JPH0741128U - 動力伝達装置の潤滑機構 - Google Patents

動力伝達装置の潤滑機構

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JPH0741128U
JPH0741128U JP7084693U JP7084693U JPH0741128U JP H0741128 U JPH0741128 U JP H0741128U JP 7084693 U JP7084693 U JP 7084693U JP 7084693 U JP7084693 U JP 7084693U JP H0741128 U JPH0741128 U JP H0741128U
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JP
Japan
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lubricating oil
rib
gear
introduction port
casing
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JP7084693U
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English (en)
Inventor
正 竹村
浩二 藤井
文士 山口
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Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ギヤが掻き上げた潤滑油を効率よく捕集する
動力伝達装置の潤滑機構を提供する。 【構成】 ケーシング5の内壁6には、変速ギヤ8の
前端面近傍から潤滑油導入口3に連続する上部リブ13
と、この上部リブ13の下方にあって変速ギヤ8の後端
面近傍から潤滑油導入口3に連続した下部リブ14とが
突出して形成されている。上部リブ13の下面13a
は、潤滑油導入口3の天井面3aに連続するように形成
され、後端壁16内に入り込んだ位置(図中のE点)ま
で後下がりに傾斜し、そこから潤滑油導入口3の後端ま
では後上がりに傾斜している。一方、下部リブ14の上
面14bは、潤滑油導入口3の床面3bに連続するよう
に形成され、後端壁16の前端面(図中のF点)まで後
上がりに傾斜し、そこから潤滑油導入口3の後端までは
後下がりに傾斜している。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、動力伝達装置の潤滑機構に係り、掻上式における潤滑油の捕集効率 を向上させる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車用の変速機や差動装置等の動力伝達装置では、ギヤや軸受の潤滑と冷却 を行うために、一般に、掻上式の潤滑機構が採用されている。これは、変速機や 差動装置のケーシングに貯留した潤滑油を下方のギヤで掻き上げた後、ギヤシャ フトの軸心等に形成された油路に導入して、各ギヤや軸受に供給するものであり 、オイルポンプによる圧送式に比べて、低コストでかつ動力損失も少ないという 利点がある。
【0003】 掻上式潤滑機構では、ギヤが掻き上げた潤滑油を捕集する必要があり、特開平 3-69847 号公報や特開平4-277360号公報等には、このために潤滑油捕集用のリブ や潤滑油収受具をケーシング内に設けたものが記載されている。例えば、図4, 図5(図4中のA−A断面図)に示した変速機では、インプットシャフト1を支 持する軸受部2に開口する潤滑油導入口3に潤滑油を導くためのリブ4がケーシ ング5の内壁6に突設され、その下方にリバースシャフト7に支持された変速ギ ヤ8が位置している。この変速ギヤ8は、インプットシャフト1側の変速ギヤ9 に駆動されて、反時計回りに回転し、ケーシング5の下部に貯留された潤滑油1 0を掻き上げる。掻き上げられた潤滑油は、リブ4の上面4aから潤滑油導入口 3を介して軸受部2内に導入され、インプットシャフト1の軸心に形成された油 路11から各変速ギヤや軸受に供給される。図中、12は軸受部2に保持されて 、インプットシャフト1を回転自在に支持するボールベアリングであり、16は ケーシング5の後端壁である。尚、この例では、説明の便宜上、図5において左 側を前方(FRONT)とする。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上述した従来の掻上式の潤滑機構には、以下の問題点があった。 すなわち、変速ギヤ8に掻き上げられた潤滑油は、図4に示したように、その 大部分がリブ4の下面4bに衝突してしまい、リブ4の上面4aから軸受部2を 介して油路11に導入される量は極く少なかった。また、リブ4の上面4aには 、時計回りに回転するインプットシャフト1側の変速ギヤ9からも潤滑油が供給 されるが、こちらは歯面に付着したものが遠心力により飛沫となったものであり 、その量は遙かに少ない。したがって、潤滑油の掻上量が少ない低回転時には、 変速ギヤや軸受に供給される潤滑油量が不足しがちとなり、潤滑や冷却が円滑に 行われなくなるという問題があった。更に、鋳造型の抜き勾配のために、リブ4 の上面4aが前下がりとなり、捕集した潤滑油が前端から流れ落ちる問題もあっ た。
【0005】 本考案は上記状況に鑑みなされたもので、ギヤが掻き上げた潤滑油を効率よく 捕集する動力伝達装置の潤滑機構を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで、本考案の動力伝達装置の潤滑機構は、回転するギヤにより潤滑油を掻 き上げ、この潤滑油をケーシングの内壁に形成されたリブにより捕集した後、潤 滑油導入口に導く動力伝達装置の潤滑機構であって、前記ケーシングの内壁から 前記ギヤに向けて突出して形成され、その下面が前記潤滑油導入口に向かって下 方に傾斜した上部リブと、前記ケーシングの内壁における前記上部リブの下方に 突出して形成され、前記当該上部リブより前記潤滑油導入口からの長さが短く、 且つその上面が当該潤滑油導入口に連続する下部リブとを具えたことを特徴とす る。
【0007】
【作用】
