JP6499010B2 - 弾性クローラおよび弾性クローラ装置 - Google Patents

弾性クローラおよび弾性クローラ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6499010B2
JP6499010B2 JP2015103872A JP2015103872A JP6499010B2 JP 6499010 B2 JP6499010 B2 JP 6499010B2 JP 2015103872 A JP2015103872 A JP 2015103872A JP 2015103872 A JP2015103872 A JP 2015103872A JP 6499010 B2 JP6499010 B2 JP 6499010B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main body
circumferential
recess
elastic crawler
outer peripheral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015103872A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016215871A (ja
Inventor
陽一 熊野
陽一 熊野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2015103872A priority Critical patent/JP6499010B2/ja
Priority to US15/574,841 priority patent/US10717481B2/en
Priority to PCT/JP2016/002111 priority patent/WO2016185670A1/ja
Publication of JP2016215871A publication Critical patent/JP2016215871A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6499010B2 publication Critical patent/JP6499010B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D55/00Endless track vehicles
    • B62D55/08Endless track units; Parts thereof
    • B62D55/18Tracks
    • B62D55/24Tracks of continuously flexible type, e.g. rubber belts
    • B62D55/244Moulded in one piece, with either smooth surfaces or surfaces having projections, e.g. incorporating reinforcing elements
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D55/00Endless track vehicles
    • B62D55/06Endless track vehicles with tracks without ground wheels
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D55/00Endless track vehicles
    • B62D55/08Endless track units; Parts thereof
    • B62D55/12Arrangement, location, or adaptation of driving sprockets
    • B62D55/125Final drives
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D55/00Endless track vehicles
    • B62D55/08Endless track units; Parts thereof
    • B62D55/14Arrangement, location, or adaptation of rollers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Description

