JP3545832B2 - 搬送青果物の整列供給装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、多数の青果物を連続的に供給する場合にその幅方向間隔を広げながら供給する装置、例えば青果物などをその色,傷,熟度等の品質に基づく等級や大きさ形状等に基づく階級を判別して、等級別階級別に物品を仕分ける処理を行う選果設備において、処理に好ましい列状の態様で青果物を供給するための整列供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
選果設備においては、青果物を搬送しながら選果するコンベア搬送路(選果用搬送路)の途中において、一つ一つの青果物の等級要素や階級要素を測定する必要があり、このためにこの選果用搬送路で青果物を列状に搬送させるようにしている。また多くの選果設備では処理能率の向上のために選果用搬送路を複数条に設けるのが普通である。
【0003】
これらのことから、多数ランダムに搬送されている状態の青果物を複数条の選果用搬送路に対して略均等に分配しながら列状化して供給することが求められ、この供給状態を確保する整列供給装置が一般に利用されている。
【0004】
この整列供給装置は、一般的には、初段に均等分配装置が設けられ、これに続いて複数条の列化装置が設けられることで構成されている。
【0005】
上記の均等分配装置は、狭い搬送路をランダムに搬送されてくる多数の青果物を複数条の選果用搬送路に均等に配分するためのものであり、この分配のために、ベルトとは別に分配用の強制ガイドを設ける方式や、搬送ベルトを幅方向に伸長させて青果物の幅方向間隔を均等に広げることにより均等分配する拡幅ベルトコンベア方式のものなどが知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、青果物の選果処理は、一般的な工業製品と違って、選果場に搬入される青果物量は時期的,季節的に変動するのが一般的である。
【0007】
そこで、搬入量が多い場合には、設備されている複数条の選果用搬送路を全て稼働させるが、搬入量が少ない場合には一部を休止させ残りの選果用搬送路を稼働させて処理を行うことが、ランニングコストの低減のために望まれる。例えば設備されている選果用搬送路が3条であれば、搬入量が多い場合にはこれら3条の全てに青果物を均等に分配するが、搬入量が少ない場合には、これを2条に均等分配しあるいはより少ない場合には分配せずに1条に集めて、他の選果用搬送路は休止させることが、コスト低減の上で有益であるが、このような観点から青果物の分配の態様を代えるという提案は従来されていない。
【0008】
本発明者は、上記した時期的,季節的に変動する青果物の特殊性を考慮し、またこれに対応した操作を行うことでランニングコストの低減に有益であることに着目して、従来技術の改良等を検討した。
【0009】
しかし、上記強制ガイド方式では、一部のガイドの姿勢を変更させることで上記目的が達成できるものの、この方式は強制ガイドと搬送物が接触し摩擦して青果物を傷めるという問題が従来から指摘されているので好ましくない。
【0010】
他方、拡幅ベルトコンベア方式において青果物の分配態様を変化させるという提案は従来されていないが、搬送ベルトの拡幅率変化により上記目的を実現できる可能性があるので、この点に着目して更に検討,開発を行った。
【0011】
なお、ベルト幅長を可変とするベルトコンベア装置としては、特開平2−52817号公報に記載のものが知られているが、これは青果物の選果設備に用いられるものではないし、装置の休止時に一対のガイドチェーンを平行移動させ両側走行体を近づけてベルトの緊張を緩めるいわゆる「へたり防止」を図るものであって、青果物搬入量の多寡に応じて分配先数を変更するものとは可変機構が基本的に相違している。
【0012】
本発明者は、青果物選果設備における上述した特有の課題を解決することを目的として、上記従来技術等も参考にしながら鋭意研究を重ねた結果、本発明をなすに至ったものである。
【0013】
すなわち本発明の目的の一つは、青果物は時期的,季節的によって生産量が変動し、したがって選果場に搬入される量がしばしば変動するという問題に、適切かつ効率よく対応できる搬送青果物の整列供給装置を提供することにある。
