JP3862124B2 - 変速機の潤滑構造 - Google Patents

変速機の潤滑構造 Download PDF

Info

Publication number
JP3862124B2
JP3862124B2 JP29289498A JP29289498A JP3862124B2 JP 3862124 B2 JP3862124 B2 JP 3862124B2 JP 29289498 A JP29289498 A JP 29289498A JP 29289498 A JP29289498 A JP 29289498A JP 3862124 B2 JP3862124 B2 JP 3862124B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
case
shift
transmission
shaft
gear train
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP29289498A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000110922A (ja
Inventor
雅光 野口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Co Ltd
Original Assignee
Suzuki Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Co Ltd filed Critical Suzuki Motor Co Ltd
Priority to JP29289498A priority Critical patent/JP3862124B2/ja
Publication of JP2000110922A publication Critical patent/JP2000110922A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3862124B2 publication Critical patent/JP3862124B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/042Guidance of lubricant
    • F16H57/0421Guidance of lubricant on or within the casing, e.g. shields or baffles for collecting lubricant, tubes, pipes, grooves, channels or the like
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/048Type of gearings to be lubricated, cooled or heated
    • F16H57/0482Gearings with gears having orbital motion
    • F16H57/0483Axle or inter-axle differentials
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/048Type of gearings to be lubricated, cooled or heated
    • F16H57/0493Gearings with spur or bevel gears

