JP3862125B2 - トランスアクスルの潤滑構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はトランスアクスルの潤滑構造に係り、特に、オイルガターやオイルポンプ等の別部品を設けることなく変速ギヤ列にオイルを導き得て、変速ギヤ列や差動機の差動機軸受等を効率良く潤滑し得て、トランスアクスルの小型化を果たし得て、コストの低減を果たし得て、アクスルケースの剛性を高め得るトランスアクスルの潤滑構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両においては、内燃機関の動力を走行条件に応じて所要に変換して取出すために、手動や自動の変速機を備えている。また、内燃機関を前側に搭載した車両においては、変速ギヤ列と差動機とを内蔵するトランスアクスルを内燃機関に連結しているものがある。
【0003】
トランスアクスルは、アクスルケースにメイン軸及びカウンタ軸を軸支して設けるとともに差動機を軸支して設け、メイン軸及びカウンタ軸に複数段の変速ギヤ列を設け、カウンタ軸の内燃機関側の端部と差動機とにファイナルギヤ列を設け、差動機に設けたファイナルギヤ列のファイナルドリブンギヤの回転によりアクスルケース内のオイルを掻き上げて、変速ギヤ列を潤滑している。
【0004】
このようなトランスアクスル潤滑構造としては、特開平5−180308号公報、特開平8−54052号公報に開示されるものがある。
【0005】
特開平5−180308号公報に開示されるものは、潤滑油の供給路を有するハウジング内に配置された差動装置のデファレンシャルケースに潤滑油受入れ窓を有する潤滑構造であって、ハウジングは供給路の出口を上方側で覆う第1のガイド部と前記供給路の出口を差動装置の回転方向側で覆う第2及び第3のガイドとを有し、第2及び第3のガイド部は前記潤滑油受入れ窓に対向して位置し、且つ傾斜させて設けたものである。
【0006】
特開平8−54052号公報に開示されるものは、差動機構に設けたリングギヤにより飛散させられた潤滑油を当接させる突起部を前記リングギヤの上方位置のハウジングと一体的に形成し、前記突起部に当接して飛散した潤滑油を導き入れる油溜め部を前記リングギヤに対して軸線方向に外れた位置かつデファレンシャルケースの上方位置に形成し、前記油溜め部の前記デファレンシャルケースに形成した窓孔の上方位置に相当する部分に油溜め部から潤滑油を滴下させる開口部を形成したものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、トランスアクスルは、内蔵する変速ギヤ列や差動機の差動機軸受及びオイルシール等の各部に潤滑油を効率良く供給して潤滑する必要がある。しかし、トランスアクスルは、油経路が複雑であるため、潤滑不良を引き起こすことがある。
【0008】
そこで、従来の潤滑構造においては、アクスルケース内にオイルガターやオイルポンプ等を設け、半強制的に潤滑を行っている。
【0009】
ところが、オイルガターやオイルポンプ等の別部品を設けた場合には、これら別部品の配設スペースを必要とすることにより、トランスアクスルの大型化を招く不都合があり、また、これら別部品を取付けるための加工やボスの追加等を必要とすることによりコストの上昇を招く不都合がある、特に、オイルポンプは、機能部品であるため、大幅なコストの上昇を招くことになる。
【0010】
【課題を解決するための手段】
そこで、この発明は、このような不都合を除去するために、内燃機関に連結されるトランスアクスルのアクスルケースにメイン軸及びカウンタ軸を軸支して設けるとともに差動機を軸支して設け、前記メイン軸及びカウンタ軸に複数段の変速ギヤ列を設け、前記カウンタ軸の前記内燃機関側の端部と前記差動機とにファイナルギヤ列を設け、前記差動機を軸支するアクスルケースのケース壁に前記ファイナルギヤ列のファイナルドリブンギヤにより掻き上げられたオイルを前記ファイナルドリブンギヤの回転軸心側と回転軸心から離反する外側とに振分ける振分けリブを形成して設けたトランスアクスルの潤滑構造において、前記振分