本発明は、弾性クローラおよび弾性クローラ装置に関するものである。
本体の周方向に間隔を置いて配置された複数の芯金を周方向に跨るように本体の外周面にラグを配置した弾性クローラは既知であり(例えば、特許文献1参照)、こうしたラグは、剛性が大きく上下方向のバネ特性が過大であるため、振動発生の要因となることから、ラグに外周凹部(凹陥部)を設けることで、曲げ剛性を抑制する技術も既知である(例えば、特許文献2参照)。
特開2010−120549号公報 特開2011−046277号公報
上述のように、ラグに外周凹部を形成することで、ラグの曲げ剛性を抑えて弾性クローラ全体を曲げ易くすれば、ラグの耐久性を確保しつつ、走行時のパワーロスが低減され、ひいては燃費が向上する。
しかしながら、本願発明者は、さらなる試験、研究の結果、弾性クローラの曲げ剛性の抑制に改善の余地があることを認識するに至った。
本発明の目的は、曲げ剛性の抑制と耐久性との両立が可能な、弾性クローラおよび弾性クローラ装置を提供することにある。
本発明に係る弾性クローラは、弾性を有する無端帯状の本体と、中心部を挟んで前記本体の幅方向外側に伸びる一対の翼部を有して、前記本体の周方向に間隔を置いて埋設された、複数の芯金と、前記本体の外周面から突出するとともに前記本体の周方向に間隔を置いて、前記本体の周方向に隣接する複数の芯金に跨るように配置され、前記周方向に隣接する複数の芯金の相互間に外周凹部を有する複数のラグと、前記本体の内周面の前記ラグの前記外周凹部と前記本体の厚み方向で重複する位置に形成される内周凹部とを備える。
本発明に係る弾性クローラによれば、曲げ剛性の抑制と耐久性との両立が可能になる。
本発明に係る弾性クローラでは、前記内周凹部の周方向幅が前記外周凹部の周方向幅よりも広いことが好ましい。
この場合、曲げ剛性の抑制をより一層図ることができる。
本発明に係る弾性クローラでは、前記内周凹部の深さが前記外周凹部の深さよりも深いことが好ましい。
この場合、曲げ剛性の抑制をより一層図ることができる。
本発明に係る弾性クローラでは、前記本体は、抗張体を内蔵し、前記抗張体と前記内周凹部の底との間の厚み方向の距離と、前記抗張体と前記外周凹部の底との間の厚み方向の距離とが等しいことが好ましい。
この場合、曲げ剛性の抑制をより一層図ることができる。
本発明に係る弾性クローラ装置は、上記のいずれかに記載の弾性クローラと、前記弾性クローラが巻き掛けられる、駆動輪、遊動輪及び転輪と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る弾性クローラ装置によれば、曲げ剛性の抑制と耐久性との両立が可能になる。
本発明によれば、曲げ剛性の抑制と耐久性との両立が可能な、弾性クローラおよび弾性クローラ装置を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る弾性クローラの外周面側を部分的に示す平面図である。 図1の弾性クローラの内周面側を部分的に示す平面図である。 図1の弾性クローラが用いられた、本発明の一実施形態に係る、弾性クローラ装置を示す側面図である。 図1および2のX−X断面図であるとともに、本発明の一実施形態に係る弾性クローラ機構を例示する図である。 図2の右側面図である。 本発明の第2の実施形態に係る弾性クローラの外周面側を部分的に示す平面図である。 図6の弾性クローラの内周面側を部分的に示す平面図である。 図6および7のY−Y断面図である。 図7の右側面図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係る弾性クローラおよび弾性クローラ装置を説明する。
図1〜図5中、符号1は、本発明の第1の実施形態に係る弾性クローラである。弾性クローラ1は、弾性を有する無端帯状のクローラ本体(本体)2を備えている。本実施形態では、クローラ本体2は、ゴム材料で構成されている。以下の説明では、符号Wは、クローラ本体2の幅方向(以下、単に「幅方向」ともいう)である。また、符号Lは、クローラ本体2の周方向(以下、単に「周方向」ともいう)である。さらに、符号Dは、クローラ本体の厚み方向(以下、単に「厚み方向」ともいう)である。なお、ここで、厚み方向とは、クローラ本体2を水平に伸ばしたときの垂線の方向とする。
弾性クローラ1は、複数の芯金3を備える。本実施形態では、図1および図2の破線で示すように、複数の芯金3が周方向に間隔を置いてクローラ本体2に埋設されている。芯金3はそれぞれ、中心部3aを挟んで幅方向外側に伸びる一対の翼部3bを有している。また、図2及び図4に示すように、芯金3の中心部3aには、クローラ本体2の幅方向に間隔をおいて配置される、一対の突起部3cが設けられている。本実施形態では、図4に示すように、芯金3の翼部3bのクローラ本体2の外周面側(図面下側)に、メインコード層4が配置されている。メインコード層4は、例えば、クローラ本体2を周回する複数の、抗張体(例えば、スチールコード)を幅方向に間隔を置いて配置してなる。