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は変速機の潤滑構造に係り、特に、変速機ケース内の内燃機関から離間する側にある変速ギヤ列の潤滑性を向上し得て、オイルプレートやオイルポンプ等の別部品を必要とせずに潤滑し得て、別部品を取付けるため加工やボスの追加等を不要にし得て、変速機の大型化を回避し得る変速機の潤滑構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両においては、内燃機関の動力を走行条件に応じて所要に変換して取出すために、手動や自動の変速機を備えている。このような変速機には、ギヤ式の変速機やベルト式の変速機等がある。
【0003】
ギヤ式の変速機には、図9・図10に示すものがある。図において、202は内燃機関、204は変速機、206は変速機ケース、208はメイン軸、210カウンタ軸である。変速機204は、変速機ケース206にメイン軸208及びカウンタ軸210を平行に軸支して設け、メイン軸208及びカウンタ軸210に内燃機関202側から順次に最低速から最高速までの複数段の変速ギヤ列を設けている。図9においては、最低速の1速ギヤ列212から最高速の5速ギヤ列220までを設けている。なお、符号222は、リバースギヤ列である。
【0004】
前記カウンタ軸210の内燃機関202側の端部と変速機ケース206に軸支される差動機224との間には、ファイナルギヤ列226を設けている。ファイナルギヤ列226は、カウンタ軸210に設けたファイナルドライブギヤ228と、差動機224に設けたファイナルドリブンギヤ230と、からなる。
【0005】
この変速機204の潤滑構造は、差動機224に設けたファイナルドリブンギヤ230の回転により変速機ケース206内のオイルを掻き上げて、複数段の1速ギヤ列212〜5速ギヤ列220を潤滑する。
【0006】
このような変速機の潤滑構造としては、実開平7−41128号公報、実開平6−28412号公報、特開平4−277360号公報等に開示されるものがある。
【0007】
実開平7−41128号公報に開示されるものは、ギヤにより格上げられた潤滑油をケーシングの内壁に形成したリブにより捕集して潤滑油の導入口に導く潤滑機構において、ケーシング内壁からギヤに向かって突出される上部リブを設け、この上部リブの下面を導入口に向かって下方傾斜させて設け、前記上部リブの下方に短く突出される下部リブを設け、この下部リブの上面を導入口に連続させて設けたものである。
【0008】
実開平6−28412号公報に開示されるものは、軸心孔を開口したリバースアイドラ軸の一端部を変速機ケースに支持する軸受ボスを設け、この軸受ボスの上部にこの軸受ボスの外側と軸心孔とを連通させる連通溝を設け、前記軸受ボスから入力軸の軸受ボスの上側を通りデフリングギヤ方向に延びるオイル案内用リブとリバースアイドラ軸の軸受ボスから上方に延びるオイル受け止め用リブとを設け、これらリブの側面にオイルを前記連通溝に導くオイルガイドプレートを取付けて設けたものである。
【0009】
特開平4−277360号公報等に開示されるものは、変速機カバーのカバー壁部に補強リブを設け、この補強リブにより潤滑油収受具の遊動する潤滑油を回転軸の潤滑油通路に案内する潤滑油案内通路を形成して設けたものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記図9・図10に示す変速機204の潤滑構造においては、ファイナルドリブンギヤ230の回転により変速機ケース206内のオイルを掻き上げて、複数段の1速ギヤ列212〜5速ギヤ列220を潤滑している。
【0011】
ところが、ファイナルドリブンギヤ230の掻き上げたオイルにより潤滑する場合には、変速機ケース206内にオイルが十分に導かれ難い場所や、オイルの溜り難い場所ができる問題がある。
【0012】
例えば、図9においては、内燃機関202側にある1速ギヤ列212・2速ギヤ列214に対して、内燃機関202から離間する側にある3速ギヤ列216〜5速ギヤ列220にオイルを導き難いという問題がある。
【0013】
このような3速ギヤ列216〜5速ギヤ列220の設けられた部位にオイルを導くためには、別部品のオイルプレート(図示せず)を取付け、あるいは、別部品のオイルポンプ(図示せず)を増設することにより、オイルを供給する必要がある。
【0014】
このため、従来の潤滑構造においては、オイルプレートやオイルポンプ等の別部品を必要とすることにより、これら別部品を取付けるため加工やボスの追加等を必要とする不都合があり、また、これら別部品の取付けや増設により変速機の大型化を招く不都合がある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
そこで、この発明は、このような不都合を除去するために、内燃機関に連結される変速機の変速機ケースに内燃機関側と連結される第1ケース部とこの第1ケース部との間で差動機を内蔵する第2ケース部とこの第2ケース部とともに変速ギヤ列を内蔵する第3ケース部とを設け、前記第1ケース部と第2ケース部とでメイン軸及びカウンタ軸を平行に軸支して設け、このメイン軸及びカウンタ軸に前記内燃機関側から順次に最低速から最高速までの複数段の前記変速ギヤ列を設け、前記カウンタ軸の前記内燃機関側の端部と前記第1ケース部及び第2ケース部に軸支される差動機との間にファイナルギヤ列を設け、前記差動機に設けたファイナルギヤ列のファイナルドリブンギヤの回転により変速機ケース内のオイルを掻き上げて前記複数段の変速ギヤ列を潤滑する変速機の潤滑構造において、前記複数段の変速ギヤ列の中間段変速ギヤ列に近接する前記第2ケース部の上部にケース取付部を設け、このケース取付部に前記複数段の変速ギヤ列を切換えるシフト機構のシフトケースを取付けて設け、このシフトケースに前記メイン軸及びカウンタ軸と直交する方向に指向させてシフトアンドセレクト軸を軸方向移動可能且つ周方向移動可能に保持して設け、前記シフトケースに前記シフトアンドセレクト軸を保持する軸孔と前記ケース取付部に取り付けられるケース側取付部とを設け、該ケース側取付部を前記シフトケースの周縁に設け、該シフトケースの周縁であって前記シフトケースの軸孔方向からみて差動機側に配設される部分を前記シフトアンドセレクト軸に沿って延出させてガイド壁を設け、該ガイド壁を前記シフトケースから第2ケース部の底部側に突出させて設け、該ガイド壁を前記中間変速ギヤ列のカウンタギヤと近接させて配設したことを特徴とする。
