JP5587574B2 - ゴムクローラ - Google Patents

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本発明は、ゴム等の弾性部材からなる無端帯状のクローラ本体に、その周方向に所定の間隔をおいて幅方向に延在して埋設される芯金を備えたゴムクローラに関する。
近年、ゴムクローラが建築作業機械、土木作業機械、農業機械等の作業車の走行部に広く使用される。このゴムクローラは、ゴム等の弾性部材からなる無端帯状のクローラ本体に、その周方向に一定の間隔をおいて芯金を埋設し、幅方向中央部の隣接する芯金間にスプロケットによって形成された駆動輪が噛み合う係合孔を設けると共に、接地面側となる外周面側に複数のラグが突設して形成される。そして、ゴムクローラは作業車に装備されるクローラフレームの一端側及び他端側に設けられる駆動輪と遊転輪、及びこれら駆動輪と遊転輪との間に設けられた転輪に巻き掛けられる。
一方、ゴムクローラには、走行に伴う振動抑制及びクローラ本体の耐久性が要求される。この対策として例えば特許文献1にはゴムクローラ本体の外周面に形成されるラグを左右両方へ振り分けて千鳥状に配置すると共に、各ラグが隣接する3本の芯金に跨るゴムクローラが開示されている。
この特許文献1に開示されるゴムクローラ100の概要を図5及び図6を参照して説明する。図5はゴムクローラ100を外周面側から見た要部平面図、図6は図5のVI−VI線断面図である。なお、矢印Fはゴムクローラ100の周方向を示し、矢印Wは幅方向を示す。
ゴムクローラ100は、ゴム等の弾性材からなる無端帯状のクローラ本体101に、その周方向に一定の間隔をおいて幅方向に延在する芯金120を埋設し、芯金120より外周面側にスチールコード等によって形成された周方向抗張体130が周方向に沿って複数埋設しており、クローラ本体101には幅方向の略中央部分でかつ隣接する芯金120間にスプロケットホイールによって形成された駆動輪が係合する係合孔102が所定間隔で形成され、外周面側にラグ105と溝状の凹部110が周方向に交互に一体形成される。
クローラ本体101に埋設される各芯金120は、クローラ本体101内に埋設されてクローラ本体101の幅方向に延在する芯金本体部121を備え、芯金本体部121は駆動輪と係合する中央部122及び中央部122の両端からそれぞれ幅方向に突出する左右の翼部123を有する。芯金本体部121の中央部122を隔てて両側にクローラ本体101の内周面側に突出する一対のガイド突起125が突設され、その頂面125aが転輪140の通過面となる。
クローラ本体101の外周面側に設けられるラグ105は、係合孔102が並ぶ中央部分を除いた左右両側に振り分けられ、かつクローラ本体101の周方向に位相がずれた千鳥状に配置される。各ラグ105は、幅方向に対して周方向に傾斜して延在する踏面となる接地面106及び前側傾斜面107と後側傾斜面108を有する断面略台形であって、平面視状態において周方向に隣接する3本の芯金120に跨る大きさを有している。この隣接するラグ105の間に、隣接するラグ105の前側傾斜面107と後側傾斜面108及び底面109によって溝状の凹部110が形成される。
特開2000−72056号公報
前記特許文献1によると、走行時には周方向に隣接する各ラグ105の接地面106が地面に対して常に切れ目なく連続的に接地することから、クローラ本体101の周方向における上下方向のバネ特性の変化が少なくなり、芯金120の支持力が確保されて芯金120の振動が抑制される。
しかし、隣接する3本の芯金120に跨って配置される各ラグ105は剛性が大きく上下方向のバネ特性が過大になり振動の発生の要因となる。また、各ラグ105の剛性増大に伴ってクローラ本体101の剛性も大きくなり、駆動輪への巻き掛け等に対してクローラ本体101の曲がりが円滑にならず、走行抵抗が大きく駆動系のパワーロスの増大を招き走行性能や燃費の悪化を招く要因となる。また、クローラ本体101と芯金120との剥離や亀裂が発生する要因となる。