さらに、図1に示すように、弾性クローラ1は、複数のラグ5を備える。ラグ5はそれぞれ、クローラ本体2の外周面に形成されている。詳細には、ラグ5は、クローラ本体2の外周面から突出して平坦な接地端面5fを有している。ラグ5はそれぞれ、周方向に間隔を置いて配置されている。本実施形態では、ラグ5は、ゴム等の弾性材料で構成されている。また、本実施形態では、ラグ5はそれぞれ、クローラ本体2に設けられた、後述する係合部2hを挟んで幅方向に間隔をおいて配置されており、また、係合部2hを挟んでクローラ本体2の幅方向両側に配置されたラグ5は、それぞれ、周方向に隙間C2 を形成している。
また、ラグ5は、周方向に隣接する複数の芯金3に跨るように配置されている。本実施形態では、1つのラグ5は、周方向に隣接する2つの芯金3を跨るように配置されている。さらに本実施形態では、係合部2hを挟んで幅方向両側に配置されたラグ5は、図1のように平面視において、周方向に1つの芯金3分だけ、互いを周方向にずらした位置に配置されている。加えて、ラグ5は、周方向に隣接する複数の芯金3の相互間にあって、当該相互間に対応する位置に外周凹部G2 を有する。
本実施形態では、外周凹部G2 は、接地端面5fの幅方向外側を切り欠くように形成された溝や窪み等の凹部である。ラグ5は、幅方向外側に延在する、2つの幅方向延在部5aと、これら幅方向延在部5aを周方向に連結する周方向連結部5bとで構成されている。すなわち、本実施形態では、ラグ5は、外周側平面視での輪郭形状が幅方向外側を開放させたコの字形状に形作られている。具体的には、2つの幅方向延在部5aはそれぞれ、芯金3の翼部3bが埋設されたクローラ本体2の部分(以下、芯金埋設部分)と厚み方向で重複し、周方向連結部5bは、複数の芯金3の周方向相互間に位置するクローラ本体2の部分と厚み方向で重複している。
また、図2に示すように、クローラ本体2の内周面には、転輪転動面2aが形成されている。転輪転動面2aは、周方向に延在してクローラ本体2を周回するように形成されている。本実施形態では、一対の転輪転動面2aが幅方向の中心側に、幅方向に間隔を置いて形成されている。転輪転動面2aはそれぞれ、図4に示すように、平坦面を構成している。
また、図3中、符号100は、本発明の第1の実施形態に係る弾性クローラ装置であり、符号20は、弾性クローラ装置100を構成するスプロケットである。また、符号30は、弾性クローラ装置100を構成するアイドラである。本実施形態では、スプロケット20は、弾性クローラ1を駆動させるための駆動輪を構成し、アイドラ30は、弾性クローラ1に追従して回転する遊動輪を構成している。
スプロケット20は、図4に示すように、その歯21がクローラ本体2に設けられた係合部2hに係合して、弾性クローラ1を駆動させる。本実施形態では、係合部2hは、クローラ本体2を厚み方向に貫通する貫通孔で構成されているが、クローラ本体2を厚み方向に貫通させることなく、窪み部とすることもできる。アイドラ30は、クローラ本体2の内周面を転動して、スプロケット20で駆動させた弾性クローラ1の送りに従って回転する。本実施形態では、アイドラ30は、1つの回転体からなり、当該転輪が芯金3の突起部3cの幅方向相互間でクローラ本体2の内周面上を転動するが、アイドラ30は、3つの回転体が芯金3の突起部3cの幅方向相互間に加えて2つの転輪転動面2a上を転動する構成ものや、2つの回転体が転輪転動面2a上を転動する構成もの等、クローラ本体2の内周面上を転動する構成であれば、様々な構成のアイドラを選択することができる。
符号40は、弾性クローラ装置100を構成する転輪である。転輪40は、弾性クローラ1のうち、クローラ本体2の内周面に形成された転輪転動面2a上を転動する。本実施形態では、転輪40は、2つの回転体41がシャフト42を介して連結されている。これにより、図4の破線で示すように、2つの転輪転動面2aでは、それぞれ、弾性クローラ1を駆動する際に転輪40が転動する。なお、図4では、同一図面上に、周方向で見たときの、弾性クローラ1と、スプロケット20及び転輪40との関係を破線で示している。
