JPH11118029A - シフトフォークの潤滑構造 - Google Patents
シフトフォークの潤滑構造Info
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- JPH11118029A JPH11118029A JP29624997A JP29624997A JPH11118029A JP H11118029 A JPH11118029 A JP H11118029A JP 29624997 A JP29624997 A JP 29624997A JP 29624997 A JP29624997 A JP 29624997A JP H11118029 A JPH11118029 A JP H11118029A
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- Japan
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- shift fork
- outer peripheral
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H63/00—Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
- F16H63/02—Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms
- F16H63/30—Constructional features of the final output mechanisms
- F16H63/32—Gear shift yokes, e.g. shift forks
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H63/00—Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
- F16H63/02—Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms
- F16H63/30—Constructional features of the final output mechanisms
- F16H63/32—Gear shift yokes, e.g. shift forks
- F16H2063/324—Gear shift yokes, e.g. shift forks characterised by slide shoes, or similar means to transfer shift force to sleeve
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/04—Features relating to lubrication or cooling or heating
- F16H57/042—Guidance of lubricant
- F16H57/0432—Lubricant guiding means on or inside shift rods or shift forks
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/04—Features relating to lubrication or cooling or heating
- F16H57/0467—Elements of gearings to be lubricated, cooled or heated
- F16H57/0468—Shift rods or shift forks
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/04—Features relating to lubrication or cooling or heating
- F16H57/048—Type of gearings to be lubricated, cooled or heated
- F16H57/0493—Gearings with spur or bevel gears
- F16H57/0494—Gearings with spur or bevel gears with variable gear ratio or for reversing rotary motion
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Details Of Gearings (AREA)
- Gear-Shifting Mechanisms (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】油の飛散を抑制してシフトフォークとスリーブ
との摺動部を効率よく潤滑できるシフトフォークの潤滑
構造を提供する。 【解決手段】変速切換用スリーブ7の外周溝7aに係合
しスリーブ7をシフト操作するシフトフォーク8に、外
周溝7aに遊嵌合する連続した内リブ8bと、内リブ8
bの少なくとも回転方向両端部に外周溝7aの側壁面に
摺動自在に当接する複数の爪部8c,8d,8eとを設
ける。内リブ8bの両側面に内リブ8bと外周溝7aと
の間に溜まった潤滑油の飛散を防止する油飛散防止用段
部8fを周方向に形成し、少なくともスリーブ7の回転
方向後側の爪部8d,8eの両側面であって、かつスリ
ーブ7の回転方向と対向する端部に、潤滑油を爪部8
d,8eの両側面に導くための油導入用凹部8gを形成
した。
との摺動部を効率よく潤滑できるシフトフォークの潤滑
構造を提供する。 【解決手段】変速切換用スリーブ7の外周溝7aに係合
しスリーブ7をシフト操作するシフトフォーク8に、外
周溝7aに遊嵌合する連続した内リブ8bと、内リブ8
bの少なくとも回転方向両端部に外周溝7aの側壁面に
摺動自在に当接する複数の爪部8c,8d,8eとを設
ける。内リブ8bの両側面に内リブ8bと外周溝7aと
の間に溜まった潤滑油の飛散を防止する油飛散防止用段
部8fを周方向に形成し、少なくともスリーブ7の回転
方向後側の爪部8d,8eの両側面であって、かつスリ
ーブ7の回転方向と対向する端部に、潤滑油を爪部8
d,8eの両側面に導くための油導入用凹部8gを形成
した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は変速切換用スリーブ
をシフト操作するためのシフトフォークの潤滑構造に関
するものである。
をシフト操作するためのシフトフォークの潤滑構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、変速切換用スリーブをシフト操
作するために、シフトフォークにはスリーブの外周溝の
側壁面に摺動自在に当接する複数の爪部が設けられてい
る。この爪部の両側面と外周溝の側壁面との摩耗や焼き
付きを防止するため、種々の潤滑構造が提案されてい
る。
作するために、シフトフォークにはスリーブの外周溝の
側壁面に摺動自在に当接する複数の爪部が設けられてい
る。この爪部の両側面と外周溝の側壁面との摩耗や焼き
付きを防止するため、種々の潤滑構造が提案されてい
る。
【0003】例えば、実公昭57−418号公報には、
スリーブの外周溝に嵌合したシフトフォークの爪部に、
スリーブの回転方向に対応する角部に斜状または円弧状
の面取り部と、この面取り部を基端とし、この面取り部
から爪部の途中まで一条ないし複数条の油溝を設けたも
のが開示されている。
スリーブの外周溝に嵌合したシフトフォークの爪部に、
スリーブの回転方向に対応する角部に斜状または円弧状
の面取り部と、この面取り部を基端とし、この面取り部
から爪部の途中まで一条ないし複数条の油溝を設けたも
のが開示されている。
【0004】この場合には、スリーブの回転に伴い外周
溝内に付着している潤滑油が爪部の位置に到達しても、
面取り部のためにかき落とされず、面取り部から油溝内
に流入し、爪部と外周溝との接触面に補給される。その
ため、潤滑性が向上し、焼き付きや摩耗を防止できる利
点がある。
溝内に付着している潤滑油が爪部の位置に到達しても、
面取り部のためにかき落とされず、面取り部から油溝内
に流入し、爪部と外周溝との接触面に補給される。その
ため、潤滑性が向上し、焼き付きや摩耗を防止できる利
点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように油溝を面取り部から爪部の途中まで設けると、爪
部と外周溝との接触面積が小さくなり、爪部の単位面積
あたりの接触圧が高くなって発熱や摩耗を引き起こす可
能性があった。また、爪部以外の部分は外周溝に対して
遊嵌合しているに過ぎないので、爪部以外の部分と外周
溝との隙間からスリーブの回転に伴って油が飛散してし
まい、爪部と外周溝との摺接部分に効率よく油を供給で
きないという問題があった。
ように油溝を面取り部から爪部の途中まで設けると、爪
部と外周溝との接触面積が小さくなり、爪部の単位面積
あたりの接触圧が高くなって発熱や摩耗を引き起こす可
能性があった。また、爪部以外の部分は外周溝に対して
遊嵌合しているに過ぎないので、爪部以外の部分と外周
溝との隙間からスリーブの回転に伴って油が飛散してし
まい、爪部と外周溝との摺接部分に効率よく油を供給で
きないという問題があった。
【0006】そこで、本発明の目的は、油の飛散を抑制
してシフトフォークとスリーブとの摺動部を効率よく潤
滑できるシフトフォークの潤滑構造を提供することにあ
る。
してシフトフォークとスリーブとの摺動部を効率よく潤
滑できるシフトフォークの潤滑構造を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、変速切換用スリーブの外周溝に係合し、
スリーブをシフト操作するシフトフォークにおいて、上
記シフトフォークには、スリーブの外周溝に遊嵌合する
連続した内リブと、内リブの少なくとも回転方向両端部
にスリーブの外周溝の側壁面に摺動自在に当接する複数
の爪部とが設けられ、上記内リブの両側面には、内リブ
とスリーブの外周溝との間に溜まった潤滑油の飛散を防
止する油飛散防止用段部が周方向に形成され、少なくと
もスリーブの回転方向後側の爪部の両側面であって、か
つスリーブの回転方向と対向する端部に、潤滑油を爪部
の両側面に導くための油導入用凹部が形成されているこ