従って、かかる点に鑑みなされた本発明の目的は、走行に伴う振動の低減、走行抵抗の低減が得られると共に、耐久性に優れるゴムクローラを提供することにある。
上記目的を達成する請求項1に記載のゴムクローラの発明は、弾性材からなる無端帯状のクローラ本体に、該クローラ本体の周方向に所定の間隔で幅方向に延在する複数の芯金が埋設されると共に、クローラ本体の幅方向中央部分に周方向に所定間隔で駆動輪用係合孔が設けられ、外周面側に前記中央部分から左右両側に振り分けられて周方向にラグが所定間隔で設けられ、かつ左右に振り分けられたラグが周方向に位相がずれた千鳥状に配置されると共に、前記各ラグが前記中央部分側に形成された中央側端部及び該中央側端部から幅方向に対して周方向に傾斜して延在して側端側に形成された側端側端部に連続し、かつ該ラグが平面視状態で周方向に隣接した3本の芯金に跨るゴムクローラにおいて、前記ラグの側端側端部が前記側端側から接地面に連続して開口する有底溝状の凹陥部によって前側部分と後側部分とに分岐し、前記側端側端部の前側部分及び後側部分は、平面視でそれぞれ隣接する芯金の各先端の全体を覆うことを特徴とする。
これによると、地面に対して常に切れ目なく連続的に各ラグが接地することになり、かつ各ラグの側端側端部の剛性が抑制されて、クローラ本体の周方向において上下方向のバネ特性の変化が極めて少なくなり芯金の振動が抑制される。更に、凹陥部によってラグの側端側端部の曲げ剛性が低く設定されてラグの曲げ変形が許容されることからクローラ本体の剛性が周方向全周に亘り低減されてクローラ本体の駆動輪への巻き掛け等に対して曲がりが円滑になり、走行抵抗が減少してパワーロスが大幅に減少して走行性能や燃費等の向上が期待できる。
各ラグの側端側端部の剛性が抑制されて芯金、特に芯金の先端の全体におけるクローラ本体の剥離や亀裂の発生が防止され、各ラグを含むクローラ本体の耐久性が向上する。また、接地及び複数の芯金からの荷重付与により圧縮強度が高められたラグが変形して側端側端部に形成された凹陥部の土掴み性及び排土性が確保される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のゴムクローラにおいて、前記各ラグは、周方向に延在する溝によって中心部分側の中央側接地面を有する中央側ラグ部と外側接地面を有する側端側の側端側ラグ部に分離されたことを特徴とする。
これによると、溝によってラグが中央ラグ部と側端側ラグ部に分離してラグの曲げ剛性が低く設定されてラグの曲げ変形が許容されることからクローラ本体の剛性が周方向全周に亘り低減されてクローラ本体の駆動輪に巻き掛け等に対して曲がりが円滑になり、走行抵抗が減少してパワーロスが大幅に減少して走行性能や燃費等の向上が期待できる。
本発明によると、地面に対して常に切れ目なく連続的に各ラグが接地することになりクローラ本体の周方向において上下方向のバネ特性の変化が極めて少なくなり芯金の振動が抑制され、かつ凹陥部によってラグの側端側端部の曲げ剛性が低く設定されてラグの曲げ変形が許容されることからクローラ本体の剛性が周方向全周に亘り低減されてクローラ本体の駆動輪への巻き掛け等に対して曲がりが円滑になり、走行抵抗が減少してパワーロスが大幅に減少して走行性能や燃費等の向上が期待できる。また、接地及び複数の芯金からの荷重付与により圧縮強度が高められたラグが変形して側端側端部に形成された凹陥部の土掴み性及び排土性が確保される。
第1実施の形態におけるゴムクローラを外周面側から見た要部平面図である。 ゴムクローラを内周面側から見た要部平面図である。 図2のIII−III線断面図である。 第2実施の形態におけるゴムクローラを外周面側から見た要部平面図である。 従来のゴムクローラを外周面側から見た要部平面図である。 図5のVI−VI線断面図である。