【0016】
前記ガイド壁を前記シフトアンドセレクト軸の周面に沿って湾曲させて設けたことを特徴とし、前記メイン軸及びカウンタ軸の軸芯側からみて前記ガイド壁の差動機側を前記第2ケース部の差動機側の内壁面と対向させて配設したことを特徴とし、前記第2ケース部内に設けられるシフト軸を前記メイン軸の上方に配設するとともに前記ガイド壁をカウンタ軸の上方に配設し、前記シフトアンドセレクト軸に前記シフト軸側に突出するシフトアンドセレクトレバーを設け、前記ガイド壁のシフト軸側に凹部を設けたことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
この発明の変速機の潤滑構造は、変速機ケース内のオイルが十分に導かれ難い高速段ギヤ列側にオイルを導くことができる。
【0018】
前記ガイド壁は、変速機ケース内のオイルが十分に導かれ難い高速段ギヤ列側に循環するオイル量を増加させることができる。
【0019】
【実施例】
以下図面に基づいて、この発明の実施例を説明する。図1〜図6は、この発明の実施例を示すものである。図1〜図3において、2は内燃機関、4は変速機、6は変速機ケースである。変速機4の変速機ケース6は、第1ケース部8と第2ケース部10と第3ケース部12とからなる。変速機4は、第1ケース部8と第2ケース部10とにメイン軸14及びカウンタ軸16を平行に軸支して設け、リバースアイドラ軸18を取付けて設けている。
【0020】
前記メイン軸14及びカウンタ軸16には、内燃機関2側から順次に最低速から最高速までの複数段の変速ギヤ列を設けている。図1においては、最低速の1速ギヤ列20から最高速の5速ギヤ列28までを設けている。また、メイン軸14及びカウンタ軸16とリバースアイドラ軸18とには、1速ギヤ列20と2速ギヤ列22との間に位置させてリバースギヤ列30を設けている。
【0021】
前記1速ギヤ列20は、メイン軸14に固定した1速メインギヤ32とカウンタ軸14に軸支した1速カウンタギヤ34とからなる。2速ギヤ列22は、メイン軸14に固定した2速メインギヤ36とカウンタ軸16に軸支した2速カウンタギヤ38とからなる。
【0022】
前記3速ギヤ列24は、メイン軸14に軸支した3速メインギヤ40とカウンタ軸14に固定した3速カウンタギヤ42とからなる。4速ギヤ列26は、メイン軸14に軸支した4速メインギヤ44とカウンタ軸16に固定した4速カウンタギヤ46とからなる。
【0023】
前記5速ギヤ列28は、メイン軸14に軸支した5速メインギヤ48とカウンタ軸14に固定した5速カウンタギヤ50とからなる。また、リバースギヤ列30は、メイン軸14に固定したリバースメインギヤ52とカウンタ軸16に対して固定されたリバースカウンタギヤ54とリバースアイドラ軸18に軸方向移動可能に軸支したリバースアイドラギヤ56とからなる。
【0024】
また、この変速機4は、第1ケース部8と第2ケース部10とに差動機58を軸支している。差動機58は、差動ケース60内に差動ギヤ列62を内蔵している。前記カウンタ軸16の内燃機関2側の端部と変速機ケース6に軸支される差動機58の差動ケース60とにファイナルギヤ列64を設けている。ファイナルギヤ列64は、カウンタ軸16に固定したファイナルドライブギヤ66と、差動機58に設けたファイナルドリブンギヤ68と、からなる。
【0025】
1速カウンタギヤ34と2速カウンタギヤ38との間のカウンタ軸16には、1速・2速切換機構70を設けている。3速メインギヤ40と4速メインギヤ44との間のメイン軸14には、3速・4速切換機構72を設けている。5速メインギヤ48に隣接するメイン軸14には、5速切換機構74を設けている。
【0026】
1速・2速切換機構70と3速・4速切換機構72と5速切換機構74とは、シフト機構76により切換動作される。シフト機構76は、図2〜図3に示す如く、変速機ケース6の第2ケース部10の上部78のケース取付部80に取付られるシフトケース82を設けている。
【0027】
シフトケース82は、図4〜図6に示す如く、略円板蓋形状に形成され、周縁に前記ケース取付部80に取付られるケース側取付部84を設け、中心部位に軸孔86を設けている。シフトケース82の軸孔86には、シフトアンドセレクト軸88を軸方向移動可能且つ周方向移動可能に保持して設けている。
【0028】
前記第2ケース部10の底部90には、図3に示す如く、シフトアンドセレクト軸88を軸方向移動可能且つ周方向移動可能に保持する保持孔92を、メイン軸14及びカウンタ軸16と直交する方向に指向させて設けている。
【0029】
シフトアンドセレクト軸88は、第2ケース部10の上部78のケース取付部80に取付られたシフトケース82の軸孔86と第2ケース部10の底部90の保持孔92とによって、メイン軸14及びカウンタ軸16と直交する方向に指向させて軸方向移動可能且つ周方向移動可能に保持される。シフトアンドセレクト軸88は、図示しないシフトレバー(図示せず)の操作によって、セレクト時に軸方向移動されるとともにシフト時に周方向移動される。
【0030】
シフトアンドセレクト軸88には、誤動作防止用の略C形状に形成されるインタロックプレート94を装着して設けるとともにシフトアンドセレクトレバー96を取付けて設けている。シフトアンドセレクトレバー96は、セレクト時に図示しない1速・2速シフトヨークと3速・4速シフトヨークと5速・リバースシフトヨークとに選択的に係合され、シフト時に図示しない1速・2速シフト軸と3速・4速シフト軸と5速・リバースシフト軸とのいずれか1つを軸方向移動させる。
【0031】
これにより、シフト機構76は、図示しない1速・2速シフトヨーク〜リバースギヤシフトヨークのいずれかを動作させてこれに連動し図示しない1速・2速フォーク〜リバースギヤシフトレバーのいずれかを動作させて1速・2速切換機構70と3速・4速切換機構72と5速切換機構74とのいずれかを切換え動作させ、1速ギヤ列20〜5速ギヤ列28とリバースギヤ列30とのいずれかに切換える。
【0032】
