JP3951207B2 - 変速機の潤滑構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は変速機の潤滑構造に係り、特にブリーザ室を形成するブリーザプレートをオイルガイドとして兼用し、ブリーザプレートの有効利用を図るとともに、変速機のギヤ部まで効率良くオイルを導き、潤滑性能を向上し得る変速機の潤滑構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両においては、内燃機関の動力を走行条件に応じて所要に変換して取り出すために、手動式や自動式の変速機を備えている。このような変速機には、ギヤ式の変速機やベルト式の変速機等があり、動力の伝達損失の少ないギヤ式の変速機が多用されている。
【0003】
ギヤ式の手動変速機は、複数段の変速ギヤ列を有しており、シフトレバーによってギヤ列を切り換えて各段のギヤを噛合させることにより、内燃機関の動力を走行条件に応じて所要に変換して取り出している。
【0004】
そして、ギヤ式の手動変速機においては、変速比を切り換える方式により、例えば選択摺動式、常時噛合い式等がある。
【0005】
選択摺動式の手動変速機は、内燃機関側のクラッチによって内燃機関と断続する入力軸とこの入力軸に略平行に配設したカウンタ軸と入力軸に略平行に配設したリバースアイドラ軸とに夫々各ギヤを有している。
【0006】
また、変速機の潤滑構造としては、実開平6−28412号公報に開示されるものがある。この公報に開示されるリバースアイドラ軸の潤滑構造は、リバースアイドラギヤを回転自在に支持したリバースアイドラ軸に軸心孔を設け、軸心孔が開口したリバースアイドラ軸の一端部を変速機ケースに設けた軸受ボスで支持するとともに、軸受ボスの上部にこの軸受ボスの外側と軸心孔とを連通させる連通溝を設け、変速機ケースにリバースアイドラ軸の軸受ボスから入力軸の軸受ボスの上部を通ってデフリングギヤ方向へ延びるオイル案内用リブと、リバースアイドラ軸の軸受ボスから上方へ延びるオイル受け止め用リブとを設け、これらリブの側面にオイルガイドプレートを取り付けてオイルをリバースアイドラ軸の軸受ボスの連通溝へ導くオイル通路を形成してなり、デフリングギヤによってかき上げられたオイルがオイル通路を通ってリバースアイドラ軸の軸受ボスへ流れ、さらに軸受ボスの連通溝からリバースアイドラ軸の軸心孔へと流れるように構成し、デフリングギヤによってかき上げられたオイルを入力軸のギヤ等に邪魔されることなく、リバースアイドラ軸に効率良く導いている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の変速機の潤滑構造においては、図16及び図17に示す如く、変速機202内の下部に溜まっているオイルをファイナルギヤ266の回転力によって掻き上げ、オイルを各部に飛散させて潤滑を行っている。
【0008】
この結果、ファイナルギヤ266から離間している箇所、特に4速メインギヤ242とこの4速メインギヤ242に噛合する4速カウンタギヤ258とからなる4速ギヤ部分や5速メインギヤ246とこの5速メインギヤ246に噛合する5速カウンタギヤ260とからなる5速ギヤ部分、そして入力軸210側においては、前記ファイナルギヤ266によって掻き上げられたオイルのかかる量が少なくなる傾向にあり、潤滑不良の状態が惹起され易く、実用上不利であるという不都合がある。
【0009】
このとき、上述の如き不都合を改善するために、オイルポンプ等のデバイスを追加する方策も考えられるが、部品増加によるコスト・重量のアップ及び変速機内部のスペース上の制約があり、実現が非常に困難であった。
【0010】
【課題を解決するための手段】
そこで、この発明は、上述不都合を除去するために、手動変速機のメイン軸及びカウンタ軸に複数段のギヤ列を設け、変速機ケースに差動部を収容する第1ケースと前記複数段のギヤ列を収容する第2ケースとを設け、該第1ケースと第2ケースとでメイン軸及びカウンタ軸を平行に軸支して設けるとともに前記差動部を軸支して設け、前記カウンタ軸の内燃機関側の端部にファイナルドライブギヤを設け、該ファイナルドライブギヤと噛合うファイナルギヤを前記差動部に設け、該ファイナルギヤの回転により変速機ケース内のオイルを掻き上げて前記複数段の変速ギヤ列を潤滑する変速機の潤滑構造において、前記差動部を軸支する軸受部と該軸受部の周囲に設けられる前記ファイナルギヤと対向する壁面とを第2ケースに設け、前記変速機ケース内に貯留されるオイルのオイル面より上方に位置する前記壁面であって第2ケース内部の前記ギヤ列が収容される空間と隣接する箇所にブリーザプレートを取り付け、該ブリーザプレートに前記ブリーザプレートの取り付け箇所から前記カウンタ軸方向に延出するオイルガイド面を設け、前記オイルガイド面を前記ファイナルギヤに対して略平行に配設するとともに、前記オイルガイド面からカウンタ軸の長手方向に沿って前記ファイナルギヤとは離間する方向に前記ブリーザプレートを延出させ、このブリーザプレートの内部空間をブリーザ室として形成し、前記ブリーザプレートのファイナルギヤ側である前記オイルガイド面を回転方向前側に拡大する略台形状に形成し、該オイルガイド面の端部に前記オイル面より上方に配設される第2ケースの内側形状に合致する傾斜部分を設けたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
上述の如く発明したことにより、ブリーザ室を形成するブリーザプレートをオイルガイドとして兼用し、ブリーザプレートの有効利用を図るとともに、オイルガイドとして機能するブリーザプレートによってファイナルギヤにより掻き上げられたオイルの流れをファイナルギヤの回転方向に規制すべくガイドしつつ、変速機のギヤ部まで効率良くオイルを導き、潤滑性能を向上させている。
【0012】
【実施例】
以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細に説明する。
【0013】
図1〜図10はこの発明の実施例を示すものである。図6及び図7において、2は選択摺動式の手動変速機(以下、単に「変速機」という)、4はギヤ部、6はデフである差動部、8は変速機ケースである。この変速機ケース8内には、内燃機関(図示せず)からの駆動力がクラッチ(図示せず)によって断続される入力軸10と、カウンタ軸12と、リバースアイドラ軸14とが、変速機2の長手方向で且つ略平行に配設されている。
【0014】
前記入力軸10は、変速機ケース8の第1ケース16の第1壁部18に保持させた入力軸用第1軸受20と、変速機ケース8の第2ケース22の第2壁部24に保持させた入力軸用第2軸受26とによって回転可能に支持されている。
【0015】
前記カウンタ軸12は、第1ケース16の第1壁部18に保持させたカウンタ軸用第1軸受28と、第2ケース22の第2壁部24に保持させたカウンタ軸用第2軸受30とによって回転可能に支持されている。
【0016】
前記リバースアイドラ軸14は、第1壁部18と第2ケース24に固設した支持部32とによって支持されている。
【0017】
前記入力軸10には、内燃機関側から順次に、1速メインギヤ34とリバースメインギヤ36と2速メインギヤ38とが固定して設けられているとともに、3速メインギヤ40と4速メインギヤ42と変速機ケース8のサイドケース44内において5速メインギヤ46とが回転自在に設けられている。
【0018】
前記カウンタ軸12には、内燃機関側から順次に、最終減速機構48を構成するファイナルドライブギヤ50が固定して設けられ、1速メインギヤ34に噛合する1速カウンタギヤ52と2速メインギヤ38に噛合する2速カウンタギヤ54とが回転自在に設けられるとともに、3速メインギヤ40に噛合する3速カウンタギヤ56と4速メインギヤ42に噛合する4速カウンタギヤ58とサイドケース44内において5速メインギヤ46に噛合する5速カウンタギヤ60とが固定して設けられている。