以下、ゴムクローラの実施の形態を参照して説明する。
(第1実施の形態)
以下、ゴムクローラの第1実施の形態を図1乃至図3を参照して説明する。図1は外周面側から見たゴムクローラ1の要部平面図、図2は内周面側から見たゴムクローラ1の要部平面図、図3は図2のIII−III線断面図である。また、各図において矢印Fはゴムクローラ1の周方向を示し、矢印Wは幅方向を示す。なお、以下の説明では「周方向」及び「前後方向」は同じ方向を指し、「幅方向」及び「左右方向」も同じ方向を指すものとする。
ゴムクローラ1は、ゴム等の弾性材からなる無端帯状のクローラ本体10に、その周方向に所定の間隔をおいて幅方向に延在する芯金30を埋設し、芯金30より外周面側にスチールコード等によって形成された周方向抗張体36が周方向に沿って複数埋設しており、クローラ本体10には幅方向の略中央部分11でかつ芯金30間にスプロケットホイールによって形成された駆動輪が係合する係合孔12が周方向に所定間隔で形成され、外周面側にラグ13と凹部28が周方向に交互に一体形成される。
クローラ本体10に埋設される各芯金30は、図1及び図3に示すように、クローラ本体10内に埋設されてクローラ本体10の幅方向に延在する芯金本体部31を備え、芯金本体部31は駆動輪と係合する中央部32及び中央部32の両端からそれぞれ幅方向に突出して先端に向かって次第に薄くなる左右の翼部33を有する。
芯金本体部31に中央部32を隔てて両側にクローラ本体10の内周面側に突出する一対のガイド突起34が突設され、各ガイド突起34の頂面34aが転輪の通過面となる。なお、図3において転輪40を仮想線で示す。
クローラ本体10の外周面側に設けられるラグ13は、係合孔12が並ぶ中央部分11を除いた左右両側に振り分けられ、左右に配置される各ラグ13は、クローラ本体10の周方向に対して位相がずれた千鳥状に配置される。個々のラグ13は、中央部分11に隣接する中央側端部13Aから幅方向側に対して周方向に傾斜して延在して側端側端部13Bが側端10aに隣接する断面略台形に形成される。
各ラグ13は、中央部分11に連続して周方向に延在する中央側端部13A側の中央側傾斜面14、この中央側傾斜面14に対して周方向、具体的には接地状態で後方にずれると共にクローラ本体10の側端10aに連続して周方向に延在する側端側端部13B側の側端側傾斜面15と、中央側傾斜面14の前端から周方向に対して後方に傾斜して延在する前側傾斜面16と、中央側傾斜面14の後端から周方向に対して傾斜して延在して側端側傾斜面15の後端に連続する後側傾斜面17と、踏面となる接地面を有する断面略台形に形成される。
この隣接するラグ13の後側傾斜面17と前側傾斜面16及びこれらの間の底部29によって隣接するラグ13間に中央部分11から側端10aに連続する凹部28が形成される。
ラグ13は、その幅方向中央部においてラグ13の接地面の幅方向中央に接地面側が開放された断面U字状乃至V字状で周方向に連続する溝18が形成される。この周方向に延在する溝18によってラグ13が中央側接地面21を有する中央側端部13A側の中央側ラグ部20と外側接地面23を有する側端側端部13B側の外側ラグ部22に分離形成され、溝18においてラグ13の曲げ剛性が抑制される。なお、図1において中央側ラグ部20の中央側接地面21及び外側ラグ部22の外側接地面23にはハッチングが付されている。
中央側ラグ部20の中央側接地面21の前端21a及び後端21bはそれぞれ前側傾斜面16及び後側傾斜面17に連続し、外側ラグ部22の外側接地面23の前端23a及び後端23bはそれぞれ前側傾斜面16及び後側傾斜面17に連続している。周方向において外側接地面23の前端23aは中央側接地面21の前端21aと後端21bとの間に位置し、外側接地面23の後端23bは中央側接地面21の後端21bより後方に位置している。