加えて、クローラ本体2は、その内周面に、内周凹部G1 を有する。内周凹部G1 は、クローラ本体2に設けられた、溝や窪み等の凹部である。本実施形態では、図2に示すように、内周凹部G1 は、周方向に間隔を置いて配置されることにより、ラグ5の外周凹部G1 に対応する位置に形成されている。具体的には、内周凹部G1 は、図2の平面視で、内周凹部G1 の少なくとも一部が2つの芯金3の周方向相互間に配置させることができる。すなわち、内周凹部G1 は、内周凹部G1 の少なくとも一部がラグ5の外周凹部G2 と厚み方向で重複する位置に配置させることができる。本実施形態では、内周凹部G1 は、2つの芯金3の周方向相互間に配置されている。すなわち、内周凹部G1 は、ラグ5の外周凹部G2 と厚み方向で重複する位置に配置されている。さらに詳細には、内周凹部G1 は、周方向で隣り合う、2つの芯金3の翼部3bの相互間を転輪転動面2aから幅方向外側に延在している。
また、本実施形態では、内周凹部G2 はそれぞれ、図2に示すように、平面視の輪郭形状が等しい周方向幅で幅方向内側から外側に向かって延在する。さらに、本実施形態では、内周凹部G1 はそれぞれ、幅方向において、係合部2hと一列になるように形成されている。すなわち、内周凹部G1 はそれぞれ、周方向において係合部2hと同一の位置に形成されている。
本実施形態では、係合部2hを挟んで幅方向両側に配置された内周凹部G1 はそれぞれ、ラグ5の外周凹部G2 と対応するように、周方向に互い違いに配置されている。このため、内周凹部G1および外周凹部G2 はそれぞれ、互いに協働して、弾性クローラ1を十分曲げ易くしている。この場合、弾性クローラ1の駆動時に、弾性クローラ1が内周凹部G1 及び外周凹部G2 が厚み方向で重複する位置で曲がり易くなることにより、走行時のパワーロスが低減され、ひいては燃費向上を図ることができる。また、本実施形態では、図1に示すように、ラグ5の外周凹部G2 は、ラグ5の一部(周方向連結部5b)を残すように形成されているため、ラグ5の耐久性を確保することができる。さらに、ラグ5の外周凹部G2 と厚み方向で重複する位置に内周凹部G1 を配置することで、弾性クローラ1の厚みを内周凹部G1 および外周凹部G2 以外の部分を厚くして、当該部分の耐久性(例えば、カット傷や芯金引き起こしに対しての耐久性)を高めても、弾性クローラ1全体としての曲げ抵抗(曲げ剛性)を小さくできるので、耐久性を確保しつつ最も効果的に曲げ抵抗を低減することができる。
したがって、本実施形態に係る弾性クローラ1によれば、曲げ剛性の抑制(弾性クローラ1の屈曲抵抗の低減)と耐久性との両立が可能になる。また、本実施形態に係る弾性クローラ装置100によれば、弾性クローラ1を備えることで、曲げ剛性の抑制と耐久性との両立が可能になる。なお、本実施形態では、係合部2hを挟んで幅方向両側に配置された内周凹部G1 はそれぞれ、ラグ5の外周凹部G2 と対応するように、周方向に互い違いに配置されているが、係合部2hを挟んで幅方向両側に対称に配置することもできる。すなわち、内周凹部G1 は、クローラ本体2全ての芯金3の周方向相互間に配置することができる。
ここで、図5は、図2の右側面図である。
図5に示すように、本実施形態では、クローラ本体2は、内周凹部G1 の周方向幅が外周凹部G2 における周方向幅よりも広いものである。本実施形態では、内周凹部G1 の周方向幅は、内周凹部G1 の周方向最大幅W1 および周方向最小幅w1 がそれぞれ、外周凹部G2 の周方向最大幅W2 および周方向最小幅w2 よりも広いもの、すなわち、以下の条件を満たすものである。
2 ≦W1かつw2≦w1 ・・・(1)
この場合、曲げ剛性の抑制と耐久性との両立をより一層図ることができる。内周凹部G1 の周方向幅が外周凹部G2 における周方向幅よりも広いほうが、より効果がある。これは、弾性クローラ1を巻き掛けるとき、内周凹部G1 周りのゴムは圧縮されて膨れるが、内周凹部G1 の周方向幅が狭いと周方向の内周凹部G1の側面の膨れたゴム同士が接触して曲げ抵抗を高めてしまうので、内周凹部G1の周方向幅が広い方が曲げ抵抗を低くできるためである。
また、図5に示すように、本実施形態では、クローラ本体2は、内周凹部G1 の深さD1 が外周凹部G2 の深さD2よりも深いもの、すなわち、以下の条件を満たすものである。
2 ≦D1 ・・・(2)
この場合も、曲げ剛性の抑制と耐久性との両立をより一層図ることができる。内周凹部G1 の深さD1 が外周凹部G2 の深さD2よりも深いほうが、より効果がある。これも、弾性クローラ1を巻き掛けるとき、内周凹部G1 周りのゴムが圧縮されて膨れるが、内周凹部G1 の深さが浅いと底部のゴムの膨れが周方向の内周凹部G1 の側面の膨れたゴムと接触し易く、曲げ抵抗を高めてしまうので、内周凹部G1 の深さの方が深い方が曲げ抵抗を低くできるためである。なお、図4に示すように、本実施形態では、内周凹部G1 の深さD1 は、クローラ本体2の内周面と、メインコード層4と幅方向に沿って平行な内周凹部G1 の底面2cとの間の厚さ方向の距離である。なお、ここでのクローラ本体2の内周面は、図4の断面視での輪郭形状が、転輪転動面2aおよび転輪転動面2aから幅方向外側に繋がる輪郭形状で表された面をいう。また、本実施形態では、外周凹部G2 の深さD2 は、接地端面5fと、接地端面5fと幅方向に沿って平行な外周凹部G2 の底面2dとの間の厚さ方向の距離である。