【0019】
前記リバースアイドラ軸14には、リバースアイドラギヤ62が回転自在に設けられている。リバースアイドラギヤ62には、リバーススリーブ64が一体的に設けられている。リバースアイドラギヤ62は、前記リバースメインギヤ36及び後述スリーブギヤ70に噛合可能に設けられている。
【0020】
前記ファイナルドライブギヤ50は、差動部6に設けたファイナルギヤ(「ファイナルドリブンギヤ」ともいう)66に噛合している。
【0021】
前記1速カウンタギヤ52及び2速カウンタギヤ54間のカウンタ軸12には、1速・2速スリーブ68が設けられている。1速・2速スリーブ68には、リバースカウンタギヤたるスリーブギヤ70が一体的に設けられている。スリーブギヤ70は、前記リバースアイドラギヤ62に噛合可能に設けられている。
【0022】
前記1速・2速スリーブ68及び1速カウンタギヤ52間のカウンタ軸12には、1速同期機構72が設けられている。また、スリーブギヤ70及び2速カウンタギヤ54間のカウンタ軸12には、2速同期機構74が設けられている。
【0023】
前記3速メインギヤ40及び4速メインギヤ42間の入力軸10には、3速・4速スリーブ76が設けられている。
【0024】
前記3速・4速スリーブ76及び3速メインギヤ40間の入力軸10には、3速同期機構78が設けられている。また、3速・4速スリーブ76及び4速メインギヤ42間の入力軸10には、4速同期機構80が設けられている。
【0025】
前記入力軸10には、5速メインギヤ46に隣接して5速スリーブ82が設けられている。5速スリーブ82及び5速メインギヤ46間の入力軸10には、5速同期機構84が設けられている。
【0026】
前記ファイナルギヤ66に対して略平行に前記変速機ケース8にブリーザプレート86を設け、このブリーザプレート86内部にブリーザ室90を形成するとともに、前記ファイナルギヤ66によって掻き上げられたオイルの流れをファイナルギヤ66の回転方向に規制するオイルガイドとして前記ブリーザプレート86を兼用する構成とする。
【0027】
前記ブリーザプレート86を、ファイナルギヤ66に対して略平行となるように、変速機ケース8の第2ケース22に取付ボルト92によって取り付ける。
【0028】
そしてこのとき、前記ブリーザプレート86を、ファイナルギヤ66によって掻き上げられたオイルの流れをファイナルギヤ66の回転方向に規制するオイルガイドとして兼用する。つまり、ブリーザプレート86は、変速機2のブリーザ位置の変更によって追加されたものであり、このブリーザプレート86の有効利用を図るものである。
【0029】
ここで、前記ブリーザプレート86の形状について説明すると、このブリーザプレート86は、図1〜図4に示す如く、板状の本体部86aと、本体部86aの一側を折曲して形成した第1面部86bと、本体部86aの中央部位に位置する第2面部86cと、本体部86aの他側を折曲して形成した第3面部86dと、第1〜第3面部86b、86c、86dによって囲繞される空間部86eと、第1、第3面部86b、86dに形成した取付孔部86fとを有する。
【0030】
前記第1面部86bは、変速機2内のオイル面Fに対して略垂直且つファイナルギヤ66に対して略平行に形成され、オイルガイド面として機能するものであり、この第1面部86bは、略台形状に形成され、図8〜図10に示す如く、略台形状の上底86b−1と下底86b−2とを変速機2内のオイル面Fに対して略垂直状態に配設される。
【0031】
そして、前記ブリーザプレート86は、図8〜図10に示す如く、オイルガイド面として機能する第1面部86bの略台形状の上底86b−1と下底86b−2とを変速機2内のオイル面Fに対して略垂直状態に配設した際に、前記第1面部86bの略中央部位にファイナルギヤ66外周部位の軌跡を位置させている。
