JP6431780B2 - 小型成形品供給装置および該装置を用いた検査システム - Google Patents

小型成形品供給装置および該装置を用いた検査システム Download PDF

Info

Publication number
JP6431780B2
JP6431780B2 JP2015018360A JP2015018360A JP6431780B2 JP 6431780 B2 JP6431780 B2 JP 6431780B2 JP 2015018360 A JP2015018360 A JP 2015018360A JP 2015018360 A JP2015018360 A JP 2015018360A JP 6431780 B2 JP6431780 B2 JP 6431780B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
small molded
molded product
guide
inspection
conveyance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015018360A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016141521A (ja
Inventor
伸伍 竹内
伸伍 竹内
武志 宮下
武志 宮下
省吾 野沢
省吾 野沢
太一 込谷
太一 込谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ikegami Tsushinki Co Ltd
Original Assignee
Ikegami Tsushinki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ikegami Tsushinki Co Ltd filed Critical Ikegami Tsushinki Co Ltd
Priority to JP2015018360A priority Critical patent/JP6431780B2/ja
Publication of JP2016141521A publication Critical patent/JP2016141521A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6431780B2 publication Critical patent/JP6431780B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
  • Sorting Of Articles (AREA)
  • Feeding Of Articles To Conveyors (AREA)
  • Attitude Control For Articles On Conveyors (AREA)

Description

本発明は、錠剤などの小型成形品供給装置および該装置を用いた検査システムに関し、特に、小型成形品を検査などの所要の処理に供するべく搬送する搬送装置に対して供給するのに適した術に関するものである。
錠剤などの小型成形品に対しては、特に厳格な検査が施される。すなわち、外観に関しては、欠け、割れ、変形、ひび、傷、汚れ、変色、コーティング層の剥がれその他の形態異常の有無を判定する検査が施され、また内部に関しても、異物や空洞その他の内部異常の有無を判定する検査が施される。これらの検査は、高速化および効率化の観点から、小型成形品を搬送する過程で行われるのが一般的であり、従って、すべての小型成形品について一様で安定した検査を行う上で、小型成形品が検査に適した状態ないしは姿勢で搬送されていることが重要となる。
検査の態様としては、一列となって搬送されてくる小型成形品に対し順次を行うものがあり、そのために、検査システムには、小型成形品を載置して搬送する搬送ベルトの搬送路を下流に向って次第に狭めることで小型成形品を一列に整列させる搬送装置(例えば、特許文献1)が適用される。また、搬送方向に直交する方向に同時に存在し得る一以上の錠剤の検査を行うことが可能な検査システムには、搬送方向およびこれに交差する方向にも広がりをもって小型成形品を搬送するように構成された搬送装置が適用され得る。
いずれにしても、それらの搬送装置に対しては、小型成形品どうしが重なり合うことなく、予め適切に分散された状態で小型成形品が搬送装置に供給されるようにすることは検査などの次段の処理の効率化等を図る上で望ましいことである。
特開2003−128233号公報 特開平9−288061号公報
本発明の目的は、予め確実に分散された状態で搬送装置に小型成形品が供給されることを可能にする小型成形品の供給装置の構造を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、構成簡単でありながら小型成形品を迅速且つ確実に分散状態とすることができる供給装置の構造を提供することにある。
本発明のさらなる目的は、検査システムの検査効率を向上することにある。
そのために、本発明は、小型成形品を次段の処理装置に対して搬送する搬送装置に小型成形品を供給するための小型成形品供給装置において、
上部からの小型成形品の投入を受容し、下部から小型成形品を排出する箱状の拡散部であって、前記投入される小型成形品が突き当たる内側面を有し、少なくとも小型成形品が突き当たる前記内側面の部位に、前記小型成形品を跳ね返すことでランダムに拡散させる部材が設けられた拡散部と、
前記搬送の方向に延在する溝を含む案内路を平行に複数有し、前記拡散部から排出された小型成形品を前記案内路の溝に沿って案内しながら前記搬送装置に供給する案内部と、
を備えたことを特徴とする。
また、本発明検査システムは、上記小型成形品供給装置と、該小型成形品供給装置から供給された小型成形品を搬送する搬送装置と、該搬送装置によって搬送される小型成形品の検査を行う、前記次段の処理装置としての検査装置と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、投入される小型成形品の重力による落下、拡散部材への衝突および跳ね返りを利用して小型成形品をランダムに拡散させ、当該拡散された小型成形品を案内路の溝に沿って案内することで、分散状態を確保しつつ搬送装置に供給することができる。これにより、構成簡単でありながら小型成形品を迅速且つ確実に分散状態とし、搬送装置にはそのように予め確実に分散された状態で小型成形品を供給できることになる。また、本発明を検査システムに適用する場合、検査効率の向上に資することができるものとなる。
本発明の一実施形態に係る供給装置を適用した検査システムの一例を示す模式的斜視図である。 本発明の一実施形態に係る供給装置を拡大して示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る供給装置を示す模式的側面図である。 本発明の一実施形態に係る供給装置を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る供給装置に適用される案内部を示す斜視図である。 (a)は、小型成形品の搬送方向に直交する方向に沿って取った図4のVIa−VIa線断面図、(b)は、その部分VIbの拡大図である。 (a)は、小型成形品の搬送方向に沿って取った図4のVIIa−VIIa線断面図、(b)は、その部分VIIbの拡大図である。 本発明の他の実施形態に係る供給装置を示す模式的斜視図である。
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係る供給装置を適用した検査システムの一例を示す模式的斜視図、図2はその供給装置を示す斜視図である。
図1に示すように、小型成形品としての錠剤の検査を行う本実施形態に係る検査システムは、概して、錠剤の形態異常の有無を判定するための検査を行う第1検査部1と、錠剤の内部異常の有無を判定するための検査を行う第2検査部2と、を備える。形態異常とは、錠剤の欠け、割れ、変形、ひび、傷、汚れ、変色、コーティング層の剥がれなどであり、内部の異常とは異物や空洞の存在などである。
第1検査部1は、ホッパ101、供給量制御ユニット103、第1供給台105、第1フィーダ107、第2供給台109、第2フィーダ111、搬送装置120および外観検査装置130を有する。
製造された錠剤は、ホッパ101に貯留され、下部に設けられた供給量制御ユニット103により適宜の量ずつ第1供給台105に供給される。第1供給台105は、錠剤が滑落するように適切に下方に傾斜して第2供給台109に錠剤を供給する。第1供給台105には円形の開口が多数設けられたパンチング板が設けられており、大きな欠損が生じている錠剤はそれらの開口から落下することで排除される。第1フィーダ107は加振機構を備え、その振動が第1供給台105に伝達されることで、錠剤の円滑な滑落および欠損品の排除が促進される。
第2供給台109は、錠剤が滑落して搬送されるように適切に下方に傾斜して搬送装置120に錠剤を供給する。第2フィーダ111も加振機構を備え、その振動が第2供給台109に伝達されることで、錠剤の円滑な滑落および搬送装置120への供給が促進される。本例の搬送装置120は、錠剤搬送方向Cに対して左右対称に配列された2列の搬送路を有しており、第2供給台109に隔壁113が設けられることで、第1供給台105から受容した錠剤を2列の搬送路に振り分けることができる。
搬送装置120の各搬送路は、第2供給台109から供給される錠剤を矢印Cで示す主搬送方向に搬送する搬送ベルト121と、錠剤を主搬送方向Cに1列となるように案内するガイド部材123とを含む。搬送ベルト121は無端式のベルトコンベアの形態であり、錠剤の搬送面が第2供給台109の終端から外観検査装置130にまで延在するように、2つのプーリブロック間に張架され、駆動される。ガイド部材123は搬送ベルト121の直上に配置され、下流に向かって搬送ベルト121を斜めに遮って横断するように形成されたガイド側面を有する。すなわち、ガイド部材123のガイド側面は、第2供給台109から錠剤の供給を受ける部位では搬送ベルト121の幅にほぼ等しい搬送路を画成するとともに、下流に向うに従って搬送路の幅を漸次狭めて行き、外観検査装置130に連続する部位において錠剤の直径にほぼ等しい幅となるように搬送路を画成する。
なお図示はしないが、搬送装置120には、外観検査装置130に向けて搬送される錠剤の幅および高さを最終的に規制し、目標姿勢となって整列した錠剤のみの通過を許容する一方、その他の錠剤を排除する機能を果たすゲート部を設けることができる。また、錠剤を主搬送方向Cに1列となるようにするためにガイド部材123によって搬送路幅が狭められることで搬送路から側方に押し出された余錠となる錠剤や、ゲート部によって排除された錠剤を上流側(例えば第2供給台109)に戻すためのリターン部を設けている。また、ここでは2列の搬送路を備えた構成が例示されているが、1列または3列以上の搬送路が備えられるものでもよい。
以上の構成は特許文献1にも開示されているように公知の構成であり、各搬送路においては、最終的に錠剤を一列に整列させて外観検査装置130による検査に供する。外観検査装置130には、錠剤の表面、裏面および側面をそれぞれ撮像するためのカメラ部、および、当該撮像に基づく外観検査の結果、形態が正常な錠剤と異常な錠剤とを選別し、異常が判定された錠剤を排除する機構とを備える、例えば特許文献2に開示されたような構成を用いることができる。
外観検査装置130を通過した、すなわち形態が正常であると判別された錠剤は、第2検査部2に送達される。第2検査部2は、本発明小型成形品供給装置の第1の実施形態に係る供給装置200と、搬送装置280と、その次段の処理装置としての内部検査装置290とを有する。
供給装置200は、導入部201、投入部203、拡散部210、ゲート部220、案内部230およびフィーダ270を含む。導入部201は、外観検査装置130の錠剤出口に接続され、外観検査装置130を通過した錠剤をすべて受容するべく拡大した部分と、投入部203に向って収束する部分とを有し、拡大部分から収束部分に向って下方に傾斜するように構成・配置される。投入部203は、導入部201に接続された入口部分205と、拡散部210の上方に接続されて内部に錠剤を投入する出口部分207とを有した管状部材であり、入口部分205から出口部分207に向けて全体的に高さを漸減するよう、すなわち管状部材の内部に画成される錠剤通路が下方に傾斜するように構成・配置されている。なお、本実施形態では、図1および図2に示されるように、投入部203は屈曲した形状の管状部材として形成されているが、その形状は、導入部201と拡散部210との位置関係や距離、あるいは拡散部210に対する出口部分207の接続位置に基づいて適宜定め得るものである。
拡散部210は、図3の矢印で示すように投入部203から投入された錠剤を、第2検査部2における搬送方向(以下、X方向という)に交差(例えば直交)する方向(以下、Y方向という)の一部(例えば中央部)に偏在させずに、図4の矢印で示すように、Y方向にランダムに分散させるための拡散機能を果たす。本実施形態の拡散部210は概して箱状の部材であり、投入部203の出口部分207から投入され、重力の作用により落下してくる錠剤が衝突、すなわち突き当たる内側面を有する。錠剤が突き当たる部位は、錠剤の投入角度や投入速度に基づいて定まるが、本実施形態では傾斜した内側面212を有するものとしている。さらに、少なくとも、錠剤が突き当たる部位に、錠剤の拡散を促進する材質の部材214が配設される。この拡散部材214は、拡散部210の筐体を構成するものであってもよい。錠剤は拡散部材214に突き当たることで跳ね返されるが、突き当たり時の姿勢や速度に応じ、慣性力によってランダムに拡散する。拡散部材214の材質としては、跳ね返りによる錠剤の拡散が促進されるよう、適切な反発弾性率を持ち、且つ、突き当たりによって錠剤に損傷を与えないよう、適切な硬度を持つ材料でなることが強く望ましく、本例ではシリコーンゴムで形成されたものを用いた。しかし例えば、食品衛生法に適応した材質、例えばテフロン(登録商標),アクリル,アルミニウムなどの材料で薄いシート状の部材を形成し、この部材を筐体と密着させずに所要の位置に配置することで板ばねのような作用が生じるようにしても、拡散部材として十分な機能を持たせることが可能である。
なお、部材214は、投入された錠剤が直接突き当たる部位に設けられるほか、当該部位で反発した錠剤が他の部位にも突き当たるのであれば、その突き当りが想定される部位にも配設することができる。また、部材214は必ずしも平坦である必要はなく、好ましい反発が実現されて拡散が促進されるよう、適切な凹凸面が形成されていてもよい。
拡散部210は、フィーダ270の振動が伝わらないように、下縁が案内部230から離間した状態で配設される。拡散部210の下縁と案内部230との間隙は、案内部230への錠剤排出部分を除き、錠剤がはみ出さない程度に設定される。一方、錠剤排出部分は、間隙が大きい開口部として形成されるが、ゲート部220により、錠剤1つの厚みに対応する間隙が設定されることで、案内部230への錠剤の排出が可能となる。なお、ゲート部220は、拡散部210に昇降可能に取り付けられることで、種々の錠剤の厚みに対応した間隙の設定が可能なものとなっている。案内部230は、排出された錠剤をY方向に分離して多列化する機能を主として果たす第1案内部240と、各列において錠剤をX方向に間隔をあける機能を主として果たす第2案内部250と、ベース部232(図7(a)参照)と、を有している。
第1案内部240には、X方向に平行に延在し、且つY方向には等間隔に並置された溝242をそれぞれ含む複数の案内路が形成される。拡散部210から排出された錠剤の溝242への導入を円滑化するべく、各案内路は当該導入部分において溝242への誘導に寄与する形状となっている。従って、図4の矢印で示すように拡散された錠剤は、各案内路に円滑に導入され、且つY方向には等間隔に分離して多列化される。また、図6(b)に示すように、案内路すなわち溝242および溝間に画成される凸状部分244の断面形状は、錠剤が符号Pで示す2点で接触するように定められ、これにより、錠剤に対する案内路の接触面積を小として、錠剤が案内路を通過する際の摩擦が適切に減じられるようにしている。また、同じく図6(b)に示すように、溝242を二段構造とすること、すなわち、溝242の底部242aがより深く位置するように、凸状部分244の頂部244aから溝242の底部242aに向けて傾斜を変化させることで、錠剤から粉末が発生してもこれを溝242の底部242aに落とし、錠剤の通過を阻害しないようにしている。凸状部分244aないしはその頂部244aは、錠剤がY方向において等間隔に多列化されるように、錠剤が乗り上げた状態で搬送されない形状に定められる。
なお、図6(b)では、凸状部分244ないし溝242が曲率を持つ断面形状を有するものとして例示されているが、本実施形態の企図するところに適うものであれば、それらの断面形状は適宜定め得ることは勿論である。
また、図示の実施形態では、溝242および凸状部分244で形成される案内路はすべてX方向に直線状に延在するものであり、且つ平面視したときの形状および寸法が等しいものとなっているが、それに限らない。拡散部210の拡散機能によっても拡散部210の排出口付近においてY方向の一部(例えば中央部)に偏在が生じるのであれば、当該一部から各案内路が始まるように溝242を延在させることで、より確実なY方向への分離が生じるようにしてもよい。
第2案内部250にも、X方向に平行に延在し、且つY方向には等間隔に並置された溝252をそれぞれ含む複数の案内路が形成される。溝252および溝間に現れる凸状部分は、それぞれ第1案内部240の溝242および凸状部分244の断面寸法並びに個数と等しく、且つアラインメントされている。
第1案内部240は、X方向下流に向けて、水平面から僅かに下方に傾斜した姿勢となるように構成・配置される一方、第2案内部250はさらに傾斜して、すなわち、図7(a)に示すように、第1案内部240に対して俯角θをなすように配設される。これにより、先行する錠剤は第2案内部250に移行したときに滑落速度を増すので、後続錠剤との間のX方向の間隔を確保することができる。また、図7(b)に示すように、第2案内部250は、第1案内部240に対し下りの段差hをもって設置することができる。高さ方向(垂直方向)の動きを与えることにより、錠剤に落下する動きを与え、垂直方向での速度差や錠剤の姿勢変化を与える。それにより、搬送方向の距離に関係なく先行錠剤との距離確保が可能となり、前後する錠剤との接触がなくなることで錠剤をスムーズに溝中央部へ寄せることが可能となる。本実施形態のように限られた整列区間(X方向)内で錠剤を整列させる手法として、落下方向(垂直方向)を利用して速度差や距離を確保する方法は非常に有効である。なお、第2案内部250には、溝252および凸状部分254の配列範囲を覆うカバー256を設け、フィーダ270による振動や第2搬送部250で錠剤が加速されることに起因した錠剤の揺れや暴れなどの姿勢の乱れを防止するようにしている。
第1案内部240および第2案内部250を支持するベース部232は、加振機構を備えるフィーダ270に載置され、その振動がベース部232を介して案内部230に伝達されることで、拡散部210からの錠剤の排出や、第1案内部240および第2案内部250上での錠剤の進行が促進される。振動が効果的に伝達されるようにするために、第1案内部240および第2案内部250とベース部232とは複数のねじ246によって締結されている。しかし、特に第1案内部240において、ねじ頭部(もしくはこれを錠剤搬送面より下に位置づける凹部)に錠剤が干渉しないようにするために、案内部230は固定ブロック248を介してねじ止めされる。固定ブロック248の配設位置は、第1案内部240の搬送面全体に効果的に振動が伝達されるように適宜定め得るが、本実施形態の場合、図4および図5に示すように、Y方向の両端部および中央部に設けられている。
以上の構成により、第2案内部250から、錠剤はX方向に間隔を置くとともにY方向には等間隔に多列化した状態、すなわち2次元面内で分散した状態で搬送装置280に供給される。搬送装置280は無端式のベルトコンベアの形態の搬送ベルト281を含む。搬送ベルト281および/またはフィーダ270を適切に制御し、搬送ベルト281による搬送速度が第2案内部250から供給される際の錠剤の速度よりも大となるようにすれば、錠剤には搬送ベルト281上でのX方向の間隔がさらに確保される。
一方、搬送ベルト281を上下方向から挟むように第2検査装置290が配設される。第2検査装置290は、例えばX線源292と、これに対向し、Y方向に延在するX線ラインセンサ294とを有し、錠剤内部の異物の有無などを検査することができる。第2検査装置290がラインセンサを含む構成である場合には、錠剤がX方向にもY方向にも重なり合うことなく、2次元面内で分散して搬送され、且つY方向には等間隔に多列化された状態であることが強く望ましいので、本実施形態の構成は特に有効である。
処理能力(錠/時間)の向上が求められる検査装置の背景において、第1検査部から第2検査部へ、錠剤を少数列から多数列への変換方式をもって供給させる場合に、錠剤をホッパに溜めた上で搬送路に供給する方法では、本検査過程において溜める動作(タイムロス)が生まれ、処理能力低下の要因となる。従来装置の大半は搬送路に錠剤を供給する際に溜めるホッパを用いる方法が取られており、次の検査装置へ多列化するために溜める構造を導入するのは処理能力向上を謳う上では好ましくない。このため、搬送路上で錠剤を溜めることなく分散状態を得るための機構の配設が必要となる。 これに対し、本実施形態は、搬送路上に特別な機構を必要とせずに、且つ拡散部ないし案内部には実質的に特別な駆動系を設けずに、重力,衝突,慣性などを利用するとともに、適正な摩擦力を得ながら、第1検査部1を通過して導入される錠剤を迅速且つ確実に2次元面内で分散した状態として、ラインセンサを含む第2検査部2での検査に供することができるようになる。また、この結果、検査システムにおける錠剤検査の効率ないしはスループットを向上することができるようになる。
(第2の実施形態)
以上の第1の実施形態では、概して、錠剤の形態異常の有無を判定するための検査を行う前段の第1検査部と、錠剤の内部の異常の有無を判定するための検査を行う後段の第2検査部と、を備えた検査システムにおいて、第2検査部への錠剤供給部分に本発明を適用した実施形態について説明した。しかし本発明は、単一の検査部を備える検査システムの搬送装置に錠剤などの小型成形品を供給する構成に対しても適用が可能である。
図8はその実施形態(第2の実施形態)を模式的に示す斜視図であり、ホッパ300と、搬送装置400との間に、上述の実施形態と同様の拡散部210と、第1案内部240、第2案内部250およびベース部232を含んだ案内部230と、フィーダ270とを介挿した例を示している。すなわち、拡散部210はその上部においてホッパ300に直結され、そこに貯められた錠剤を直接受容し、錠剤を排出口に十分に溜めることで分散化させて、検査装置(不図示)に関連付けられる搬送装置400に供給する構成とされている。搬送装置400に関連付けられる検査装置としては、上述した第2検査装置290のように内部検査を行うためのX線ラインセンサ294を用いるものとすることができる。また、それに限らず、例えばCCDラインセンサ有する外観検査装置が用いられてもよい。
(その他)
本発明は、ラインセンサを用いるような、小型成形品を2次元面内で分散させた状態で検査を行うことを前提とした検査装置ないしシステムへの適用に限られるものではない。すなわち、第1実施形態の第1検査部1のように、最終的に錠剤を一列に整列させた状態で検査を行うことを前提とした検査装置ないしシステムへの適用を排除するものではない。その理由は次のとおりである。すなわち、第1の実施形態では、外観検査装置130による検査に供するために、搬送装置120には、錠剤を載置して搬送する搬送ベルトの搬送路を下流に向って次第に狭めることで錠剤を一列に整列させるガイド部材123と、錠剤の重なり状態を解消するゲート部とが設けられる。しかしそのような搬送装置120に対し予め適切に分散した状態で錠剤が供給されることには、例えば、ガイド部材の小型化、ゲート部の省略、搬送路長の短縮による装置の小型化など、一定の効果が見込まれるからである。あるいは、ガイド部材123によって搬送路から側方に押し出される錠剤や、ゲート部によって排除される錠剤の数、すなわちリターン路を介して上流側へ戻される錠剤の個数を少なくできる効果が期待できるからである。
また、以上の実施形態では小型成形品として錠剤を例示したが、本発明は、錠剤のみならず粒状の菓子その他の小型成形品の供給装置および検査システムにも適用できることは勿論である。
1 第1検査部
2 第2検査部
101 ホッパ
120 搬送装置
130 外観検査装置
200 供給装置
201 導入部
203 投入部
210 拡散部
214 拡散部材
220 ゲート部
230 案内部
240 第1案内部
242、252 溝
244 凸状部分
250 第2案内部
270 フィーダ
280 搬送装置
290 内部検査装置

Claims (8)

  1. 小型成形品を次段の処理装置に対して搬送する搬送装置に小型成形品を供給するための小型成形品供給装置において、
    上部からの小型成形品の投入を受容し、下部から小型成形品を排出する箱状の拡散部であって、前記投入される小型成形品が突き当たる内側面を有し、少なくとも小型成形品が突き当たる前記内側面の部位に、前記小型成形品を跳ね返すことでランダムに拡散させる部材が設けられた拡散部と、
    前記搬送の方向に延在する溝を含む案内路を平行に複数有し、前記拡散部から排出された小型成形品を前記案内路の溝に沿って案内しながら前記搬送装置に供給する案内部と、
    を備えたことを特徴とする小型成形品供給装置。
  2. 前記部材は、前記拡散が促進される反発弾性率を持ち、且つ突き当たりによって前記小型成形品に損傷を与えない硬度を持つ材料で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の小型成形品供給装置。
  3. 前記材料はシリコーンゴムであることを特徴とする請求項2に記載の小型成形品供給装置。
  4. 前記案内部は、前記拡散部から排出された錠剤を、前記搬送の方向に交差する方向に分離して多列化する機能を果たす第1案内部と、該第1案内部に接続され、各列において前記搬送の方向に錠剤間に間隔をあけ、前記搬送装置に供給する機能を果たす第2案内部と、を有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の小型成形品供給装置。
  5. 前記第1案内部は前記搬送の方向の下流に向けて下方に傾斜し、前記第2案内部は前記搬送装置に向けてさらに下方に傾斜するように配置されるとともに、前記第1および第2案内部の接続部分には、前記第2案内部側の接続部分が低くなるよう段差が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の小型成形品供給装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の小型成形品供給装置と、該小型成形品供給装置から供給された小型成形品を搬送する搬送装置と、該搬送装置によって搬送される小型成形品の検査を行う、前記次段の処理装置としての検査装置と、を備えたことを特徴とする検査システム。
  7. 前記搬送装置は搬送ベルトを有し、該搬送ベルトの搬送速度は、前記案内部から供給される小型成形品の供給速度より高く設定されることを特徴とする請求項6に記載の検査システム。
  8. 前記検査装置は、2次元面内で分散した状態で搬送される前記小型成形品の内部の検査を行うために、X線源と、前記搬送の方向と直交する方向に延在するラインセンサと、を有することを特徴とする請求項6または7に記載の検査システム。
JP2015018360A 2015-02-02 2015-02-02 小型成形品供給装置および該装置を用いた検査システム Active JP6431780B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015018360A JP6431780B2 (ja) 2015-02-02 2015-02-02 小型成形品供給装置および該装置を用いた検査システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015018360A JP6431780B2 (ja) 2015-02-02 2015-02-02 小型成形品供給装置および該装置を用いた検査システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016141521A JP2016141521A (ja) 2016-08-08
JP6431780B2 true JP6431780B2 (ja) 2018-11-28

Family

ID=56569558

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015018360A Active JP6431780B2 (ja) 2015-02-02 2015-02-02 小型成形品供給装置および該装置を用いた検査システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6431780B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020193098A (ja) * 2019-05-30 2020-12-03 セイコーエプソン株式会社 供給装置およびロボットシステム
JP7343876B2 (ja) * 2020-01-16 2023-09-13 デンカ株式会社 シートの配置方法及び配置装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59213480A (ja) * 1983-05-18 1984-12-03 山本 惣一 穀粒の攪散装置
JPH0631251A (ja) * 1992-07-17 1994-02-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ガラスびん選別装置
JP3545832B2 (ja) * 1995-05-02 2004-07-21 株式会社マキ製作所 搬送青果物の整列供給装置
JP5524598B2 (ja) * 2009-12-22 2014-06-18 アンリツ産機システム株式会社 異物排除装置
JP5918935B2 (ja) * 2011-06-09 2016-05-18 株式会社京都製作所 振分けトラフおよび振分け装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016141521A (ja) 2016-08-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8225939B2 (en) Appearance inspection apparatus
JP5487248B2 (ja) 作物整列機構およびそれを用いた作物選別装置
TW200902955A (en) Appearance inspecting apparatus
JP6431780B2 (ja) 小型成形品供給装置および該装置を用いた検査システム
JP4664891B2 (ja) 自動搬送装置
CN102007500A (zh) 对物体的多个侧面进行成像的系统和方法
JP2016195971A (ja) 枝豆選別装置
JP2019058220A (ja) 錠剤印刷装置
JP6818347B2 (ja) 果菜自動選別方法と果菜自動選別装置
JP7120793B2 (ja) 枝豆選別装置
JP6332727B2 (ja) 透過式内部検査装置の被検査物搬送方法
JP2012116624A (ja) 鶏卵整列装置
WO2011115482A1 (en) Sorting device
JP6577228B2 (ja) 小型成形品の供給中継装置
KR20130096120A (ko) 스크류 정렬 공급 장치
KR101409020B1 (ko) 물품 정렬 공급장치
JP5337084B2 (ja) X線検査装置
JP2013094764A (ja) 莢果選別装置
JP2010237109A (ja) X線検査装置
JPH05305927A (ja) シート状部材の重ね合わせ器および該重ね合わせ器を使用した重量検査装置
JP7036410B2 (ja) 果菜自動選別装置
JPH07241531A (ja) 小物品の外観検査装置における振り分け装置
JP2017015514A (ja) 物品検査装置
JP7242356B2 (ja) 供給装置
JP2018187546A (ja) 莢入り豆選別装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180111

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181012

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181030

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181105

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6431780

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250