JP5349017B2 - 弾性履帯 - Google Patents
弾性履帯 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5349017B2 JP5349017B2 JP2008297053A JP2008297053A JP5349017B2 JP 5349017 B2 JP5349017 B2 JP 5349017B2 JP 2008297053 A JP2008297053 A JP 2008297053A JP 2008297053 A JP2008297053 A JP 2008297053A JP 5349017 B2 JP5349017 B2 JP 5349017B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- crawler belt
- width direction
- lug
- small
- elastic crawler
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Tires In General (AREA)
Description
そこで、土木工事用弾性履帯のラグ間を狭めてラグを密に配し、ラグの接地面の面圧を低くして緑化管理用のトラックローダーに使用することが考えられる。なお、これとは手段が異なるが、走行時に牧草地が荒れるのを防止するためのゴム製のクローラベルトが特許文献1に開示されている。
するものであるが、依然剛性は低く、これを土木工事用走行車両に装着した場合には、走行車両からの脱落を防止することができない。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたもので、土木工事用クローラ式走行車両および緑化管理用クローラ式走行車両のいずれにもこれら車両の機能を損なうことなく装着可能な弾性履帯を提供することを目的とする。
好ましくは、前記芯金の翼部の前記外周側表面における前記翼部の幅方向両側の端近傍が、前記端に向かうに伴い前記翼部の厚みが減少する曲面または平面となっている。
前記大ラグおよび前記一対の小ラグは、
前記大ラグの接地端面における前記幅方向の外方の端縁と前記一対の小ラグの一方または両方の接地端面における前記幅方向の外方の端縁とが、前記幅方向において異なる位置となるように形成されていてもよい。
以下の説明において、クローラ式走行車両に装着されたときにおける弾性履帯1の接地側を「外周側」といい、接地側の反対側を「内周側」という。また、クローラ式走行車両が走行するときに弾性履帯1が循環する方向を「周方向」、このときの周方向に直交し、かつクローラ式走行車両の転輪等の回転軸に平行な方向を「幅方向」というものとする。
芯金2は、金属等の硬質材料によって形成される。芯金2は、全体として略長い芯金本体11および1対の突起部12,12からなる。
ばクローラ式走行車両が走行するときに、その転輪が弾性履帯1から脱落しないように転輪を案内するものである。芯金2は、突起部12,12を内周側に突出させ、芯金本体11の長手方向が履帯本体3の幅方向となるようにして、履帯本体3に周方向に等間隔に埋め込まれている。
大ラグ4は、履帯本体3の外周側から突出し、幅方向における一方の側において係合孔15の横近傍から履帯本体3の幅方向端縁まで、その接地端面41が幅方向に対して傾斜せずに伸びている。大ラグ4は、1つの係合孔15について幅方向のいずれかの側に1つ設けられ、隣り合う係合孔15,15の横における2つの大ラグ4,4は、幅方向において異なる側に配される。つまり、大ラグ4,…,4は、周方向において千鳥状に配されている。大ラグ4の周方向の幅(幅方向に延び周方向に対向するその根元(ねもと)43,43の距離)D1は、係合孔15における周方向の両側面151,151の距離D2よりも大きい。大ラグ4は、履帯本体3の幅方向の端縁近傍で接地端面41の幅が狭くなっている。
なお、小ラグ溝51は、溝17,18と略同じ深さ、または溝17,18よりも浅く形成されているのが好ましい。
ブロックに分割したものであり、それぞれの周方向断面の形状は略同一である。
第1端側ブロック54は、第1小ラグ5全体の略半分の長さを有し、残りの長さを第1中ブロック52および第1中央側ブロック53が略2分する。
弾性履帯1は、大ラグ4および対となった第1小ラグ5、第2小ラグ6が周方向に交互に配されることにより周方向における剛性の高低分布が小さくなり、例えば緑化管理用クローラ式走行車両であるトラックローダーへの装着を容易に行うことができ、走行時の走行車両からの脱落が防止される。さらに、弾性履帯1が装着されたクローラ式走行車両は、動力ロスによる燃費の悪化の防止が期待できる。
図5は他の弾性履帯1Bを接地側から見た図、図6は図5におけるC−C矢視断面図である。
弾性履帯1Bは、大ラグ4、第1小ラグ5における第1端側ブロック54、および第2小ラグ6における第2端側ブロック63の各接地端面41B,57B,66Bの幅方向端縁近傍が、履帯本体3の端縁に向かうにつれてラグの高さを減少させる湾曲面(ラウンドショルダー)42B,58B,67Bとなっている。
図7は他の弾性履帯1Cを接地側から見た図、図8は図7におけるD−D矢視断面図である。
弾性履帯1Cにおいてその構造等が弾性履帯1におけるものと略同一の構成を有するものは説明を省略し、図7および図8において弾性履帯1における符合と同一の符合を付す。
体11および1対の突起部12,12からなる。
弾性履帯1Cにおける芯金2は、弾性履帯1における芯金2の翼部13Cの外周側表面の凸状の曲面14,14に換えて、芯金2の幅方向両側の端の一定の部分が、端縁に向かうに伴い翼部13Cの厚みが一定の割合で減少する平面14Cとなっている。この平面14Cとされる範囲W1は、翼部13Cの幅W2の5分の1以上2分の1以下が好ましい(図8参照)。