この変速機4の潤滑構造は、複数段の1速ギヤ列20〜5速ギヤ列28の中間段変速ギヤ列である2速ギヤ列22に近接する変速機ケース6の第2ケース部10の上部78に前記ケース取付部80を設けている。このケース取付部80には、前記シフト機構76のシフトケース82を取付けて設けている。
【0033】
このシフトケース82には、メイン軸14及びカウンタ軸16と直交する方向に指向させてシフトアンドセレクト軸88を軸方向移動可能且つ周方向移動可能に保持して設けている。
【0034】
このシフトケース82には、図4〜図6に示す如く、ファイナルドリブンギヤ68により掻き上げられたオイルの一部を、中間段変速ギヤ列たる2速ギヤ列22よりも高速の高速段ギヤ列たる3速ギヤ列24〜5速ギヤ列28側に案内するガイド壁98を設けている。
【0035】
ガイド壁98は、図2に示す如く、シフトケース82から変速機ケース6の第2ケース部10の底部90に向かって舌片形状に突出させて設け、図1に示す如く、2速ギヤ列22と対向する側を湾曲させて設けている。
【0036】
このガイド壁98には、2速ギヤ列22と対向する側に外側に湾曲するオイル流し面100を設けている。このオイル流し面100は、ファイナルドリブンギヤ68により掻き上げられたオイルの一部を、3速ギヤ列24〜5速ギヤ列28側に案内する。
【0037】
また、ガイド壁98には、3速ギヤ列24〜5速ギヤ列28と対向する側に内側に湾曲するオイル戻し面102を設けている。オイル戻し面102は、3速ギヤ列24〜5速ギヤ列28を潤滑した後のオイルを、ファイナルドリブンギヤ68側に流すことなく、再び3速ギヤ列24〜5速ギヤ列28側に戻す。
【0038】
次に作用を説明する。
【0039】
この変速機4の潤滑構造は、内燃機関2の駆動時に、差動機58に設けたファイナルドリブンギヤ68の回転により変速機ケース6内のオイルを掻き上げて、図1に矢印A・B・Cで示す如く、1速ギヤ列20〜5速ギヤ列28に向かって飛散させる。
【0040】
変速機4のシフト機構76のシフトケース82には、ファイナルドリブンギヤ68により掻き上げられたオイルの一部を、2連速ギヤ列22よりも高速の3速ギヤ列24〜5速ギヤ列28側に案内するガイド壁98を設けていることにより、変速機ケース6内のオイルが十分に導かれ難い3速ギヤ列24〜5速ギヤ列28側にオイルを導くことができる。
【0041】
このとき、図1の矢印Cで示す方向に飛散されるオイルは、シフトケース82に設けたガイド壁98の外側に湾曲するオイル流し面100によって、内燃機関2から離間する側の3速ギヤ列24〜5速ギヤ列28側に案内されることにより、3速ギヤ列24〜5速ギヤ列28を潤滑することができる。
【0042】
また、3速ギヤ列24〜5速ギヤ列28を潤滑した後の、ファイナルドリブンギヤ68側に流れようとするオイルは、図1の矢印Dに示す如く、シフトケース82に設けたガイド壁98の内側に湾曲するオイル戻し面102によって、再び3速ギヤ列24〜5速ギヤ列28側に戻されることにより、変速機ケース6内の3速ギヤ列24〜5速ギヤ列28のある側のオイル循環量を増加させることができる。
【0043】
このため、この変速機4の潤滑構造は、変速機ケース4内の内燃機関2から離間する側にある3速ギヤ列24〜5速ギヤ列28の潤滑性を向上し得て、オイルプレートやオイルポンプ等の別部品を必要とせずに潤滑することができ、別部品を取付けるため加工やボスの追加等を不要にすることができ、変速機4の大型化を回避することができる。
【0044】
図7は、ガイド壁98の別の実施例を示すものである。この別の実施例のガイド壁98は、オイル流し面100に、3速ギヤ列24〜5速ギヤ列28の上方に向かって上昇傾斜する複数の突出部104を設けたものである。
【0045】
この別の実施例のガイド壁98は、突出部104によって、ファイナルドリブンギヤ68の掻き上げたオイルを、ファイナルドリブンギヤ68から最も離間する3速〜5速メインギヤ40・44・48側にもオイルを案内することができ、潤滑性を向上することができる。なお、突出部104の形状は、平板形状や棒形状、樋形状にすることができる。また、オイル流し面100には、突出部104に代えて、3速ギヤ列24〜5速ギヤ列28の上方に向かって上昇傾斜する複数の溝部(図示せず)を設けることもできる。
【0046】
図8は、ガイド壁98のさらに別の実施例を示すものである。このさらに別の実施例のガイド壁98は、下端にオイル戻し面102側に湾曲する湾曲部106を形成して設けたものである。
【0047】
このさらに別の実施例のガイド壁98は、オイル戻し面102側に湾曲する湾曲部106によって、ファイナルドリブンギヤ68側に戻ろうとしてオイル戻し面102接したオイルを、3速ギヤ列24〜5速ギヤ列28側に積極的に戻すことができ、変速機ケース6内の3速ギヤ列24〜5速ギヤ列28のある側に循環するオイル量をさらに増加させることができる。
【0048】
【発明の効果】
このように、この発明の変速機の潤滑構造は、変速機ケース内のオイルが十分に導かれ難い高速段ギヤ列側にオイルを導くことができる。
【0049】
このため、この変速機の潤滑構造は、変速機ケース内の内燃機関から離間する側にある変速ギヤ列の潤滑性を向上し得て、オイルプレートやオイルポンプ等の別部品を必要とせずに潤滑し得て、別部品を取付けるため加工やボスの追加等を不要にし得て、変速機の大型化を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の変速機の潤滑構造の実施例を示す変速機の断面図である。
【図2】図1のII−II線による断面図である。
【図3】図1のIII−III線による断面図である。
【図4】シフトケースの平面図である。
【図5】図4のV−V線による断面図である。
【図6】図4の矢印VIによる側面図である。
【図7】ガイド壁の別の実施例を示すシフトケースの側面図である。
【図8】ガイド壁のさらに別の実施例を示すシフトケースの側面図である。
【図9】変速機の潤滑構造の従来例を示す変速機の断面図である。
【図10】図9のX−X線による断面図である。
【符号の説明】
2 内燃機関
4 変速機
6 変速機ケース
14 メイン軸
16 カウンタ軸
20 1速ギヤ列
22 2速ギヤ列
24 3速ギヤ列
26 4速ギヤ列
28 5速ギヤ列
56 リバースアイドラギヤ
76 シフト機構
82 シフトケース
88 シフトアンドセレクト軸
98 ガイド壁
100 オイル流し面
102 オイル戻し面

