JP6457779B2 - 断熱部材及びこれを用いた熱処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、断熱部材及びこれを用いた熱処理装置に関する。
従来から、複数のウエハを所定のウエハ保持具に積載し、反応管内に収容して反応管の周囲から発熱体で加熱して熱処理を行う熱処理装置において、ウエハ保持具の下方に設けた保温筒に用いられる断熱用の構造体を、発砲ガラス体のように多数の微小空間を内部に有し、且つそれ自体は硬質な薄膜石英ガラスが網目状に縦横に張りめぐらされている石英ガラス体で形成した技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。これにより、構造体は、保温性と断熱性を有するとともに、網目状の石英ガラス薄膜がリブ又はかすがい様の補強材として機能し、ガラスウールを封入した場合よりも高耐圧性を有する。
また、類似の熱処理装置において、発熱体の周囲に気密な空間を形成し、この空間内に少なくとも1枚の熱輻射板を設け、昇温時にこの空間を減圧し、輻射効果を高めて発熱体から反応管方向へ向かう熱輻射量を大きくするようにした技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開昭64−47020号公報 特開平7−283160号公報
しかしながら、上述の特許文献1に記載の構成では、保温筒も石英で構成される場合が多く、洗浄等の際に保温筒の内面と石英ガラス体がこすれて保温筒の内面に傷が付き、熱処理中の熱膨張により保温筒が割れてしまう場合があるという問題があった。
また、特許文献2に記載の構成では、熱輻射板を収納している空間の外装体に真空ポンプ等の排気手段を接続する構成が必要となり、装置構成が複雑化するという問題があった。
更に、現在断熱材として多用されているセラミックファイバーは、将来、REACH(Registration, Evaluation, Authorization)規則により規制を受けるおそれがあり、セラミックファイバー以外の断熱材で、熱処理装置に使用可能な断熱材を将来的に確保する必要がある。現存するヒュームドシリカSiO+(SiC、TiO等)系の断熱材は、セラミックファイバーよりも高性能であるが、粉飛散が非常に多く、クリーン度が要求される半導体製造装置では、そのまま表面に露出させて使用することができない。
そこで、本発明は、熱処理時にも破壊のおそれが無く、かつ、粉飛散が多い断熱材を使用可能にする断熱部材及びこれを用いた熱処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る断熱部材は、半導体製造装置に用いる断熱部材であって、
バルク状の断熱体と、
該断熱の外表面全面に沿った内面形状を有し、該断熱体の外表面の少なくとも3面とクリアランスを有して前記断熱を収容するケーシングと、
前記クリアランスに充填された前記断熱体よりも硬度の小さい緩衝材、のみからなる。
本発明の他の態様に係る熱処理装置は、下端が開口した筒状の処理容器と、
前記下端の前記開口を開閉可能であるとともに、基板を保持する基板保持具を載置支持可能な蓋体と、
前記処理容器の周囲に設けられた発熱体と、
前記断熱部材で構成され、前記発熱体の周囲に設けられた断熱カバー部と、を有する。
本発明によれば、断熱材のクリーン度に影響されず、種々の断熱材を使用することができる。
本発明の第1の実施形態に係る断熱部材及びこれを用いた熱処理装置の一例の概略構成図である。 本発明の第1の実施形態に係る熱処理装置について、断熱部材の構成を中心に示した図である。 本発明の第2の実施形態に係る断熱部材及び熱処理装置の一例を示した図である。 第1の構成例に係る断熱部材を示した図である。 第2の構成例に係る断熱部材を示した図である。 第3の構成例に係る断熱部材を示した図である。 第4の構成例に係る断熱部材を示した図である。 第5の構成例に係る断熱部材を示した図である。 第1の構成例に係る断熱部材の積載構造を示した図である。 第2の構成例に係る断熱部材の積載構造を示した図である。 第3の構成例に係る断熱部材の積載構造を示した図である。 第4の構成例に係る断熱部材の積載構造を示した図である。 第5の構成例に係る断熱部材の積載構造を示した図である。 第6の構成例に係る断熱部材の積載構造を示した図である。 第7の構成例に係る断熱部材の積載構造を示した図である。 第8の構成例に係る断熱部材の積載構造を示した図である。 第9の構成例に係る断熱部材の積載構造を示した図である。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態の説明を行う。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る断熱部材及びこれを用いた熱処理装置の一例の概略構成図である。なお、本明細書においては、一例として半導体装置を形成するための断熱部材及び縦型熱処理装置の例について説明する。しかしながら、本発明はこの点において限定されず、他の種々のタイプの断熱部材及びこれを用いた熱処理装置であっても良い。
