクタ等における潤滑装置
は、潤滑対象とするベアリング27を潤滑するのに、低
速回転部による跳上げ油ではなく油を多量に跳上げる高
速回転部の跳上げ油を利用していること、そして高速回
転部の跳上げ潤滑油を誘導するトラフ37の潤滑油誘導
端37bから潤滑対象とするベアリング27の端面位置
に設けられたスラストワッシャ28の環状切欠き溝28
a内に潤滑油を滴下させ、上記ベアリング27方向に向
けて傾斜する端面を備えさせた該環状切欠き溝28aに
、トラフ37に引続いてベアリング27の至近位置で該
ベアリング27方向に潤滑油を積極的に誘導する作用を
行なわせるように図っていることからして、最初に述べ
たように潤滑が不十分となりがちで歯車18スラストを
受けて焼付きを生じ易いベアリング2Tに対し、十分な
量の潤滑油が確実に供給されることとして、そのような
ベアリング27を極く十分に潤滑するものとなっている
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を装備した農用トラクタの
概略側面図、第2図は同トラクタ要部の縦断側面図、第
3図は該要部の一部を示す横断平面図である。 6・・・・・・駆動軸、6a・・・・・・駆動軸延長部
、7・・・・・・パワーシフト軸、8・・・・・・伝動
軸、9・・・・・・油圧クラッチ式変速装置、10・・
・・・・機械式変速装置、12゜13.14,15・・
・・・・歯車、16・・・・・・小径歯車、17.18
・・・・・・歯車、19・・・・・・大径歯車、21・
・・・・・小径歯車、22,23・・・・・・シフト歯
車、24・・・・・・シフト歯車、25・・・・・・噛
合クラッチ、27・・・・・・ボールベアリング、28
・・・・・・スラストワッシャ、28a・・・・・・環
状切欠き溝、35,36・・・・・・支持アーム、3T
・・・・・・トラフ、37a・・・・・・トラフ前端部
、37b・・・・・・トラフ後端(潤滑油誘導端)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 走行動力変速装置に、該変速装置における高速回転部か
    ら歯車減速機構を介して伝動を受は低速回転せしめられ
    る伝導歯車であって走行動力変速装置における伝動軸の
    軸線方向でみて上記高速回転部と間隔をあけて配置しで
    ある伝導歯車を備えたクリープ走行変速段を設けである
    農用トラクタ等において、クリープ走行変速段用の上記
    伝導歯車端のベアリングに対し上記高速回転部の跳上げ
    潤滑油を誘導するためのトラフであって上記高速回転部
    の上方に位置させた一端部から他端の潤滑油誘導端方向
    にかけて下方向きに傾斜させであるトラフを設けると共
    に、上記した伝導歯車とベアリングとの間に介装された
    スラストワッシャに上記ベアリング側で、該ベアリング
    方向に向けて傾斜する端面を備えた環状切欠き溝を形成
    し、上記したトラフの潤滑油誘導端を該環状切欠き溝の
    上方位置に臨ませたことを、特徴としてなる潤滑装置。
JP1978027998U 1978-03-03 1978-03-03 農用トラクタ等における潤滑装置 Expired JPS5941868Y2 (ja)

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