また、図5に示すように、本実施形態では、クローラ本体2は、メインコード層4を内蔵し、メインコード層4と内周凹部G1 の底面2cとの間の厚み方向の距離L1 と、メインコード層4と外周凹部G2 の底面2dとの間の厚み方向の距離L2 とが等しいもの、すなわち、以下の条件を満たすものである。
2 =L1 ・・・(3)
この場合も、曲げ剛性の抑制と耐久性との両立をより一層図ることができる。抗張体(スチ−ルコ−ド)から凹部の底までの距離が、内周凹部G1 と外周凹部G2 でほぼ等しい方が、最も曲げ抵抗削減に効果がある。むやみに片側だけを深くしても、抗張体から凹部の底までの距離が長い方の曲げ抵抗に対する影響が大きいので、ほぼ等しい方がゴム厚も確保出来て、耐久性を確保しながら、曲げ抵抗削減にも効果があるためである。なお、厚み方向の距離L1 は、メインコード層4を幅方向に水平に配置したときの抗張体の中心軸を結ぶ線(図4の二点鎖線)と内周凹部G1 の底面2cとの間の厚み方向の距離であり、また、厚み方向の距離L2 は、メインコード層4を幅方向に水平に配置したときの抗張体の中心軸を結ぶ線(図4の二点鎖線)と外周凹部G2 の底面2dとの間の厚み方向の距離である。なお、ここで、「厚み方向の距離L1 と厚み方向の距離L2 とが等しい」とは、厚み方向の距離L1 と厚み方向の距離L2 とが完全に一致することを意味するのではなく、例えば、厚み方向の距離L1 と厚み方向の距離L2 との差分の誤差が0.9mm≦L1 /L2 ≦1.1mmの範囲の場合も含まれる。
図6〜9中、符号10は、本発明の第2の実施形態に係る弾性クローラである。本実施形態では、ラグ5は、図6のように平面視において、幅方向外側に向かうに従ってラグ5を湾曲させて周方向にずらした形状である。詳細には、ラグ5は、幅方向内側の部分が周方向に隣接する複数(本実施形態では、2つ)の芯金3に跨るように配置される一方、幅方向外側の部分は、周方向に芯金3を1つだけずらしたときに、隣接する複数(本実施形態では、2つ)の芯金3に跨るように配置される。
本実施形態では、幅方向外側に配置された外周凹部(以下、「第1外周凹部」ともいう)G2 に加え、幅方向内側に外周凹部(以下、「第2外周凹部」ともいう)G3 を有している。第2外周凹部G3 は、第1外周凹部G2 と同様、接地端面5fを切り欠くように形成された溝や窪み等の凹部である。ラグ5は基本的に、第1の実施形態と同様、幅方向外側に延在する、2つの幅方向延在部5aと、これら幅方向延在部5aを周方向に連結する周方向連結部5bとで構成されている。すなわち、本実施形態では、ラグ5は、外周側平面視での輪郭形状が幅方向外側および内側が開放された横向きH字形状に形作られている。具体的には、2つの幅方向延在部5aはそれぞれ、クローラ本体2の内周面側の転輪転動面2aと厚み方向で重複する内側端部5a1 と、クローラ本体2の芯金埋設部分と厚み方向で重複する外側端部5a2 とを有して幅方向に延在している。そしてラグ5に設けられた第1外周凹部G2 および第2外周凹部G3 はそれぞれ、第1実施形態と同様、クローラ本体2の内周面に形成された内周凹部G1 とクローラ本体2の厚み方向で重複する。このため、外周凹部G2 および第2外周凹部G3 はそれぞれ、クローラ本体2の内周面に形成された内周凹部G1 と協働して、弾性クローラ10を十分曲げ易くしている。
また、本実施形態では、図7に示すように、クローラ本体2の内周面に設けられた内周凹部G1 は、クローラ本体2における、芯金埋設部分の周方向相互間の全てに配置されている。より詳細には、図7に示すように、内周凹部G1 はそれぞれ、クローラ本体2の内周面に形成された転輪転動面2aの幅方向最外縁2a1 からクローラ本体2の幅方向端縁2eに向かうにしたがって、内周凹部G1 の周方向幅が拡大する形状を有している。
本実施形態では、内周凹部G1 はそれぞれ、ラグ5の第1外周凹部G2 および第2外周凹部G2 それぞれの全てと対応するようにクローラ本体2の内周面に配置されている。このため、クローラ本体2の内周面に設けた内周凹部G1 並びにラグ5に設けた第1外周凹部G2 及び第2外周凹部G3 はそれぞれ、互いに協働して、弾性クローラ1を十分曲げ易くしている。この場合、弾性クローラ10の駆動時に、内周凹部G1 と重複する第1外周凹部G2 及び第2外周凹部G3 の位置でクローラ本体2が曲がり易くなることにより、走行時のパワーロスが低減され、ひいては燃費向上を図ることができる。また、本実施形態でも、図1に示すように、ラグ5の外周凹部G2 は、ラグ5の一部(周方向連結部5b)を残すように形成されているため、ラグ5の耐久性を確保することができる。