【0032】
このとき、前記第1面部86bには、変速機2内のオイル面Fに対して略垂直方向に延び且つ外側方向に突出するガイド突起部86b−3を設ける。
【0033】
また、前記第2面部86cは、第1面部86bに対して略直交すべく折曲されるとともに、前記第1面部86bの略台形状の上底86b−1を現出させている。
【0034】
そしてこのとき、第2面部86cには、変速機2内のオイル面Fに対して略垂直方向に延び且つ外側方向に突出する2本のガイド突起部86c−1を設ける。
【0035】
更に、前記第3面部86dは、第2面部86cに対して略直交すべく折曲されるとともに、断面Z字状に折曲され、第3面部86dの端部が前記第1面部86bの端部に近傍に位置することとなる。
【0036】
つまり、前記第3面部86dは、第2面部86cに対して略直交且つ第1面部86bに対して略平行に折曲された後に、途中部位を第1面部86bに指向すべく折曲し、第1面部86b近傍において、前記第3面部86dの端部を第1面部86bに対して略平行に折曲して断面Z字状としている。
【0037】
このとき、前記第3面部86dには、変速機2内のオイル面Fに対して略垂直方向に延び且つ外側方向に突出するガイド突起部86d−1を設ける。
【0038】
次に作用を説明する。
【0039】
前記変速機2の変速機ケース8にブリーザプレート86を取り付ける際には、第1、第3面部86b、86dに形成した取付孔部86fを利用して、ファイナルギヤ66に対して略平行となるように、変速機ケース8の第2ケース22に取付ボルト92によってブリーザプレート86を取り付ける。
【0040】
そして、ブリーザプレート86において、第1〜第3面部86b、86c、86dに囲まれた86eのスペースをブリーザ室90としている。
【0041】
また、図示しない内燃機関が駆動され、前記変速機2の入力軸10に入力される回転がファイナルギヤ66に伝達されると、図7に示す如く、変速機2内のオイルが掻き上げられる。
【0042】
このとき、前記ブリーザプレート86がオイルガイドとして機能し、図10に示す如く、ファイナルギヤ66によって掻き上げられたオイルの流れをファイナルギヤ66の回転方向に規制している。
【0043】
これにより、前記ブリーザ室90を形成するブリーザプレート86をオイルガイドとして兼用することができ、ブリーザプレート86の有効利用が図れるとともに、オイルガイドとして機能するブリーザプレート86によって、前記ファイナルギヤ66により掻き上げられたオイルの流れをファイナルギヤ66の回転方向に規制すべくガイドしつつ、変速機2のギヤ部4まで効率良くオイルを導くことができ、潤滑性能を向上し得て、実用上有利である。
【0044】
また、前記ブリーザプレート86に、変速機2内のオイル面Fに対して略垂直且つファイナルギヤ66に対して略平行に形成され、オイルガイド面として機能する第1面部86bを設けたことにより、この第1面部86bによって前記ファイナルギヤ66により掻き上げられたオイルの流れを円滑とすることができ、潤滑性能の向上に寄与し得るものである。
【0045】
更に、前記ブリーザプレート86のオイルガイド面として機能する第1面部86bを略台形状に形成したことにより、変速機2の変速機ケース8の内側形状に合致したブリーザプレート86とすることができ、変速機ケース8の内部スペースをオイルガイド面として有効利用することができ、実用上有利である。
【0046】
更にまた、前記ブリーザプレート86のオイルガイド面として機能する第1面部86bの略台形状の上底86b−1と下底86b−2とを変速機2内のオイル面Fに対して略垂直状態に配設した際に、第1面部86bの略中央部位にファイナルギヤ66外周部位の軌跡を位置させて設けたことにより、図10に示す如く、前記ファイナルギヤ66により掻き上げられたオイルがブリーザプレート86によって効率良くガイドされることとなり、潤滑性能の向上に寄与し得る。
【0047】
なお、この発明は上述実施例に限定されるものではなく、種々の応用改変が可能である。
【0048】
例えば、この発明の実施例においては、別体のブリーザプレートを変速機ケースに取り付ける構成としたが、変速機ケースのリブ形状を変更してブリーザプレートを一体的に形成する構成とすることもできる。
【0049】
また、この発明の実施例においては、ファイナルギヤとブリーザプレートとの間隙を略同一寸法としたが、この間隙を漸次小とする特別構成とすることも可能である。
【0050】
すなわち、ブリーザプレート102の第1面部102b側において、図11に示す如く、入力軸及びカウンタ軸近傍側をファイナルギヤ66側に突出させ、ブリーザプレート102とファイナルギヤ66とにより囲まれた空間を、入力軸及びカウンタ軸側に移行するに連れて漸次小とするものである。
【0051】
さすれば、ブリーザプレート102に絞り機能を付加することができ、オイルの流速を早めてオイルを入力軸及びカウンタ軸側の最奥部位まで飛ばすことができ、潤滑性能を向上し得る。
【0052】
更に、ブリーザプレート112の第1面部112bに外側方向に突出し且つオイルの飛散方向に指向するガイド突起部112b−3を形成する特別構成とすることもできる。
【0053】
すなわち、図12に示す如く、ブリーザプレート112の第1面部112bに、外側方向に突出するガイド突起部114を形成する際に、このガイド突起部114をオイルの飛散方向に指向させるものである。
【0054】
さすれば、ファイナルギヤによって掻き上げられたオイルの指向方向が、ガイド突起部114によってより確保されることとなり、オイルの潤滑先の確定が容易となり、潤滑性能の向上に寄与し得る。
【0055】
更に、図13に示す如く、ブリーザプレート112の第1面部112bに、外側方向に突出する2本の第1、第2ガイド突起部116−1、116−2を形成し、これら第1、第2ガイド突起部116−1、116−2によって、ファイナルギヤにより掻き上げられたオイルの指向方向を確保することができるとともに、絞り機能によってオイルの流速を早める特別構成とすることも可能である。
【0056】
さすれば、これら第1、第2ガイド突起部116−1、116−2によって、潤滑性能をより一層向上させることができるものである。
【0057】
更にまた、図14に示す如く、ブリーザプレート122の第1面部122bに、断面円弧状の案内筒部124を装着する特別構成とすることも可能である。
【0058】
すなわち、ブリーザプレート122の第1面部122bの外側に案内筒部124を装着する際に、図14に示す如く、案内筒部124をオイルの飛散方向に指向させるとともに、上流側から下流側に向かって内面積を漸次小とするものである。なお、上流端部側形状において、内面積を極端に拡大させ、オイルの収集能力を拡大させることもできる。
【0059】
さすれば、案内筒部124によって、ファイナルギヤにより掻き上げられたオイルの指向方向を確保することができるとともに、絞り機能によってオイルの流速を早める特別構成とすることも可能である。
【0060】
また、ブリーザプレート132の第1面部132bの外側に回転体134を配設する特別構成とすることも可能である。
【0061】
さすれば、ファイナルギヤにより掻き上げられたオイルによってこの回転体134を回転させ、回転体134によってオイルを更に遠方に飛散させ、潤滑効率を向上させることも可能である。なお、前記回転体の回転力を利用してオイルを一時的に保留させ、回転体の回転がなくなった際に、保留したオイルを徐々に排出させて潤滑を行う構成に進展させることも可能である。
【0062】
【発明の効果】
以上詳細に説明した如くこの本発明によれば、ブリーザプレートの有効利用が図れるとともに、オイルガイドとして機能するブリーザプレートによってファイナルギヤにより掻き上げられたオイルの流れをファイナルギヤの回転方向に規制すべくガイドしつつ、変速機のギヤ部まで効率良くオイルを導くことができ、潤滑性能を向上し得て、実用上有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示すブリーザプレートの拡大正面図である。
【図2】ブリーザプレートの拡大右側面図である。
【図3】ブリーザプレートの一部切欠き拡大平面図である。
【図4】ブリーザプレートの拡大左側面図である。
【図5】図2の5−5線による拡大断面図である。
【図6】変速機のブリーザプレート取付状態を示す断面図である。
【図7】変速機内のオイルの流れを示す断面図である。
【図8】変速機のブリーザプレート取付状態を示す右側面図である。
【図9】変速機のブリーザプレート取付状態を示す左側面図である。
【図10】変速機内のオイルの流れを示す右側面図である。
【図11】この発明の他の第1の実施例を示すブリーザプレートの拡大正面図である。
【図12】この発明の他の第2の実施例を示すブリーザプレートを取り付けた状態の概略図である。
【図13】この発明の他の第3の実施例を示すブリーザプレートを取り付けた状態の概略図である。
【図14】この発明の他の第4の実施例を示すブリーザプレートの概略拡大斜視図である。
【図15】この発明の他の第5の実施例を示すブリーザプレートを取り付けた状態の概略図である。
【図16】この発明の従来技術を示す変速機内のオイルの流れの断面図である。
【図17】変速機内のオイルの流れを示す右側面図である。
【符号の説明】
2 手動変速機
4 ギヤ部
6 差動部
8 変速機ケース
10 入力軸
12 カウンタ軸
14 リバースアイドラ軸
16 第1ケース
22 第2ケース
44 サイドケース
46 5速メインギヤ
48 最終減速機構
50 ファイナルドライブギヤ
66 ファイナルギヤ
72 1速同期機構
74 2速同期機構
78 3速同期機構
80 4速同期機構
84 5速同期機構
86 ブリーザプレート
88 壁面
90 ブリーザ室
92 取付ボルト

Claims (2)

  1. 手動変速機のメイン軸及びカウンタ軸に複数段のギヤ列を設け、変速機ケースに差動部を収容する第1ケースと前記複数段のギヤ列を収容する第2ケースとを設け、該第1ケースと第2ケースとでメイン軸及びカウンタ軸を平行に軸支して設けるとともに前記差動部を軸支して設け、前記カウンタ軸の内燃機関側の端部にファイナルドライブギヤを設け、該ファイナルドライブギヤと噛合うファイナルギヤを前記差動部に設け、該ファイナルギヤの回転により変速機ケース内のオイルを掻き上げて前記複数段の変速ギヤ列を潤滑する変速機の潤滑構造において、前記差動部を軸支する軸受部と該軸受部の周囲に設けられる前記ファイナルギヤと対向する壁面とを第2ケースに設け、前記変速機ケース内に貯留されるオイルのオイル面より上方に位置する前記壁面であって第2ケース内部の前記ギヤ列が収容される空間と隣接する箇所にブリーザプレートを取り付け、該ブリーザプレートに前記ブリーザプレートの取り付け箇所から前記カウンタ軸方向に延出するオイルガイド面を設け、前記オイルガイド面を前記ファイナルギヤに対して略平行に配設するとともに、前記オイルガイド面からカウンタ軸の長手方向に沿って前記ファイナルギヤとは離間する方向に前記ブリーザプレートを延出させ、このブリーザプレートの内部空間をブリーザ室として形成し、前記ブリーザプレートのファイナルギヤ側である前記オイルガイド面を回転方向前側に拡大する略台形状に形成し、該オイルガイド面の端部に前記オイル面より上方に配設される第2ケースの内側形状に合致する傾斜部分を設けたことを特徴とする変速機の潤滑構造。
  2. 前記オイルガイド面の略中央部位にファイナルギヤ外周部位の軌跡を位置させたことを特徴とする請求項1に記載の変速機の潤滑構造。
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