けリブは、前記差動機軸受とファイナルドリブンギヤのドリブンギヤ歯との間に位置させて、前記ファイナルドリブンギヤの回転方向に連続するとともに前記変速ギヤ列の配設される変速機空間側に開口する半円形状に形成して設け、前記メイン軸及びカウンタ軸を該半円形状の開口の範囲内で前記差動機の回転軸心から離間する方向に配設し、前記振分けリブの回転軸心側に差動機軸受を潤滑するオイル通路を設けるとともに前記振分けリブの回転軸心から離間する外側に変速機空間内の変速ギヤ列を潤滑するオイル通路を設け、前記変速ギヤ列が配設される変速機空間と差動機が配設される差動機空間との境界にケース壁から突出する案内リブ及び戻り阻止リブを設け、前記案内リブと前記振分けリブとを連結させ、案内リブ及び戻り阻止リブは前記回転軸心側の端部を差動機空間側に位置させるとともに前記回転軸心から離間する外側の端部を変速機空間側に位置させたことを特徴とする。
【0011】
前記案内リブをケース壁面に対して差動機空間側に傾けて設けるとともに前記戻り阻止リブをケース壁面に対して変速機空間側に傾けて設けたことを特徴とし、前記各リブは差動機空間を形成する第1ケース差動機壁と第2ケース差動機壁とに設け、前記ファイナルドリブンギヤの回転軸心方向両側に配設したことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
この発明のトランスアクスルの潤滑構造は、アクスルケースのケース壁に設けた振分けリブと案内リブと戻り阻止リブとによって、オイルガターやオイルポンプ等の別部品を設けることなく、回転軸心側に振分けられたオイルを差動機軸受側に導いて差動機軸受やオイルシールを潤滑することができ、また、回転軸心から離反する外側に振分けられたオイルを変速ギヤ列側に導いて変速ギヤ列を潤滑することができ、さらに、アクスルケースを補強することができる。
【0013】
また、この発明のトランスアクスルの潤滑構造は、振分けられたオイルを夫々差動機軸受側と変速ギヤ列側とに効率良く導いて潤滑することができ、また、回転軸心側に振分けられたオイルを効率良く差動機軸受に導いて良好に潤滑することができる。
【0014】
さらに、この発明のトランスアクスルの潤滑構造は、変速ギヤ列側に効率良くオイルを導いて潤滑することができるとともに、変速機空間にオイルを溜めて変速ギヤ列の潤滑に供用させることができ、さらに、アクスルケースを補強することができる。
【0015】
【実施例】
以下図面に基づいて、この発明の実施例を説明する。図1〜図7は、この発明の実施例を示すものである。図6において、2は内燃機関、4はトランスアクスル、6はアクスルケースである。アクスルケース6は、第1ケース部8と第2ケース部10と第3ケース部12とからなる。
【0016】
トランスアクスル4は、図7に示す如く、第1ケース部8の第1ケース変速機壁14と第2ケース部10の第2ケース変速機壁16と第3ケース部12との間に変速機空間18を形成して設け、第1ケース部8の第1ケース差動機壁20と第2ケース部10の第2ケース差動機壁22との間に差動機空間24を形成して設けている。
【0017】
トランスアクスル4は、変速機空間18に臨む第1ケース部8の第1ケース変速機壁14と第2ケース部10の第2ケース変速機壁16とにメイン軸26カウンタ軸28とを軸支して設け、リバースアイドラ軸30を取付けて設けている。
【0018】
前記メイン軸26及びカウンタ軸28には、内燃機関2側から順次に最低速から最高速までの複数段の変速ギヤ列を設けている。図7においては、最低速の1速ギヤ列32から最高速の5速ギヤ列40までを設けている。また、メイン軸26及びカウンタ軸28とリバースアイドラ軸30とには、1速ギヤ列32と2速ギヤ列34との間に位置させてリバースギヤ列42を設けている。
【0019】
1速ギヤ列32と2速ギヤ列34との間のカウンタ軸28には、1速・2速切換機構44を設けている。3速ギヤ列36と4速ギヤ列38との間のメイン軸26には、3速・4速切換機構46を設けている。5速ギヤ列40に隣接するメイン軸26には、5速切換機構48を設けている。
【0020】
1速・2速切換機構44と3速・4速切換機構46と5速切換機構48とは、図6に示すシフト機構50により切換動作される。シフト機構50は、図示しないシフトレバーによりセレクト動作・シフト動作されて1速・2速切換機構44と3速・4速切換機構46と5速切換機構48とのいずれかを切換え動作させ、1速ギヤ列32〜5速ギヤ列40とリバースギヤ列42とのいずれかに切換える。
【0021】
また、このトランスアクスル4は、差動機空間24に臨む第1ケース部8の第1ケース差動機壁20と第2ケース部10の第2ケース差動機壁22とに、差動機52の差動機ケース54を第1差動機軸受56と第2差動機軸受58とにより軸支している。第1差動機軸受56と第2差動機軸受58とは、第1オイルシール60と第2オイルシール62とによりシールしている。差動機52は、差動機ケース54内に差動ギヤ列64を内蔵している。
【0022】
前記カウンタ軸28の内燃機関2側の端部と差動機52の差動機ケース54とには、ファイナルギヤ列66を設けている。ファイナルギヤ列66は、カウンタ軸28に固定したファイナルドライブギヤ68と、差動機ケース54に固定したファイナルドリブンギヤ70と、からなる。差動機ケース54に設けたファイナルドリブンギヤ70は、図1・図3に矢印D1で示す方向に回転し、この回転によりオイルを掻き上げて、1速ギヤ列32〜5速ギヤ列40を潤滑する。
【0023】
このトランスアクスル4の潤滑構造は、図1〜図3に示す如く、差動機52を軸支するアクスルケース6のケース壁である第1・第2ケース差動機壁20・22に、ファイナルドリブンギヤ70により掻き上げられたオイルを、ファイナルドリブンギヤ70の回転軸心C側と回転軸心Cから離反する外側とに振分ける振分けリブとして第1・第2振分けリブ72・74を形成して設けている。
【0024】
この第1・第2振分けリブ72・74は、図1・図3・図7に示す如く、第1・第2差動機軸受56・58とファイナルドリブンギヤ70のドリブンギヤ歯76との間に位置させて、ファイナルドリブンギヤ70の回転方向に連続するとともに、1速ギヤ列32〜5速ギヤ列40の配設される変速機空間18側に開口する半円形状に形成して設けている。第1・第2振分けリブ72・74によってファイナルドリブンギヤ70の回転軸心C側と回転軸心Cから離反する外側とに振分けられたオイルは、図1・図3に矢印D2・D3で示す方向に流れる。
【0025】
また、差動機52を軸支するアクスルケース6の第1・第2ケース差動機壁20・22には、図1・図3に示す如く、アクスルケース6の1速32〜5速ギヤ列40が配設される変速機空間18と差動機52が配設される差動機空間24との境界に位置させて、ファイナルドリブンギヤ70により掻き上げられたオイルを変速機空間18に案内する第1・第2案内リブ78・80を形成して設けるとともに、変速機空間18から差動機空間24へのオイルの戻りを阻止する第1・第2戻り阻止リブ82・84を形成して設けている。
【0026】
第1・第2案内リブ78・80は、図4に示す如く、ファイナルドリブンギヤ70により掻き上げられて第1・第2振分けリブ72・74により回転軸心Cから離反する外側に振分けられたオイルを、矢印D4で示す方向の変速機空間18に案内する。第1・第2戻り阻止リブ82・84は、図5に示す如く、1速ギヤ列32〜5速ギヤ列40を潤滑する変速機空間18のオイルが差動機空間24に戻ることを阻止し、矢印D5で示す変速機空間18側に戻す。
【0027】
次に作用を説明する。
【0028】
このトランスアクスル4の潤滑構造は、内燃機関2の駆動時に、差動機52に設けたファイナルドリブンギヤ70の矢印D1で示す方向の回転によりアクスルケース6の差動機空間24内のオイルを掻き上げて、1速ギヤ列32〜5速ギヤ列40を内蔵する変速機空間18に向かって飛散させる。
【0029】
このとき、ファイナルドリブンギヤ70の回転により掻き上げられるオイルは、第1・第2ケース差動機壁20・22に形成した第1・第2振分けリブ72・74によって、ファイナルドリブンギヤ70の回転軸心C側と回転軸心Cから離反する外側とに振分けられる。
【0030】
回転軸心C側に振分けられたオイルは、第1・第2差動機軸受56・58側に導かれ、第1・第2差動機軸受56・58や第1・第2オイルシール60・62を潤滑する。また、回転軸心Cから離反する外側に振分けられたオイルは、変速機空間18側に導かれ、1速ギヤ列32〜5速ギヤ列40を潤滑する。
【0031】
これにより、このトランスアクスル4の潤滑構造は、第1・第2ケース差動機壁20・22に形成した第1・第2振分けリブ72・74によって、回転軸心C側にオイルを振分けて第1・第2差動機軸受56・58側に導き、第1・第2差動機軸受56・58や第1・第2オイルシール60・62を潤滑することができ、また、回転軸心Cから離反する外側にオイルを振分けて変速機空間18側に導き、1速ギヤ列〜5速ギヤ列32〜40を潤滑することができ、さらに、第1・第2振分けリブ72・74を第1・第2ケース差動機壁20・22に形成して設けていることにより、アクスルケース6を補強することができる。
【0032】
このため、このトランスアクスル4の潤滑構造は、オイルガターやオイルポンプ等の別部品を設けることなく、1速ギヤ列〜5速ギヤ列32〜40にオイルを導くことができ、1速ギヤ列32〜5速ギヤ列40や差動機52の第1・第2差動機軸受56・58等を効率良く潤滑することができ、また、オイルガターやオイルポンプ等の別部品を設けていないことにより、トランスアクスル4の小型化を図ることができ、コストの低減を果たし得て、さらに、第1・第2振分けリブ72・74による補強によってアクスルケース6の剛性を高めることができる。
【0033】
また、差動機52を軸支するアクスルケース6の第1・第2ケース差動機壁20・22には、図1・図3に示す如く、アクスルケース6の1速ギヤ列32〜5速ギヤ列40が配設される変速機空間18と差動機52が配設される差動機空間24との境界に位置させて、ファイナルドリブンギヤ70により掻き上げられたオイルを変速機空間18に案内する第1・第2案内リブ78・80を形成して設けるとともに、変速機空間18から差動機空間24へのオイルの戻りを阻止する第1・第2戻り阻止リブ82・84を形成して設けている。
【0034】
これにより、このトランスアクスル4の潤滑構造は、第1・第2案内リブ78・80によって回転軸心Cから離反する外側に振分けられたオイルを1速ギヤ列32〜5速ギヤ列40側に効率良く導いて潤滑することができるとともに、第1・第2戻り阻止リブ82・84によって変速機空間18にオイルを溜めて1速ギヤ列32〜5速ギヤ列40の潤滑に供用させることができ、第1・第2案内リブ78・80及び第1・第2戻り阻止リブ82・84によってアクスルケース6を補強することができる。
【0035】
図8は、この発明の別の実施例を示すものである。この別の実施例においては、第1・第2振分けリブ72・74に、ファイナルドリブンギヤ70の回転軸心C側の第1・第2差動機軸受56・58に指向する第1・第2軸受用案内リブ86・88を形成して設けたものである。
【0036】
このように、この別の実施例においては、ファイナルドリブンギヤ70の回転軸心C側の第1・第2差動機軸受56・58に指向する第1・第2軸受用案内リブ86・88を形成して設けたことにより、回転軸心C側に振分けられたオイルを効率良く第1・第2差動機軸受56・58に導いて、第1・第2差動機軸受56・58や第1・第2オイルシール60・62を良好に潤滑することができる。
【0037】
なお、この発明は、上述実施例に限定されるものではなく、種々応用改変が可能である。たとえば、図9に示す応用例は、アクスルケース6内の潤滑要求部位の直上に位置するケース天井面90に、このケース天井面90に被着したオイルを集めて潤滑要求部位に滴下させる逆円錐形状のオイル収集滴下部92も受けることにより、ファイナルドリブンギヤ70により飛散されてケース天井面90に被着したオイルを広く集めて潤滑要求部位に供給することができ、飛散されるオイルを有効に利用することができるものである。
【0038】
【発明の効果】
このように、この発明のトランスアクスルの潤滑構造は、オイルガターやオイルポンプ等の別部品を設けることなく、回転軸心側に振分けられたオイルを差動機軸受側に導いて差動機軸受やオイルシールを潤滑することができ、また、回転軸心から離反する外側に振分けられたオイルを変速ギヤ列側に導いて変速ギヤ列を潤滑することができ、さらに、アクスルケースを補強することができる。
【0039】
このため、このトランスアクスルの潤滑構造は、オイルガターやオイルポンプ等の別部品を設けることなく変速ギヤ列にオイルを導き得て、変速ギヤ列や差動機の差動機軸受等を効率良く潤滑し得て、また、オイルガターやオイルポンプ等の別部品を設けていないことにより、トランスアクスルの小型化を果たし得て、コストの低減を果たし得て、さらに、リブによる補強によってアクスルケースの剛性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示すトランスアクスルの第1ケース部側の側面図である。
【図2】図1の線Iによる断面図である。
【図3】トランスアクスルの第2ケース部側の側面図である。
【図4】図1の線IIによる断面図である。
【図5】図3の線Vによる断面図である。
【図6】トランスアクスルの平面図である。
【図7】トランスアクスルの断面図である。
【図8】別の実施例を示すトランスアクスルの第1ケース部の一部省略側面図である。
【図9】応用例を示すアクスルケースの天井面の拡大断面図である。
【符号の説明】
2 内燃機関
4 トランスアクスル
6 アクスルケース
8 第1ケース部
10 第2ケース部
18 変速機空間
20 第1ケース差動機壁
22 第2ケース差動機壁
24 差動機空間
32 1速ギヤ列
34 2速ギヤ列
36 3速ギヤ列
38 4速ギヤ列
40 5速ギヤ列
70 ファイナルドリブンギヤ
72 第1振分けリブ
74 第2振分けリブ
78 第1案内リブ
80 第2案内リブ
82 第1戻り阻止リブ
84 第2戻り阻止リブ

Claims (3)

  1. 内燃機関に連結されるトランスアクスルのアクスルケースにメイン軸及びカウンタ軸を軸支して設けるとともに差動機を軸支して設け、前記メイン軸及びカウンタ軸に複数段の変速ギヤ列を設け、前記カウンタ軸の前記内燃機関側の端部と前記差動機とにファイナルギヤ列を設け、前記差動機を軸支するアクスルケースのケース壁に前記ファイナルギヤ列のファイナルドリブンギヤにより掻き上げられたオイルを前記ファイナルドリブンギヤの回転軸心側と回転軸心から離反する外側とに振分ける振分けリブを形成して設けたトランスアクスルの潤滑構造において、前記振分けリブは、前記差動機軸受とファイナルドリブンギヤのドリブンギヤ歯との間に位置させて、前記ファイナルドリブンギヤの回転方向に連続するとともに前記変速ギヤ列の配設される変速機空間側に開口する半円形状に形成して設け、前記メイン軸及びカウンタ軸を該半円形状の開口の範囲内で前記差動機の回転軸心から離間する方向に配設し、前記振分けリブの回転軸心側に差動機軸受を潤滑するオイル通路を設けるとともに前記振分けリブの回転軸心から離間する外側に変速機空間内の変速ギヤ列を潤滑するオイル通路を設け、前記変速ギヤ列が配設される変速機空間と差動機が配設される差動機空間との境界にケース壁から突出する案内リブ及び戻り阻止リブを設け、前記案内リブと前記振分けリブとを連結させ、案内リブ及び戻り阻止リブは前記回転軸心側の端部を差動機空間側に位置させるとともに前記回転軸心から離間する外側の端部を変速機空間側に位置させたことを特徴とするトランスアクスルの潤滑構造。
  2. 前記案内リブをケース壁面に対して差動機空間側に傾けて設けるとともに前記戻り阻止リブをケース壁面に対して変速機空間側に傾けて設けたことを特徴とする請求項1に記載のトランスアクスルの潤滑構造。
  3. 前記各リブは差動機空間を形成する第1ケース差動機壁と第2ケース差動機壁とに設け、前記ファイナルドリブンギヤの回転軸心方向両側に配設したことを特徴とする請求項1に記載のトランスアクスルの潤滑構造。
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