JPH0596617U - ミッションケース - Google Patents

ミッションケース

Info

Publication number
JPH0596617U
JPH0596617U JP3635292U JP3635292U JPH0596617U JP H0596617 U JPH0596617 U JP H0596617U JP 3635292 U JP3635292 U JP 3635292U JP 3635292 U JP3635292 U JP 3635292U JP H0596617 U JPH0596617 U JP H0596617U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lubricating oil
gear
receiving portion
wall
transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3635292U
Other languages
English (en)
Inventor
高木  政夫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP3635292U priority Critical patent/JPH0596617U/ja
Publication of JPH0596617U publication Critical patent/JPH0596617U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【構成】 横方向に並設されて同一方向に回転する複数
の変速用ギヤGを潤滑油Oに浸してある。そして、変速
用ギヤGによって潤滑油Oが掻きあげられる側の内壁3
0又はその近傍に、その潤滑油Oを受け入れる受部33
を設けてある。更に、受部33に受け入れた潤滑油Oを
受部33を設けた側とは反対側の内壁31近傍に流下返
送して潤滑必要箇所に供給する返送路Pを形成してあ
る。 【効果】 強制潤滑油用のポンプ等を用いない簡単安価
な構造で、潤滑必要箇所の油切れを効果的に防止でき
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、トラクタ、土工機等の作業車に搭載されるミッションケースに係り 、特には、横方向に並設されて同一方向に回転する複数の変速用ギヤを潤滑油に 浸してあるミッションケースに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ミッションケースに貯留する潤滑油量はミッションケース全体の重量 軽減の為に必要最少限度にとどめてあり、上記のミッションケースにおいては、 潤滑油を、静止状態での油面が前記複数の変速用ギヤの軸部を浸す程度に封入し てあった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記構成によれば、前記複数の変速用ギヤの回転方向が同一で ある為に、それらの変速用ギヤの回転に伴って、潤滑油が変速用ギヤの一方側に 掻きあげられ、その掻きあげられる側とは反対側の油面が下がって、変速用ギヤ の中心部が潤滑油から大きく露出し、変速用のシフト摺動部、軸受部等において 油切れが生じやすくなるという欠点があった。 本考案は、上記従来の欠点を解消し、簡単な改造で潤滑必要箇所での油切れの 発生を防止できるミッションケースを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成する為に、本考案にかかるミッションケースは、変速用ギヤ によって前記潤滑油が掻きあげられる側の内壁又はその近傍に、その潤滑油を受 け入れる受部を設け、前記受部に受け入れた潤滑油を前記受部を設けた側とは反 対側の内壁近傍に流下返送して潤滑必要箇所に供給する返送路を形成してあるこ とを特徴とし、その作用効果は次の通りである。
【0005】
【作用】
つまり、横方向に並設された状態で同一方向に回転する複数の変速用ギヤによ って、潤滑油が変速用ギヤの一方側に掻きあげられた場合、その掻きあげられた 潤滑油は、前記一方側の内壁又はその近傍に設けた受部に入り込み、返送路を通 って、前記受部を設けた側とは反対側の内壁近傍に流下し、その内壁側に位置し ているギヤ摺動部等の潤滑必要箇所を潤滑する。この場合、潤滑油は受部から返 送路を通して流下させるから、例えば潤滑必要箇所までポンプ等を用いて強制的 に返送する場合に比べて構造を簡単にすることができる。
【0006】
【考案の効果】
従って、簡単な改造をするだけで、潤滑油が変速用ギヤの一方側に掻きあげら れた場合であっても、潤滑油が掻きあげられる側とは反対側の潤滑必要箇所を潤 滑することができるから、油切れによる早期摩耗や焼きつきを経済性よく防止で きるミッションケースを提供することができた。
【0007】
【実施例】
次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 以下に、本考案の実施例をトラクタの多段歯車変速装置の場合について図面に 基づいて説明する。 図6に示すように、機体前部にエンジンEが配置され、中央部に操縦部1を備 えるとともに、エンジンEの動力を後輪2とPTO軸3へ伝達するトランスミッ ションケースMが、機体フレームを兼ねた状態でエンジンEに直結されて前後向 きに配設されている。 前記操縦部1には、ハンドル4、操縦席5、及び搭乗用のステップボード6が 装備されており、このステップボード6の左右の中央部付近の下側にミッション ケースMが位置している。 図3乃至図5で示すように、ミッションケースM内は、前後方向に大別して3 個の区画7,8,9に区分してそれぞれの区画に潤滑油Oを貯めてあり、前部区 画7には、走行系の主ギヤ変速機構10とPTO系のギヤ変速機構11、及びP TO系の正逆変速機構12とを配備するとともに、中間区画8には走行系の正逆 変速機構13、この正逆変速機構13から伝動下手側の走行系の変速機構の変速 操作に対する油圧式の変速クラッチ14、及び油圧式のPTOクラッチ15を配 備し、後部区画9には走行系の副ギヤ変速機構16、超減速機構17、及び走行 系の最終変速動力を受ける後輪駆動用の差動変速機構18、更には後輪2を支持 する車軸35を配備してある。前記ミッションケースMは、エンジンE後部のク ラッチケース19に直結されており、該クラッチケース19内に備えられた油圧 式の主クラッチCを介して、前記前部区画7内の主軸20に動力が伝達される。
【0008】 図1に示すように、前記主軸20の右側にはPTO系の伝動軸21とPTO系 の逆転軸22とを、左側には走行系の伝動軸23を振り分けて並列配置するとと もに、主軸20と走行系の伝動軸23とにわたって主ギヤ変速機構10を組込み 、かつ、主軸22とPTO系の伝動軸21とにわたってギヤ変速機構11が組込 んである。
【0009】 次に、PTO系のギヤ変速機構11について説明する。 図3に示すように、PTO系の伝動軸21には前から順に第3速ギヤG12、 第4速ギヤG13、第2速ギヤG11、及び第1速ギヤG10が夫々遊転外嵌さ れており、第4速ギヤG13と第2速ギヤG11とが変速部材を兼ねたシフト歯 車に夫々構成され、PTO系の伝動軸21にスプライン外嵌されている。 そして、主軸20の第1,2,3ギヤG1,G2,G3は、走行系の第1,2 ,3速ギヤG6,G7,G8、及びPTO系の第1,2,4速ギヤG10,G1 1,G13の双方とこの順で夫々咬合する兼用ギヤに構成され、変速比の都合上 走行系の4速ギヤG9とPTO系の第3速ギヤG12には別々に用意された主軸 20の第4ギヤG4と中間ギヤG5が咬合する構成とされている。又、逆転軸2 2には第2ギヤG2に咬合可能な逆転ギヤG14をスライド自在に遊転外嵌して 正逆変速機構12を構成してあり、その逆転ギヤG14をスライド操作して第2 ギヤG2と第2速ギヤG11双方とに咬合させることによって逆転状態が得られ るのである。 前記PTOクラッチ15を経た動力は、中間軸25、PTO軸3を経由して図 示しない作業装置に伝達される。ギヤ変速機構11と正逆変速機構12とを人為 操作するPTO変速レバー27はハンドル4の横位置に配置してある。
【0010】 前記区画7内には、主軸20が没する程度の深さまで潤滑油Oを溜めてある。 潤滑油Oを溜めた状態で、PTO系の伝動軸21と走行系の伝動軸23とが共に 回転すると、図1に示すように、それらの回転方向が同一であることに起因して 、それらに外嵌しているギヤG6,G7,G8,G9,G10,G11,G12 ,G13等(以下、ギヤGと略称する)が潤滑油Oを区画7の一方の内壁30側 に掻きあげるが、本考案においては、以下のように構成して掻きあげられた潤滑 油Oを他方の内壁31側に返送させてある。
【0011】 つまり、図1、図2に示すように、潤滑油Oが掻きあげられる側の内壁30上 部で、区画7と区画8との仕切り壁32側に、その潤滑油0を受け入れる皿状受 部33を設け、この受部33に受け入れた潤滑油Oを、受部33を設けた側とは 反対側の内壁31近傍に流下返送するための樹脂製パイプP(返送路の一例)を 前記受部33に連設し、前記内壁31近傍の潤滑必要箇所に潤滑油Oを供給する ための潤滑油放出孔34をパイプPに複数個形成してある。前記パイプPは、受 部33からギヤGの軸芯方向に沿って延出して、区画7と区画8との仕切り壁3 2を貫通しており、区画8内で仕切り壁32に沿って前記他方の内壁31側まで 延び、そこで再び前記仕切り壁32を貫通して区画7内に入り、クラッチケース との仕切り壁40の近傍に至っている。そして、区画8内から前記仕切り壁40 の近傍に至るまでの間は、潤滑油Oが自然流下するように下方に傾斜させてある 。
【0012】 〔別実施例〕 前記受部33は、前記内壁30の近傍に設けてもよい。
【0013】 尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為に符号を記す が、該記入により本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】ミッションケースの横断面図
【図2】要部の断面図
【図3】ミッションケースの前部の断面図
【図4】ミッションケースの中央部の断面図
【図5】ミッションケースの後部の断面図
【図6】トラクタの全体側面図
【符号の説明】
30 内壁 31 内壁 33 受部 G 変速用ギヤ O 潤滑油

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横方向に並設されて同一方向に回転する
    複数の変速用ギヤ(G)を潤滑油(O)に浸してあるミ
    ッションケースにおいて、前記変速用ギヤ(G)によっ
    て前記潤滑油(O)が掻きあげられる側の内壁(30)
    又はその近傍に、その潤滑油(O)を受け入れる受部
    (33)を設け、前記受部(33)に受け入れた潤滑油
    (O)を前記受部(33)を設けた側とは反対側の内壁
    (31)近傍に流下返送して潤滑必要箇所に供給する返
    送路(P)を形成してあるミッションケース。
JP3635292U 1992-05-29 1992-05-29 ミッションケース Pending JPH0596617U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3635292U JPH0596617U (ja) 1992-05-29 1992-05-29 ミッションケース

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3635292U JPH0596617U (ja) 1992-05-29 1992-05-29 ミッションケース

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0596617U true JPH0596617U (ja) 1993-12-27

Family

ID=12467450

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3635292U Pending JPH0596617U (ja) 1992-05-29 1992-05-29 ミッションケース

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0596617U (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6843147B2 (en) 2002-03-27 2005-01-18 Suzuki Motor Corporation Automatic transmission
US6856880B2 (en) 2002-03-27 2005-02-15 Suzuki Motor Corporation Automatic shift controller for a vehicle
US6865966B2 (en) 2002-03-27 2005-03-15 Suzuki Motor Corporation Automatic transmission for a vehicle
US6884200B2 (en) 2002-03-27 2005-04-26 Suzuki Motor Corporation Shift control method for an automatic transmission
US6907801B2 (en) 2002-03-27 2005-06-21 Suzuki Motor Corporation Automatic transmission
JP2007523303A (ja) * 2004-02-24 2007-08-16 ルノー・トラックス 機械式アダプターアセンブリ
JP2009544903A (ja) * 2006-07-24 2009-12-17 マグナ パワートレイン アクツィエンゲゼルシャフト ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト トランスミッション
JP2010148327A (ja) * 2008-12-22 2010-07-01 Toshiba Corp 油潤滑式電動機
JP2012082918A (ja) * 2010-10-13 2012-04-26 Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd 車軸駆動装置
WO2014033940A1 (ja) * 2012-08-27 2014-03-06 愛知機械工業株式会社 オイルガータおよびこれを備える変速機
JP2017215018A (ja) * 2016-06-02 2017-12-07 愛知機械工業株式会社 変速機

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6843147B2 (en) 2002-03-27 2005-01-18 Suzuki Motor Corporation Automatic transmission
US6856880B2 (en) 2002-03-27 2005-02-15 Suzuki Motor Corporation Automatic shift controller for a vehicle
US6865966B2 (en) 2002-03-27 2005-03-15 Suzuki Motor Corporation Automatic transmission for a vehicle
US6884200B2 (en) 2002-03-27 2005-04-26 Suzuki Motor Corporation Shift control method for an automatic transmission
US6907801B2 (en) 2002-03-27 2005-06-21 Suzuki Motor Corporation Automatic transmission
DE10313585B4 (de) * 2002-03-27 2006-02-23 Suzuki Motor Corp., Hamamatsu Automatisches Schaltgetriebe
JP2007523303A (ja) * 2004-02-24 2007-08-16 ルノー・トラックス 機械式アダプターアセンブリ
JP2009544903A (ja) * 2006-07-24 2009-12-17 マグナ パワートレイン アクツィエンゲゼルシャフト ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト トランスミッション
JP2010148327A (ja) * 2008-12-22 2010-07-01 Toshiba Corp 油潤滑式電動機
JP2012082918A (ja) * 2010-10-13 2012-04-26 Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd 車軸駆動装置
WO2014033940A1 (ja) * 2012-08-27 2014-03-06 愛知機械工業株式会社 オイルガータおよびこれを備える変速機
JPWO2014033940A1 (ja) * 2012-08-27 2016-08-08 愛知機械工業株式会社 オイルガータおよびこれを備える変速機
JP2017215018A (ja) * 2016-06-02 2017-12-07 愛知機械工業株式会社 変速機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5158152A (en) System for lubricating transmission for vehicle
US4736809A (en) Vehicular internal combustion engine with subsidiary transmission
US4231266A (en) Lubricating device for power transmission unit
JP5966563B2 (ja) 動力伝達装置の潤滑構造
JPH0596617U (ja) ミッションケース
JP4750516B2 (ja) 水田作業車
JPH10103428A (ja) 歯車式変速機構造
JP3910251B2 (ja) 車両用変速装置の潤滑構造
US4738152A (en) Power transmission for automotive vehicle
WO2007020433A1 (en) Lubrication of a multi-speed gear transmission by using a shiftfork
JP2004036633A (ja) 車両用変速機のハウジング
US11959543B2 (en) Lubricating structure for vehicle power transmission device
JPH09177948A (ja) 歯車機器の潤滑構造
EP0644359A1 (en) Lubrication system for vehicle transmission
JPH03186645A (ja) エンジンの変速装置
JPH0818496B2 (ja) 乗物用トランスミッションの潤滑油吸入路
JP2017186970A (ja) クラッチ作動油供給用油圧ポンプユニット
JP2852167B2 (ja) 動力伝達装置の潤滑装置
JPS6117768A (ja) 車両用4輪駆動装置の潤滑装置
JPH09177950A (ja) メカニカル・トランスミッション
JPS5941868Y2 (ja) 農用トラクタ等における潤滑装置
JPS6231730Y2 (ja)
JP7134032B2 (ja) トラクタの走行用伝動装置とこのトラクタの走行用伝動装置を備えたトラクタ
JP2598299B2 (ja) 車両用変速機の潤滑装置
JP2979617B2 (ja) クラッチハウジング構造