Claims (4)

  1. 内燃機関に連結される変速機の変速機ケースに内燃機関側と連結される第1ケース部とこの第1ケース部との間で差動機を内蔵する第2ケース部とこの第2ケース部とともに変速ギヤ列を内蔵する第3ケース部とを設け、前記第1ケース部と第2ケース部とでメイン軸及びカウンタ軸を平行に軸支して設け、このメイン軸及びカウンタ軸に前記内燃機関側から順次に最低速から最高速までの複数段の前記変速ギヤ列を設け、前記カウンタ軸の前記内燃機関側の端部と前記第1ケース部及び第2ケース部に軸支される差動機との間にファイナルギヤ列を設け、前記差動機に設けたファイナルギヤ列のファイナルドリブンギヤの回転により変速機ケース内のオイルを掻き上げて前記複数段の変速ギヤ列を潤滑する変速機の潤滑構造において、前記複数段の変速ギヤ列の中間段変速ギヤ列に近接する前記第2ケース部の上部にケース取付部を設け、このケース取付部に前記複数段の変速ギヤ列を切換えるシフト機構のシフトケースを取付けて設け、このシフトケースに前記メイン軸及びカウンタ軸と直交する方向に指向させてシフトアンドセレクト軸を軸方向移動可能且つ周方向移動可能に保持して設け、前記シフトケースに前記シフトアンドセレクト軸を保持する軸孔と前記ケース取付部に取り付けられるケース側取付部とを設け、該ケース側取付部を前記シフトケースの周縁に設け、該シフトケースの周縁であって前記シフトケースの軸孔方向からみて差動機側に配設される部分を前記シフトアンドセレクト軸に沿って延出させてガイド壁を設け、該ガイド壁を前記シフトケースから第2ケース部の底部側に突出させて設け、該ガイド壁を前記中間変速ギヤ列のカウンタギヤと近接させて配設したことを特徴とする変速機の潤滑構造。
  2. 前記ガイド壁を前記シフトアンドセレクト軸の周面に沿って湾曲させて設けたことを特徴とする請求項1に記載の変速機の潤滑構造。
  3. 前記メイン軸及びカウンタ軸の軸芯側からみて前記ガイド壁の差動機側を前記第2ケース部の差動機側の内壁面と対向させて配設したことを特徴とする請求項1に記載の変速機の潤滑構造
  4. 前記第2ケース部内に設けられるシフト軸を前記メイン軸の上方に配設するとともに前記ガイド壁をカウンタ軸の上方に配設し、前記シフトアンドセレクト軸に前記シフト軸側に突出するシフトアンドセレクトレバーを設け、前記ガイド壁のシフト軸側に凹部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の変速機の潤滑構造。
JP29289498A 1998-09-30 1998-09-30 変速機の潤滑構造 Expired - Fee Related JP3862124B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29289498A JP3862124B2 (ja) 1998-09-30 1998-09-30 変速機の潤滑構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29289498A JP3862124B2 (ja) 1998-09-30 1998-09-30 変速機の潤滑構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000110922A JP2000110922A (ja) 2000-04-18
JP3862124B2 true JP3862124B2 (ja) 2006-12-27