図1に示すように、縦型の熱処理装置2は、長手方向が垂直である処理容器4を有する。処理容器4は、有天井の外筒6と、外筒6の内側に同心的に配置された円筒体の内筒8とを有する、2重管構造で構成される。
外筒6及び内筒8は、石英などの耐熱性材料から形成される。外筒6及び内筒8は、ステンレスなどから形成されるマニホールド10によって、その下端部が保持される。マニホールド10は、ベースプレート12に固定される。なお、マニホールド10を設けず、処理容器4全体を、例えば石英により形成する構成であっても良い。
マニホールド10の下端部の開口には、例えばステンレススチール等からなる円盤状のキャップ部14が、O−リング等のシール部材16を介して気密封止可能に取り付けられている。つまり、キャップ部14は、処理容器4の下端部の開口を開閉可能に設けられた蓋体である。また、キャップ部14の略中心部には、例えば磁性流体シール18により気密状態で回転可能な回転軸20が挿通されている。この回転軸20の下端は回転機構22に接続されており、回転軸20の上端は、例えばステンレススチールよりなるテーブル24が固定されている。
テーブル24上には、例えば石英製の保温筒26が設置されている。また、保温筒26上には、支持具として例えば石英製のウエハボート28が載置される。ウエハボート28は、ウエハWを載置保持可能な保持部材である。
ウエハボート28には、例えば50〜150枚の基板としての半導体ウエハWが、所定の間隔、例えば10mm程度のピッチで収容される。ウエハボート28、保温筒26、テーブル24及びキャップ部14は、例えばボートエレベータである昇降機構30により、処理容器4内に一体となってロード、アンロードされる。
このように、キャップ部14には、磁気流体シール18、回転軸20、テーブル24及び保温筒26が設けられ、これらを介してウエハボート28を載置支持することができる。
マニホールド10の下部には、処理容器4内に処理ガスを導入するための、ガス導入手段32が設けられる。ガス導入手段32は、マニホールド10を気密に貫通するように設けられたガスノズル34を有する。
なお、図1では、ガス導入手段32が1つ設置される構成を示したが、本発明はこの点において限定されない。使用するガス種の数などに依存して、複数のガス導入手段32を有する熱処理装置であっても良い。また、ガスノズル34から処理容器4へと導入されるガスは、図示しない流量制御機構により、流量制御される。
マニホールド10の上部には、ガス出口36が設けられており、ガス出口36には排気系38が連結される。排気系38は、ガス出口36に接続された排気通路40と、排気通路40の途中に順次接続された圧力調整弁42及び真空ポンプ44とを含む。排気系38により、処理容器4内の雰囲気を圧力調整しながら排気することができる。
処理容器4の外周側には、処理容器4を囲むようにしてウエハWなどの基板を加熱するヒータエレメント48が設けられる。ヒータエレメント48は、処理容器4及び処理容器4内のウエハWを加熱するための加熱手段であり、発熱体から構成される。ヒータエレメント48は、処理容器4及びウエハWを加熱できれば、種々の手段から構成されてよいが、例えば、抵抗発熱線から構成されてもよい。ヒータエレメント48が抵抗発熱線で構成されている場合、ヒータエレメント48に電流を流すことにより、ヒータエレメント48が発熱し、処理容器4及び内部のウエハWを加熱することができる。
ヒータエレメント48の外周側には、断熱部材50が設けられる。断熱部材50は、熱処理装置2の全体を断熱しつつカバーしているので、断熱カバー部と呼んでもよい。断熱部材50は、ケーシング51と、断熱体52とを備える。ケーシング51は、断熱体52を収容するための筐体であり、断熱体52から粉飛散があった場合であっても、飛散した粉がケーシング51の外部にまで飛散することを防ぐ。この意味で、ケーシング51は、断熱体52のカバー体と捉えてもよい。ケーシング51は、例えば、石英から構成される。
ケーシング51は、断熱体52の周囲全体を覆い、断熱体52からの飛散物の流出を防ぐように構成されている。かかる構成を有するため、断熱体52に用いる断熱材としては、粉飛散の少ないセラミックファイバーのみならず、粉飛散が多いヒュームドシリカ系の断熱材も使用することができる。ヒュームドシリカ系の断熱材は、主成分がシリカ(SiO)であり、添加物として炭化ケイ素(SiC)や酸化チタン(TiO)等が加えられた断熱材であり、従来から熱処理装置2に用いられているセラミックファイバーよりも高い断熱性能を有するため、本実施形態に係る断熱部材50を、従来の断熱材よりも高性能に構成することができる。よって、ヒュームドシリカ系の断熱材の成分は、SiO+(SiC+TiO等)となる。
断熱体52は、バルク状の形状を有して構成される。これにより、断熱材52の厚さ及び体積を十分に確保でき、断熱能力を高めることができる。また、詳細は後述するが、バルク状の断熱体52の表面の少なくとも一部は、ケーシング51の内面と所定のクリアランスCを有して構成される。これにより、バルク状の断熱体52の熱膨張がある程度あったとしても、ケーシング51の内面へ強い押圧力が印加されるのを防ぐことができ、ケーシング51の破損を防止することができる。なお、これらの断熱部材50の詳細な構造は後述する。
図1に示すように、ヒータエレメント48は、断熱部材50のケーシング51の内周面上に、螺旋状に巻回して配置されてもよい。図1において、ヒータエレメント48は、断熱層50の内周側に、側面の軸方向全体に亘って巻回して設けられている。なお、ヒータエレメント48は、実際には、断熱部材50のケーシング51の内周面に設けられた保持構造により保持されて設けられるが、図1では、そのような詳細の構成は省略してある。
また、ヒータエレメント48は、軸方向において、複数のゾーン(例えば4つのゾーン)に分割されて構成されてもよい。例えば、各々のゾーン毎に断熱部材50に設けられる図示しない熱電対により検出した温度に基づいて、図示しない制御部により、各ゾーン毎に独立して個別に温度制御できる構成とされてもよい。
次に、図2を用いて、本発明の断熱部材50の構成をより詳細に説明する。図2は、本発明の第1の実施形態に係る断熱部材50及び熱処理装置2について、断熱部材50の構成を中心に示した図である。よって、熱処理装置2のその他の構成要素については、省略してある。また、図1と同様の構成要素には、同一の参照符号を付してその説明を省略する。
図2に示されるように、処理容器4の周囲にはヒータエレメント48が設けられ、更にヒータエレメント48の周囲を囲むように断熱部材50が設けられている。断熱部材50は、バルク状の断熱体52が、表面の少なくとも一部に所定のクリアランスCを有してケーシング51内に収容された構成を有する。なお、図2では断熱部材50の全体的概略構成を示し、この点は別の例を用いて後述する。ケーシング50には、例えば、石英が用いられる。断熱体2には、高性能断熱材として知られるヒュームドシリカ系の断熱材を用いてもよいし、セラミックファイバー等の一般的な断熱材を用いてもよい。断熱部材50は、筒状の側面をなすヒータエレメント40をやはり筒状に覆うだけでなく、上面も連続的に覆うように構成される。かかる構成により、筒状の処理容器4及びヒータエレメント48の双方の側面及び上面を含む全体を断熱部材50で覆い、熱処理装置2の全体の断熱カバー部として機能することができる。
また、ヒータエレメント48の下端の更に下方には、やはり円筒形状の断熱部材53が必要に応じて設けられる。図2において、キャップ部14上の周縁部であって、ヒータエレメント48と対応する位置に、円筒形の断熱部材53が設けられている。断熱部材53は、ケーシング54と、断熱体55を有し、ケーシング54内に断熱体55が収容されている点は、断熱部材50と同様である。断熱部材53は、形状が完全な筒状である点、大きさが断熱部材50よりも小さい点、及び配置位置がヒータエレメント48の側面でなく下方である点で、断熱部材50と異なっている。このように、ヒータエレメント48の下端より更に下方に断熱部材53を設け、ヒータエレメント48を下方から囲み、処理容器4及びヒータエレメント48の下端から熱が逃げないように構成してもよい。なお、ケーシング54及び断熱体55の材料は、断熱部材50と同様であるので、その説明を省略する。
また、図2において、断熱部材56が、キャップ部14の中央部上であって、処理容器4の下部に設けられている。また、断熱部材56は、図1において、保温筒26のあった箇所に設けられている。つまり、断熱部材56は、保温筒26として設けられ、熱処理中に処理容器4の下方から熱が逃げるのを防止し、処理容器4内を保温するために設けられる。断熱部材56は、ケーシング57内に断熱体58が収容されて設けられている点は、断熱部材50、53と同様であるが、形状が円柱形状である点で、断熱部材50、53と異なっている。このように、断熱部材50、53、56は、用途、配置位置、役割に応じて、種々の形状及び大きさに構成することができる。いずれの場合であっても、断熱体52、54、58としては、ヒュームドシリカ系の高性能断熱材を含む種々の断熱材をクリーン度に拘わらず用いることができ、高性能の断熱力を発揮させることが可能である。
このように、第1の実施形態に係る断熱部材50、53、56及び熱処理装置2によれば、少なくとも処理容器4及びヒータエレメント48の側面及び上面を覆う断熱部材50と、必要に応じてヒータエレメント48の下端の下方に設けられた断熱部材53と、やはり必要に応じて処理容器4の下部であって、ウエハボード28(図1参照)の下端の更に下方に設けられた断熱部材56とでヒータエレメント48の周囲を覆うことにより、ウエハボート28に保持されたウエハWを汚染すること無くヒータエレメント48から発生する熱の断熱効率及び保温効率を高め、高効率でクリーンな熱処理を行うことができる。
図3は、本発明の第2の実施形態に係る断熱部材及び熱処理装置の一例を示した図である。図3に示すように、第2の実施形態に係る熱処理装置3は、複数の分割された断熱部材60、63からなる断熱カバー部70を有する点で、第1の実施形態に係る熱処理装置2と異なっている。このように、熱処理装置3の側面及び上面全体を覆う断熱カバー部70を、複数の分割された断熱部材60、63から構成してもよい。断熱部材60は円筒形状を有し、ケーシング61と、断熱体62とを備える。ケーシング61内に断熱体62が収容された構造を有する点は、今まで説明した断熱部材50、53、56と同様である。断熱部材60は、各々が処理容器4及びヒータエレメント48の側面の一部を覆うことができる径及び高さに構成され、複数の断熱部材60を積み重ねることにより、処理容器4及びヒータエレメント48の側面全体を覆う。図3においては、4個の断熱部材60が積み重ねられている。なお、図3においては、4個の断熱部材60は総て同じ高さに構成された例が示されているが、積み重ねることにより処理容器4及びヒータエレメント48の側面全体を覆うことができれば、個々の断熱部材60は、必ずしも同じ高さに構成されていなくてもよい。但し、上下に積み重ねた断熱部材60の接触面が同一面であることが好ましいので、断熱部材60のケーシング61の内周面及び外周面の径の大きさは、同一であることが好ましい。
断熱部材63は、処理容器4及びヒータエレメント48の上面を上から覆うことができるように、円盤形状に形成される。円筒形状の断熱部材60が積み重ねられて全体で処理容器4及びヒータエレメント48を覆う断熱カバー部70の側面を構成したときに、上の方は大きな穴が開いた状態であるので、かかる穴を塞いで上から蓋をするべく、円盤形状の断熱部材63が最上部の断熱部材60の上端面上に設けられ、断熱カバー部70の上面又は天井面を構成する。断熱部材63も、ケーシング64内に断熱体65が収容された構造を有する点で、今まで説明した断熱部材50、53、56、60と同様の構成を有する。
また、第2の実施形態に係る熱処理装置3においても、第1の実施形態に係る熱処理装置2と同様に、必要に応じて、ヒータエレメント48の下端より更に下方のキャップ部14上に設けられた円筒形状の断熱部材53、処理容器4の下部であって、ウエハボート28(図1参照)の下端より更に下方のキャップ部14上に設けられた円柱形状の断熱部材56を設けてもよい。断熱部材53、56は、第1の実施形態に係る熱処理装置2の断熱部材53、56と同様であるので、同一の参照符号を付してその説明を省略する。また、熱処理装置3の他の構成要素についても、第1の実施形態に係る熱処理装置2と同様であるので、図1、2と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
次に、第2の実施形態に係る熱処理装置3で用いた断熱部材60の種々の構成例について詳細に説明する。
図4は、第1の構成例に係る断熱部材60を示した図である。断熱部材60は、ケーシング61内に断熱体62を収容して構成されるが、断熱体62の表面の少なくとも一部とケーシング61の内面とは、所定のクリアランスCを有して構成される。つまり、ケーシング61は、断熱体62の表面の全面に接触するのではなく、断熱体62の表面と所定の間隔を有して断熱体62を収容する。理想的には、断熱体62の表面の全面に対して、ケーシング61の内面はクリアランスCを有することが好ましいが、断熱体62をケーシング61内に載置した場合、載置面(底面)において断熱体62とケーシング61とは接触するので、断熱体62の載置面以外の側面及び上面において、ケーシング61との間のクリアランスCを確保する構成としてもよい。また、クリアランスCは、断熱体62の熱膨張係数と熱処理時の温度等を考慮し、ケーシング61に限界以上の荷重が加わらない程度に設けてあればよい。よって、スペースに余裕の無い場合には、更にクリアランスCを設ける面を減少させたり、クリアランスCの大きさを最小限としたりする構成としてもよい。
なお、ケーシング61の材料は、用途に応じて選択することができ、半導体製造装置に用いる場合には、例えば石英で構成することが好ましい点は、今までの説明と同様である。また、断熱体52も、粉飛散の大小等に拘わらず、高性能ヒュームドシリカ系断熱材、アルミナファイバーの他、従来から多用されているセラミックファイバー等も使用可能である。また、ケーシング61及び断熱体62の形状も、両者のクリアランスCを確保できる限り、用途に応じて種々の形状とすることができる。