とを特徴とする。
め、本発明は、変速切換用スリーブの外周溝に係合し、
スリーブをシフト操作するシフトフォークにおいて、上
記シフトフォークには、スリーブの外周溝に遊嵌合する
連続した内リブと、内リブの少なくとも回転方向両端部
にスリーブの外周溝の側壁面に摺動自在に当接する複数
の爪部とが設けられ、上記内リブの両側面には、内リブ
とスリーブの外周溝との間に溜まった潤滑油の飛散を防
止する油飛散防止用段部が周方向に形成され、少なくと
もスリーブの回転方向後側の爪部の両側面であって、か
つスリーブの回転方向と対向する端部に、潤滑油を爪部
の両側面に導くための油導入用凹部が形成されているこ
とを特徴とする。
【0008】スリーブの外周溝に溜まった潤滑油は、ス
リーブの回転に伴いシフトフォークの爪部に到達する。
ここで、少なくともスリーブの回転方向後側の爪部の両
側面であって、かつスリーブの回転方向と対向する端部
に、油導入用凹部が形成されているので、この凹部に潤
滑油が入り込み、爪部と外周溝の側壁面との間に導入さ
れる。また、シフトフォークの内リブとスリーブの外周
溝との間には隙間があるので、潤滑油はこの隙間から外
周側へ飛び散ろうとするが、内リブの両側面には油飛散
防止用段部が周方向に形成されているので、潤滑油の飛
び散りを抑制でき、油導入用凹部へ無駄なく供給でき
る。
リーブの回転に伴いシフトフォークの爪部に到達する。
ここで、少なくともスリーブの回転方向後側の爪部の両
側面であって、かつスリーブの回転方向と対向する端部
に、油導入用凹部が形成されているので、この凹部に潤
滑油が入り込み、爪部と外周溝の側壁面との間に導入さ
れる。また、シフトフォークの内リブとスリーブの外周
溝との間には隙間があるので、潤滑油はこの隙間から外
周側へ飛び散ろうとするが、内リブの両側面には油飛散
防止用段部が周方向に形成されているので、潤滑油の飛
び散りを抑制でき、油導入用凹部へ無駄なく供給でき
る。
【0009】なお、油導入用凹部を少なくともスリーブ
の回転方向後側の爪部の両側面に設けたのは、スリーブ
の回転方向前側の爪部の前方は開放しているので、油導
入用凹部を設けなくても比較的容易に潤滑油が供給され
るのに対し、回転方向後側の爪部の前方は開放していな
いので、潤滑油量が不足しがちになるからである。ま
た、油導入用凹部をスリーブの回転方向と対向する側に
設けたのは、スリーブの回転に伴って外周溝に沿って流
れる潤滑油の流動を利用して潤滑油を爪部の両側面に導
くためである。
の回転方向後側の爪部の両側面に設けたのは、スリーブ
の回転方向前側の爪部の前方は開放しているので、油導
入用凹部を設けなくても比較的容易に潤滑油が供給され
るのに対し、回転方向後側の爪部の前方は開放していな
いので、潤滑油量が不足しがちになるからである。ま
た、油導入用凹部をスリーブの回転方向と対向する側に
設けたのは、スリーブの回転に伴って外周溝に沿って流
れる潤滑油の流動を利用して潤滑油を爪部の両側面に導
くためである。
【0010】本発明は、シフトフォークがスリーブに対
して下側から嵌合する形式の変速機構において、より効
果的である。すなわち、シフトフォークが下側から嵌合
する場合、スリーブの外周溝に溜まった潤滑油が重力に
よって内リブの隙間から落下しやすいので、油飛散防止
用段部によって潤滑油を積極的に受け止めることができ
るからである。
して下側から嵌合する形式の変速機構において、より効
果的である。すなわち、シフトフォークが下側から嵌合
する場合、スリーブの外周溝に溜まった潤滑油が重力に
よって内リブの隙間から落下しやすいので、油飛散防止
用段部によって潤滑油を積極的に受け止めることができ
るからである。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1実施例を示
す。変速機の内部には回転軸1が水平に配設されてお
り、この回転軸1上には変速用ギヤ2,3がニードルベ
アリング4,5を介して回転自在に支持されている。変
速用ギヤ2,3を支持した回転軸1の中間部にはスプラ
イン部1aが設けられ、このスプライン部1aにはクラ
ッチハブ6が嵌合し、このクラッチハブ6の外周部に同
期装置を構成する変速切換用スリーブ7が配設されてい
る。そして、スリーブ7を図1の左右方向へ操作するこ
とにより、変速用ギヤ2,3を回転軸1に対して選択的
に連結することができる。
す。変速機の内部には回転軸1が水平に配設されてお
り、この回転軸1上には変速用ギヤ2,3がニードルベ
アリング4,5を介して回転自在に支持されている。変
速用ギヤ2,3を支持した回転軸1の中間部にはスプラ
イン部1aが設けられ、このスプライン部1aにはクラ
ッチハブ6が嵌合し、このクラッチハブ6の外周部に同
期装置を構成する変速切換用スリーブ7が配設されてい
る。そして、スリーブ7を図1の左右方向へ操作するこ
とにより、変速用ギヤ2,3を回転軸1に対して選択的
に連結することができる。
【0012】上記スリーブ7の外周溝7aにシフトフォ
ーク8が下方から係合している。シフトフォーク8は例
えばアルミニウムによって一体に形成されており、図2
に示すように、下端部にはフォークシャフト9が嵌合す
るボス部8aを有し、ピン10によって連結されてい
る。シフトフォーク8は、スリーブ7の外周溝7aに遊
嵌合する連続した半円弧状の内リブ8bを備えており、
内リブ8bの回転方向両端部と中間部には、外周溝7a
の側壁面に摺動自在に当接する3個の爪部8c,8d,
8eが設けられている。このうち、中央の爪部8dはシ
フトフォーク8をシフト操作する際の倒れ防止用爪部で
ある。
ーク8が下方から係合している。シフトフォーク8は例
えばアルミニウムによって一体に形成されており、図2
に示すように、下端部にはフォークシャフト9が嵌合す
るボス部8aを有し、ピン10によって連結されてい
る。シフトフォーク8は、スリーブ7の外周溝7aに遊
嵌合する連続した半円弧状の内リブ8bを備えており、
内リブ8bの回転方向両端部と中間部には、外周溝7a
の側壁面に摺動自在に当接する3個の爪部8c,8d,
8eが設けられている。このうち、中央の爪部8dはシ
フトフォーク8をシフト操作する際の倒れ防止用爪部で
ある。
【0013】上記内リブ8bの両側面には、図3に示す
ように内リブ8bと外周溝7aとの間に溜まった潤滑油
の飛散を防止する油飛散防止用段部8fが形成されてい
る。この実施例の段部8fは断面突起状に形成され、爪
部8c,8d,8eの間に周方向に連続的に形成されて
いる。なお、段部8fは外周溝7aの側壁面に近接して
いるが、接触しない程度の高さに設定されている。ま
た、爪部8d,8eの両側面の前端部(スリーブ7の回
転方向Dと対向する端部)には、図4,図5に示すよう
に潤滑油を爪部8d,8eの両側面に導くための油導入
用凹部8gが形成されている。この凹部8gは側面視半
円弧状で、内リブ8bから爪部8d,8eにかけて漸次
傾いている。
ように内リブ8bと外周溝7aとの間に溜まった潤滑油
の飛散を防止する油飛散防止用段部8fが形成されてい
る。この実施例の段部8fは断面突起状に形成され、爪
部8c,8d,8eの間に周方向に連続的に形成されて
いる。なお、段部8fは外周溝7aの側壁面に近接して
いるが、接触しない程度の高さに設定されている。ま
た、爪部8d,8eの両側面の前端部(スリーブ7の回
転方向Dと対向する端部)には、図4,図5に示すよう
に潤滑油を爪部8d,8eの両側面に導くための油導入
用凹部8gが形成されている。この凹部8gは側面視半
円弧状で、内リブ8bから爪部8d,8eにかけて漸次
傾いている。
【0014】上記構成の変速機構において、回転軸1が
回転すると、スリーブ7も回転軸1と一体に回転する。
回転方向の前方に位置する爪部8cには多くの潤滑油が
かかるので、格別な潤滑手段を設けなくても十分に潤滑
できる。一方、回転方向の後方に位置する爪部8d,8
eには供給される潤滑油量が少ないため、発熱や摩耗を
生じやすい。
回転すると、スリーブ7も回転軸1と一体に回転する。
回転方向の前方に位置する爪部8cには多くの潤滑油が
かかるので、格別な潤滑手段を設けなくても十分に潤滑
できる。一方、回転方向の後方に位置する爪部8d,8
eには供給される潤滑油量が少ないため、発熱や摩耗を
生じやすい。
【0015】スリーブ7が矢印D方向に回転するに伴っ
て外周溝7aを流れる潤滑油は、重力および遠心力の作
用によって外周溝7aから外径方向へ飛び散ろうとする
が、内リブ8bの両側面には油飛散防止用段部8fが周
方向に形成されているため、この段部8fで外周溝7a
内の潤滑油を受け止め、爪部8d,8eの前端部へと供
給する。そして、爪部8d,8eの前端部には油導入用
凹部8gが形成されているので、潤滑油はスリーブ7の
回転によって爪部8d,8eの両側面と外周溝7aの側
壁面との隙間へ導かれ、摺動面を効率よく潤滑する。特
に、凹部8gに入った潤滑油は、スリーブ7の回転によ
って後から送り込まれる潤滑油の動圧によって圧力が高
まり、摺動面への供給が促進される。その結果、爪部8
d,8eと外周溝7aとの発熱や摩耗を防止できる。
て外周溝7aを流れる潤滑油は、重力および遠心力の作
用によって外周溝7aから外径方向へ飛び散ろうとする
が、内リブ8bの両側面には油飛散防止用段部8fが周
方向に形成されているため、この段部8fで外周溝7a
内の潤滑油を受け止め、爪部8d,8eの前端部へと供
給する。そして、爪部8d,8eの前端部には油導入用
凹部8gが形成されているので、潤滑油はスリーブ7の
回転によって爪部8d,8eの両側面と外周溝7aの側
壁面との隙間へ導かれ、摺動面を効率よく潤滑する。特
に、凹部8gに入った潤滑油は、スリーブ7の回転によ
って後から送り込まれる潤滑油の動圧によって圧力が高
まり、摺動面への供給が促進される。その結果、爪部8
d,8eと外周溝7aとの発熱や摩耗を防止できる。
【0016】上記実施例では、油飛散防止用段部8fを
突起状に形成したが、これに限るものではなく、図6に
示すように段差状に形成してもよい。この場合には、段
部8fより外周側の内リブ8bの厚みが内周側より厚く
なる。
突起状に形成したが、これに限るものではなく、図6に
示すように段差状に形成してもよい。この場合には、段
部8fより外周側の内リブ8bの厚みが内周側より厚く
なる。
【0017】上記実施例では、シフトフォーク8がスリ
ーブ7に対して下方から係合する例について説明した
が、スリーブに対して上方から、あるいは側方から係合
するシフトフォークにも本発明は適用できる。また、上
記実施例では、シフトフォーク8の内リブ8bの前後両
端部以外に中間部にも爪部8dを設けたが、この中間部
の爪部8dは省略することが可能である。
ーブ7に対して下方から係合する例について説明した
が、スリーブに対して上方から、あるいは側方から係合
するシフトフォークにも本発明は適用できる。また、上
記実施例では、シフトフォーク8の内リブ8bの前後両
端部以外に中間部にも爪部8dを設けたが、この中間部
の爪部8dは省略することが可能である。
【0018】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、シフトフォークの内リブの両側面に油飛散防止
用段部を周方向に形成し、爪部のスリーブ回転方向と対
向する端部に油導入用凹部を形成したので、スリーブの
外周溝を流れる潤滑油を油飛散防止用段部で積極的に受
け止め、この潤滑油を爪部の両側面に効率よく供給でき
る。そのため、爪部の摩耗や発熱を防止できる。また、
油導入用凹部は爪部のスリーブ回転方向と対向する端部
に形成されているので、爪部と外周溝との接触面積が減
少せず、爪部の発熱や摩耗を抑制できる。
よれば、シフトフォークの内リブの両側面に油飛散防止
用段部を周方向に形成し、爪部のスリーブ回転方向と対
向する端部に油導入用凹部を形成したので、スリーブの
外周溝を流れる潤滑油を油飛散防止用段部で積極的に受
け止め、この潤滑油を爪部の両側面に効率よく供給でき
る。そのため、爪部の摩耗や発熱を防止できる。また、
油導入用凹部は爪部のスリーブ回転方向と対向する端部
に形成されているので、爪部と外周溝との接触面積が減
少せず、爪部の発熱や摩耗を抑制できる。
【図1】本発明にかかる潤滑構造を備えた変速機構の縦
断面図である。
断面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図2のB−B線拡大断面図である。
【図4】図2のC部分の拡大斜視図である。
【図5】図2のC部分の内側から見た矢視図である。
【図6】本発明の他の実施例の図2のB−B線拡大断面
図である。
図である。
7 スリーブ 7a 外周溝 8 シフトフォーク 8b 内リブ 8c,8d,8e 爪部 8f 油飛散防止用段部 8g 油導入用凹部
Claims (1)
- 【請求項1】変速切換用スリーブの外周溝に係合し、ス
リーブをシフト操作するシフトフォークにおいて、 上記シフトフォークには、スリーブの外周溝に遊嵌合す
る連続した内リブと、内リブの少なくとも回転方向両端
部にスリーブの外周溝の側壁面に摺動自在に当接する複
数の爪部とが設けられ、 上記内リブの両側面には、内リブとスリーブの外周溝と
の間に溜まった潤滑油の飛散を防止する油飛散防止用段
部が周方向に形成され、 少なくともスリーブの回転方向後側の爪部の両側面であ
って、かつスリーブの回転方向と対向する端部に、潤滑
油を爪部の両側面に導くための油導入用凹部が形成され
ていることを特徴とするシフトフォークの潤滑構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29624997A JPH11118029A (ja) | 1997-10-13 | 1997-10-13 | シフトフォークの潤滑構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29624997A JPH11118029A (ja) | 1997-10-13 | 1997-10-13 | シフトフォークの潤滑構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11118029A true JPH11118029A (ja) | 1999-04-30 |
Family
ID=17831132
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29624997A Pending JPH11118029A (ja) | 1997-10-13 | 1997-10-13 | シフトフォークの潤滑構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11118029A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6604608B2 (en) * | 2000-12-22 | 2003-08-12 | Harley Davidson Motor Company Group, Inc. | Lubrication system and method of lubricating an internal-combustion engine |
DE10230785A1 (de) * | 2002-07-09 | 2004-01-22 | Daimlerchrysler Ag | Schaltvorrichtung eines Zahnräderwechselgetriebes mit einer an einer Schaltgabel angeordneten Schmiervorrichtung |
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