ギヤに掻き上げられた潤滑油は、上部リブに衝突してその下面に付着し、傾斜 に沿って軸受部側に流動して下部リブの上面に落下する。しかる後、潤滑油は、 下部リブの上面に連続した潤滑油導入口に導かれた後、ギヤシャフトの軸心等に 形成された油路を介して各ギヤや軸受に供給される。
【0008】
【実施例】
以下、本考案を自動車用の変速機に適用した実施例を、図面に基づき詳細に説 明する。尚、実施例の説明にあたっては、前述した従来装置と同一の部材に同一 の符号を付し、重複する説明を省略する。 図1,図2(図1中のB−B断面図)に示したように、本実施例の変速機でも 、従来装置と同様に、ケーシング5の後端壁16には、インプットシャフト1と 、リバースシャフト7とが回転自在に保持されている。両シャフト1,7には、 互いに噛み合う変速ギヤ9,8が固着されており、リバースシャフト7側の変速 ギヤ8の一部はケーシング5に貯留された潤滑油10内に浸かっている。インプ ットシャフト1の軸心には油路11が形成される一方、ケーシング5の軸受部2 にはボールベアリング12が圧入されると共に斜め上方に向けて潤滑油導入口3 が開口している。尚、本実施例でも、説明の便宜上、図2において左側を前方と する。
【0009】 ケーシング5の内壁6には、変速ギヤ8の前端面近傍から潤滑油導入口3に連 続する上部リブ13と、この上部リブ13の下方にあって変速ギヤ8の後端面近 傍から潤滑油導入口3に連続した下部リブ14とが共に突出して形成されている 。更に、上部リブ13の下面13aは、潤滑油導入口3の天井面3aまで連続す るように形成され、後端壁16内に入り込んだ位置(図中のE点)まで後下がり に傾斜し、そこから潤滑油導入口3の後端までは後上がりに傾斜している。一方 、下部リブ14の上面14bは、潤滑油導入口3の床面3bまで連続するように 形成され、後端壁16の前端面(図中のF点)まで後上がりに傾斜し、そこから 潤滑油導入口3の後端までは後下がりに傾斜している。すなわち、上部リブ13 の下面13aと下部リブ14の上面14bとは互いに対向した山形に形成されて おり、下面13a側の突出部となる点Eは上面14b側の突出部となる点Fより も軸受部2に近い位置にある。尚、一般にケーシング5は前後に分割される鋳造 型を用いて製造するが、本実施例では、潤滑油導入口3の部分はスライド型や中 子等を用いることにより形成する。
【0010】 以下、本実施例の作用を述べる。 本実施例の変速機では、図示しないエンジンに駆動されて、インプットシャフ ト1側の変速ギヤ9が時計回りに回転すると、リバースシャフト7側の変速ギヤ 8が反時計回りに回転する。すると、図1に示したように、ケーシング5内の潤 滑油10が変速ギヤ8により掻き上げられて、上部リブ13の下面13aに衝突 する。衝突した潤滑油は、その粘性により下面13aに油膜15となって付着し 、後ろ下がりの傾斜に沿って後方すなわち潤滑油導入口3側に流動する。そして 、油膜15は、傾斜が後上がりに変化するE点に至ると下部リブ14の上面14 b(潤滑油導入口3の床面3b)上に落下し、上面14bの後ろ下がりの傾斜に 沿って後方に流動する。しかる後、潤滑油は、軸受部2の後端室2aに流入し、 インプットシャフト1の油路11を介して各ギヤや軸受に供給され、潤滑や冷却 を行うのである。
【0011】 以上で、具体的実施例の説明を終えるが、本考案の態様はこの実施例に限るも のではない。例えば、潤滑油導入口3のスライド型や中子を廃止するため、図3 に示したように、上部リブ13の下面13aを突出部のない後下がりに傾斜させ るだけでもよい。この場合、下部リブ14の上面14bは、抜き勾配が成立する 範囲で、平坦にすることが望ましい。また、上部リブと下部リブとのいずれか一 方、あるいはその双方を板金製等の別体品とし、ケーシングの内壁に取付けるよ うにしてもよい。更に、上記実施例は本考案を自動車用の変速機に適用したもの であるが、一般の減速装置等、種々の動力伝達装置に適用可能であるし、潤滑油 導入口から導入した潤滑油をギヤシャフト以外の部材、例えばオイルクーラ等に 供給するようにしてもよい。
【0012】
【考案の効果】
本考案の潤滑機構によれば、ギヤが掻き上げた潤滑油を上部リブの下面に衝突 ・付着させた後、該下面の傾斜に沿って下部リブの上面に落下させ、更に軸受部 に形成された潤滑油導入口に流入させるようにしたため、掻き上げた潤滑油の大 部分をギヤや軸受の潤滑や冷却に利用することができ、摩擦損失の低減や装置寿 命の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車用変速機に適用された、本考案に係る潤
滑機構の一実施例を示した要部縦断面図である。
【図2】図1中のB−B拡大断面図である。
【図3】本考案に係る潤滑機構の他の実施例を示した要
部縦断面図である。
【図4】従来の潤滑機構の一例を示した要部縦断面図で
ある。
【図5】図4中のA−A拡大断面図である。
【符号の説明】
1 インプットシャフト 2 軸受部 3 潤滑油導入口 5 ケーシング 6 内壁 7 リバースシャフト 8,9 変速ギヤ 10 潤滑油 13 上部リブ 14 下部リブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 山口 文士 京都府京都市右京区太秦巽町1番地 三菱 自動車エンジニアリング株式会社京都事業 所内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転するギヤにより潤滑油を掻き上げ、
    この潤滑油をケーシングの内壁に形成されたリブにより
    捕集した後、潤滑油導入口に導く動力伝達装置の潤滑機
    構であって、 前記ケーシングの内壁から前記ギヤに向けて突出して形
    成され、その下面が前記潤滑油導入口に向かって下方に
    傾斜した上部リブと、 前記ケーシングの内壁における前記上部リブの下方に突
    出して形成され、前記当該上部リブより前記潤滑油導入
    口からの長さが短く、且つその上面が当該潤滑油導入口
    に連続する下部リブとを具えたことを特徴とする動力伝
    達装置の潤滑機構。
JP7084693U 1993-12-28 1993-12-28 動力伝達装置の潤滑機構 Withdrawn JPH0741128U (ja)

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