したがって、本実施形態に係る弾性クローラ10によれば、曲げ剛性の抑制と耐久性との両立が可能になる。また、弾性クローラ装置10を備える弾性クローラ100によれば、曲げ剛性の抑制と耐久性との両立が可能になる。
特に、本実施形態では、図7に示すように、内周凹部G1 は、クローラ本体2における、芯金埋設部分の周方向相互間の全てに配置されている。この場合、図6に示す複数のラグ5の周方向間の隙間C2 も、クローラ本体2における、芯金埋設部分の周方向相互間と厚み方向で重複することになる。このため、クローラ本体2の内周凹部G1およびラグ5間の隙間C2 も、互いに協働して、弾性クローラ1を十分曲げ易くしている。
ここで、図9は、図7の右側面図である。
図9に示すように、本実施形態では、クローラ本体2は、内周凹部G1 の周方向幅が第1外周凹部G2 における周方向幅よりも広いものである。本実施形態では、内周凹部G1 の周方向幅は、内周凹部G1 の周方向最大幅W1 および周方向最小幅w1 がそれぞれ、第1外周凹部G2 の周方向最大幅W2 および周方向最小幅w2 よりも広いもの、すなわち、以下の条件を満たすものである。
2 ≦W1かつw2≦w1 ・・・(1)
この場合、曲げ剛性の抑制と耐久性との両立をより一層図ることができる。そして、このことは、内周凹部G1 と第2外周凹部G3 との関係でも同様である。
また、図9に示すように、本実施形態では、クローラ本体2は、内周凹部G1 の深さD1 が第1外周凹部G2 の深さD2よりも深いもの、すなわち、以下の条件を満たすものである。
2 ≦D1 ・・・(2)
この場合も、曲げ剛性の抑制と耐久性との両立をより一層図ることができる。なお、図8に示すように、本実施形態では、内周凹部G1 の深さD1 は、クローラ本体2の転輪転動面2aと、この転輪転動面2aと幅方向に沿って平行な内周凹部G1 の底面2cとの間の厚さ方向の距離である。また、本実施形態では、第1外周凹部G2 の深さD2 は、接地端面5fと、接地端面5fと幅方向に沿って平行な外周凹部G2 の底面2dとの間の厚さ方向の距離である。そして、これらことは、内周凹部G1 と第2外周凹部G3 との関係でも同様である。
また、図9に示すように、本実施形態では、クローラ本体2は、メインコード層4を内蔵し、メインコード層4と内周凹部G1 の底面2cとの間の厚み方向の距離L1 と、メインコード層4と第1外周凹部G2 の底面2dとの間の厚み方向の距離L2 とが等しいもの、すなわち、以下の条件を満たすものである。
2 =L1 ・・・(3)
この場合も、曲げ剛性の抑制と耐久性との両立をより一層図ることができる。なお、厚み方向の距離L1 は、メインコード層4を幅方向に水平に配置したときの抗張体の中心軸を結ぶ線(図8の二点鎖線)と内周凹部G1 の底面2cとの間の厚み方向の距離であり、また、厚み方向の距離L2 は、メインコード層4を幅方向に水平に配置したときの抗張体の中心軸を結ぶ線(図8の二点鎖線)と第1外周凹部G2 の底面2dとの間の厚み方向の距離である。そして、これらことは、内周凹部G1 と第2外周凹部G3 との関係でも同様である。
上述したとおり、本発明によれば、曲げ剛性の抑制と耐久性との両立が可能な、弾性クローラおよび弾性クローラ装置を提供することができる。
本発明は、弾性を有する無端帯状の本体と、中心部を挟んで前記本体の幅方向外側に伸びる一対の翼部を有して前記本体の周方向に間隔を置いて埋設された、複数の芯金と、前記本体の外周面から突出するとともに当該本体の周方向に間隔を置いて配置される、複数のラグと、を備える、弾性クローラおよび弾性クローラ装置に採用することができる。
1;弾性クローラ, 2;クローラ本体(本体), 2a;転輪転動面,2c;内周凹部G1 の底面, 2d;外周凹部の底面, 3;芯金, 3a;中心部, 3b;翼部, 3c;突起部, 4;メインコード層(抗張体), 5;ラグ, 5a;幅方向延在部, 5b;周方向連結部,5f;接地端面, 20;スプロケット(駆動輪), 30;アイドラ(遊動輪), 40;転輪, G1 ;内周凹部, C2 ;隙間, G2 ;第1外周凹部(外周凹部), G3 ;第2外周凹部(外周凹部), D;クローラ本体の厚み方向(厚み方向) ,L;クローラ本体の周方向(周方向), W;クローラ本体の幅方向(幅方向), W1 ;内周凹部の周方向最大幅, w1 ;内周凹部の周方向最小幅, W2 ;外周凹部の周方向最大幅, w2 ;外周凹部の周方向最小幅, D1 ;内周凹部の深さ, D2 ;外周凹部の深さ, L1 ;メインコード層と内周凹部の底面との間の厚み方向の距離, L2 ;メインコード層と外周凹部の底面との間の厚み方向の距離