図5は、第2の構成例に係る断熱部材600を示した図である。第2の構成例に係る断熱部材600は、ケーシング61内に所定のクリアランスを有して断熱体62が収容されている点は第1の構成例に係る断熱部材60と同様であるが、クリアランス内に緩衝材としてブランケット66が設けられている点で、第1の構成例に係る断熱部材60と異なっている。このように、断熱体62とケーシング61との間に、ブランケット66を設けるようにしてもよい。ブランケット66を設けることにより、熱処理時の断熱体62の熱膨張変形による圧力をより確実に吸収できるとともに、断熱体62をケーシング61内で安定して保持することができる。つまり、断熱体62とケーシング61内に隙間が存在せず、かつ、振動に対しても吸収力の高いブランケット66が配置されているので、搬送時にも断熱材62がケーシング61内で動くことを防止でき、断熱部材600の安定した搬送が可能となる。
なお、ブランケット66は、断熱体62及びケーシング61よりも硬度が柔らかく、緩衝材として機能できれば種々の材料から構成されてよいが、例えば、セラミックファイバー系のブランケットを用いてもよい。セラミックス製ブランケットは、綿のような状態であり、硬度が低い状態であるので、緩衝材としても好適に用いることができる。その他、断熱体62及びケーシング61よりも硬度が小さく、熱膨張係数があまり大きくない材料であれば、種々の材料をブランケット66として使用することが可能である。
図6は、第3の構成例に係る断熱部材601を示した図である。第3の構成例に係る断熱部材601は、ケーシング611が、箱体611aと蓋体611bから構成され、箱体611a内に断熱体620を収容してから、蓋体611bを箱体611aに封止部611cにおいて溶接接合し、内部の空間を封止した構成を有する。溶接接合の際、接合箇所となる封止部611cは高熱となるため、封止部611c付近の断熱材622の耐熱性が低いと、封止部611c近傍の断熱材622が熱により劣化するおそれがある。そこで、第3の構成例に係る断熱部材601においては、封止部611c付近の断熱材622に、断熱体620の大半を占める断熱体621よりも耐熱性の高い断熱材622を用いる構成としている。耐熱性の高い断熱材622は、封止部611c付近に設けられるため、例えば、図6に示す断熱部材611が円筒形状の断面の片側である場合には、内周面側上端と外周面側上端に耐熱性の高い断熱材622が用いられることになる。この場合には、耐熱性の高い断熱材622は、円筒形状の内周面と外周面に沿った環状の形状に構成されることになる。
なお、断熱体621と断熱材622は、断熱材622の耐熱性が断熱体621より高ければ、用途に応じて種々の組み合わせとすることができる。例えば、断熱体620の大半を占める断熱体621をヒュームドシリカ系高性能断熱材で構成し、耐熱性の高い断熱材622をアルミナセラミックで構成してもよい。
なお、封止部611cの封止の際、ケーシング611内を減圧して封止し、断熱性能を高めるようにしてもよい。また、断熱体620とケーシング611の内面との間のクリアランスCに、図5に示したように、緩衝材からなるブランケット66を充填してもよい。
図7は、第4の構成例に係る断熱部材602を示した図である。第4の構成例に係る断熱部材は、複数の分割されたバルク状の断熱体623aとの間に、リフレクター67が挿入されて断熱体623が構成され、これがケーシング61に収容された構成を有する。つまり、複数の断熱体623aの間にリフレクター67が挟まれて一体となり、断熱体623が構成されている。リフレクター67は、光を反射して遮光する遮光機能を有する反射板であり、遮光により断熱体623の断熱性能を向上させる役割を果たす。リフレクター67は、遮光機能を有すれば種々の反射材料から構成されてよいが、例えば、Au、Ag、Al、SiC、TiO等から構成されてもよい。
また、図7においては、3個のバルク状の断熱体623aの各間に、リフレクター67が各々挿入され、3個の断熱体623aと2枚のリフレクター67から断熱体623が構成されている例が挙げられているが、2個以上の断熱体623aと1枚以上のリフレクター67を有すれば、種々の断熱体623aとレフレクター67の組み合わせで断熱体623を構成することができる。また、クリアランスCの箇所に、ブランケット66を充填してもよい点は、他の構成例と同様である。更に、ケーシング61を真空封止して構成してもよい点は、図6の第3の構成例と同様である。
更に、図7においては、リフレクター67を断熱体623aで挟む構成として断熱部材602に遮光機能を持たせる構成としているが、ケーシング61や断熱材623aの表面にAu、Ag、Al、SiC、TiO等の反射材料を直接溶射して反射層をコーティングし、断熱部材602に遮光機能を持たせる構成としてもよい。