ラグ13に凹設されて中央側ラグ部20と外側ラグ部22に区画する溝18は、底部及び対向する一対の側面を有する断面U字状乃至V字状であって、溝18の深さはその底面が凹部28の底部29に連続する深さ、或いはラグ13の高さより小さく設定される。溝18の深さをラグ13の高さより小さく設定するときには中央ラグ部20と外側ラグ部22が連続する一体に形成される。
外側ラグ部22の側端側端部13Bを前側部分22Aと後側部分22Bとに周方向に分岐する凹陥部25が凹設される。凹陥部25は平面視状において側端側傾斜面15を前部側面部15Aと後部側面部15Bに分断すると共に側端10a側から外側接地面23の中央部に亘って連続して開口する底部26及び底部26の周囲に沿って連続する前側面27A、後側面27B、側面27Cを有するU字状の周面27を有する有底溝状に形成される。外側ラグ部22は、凹陥部25によって側端側端部13Bが前側部分22Aと後側部分22Bに分離形成され、外側ラグ部22の側端側端部13Bの曲げ剛性が低く設定される。
この各ラグ13は、図1に示すように平面視状態において周方向に隣接する3本の芯金30に跨る大きさを有し、かつ中央側ラグ部20の中央側接地面21の前端21a及び後端21bがそれぞれ前後に隣接した2つの芯金30に跨る大きさであって、外側ラグ部22の外側接地面23の前端23a及び後端23bが前後に隣接した芯金30に跨りかつ側端23cが芯金30の翼部33の先端の少なくとも一部を覆う幅方向の大きさを有し、前側部分22A及び後側部分22Bが各芯金30の翼部33の先端の全体を覆う幅方向の大きさを有している。また、これらの芯金30のうち中間に配置される芯金30は中央側ラグ部20の中央側接地面21及び外側ラグ部22の接地面23によってそれぞれ一部が覆われている。
このように構成されたゴムクローラ1は、前進走行時においてラグ13の中央側ラグ部20の中央側接地面21の前端21aから後端21bに亘って順次連続して接地し、この間に外側ラグ部22の外側接地面23の前端23aが接地することで中央側接地面21と外側接地面23が順次連続して接地すると共に、この外側接地面23が接地している間に次のラグ13の中央側ラグ部20の中央側接地面21の前端21aが接地する。
このように地面に対して常に切れ目なく連続的に各ラグ13の中央側ラグ部20の中央側接地面21及び外側ラグ部22の外側接地面23が接地することになり、クローラ本体10の周方向において上下方向のバネ特性の変化が極めて少なくなり、クローラ本体10による芯金30の支持力が向上して芯金30の振動が抑制される。更にラグ13の中央側ラグ部20及び外側ラグ部22によって各芯金30の支持力が確保されて各芯金30の振動が抑制され、これら各芯金30の振動の低減により芯金30に対するクローラ本体10の剥離や亀裂の発生が防止される。
更に、中央側ラグ20の中央側接地面21及び外側ラグ22の外側接地面23がそれぞれ隣接する2本の芯金30によって支持され、更に芯金30の先端が外側接地面23の側端23cにまで達することから、3本の芯金30により広範囲に亘り支持されてラグ13の支持剛性が向上してラグ13の損傷及び摩耗が減少してクローラ本体10の耐久性が向上する。
更に、各ラグ13の中央側接地面21及び外側接地面23が3本の芯金30の翼部33に跨って配設されているので、各ラグ13による芯金30の支持力が更に確保されて芯金30の振動が抑制されてガイド突起34の頂面34aを通過する転輪40の芯金30間への落ち込み量がごく僅かなものとなり、更に左右のラグ13を千鳥状に配置することで走行時の振動が激減する。この走行振動の低減に伴って芯金30に対するクローラ本体10の剥離や亀裂の発生が防止され、かつ中央側ラグ20及び外側ラグ22が芯金30に支持されて負荷が軽減されて中央側ラグ部20、外側ラグ部22及び溝18等の損傷及び摩耗等が抑制される。