Claims (5)

  1. 弾性を有する無端帯状の本体と、
    中心部を挟んで前記本体の幅方向外側に伸びる一対の翼部及び前記中心部に前記本体の幅方向に間隔をおいて配置される一対の突起部を有して、前記本体の周方向に間隔を置いて埋設された、複数の芯金と、
    前記本体の外周面から突出するとともに前記本体の周方向に間隔を置いて、前記本体の周方向に隣接する複数の芯金に跨るように配置され、前記周方向に隣接する複数の芯金の相互間に外周凹部を有する複数のラグと、
    前記本体の内周面の前記ラグの前記外周凹部と前記本体の厚み方向で重複する位置に形成される内周凹部と、
    を備え、
    前記本体の前記内周面には、前記芯金の前記一対の突起部の前記本体の幅方向外側に、それぞれ前記本体の周方向に前記本体を周回するように延在する、一対の転輪転動面が形成されており、
    前記内周凹部は、前記転輪転動面の前記本体の幅方向外側端部から前記本体の幅方向外側に延在している弾性クローラ。
  2. 請求項1において、前記内周凹部の周方向幅が前記外周凹部の周方向幅よりも広い、弾性クローラ。
  3. 請求項1又は2において、前記内周凹部の深さが前記外周凹部の深さよりも深い、弾性クローラ。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項において、前記本体は、抗張体を内蔵し、前記抗張体と前記内周凹部の底との間の厚み方向の距離と、前記抗張体と前記外周凹部の底との間の厚み方向の距離とが等しい、弾性クローラ。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の弾性クローラと、前記弾性クローラが巻き掛けられる、駆動輪、遊動輪及び転輪と、を備えることを特徴とする、弾性クローラ装置。
JP2015103872A 2015-05-21 2015-05-21 弾性クローラおよび弾性クローラ装置 Active JP6499010B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015103872A JP6499010B2 (ja) 2015-05-21 2015-05-21 弾性クローラおよび弾性クローラ装置
US15/574,841 US10717481B2 (en) 2015-05-21 2016-04-20 Elastic crawler and elastic crawler device
PCT/JP2016/002111 WO2016185670A1 (ja) 2015-05-21 2016-04-20 弾性クローラおよび弾性クローラ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015103872A JP6499010B2 (ja) 2015-05-21 2015-05-21 弾性クローラおよび弾性クローラ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016215871A JP2016215871A (ja) 2016-12-22
JP6499010B2 true JP6499010B2 (ja) 2019-04-10

