JPS63219961A - 自動変速機のトランスアクスルケ−ス - Google Patents

自動変速機のトランスアクスルケ−ス

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JPS63219961A
JPS63219961A JP62049095A JP4909587A JPS63219961A JP S63219961 A JPS63219961 A JP S63219961A JP 62049095 A JP62049095 A JP 62049095A JP 4909587 A JP4909587 A JP 4909587A JP S63219961 A JPS63219961 A JP S63219961A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、自動変速機の収容体であるケースに関し、
特に横置きタイプの自動変速機におけるトランスアクス
ルケースに関するものである。
従来の技術 周知のように自動変速機は複数組の遊星歯車機構を用い
、各々の遊星歯車機構の３要素のいずれかを固定すると
ともに他の２要素を入力部材および出力部材とすること
により各種の変速比を得るものである。このような遊星
歯車機構の３要素の固定や連結はクラッチやブレーキな
どの摩擦係合手段によって行なっており、一般には湿式
の摩擦係合手段を用いている。したがって自動変速機で
は潤滑油を供給すべき箇所が多数存在し、特に特公昭５
８−１７８９６号公報に記載されているような横置きタ
イプの自動変速機では、その全長を短くする要請がある
ためにクラッチやブレーキなどの部材を遊星歯車機構に
対して可及的に同心上に配置しており、それに伴って潤
滑すべき箇所が半径方向に散在し、その潤滑はポンプ圧
や遠心力による強制潤滑によって行なっている。歯車の
歯面ヤ湿式多板クラッチの摩擦材に供給された潤滑油は
最終的には、油溜めに流れ落ちるが、最近のエンジンの
高回転化傾向によって次のような問題が生じている。
発明が解決しようとする問題点 遊星歯車機構や湿式多板クラッチなどに供給された潤滑
油は、遠心力によって次第に外周側に流れて回転部材か
ら飛散し、その結果ケースの内面に付着した潤滑油は油
溜めに流れ落ち、またその潤滑油は再度遊星歯車機構な
どに供給されるが、このようなサイクルを単に繰返して
いると、潤滑油の温度が次第に上昇し、また攪拌による
泡立ちが生じる。このような傾向はエンジンの回転数す
なわち自動変速機への入力回転数が高いほど顕著であり
、そのため油温上昇による体積膨張と攪拌による泡立ち
とによって油溜めにおける油面が上昇し、それに起因し
て潤滑油の攪拌が更に増大し、結局はこのような悪循環
が繰返されて動力の損失や潤滑油自体の寿命の低下ある
いは自動変速機自体の寿命の低下などを招来する問題が
ある。
また高回転型エンジンの場合には、自動変速機の内部で
潤滑油に作用する遠心力が大ぎくなり、また遠心力によ
って飛散する潤滑油の量も増大するから、ケースの内面
に一旦付着した潤滑油が再度回転部材に滴下することが
多発し、その結果、潤滑油の冷却度合が低下して油温上
昇および体積膨張が顕著になり、それによってケース内
の圧力が増大するため、遠心力によって飛散する潤滑油
の量が多くなることと相俟って、ブリーザから潤滑油が
吹き出すおそれが多分にあった。
この発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、潤滑油
の冷却性能に優れたトランスアクスルケースを提供する
ことを目的とするものである。
問題点を解決するための手段 この発明は、上記の目的を達成するために、回転部材と
外周壁との間に、回転部材から飛散した潤滑油を導き入
れるとともにその潤滑油を油溜めに流すオイル還流路を
形成したことを特徴とするものであり、より具体的には
、この発明は、歯車変速機構をその軸心が車幅方向を向
くよう配置した自動変速機において、前記歯車変速機構
の外周側を覆う外壁部を有するとともにその歯車変速機
構より下側に油溜めを形成し、歯車変速機構における最
外周の回転部材と前記外壁部との間のうち車両の前方側
でかつその回転部材の上端部から高速段走行時の回転方
向に向けて隔壁を設け、その隔壁と前記外周壁とにより
、前記回転部材から飛散したオイルを導き入れる流入口
を上部に有しかつ流出口を前記油溜めに向けたオイル還
流路を前記回転部材よりも車両の前方側に形成したこと
を特徴とするものである。
作　　　　用 この発明においては、回転部材の回転による遠心力で回
転部材から飛散した潤滑油は、その上方で開いている流
入口からオイル還流路に入る。特に油溜め内の潤滑油を
攪拌することにより回転部材に付着した潤滑油は、回転
部材によって上方に運ばれる間に遠心力によって飛散す
るから、その潤滑油の大半は流入口からオイル還流路に
入り込む。オイル還流路に入った潤滑油はその内部を通
りかつ流出口から油溜めに流れ落ち、したがって回転部
材から飛散した潤滑油が再度回転部材に向けて滴下する
ことはない。またオイル還流路を車両の前方側に設けで
あることにより、その内部を流れる潤滑油が空冷作用を
受けるために潤滑油の冷却効率が高くなる。
実施例 つぎにこの発明の実施例を添付の図面を参照して説明す
る。
第１図はこの発明の一実施例を示す概略的な断面図であ
って、ここに示すトランスアクスルケース１は横置きタ
イプの自動変速機用のものであり、第１図にはそのトラ
ンスアクスルケース１を車載状態で前後方向に沿って切
断した断面図として示しである。したがって第１図の矢
印爪方向が車両の前方でおる。トルクコンバータ用収容
部２に続けて形成した歯車変速機構用収容部３の大半は
外周壁４によって覆われており、またその下側には油溜
め５が設けられている。外周壁４のうち前側の部分は車
両の前方を向く平板壁となっており、これに対して後ろ
側の部分は円弧状断面の壁となつており、ざらに上部の
一部は開口し、その開口部分６がカバー７によって密閉
されている。このカバー７は要は開口部分６を密閉する
ことができるものであればよく、したがって適宜の容器
とすることにより、ここに補助的な油溜めを形成するこ
ともできる。
前記収容部３の内部に収容された歯車変速機構８と外周
壁４との間のうち車両前方側となる略半分の範囲には、
外周壁４の後ろ側部分の曲率半径とほぼ等しい半径の隔
壁９が設けられており、この隔壁９と外周壁４との間が
オイル還流路１０となっている。すなわち隔壁９の一方
の端部は歯車変速機構８の上方でわずか後ろ側に市って
、その端部側にオイル還流路１０に対する流入口１１が
形成されており、また隔壁９の他方の端部は歯車変速機
構８の下側にあってその端部と外周壁４のうち前側の部
分との間がオイル還流路１０からの流出口１２となり、
したがって流出口１２は油溜め５に向けて開口している
。
なお、第１図生得号１３はカウンタシャフト収容部であ
り、また符号１４はフロントディファレンシャル収容部
である。
第２図は上記のトランスアクスルケース１の内部に自動
変速機の歯車変速機構８を収容した状態を車両の後ろ側
から見た断面図であり、トルクコンバータ収容部２と歯
車変速機構収容部３とはオイルポンプ１５によって隔絶
されており、そのオイルポンプ１５を貫通した入力軸１
６はＣ１クラッチ１７のクラッチドラム１８とＣ２クラ
ッチ１９のクラッチバブ２０とに連結されている。Ｃ２
クラッチ１９のクラッチドラム２１はコネクテイングド
ラム２２と一体化されており、そのコネクティングドラ
ム２２は前記隔壁９の内周側に位置していてＣ１クラッ
チ１７およびＣ２クラッチ１９ならびにフロントプラネ
タリギヤ２３を包囲しかつフロントプラネタリギヤ２３
のサンギヤ２４に一体化されている。またフロントプラ
ネタリギヤ２３のリングギヤ２５がＣ１クラッチのクラ
ッチハブ２６と一体になり、キャリヤ２７が中間軸２８
に連結されている。サンギヤ２４はリヤプラネタリギヤ
２９のサンギヤ３０と一体となっており、これらのサン
ギヤ２４．３０は前記コネクティングドラム２２の外周
側に設けたＢ１ブレーキ３１によって選択的に固定され
るとともに、一方向クラッチ３２を介してＢ２ブレーキ
３３に連結されて一定方向の回転が選択的に阻止されて
いる。
リヤプラネタリギヤ２９のリングギヤ３４が前記中間軸
２８に連結されるとともに、キャリヤ３５が一方面クラ
ッチ３６およびＢ３ブレーキ３７を介して所定の固定部
に連結されている。なお、前記オイルポンプ１６のうち