図8は、第5の構成例に係る断熱部材603を示した図である。第5の構成例に係る断熱部材603は、ケーシング612が箱体612aと蓋体612bからなり、箱体612aと蓋体612bとが、嵌め込み等の係合又は嵌合等により、断熱体62を取り外し可能に収容している点で、図6の第3の構成例と異なっている。例えば、処理容器4と反対側の最も外側の部分等のように、高い気密性が必ずしも必要無い箇所では、完全封止を行わずに、係合によりケーシング612による断熱体62の囲みを終了してもよい。断熱部材603の設置、取り外し等を容易に行うことが可能となる。なお、かかる構成を採用する場合、例えば、箱体612aは、半導体製造プロセスで用いられる石英で構成するが、蓋体612bはステンレス等の石英以外の材料を用いるようにしてもよい。更に、使用用途に合わせて、蓋体612bを取り外し、断熱体62の一部のみを囲ったり、開放した構造にしたりしてもよい。更に、クリアランスCの部分に、ブランケット66を充填して構成してもよい。
このように、第2の実施形態に係る熱処理装置3の断熱部材60は、用途に応じて種々の構成とすることができる。
また、図4〜8で説明した第1〜第5の構成例に係る断熱部材60、600〜603は、第1の実施形態に係る熱処理装置に用いられている一体型の断熱部材50と、処理容器4及びヒータエレメント48の下方に設けられた断熱部材53、56にも同様に適用可能である。
次に、図9〜14を用いて、第2の実施形態に係る断熱部材60の積載構造の種々の構成例について説明する。図9〜14は、第2の実施形態に係る分割型の断熱部材の種々の積載構成例を示した図である。
図9は、第1の構成例に係る断熱部材6000、6001の積載構造を示した図である。図9において、上段の断熱部材6000は、外側に下方に突出した突出部6000aを有し、下段の断熱部材6001は、内側に上方に突出した突出部6001aを有する。そして、突出部6000a、6001a同士が係合し、段違いの構造で下段の断熱部材6001の上に上段の断熱部材6000が積載された構造となっている。かかる段違い構造により、断熱部材6000、6001の境界面からの熱漏れを抑制することができる。つまり、断熱部材6000、6001同士の境界面が直線的でなくなり、熱の流出経路が長くかつ複雑になるため、熱漏れを効果的に抑制することができる。なお、断熱部材6000、6001内には、ケーシング6002内に断熱体6003がクリアランスCを有して収容されている。また、クリアランスCにブランケット66が充填されてもよい点は、図5と同様である。
図10は、第2の構成例に係る断熱部材6004、6005の積載構造を示した図である。第2の構成例に係る断熱部材6004、6005は、外形的には第1の構成例に係る断熱部材6000、6001と同一の形状を有する。よって、上段の断熱部材6004は、外側に下方に突出した突出部6004aを有し、下段の断熱部材6005は、内側に上方に突出した突出部6005aを有する。そして、突出部6004a、6005a同士が係合し、段違いの構造で下段の断熱部材6005の上に上段の断熱部材6004が積載された構造となっている点で、第1の構成例に係る断熱部材6000、6001と共通する。第2の構成例に係る断熱部材6004、6005は、内部にリフレクター6007を備える点で、第1の構成例に係る断熱部材6000、6001と異なっている。なお、リフレクター6007の両面を、断熱材6006が挟んで支持してよい点は、図7で説明した通りである。第2の構成例に係る断熱部材6004、6005によれば、第1の構成例に係る断熱部材6000、6001と同様に、段違い構造により、断熱部材6004、6005の境界面からの熱漏れを抑制することができるとともに、リフレクター5104による遮光で更に断熱機能を高めることができる。
図11は、第3の構成例に係る断熱部材6008、6009の構造を示した図である。第3の構成例に係る断熱部材6008、6009は、形状的及び構造的には第1の構成例に係る断熱部材6000、6001と同様の形状及び構造を有する。よって、上段の断熱部材6008は、外側に下方に突出した突出部6008aを有し、下段の断熱部材6009は、内側に上方に突出した突出部6009aを有する。そして、突出部6008a、6009a同士が係合し、段違いの構造で下段の断熱部材6009の上に上段の断熱部材6009が積載された構造となっている点で、第1及び第2の構成例に係る断熱部材6000、6001と共通する。第3の構成例に係る断熱部材6008、6009は、各々の外周面が、係合面も含めて総てケーシング6010で覆われている点で、係合面のケーシングが共通している第1の構成例に係る断熱部材6000、6001と異なっている。なお、ケーシング6010の内部には、断熱体6011がケーシング6010の内周面とクリアランスCを有して収容されている。
図11(a)は、第3の構成例に係る断熱部材6008、6009の個々の構造を示した図であり、図11(b)は、第3の構成例に係る断熱部材6008、6009の積載構造を示した図である。図11(a)に示されるように、個々の断熱部材6008、6009は完全に独立している。図11(b)に示されるように、断熱部材6008、6009を積載した場合には、両者の境界面が二重のケーシング5108構造となる。このように、個々の断熱部材6008、6009を完全にブロック化して独立させ、積載させて組み立てる方式としてもよい。作用効果は、第1の構成例と同様であるので、その説明を省略する。