第1小ラグ5Cは、幅方向中央側から端側に向けて順に並ぶ、第1中央側ブロック52C、第1中ブロック53Cおよび第1端側ブロック54Cで形成される。第1中央側ブロック52C、第1中ブロック53Cおよび第1端側ブロック54Cは、1つのラグを幅方向に並ぶ3つのブロックに分割したものである。
さて、弾性履帯1Cにおいては、弾性履帯1と同様に、芯金2は、翼部13Cの幅方向側面131,131がいずれも、大ラグ4C、第1小ラグ5Cまたは第2小ラグ6Cのいずれかに、周方向において重なるように履帯本体3に埋め込まれている。
弾性履帯1Cは、周方向に交互に配される大ラグ4Cおよび第1小ラグ5C、第2小ラグ6Cにより周方向における剛性の高低分布が小さくなり、クローラ式走行車両への装着
を容易に行うことができ、かつ走行時の走行車両からの脱落が防止される。また、弾性履帯1が装着されたクローラ式走行車両は、動力ロスによる燃費の悪化が防止される。
また、弾性履帯1Cは、芯金2の幅方向端部の外周側表面が、その側面131,131に向けて傾斜する平面14C,14Cとなっていることにより、抗張体7との間Mdのゴムの厚みが増加し、この部分の歪みが緩和されてラグの根元におけるクラックの発生が防止される。
また、弾性履帯1において、大ラグ4および小ラグ5,6のそれぞれの接地端面41,57,64の幅方向外方端縁68,69,70を、図1に示されるように周方向に一線に並べるのではなく、大ラグ4の接地端面41の幅方向外方端縁68と、小ラグ5,6の接地端面57,64のいずれかまたは両方の幅方向外方端縁69,70とが、幅方向において異なる位置となるように構成してもよい。
転輪走行帯16の外周側には大ラグ4,4Cおよび小ラグ5,6,5C,6Cが左右配置されるので、安定した踏面を有し、落ち込むことなく(上下しない)転輪がスムーズに走行する。また、ラグの出入りがあること、大きなラグ間を有することで、軟弱路でこの部分の土壌剪断力が作用し、トラクションが向上する。
2 芯金
3 履帯本体
4,4C 大ラグ
5,5C 小ラグ(第1小ラグ)
6,6C 小ラグ(第2小ラグ)
13,13C 翼部
14 曲面(凸状の曲面)
14C 平面
15 係合孔
17,17C ((第1)小ラグと大ラグとを隔てる)溝
18,18C ((第2)小ラグと大ラグとを隔てる)溝
41,41B,41C (大ラグの)接地端面
42B (大ラグの接地端面の)湾曲面
51,51C 小ラグ同士を隔てる溝(小ラグ溝)
52,52C ブロック(第1中央側ブロック)
53,53C ブロック(第1中ブロック)
54,54C ブロック(第1端側ブロック)
58B (小ラグの接地端面の)湾曲面
61,61C ブロック(第2中央側ブロック)
62,62C ブロック(第2中ブロック)
63,63C ブロック(第2端側ブロック)
67B (小ラグの接地端面の)湾曲面
68,68C 大ラグの接地端面における幅方向の外方の端縁(幅方向外方端縁)
69,69C 小ラグの接地端面における幅方向の外方の端縁(第1端側ブロックの接地端面の幅方向外方端縁)
70,70C 小ラグの接地端面における幅方向の外方の端縁(第2端側ブロックの接地端面の幅方向外方端縁)
131 (翼部の幅方向)側面
E1 (小ラグ同士を隔てる)溝の深さ
E2 溝の深さ
Claims (5)
- ゴムにより無端帯状に形成されクローラ式走行車両の駆動輪に係合される係合孔が周方向に略等間隔に複数受けられた履帯本体と、
その長手方向両側にそれぞれ板状の翼部を備え前記履帯本体の周方向に間隔を有して前記履帯本体に埋め込まれた複数の芯金と、
前記履帯本体の外周側の表面から突出する複数種類のラグと、で形成され、
前記複数種類のラグは、少なくとも、
前記履帯本体についての幅方向における前記係合孔の横近傍から前記幅方向の端に向けて分断されずに延びた接地端面を有する大ラグと、
いずれも前記係合孔の前記幅方向における横近傍から前記幅方向の端に向けて並ぶ複数のブロックで形成され前記周方向に隣り合う一対の小ラグと、を含み、
前記大ラグおよび前記一対の小ラグは、
前記係合孔を挟んで幅方向の互いに異なる一方に、かつ前記幅方向の両側において前記周方向に交互に配されており、
前記芯金は、
前記翼部における幅方向両側面がいずれも前記大ラグ、前記一対の小ラグのいずれかに前記周方向において重なるように前記履帯本体内に埋め込まれている
ことを特徴とする弾性履帯。 - 前記大ラグと前記一対の小ラグとを隔てる溝の深さが、前記一対の小ラグ同士を隔てる溝よりも浅い
請求項1に記載の弾性履帯。 - 前記芯金の翼部の前記外周側表面における前記翼部の幅方向両側の端近傍が、
前記端に向かうに伴い前記翼部の厚みが減少する曲面または平面となっている
請求項1または請求項2に記載の弾性履帯。 - 前記大ラグと前記一対の小ラグのいずれも、
その接地端面が前記幅方向の端において前記幅方向の端縁に向かうにつれてラグの高さを減少させる湾曲面となっている
請求項1に記載の弾性履帯。 - 前記大ラグおよび前記一対の小ラグは、
前記大ラグの接地端面における前記幅方向の外方の端縁と前記一対の小ラグの一方または両方の接地端面における前記幅方向の外方の端縁とが、前記幅方向において異なる位置となるように形成されている
請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の弾性履帯。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008297053A JP5349017B2 (ja) | 2008-11-20 | 2008-11-20 | 弾性履帯 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008297053A JP5349017B2 (ja) | 2008-11-20 | 2008-11-20 | 弾性履帯 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010120548A JP2010120548A (ja) | 2010-06-03 |