Family

ID=17787768

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29289498A Expired - Fee Related JP3862124B2 (ja) 1998-09-30 1998-09-30 変速機の潤滑構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3862124B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6458527B2 (ja) * 2015-02-12 2019-01-30 スズキ株式会社 車両用変速機
WO2023037695A1 (ja) * 2021-09-08 2023-03-16 ジヤトコ株式会社 ケース

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6043762U (ja) * 1983-09-01 1985-03-27 ダイハツ工業株式会社 動力伝達装置の潤滑装置
JP2629871B2 (ja) * 1988-08-29 1997-07-16 スズキ株式会社 車両用変速機
DE3913269A1 (de) * 1989-04-22 1990-10-31 Ford Werke Ag Schaltvorrichtung fuer wechselgetriebe von kraftfahrzeugen
JP3073539B2 (ja) * 1991-03-15 2000-08-07 マツダ株式会社 変速機の潤滑構造
ES2092182T3 (es) * 1992-08-10 1996-11-16 Volkswagen Ag Dispositivo de cambio para una caja de cambios.
DE4443523C1 (de) * 1994-12-07 1996-05-02 Daimler Benz Ag Schaltvorrichtung für ein Zahnräderwechselgetriebe eines Kraftfahrzeuges
DE19636506B4 (de) * 1996-09-09 2005-08-11 Daimlerchrysler Ag Schaltvorrichtung für ein Gangwechselgetriebe eines Kraftfahrzeuges

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000110922A (ja) 2000-04-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7421921B2 (en) Parallel axes type automatic transmission
CN102483145B (zh) 变速器
JP3646498B2 (ja) トランスミッションの潤滑装置
KR20120109996A (ko) 변속기
JPS63219961A (ja) 自動変速機のトランスアクスルケ−ス
JP6332360B2 (ja) 動力伝達装置の潤滑構造
JPS5842398B2 (ja) フクジクシキハグルマヘンソクキノ ジユンカツソウチ
JPH09317859A (ja) 歯車式変速機構造
JP2011064211A (ja) 変速機
JP3862124B2 (ja) 変速機の潤滑構造
JP4636427B2 (ja) 変速機の潤滑構造
JP3951207B2 (ja) 変速機の潤滑構造
JP4123925B2 (ja) 変速機の潤滑構造
JPH11247975A (ja) シフトフォークの潤滑構造
JP3862125B2 (ja) トランスアクスルの潤滑構造
JP4205027B2 (ja) マニュアルトランスミッションの潤滑装置
JP6361632B2 (ja) 変速機の潤滑構造
JP4710118B2 (ja) 変速機の潤滑構造
JPH07217726A (ja) シフトフォークの潤滑装置
JP2011043187A (ja) 変速機
JP2017180505A (ja) 変速機の潤滑構造
JP4590075B2 (ja) トランスミッションのリバースシャフト潤滑構造
JP2576389Y2 (ja) 歯車変速機の潤滑装置
JP6438812B2 (ja) 内燃機関の変速装置
JP2556714Y2 (ja) シンクロ機構の潤滑装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060425

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060509

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060626

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060908

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060921

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101006

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101006

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111006

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121006

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121006

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131006

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees