JP5348992B2 - 弾性履帯 - Google Patents

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Description

本発明は、クローラ式走行車両に装着される弾性履帯に関する。
ミニショベル等の土木工事用クローラ式走行車両に装着される弾性履帯では、ラグは、弾性履帯幅方向に交互に千鳥状に配され、または芯金の1〜2ピッチごとに配される場合が多い。また、土木工事用の弾性履帯におけるラグは、周方向において芯金の幅全体と重なるように、または隣り合う2つの芯金に跨る程度に大きく形成される。そして、土木工事用の弾性履帯は、泥の付着等を少なくするために隣り合うラグの間が広くなっており、全体としてラグの総接地面積が小さい。
一方、芝等の緑化管理用に使用されるトラックローダーに装着される弾性履帯のラグは、芝等を痛めないように、通常ラグは、分断されたブロックが弾性履帯幅方向に1列に並べて形成されており、ブロックに分割されてブロック間は比較的密にされて接地面の面圧を下げている。また、緑化管理に使用される弾性履帯は、大きな強度が要求されないことから、芯金を有さず、または有していても芯金は棒状の細いものであることが多い。
このように、土木工事用クローラ式走行車両に装着される弾性履帯と緑化管理用に使用されるトラックローダーに装着される弾性履帯とはその構成が異なる。そのため、例えば、土木工事用弾性履帯を緑化管理用のトラックローダーに装着して使用すると、ラグ間が大きく総接地面が小さいことから接地面の面圧が高く、旋回時に芝切れを生じさせる等の問題が生ずる。
一方、緑化管理用弾性履帯を土木工事用走行車両に装着して使用すると、緑化管理用弾性履帯は、その剛性が低いために走行車両から脱輪し易く、脱輪を防止するためには、走行車両本体に転輪の脱輪防止ガイド等の対策を講ずる必要がある等の問題がある。
そこで、土木工事用弾性履帯のラグ間を狭めてラグを密に配し、ラグの接地面の面圧を低くして緑化管理用のトラックローダーに使用することが考えられる。なお、これとは手段が異なるが、走行時に牧草地が荒れるのを防止するためのゴム製のクローラベルトが特許文献1に開示されている。
特開2004−216991号公報
ラグ間を狭めてラグを密に配した土木工事用弾性履帯は、芯金が埋め込まれていることに加えて密に配されたラグにより、剛性が高くなって曲がりにくくなり、トラックローダーへの装着が容易でなく、装着されたトラックローダーは、動力ロスにより燃費が悪化することが予想される。さらに、このような弾性履帯は、ラグ間が狭められたことによりラグ間に応力が集中し屈曲クラックが発生するという問題が懸念される。
また、特許文献1に記載されたゴム製のクローラベルトは、交互に配された長ラグと短
ラグのうち、長ラグにおける弾性履帯幅方向両端部に面取りを行って牧草地の荒れを防止するものであるが、依然剛性は低く、これを土木工事用走行車両に装着した場合には、走行車両からの脱落を防止することができない。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたもので、土木工事用クローラ式走行車両および緑化管理用クローラ式走行車両のいずれにもこれら車両の機能を損なうことなく装着可能な弾性履帯を提供することを目的とする。
本発明に係る弾性履帯は、ゴムにより無端帯状に形成された履帯本体と、その長手方向両側にそれぞれ板状の翼部を備え前記履帯本体の周方向に間隔を有して前記履帯本体に埋め込まれた複数の芯金と、前記翼部よりも前記履帯本体の外周側に配され前記履帯本体の幅方向両側に埋め込まれた1対の抗張体と、前記履帯本体の外周側の表面から突出し前記履帯本体の幅方向両側においてそれぞれ前記周方向に繰り返し配される2種類以上のラグと、で形成され、前記履帯本体は、その内周側に、装着を予定されるクローラ式走行車両の転輪が走行する転輪走行帯を備えており、前記芯金における前記翼部は、前記周方向の両端縁が前記2種類以上のラグのいずれかの突出端における接地端面と前記周方向において重なる位置に配され、かつ前記両端縁の近傍がいずれも前記幅方向にわたり前記抗張体から離れる方向に折り曲げられまたは円筒の側壁状に湾曲されており、前記周方向に隣り合う前記ラグを区画する複数種の溝のうち1種または2種の前記溝は、前記芯金と前記周方向において重なる位置に配され、他の種の前記溝は、前記芯金と前記周方向において重ならない位置に配され、前記芯金と前記周方向において重なる位置に配された溝が、前記芯金と前記周方向において重ならない位置に配された溝よりもその深さが浅く、前記翼部における前記抗張体から離れる方向に折り曲げられまたは円筒の側壁状に湾曲された前記両端縁の近傍と前記抗張体との間に使用されたゴムが、前記転輪走行帯を形成するゴムよりも硬度が低い。
ここで、「ラグ」には、関連する部位として履帯本体の幅方向に並ぶブロックの集まりが含まれる。また、「前記周方向に隣り合う前記ラグを区画する複数種の溝」は、例えばラグが第1のラグ、第2のラグ、第1のラグ、…と周方向に順に並ぶ2種類の場合、第1のラグと第2のラグとを区画する第1の溝、およびこの第2のラグとこれに並ぶ他の第1のラグとを区画する第2の溝の2種の溝をいう。この溝の種は、ラグの種類の増加とともに増加する。
好ましくは、前記翼部における前記両端縁から前記翼部の幅に対して5分の1〜3分の1の範囲は10度以上45度以下の曲げ角度で折り曲げられ、または外周側の湾曲表面の曲率半径が10mm以上50mm以下の円筒の側壁状に湾曲されている。
好ましくは、前記2種類以上のラグにおける接地端面の総面積が、前記履帯本体を前記周方向と前記幅方向との直交する2つの方向で規定される仮想平面に投影したときの面積に対して40%以上である
ましくは、前記履帯本体は、その外周側の表面における前記幅方向の端縁近傍が当該端縁に向かうにつれて前記履帯本体の厚みを減少させる湾曲面となっている。
本発明によると、土木工事用クローラ式走行車両および緑化管理用クローラ式走行車両のいずれにも装着可能な弾性履帯を提供することができる。
図1は弾性履帯1を接地側から見た図、図2は弾性履帯1を接地側の反対側から見た図、図3は図1におけるA−A矢視断面図、図4は図1におけるB−B矢視断面図である。
以下の説明において、クローラ式走行車両に装着されたときにおける弾性履帯1の接地側を「外周側」といい、接地側の反対側を「内周側」という。また、クローラ式走行車両が走行するときに弾性履帯1が循環する方向を「周方向」、このときの周方向に直交し、かつクローラ式走行車両の転輪等の回転軸に平行な方向を「幅方向」というものとする。
図1ないし図3を参照して、弾性履帯1は、芯金2,2,2、履帯本体3、第1ラグ4a,…,4a、第2ラグ4b,…,4b、補助ラグ5,…,5および1対の抗張体6,6
等からなる。
芯金2は、金属等の硬質材料によって形成される。芯金2は、全体として略長い芯金本体11および1対の突起部12,12からなる。
芯金本体11は、その長手方向の両端から中央に向けて一定の長さが板状の翼部13,13となっている。翼部13は、図4を参照して、その(芯金2における)幅方向両側の端近傍の所定の幅Wの部分が、内周側に曲げ角度θで折り曲げられている(以下、折り曲げられた部分を「折り曲げ部14」という)。各折り曲げ部14,14の「所定の幅」とは、曲げ部14における芯金2が履帯本体3に埋め込まれたときに外周側となる側を基準として(端面に凹凸が有る場合は凸先端を端とする)、翼部13全体の幅Waに対して略3分の1〜5分の1である。また、曲げ角度θは、10度以上45度以下が選択される。
突起部12,12は、芯金本体11における折り曲げ部14,14が曲がる側の表面から突出し、長手方向において両翼部13,13よりも内側に、互いに離れて長手方向中央に対して対称となるように配される。突起部12は、先細りの形状を有し、例えばクローラ式走行車両が走行するときに、その転輪が弾性履帯1から脱落しないように転輪を案内するものである。芯金2は、突起部12,12を内周側に突出させ、芯金本体11の長手方向が履帯本体3の幅方向となるようにして、履帯本体3に周方向に等間隔に埋め込まれている。
なお、芯金2は、折り曲げ部14,14がいずれも、後に説明する第1ラグ4aまたは第2ラグ4bのいずれかの接地端面43a〜43c,44a〜44cに、周方向において重なるように履帯本体3に埋め込まれる。ここで「周方向において重なる」とは、例えば弾性履帯1を接地側(外周側)から見たときに重なる意である。
履帯本体3は、肉厚帯状のゴムの両端が接合されて無端帯状に形成されたものである。履帯本体3は、埋め込まれた隣り合う芯金2,2の間における幅方向の中央に、内周側と外周側とを貫通する係合孔15,…,15を備えている。係合孔15は、弾性履帯1が装着されるクローラ式走行車両の駆動輪の爪に係合されて、駆動輪の回転により弾性履帯1を循環運動させるためのものである。
履帯本体3の内周側における、突出する突起部12,12のそれぞれの幅方向外方側の表面には、一定の幅を有して履帯本体3を周方向に一巡する転輪走行帯16,16が設けられている。
履帯本体3の外周側には、幅方向中央を通り幅方向に直交して周方向に拡がる面に対して面対称となるように、幅方向両側に第1ラグ4a,…,4a、第2ラグ4b,…,4bおよび補助ラグ5…,5が設けられている。なお、第1ラグ4aに対して幅方向反対側には第2ラグ4bが配されるので、幅方向両側で第1ラグ4a,4a同士が面対称に配されてはいないが、後に説明するように、第1ラグ4aおよび4a、第2ラグ4bは面対称の形状を有するので、弾性履帯1は、形状のみに着目すれば、その幅方向において第1ラグ4a,…,4a、第2ラグ4b,…,4bおよび補助ラグ5…,5が面対称に配されているといえる。これは、後に説明する弾性履帯1B,1C,1Dにおいても同様である。
第1ラグ4a,…,4a、第2ラグ4b,…,4bおよび補助ラグ5…,5は、いずれも幅方向における係合孔15の外方横近傍の位置から周方向に直交し、且つ互いに平行に幅方向の端縁に向けて延びている。
第1ラグ4aは、芯金2における幅方向(弾性履帯1においては周方向)の一方の側の端縁(折り曲げ部14)に、周方向において重なる位置に設けられる。第1ラグ4aは、幅方向中央側から端側に向けて並ぶ、第1中央側ブロック41a、第1中ブロック41bおよび第1端側ブロック41cで形成される。第1中央側ブロック41a、第1中ブロック41bおよび第1端側ブロック41cは、1つのラグを幅方向に並ぶ3つのブロックに分割したものであり、それぞれの周方向断面の形状は略同一である。
第1中央側ブロック41aは、図4をも参照して、その側面のうち周方向において芯金2に重ならない(周方向一方の側の)側面の傾斜が、他の3つの側面に比べて傾斜が緩やな四角錐台の形状を有する。第1中ブロック41bは、全体の形状が第1中央側ブロック41aと略同一である。第1端側ブロック41cは、第1ラグ4a全体の略半分の長さ
を有する。
第2ラグ4bは、第1ラグ4aが周方向において重なる芯金2における幅方向の端縁に平行な他方の端縁(他方の折り曲げ部14)に、周方向において重なる位置に設けられる。第2ラグ4bは、幅方向中央側から端側に向けて並ぶ、第2中央側ブロック42a、第2中ブロック42bおよび第2端側ブロック42cで形成される。第2中央側ブロック42a、第2中ブロック42bおよび第2端側ブロック42cは、それぞれが芯金2における幅方向の中心を長手方向に延びる2分割面(断面)に対して、第1中央側ブロック41a、第1中ブロック41bおよび第1端側ブロック41cと面対称となる形状を有する。
ところで、弾性履帯1では、第1ラグ4aおよび第2ラグ4bは、同じ芯金2における幅方向の端縁(折り曲げ部14,14)のいずれかに周方向において重なり、隣り合う芯金2,2間にラグのない部分が生ずる。そこで、弾性履帯1では、接地面積を増加させるために、この隣り合う芯金2,2間(の周方向において重なる位置)に補助ラグ5が設けられている。
補助ラグ5は、いずれも接地端面52a,52bを同一の幅として、(弾性履帯1における)幅方向に延びる中側ブロック51aおよび端側ブロック51bで形成される。接地端面52a,52bの幅は、第1ラグ4aおよび第2ラグ4bにおける第1中央側ブロック41aの接地端面43aおよび第2中央側ブロック42aの接地端面44a等の幅(周方向におけるものである)の略半分である。補助ラグ5は、第1ラグ4aおよび第2ラグ4bに比べてその大きさ(幅)および接地端面52a,52bの面積が小さく、第1ラグ4aおよび第2ラグ4bを補助する役割を有する。
中側ブロック51aは、幅方向において第1中央側ブロック41aから第1端側ブロック41cの一部に重なる位置まで延び、端側ブロック51bは、中側ブロック51aと少し間隔をあけて、第1端側ブロック41cよりもさらに履帯本体3の端近くまで延びている。図3を参照して、端側ブロック51bが突出する履帯本体3の外周側表面は、他の履帯本体3の外周側表面と異なり、履帯本体3の幅方向端に近づくほど履帯本体3の厚さが減少するように、内周側に傾斜している。
弾性履帯1では、第1ラグ4a、第2ラグ4bおよび補助ラグ5は、その各接地端面43a〜43c,44a〜44c,52a,52bの総面積L(以下「ラグ頂面積L」という)が、履帯本体3を周方向と幅方向との直交する2つの方向で規定される仮想平面に投影したときの面積S(係合孔15面積除く、以下「履帯投影面積S」という)の40%以上となるように設計される。
抗張体6,6は、複数のスチールコード等の抗張力コードが幅方向に1列に並べられて形成されている。各抗張体6は、それぞれが芯金2の翼部13の外周側を周方向全体にわたり巻回された状態で、履帯本体3に埋め込まれている。
さて、弾性履帯1は、緑化管理用クローラ式走行車両に装着可能なように、第1ラグ4a、第2ラグ4bを、その接地端面43a〜43c,44a〜44cが芯金2の端縁を含む一部に周方向において重なるように接近させて配して、第1ラグ4aおよび第2ラグ4bの間に補助ラグ5の配置を可能にし、ラグ頂面積Lを大きくする(L/S≧0.40)ことにより、接地端面の(単位面積当たりの)面圧を低下させている。
ラグ頂面積Lを履帯投影面積Sの40%以上とすることにより、ラグの(単位面積当たりの)面圧が低下し、またラグの倒れ込みが軽減される。さらに、ラグ頂面積Lを履帯投影面積Sの40%以上とすることにより、走行路面との静止摩擦力が低下する。弾性履帯1では、ラグ頂面積Lを増加させたことによるこれらの変化により、走行時のラグの損傷が防止される。
弾性履帯1は、第1ラグ4aおよび第2ラグ4b接地端面43a〜43c,44a〜44cが、芯金2の端縁を含む一部に周方向において重なるように配されていることにより、繰り返し加えられる大きな牽引力、車両の方向転換時のスリップによる伸びおよび駆動輪等を通過するときの曲げ時に生ずる応力集中に起因するクラックの発生が防止される。
また、弾性履帯1には、芯金2の翼部13におけるその幅方向両側の端近傍の、第1ラグ4aおよび第2ラグ4bに重なる部分に、折り曲げ部14,14が設けられている。芯
金2にこの折り曲げ部14,14を設けることにより、弾性履帯1は、走行時に主たるラグである第1ラグ4aおよび第2ラグ4bに加わる走行面からの反力により履帯本体3に生ずる応力を、折り曲げ部14,14で分散することができ、応力集中に起因して履帯本体3に生ずるクラックを防止することができる。
さらに、弾性履帯1は、芯金2の翼部13に突起部12側に傾斜する折り曲げ部14,14を有することにより、芯金2(翼部13)と抗張体6との間により多くのゴムを介在させることができ、屈曲性を向上させて走行車両への装着を容易にし、かつラグ端のラグ底の歪みを低減させる。
次に、図4を参照して、弾性履帯1の特徴について説明する。
弾性履帯1では、第1ラグ4aと第2ラグ4bとの間の溝底17は、第1ラグ4aと補助ラグ5との間の溝底18および第2ラグ4bと補助ラグ5との間の溝底19よりも深さD1分浅い位置となっている。ここで、第1ラグ4aおよび第2ラグ4bは、それぞれが同一の芯金2における翼部13の芯金2の幅方向における互いに異なる側の端縁に周方向において重なる位置に配されているので、溝底17は、当然に周方向において芯金2に重なる。ここで、溝底17,18,19は、それぞれ第1ラグ4aと第2ラグ4bとを区画する溝、第1ラグ4aと補助ラグ5とを区画する溝、および第2ラグ4bと補助ラグ5とを区画する溝におけるものである。
このように、芯金2上のラグ間の溝底17および芯金2,2間の溝底18,19の深さを変えることでラグ間の歪みを低減し(複数分散化)、スムーズでクラックを抑えたL/S比の高いラグ配列が可能である。
弾性履帯1において、第1ラグ4aと第2ラグ4bとの間の溝底17は、幅方向に略一定の深さで続く。第1ラグ4aと補助ラグ5との間における溝底18は、第1端側ブロック41cと端側ブロック51bとの間(18a)で、幅方向端縁に近づくにつれてさらに徐々に深く(D2)なっている。同様に、第2ラグ4bと補助ラグ5との間の溝底19も、第2端側ブロック42cと端側ブロック51bとの間で、幅方向端縁に近づくに伴い深く(D2)なっている。
履帯本体3における芯金2の折り曲げ部14,14と抗張体6との間のゴムRsは、履帯本体3における転輪走行帯16を形成するゴムRhよりも硬度の低いゴムが使用される。例えば、履帯本体3の転輪走行帯16を形成するゴムRhは、「JIS K 6253」に準拠したデュロメータによる計測値(デュロメータ硬さ)が70〜95度の高硬度ゴムが使用され、芯金2の折り曲げ部14,14と抗張体6との間のゴムRsは、デュロメータ硬さが55〜68度の低硬度ゴムが使用される。
芯金2の折り曲げ部14,14と抗張体6との間に硬度の低いゴムRsが使用されることにより、弾性履帯1の衝撃吸収性が向上し、装着されたクローラ式走行車両の走行時の振動が減少する。
上に説明した弾性履帯1は、装着されたクローラ式走行車両が、例えば芝等の上を走行する場合に、接地端面の総面積が大きいために単位面積当たりの芝等に加わる圧力(面圧)が低下し、芝切れ等の緑地の破損を回避することができる。
また、装着されたクローラ式走行車両が土木工事用であっても、弾性履帯1は、第1ラグ4aと第2ラグ4bとの間の溝、これよりもいずれも深い第1ラグ4aと補助ラグ5との間における溝および第2ラグ4bと補助ラグ5との間の溝、ならびに芯金2が折り曲げ部14,14を備えることにより、芯金2を有していても適度な屈曲性と剛性とを有するので、クローラ式走行車両から脱落しにくい。
このように、弾性履帯1は、緑化管理用および土木工事用のいずれのクローラ式走行車両にも装着できる、汎用性を有する。
また、弾性履帯1は、芯金2の折り曲げ部14,14と抗張体6との間に硬度の低いゴムRsが使用されていることにより、このようなゴムRsが使用されていない場合に比べてゴムに生じる応力が分散される。
従来、緑化管理用の弾性履帯を土木工事用のクローラ式走行車両に装着しようとすると、緑化管理用の弾性履帯は芯金を有しないために剛性が低く脱輪し易いために、脱輪防止
ガイドおよび弾性履帯のテンションを強く維持するための装置等、足回りに特別の配慮が必要であり、クローラ式走行車両の製造コストが増加するという問題があった。
弾性履帯1は、上に説明したように、適度な屈曲性と剛性とを有、土木工事用のクローラ式走行車両に特別な装置を追加する必要がないためにクローラ式走行車両の製造コストの増加を強いることがなく、既存の土木工事用のクローラ式走行車両にも装着することが可能である。
図5は他の弾性履帯1Bにおける図4に相当する矢視断面図である。
弾性履帯1Bにおいてその基本的構造等が弾性履帯1におけるものと略同一の構成を有するものは説明を省略し、図5において弾性履帯1における符合と同一の符合を付す。
弾性履帯1Bは、芯金2,2、履帯本体3、第1ラグ4Ba,4Ba、第2ラグ4Bb,4Bb、および1対の抗張体6等からなる。
弾性履帯1Bは、弾性履帯1が有する補助ラグ5を有しない点で弾性履帯1と異なる。
第1ラグ4Ba,4Baおよび第2ラグ4Bb,4Bbは、いずれも幅方向において係合孔の外方横近傍から周方向に直交して幅方向の端縁に向けて延びている。
第1ラグ4Ba,4Baおよび第2ラグ4Bb,4Bbは、履帯本体3の外周側に、いずれも弾性履帯1における第1ラグ4aおよび第2ラグ4bと同様に、幅方向中央を通り幅方向に直交して周方向に拡がる面に対して、両側に面対称に設けられている。
第1ラグ4Baおよび第2ラグ4Bbは、それぞれ、第1中央側ブロック、第1中ブロック41Bbおよび第1端側ブロック、第2中央側ブロック、第2中ブロック42Bbおよび第2端側ブロックで形成され、互いに芯金2における幅方向の中心を長手方向に延びる2分割面に対して面対称である。この構成においても、第1ラグ4Baおよび第2ラグ4Bbは、弾性履帯1における第1ラグ4aおよび第2ラグ4bと同様である。第1ラグ4Baでは、第1中ブロック41Bbは、全体の形状が第1中央側ブロックと略同一であり、第1端側ブロックは、第1ラグ4Ba全体の略半分の長さを有する。
第1ラグ4Baおよび第2ラグ4Bbは、周方向に交互に配され、それぞれの周方向を向く側面45Ba,45Bb,46Ba,46Bbの周方向に直交する平面に対する傾斜の絶対値が等しくなるように形成される。
第1ラグ4Baおよび第2ラグ4Bbは、その各接地端面43Bb,44Bbの総面積Lが、履帯本体3を周方向と幅方向との直交する2つの方向で規定される仮想平面に投影したときの面積S(係合孔面積除く)の40%以上となるように設計されるのが好ましい。
弾性履帯1Bは、第1ラグ4Baと第2ラグ4Bbとの間の溝底20B,21Bのうち芯金2と周方向において重なる位置に配された溝底20Bが、周方向において芯金2,2の間に配された溝底21Bよりも浅い位置にある。
弾性履帯1Bにおいても、芯金2は折り曲げ部14,14を有しており、折り曲げ部14,14は、芯金2における幅方向両側の端近傍の所定の幅の部分が、内周側に曲げ角度θで折り曲げられている。所定の幅として、翼部13全体の幅に対して略3分の1〜5分の1が好ましい。また、曲げ角度θは、10度以上45度以下が好ましい。
芯金2は、弾性履帯1と同様に、折り曲げ部14,14が、第1ラグ4Baまたは第2ラグ4Bbのいずれかの接地端面43Bb,44Bbに、周方向において重なるように履帯本体3に埋め込まれる。より深い位置にある溝底21Bは、周方向において芯金2に重ならない。
弾性履帯1Bは、芯金2の翼部13におけるその幅方向両側の端近傍の、第1ラグ4Baおよび第2ラグ4Bbに重なる部分に折り曲げ部14,14を設けることにより、走行時に第1ラグ4Baおよび第2ラグ4Bbに加わる走行面からの反力により履帯本体3に生ずる応力を、折り曲げ部14,14で分散することができ、応力集中に起因するクラックが履帯本体3に生ずるのを防止することができる。
また、弾性履帯1Bは、芯金2の翼部13に突起部12側に傾斜する折り曲げ部14,14を有することにより、芯金2(翼部13)と抗張体6との間により多くのゴムを介在させることができ、屈曲性を向上させて走行車両への装着を容易にし、かつラグ端のラグ
底の歪みを低減させる。これらのことから、弾性履帯1Bは、第1ラグ4Baおよび第2ラグ4Bbの接地端面43Bb,44Bbの総面積を増加させることができ、緑化管理用および土木工事用のいずれのクローラ式走行車両にも装着できる。
弾性履帯1Bは、弾性履帯1と異なり、芯金2の折り曲げ部14,14と抗張体6との間、および履帯本体3における転輪走行帯16を形成部分のゴムが同一である。弾性履帯1Bは、弾性履帯1のように、芯金2の折り曲げ部14,14と抗張体6との間のゴムを転輪走行帯16を形成するゴムよりも硬度の低いゴムとすることができ、その場合、弾性履帯1Bは、一層衝撃吸収性が向上する。
弾性履帯1Bにおいて、第1ラグ4Baおよび第2ラグ4Bbのいずれかまたはいずれにも、幅方向に延びる溝を周方向における中央に設けてもよい。この溝は溝底20B,21Bに平行に延びるものである。その場合、溝は、その溝底が芯金2と周方向において重なる位置に配された溝底20Bと同じ深さまたはより深い位置であって、芯金2,2の間に配された溝底21Bよりも浅い位置になるように設けられる。
図6は他の弾性履帯1Cを接地側から見た図、図7は図6におけるD−D矢視断面図である。
弾性履帯1Cにおいてその基本的構造等が弾性履帯1におけるものと略同一の構成を有するものはその説明を省略し、図6および図7において弾性履帯1における符合と同一の符合を付す。
弾性履帯1Cは、履帯本体3、第1ラグ群7Ca,…,7Ca、第2ラグ群7Cb,…,7Cb、第3ラグ群7Cc,…,7Cc、芯金2,2および1対の抗張体6等からなる。
履帯本体3は、その幅方向両端近傍における外周側の表面が、曲面となって端縁に向かうほど履帯本体3の厚さを減少させている。
第1ラグ群7Caは、周方向において芯金2に重なる位置に設けられる。第2ラグ群7Cbおよび第3ラグ群7Ccは、第1ラグ群7Caに対して周方向におけるそれぞれ異なる側に配される。
第1ラグ群7Ca,7Ca、第2ラグ群7Cb,7Cbおよび第3ラグ群7Cc,7Ccは、いずれも2つのラグで構成される。このそれぞれを構成するラグを、第1下位ラグ71Ca,71Cb、第2下位ラグ72Ca,72Cbおよび第3下位ラグ73Ca,73Cbというものとする。
第1ラグ群7Ca、第2ラグ群7Cbおよび第3ラグ群7Ccは、幅方向において係合孔15の外方横近傍から周方向に直交して幅方向の端縁に向けて延びている。また、第1ラグ群7Ca、第2ラグ群7Cbおよび第3ラグ群7Ccは、幅方向中央を通り幅方向に直交して周方向に拡がる面に対して、面対称となるように配されている。
第2ラグ群7Cbおよび第3ラグ群7Ccは、それぞれの第1ラグ群7Caに近い側の第1下位ラグ72Cbおよび第2下位ラグ73Caが周方向において芯金2に重なる。
第1ラグ群7Caにおいて2つの第1下位ラグ71Ca,71Cbを区画する溝74は、第1ラグ群7Caと第2ラグ群7Cbとを区画する溝75および第1ラグ群7Caと第3ラグ群7Ccとを区画する溝76よりも浅い。第1ラグ群7Caと第2ラグ群7Cbとを区画する溝75、および第1ラグ群7Caと第3ラグ群7Ccとを区画する溝76は、略同じ深さを有する。また、溝75および溝76は、第2ラグ群7Cbと第3ラグ群7Ccとを区画する溝77よりも浅い。第2ラグ群7Cbにおいて2つの第2下位ラグ72Ca,72Cbを区画する溝78、および第3ラグ群7Ccにおいて2つの第3下位ラグ73Ca,73Cbを区画する溝79は、第2ラグ群7Cbと第3ラグ群7Ccとを区画する溝79にその深さが略等しい。
第1下位ラグ71Ca,71Cb、第2下位ラグ72Ca,72Cbおよび第3下位ラグ73Ca,73Cbに、さらにこれらを(履帯本体3の)幅方向にブロックとして分断する溝を設けてもよい。
第1ラグ群7Ca、第2ラグ群7Cbおよび第3ラグ群7Ccは、その各接地端面の総面積Lが、履帯本体3を周方向と幅方向との直交する2つの方向で規定される仮想平面に
投影したときの面積S(係合孔面積除く)の40%以上となるように設計されるのが好ましい。
芯金2は、折り曲げ部14C,14Cを有している。折り曲げ部14C,14Cは、芯金2における幅方向両側の端近傍の所定の幅の部分が、内周側に折り曲げられたものである。
折り曲げ部14C,14Cの所定の幅として、翼部13全体の幅に対して略3分の1〜5分の1が好ましい。折り曲げ部14C,14Cは、全体が円筒の側壁状に湾曲されており、その外周側の湾曲表面の曲率半径Crは、10mm以上50mm以下であることが好ましい。
芯金2は、翼部13におけるその幅方向両側の折り曲げ部14C,14Cが、第2ラグ群7Cbの第1ラグ群7Caに近い側の第1下位ラグ72Cb、および第3ラグ群7Ccの第1ラグ群7Caに近い側の第2下位ラグ73Caのいずれか異なる一方に、周方向において重なるように履帯本体3に埋め込まれる。第2ラグ群7Cbおよび第3ラグ群7Ccの他方の第1下位ラグ72Caおよび第2下位ラグ73Cbは、周方向において芯金2の翼部13とは重ならない。また、第2下位ラグ72Ca,72Cbを区画する溝78、および第3下位ラグ73Ca,73Cbを区画する溝79も、周方向において芯金2の翼部13とは重ならない。
弾性履帯1Cは、芯金2の翼部13に折り曲げ部14C,14Cを有することにより、走行時に第1ラグ群7Ca、第2ラグ群7Cbおよび第3ラグ群7Ccに加わる走行面からの反力により履帯本体3に生ずる応力を、折り曲げ部14C,14Cで分散することができ、履帯本体3にクラックが生ずるのを防止することができる。
弾性履帯1Cは、折り曲げ部14C,14Cを有することにより、芯金2と抗張体6との間により多くのゴムを介在させることができ、屈曲性を向上させて走行車両への装着を容易にし、かつラグ端のラグ底の歪みを低減させる。
弾性履帯1Cは、第1ラグ群7Ca、第2ラグ群7Cbおよび第3ラグ群7Ccの接地端面の総面積を大きくすることができ、緑化管理用および土木工事用のいずれのクローラ式走行車両にも装着可能である。
図8は他の弾性履帯1Dを接地側から見た図、図9は図8におけるE−E矢視断面図、図10は図8におけるF−F矢視断面図である。
弾性履帯1Dにおいてその基本的構造等が弾性履帯1におけるものと略同一の構成を有するものはその説明を省略し、図8ないし図10において弾性履帯1における符合と同一の符合を付す。
弾性履帯1Dは、芯金2,2、履帯本体3D、第1ラグ4Da,…,4Da、第2ラグ4Db,…,4Db、中間ラグ8D,…,8Dおよび1対の抗張体6,6等からなる。
芯金2は、略長い芯金本体11および芯金本体11の一方の表面から突出する1対の突起部12,12からなる。
芯金本体11における長手方向の両端から中央に向けて一定の長さが板状の翼部13,13となっており、翼部13の幅方向両側の端近傍の所定の幅の部分が、突起部12が突出する側、すなわち弾性履帯1Dにおける内周側に曲げ角度θで折り曲げられた折り曲げ部14,14となっていることは、弾性履帯1における芯金2と同じである。所定の幅は、翼部13の幅に対して略3分の1〜5分の1とするのが好ましく、折り曲げ部14の曲げ角度は、10度以上45度以下とするのが好ましい。
芯金2は、折り曲げ部14,14が、第1ラグ4Daまたは第2ラグ4Dbのいずれか異なる一方の接地端面47Da,47Dbに、周方向において重なるように履帯本体3Dに埋め込まれる。
履帯本体3Dは、図9を参照して、その外周側における幅方向の端縁近傍が、端縁に向かうにつれて履帯本体3Dの厚みを減少させる湾曲面(ラウンドショルダー)22D,22Dとなっている。
第1ラグ4Da,…,4Da、第2ラグ4Db,…,4Dbおよび中間ラグ8D…,8Dは、履帯本体3Dの外周側に、幅方向中央を通り幅方向に直交する周方向に拡がる面に
対して、面対称となるように設けられている。
第1ラグ4Da,…,4Da、第2ラグ4Db,…,4Dbおよび中間ラグ8D…,8Dは、いずれも幅方向において係合孔15の外方横近傍から周方向に直交して幅方向の端縁に向けて延びている。
第1ラグ4Daおよび第2ラグ4Dbは、同一の形状を有し、2つが対のようにして周方向に並べて配されている。また、第1ラグ4Daは、芯金2における幅方向(弾性履帯1においては周方向)の一方の側の端縁(折り曲げ部14)と周方向において重なる位置に設けられ、第2ラグ4Dbは、この芯金2の他方の側の端縁(折り曲げ部14)と周方向において重なる位置に配されている。
中間ラグ8Dは、第1ラグ4Daおよび第2ラグ4Dbの間、つまり隣り合う芯金2,2間に、弾性履帯1Dの接地面積を増加させるため、およびトラクションを補うために設けられている。中間ラグ8Dは、係合孔15に対し幅方向の真横に設けられ、その長さが第1ラグ4Daおよび第2ラグ4Dbよりも短い。
第1ラグ4Da、第2ラグ4Dbおよび中間ラグ8Dは、それぞれの接地端面47Da,47Db,47Dcの主要部分の(弾性履帯1Dの周方向における)幅が略同じである。
第1ラグ4Da、第2ラグ4Dbおよび中間ラグ8Dは、いずれもその接地端面47Da,47Db,47Dcにおける幅方向端縁近傍が、履帯本体3Dの端縁に向かうにつれてラグの高さを減少させる湾曲面23Da,23Db,23Dcとなっている(図9)。
第1ラグ4Daと第2ラグ4Dbとの間の溝底17Dは、第1ラグ4Daと中間ラグ8Dとの間の溝底18Dおよび第2ラグ4Dbと中間ラグ8Dとの間の溝底19Dよりも浅い位置とされている。溝底17Dは、周方向において芯金2に重なり、溝底18Dおよび溝底19Dは、周方向において芯金2に重ならない。
弾性履帯1Dは、芯金2の翼部13に折り曲げ部14,14が設けられ、履帯本体3に生ずる圧縮応力を、折り曲げ部14,14で分散することができるので、履帯本体3Dにクラックが生ずるのを防止することができる。
上述の実施形態において、弾性履帯1,1B,1C,1Dのいずれかが有する構成を他の弾性履帯に適用することができる。例えば、弾性履帯1において、芯金2の折り曲げ部14,14と抗張体6との間に、転輪走行帯16を形成するゴムRhよりも硬度の低いゴムRsが使用されるが、この構成を弾性履帯1Bだけではなく、弾性履帯1C,1Dに適用することができる。弾性履帯1,1B,1C,1Dにおいて、硬度の低いゴムRsを、折り曲げ部14,14の外周側だけでなく、芯金2と抗張体6との間に使用してもよい。
弾性履帯1Dにおける、履帯本体3Dの幅方向端縁近傍外周側の湾曲面22D,22Dを他の弾性履帯1,1B,1Cに設けてもよく、第1ラグ4Da、第2ラグ4Dbおよび中間ラグ8Dの幅方向端縁近傍における湾曲面23Da,23Db,23Dcを他の弾性履帯1,1B,1Cに設けてもよい。
これらの構成は、それぞれが独立してまたは他の構成と協働して、弾性履帯1,1B,1C,1Dを緑化管理用および土木工事用のいずれのクローラ式走行車両にも装着可能とするために寄与する。
その他、弾性履帯1,1B,1C,1D、および弾性履帯1,1B,1C,1Dの各構成または全体の構造、形状、寸法、個数、材質などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
本発明は、クローラ式走行車両に装着される弾性履帯に利用することができる。
図1は弾性履帯を接地側から見た図である。 図2は弾性履帯を接地側の反対側から見た図である。 図3は図1におけるA−A矢視断面図である。 図4は図1におけるB−B矢視断面図である。 図5は他の弾性履帯における図4に相当する矢視断面図である。 図6は他の弾性履帯を接地側から見た図である。 図7は図6におけるD−D矢視断面図である。 図8は他の弾性履帯を接地側から見た図である。 図9は図8におけるE−E矢視断面図である。 図10は図8におけるF−F矢視断面図である。
1,1B〜1D 弾性履帯
2 芯金
3,3D 履帯本体
4a,4Ba,4Da ラグ(第1ラグ)
4b,4Bb,4Db ラグ(第2ラグ)
5 ラグ(補助ラグ)
6 抗張体
7Ca ラグ群(第1ラグ群)
7Cb ラグ群(第2ラグ群)
7Cc ラグ群(第3ラグ群)
8D ラグ(中間ラグ)
13 翼部
14,14C 端縁の近傍(折り曲げ部)
16 転輪走行帯
22D 履帯本体の外周側端縁近傍の湾曲面
43a 接地端面(第1中央側ブロックの接地端面)
43b 接地端面(第1中ブロックの接地端面)
43c 接地端面(第1端側ブロックの接地端面)
44a 接地端面(第2中央側ブロックの接地端面)
44b 接地端面(第2中ブロックの接地端面)
44c 接地端面(第2端側ブロックの接地端面)
47Da 接地端面(第1ラグの接地端面)
47Db 接地端面(第2ラグの接地端面)
47Dc 接地端面(中間ラグの接地端面)
52a 接地端面(中側ブロックの接地端面)
52b 接地端面(端側ブロックの接地端面)
71Ca,71Cb 第1下位ラグ
72Ca,72Cb 第2下位ラグ
73Ca,73Cb 第3下位ラグ
75 溝(第1ラグ群と第2ラグ群とを区画する溝)
76 溝(第1ラグ群と第3ラグ群とを区画する溝)
77 溝(第2ラグ群と第3ラグ群とを区画する溝)
78 溝(第2下位ラグを区画する溝)
79 溝(第3下位ラグを区画する溝)
L 接地端面の総面積
S (履帯本体の)投影面積

Claims (4)

  1. ゴムにより無端帯状に形成された履帯本体と、
    その長手方向両側にそれぞれ板状の翼部を備え前記履帯本体の周方向に間隔を有して前記履帯本体に埋め込まれた複数の芯金と、
    前記翼部よりも前記履帯本体の外周側に配され前記履帯本体の幅方向両側に埋め込まれた1対の抗張体と、
    前記履帯本体の外周側の表面から突出し前記履帯本体の幅方向両側においてそれぞれ前記周方向に繰り返し配される2種類以上のラグと、で形成され、
    前記履帯本体は、その内周側に、装着を予定されるクローラ式走行車両の転輪が走行する転輪走行帯を備えており、
    前記芯金における前記翼部は、
    前記周方向の両端縁が前記2種類以上のラグのいずれかの突出端における接地端面と前記周方向において重なる位置に配され、かつ前記両端縁の近傍がいずれも前記幅方向にわたり前記抗張体から離れる方向に折り曲げられまたは円筒の側壁状に湾曲されており、
    前記周方向に隣り合う前記ラグを区画する複数種の溝のうち1種または2種の前記溝は、前記芯金と前記周方向において重なる位置に配され、
    他の種の前記溝は、前記芯金と前記周方向において重ならない位置に配され、
    前記芯金と前記周方向において重なる位置に配された溝が、前記芯金と前記周方向において重ならない位置に配された溝よりもその深さが浅く、
    前記翼部における前記抗張体から離れる方向に折り曲げられまたは円筒の側壁状に湾曲された前記両端縁の近傍と前記抗張体との間に使用されたゴムが、前記転輪走行帯を形成するゴムよりも硬度が低い
    ことを特徴とする弾性履帯。
  2. 前記翼部における前記両端縁から前記翼部の幅に対して5分の1〜3分の1の範囲は
    10度以上45度以下の曲げ角度で折り曲げられ、または外周側の湾曲表面の曲率半径が10mm以上50mm以下の円筒の側壁状に湾曲されている
    請求項1に記載の弾性履帯。
  3. 前記2種類以上のラグにおける接地端面の総面積が、
    前記履帯本体を前記周方向と前記幅方向との直交する2つの方向で規定される仮想平面に投影したときの面積に対して40%以上である
    請求項1または請求項2に記載の弾性履帯。
  4. 前記履帯本体は、
    その外周側の表面における前記幅方向の端縁近傍が当該端縁に向かうにつれて前記履帯本体の厚みを減少させる湾曲面となっている
    請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の弾性履帯。
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