外周側上部で歯車変速機構収容部３を向く部分には、ブ
リーザ３８に連通する開口部３９が形成されている。ま
た上記のＣ１クラッチ１７、Ｃ２クラッチ１９、Ｂ１ブ
レーキ３１、Ｂ２ブレーキ３３およびＢ３ブレーキ３７
は各々に対応して設けた油圧サーボ機構によって係合す
るようになっている。ざらに特には図示しないが上記の
構成に続けてオーバードライブ機構が設けられている。
上記の歯車変速機構８においてサンギヤ２４゜３０と一
体のコネクティングドラム２２は、低速段すなわち前進
第１速の場合に第１図に符号Ｘで示す正回転方向とは反
対方向に回転し、また前進第２速では停止するが、前進
第３速以上の変速段ではＸ方向に高速回転する。この高
速回転時に潤滑油の攪拌や飛散が増大するが、コネクテ
ィングドラム２２によって掻き上げられた潤滑油は上方
に向けて振り切られるために、コネクテインクドラム２
２から遠心力によって飛散した潤滑油の大半は、隔壁９
の端部に形成しである流入口１１からオイル還流路１０
内に入り、歯車変速機構８から隔絶される。したがって
ブリーザ３８に対する開口部３９に潤滑油が入る可能性
が低くなる。そしてその潤滑油は第１図の矢印Ｙで示す
ように流れて油溜め５に戻るが、走行時にはオイル還流
路１０を形成している外周壁４の前側部分に前方から風
が当るために、オイル還流路１０内を流れる潤滑油は空
冷作用を受けて冷却される。
なお、上記の実施例では回転部材としてのコネクテイン
グドラム２２に対応してオイル還流路を設けたが、この
発明は上記の実施例に限られるものではなく、他の回転
部材に対してオイル還流路を形成してもよい。
発明の効果 以上の説明から明らかなようにこの発明のトランスアク
スルケースによれば、その内部に収容した回転部材から
飛散した潤滑油が、その回転部材と外周壁との間に形成
されたオイル還流路に導かれて回転部材から隔絶された
状態で油溜めに戻るので、回転部材から飛散した潤滑油
が再度回転部材に付着して剪断作用などを受けて温度上
昇するなどのことがないうえに、還流途中で良好な冷却
作用を受け、したがってこの発明によれば、潤滑油の温
度上昇およびそれに伴うオイルレベルの上昇を防止して
その耐用寿命の低下や潤滑油の不必要な攪拌による動力
損失を防ぐことができ、また同時に湿式多板クラッチな
どの被潤滑部材の耐久性を向上させることができ、さら
には温度上昇に伴う特性の変化に起因した自動変速機の
変速ショックを防止できる。そしてこの発明においてオ
イル還流路を回転部材に対して車両の前方側に位置する
よう構成しであることにより、走行時の空冷作用による
潤滑油の冷却効果が更に良好になる。
【図面の簡単な説明】
第１図はこの発明の一実施例を示す概略的な断面図、第
２図は歯車変速機構を組込んだ車載状態での部分断面図
である。 １・・・トランスアクスルケース、　３・・・歯車変速
機構収容部、　４・・・外周壁、　５・・・油溜め、　
８・・・歯車変速機構、　９・・・隔壁、　１０・・・
オイル還流路、　１１・・・流入口、　１２・・・流出
口、　２２・・・コネクティングドラム。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 歯車変速機構をその軸心が車幅方向を向くよう配置した
    自動変速機において、 前記歯車変速機構の外周側を覆う外壁部を有するととも
    にその歯車変速機構より下側に油溜めを形成し、歯車変
    速機構における最外周の回転部材と前記外壁部との間の
    うち車両の前方側でかつその回転部材の上端部から高速
    段走行時の回転方向に向けて隔壁を設け、その隔壁と前
    記外周壁とにより、前記回転部材から飛散したオイルを
    導き入れる流入口を上部に有しかつ流出口を前記油溜め
    に向けたオイル還流路を前記回転部材よりも車両の前方
    側に形成したことを特徴とする自動変速機のトランスア
    クスルケース。
JP62049095A 1987-03-04 1987-03-04 自動変速機のトランスアクスルケ−ス Expired - Lifetime JPH063255B2 (ja)

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