また、接地及び複数の芯金30からの荷重付与により圧縮強度が高められたラグ13が変形して中央側ラグ部20と外側ラグ部22の間に周方向に延在する溝18及び外側ラグ部22に形成されて側端側傾斜面15及び外側接地面23に亘って開放された凹陥部25は土掴み性及び排土性が確保され、凹陥部25が捉えた泥土等が加圧されて保持されて土掴み性が向上し、この保持された泥土と地面との間の剪断力乃至摩擦力が良好に確保され、直進性の向上がもたらされる。
更に、ラグ13が幅方向中央において溝18によって中央ラグ部20と外側ラグ部22に分離されてラグ13が溝18において曲げ剛性が低く設定され、かつ特に凹陥部25によって外側ラグ部22の側端側端部13Bの曲げ剛性が低く設定されてラグ13の曲げ変形が許容されることからクローラ本体10の剛性が周方向全周に亘り低減されてクローラ本体10の駆動輪への巻き掛け等に対して曲がりが円滑になり、走行抵抗が減少してパワーロスが大幅に減少して走行性能や燃費等の向上が期待できる。また、駆動輪や遊転輪に対するクローラ本体10の衝突が緩和され、ゴムクローラ1の叩き音が小さくなる。
(第2実施の形態)
第2実施の形態を図4を参照して説明する。図4はゴムクローラ1の要部平面図である。なお、図4において図1乃至図3と対応する部分に同一符号を付すことで該部の詳細な説明を省略して第1実施の形態と異なる部分を主に説明する。
ゴムクローラ1は、上記第1実施の形態と同様にゴム等の弾性材からなる無端帯状のクローラ本体10に、その周方向に一定の間隔をおいて幅方向に延在する芯金30を埋設し、クローラ本体10には幅方向の略中央部分11でかつ芯金30間にスプロケットホイールによって形成された駆動輪が係合する係合孔12が周方向に所定間隔で形成され、外周面側にラグ43と凹部28が周方向に交互に一体形成される。
クローラ本体10の外周面側に設けられるラグ43は、係合孔12が並ぶ中央部分11を除いた左右両側に振り分けられ、左右に配置される各ラグ43は、クローラ本体10の周方向に対して位相がずれた千鳥状に配置される。個々のラグ43は、中央部分11に隣接する中央側端部13Aから幅方向側に対して周方向に傾斜して側10aに隣接する側端側端部13Bに向かって延在する断面略台形に形成される。
各ラグ43は、中央部分11に連続して周方向に延在する中央側端部13Aの中央側傾斜面14、この中央側傾斜面14に対して周方向、具体的には接地状態で後方にずれると共にクローラ本体10の側端10aに連続して周方向に延在する側端側端部13B側の側端側傾斜面15と、中央側傾斜面14の前端から周方向に対して後方に傾斜して延在する前側傾斜面16と、中央側傾斜面14の後端から周方向に対して傾斜して延在して側端側傾斜面15の後端に連続する後側傾斜面17と、踏面となる接地面45を有する断面略台形に形成される。ラグ43の接地面45の前端45a及び後端45bはそれぞれ前側傾斜面16及び後側傾斜面17に連続している。なお、図4において接地面45にはハッチングが付されている。
この隣接するラグ43の後側傾斜面17と前側傾斜面16及びこれらの間の底部29によって隣接するラグ43間に中央部分11から側端10aに連続する凹部28が形成される。
ラグ43の側端側端部13Bを前側部分22Aと後側部分22Bとに周方向に分岐する凹陥部25が凹設される。凹陥部25は平面視状において側端側傾斜面15を前部側面部15Aと後部側面部15Bに分断すると共に外側接地面23の中央部に亘って連続して開口する底部26及び底部26の周囲に沿って連続する前側面27A、後側面27B、側面27Cを有するU字状の周面27を有する有底溝状に形成される。外側ラグ部22は、凹陥部25によってその側端側端部13Bが前側部分22Aと後側部分22Bに分離形成され、ラグ43の側端側端部13Bの曲げ剛性が低く設定される。