Family

ID=57319719

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015103872A Active JP6499010B2 (ja) 2015-05-21 2015-05-21 弾性クローラおよび弾性クローラ装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US10717481B2 (ja)
JP (1) JP6499010B2 (ja)
WO (1) WO2016185670A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021014132A (ja) * 2017-11-15 2021-02-12 株式会社ブリヂストン ゴムクローラ
JP7183644B2 (ja) * 2018-09-11 2022-12-06 住友ゴム工業株式会社 弾性クローラ
JP7271074B2 (ja) * 2021-08-18 2023-05-11 鎔宰 崔 弾性クローラ

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5380076A (en) * 1990-02-14 1995-01-10 Kabushiki Kaisha Komatsu Seisakusho Rubber crawler belt of a tracked vehicle
JPH04262978A (ja) * 1991-02-18 1992-09-18 Bridgestone Corp ゴムクロ−ラ
EP0913321B1 (en) * 1997-10-29 2003-07-30 Bridgestone Corporation Rubber crawler
JP3483787B2 (ja) 1998-12-14 2004-01-06 住友ゴム工業株式会社 弾性クローラ
JP3658536B2 (ja) * 2000-06-23 2005-06-08 大陸化學工業株式會社 弾性クローラ
JP4272580B2 (ja) * 2003-12-04 2009-06-03 ゼニス産業株式会社 弾性クローラ
US7784884B2 (en) * 2004-03-03 2010-08-31 Soucy International Inc. Elastomeric track with guide lug reinforcements
JP5065749B2 (ja) * 2007-05-01 2012-11-07 住友ゴム工業株式会社 弾性クローラ及び弾性クローラの製造方法
JP5230258B2 (ja) * 2008-05-08 2013-07-10 株式会社ブリヂストン ゴムクローラ
JP5319249B2 (ja) 2008-11-20 2013-10-16 住友ゴム工業株式会社 弾性履帯
CN102405170B (zh) * 2009-04-22 2013-12-25 株式会社普利司通 橡胶履带
JP5587574B2 (ja) * 2009-08-27 2014-09-10 株式会社ブリヂストン ゴムクローラ
JP5411627B2 (ja) * 2009-08-27 2014-02-12 株式会社ブリヂストン ゴムクローラ
CN103347775B (zh) * 2010-11-25 2016-01-20 株式会社普利司通 橡胶履带

Also Published As

Publication number Publication date
US10717481B2 (en) 2020-07-21
WO2016185670A1 (ja) 2016-11-24
JP2016215871A (ja) 2016-12-22
US20180148112A1 (en) 2018-05-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5189505B2 (ja) ゴムクローラ
CN107848589B (zh) 弹性履带和弹性履带装置
JP6499010B2 (ja) 弾性クローラおよび弾性クローラ装置
JP5933783B2 (ja) ゴムクローラ
JP5373311B2 (ja) ゴムクローラ
JP5213377B2 (ja) ゴムクローラ
JP6934810B2 (ja) ゴムクローラ
KR101395422B1 (ko) 고무 크롤러
JP6616641B2 (ja) 弾性クローラおよび弾性クローラ装置
JP2009166710A (ja) 弾性クローラ
US20170151987A1 (en) Elastic crawler
WO2017017958A1 (ja) 弾性クローラ
JP2018176830A (ja) 弾性クローラ
JP2015214305A (ja) 弾性クローラおよびこれを備えたクローラ走行装置
JP7314617B2 (ja) 弾性クローラ
TWI776043B (zh) 彈性履帶
JP2008189142A (ja) ゴムクローラ
WO2018193918A1 (ja) 弾性クローラ
JP2019098822A (ja) ゴムクローラ及びクローラ走行体
JP6479319B2 (ja) ゴムクローラ
JP2008179329A (ja) 芯金レスクローラベルト
JP6285266B2 (ja) 弾性クローラ
WO2015174367A1 (ja) 弾性クローラおよびこれを備えたクローラ走行装置
JP2006088736A (ja) 弾性クローラ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180828

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181026

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190305

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190314

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6499010

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250