JP7134032B2 - トラクタの走行用伝動装置とこのトラクタの走行用伝動装置を備えたトラクタ - Google Patents

トラクタの走行用伝動装置とこのトラクタの走行用伝動装置を備えたトラクタ Download PDF

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Description

本発明は、トラクタの走行用伝動装置とこのトラクタの走行用伝動装置を備えたトラクタに関する。
トラクタの走行用伝動装置として、エンジンの動力が伝動装置入力軸に入力され、伝動装置入力軸に入力された動力が高低速切換え装置によって高速動力と低速動力とに変速され、かつ、前後進切換え装置によって前進動力と後進動力とに変換されて変速装置に入力され、変速装置によって複数段の変速動力に変速して走行装置に向けて出力されるものがある。この種の走行用伝動装置では、一般に、高低速切換え装置に、高低速切換え装置に入力される動力を高速側動力と低速側動力とに変速させる高速側クラッチと低速側クラッチとが備えられ、前後進切換え装置に、前後進切換え装置に入力される動力を前進動力と後進動力とに変換させる前進側クラッチと後進側クラッチとが備えられる。
この種のトラクタの走行用伝動装置としては、例えば特許文献1に示されるものがある。特許文献1に示されるものでは、高低速切換え装置としての高低速変速機構が備えられ、前後進切換え装置としての前後進切換機構が備えられ、変速装置としての主変速機構が備えられている。高低速変速機構に、高速側クラッチ及び低速側クラッチを有する高低速クラッチパックが備えられ、前後進切換機構に、前進側クラッチ及び後進側クラッチを有する前後進クラッチパックが備えられている。
特開2009-96436号公報
従来の場合、高低速クラッチパックが推進軸に装着され、前後進クラッチパックがカウンタ軸に装着されている。従来の技術を採用した場合、高低速切換え装置と前後進切換え装置とが上下方向に位置ずれするので、ミッションケース内に貯留する潤滑油の油面レベルを上方側の装置におけるクラッチなどに潤滑油が届き易い高さに設定すると、下方側の装置におけるクラッチなどの下部が潤滑油内に深く入り込み、下方側の装置が潤滑油によって受ける回転抵抗が強くなる。すなわち、動力損失が多くなる。また、高低速切換え装置及び前後進切換え装置を収容できるようにミッションケースの内部空間を広くする必要があり、ミッションケースが大型になる。すなわち、走行用伝動装置が大型になる。
本発明は、高低速切換え装置及び前後進切換え装置に潤滑油を届き易くしつつ潤滑油による動力損失を抑制でき、かつ、大型化を抑制できるトラクタの走行用伝動装置、及び、トラクタを提供する。
本発明によるトラクタの走行用伝動装置の第1特徴構成は、
エンジンの動力が伝動装置入力軸に入力され、前記伝動装置入力軸に入力された動力が高低速切換え装置によって高速動力と低速動力とに変速され、かつ、前後進切換え装置によって前進動力と後進動力とに変換されて変速装置に入力され、前記変速装置によって複数段の変速動力に変速して走行装置に向けて出力されるトラクタの走行用伝動装置であって、前記高低速切換え装置に、入力される動力を高速側クラッチの入り作動によって高速動力に変速する高速変速経路と、入力される動力を低速側クラッチの入り作動によって低速動力に変速する低速変速経路と、が備えられ、前記前後進切換え装置に、入力される動力を前進側クラッチの入り作動によって前進動力に変換する前進変換経路と、入力される動力を後進側クラッチの入り作動によって後進動力に変換する後進変換経路と、が備えられ、前記伝動装置入力軸よりも後側に設けられ、かつ、前記変速装置の入力軸に連動連結された中継軸が備えられ、前記高速側クラッチ、前記低速側クラッチ、前記前進側クラッチ及び前記後進側クラッチが同一の回転伝動軸に装着されており、前記高速変速経路及び前記低速変速経路は、前記伝動装置入力軸と前記中継軸とのうちの一方と、前記回転伝動軸と、にわたって設けられており、前記前進変換経路及び前記後進変換経路は、前記伝動装置入力軸と前記中継軸とのうちの他方と、前記回転伝動軸と、にわたって設けられ、前記高速側クラッチ、前記低速側クラッチ、前記前進側クラッチ及び前記後進側クラッチは、湿式摩擦クラッチであり、前記高速側クラッチ、前記低速側クラッチ、前記前進側クラッチ及び前記後進側クラッチのそれぞれに潤滑油を補給する一つの給油路が前記回転伝動軸に形成され、前記高速側クラッチ及び前記低速側クラッチが前記回転伝動軸の一端側部分に装着されており、前記前進側クラッチ及び前記後進側クラッチが前記回転伝動軸の他端側部分に装着されており、前記給油路に前記回転伝動軸の外部から潤滑油を補給する補給油路が前記給油路のうち、前記一端側部分と前記他端側部分との間に対応する部位に接続されている。
また、本発明によるトラクタの走行用伝動装置の第2特徴構成は、
エンジンの動力が伝動装置入力軸に入力され、前記伝動装置入力軸に入力された動力が高低速切換え装置によって高速動力と低速動力とに変速され、かつ、前後進切換え装置によって前進動力と後進動力とに変換されて変速装置に入力され、前記変速装置によって複数段の変速動力に変速して走行装置に向けて出力されるトラクタの走行用伝動装置であって、前記高低速切換え装置と、前記前後進切換え装置と、前記変速装置とを収容するミッションケースを備え、前記高低速切換え装置に、入力される動力を高速側クラッチの入り作動によって高速動力に変速する高速変速経路と、入力される動力を低速側クラッチの入り作動によって低速動力に変速する低速変速経路と、が備えられ、前記前後進切換え装置に、入力される動力を前進側クラッチの入り作動によって前進動力に変換する前進変換経路と、入力される動力を後進側クラッチの入り作動によって後進動力に変換する後進変換経路と、が備えられ、前記伝動装置入力軸よりも後側に設けられ、かつ、前記変速装置の入力軸に連動連結された中継軸が備えられ、前記高速側クラッチ、前記低速側クラッチ、前記前進側クラッチ及び前記後進側クラッチが同一の回転伝動軸に装着されており、前記高速変速経路及び前記低速変速経路は、前記伝動装置入力軸と前記中継軸とのうちの一方と、前記回転伝動軸と、にわたって設けられており、前記前進変換経路及び前記後進変換経路は、前記伝動装置入力軸と前記中継軸とのうちの他方と、前記回転伝動軸と、にわたって設けられ、前記伝動装置入力軸と、筒状の前記中継軸と、筒状の前記中継軸に対して相対回転可能に収容され回転軸とが同軸芯上に配置され、かつ、前記伝動装置入力軸の後端側と、前記中継軸の前端側とが前記ミッションケースの内部の壁部に回転可能に支持され、前記壁部に形成された補給油路からの潤滑油を、前記中継軸の内周と、前記回転軸の外周との境界に供給する潤滑流路が形成されている。
第1特徴構成によると、
高速側クラッチ、低速側クラッチ、前進側クラッチ及び後進側クラッチの各クラッチを同一の回転軸芯上に位置させつつ高低速切換え装置と前後進切換え装置とを回転伝動軸の軸芯方向に並べて、高低速切換え装置及び前後進切換え装置の一方の出力が他方に入力されるようにできるので、高低速切換え装置及び前後進切換え装置のいずれもが潤滑油に深く入り込むことを回避しつつ、ミッションケース内の油面レベルを各クラッチなどに届き易いレベルに設定でき、高低速切換え装置及び前後進切換え装置のクラッチなどに潤滑油を届き易しつつ潤滑油による動力損失を抑制できる。また、高低速切換え装置及び前後進切換え装置の収容に必要なミッションケース内空間を従来に比して狭く済ませることができ、走行用伝動装置をあまり大きくならないようにできる。
また、一つの給油路を備えるだけの簡素な給油構造によって高速側クラッチ、低速側クラッチ、前進側クラッチ及び後進側クラッチに給油できる。補給油路から給油路に流入した潤滑油が給油路における流入箇所から高速側クラッチ及び低速側クラッチに向けて給油路を流れる距離と、前進側クラッチ及び後進側クラッチに向けて給油路を流れる距離とに差ができないとか、できてもあまり大きくならないようにできるので、各クラッチに簡素な給油構造によって給油するものでありながら、各クラッチに給油圧の差がないとか、あまりない状態で潤滑油を供給できる。
第2特徴構成によると、
壁部に形成された補給油路からの潤滑油を、潤滑流路から中継軸の内周と、回転軸の外周との境界に供給することが可能となる。
本発明においては、前記中継軸は、前記回転伝動軸の上方の、かつ、前記入力軸と同一軸芯上の箇所に設けられていると好適である。
本構成によると、高低速切換え装置及び前後進切換え装置の各クラッチが中継軸よりも下方に位置するので、ミッションケース内における潤滑油の油面レベルが高くなることを抑制しつつ各クラッチなどに潤滑油を届き易くでき、貯留する潤滑油をあまり多くしないで済む。また、中継軸と入力軸が連結し易い位置関係で位置するので、中継軸と入力軸とを構造簡単な連結手段で連動連結できる。
本発明においては、前記伝動装置入力軸、前記中継軸及び前記入力軸は、同一軸芯上に位置していると好適である。
本構成によると、伝動装置入力軸、中継軸及び入力軸がコンパクトに纏まって位置するので、ミッションケースの大型化を回避し易い。
本発明においては、前記中継軸は、前記入力軸に一体形成されていると好適である。
本構成によると、中継軸と入力軸とを連動連結する特別な連結手段を省略できる。
本発明においては、前記高速側クラッチ、前記低速側クラッチ、前記前進側クラッチ及び前記後進側クラッチは、湿式摩擦クラッチであり、前記高速側クラッチ、前記低速側クラッチ、前記前進側クラッチ及び前記後進側クラッチのそれぞれに潤滑油を補給する一つの給油路が前記回転伝動軸に形成されていると好適である。
本構成によると、一つの給油路を備えるだけの簡素な給油構造によって高速側クラッチ、低速側クラッチ、前進側クラッチ及び後進側クラッチに給油できる。
本発明においては、前記高速側クラッチ及び前記低速側クラッチが前記回転伝動軸の一端側部分に装着されており、前記前進側クラッチ及び前記後進側クラッチが前記回転伝動軸の他端側部分に装着されており、前記給油路に前記回転伝動軸の外部から潤滑油を補給する補給油路が前記給油路のうち、前記一端側部分と前記他端側部分との間に対応する部位に接続されていると好適である。
本構成によると、補給油路から給油路に流入した潤滑油が給油路における流入箇所から高速側クラッチ及び低速側クラッチに向けて給油路を流れる距離と、前進側クラッチ及び後進側クラッチに向けて給油路を流れる距離とに差ができないとか、できてもあまり大きくならないようにできるので、各クラッチに簡素な給油構造によって給油するものでありながら、各クラッチに給油圧の差がないとか、あまりない状態で潤滑油を供給できる。
本発明においては、前記高速変速経路及び前記低速変速経路は、前記伝動装置入力軸と前記回転伝動軸とにわたって設けられており、前記前進変換経路及び前記後進変換経路は、前記中継軸と前記回転伝動軸とにわたって設けられていると好適である。
前後進切換え装置は、回転方向の切換えを行うので、一般に、前進側クラッチ及び後進側クラッチのクラッチ径を高速側クラッチ及び低速側クラッチのクラッチ径よりも大きくする。高低速切換え装置を回転伝動軸と中継軸とにわたって設けた場合、小径側の高速側クラッチ及び低速側クラッチが、大径側の前進側クラッチ及び後進側クラッチと、変速装置との間に位置することになり、ミッションケースの内部空間に無駄な空き空間ができないようにしつつ高低速切換え装置、前後進切換え装置及び変速装置をミッションケースに収容できるようにするには、ミッションケースの内部空間の形状を、内部空間のうちの変速装置を収容する変速空間部分と、前後進切換え装置を収容する前後進空間部分との間に高低速切換え装置を収容する高低速空間部分が位置し、高低速空間部分の底部が変速空間部分の底部及び前後進空間部分の底部よりも上方に位置する形状にする必要がある。
本構成によると、小径側の高速側クラッチ及び低速側クラッチが大径側の前進側クラッチ及び後進側クラッチに対して変速装置が位置する側と反対側に位置することになり、ミッションケースの内部空間のうちの高低速空間部分が前後進空間部分に対して変速空間部分が位置する側と反対側に位置し、ミッションケースの内部空間の形状を変速空間部分と前後進空間部分とが繋がり、変速空間部分の底部及び前後進空間部分の底部よりも底部を上方に位置させる高低速空間部分が変速空間部分と前後進空間部分との間に位置しないで、高低速空間部分に対して変速空間部分が位置する側と反対側に位置する形状にしつつ、ミッションケースの内部空間に無駄な空き空間ができないようにしつつ高低速切換え装置、前後進切換え装置及び変速装置をミッションケースに収容できる。すなわち、ミッションケースの内部空間の形状を高低速空間部分が前後進空間部分と変速空間部分との間に位置する形状よりも簡素な形状に済ませられ、ミッションケースを形成し易い。
本発明によるトラクタの走行用伝動装置は、トラクタに適用可能である。
本発明によるトラクタの走行用伝動装置を備えたトラクタによると、高低速切換え装置及び前後進切換え装置のクラッチなどに潤滑油を届き易しつつ潤滑油による動力損失を抑制できるトラクタをあまり大きくならないようにしつつ得られる。
トタクタの全体を示す左側面図である。 走行用伝動装置を示す縦断面図である。 高低速切換え装置、前後進切換え装置及び変速装置を示す縦断面図である。 副変速装置及びクリープ変速装置を示す縦断面図である。
以下、本発明の一例である実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、以下の説明では、トラクタの車体に関し、図1に示される矢印Fの方向を「車体前方」、矢印Bの方向を「車体後方」、矢印Uの方向を「車体上方」、矢印Dの方向を「車体下方」、紙面表側の方向を「車体左方」、紙面裏側の方向を「車体右方」とする。
〔トラクタの全体について〕
図1に示されるように、トラクタは、走行装置としての左右一対の前車輪1が駆動可能かつ揺動操向可能に装備され、かつ、走行装置としての左右一対の後車輪2が駆動可能に装備された車体を備えている。車体の前部に、エンジン3を有する原動部4が形成されている。車体の後部に、運転座席5、及び、前車輪1を操向操作するステアリングホィール6を有する運転部7が形成されている。運転部7には、搭乗空間を覆うキャビン7aが備えられている。車体フレーム8の後部に、各種の作業装置を昇降操作可能に連結するリンク機構9が装備されている。