この各ラグ43は、図4に示すように平面視状態において周方向に隣接する3本の芯金30に跨る大きさを有し、かつ接地面45の前端45a、側端側端部13Bの前側部分22A及び後側部分22Bがそれぞれ各芯金30に対応する大きさであって、側端側端部13Bの前側部分22A及び後側部分22Bが芯金30の翼部33の先端の全体を覆う幅方向の大きさを有している。
このように構成されたゴムクローラ1は、前進走行時おいてラグ43の接地面45の前端45aから後端45bに亘って順次連続して接地し、この接地面45が接地している間に次のラグ43の接地面45の前端45aが接地する。
このように地面に対して常に切れ目なく連続的に各ラグ43の接地面45が接地することになり、クローラ本体10の周方向において上下方向のバネ特性の変化が極めて少なくなり、クローラ本体10による芯金30の支持力が向上して芯金30の振動が抑制される。これら各芯金30の振動の低減により芯金30に対するクローラ本体10の剥離や亀裂の発生が防止される。更に、ラグ43がそれぞれ隣接する3本の芯金30により広範囲に亘り支持されてラグ43の支持剛性が向上してラグ43の変形等が抑制され損傷及び摩耗が減少してクローラ本体10の耐久性が向上する。
更に、各ラグ43の中央側接地面21及び外側接地面23が3本の芯金30の翼部33に跨って配設されているので、各ラグ43による芯金30の支持力が更に確保されて芯金30の振動が抑制されてガイド突起の頂面を通過する転輪の芯金30間への落ち込み量がごく僅かなものとなり、更に左右のラグ43を千鳥状に配置することで走行時の振動が激減する。
また、接地及び複数の芯金30からの荷重付与により圧縮強度が高められたラグ43が変形して側端側端部13Bに形成された凹陥部25は土掴み性及び排土性が確保される。
更に、凹陥部25によってラグ43の側端側端部13Bの曲げ剛性が低く設定されてラグ43の曲げ変形が許容されることからクローラ本体10の剛性が周方向全周に亘り低減されてクローラ本体10の駆動輪への巻き掛け等に対して曲がりが円滑になり、走行抵抗が減少してパワーロスが大幅に減少して走行性能や燃費等の向上が期待できる。また、駆動輪や遊転輪に対するクローラ本体10の衝突が緩和され、ゴムクローラ1の叩き音が小さくなる。
1 ゴムクローラ
10 クローラ本体
10a 側端
11 中央部分
12 係合孔
13 ラグ
13A 中央側端部
13B 側端側端部
15 側側傾斜面
16 前側傾斜面
17 後側傾斜面
18 溝
20 中央側ラグ部
21 中央側接地面
22 外側ラグ部
22A 前側部分
22B 後側部分
23 外側接地面
25 凹陥部
26 底部
27 周面
28 凹部
30 芯金
43 ラグ
45 接地面
45b 後端

Claims (2)

  1. 弾性材からなる無端帯状のクローラ本体に、該クローラ本体の周方向に所定の間隔で幅方向に延在する複数の芯金が埋設されると共に、クローラ本体の幅方向中央部分に周方向に所定間隔で駆動輪用係合孔が設けられ、外周面側に前記中央部分から左右両側に振り分けられて周方向にラグが所定間隔で設けられ、かつ左右に振り分けられたラグが周方向に位相がずれた千鳥状に配置されると共に、前記各ラグが前記中央部分側に形成された中央側端部及び該中央側端部から幅方向に対して周方向に傾斜して延在して側端側に形成された側端側端部に連続し、かつ該ラグが平面視状態で周方向に隣接した3本の芯金に跨るゴムクローラにおいて、
    前記ラグの側端側端部が前記側端側から接地面に連続して開口する有底溝状の凹陥部によって前側部分と後側部分とに分岐し、
    前記側端側端部の前側部分及び後側部分は、平面視でそれぞれ隣接する芯金の各先端の全体を覆うことを特徴とするゴムクローラ。
  2. 前記各ラグは、周方向に延在する溝によって中心部分側の中央側接地面を有する中央側ラグ部と外側接地面を有する側端側の側端側ラグ部に分離されたことを特徴とする請求項1に記載のゴムクローラ。
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