JP5349017B2 true JP5349017B2 (ja) | 2013-11-20 |
Family
ID=42322269
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008297053A Expired - Fee Related JP5349017B2 (ja) | 2008-11-20 | 2008-11-20 | 弾性履帯 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5349017B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101788659B1 (ko) * | 2015-07-16 | 2017-11-15 | 동일고무벨트주식회사 | 러버트랙 |
JP6958299B2 (ja) * | 2017-11-29 | 2021-11-02 | 住友ゴム工業株式会社 | ゴムクローラ及びクローラ走行体 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6010946Y2 (ja) * | 1981-05-25 | 1985-04-12 | 株式会社ブリヂストン | ゴムクロ−ラ |
JPS6012787Y2 (ja) * | 1981-05-28 | 1985-04-24 | 株式会社ブリヂストン | 弾性無限軌道帯 |
JP2768683B2 (ja) * | 1988-03-10 | 1998-06-25 | オーツタイヤ株式会社 | 弾性履帯 |
JPH10100955A (ja) * | 1996-09-27 | 1998-04-21 | Komatsu Ltd | ゴム履帯のラグパターン |
JP4860450B2 (ja) * | 2006-12-14 | 2012-01-25 | 住友ゴム工業株式会社 | 弾性履帯用芯金および弾性履帯 |
JP2008120388A (ja) * | 2008-02-12 | 2008-05-29 | Bridgestone Corp | クローラの構造 |
-
2008
- 2008-11-20 JP JP2008297053A patent/JP5349017B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010120548A (ja) | 2010-06-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1386831B1 (en) | Elastic endless crawler | |
EP0895924B1 (en) | Rubber crawler track | |
JP5933783B2 (ja) | ゴムクローラ | |
CN102481961B (zh) | 橡胶履带 | |
JP5319249B2 (ja) | 弾性履帯 | |
JP5349017B2 (ja) | 弾性履帯 | |
US20190376253A1 (en) | Chain Cutter for Excavating Rock/Soil and Its Application | |
WO2010122929A1 (ja) | ゴムクローラ | |
JP4142932B2 (ja) | 弾性クローラ | |
JP5348992B2 (ja) | 弾性履帯 | |
JP5554744B2 (ja) | ゴムクローラ | |
JP4471456B2 (ja) | 弾性クローラ及び弾性クローラ用芯体 | |
JP2006321293A (ja) | 弾性クローラ | |
JP2000177658A (ja) | 弾性クローラ | |
JP4549138B2 (ja) | 弾性クローラ | |
JP2578638Y2 (ja) | ゴム履帯のラグパターン | |
KR100970560B1 (ko) | 러그패턴의 중하중용 공기입 래디얼 타이어 | |
JP5571319B2 (ja) | 弾性クローラ | |
US20230051293A1 (en) | Tread of a vehicle track | |
JP2008230350A (ja) | 弾性クローラ | |
JP5227813B2 (ja) | 弾性クローラ | |
JPH0829725B2 (ja) | ゴム履帯 | |
JP3907788B2 (ja) | ゴムクロ−ラ | |
CN113247129A (zh) | 一种适用于沙地行驶车辆的履带板 | |
US20080115869A1 (en) | Tread Pattern Which Provides Improved Traction with Reduced Vibration Generation |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110908 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130122 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130129 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130318 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130730 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130820 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5349017 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |