JP6438649B2 - 基板処理方法および基板処理装置 - Google Patents
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Description
特許文献2には、レジストの表面の硬化層を溶かすべく、IPAのベーパを基板の表面に供給し、その後、基板の表面にSPMを供給する手法が記載されている。
すなわち、特許文献1および2のいずれの手法によっても、硬化層を十分に破壊または溶融できず、基板の表面にレジストが残存するおそれがある。
この方法によれば、基板の表面に対する硫酸過酸化水素水混合液の供給に先立って、その基板の表面に、常温よりも高くかつ沸点未満の液温を有する液体の有機溶剤が供給される。このような液温に保たれている有機溶剤は、高い熱エネルギーを有している。また、有機溶剤が液体状であるので、有機溶剤の分子は、レジストの表面の硬化層と高い接触効率で接触する。十分な熱エネルギーを有する有機溶剤の分子が、高い接触効率で硬化層と接触するので、有機溶剤がレジストの表面の硬化層に浸透する。有機溶剤の浸透により、硬化層は変質し軟化する。
有機溶剤は、IPA、メタノール、エタノール、HFE(ハイドロフロロエーテル)およびアセトンのうちの少なくとも1つを含む。
請求項2に記載の発明は、前記有機溶剤供給工程に並行して実行され、前記基板の前記表面と反対側の裏面に温度が調節された温調流体を供給する温調流体供給工程(S3)をさらに含む、請求項1に記載の基板処理方法である。
請求項4に記載のように、前記アルカリがNH4OHを含んでいてもよい。
請求項5に記載の発明は、カーボンがアモルファス状になっているアモルファス部分を有する硬化層を含むレジストが表面に形成されている基板(W)を保持する基板保持手段(5)と、前記基板保持手段に保持されている基板の表面に、常温よりも高くかつ沸点未満の液温を有する液体の有機溶剤であって、アルカリを含む有機溶剤を供給するための有機溶剤供給手段(7)と、前記基板保持手段に保持されている基板の表面に硫酸過酸化水素水混合液を供給する硫酸過酸化水素水混合液供給手段(6)と、前記有機溶剤を、前記基板の表面の全域に連続流状に供給する有機溶剤供給工程(S3)と、前記有機溶剤供給工程が行われた後に、前記有機溶剤が除去された後の前記基板の表面の全域に硫酸過酸化水素水混合液を供給する硫酸過酸化水素水混合液供給工程(S6)とを実行する制御手段(3)とを含み、前記制御手段は、前記有機溶剤供給工程において、前記有機溶剤を前記基板の表面に供給することにより、当該有機溶剤を、前記アモルファス部分を溶解しながら前記硬化層に浸透させ、前記制御手段が、前記硫酸過酸化水素水混合液供給工程を、前記有機溶剤供給工程の前に実行させない、基板処理装置(1)である。
また、請求項6に記載のように、前記アルカリがNH 4 OHを含んでいてもよい。
図1は、本発明の一実施形態に係る基板処理装置1の模式的な平面図である。図2は、基板処理装置1に備えられたチャンバ4の内部を水平に見た模式図である。
図1に示すように、基板処理装置1は、半導体ウエハなどの円板状の基板Wを一枚ずつ処理する枚葉式の装置である。基板処理装置1は、処理液や処理ガスによって基板Wを処理する複数の処理ユニット2と、各処理ユニット2のチャンバ4に対して基板Wの搬入および搬出を行う基板搬送ロボットCRと、基板処理装置1に備えられた装置の動作やバルブの開閉などを制御する制御装置(制御手段)3とを含む。
SPMノズル14は、たとえば、連続流の状態でSPMおよびH2O2を選択的に吐出するストレートノズルであり、たとえば基板Wの上面に垂直な方向に処理液を吐出する垂直姿勢で第1のノズルアーム15に取り付けられている。第1のノズルアーム15は水平方向に延びており、スピンチャック5の周囲で鉛直方向に延びる第1の揺動軸線(図示しない)まわりに旋回可能に設けられている。なお、SPMノズル14は、吐出口よりも内方(回転軸線A1側)の位置にSPMまたはH2O2が着液するように基板Wの上面に対して傾いた吐出方向にSPMまたはH2O2が吐出される内向き姿勢で第1のノズルアーム15に保持されていてもよいし、吐出口よりも外方(回転軸線A1とは反対側)の位置にSPMまたはH2O2が着液するように基板Wの上面に対して傾いた吐出方向にSPMまたはH2O2を吐出する外向き姿勢で第1のノズルアーム15に保持されていてもよい。
硫酸配管17の途中部には、硫酸配管17を開閉するための硫酸バルブ19、硫酸流量調整バルブ20および第1のヒータ21が、SPMノズル14側からこの順に介装されている。第1のヒータ21は、H2SO4を室温よりも高い温度(70〜120℃の範囲内の一定温度。たとえば100℃)に維持する。H2SO4を加熱する第1のヒータ21は、図2に示すようなワンパス方式のヒータであってもよいし、ヒータを含む循環経路の内部にH2SO4を循環させることによりH2SO4を加熱する循環方式のヒータであってもよい。図示はしないが、硫酸流量調整バルブ20は、弁座が内部に設けられたバルブボディと、弁座を開閉する弁体と、開位置と閉位置との間で弁体を移動させるアクチュエータとを含む。他の流量調整バルブについても同様である。
なお、有機溶剤配管28における有機溶剤流量調整バルブ61とフィルタ31との間の部分に、三方弁が介装されており、この三方弁に帰還配管33が分岐接続されていてもよい。このとき、三方弁の制御により、有機溶剤配管28を流通するIPAを、有機溶剤ノズル24側または帰還配管33側に選択的に送り出すようにしてもよい。
赤外線ヒータ38は、赤外線を発する赤外線ランプ41(図5も併せて参照)と、赤外線ランプ41を収容するランプハウジング42(図5も併せて参照)とを含む。
以下、図2および図3を参照しつつレジスト除去処理の処理例について説明する。図4および図5については適宜参照する。
有機溶剤処理工程(S3)の終了後、次いで、リンス液を基板Wに供給する第1のリンス液供給工程(水洗工程。ステップS4)が行われる。具体的には、制御装置3は、リンス液バルブ37を開いて、基板Wの上面中央部に向けてリンス液ノズル35からリンス液を吐出させる。リンス液ノズル35から吐出されたリンス液は、IPAによって覆われている基板Wの上面中央部に着液する。基板Wの上面中央部に着液したリンス液は、基板Wの回転による遠心力を受けて基板Wの上面上を基板Wの周縁部に向けて流れる。これにより、基板W上のIPAが、リンス液によって外方に押し流され、基板Wの周囲に排出される。そのため、基板W上のIPAの液膜62が、基板Wの上面全域を覆うリンス液の液膜に置換される。これにより、基板Wの上面の全域においてIPAが洗い流される。
次いで、基板Wを乾燥させる第1の乾燥工程(振り切り乾燥工程。ステップS5)が行われる。具体的には、制御装置3は、スピンモータ13を制御することにより、乾燥回転速度(たとえば数千rpm)まで基板Wを加速させ、乾燥回転速度で基板Wを回転させる。これにより、大きな遠心力が基板W上のリンス液に加わり、基板Wに付着しているリンス液が基板Wの周囲に振り切られる。このようにして、基板Wからリンス液が除去され、基板Wが乾燥する。基板Wの高速回転が開始されてから所定時間が経過すると、制御装置3は、スピンモータ13を制御することにより、スピンチャック5による基板Wの回転速度を、SPM処理速度(たとえば約300rpm)まで減速させる。
有機溶剤処理工程(S3)により、レジストの表面の硬化層は軟化されている。軟化した硬化層にSPMが供給されるので、SPMがレジストの内部の全域に行き渡り、レジストとSPMとの化学反応により、基板W上のレジストがSPMによって基板Wから除去される。さらに、制御装置3は、基板Wが回転している状態で、基板Wの上面に対するSPMの着液位置を中央部と周縁部との間で移動させるので、SPMの着液位置が、基板Wの上面全域を通過し、基板Wの上面全域が走査される。そのため、SPMノズル14から吐出されたSPMが、基板Wの上面全域に供給され、基板Wの上面全域が均一に処理される。
このように、制御装置3は、基板Wを回転させている状態で、基板Wの上面に対する赤外線の照射位置を基板Wの上面内で移動させるので、基板Wが均一に加熱される。そのため、基板Wの上面全域を覆うSPMの液膜63も均一に加熱される。赤外線ヒータ38による基板Wの加熱温度は、たとえばSPMのその濃度における沸点よりも高温に設定されており、これにより、基板WとSPMとの界面の温度が、沸点よりも高温に維持され、基板Wからのレジストの除去が促進される。
また、赤外線ヒータ38による基板Wの加熱時(加熱工程)において、基板Wの上方に配置された赤外線ヒータ38を、静止状態で配置するようにしてもよい、
SPMの吐出開始から予め定めるSPM処理時間が経過すると、SPM処理工程(S6)が終了する。SPM処理工程(S6)の終了に引き続いて、H2O2を基板Wに供給する過酸化水素水供給工程(ステップS7)が行われる。
過酸化水素水の吐出開始から予め定める過酸化水素水供給時間が経過すると、制御装置3は、過酸化水素水バルブ22を閉じて、SPMノズル14からのH2O2の吐出を停止させる。また、制御装置3は、SPMノズル14を処理位置からホーム位置に移動させる。これにより、SPMノズル14が基板Wの上方に配置される。
また、図3の処理例では、SPM処理工程(S6)の後に過酸化水素水供給工程(S7)を実行するとしたが、過酸化水素水供給工程(S7)は省略することもできる。
また、図3の処理例では、SPM処理工程(ステップS6)において、基板WをSPM処理速度(たとえば約300rpm)で回転させるとして説明したが、このときの基板Wの回転速度が、基板W上からのSPMの排出が抑制されて基板Wの上面にSPMの液膜が保持される状態(パドル状態)を維持できるような低回転速度(パドル回転速度)であってもよい。この場合、SPM液の液膜63の形成後は、SPMの供給を停止するようにしてもよい。
図6は、第1のレジスト除去試験の内容および試験結果を示す図である。
第1のレジスト除去試験は、実施例と比較例とで、基板Wの周縁部におけるレジスト除去性能を比較するための試験である。
直径300mmのシリコンウエハWの表面全域にKrF(フッ化クリプトン)エキシマレーザ用レジストのパターンを隙間なく形成し、これをマスクとして、ウエハWの表面にAs(ヒ素)をドーズ量1×1015atoms/cm2、ドーズエネルギー10kevでイオン注入したものを試料として用い、この試料に基板処理装置1を用いて、次に述べる実施例および比較例のレジスト除去処理を行った。そして、レジスト除去処理後のレジストの残りの有無およびその程度を、シリコンウエハWの周縁部の7カ所の計測地点P1〜P7において、電子顕微鏡を用いて観察した。図6(a)に示すように、計測地点P1〜P7は、各々、基板Wの回転半径方向に沿って延びる直線上に、等間隔に並置されている。最も外周縁寄りの計測地点P7とシリコンウエハWの外周縁との距離は、5mmであり、最も内周寄りの計測地点P1シリコンウエハWの外周縁との距離は、25mmである。なお、ステップS6のSPM処理工程で用いられるSPMにおける、H2SO4とH2O2との混合比(重量比)は2:1であるとし、ステップS6のSPM処理工程の処理時間を15秒間とした。
<実施例>
前述の図3に示す処理例と同等の処理を実行した。但し、有機溶剤処理工程(S3)において供給されるIPAは、NH4OH等のアリカリを含んでいない。また、有機溶剤処理工程(S3)において供給されるIPAの液温を70℃とし、当該IPAの流量を0.2リットル/分とした。
<比較例>
前述の図3に示す処理例からステップS3〜S5を省いた内容で処理を実行した。
図6(b)に示すように、実施例では、最も外周縁寄りの計測地点P7を除いて、レジスト残りがほとんど見られなかった。実施例では、シリコンウエハWの周縁部においても、高い除去性能の発揮を確認できた。
第1のレジスト除去試験の結果から、実施例では、高ドーズのイオン注入が行われたシリコンウエハWであっても、基板の表面から良好にレジストが除去されていることがわかる。
第2のレジスト除去試験は、有機溶剤処理工程(S3)において用いられる高温のIPAが、アルカリを含まない場合とアルカリを含む場合とで、レジスト除去性能を比較するためのビーカー試験である。
シリコンウエハWの表面全域にKrF(フッ化クリプトン)エキシマレーザ用レジストのパターンを形成し、これをマスクとして、ウエハWの表面にAs(ヒ素)をドーズ量1×1016atoms/cm2、ドーズエネルギー40kevでイオン注入し、それをチップ状に切断したものを試料として用い、この試料に、次に述べるような第1〜第3試験を行った。そして、試験後のチップ上におけるレジストの残りの有無およびその程度を、電子顕微鏡を用いて観察した。なお、各試験に用いられるSPMにおける、H2SO4とH2O2との混合比は2:1であるとし、SPMの浸漬時間を1分間とした。
<第1試験>
ビーカーにおいて、前記の試料を高温のIPA中に浸漬させた。このIPAは、NH4OH等のアリカリを含んでおらず、また、IPAの液温は70℃である。次いで、当該試料を、SPM中に浸漬させた。
<第2試験>
ビーカーにおいて、前記の試料を高温のIPA中に浸漬させた。このIPAには、NH4OHが添加されている。NH4OHの添加濃度は、前述の有機溶剤処理工程(S3)で用いられるIPAと同等の添加濃度である。また、IPAの液温は70℃である。次いで、当該試料を、SPM中に浸漬させた。
<第3試験>
ビーカーにおいて、前記の試料を、高温のIPAの浸漬させることなく、SPM中に浸漬させた。
図7に示すように、SPM供給に先立って高温のIPAを供給した試験1では、レジスト残りがほんの僅かながら見られた。また、アルカリを添加した高温のIPAをSPM供給に先立って供給した試験2では、レジスト残りがほとんど見られなかった。
以上によりこの実施形態によれば、基板Wの上面に対するSPMの供給に先立って、その基板Wの上面に、高温(たとえば約70℃)の液体のIPAが供給される。このような高温に保たれている有機溶剤は、高い熱エネルギーを有している。また、IPAが液体状であるので、IPAの分子は、レジストの表面の硬化層と高い接触効率で接触する。十分な熱エネルギーを有するIPAの分子が、高い接触効率で硬化層と接触するので、IPAがレジストの表面の硬化層に浸透する。IPAの浸透により、硬化層は変質し軟化する。
また、SPM処理工程(S6)の実行に先立って、第1の乾燥工程(S5)によって基板Wの上面が振り切り乾燥される。これにより、SPM処理工程(S6)において、SPMを、その供給直後から基板Wの上面のレジストに作用させることができる。
また、アルカリ(NH4OH)が添加されたIPAを基板Wの上面に供給する。レジストの硬化層は、含有するカーボンがアモルファス状になっている部分があるので、アルカリ溶液に溶解し易い。そのため、アルカリが添加されたIPAを基板Wの上面に供給することにより、当該IPAは、レジストの硬化層を溶解しながら浸透する。これにより、レジストの硬化層を、より効果的に軟化させることができる。
前述の実施形態では、有機溶剤処理工程(S3)において、基板を有機溶剤回転速度(たとえば約300rpm)で回転させながら、基板Wの上面にIPAを供給し続ける場合を例に挙げて説明したが、基板Wの回転速度を零または低速の状態で行うことにより、基板Wの上面の全域を覆うIPAの液膜を形成してもよい。この場合、IPAに零または小さな遠心力しか作用しないので、基板Wの上面にIPAが滞留して液膜を形成させることにより、基板Wの上面の全域にIPAの液膜が形成される。この場合でも、前述の実施形態の場合と同様に、レジストの硬化層への浸透を図ることができる。なお、基板Wの上面にIPAが液盛りされた後は、IPAの供給を停止するようにしてもよい。
また、図3の処理例では、第1のリンス液供給工程(S4)を設けたが、第1のリンス液供給工程(S4)を省略してもよい。この場合、有機溶剤処理工程(S3)の実行後、次いで、第1の乾燥工程(ステップS5)が行われる。このとき、制御装置3は、乾燥回転速度(たとえば数千rpm)まで基板Wを加速させ、乾燥回転速度で基板Wを回転させる。これにより、大きな遠心力が基板W上のIPAに加わり、基板Wに付着しているIPAが基板Wの周囲に振り切られて、基板Wが乾燥する。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
3 制御装置(制御手段)
5 スピンチャック(基板保持手段)
6 SPM供給ユニット(硫酸過酸化水素水混合液供給手段)
7 有機溶剤供給ユニット(有機溶剤供給手段)
W 基板
Claims (6)
- カーボンがアモルファス状になっているアモルファス部分を有する硬化層を含むレジストを、基板の表面から除去するための基板処理方法であって、
常温よりも高くかつ沸点未満の液温を有する液体の有機溶剤であって、アルカリを含む有機溶剤を、前記基板の表面の全域に連続流状に供給する有機溶剤供給工程と、
前記有機溶剤供給工程が行われた後に、前記有機溶剤が除去された後の前記基板の表面の全域に硫酸過酸化水素水混合液を供給する硫酸過酸化水素水混合液供給工程とを含み、
前記有機溶剤供給工程が、前記有機溶剤を前記基板の表面に供給することにより、当該有機溶剤を、前記アモルファス部分を溶解しながら前記硬化層に浸透させ、
前記硫酸過酸化水素水混合液供給工程が、前記有機溶剤供給工程の前に実行されない、基板処理方法。 - 前記有機溶剤供給工程に並行して実行され、前記基板の前記表面と反対側の裏面に温度が調節された温調流体を供給する温調流体供給工程をさらに含む、請求項1に記載の基板処理方法。
- 前記硫酸過酸化水素水混合液供給工程に並行して、前記基板の表面に赤外線を照射して少なくとも前記基板の表面を加熱する加熱工程をさらに含む、請求項1または2に記載の基板処理方法。
- 前記アルカリがNH4OHを含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の基板処理方法。
- カーボンがアモルファス状になっているアモルファス部分を有する硬化層を含むレジストが表面に形成されている基板を保持する基板保持手段と、
前記基板保持手段に保持されている基板の表面に、常温よりも高くかつ沸点未満の液温を有する液体の有機溶剤であって、アルカリを含む有機溶剤を供給するための有機溶剤供給手段と、
前記基板保持手段に保持されている基板の表面に硫酸過酸化水素水混合液を供給する硫酸過酸化水素水混合液供給手段と、
前記有機溶剤を、前記基板の表面の全域に連続流状に供給する有機溶剤供給工程と、前記有機溶剤供給工程が行われた後に、前記有機溶剤が除去された後の前記基板の表面の全域に硫酸過酸化水素水混合液を供給する硫酸過酸化水素水混合液供給工程とを実行する制御手段とを含み、
前記制御手段は、前記有機溶剤供給工程において、前記有機溶剤を前記基板の表面に供給することにより、当該有機溶剤を、前記アモルファス部分を溶解しながら前記硬化層に浸透させ、
前記制御手段が、前記硫酸過酸化水素水混合液供給工程を、前記有機溶剤供給工程の前に実行させない、基板処理装置。 - 前記アルカリがNH4OHを含む、請求項5に記載の基板処理装置。
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