車体フレーム8は、エンジン3と、エンジン3の後部に連結されたクラッチハウジング10と、クラッチハウジング10に前部が連結されたミッションケース11と、ミッションケース11の後部から左横外向きに延ばされ、左の後車輪2を回転可能に支持する左側の車軸ケース12と、ミッションケース11の後部から右横外向きに延ばされ、右の後車輪2を回転可能に支持する右側の車軸ケース12と、エンジン3から前向きに延ばされ、左右の前車輪1を支持する前輪支持フレーム13と、を備えている。前輪支持フレーム13による左右の前車輪1の支持は、前輪駆動ケース14を介して行われる。図1に示されるように、車体フレーム8の後部に、左の後車輪2に制動作用する左側のブレーキ装置30、及び、右の後車輪2に制動作用する右側のブレーキ装置30が設けられている。
トラクタにおいては、車体後部にリンク機構9を介してプラウ(図示せず)やロータリ耕耘装置(図示せず)が連結されて、乗用型耕耘機を構成される。車体前部にフロントローダ装置(図示せず)が連結されて、ローダ作業機を構成される。このように車体に各種の作業機が連結されて、各種の作業機を構成される。車体後部に連結された作業装置には、ミッションケース11の後部に設けられた動力取出し軸15からエンジン3の動力を取り出して伝達することができる。
〔走行用伝動装置の構成について〕
エンジン3の動力を前車輪1及び後車輪2に伝達する走行用伝動装置16が図2に示される如く構成されている。走行用伝動装置16は、ミッションケース11を備えている。走行用伝動装置16において、ミッションケース11の前後方向が車体の前後方向と一致し、ミッションケース11の上下方向が車体の上下方向と一致するように設定してある。ミッションケース11は、前側分割ミッションケース11aと、後側分割ミッションケース11bと、に分割可能に構成されている。
ミッションケース11の前部に、エンジン3(図1参照)の動力が主クラッチ17を介して伝達される伝動装置入力軸18が回転可能に支持されている。ミッションケース11の後部に、左後側及び右後側の車軸2aに動力伝達する差動機構19が内装されている。ミッションケース11の前部内と後部内とにわたり、伝動装置入力軸18に伝達された動力を変速して差動機構19に伝達するミッション20が設けられている。
ミッション20には、図2に示されるように、伝動装置入力軸18に伝達された動力を高速側の動力と低速側の動力とに変速する高低速切換え装置20Aと、高低速切換え装置20Aが出力する高速側動力及び低速側動力を前進動力と後進動力とに変換する前後進切換え装置20Bと、前後進切換え装置20Bが出力する前進動力及び後進動力を回転速度が複数段階に異なる変速動力に主変速する変速装置20Cと、変速装置20Cが出力する動力を回転速度が高低速の2段階に異なる変速動力に副変速する副変速装置20Dと、副変速装置20Dが出力する動力をクリープ変速するクリープ変速装置20Eと、が備えられている。本実施形態では、変速装置20Cは、第1速から第6速の6段階の変速が可能に構成されている。これに限らず、5段階以下、7段階以上の変速が可能な変速装置が採用されていてもよい。
差動機構19の差動機構入力軸19aの動力がギヤ機構25を介して前輪出力軸26に伝達され、前輪出力軸26の動力が前輪クラッチ27、前輪伝動軸28(図1参照)を介して前輪駆動ケース14(図1参照)に入力される。
図2に示される29は、作業変速装置である。作業変速装置29は、伝動装置入力軸18の動力が回転軸29aによって入力され、入力された動力を変速して動力取出し軸15に伝達する。
〔高低速切換え装置の構成について〕
高低速切換え装置20Aは、図2,3に示されるように、伝動装置入力軸18と、伝動装置入力軸18の下方に伝動装置入力軸18に対して平行な状態で設けられた回転伝動軸31と、を備えている。伝動装置入力軸18の前部と、回転伝動軸31の前部とにわたって低速変速経路32が設けられている。低速変速経路32よりも後側において、伝動装置入力軸18と回転伝動軸31にわたって高速変速経路33が設けられている。
低速変速経路32には、図2,3に示されるように、伝動装置入力軸18に相対回転不能に支持された第1入力ギヤ34と、第1入力ギヤ34に咬み合う状態で回転伝動軸31に相対回転可能に支持された低速伝動ギヤ35と、低速伝動ギヤ35と回転伝動軸31とにわたって装着された低速側クラッチ36と、が備えられている。
低速変速経路32においては、低速側クラッチ36が入り作動することにより、伝動入り状態になり、伝動装置入力軸18の動力が第1入力ギヤ34及び低速伝動ギヤ35によって低速側動力に変速され、変速された低速側動力が低速側クラッチ36によって回転伝動軸31に伝達され、低速側クラッチ36が切り作動することにより、伝動切り状態になり、伝動装置入力軸18から回転伝動軸31への動力伝達が絶たれる。
高速変速経路33には、図2,3に示されるように、伝動装置入力軸18に相対回転不能に支持された第2入力ギヤ37と、第2入力ギヤ37に咬み合う状態で回転伝動軸31に相対回転可能に支持された高速伝動ギヤ38と、高速伝動ギヤ38と回転伝動軸31とにわたって装着された高速側クラッチ39と、が備えられている。
高速変速経路33においては、高速側クラッチ39が入り作動することにより、伝動入り状態になり、伝動装置入力軸18の動力が第2入力ギヤ37及び高速伝動ギヤ38によって高速側動力に変速され、変速された高速側動力が高速側クラッチ39によって回転伝動軸31に伝達され、高速側クラッチ39が切り作動することにより、伝動切り状態になり、伝動装置入力軸18から回転伝動軸31への動力伝達が絶たれる。
高低速切換え装置20Aにおいては、低速側クラッチ36が入り状態に切り換えられ、かつ、高速側クラッチ39が切り状態に切り換えられることにより、伝動装置入力軸18に入力されたエンジン3の動力が低速変速経路32によって低速側動力に変速されて回転伝動軸31に伝達され、回転伝動軸31から出力される。
高低速切換え装置20Aにおいては、低速側クラッチ36が切り状態に切り換えられ、かつ、高速側クラッチ39が入り状態に切り換えられることにより、伝動装置入力軸18に入力されたエンジン3の動力が高速変速経路33によって高速側動力に変速されて回転伝動軸31に伝達され、回転伝動軸31から出力される。
〔前後進切換え装置の構成について〕
前後進切換え装置20Bは、図2,3に示されるように、回転伝動軸31と、回転伝動軸31の上方に回転伝動軸31に対して平行に設けられた中継軸40とを備えている。中継軸40は、伝動装置入力軸18の後側に、かつ、変速装置20Cの入力軸60の前側に設けられ、入力軸60に連動連結されている。中継軸40と伝動装置入力軸18と入力軸60とは、同一軸芯上に一直線状に並んで位置している。中継軸40は、筒軸によって構成され、回転軸29aに相対回転可能に外嵌されている。中継軸40は、入力軸60に連動連結されている。本実施形態では、中継軸40は、入力軸60に一体成形されて、入力軸60に動連結されている。これに限らず、中継軸40と入力軸60とをジョイントなどの連結部材によって連動連結する構成を採用してもよい。
高低速切換え装置20Aよりも後側において、回転伝動軸31と中継軸40とにわたって後進変換経路41が設けられている。後進変換経路41よりも後側において、回転伝動軸31と中継軸40とにわたって前進変換経路42が設けられている。
後進変換経路41には、図2,3に示されるように、中継軸40に相対回転不能に支持された後進出力ギヤ43と、回転伝動軸31に相対回転可能に支持された後進クラッチ側ギヤ44と、後進クラッチ側ギヤ44及び後進出力ギヤ43のそれぞれに咬み合った逆転ギヤ45と、後進クラッチ側ギヤ44と回転伝動軸31とにわたって装着された後進側クラッチ46と、が備えられている。逆転ギヤ45は、支軸45aを介してミッションケース11に相対回転可能に支持されている。
後進変換経路41においては、後進側クラッチ46が入り作動することにより、伝動入り状態になり、回転伝動軸31の動力が後進側クラッチ46によって後進クラッチ側ギヤ44に伝達され、伝達された動力が後進クラッチ側ギヤ44、逆転ギヤ45及び後進出力ギヤ43によって後進動力に変換されて中継軸40に伝達され、後進側クラッチ46が切り作動することにより、伝動切り状態になり、回転伝動軸31から中継軸40への動力伝達が絶たれる。
前進変換経路42には、図2,3に示されるように、中継軸40に相対回転不能に支持された前進出力ギヤ47と、前進出力ギヤ47に咬み合った状態で回転伝動軸31に相対回転可能に支持された前進クラッチ側ギヤ48と、前進クラッチ側ギヤ48と回転伝動軸31とにわたって装着された前進側クラッチ49と、が備えられている。
前進変換経路42においては、前進側クラッチ49が入り作動することにより、伝動入り状態になり、回転伝動軸31の動力が前進側クラッチ49によって前進クラッチ側ギヤ48に伝達され、伝達された動力が前進クラッチ側ギヤ48及び前進出力ギヤ47によって前進動力に変換されて中継軸40に伝達され、前進側クラッチ49が切り作動することにより、伝動切り状態になり、回転伝動軸31から中継軸40への動力伝達が絶たれる。
前後進切換え装置20Bにおいては、後進側クラッチ46が入り状態に切り換えられ、前進側クラッチ49が切り状態に切り換えられることにより、高低速切換え装置20Aから回転伝動軸31に伝達された低速側動力及び高速側動力が後進変換経路41によって後進動力に変換されて中継軸40に伝達され、中継軸40から出力される。
前後進切換え装置20Bにおいては、後進側クラッチ46が切り状態に切り換えられ、前進側クラッチ49が入り状態に切り換えられることにより、高低速切換え装置20Aから回転伝動軸31に伝達された低速側動力及び高速側動力が前進変換経路42によって前進動力に変換されて中継軸40に伝達され、中継軸40から出力される。
前進側クラッチ49、後進側クラッチ46、低速側クラッチ36及び高速側クラッチ39は、同一の回転伝動軸31に装着され、同一の軸芯上に前後方向に並んで位置する。ミッションケース11の内部に貯留される潤滑油の油面レベルを設定するのに、高低速切換え装置20A及び前後進切換え装置20Bのいずれもが潤滑油に深く入り込むことを回避しつつ前進側クラッチ49、後進側クラッチ46、低速側クラッチ36及び高速側クラッチ39などに潤滑油が届き易い油面レベルに設定できる。
前後進切換え装置20Bは、回転方向の切換え機能を備えるので、前進側クラッチ49及び後進側クラッチ46の外径が低速側クラッチ36及び高速側クラッチ39の外径よりも大きく設定される。これにより、ミッションケース11の内部空間に無駄な空き空間ができないようにしつつ高低速切換え装置20A、前後進切換え装置20B及び変速装置20Cをミッションケース11に収容するには、内部空間のうち、高低速切換え装置20Aを収容する高低速空間部分の底部が変速装置20Cを収容する変速空間部分の底部よりも上方に位置し、かつ、前後進切換え装置20Bを収容する前後進空間部分の底部よりも上方に位置する形状に内部空間の形状を設定する必要がある。小径側の高速側クラッチ39及び低速側クラッチ36は、大径側の前進側クラッチ49及び後進側クラッチ46に対して変速装置20Cが位置する側と反対側に位置しているので、前後進空間部分の底部及び変速空間部分の底部よりも上方に底部を位置させるべき高低速空間部が前後進空間部と変速空間部との間に位置せず、前後進空間部に対して変速空間部が位置する側と反対側に位置する簡素な形状に内部空間の形状を設定できる。
〔クラッチに対する給油の構成〕
図3に示されるように、高速側クラッチ39、低速側クラッチ36、前進側クラッチ49及び後進側クラッチ46は、湿式摩擦クラッチによって構成されている。本実施形態では、高速側クラッチ39、低速側クラッチ36、前進側クラッチ49及び後進側クラッチ46は、多板クラッチによって構成されている。これに限らず、単板クラッチの採用も可能である。高速側クラッチ39及び低速側クラッチ36は、回転伝動軸31の一端側部分としての前端側部分に装着され、前進側クラッチ49及び後進側クラッチ46は、回転伝動軸31の他端側部分としての後端側部分に装着されている。
回転伝動軸31の内部に、高速側クラッチ39、低速側クラッチ36、前進側クラッチ49及び後進側クラッチ46のそれぞれに潤滑油を補給する一つの給油路51が形成されている。ミッションケース11の内部に形成された壁部11kの内部に、回転伝動軸31の外部から給油路51に潤滑油を補給する補給油路52が形成されている。壁部11kは、ミッションケース11の周壁部からミッションケース11の内側に向けて突設され、伝動装置入力軸18の後部、中継軸40の前部、回転伝動軸31の中間部のそれぞれを回転可能に支持するよう構成されている。補給油路52は、給油路51のうち、回転伝動軸31の前端側部分と後端側部分との間に位置する伝動軸部に対応する給油路中間部51Cに接続されている。すなわち、回転伝動軸31のうち、低速側クラッチ36及び高速側クラッチ39が装着されている部分と、前進側クラッチ49及び後進側クラッチ46が装着されている部分との間に位置する伝動軸部において、給油路51と補給油路52とが接続されている。給油路51のうち、低速側クラッチ36及び高速側クラッチ39に対応する部位は、低速側クラッチ36及び高速側クラッチ39のクラッチケースにおけるボス部に形成された前側補給路53に接続されている。給油路51のうち、前進側クラッチ49及び後進側クラッチ46に対応する部位は、前進側クラッチ49及び後進側クラッチ46のクラッチケースにおけるボス部に形成された後側補給路54に接続されている。
ミッションケース11の外部から補給油路52に供給された潤滑油が補給油路52から給油路51における給油路中間部51Cに流入し、給油路中間部51Cから給油路51の前側油路部51Fと後側油路部51Rとに流入する。前側油路部51Fに流入した潤滑油が前側油路部51Fを前向きに流れて前側補給路53に至り、前側補給路53から低速側クラッチ36及び高速側クラッチ39のクラッチ板などに向けて吐出される。給油路51の後側油路部51Bに流入した潤滑油が後側油路部51Bを後向きに流れて後側補給路54に至り、後側補給路54から前進側クラッチ49及び後進側クラッチ46のクラッチ板などに向けて吐出される。補給油路52からの潤滑油が給油路51の給油路中間部51Cに供給されるので、低速側クラッチ36及び高速側クラッチ39に対する潤滑油の供給と、後進側クラッチ46及び前進側クラッチ49に対する潤滑油の供給とは、供給圧の差があまりない状態で行われる。
本実施形態では、低速側クラッチ36、高速側クラッチ39、後進側クラッチ46及び前進側クラッチ49は、湿式摩擦クラッチによって構成されているが、これに限らず、乾式摩擦クラッチ、多板クラッチ、単板クラッチ、咬み合いクラッチの採用が可能である。
〔変速装置の構成について〕
変速装置20Cは、図2,3に示されるように、入力軸60、及び、入力軸60の下方に入力軸60に対して平行な状態で設けられた出力軸67を備えている。入力軸60は、筒軸によって構成され、回転軸29aに相対回転可能に外嵌されている。入力軸60と出力軸67とにわたって第1速ギヤ対61乃至第6速ギヤ対66が設けられている。
第1速ギヤ対61至第6速ギヤ対66のそれぞれにおいては、ギヤ対の入力軸側ギヤがシフトギヤによって入力軸60に連動連結されることにより、変速伝動状態になり、入力軸60の動力がギヤ対の変速比によって変速されて出力軸67に伝達される。
変速装置20Cにおいては、前後進切換え装置20Bが中継軸40から出力する前進動力及び後進動力が入力軸60によって入力され、入力された前進動力及び後進動力が変速伝動状態に操作されたギヤ対によって変速されて出力軸67に伝達され、出力軸67から副変速装置20Dに出力される。
本実施形態では、変速装置は、6段階での変速が可能に構成されているが、これに限らず、5段階以下、7段階以上の変速が可能な変速装置であってもよい。
〔副変速装置の構成について〕
副変速装置20Dは、図2,4に示されるように、副変速軸としての回転軸29aと、変速装置20Cの出力軸67の後側に出力軸67と一直線状に並ぶ状態で設けられた副変速出力軸70とを備えている。回転軸29aに変速ギヤ71が相対回転可能に支持されている。変速ギヤ71の前部に、変速装置20Cの出力軸67に相対回転不能に備えられた出力ギヤ68に咬み合った第1減速ギヤ部71aが備えられている。変速ギヤ71の後部に、伝動ギヤ部71bが備えられている。伝動ギヤ部71bに咬み合った第2減速ギヤ72が副変速出力軸70に相対回転可能に支持されている。副変速出力軸70の前部に第1シフトギヤ73が相対回転不能にかつスライド可能に支持されている。副変速出力軸70の後部に備えられた支持部74に第2シフトギヤ75が相対回転不能にかつスライド可能に支持されている。
副変速装置20Dにおいては、第1シフトギヤ73が出力ギヤ68の側部に係合され、第2シフトギヤ75が差動機構19の差動機構入力軸19aの入力部19bに係合されることにより、変速装置20Cの出力軸67の動力が出力ギヤ68及び第1シフトギヤ73を介して副変速出力軸70に伝達され、副変速出力軸70から第2シフトギヤ75を介して差動機構入力軸19aに出力されるように高速伝動状態になり、変速装置20Cの出力軸67の動力が変速されないで差動機構入力軸19Aに伝達される。
副変速装置20Dにおいては、第1シフトギヤ73が第2減速ギヤ72の側部に係合され、第2シフトギヤ75が入力部19bに係合されることにより、変速装置20Cの出力軸67の動力が変速ギヤ71、第2減速ギヤ72及び第1シフトギヤ73を介して副変速出力軸70に伝達され、副変速出力軸70から第2シフトギヤ75を介して差動機構入力軸19aに伝達されるように低速伝動状態になり、変速装置20Cの出力軸67の動力が第1減速ギヤ部71a及び第2減速ギヤ72によって低速動力に変速されて差動機構入力軸19aに出力される。
〔クリープ変速装置の構成について〕
クリープ変速装置20Eは、図2,4に示されるように、副変速出力軸70の下方と、差動機構入力軸19aの下方とに亘って設けられたクリープ軸80を備えている。副変速出力軸70の出力ギヤ76に咬み合った第1クリープギヤ81がクリープ軸80の前部に相対回転不能に支持されている。クリープ軸80の後部に相対回転不能に備えられたクリープ軸ギヤ82に咬み合った第2クリープギヤ83が差動機構入力軸19aに相対回転可能に支持されている。
クリープ変速装置20Eにおいては、第2シフトギヤ75が第2クリープギヤ83の側部に係合されることにより、副変速出力軸70の動力が第1クリープギヤ81、クリープ軸80、第2クリープギヤ83及び第2シフトギヤ75を介して差動機構入力軸19aに伝達されるように変速伝動状態になり、副変速出力軸70の動力が第1クリープギヤ81及び第2クリープギヤ83によってクリープ変速されて差動機構入力軸19aに伝達される。
クリープ変速装置20Eにおいては、第2シフトギヤ75の第2クリープギヤ83に対する係合が解除されることにより、差動機構入力軸19aに対する動力伝達が絶たれるようにクリープ解除状態になり、副変速出力軸70と差動機構入力軸19aとの連動連結が可能にされる。
〔別実施形態〕
(1)上記した実施形態では、高低速切換え装置20Aを伝動装置入力軸18と回転伝動軸31とにわたって設け、前後進切換え装置20Bを回転伝動軸31と中継軸40とにわたって設けた例を示されているが、高低速切換え装置20Aを回転伝動軸31と中継軸40とにわたって設け、前後進切換え装置20Bを伝動装置入力軸18と回転伝動軸31とにわたって設けて実施してもよい。
(2)上記した実施形態では、高速変速経路33が低速変速経路32よりも後側に設けられているが、これに限らず、低速変速経路32が高速変速経路33よりも前側に設ける配置構成の採用が可能である。
(3)上記した実施形態では、前進変換経路42が後進変換経路41よりも後側に設けられているが、これに限らず、後進変換経路41が前進変換経路42よりも後側に設ける配置構成の採用が可能である。
(4)上記した実施形態では、給油路51を設けた例を示されているが、給油路51を設けないで実施してもよい。
本発明は、本発明は、前車輪及び後車輪に替えてセミクローラを備えるトラクタに適用できる。
1 走行装置(前車輪)
2 走行装置(後車輪)
3 エンジン
18 伝動装置入力軸
20A 高低速切換え装置
20B 前後進切換え装置
20C 変速装置
32 低速変速経路
33 高速変速経路
36 低速側クラッチ
39 高速側クラッチ
40 中継軸
41 後進変換経路
42 前進変換経路
46 後進側クラッチ
49 前進側クラッチ
51 給油路
52 補給油路
60 入力軸

Claims (6)

  1. エンジンの動力が伝動装置入力軸に入力され、前記伝動装置入力軸に入力された動力が高低速切換え装置によって高速動力と低速動力とに変速され、かつ、前後進切換え装置によって前進動力と後進動力とに変換されて変速装置に入力され、前記変速装置によって複数段の変速動力に変速して走行装置に向けて出力されるトラクタの走行用伝動装置であって、
    前記高低速切換え装置に、入力される動力を高速側クラッチの入り作動によって高速動力に変速する高速変速経路と、入力される動力を低速側クラッチの入り作動によって低速動力に変速する低速変速経路と、が備えられ、
    前記前後進切換え装置に、入力される動力を前進側クラッチの入り作動によって前進動力に変換する前進変換経路と、入力される動力を後進側クラッチの入り作動によって後進動力に変換する後進変換経路と、が備えられ、
    前記伝動装置入力軸よりも後側に設けられ、かつ、前記変速装置の入力軸に連動連結された中継軸が備えられ、
    前記高速側クラッチ、前記低速側クラッチ、前記前進側クラッチ及び前記後進側クラッチが同一の回転伝動軸に装着されており、
    前記高速変速経路及び前記低速変速経路は、前記伝動装置入力軸と前記中継軸とのうちの一方と、前記回転伝動軸と、にわたって設けられており、
    前記前進変換経路及び前記後進変換経路は、前記伝動装置入力軸と前記中継軸とのうちの他方と、前記回転伝動軸と、にわたって設けられ、
    前記高速側クラッチ、前記低速側クラッチ、前記前進側クラッチ及び前記後進側クラッチは、湿式摩擦クラッチであり、
    前記高速側クラッチ、前記低速側クラッチ、前記前進側クラッチ及び前記後進側クラッチのそれぞれに潤滑油を補給する一つの給油路が前記回転伝動軸に形成され、
    前記高速側クラッチ及び前記低速側クラッチが前記回転伝動軸の一端側部分に装着されており、
    前記前進側クラッチ及び前記後進側クラッチが前記回転伝動軸の他端側部分に装着されており、
    前記給油路に前記回転伝動軸の外部から潤滑油を補給する補給油路が前記給油路のうち、前記一端側部分と前記他端側部分との間に対応する部位に接続されているトラクタの走行用伝動装置。
  2. 前記中継軸は、前記回転伝動軸の上方の、かつ、前記入力軸と同一軸芯上の箇所に設けられている請求項1に記載のトラクタの走行用伝動装置。
  3. 前記伝動装置入力軸、前記中継軸及び前記入力軸は、同一軸芯上に位置している請求項1又は2に記載のトラクタの走行用伝動装置。
  4. 前記中継軸は、前記入力軸に一体形成されている請求項1~のいずれか一項に記載のトラクタの走行用伝動装置。
  5. 前記高速変速経路及び前記低速変速経路は、前記伝動装置入力軸と前記回転伝動軸とにわたって設けられており、
    前記前進変換経路及び前記後進変換経路は、前記中継軸と前記回転伝動軸とにわたって設けられている請求項1~のいずれか一項に記載のトラクタの走行用伝動装置。
  6. 請求項1~のいずれか一項に記載のトラクタの走行用伝動装置を備えたトラクタ。
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