JPH11199033A - 物品供給装置 - Google Patents

物品供給装置

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JPH11199033A
JPH11199033A JP1782798A JP1782798A JPH11199033A JP H11199033 A JPH11199033 A JP H11199033A JP 1782798 A JP1782798 A JP 1782798A JP 1782798 A JP1782798 A JP 1782798A JP H11199033 A JPH11199033 A JP H11199033A
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JP
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fruit
support rollers
rollers
article
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JP1782798A
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Toru Ishii
徹 石井
Susumu Ookata
進 大嘉田
Hideo Eguchi
英夫 江口
Hirotsuna Fujiwara
広綱 藤原
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ISHII SANGYO
Ishii Corp
Original Assignee
ISHII SANGYO
Ishii Corp
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    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G47/00Article or material-handling devices associated with conveyors; Methods employing such devices
    • B65G47/52Devices for transferring articles or materials between conveyors i.e. discharging or feeding devices
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    • B65G47/682Devices for transferring articles or materials between conveyors i.e. discharging or feeding devices adapted to receive articles arriving in one layer from one conveyor lane and to transfer them in individual layers to more than one conveyor lane or to one broader conveyor lane, or vice versa, e.g. combining the flows of articles conveyed by more than one conveyor from a single conveyor lane consisting of one conveyor or several adjacent conveyors
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    • B65G47/31Devices influencing the relative position or the attitude of articles during transit by conveyors arranging the articles, e.g. varying spacing between individual articles during transit by a series of conveyors by varying the relative speeds of the conveyors forming the series
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  • Attitude Control For Articles On Conveyors (AREA)
  • Rollers For Roller Conveyors For Transfer (AREA)
  • Sorting Of Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】多数の物品を、所定の位置、間隔、姿勢に揃え
て供給する作業が安定して行える物品供給装置を提供す
る。 【解決手段】搬送路両側部に配列した支持ローラを回転
して、多数の果菜物を搬送路中央部に向けて移動させな
がら搬送する。重合又は集合した状態のまま搬送される
果菜物を前後に分散し、搬送路中央部に沿って1列に整
列して搬送するので、仕分け用コンベアを構成する受け
ローラの中央部に対して果菜物が正確且つ確実に移載す
ることができ、多数の果菜物を、所定の位置、間隔、姿
勢に揃えて供給する作業が安定して行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、蜜柑、
林檎、トマト、西瓜、梨、柿、桃、馬鈴薯のような果菜
物、或いは、テニス、サッカー、野球、卓球のような球
技用ボール等の略球形状又は略楕円形状を有する物品を
整列供給する作業に用いられる物品供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述例のような果菜物を供給する
装置としては、例えば、図7に示すように、V字型に架
設した分散ベルト30,30間に果菜物A…を移載し、
分散ベルト30,30により果菜物A…を前後に分散し
ながら整列して整列ベルト31に移載すると共に、整列
ベルト31から仕分け用コンベア33に果菜物A…を順
次移載する装置がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した果菜
物Aの外周面に艶出し用のワックスが塗布されている場
合、果菜物Aと分散ベルト30との接触抵抗が大きく、
分散ベルト30,30間に載置された果菜物Aを前後に