【0014】
より具体的な目的は、処理最大量に対応して複数条の選果用搬送路が設けられている選果設備において、処理必要量が少ない場合にはその一部を休止することで設備を部分的に稼働させることができて、搬入青果物量に応じ分配の態様を変更することで、稼働する選果用搬送路と稼働しない選果用搬送路を選択可能とした搬送青果物の整列供給装置を提供するところにある。
【0015】
また本発明の別の目的の一つは、かかる装置を簡易な構成で提供するところにある。
【0016】
更にまた本発明の別の目的の一つは、分配の態様を変更する操作が簡単である搬送青果物の整列供給装置を提供するところある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、請求項1に記載のように、搬送青果物の幅間隔を広げて供給するベルトコンベア装置と、該ベルトコンベア装置の下流側に複数条対向並設され、該ベルトコンベア装置から供給される青果物を略一列状に列化する列化装置とを備え、前記複数の列化装置を選択的に稼動可能とし、前記ベルトコンベア装置は、稼動されている該列化装置に合わせて搬送下流端の幅方向長さを調節する搬送青果物の整列供給装置であって、前記ベルトコンベア装置は、搬送方向と直交する幅方向に伸縮可能な無端ベルトと、この無端ベルトを張設して無端回動させる少なくとも一対のローラと、この無端ベルトを両幅縁外方向に緊張し搬送下流側に向かってベルト幅を拡幅しながら上記の無端回動を行わせる両側一対のガイドチェーンと、該一対のガイドチェーンによるベルト拡幅率を変更させるガイドチェーン軌道の姿勢変更手段と、上記無端ベルトの青果物搬送面の裏面を下支えするスライドプレートと、を有し、上記一対のローラは、該ローラのうちの搬送下流側に位置するローラを軸方向に突出した伸長の状態に長さ調節可能に設け、該ローラの軸方向の長さ調節が上記姿勢変更手段によるガイドチェーン軌道の姿勢変更操作に従動するように連係させ、上記無端ベルトの拡幅率が上記複数条の列化装置の選択される条数に応じて変更され、上記ガイドチェーン軌道の姿勢変更手段は、一対をなすガイドチェーン軌道の下流側をそれぞれが各独立に幅方向に移動可能に設けられ、上記条数に応じてそれぞれガイドチェーン軌道を姿勢変更して該選択された列化装置に青果物を供給することを特徴とする。
このベルトコンベア装置(以下「拡散ベルトコンベア」という)において、上記下流側ローラの構成として、例えば径がそれぞれ異なる少なくとも3本以上の薄肉(一般的には2〜5mm程度)の筒体の組合せで構成しかつ順次小さい径の筒体が大きい径の筒体内に滑り込んだ内挿の状態から小さい径の筒体が大きい径の筒体から軸方向に突出した伸長の状態に長さ調節可能とすることができる。
【0018】
上記無端ベルトには、一定方向に伸縮性を示す織布や編布、その他の伸縮性を有する適宜のシート材を用いることができる。
【0019】
上記ガイドチェーン軌道の姿勢変更手段は、一対をなすガイドチェーンがそれぞれ独立に姿勢変更できるようしたことで、例えば、ベルトコンベア装置の下流に配置された列化装置が3条であるとした場合に、中央の列化装置を稼動した1条の状態から2条に切り換える場合は、片側のガイドチェーン軌道の姿勢(傾斜角度)を変更し、3条に切り換える場合は更に反対側のガイドチェーン軌道の姿勢を変更することで、列化装置の3条のうち使用する条に応じ、1→2、2→3、1→3の切り換えができる。なお後段の列化装置、あるいは選果処理を行う選果用搬送コンベアの条数は上記の3に限定されるものではない。
【0020】
また本発明の上記無端ベルトは下流側に向かってその幅方向寸法を拡幅するものであるから、これを無端回動させるための上流側ローラは軸寸法を可変とする必要ないが、下流側ローラは軸寸法を可変とする上記構成によってが採用される。
【0021】
この下流側ローラの軸方向の長さ調節は、上記した構成の3本以上の筒体の組み合わせで構成されることが好ましい。これは、上述した例でも明らかなように、狭い搬送路をランダムに搬送される青果物を例えば1条〜3条の1/1〜3/1という大きな拡幅率で変更させるには、100%(2倍)以下の伸長しか満足できない2本の筒体の嵌挿嵌合では不十分となるからである。
【0022】
また、上記軸方向寸法を可変可能に設けた搬送下流側のローラの長さ調節の操作は、姿勢変更手段の操作に従動連係して自動的に行なわれるようにしたので、これによりガイドチェーン軌道を傾動する姿勢変更を行えば、ローラはこれに従って自動的に軸方向に伸縮することになる。
【0023】
第2の発明は、請求項2に記載のように、上記した第1の発明で、上記スライドプレートは、上記一対のローラ間に搬送上流側ローラと略同幅長に配置された固定プレートと、この固定プレートの幅縁両側から搬送上流側を支点として搬送下流端側部分が幅外側に揺動突出可能に設けられた少なくとも2枚の揺動プレートと、の組合せにより構成し、上記揺動プレートの揺動を、上記姿勢変更手段によるガイドチェーン軌道の姿勢変更操作に従動するように連係させたことを特徴とする。
このスライドプレートはベルトによる青果物搬送を良好に行わせる上で有効であり、ベルト幅の拡幅率を変更するものでは、ベルト裏面の全面を下支えできるように該スライドプレートも拡幅率の変更に応じて下支え面の広がりを変更できることが必要となるからで、揺動プレートは固定プレートの上側または下側に設けられるが、特には下側に設けることが好ましい。
【0024】
このように構成することで、拡幅可能のベルトとこれを下支えするプレートが好ましい協働関係をなすことができ、特に上記2枚の揺動プレートをそれぞれ、上記姿勢変更手段によるガイドチェーン軌道の姿勢変更操作に従動して行なうように連係させているので、より簡易な操作が実現できる。
【0025】
【作用】
本発明によれば、選果用搬送コンベアが複数条設備されている選果場において、青果物搬入量の多寡に応じ、一部の選果用搬送コンベアを使用するか、全部の選果用搬送コンベアを使用するかの選択に応じて、拡散ベルトコンベアの拡幅率を変更することで分配先の数を簡単に変更でき、しかもいずれの分配態様であっても均等分配を確実に行うことができる。
【0026】
【実施例】
以下、本発明の青果物の整列供給装置を図面に示す実施例に基づいて更に説明する。
【0027】
図5は本発明の実施例を示しており、図5に示す実施例を説明する前に、本発明の前提となる構成を図5を除く図1から図8に示す前提例に基づいて先ず説明する。
図6,7は、3条の選別用搬送コンベア200を備えた球塊状青果物の選果機の前段に配置された整列供給装置の全体構成の概要を示し、本前提例の拡散ベルトコンベア1はその初段の装置として設けられている。
【0028】
拡散ベルトコンベア1は、上流側の供給部2から供給される選果前の種々の大きさの青果物をランダムに矢印方向に搬送しながらベルト幅(図1の上下方向)を漸次広げて、3条の列化搬送部120を有する整列供給装置に青果物を略均等に分配しかつ概ね一列状にして供給できるように設けられている。すなわち、この拡散ベルトコンベア1の下流端に、逆くの字形で示したガイド301、案内ローラ302、先端先細り形の集束部シュート板303の組合せで構成した三つの集束部3が、拡散ベルトコンベア上でベルト幅方向に概ね均等に分配された青果物を均等分配状態で受入れ、上記列化搬送部120の上流端に概ね一列状にして供給する。
【0029】
なお本前提例の集束部シュート板303は、図7に示すように前方下向きに傾斜して設けられ、青果物を自重で列化搬送部120の上流端に滑り落として供給するように設けている。また拡散ベルトコンベア1,集束部シュート板303には、図示しないが青果物が側方に外れ落ちないようにする側壁などが必要に応じて適宜設けられる。
【0030】
上記列化搬送部120は、水平ベルト121と、その両側一対にほぼ45°に上方外向きに傾斜して延設した傾斜ベルト122,122から形成され、これらによって、移送方向(図6,7の矢印方向)に垂直な断面で逆等脚台形状をなす移送路空間を形成している。本例におけるこの列化搬送部120は、上記三つのベルト121,122,122が例えば20m/分、30m/分、25m/分と異なる速度で回動するように設定し、図8に示すような重なり状態で搬送される青果物300に対して相対的な転動力を与えて、上側に重なった青果物を水平ベルト121上の前後の青果物の間に入り込ませる列化作用を生じさせる。
【0031】
なお本前提例の列化搬送部120は、三つのベルトの組を2基連設し、その傾斜ベルトの間に固定のスライド板123を設けたり、これらの連設した水平ベルト121を下流側が高速となるように設定したり、連設部に下流側が低い段差を設けるなどして列化作用を促進させるようにしている。また本例では、この列化搬送部120に続いて水平な搬送ベルト131,131を2基連設した離隔搬送部130を設け、下流側の搬送ベルトの速度を高く設定して、乗り移り(乗り継ぎ)時に、前後の青果物の間隔を広げるようにしている。
【0032】
なお以上の各ベルトの設定速度は、これらの図おいては矢印の長いものが高速であるようにして模式的に示して、上記の転動や前後青果物の間隔拡大の作用が得られることを示した。
【0033】
次に、以上の構成の整列供給装置の初段に設けられた上記拡散ベルトコンベア1の詳細について説明する。
【0034】
本前提例のベルト幅の拡幅率を変更調節可能にした拡散ベルトコンベア1の詳細は図1〜図4に示されている。図1はその拡幅率を最大にした図6の状態に相当する平面図を示し、図2はその正面図を示している。
【0035】
これらの図において、10は拡散ベルトコンベア1の機枠フレームを示し、脚11で支持された台12の上に設けられて、後述するローラやガイドチェーン等を支持するものである。
【0036】
13,13は、それぞれ無端状のガイドチェーン14を無端回動させる軌道を形成する直線状の軌道フレームであり、本例では、上流側(図1の右端)の図示しないヒンジ部を支点として下流側(図の左端)が水平面内で一定範囲で傾動できるように設けられて、これにより図1に示した拡幅率最大の状態から、図4に示す拡幅率最小の状態の間で姿勢変更ができるようになっている。
【0037】
またこの軌道フレーム13には、その両端部にガイドチェーン14を回動させるための駆動スプロケット15,従動スプロケット16が回転可能に支持されていて、下流側の駆動スプロケット15にはモータ17が連結されている。また一対の軌道フレーム13,13の上流端に設けられた上記一対の従動スプロケット16の間にはユニバーサルジョイント19を介して上流側従動ローラ21が回転可能に架設支持され、下流端に設けられた上記一対の駆動スプロケット15の間にはユニバーサルジョイント18を介して下流側駆動ローラ20が回転可能に架設支持されている。なお駆動ローラ20は軸方向の長さ調節が可能の構造に設けられているがこれについては後述する。
【0038】
また上記一対のガイドチェーン14それぞれには、各連結チェーンごとにテンタークリップ22が組み付けられていると共に、これらテンタークリップ22が拡幅ベルト23の幅縁をグリップなどにより確実に取着することで、幅方向の伸縮性を有する拡幅ベルト23に幅外側への緊張力を与え、幅の短い上流側から幅の長い下流側に向かって該ベルトを拡幅搬送するように構成している。
【0039】
24は軌道フレーム13,13を傾動させる姿勢変更装置を示し、機枠フレーム10間に軸回り回転可能に架設されたネジ軸25と、このネジ軸25に螺着されていて該ネジ軸の回転によって回転することなく軸方向に移動するナット部材26と、このネジ軸25を回転操作するための回転ハンドル27とから構成され、上記ナット部材26がそれぞれ左右の軌道フレーム13と回転自在のピン28を介し連係することで、軸方向移動により該当する軌道フレーム13を傾動させるようになっている。なお本前提例のネジ軸25は、図4に示す如く、片側の軌道フレーム13と反対側の軌道フレーム13に対するネジが逆ネジとして形成され、したがって回転ハンドル27を例えば時計回り回転させた場合に一対の軌道フレーム13,13は駆動ローラ20の軸長さを伸長させる方向に傾動し、反対に回転ハンドル27を反時計回りに回転させた場合に一対の軌道フレーム13,13は該駆動ローラ20の軸長さを短縮させる方向に傾動させるようになっている。30は、拡幅ベルト23の搬送面の下側においてベルトを下支えするスライドプレートであり、本例では、従動ローラ21と駆動ローラ20の間に、該従動ローラと略同じ幅長をもって配置された固定プレート31と、この固定プレート31の下側に、上流側を頂点とした略三角形型をなしかつ該上流側端部に設けた図示しないヒンジを支点として下流側が幅方向に揺動できるように設けた両側一対の揺動プレート32,32の組合せによって構成している。すなわち、揺動プレート32を幅方向外側に揺動突出させた図1の状態では、最大拡幅率で拡幅しながら回動する拡幅ベルト23の搬送面の下側の全面にこれら固定プレート31と揺動プレート32による下支え面が形成され、また図4の状態では、揺動プレート32は固定プレート31の下側に隠れて該固定プレート31のみにより拡幅ベルト搬送面の下支え面が形成されることになる。なお本前提例の揺動プレート32は、上記軌道フレーム13の傾動に従動して揺動が行われるように図示しない連結手段で連結されている。
【0040】
図3は、軸方向の長さ調節が可能な駆動ローラ20の構造を示し、図3(イ)では、中央部の大径筒体201と、この筒内に内挿できる左右一対の中位径筒体202と、更にこの中位径筒体202の内部に内挿できる左右一対の小径筒体203の組合せからなっていて、大径筒体201には両端部近傍まで延設された母線方向の長溝(長穴)204が設けられ、これに左右一対の中位径筒体202の外面に設けた径外方に突出する小突起205がこの長溝204に遊嵌して母線方向に両者が伸縮できるようになっている。また同様に、中位径筒体202には両端部近傍まで延設された母線方向の長溝(長穴)206が設けられていると共に、小径筒体203の外面に設けた径外方に突出する小突起207がこの長溝206に遊嵌して母線方向に両者が伸縮できるようになっている。なお小径筒体の外側端にはユニバーサルジョイント18が連結するための連結孔208が設けられている。
【0041】
以上の構成の駆動ローラ20は軸方向の長さを適宜の状態に調節することができ、例えば本前提例では、図1に示した最大拡幅率の状態と、図4に示すように駆動ローラ20の軸長さを最小(従動ローラ21と同長)とした状態の間で変更できて、青果物の搬入量が多い場合に図1の状態として3条の列化搬送部120ひいては3条の選果用搬送路200に均等に青果物を分配し、青果物の搬入量が十分少ない場合は図4の状態にしてまん中の1条の列化搬送部120のみに青果物を供給して1条の選果用搬送路200で選果処理を行うことができる。
【0042】
図3(ロ)のローラ210は、大径筒体211と、中位径筒体212と、小径筒体213の3本を用いてローラを形成した例を示し、この例では、小径筒体213と中位径筒体212に母線方向の長穴214,215を形成し、これらの長穴に中位径筒体212と大径筒体211に形成した小突起216,217を遊嵌させた構造に設けている。本前提例においても、大径筒体211を全長とする状態から三つの筒体が最も伸長した図示状態の間で軸方向の長さ調節が可能である。
【0043】
実施例
上記前提例は、1本のネジ軸25の回転で両側の軌道フレーム13,13を対称的に拡開させあるいは縮閉させる操作を行うようにした例を示したが、図5に示した本実施例では、このネジ軸を、第5図の上半部で示した軌道フレーム13を移動させるためのネジ軸251と、図5の下半部で示した軌道フレーム13を移動させるためのネジ軸252とに分けて架設し、上下の軌道フレーム13,13をそれぞれ単独に拡開あるいは縮閉できるようにしている。他の構成は上記前提例と同じである。
【0044】
本実施例によれば、一対の軌道フレームは、これらを図4に示したような平行な状態(拡幅しない状態)、図5の片側軌道フレームのみを傾斜させた拡幅率約2倍の状態、図1に示したような両側軌道フレームを共に傾斜させた拡幅率約3倍の状態、のいずれも簡単に設定することができ、したがって、図6で示した3条の列化搬送部120に対して、これらの1条または2条を部分的に使用し、あるいは3条全体を使用するといういずれの状態も選択できるので、青果物搬入量の多寡に応じてランニングコストを低減した効率の良い選果処理を行うことができるという効果が得られる。
【0045】
なお、本発明は上述した実施例のものに限定されるものではなく、本発明の特徴を損なわない範囲で適宜構成を変更しあるいは付加できることは当然であり、例えば、上流側ローラを従動ローラとする、下流側ローラも軸方向長さ調節可能とする、などの構成とすることもできる。
【0046】
【発明の効果】
本発明によれば、青果物は時期的,季節的によって生産量が変動し、したがって選果場に搬入される量が変動することに対応できる選果処理設備を提供することができるという効果がある。
【0047】
より具体的には、処理最大量に対応して複数条の選果用搬送路が設けられている選果設備において、処理必要量が少ない場合にはその一部を休止することで設備を部分的に稼働させることができ、特に搬入青果物量に応じ分配の態様を変更することで、稼働する選果用搬送路と稼働しない選果用搬送路を選択できるという効果がある。
【0048】
また、かかる装置を簡易な構成で提供することができるという効果がある。
【0049】
更にまた、ベルトコンベア装置における分配の態様を変更する操作が簡単であるという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】前提例の拡散ベルトコンベアの構成概要を示した平面図。
【図2】図1の正面図。
【図3】前提例に用いられる軸方向長さが調節可能なローラの斜視図。
【図4】図1の拡幅ベルトを拡幅率零とした状態を示した平面図。
【図5】実施例の拡散ベルトコンベアの構成概要を示した平面図。
【図6】前提例の拡幅ベルトコンベアを用いて構成した青果物の整列供給装置の全体構成の概要を示した平面図。
【図7】図6の装置の正面図。
【図8】整列供給装置の列化搬送部における列化作用を説明するための図。
【符号の説明】
1:拡散ベルトコンベア、2:供給部、3:集束部、10:機枠フレーム、11:脚、12:台、13:軌道フレーム、14:ガイドチェーン、15:駆動スプロケット、16:従動スプロケット、17:モータ、18,19:ユニバーサルジョイント、20:駆動ローラ、21:従動ローラ、22:テンタークリップ、23:拡幅ベルト、24:姿勢変更装置、25:ネジ軸、26:ナット部材、27:回転ハンドル、28:ピン、30:固定プレート、31:揺動プレート、120:列化搬送部、121:水平ベルト、122:傾斜ベルト、131:搬送ベルト、200:選果用コンベア、201:大径筒体、202:中位径筒体、203:小径筒体、204,206:長穴、205,207:小突起、211:大径筒体、212:中位径筒体、213:小径筒体、214,215:長穴、216,217:小突起、300:青果物、301:ガイド、302:案内ローラ、303:集束部シュート板。
Claims (2)
- 搬送青果物の幅間隔を広げて供給するベルトコンベア装置と、該ベルトコンベア装置の下流側に複数条対向並設され、該ベルトコンベア装置から供給される青果物を略一列状に列化する列化装置とを備え、前記複数の列化装置を選択的に稼動可能とし、前記ベルトコンベア装置は、稼動されている該列化装置に合わせて搬送下流端の幅方向長さを調節する搬送青果物の整列供給装置であって、
前記ベルトコンベア装置は、搬送方向と直交する幅方向に伸縮可能な無端ベルトと、この無端ベルトを張設して無端回動させる少なくとも一対のローラと、この無端ベルトを両幅縁外方向に緊張し搬送下流側に向かってベルト幅を拡幅しながら上記の無端回動を行わせる両側一対のガイドチェーンと、該一対のガイドチェーンによるベルト拡幅率を変更させるガイドチェーン軌道の姿勢変更手段と、上記無端ベルトの青果物搬送面の裏面を下支えするスライドプレートと、を有し、
上記一対のローラは、該ローラのうちの搬送下流側に位置するローラを軸方向に突出した伸長の状態に長さ調節可能に設け、該ローラの軸方向の長さ調節が上記姿勢変更手段によるガイドチェーン軌道の姿勢変更操作に従動するように連係させ、上記無端ベルトの拡幅率が上記複数条の列化装置の選択される条数に応じて変更され、上記ガイドチェーン軌道の姿勢変更手段は、一対をなすガイドチェーン軌道の下流側をそれぞれが各独立に幅方向に移動可能に設けられ、上記条数に応じてそれぞれガイドチェーン軌道を姿勢変更して該選択された列化装置に青果物を供給することを特徴とする搬送青果物の整列供給装置。 - 上記スライドプレートは、上記一対のローラ間に搬送上流側ローラと略同幅長に配置された固定プレートと、この固定プレートの幅縁両側から搬送上流側を支点として搬送下流端側部分が幅外側に揺動突出可能に設けられた少なくとも2枚の揺動プレートと、の組合せにより構成し、上記揺動プレートの揺動を、上記姿勢変更手段によるガイドチェーン軌道の姿勢変更操作に従動するように連係させたことを特徴とする請求項1に記載の搬送青果物の供給装置。
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