図12は、第4の構成例に係る断熱ユニット6010の構造を示した図である。第4の構成例に係る断熱ユニット6010は、内部の断熱材6011、6012の形状としては、第1の構成例に係る断熱ユニット6000、6001と同様の形状を有する。よって、上段の断熱材6011は、外側に下方に突出した突出部6011aを有し、下段の断熱材6012は、内側に上方に突出した突出部6012aを有する。そして、突出部6011a、6012a同士が係合し、段違いの構造で下段の断熱ユニット6012の上に上段の断熱ユニット6011が積載された構造となっている点で、第1の構成例に係る断熱ユニット6000、6001と共通する。第4の構成例に係る断熱ユニット6010は、ケーシング6013が1個であり、これが積層構造の断熱材6011、6012の双方を共通に1個のブロックとして覆っている点で、第1の構成例に係る断熱ユニット6000、6001と異なっている。このように、ケーシング6013の強度が十分強ければ、1つのケーシング6013で複数の積層構造の断熱材6011、6012を収容してもよい。この場合、収容する断熱材6011、6012の数は、2個に限らず、更に多数個であってもよい。
図13は、第5の構成例に係る断熱部材6014、6015の積載構造を示した図である。図13において、上段の断熱部材6014は、中央部に下方に突出した凸部6014aを有し、下段の断熱部材6014は、対応する中央部に下方に窪んだ凹部6015aを有する。そして、凸部6014aと凹部6015a同士が係合し、段違いの構造で下段の断熱部材6015の上に上段の断熱部材6014が積載された構造となっている。かかる段違い構造により、断熱部材6014、6015の境界面からの熱漏れを抑制することができる。つまり、断熱部材6014、6015同士の境界が直線的でなくなり、熱の流出経路が長くかつ複雑になるため、熱漏れを効果的に抑制することができる。
なお、第5の構成例に係る断熱部材6014、6015において、ケーシング、断熱体及びクリアランス等の構成及び材料は、今までの説明と同様であるので、その説明を省略する。また、第5の構成例に係る断熱部材6014、6015においても、第1の構成例に係る断熱部材6000、6001を変形した第2〜第4の構成例に係る断熱部材6004、6005、6008、6009、6010のような変形が可能である。内部構造、変形例の種々の態様については、以後の構成例においても同様であるので、以後の構成例では、その説明を省略し、積層構造についてのみ説明する。
図14は、第6の構成例に係る断熱部材6016、6017の積載構造を示した図である。図11において、上段の断熱部材6016は、内側に下方に突出した傾斜部6016aを有し、下段の断熱部材6017は、外側に上方に突出した傾斜部6017aを有する。そして、傾斜部6016a、6017a同士が互いの斜面で係合し、傾斜構造で下段の断熱部材6017の上に上段の断熱部材6016が積載された構造となっている。かかる傾斜構造により、断熱部材6016、6017の境界面からの熱漏れを抑制することができる。つまり、断熱部材6016、6017同士の境界面が水平面でなくなり、熱の流出経路が長くなるとともに、水平面と交わる面になるため、熱漏れを効果的に抑制することができる。
図15は、第7の構成例に係る断熱部材6018、6019の積載構造を示した図である。図15において、上段の断熱部材6018は、内側に下方に突出した突出部6018aを有し、下段の断熱部材6019は、対応する内側に上方に突出した突出部6019aを有する。そして、突出部6018a、6019a同士が接触するとともに、形成された外側の隙間に挿入部材6020が挿入され、挿入部材6020による段違いの構造を有しつつ、下段の断熱部材6019の上に上段の断熱部材6018が積載された構造となっている。かかる挿入部材6020により形成された段違い構造により、断熱部材6018、6019の境界面からの熱漏れを抑制することができる。つまり、断熱部材6018、6019同士の境界面を遮るように挿入部材6020が挿入され、熱の流出経路が長くかつ複雑になるため、熱漏れを効果的に抑制することができる。
図16は、第8の構成例に係る断熱部材6021、6022の積載構造を示した図である。図16において、上段の断熱部材6021は、内側及び外側の双方に下方に突出した突出部6021aを有し、下段の断熱部材6022は、対応する内側及び外側の双方に上方に突出した突出部6022aを有する。そして、突出部6021a、6022a同士が接触するとともに、形成された中央の隙間に挿入部材6023が挿入され、挿入部材6023による段違いの構造を有しつつ、下段の断熱部材6022の上に上段の断熱部材6021が積載された構造となっている。かかる挿入部材6023により形成された段違い構造により、断熱部材6021、6022の境界面からの熱漏れを抑制することができる。つまり、断熱部材6021、6022同士の境界面を遮るように挿入部材6023が挿入され、熱の流出経路が長くかつ複雑になるため、熱漏れを効果的に抑制することができる。
図17は、第9の構成例に係る断熱部材6024、6025の積載構造を示した図である。図17において、上段の断熱部材6024に隣接して挿入部材6026、下段の断熱部材6025に隣接して挿入部材6027が設けられ、断熱部材6024、6025同士の境界面と、挿入部材6026、6027同士の境界面の高さが異なり、段違い構造を形成している。かかる断熱部材6024、6025及び挿入部材6026、6027により形成された段違い構造により、断熱部材6026、6027の境界面からの熱漏れを抑制することができる。つまり、断熱部材6026、6027同士の境界面を遮るように挿入部材6027が設けられ、熱の流出経路が長くかつ複雑になるため、熱漏れを効果的に抑制することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳説したが、本発明は、上述した実施形態に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施形態に種々の変形及び置換を加えることができる。
2、3 熱処理装置
4 処理容器
6 外筒
8 内筒
14 キャップ部
26 保温部
28 ウエハボート
48 ヒータエレメント
50、53、56、60、63、600〜603 断熱部材
51、54、57、61、64、611、612 ケーシング
52、55、58、62、65、620、623 断熱体
C クリアランス
W ウエハ

Claims (19)

  1. 半導体製造装置に用いる断熱部材であって、
    バルク状の断熱体と、
    該断熱体の外表面全面に沿った内面形状を有し、該断熱体の外表面の少なくとも3面とクリアランスを有して前記断熱体を収容するケーシングと、
    前記クリアランスに充填された前記断熱体よりも硬度の小さい緩衝材、のみからなる断熱部材。
  2. 前記クリアランスは、前記断熱体の載置面以外の総ての表面に対して形成されている請求項1に記載の断熱部材。
  3. 前記ケーシングは、石英からなる請求項1又は2に記載の断熱部材。
  4. 前記断熱体は、ヒュームドシリカ系断熱材からなる請求項1乃至のいずれか一項に記載の断熱部材。
  5. 前記ケーシングは、溶接接合されて内部を封止する封止部を有する請求項1乃至のいずれか一項に記載の断熱部材。
  6. 前記ケーシングの内部は、減圧封止されている請求項に記載の断熱部材。
  7. 前記断熱体は、前記封止部の近傍と前記封止部以外の領域で異なる断熱材から構成され、前記封止部の近傍は前記封止部以外の領域よりも耐熱性の高い断熱材で構成された請求項又はに記載の断熱部材。
  8. 前記断熱体は、複数のバルク状の断熱片が、反射板を介して積層されて構成されている請求項1乃至のいずれか一項に記載の断熱部材。
  9. 前記ケーシングには、反射層がコーティングされている請求項に記載の断熱部材。
  10. 前記反射板及び反射層は、Au、Ag、Al、SiC又はTiOからなる請求項又はに記載の断熱部材。
  11. 前記ケーシングは、前記断熱体を取り出し可能な脱着部を有する請求項1乃至のいずれか一項に記載の断熱部材。
  12. 前記断熱体及び前記ケーシングは、内周面及び外周面を有する円筒形状部分を含む請求項1乃至11のいずれか一項に記載の断熱部材。
  13. 前記断熱体及び前記ケーシングは、円柱形状部分又は円盤形状部分を含む請求項1乃至12のいずれか一項に記載の断熱部材。
  14. 下端が開口した筒状の処理容器と、
    前記下端の前記開口を開閉可能であるとともに、基板を保持する基板保持具を載置支持可能な蓋体と、
    前記処理容器の周囲に設けられた発熱体と、
    請求項12に記載の断熱部材で構成され、前記発熱体の周囲に設けられた断熱カバー部と、を有する熱処理装置。
  15. 前記断熱カバー部は、前記内周面の径及び前記外周面の径の大きさが同じ前記円筒形状部分を有する複数の前記断熱部材を積み重ねて構成された筒状の側面部を有する請求項14に記載の熱処理装置。
  16. 前記複数の前記断熱部材の積載面には、上下で互いに係合する係合部が備えられた請求項15に記載の熱処理装置。
  17. 前記断熱カバー部は、前記筒状の側面部に蓋をする円盤形状の断熱部材を備える請求項15又は16に記載の熱処理装置。
  18. 前記蓋体の周縁部上の前記発熱体の下端と対応する位置に、円筒状の断熱部材が更に設けられた請求項14乃至17のいずれか一項に記載の熱処理装置。
  19. 前記蓋体の中央部上に、前記基板保持具を載置保持可能に保温用の断熱部材が更に設けられた請求項14乃至18のいずれか一項に記載の熱処理装置。
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