分散したり、果菜物Aの載置位置を修正したりすること
が困難である。略楕円形を有する果菜物Aは分散ベルト
30との接触面積が大きく、一方の分散ベルト30に接
触した状態のまま搬送されることがあるので、搬送路中
央部に対して果菜物Aを整列載置することができない。
【0004】且つ、整列ベルト31に載置された果菜物
Aを、両側部に架設したガイド板32によりセンタリン
グ(幅寄せ)しようとしても、接触抵抗が大きいため、
果菜物Aが傾斜又は起立するだけで、その載置位置を修
正することが困難である。仕分け用コンベア33の中央
部載置面に対して偏心した状態に果菜物Aが載置された
り、起立した状態に果菜物Aが載置されたりするので、
果菜物Aの周面全体を、例えば、撮像用カメラ等により
撮像することが難しく、仕分け作業が正確に行えないと
いう問題点を有している。
【0005】また、隣接する果菜物A…の接触抵抗又は
ガイド板32との間に生じる接触抵抗により、一部の果
菜物A…が集合した状態のまま搬送されたり、前後に載
置された果菜物Aの間隔が不規則となったりすることが
あり、果菜物Aの間隔及び個数を一定に保つことが困難
であるという問題点も有している。
【0006】他の供給方法として、図8に示すように、
搬送路下部に配設した振動発生機34により分散コンベ
ア35を振動させ、分散コンベア35に載置された果菜
物A…を前後に分散しながら整列コンベア36に移載
し、整列コンベア36から仕分け用コンベア33に順次
移載する装置を用いた場合、果菜物Aの大きさ、形状、
種類によって分散コンベア35との接触面積が異なるた
め、接触面積が大きいと送り速度が速く、接触面積が小
さいと送り速度が遅くなり、果菜物Aの供給量を一定に
保つことが困難であるという問題点を有している。
【0007】この発明は上記問題に鑑み、搬送路両側部
に配列した支持ローラにより物品を搬送路中央部に向け
て移動させながら搬送するので、任意サイズの物品を前
後に分散しながら搬送路中央部に整列することができ、
所定の位置、間隔、姿勢に揃えて供給する作業が安定し
て行える物品供給装置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
搬送路両側部に軸支した支持ローラを、該支持ローラ間
に対して物品が載置される前後間隔に隔てて搬送方向に
多数配列し、上記両側部の支持ローラを、上記搬送方向
に向けて逆ハ字形となる角度に配列すると共に、上記支
持ローラを、上記搬送方向に向けて物品が移送される方
向に回転する回転手段を設けた物品供給装置であること
を特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の構成と併せて、上記搬送路の始端側に軸支した支持ロ
ーラを搬送方向に向けて角度が大きくなるように配列し
た物品供給装置であることを特徴とする。
【0010】請求項3記載の発明は、上記請求項1又は
2記載の構成と併せて、上記搬送路の始端側に配列した
支持ローラを、該始端側後段に配列した支持ローラの回
転速度よりも速い速度に設定した物品供給装置であるこ
とを特徴とする。
【0011】請求項4記載の発明は、上記請求項1,2
又は3記載の構成と併せて、上記搬送路両側部の支持ロ
ーラを搬送路の始端側から終端側に向けて徐々に角度が
小さくなるように配列した物品供給装置であることを特
徴とする。
【0012】請求項5記載の発明は、上記請求項1〜3
又は4記載の構成と併せて、上記搬送路両側部の支持ロ
ーラを搬送路の中央部から両側部に向けて高くなるよう
に斜設した物品供給装置であることを特徴とする。
【0013】請求項6記載の発明は、上記請求項1〜4
又は5記載の構成と併せて、上記搬送路の中間部に配列
した支持ローラを、上記回転手段による回転力よりも大
きな抵抗が付与されたときスリップするように設けた物
品供給装置であることを特徴とする。
【0014】請求項7記載の発明は、上記請求項1〜5
又は6記載の構成と併せて、上記搬送路の終端側に配列
した支持ローラを、該終端側前段に配列した支持ローラ
の回転速度よりも速い速度に設定した物品供給装置であ
ることを特徴とする。
【0015】請求項8記載の発明は、上記請求項1〜6
又は7記載の構成と併せて、上記搬送路の終端部に配列
した支持ローラに近接して、該支持ローラよりも小さい
ガイドローラを幅方向に複数配列すると共に、上記ガイ
ドローラを上記搬送方向に向けて徐々に低くなるように
複数列配設した物品供給装置であることを特徴とする。
【0016】
【作用】請求項1記載の物品供給装置は、搬送路両側部
に配列した支持ローラを回転手段により搬送方向に回転
して、支持ローラに載置される任意サイズ(例えば大、
中、小)の物品を搬送路中央部に向けて移動(センタリ
ング)すると共に、搬送途中の物品を振動及び揺動させ
ながら搬送し、重合又は集合した状態のまま搬送される
物品を前後に分散する。且つ、搬送路中央部に向けて移
動される方向に移送力が積極的に作用し、物品のセンタ
リング状態が維持されるため、例えば、仕分け用コンベ
アの中央部載置面に対して物品を1個ずつ正確且つ確実
に移載することができる。
【0017】請求項2記載の物品供給装置は、上記請求
項1記載の作用と併せて、始端側に配列した角度の大き
い支持ローラにより、搬送路中央部に向けて物品を積極
的に移動させながら搬送するので、搬送路両側部に配設
したガイド部材(例えばガイド板)に物品が接触した
り、その搬送が妨げられたりするのを防止することがで
き、任意サイズの物品を分散及び整列する作業が容易に
行える。
【0018】請求項3記載の物品供給装置は、上記請求
項1又は2記載の作用と併せて、始端側の支持ローラを
速く回転して、支持ローラと接触する物品を搬送路中央
部に向けて移動させながら搬送方向に搬送するので、多
数の物品を前後に分散及び整列する作業が能率的に行
え、供給能力の向上を図ることができる。
【0019】請求項4記載の物品供給装置は、上記請求
項1,2又は3記載の作用と併せて、両側部の支持ロー
ラを搬送方向に向けて徐々に向けて角度が小さくなるよ
うに配列しているので、搬送方向の移送力が徐々に増大
し、幅方向の移送力が減衰し、物品の横揺れが少なくな
るため、物品の供給位置及び供給姿勢が安定する。
【0020】請求項5記載の物品供給装置は、上記請求
項1〜3又は4記載の作用と併せて、両側部の支持ロー
ラに載置される果菜物を、支持ローラの斜面に沿って搬
送路中央部に向けて移動させながら搬送するので、支持
ローラの回転及び傾斜により物品を確実にセンタリング
することができる。
【0021】請求項6記載の物品供給装置は、上記請求
項1〜4又は5記載の作用と併せて、中間部の支持ロー
ラを、物品が載置されたときスリップ(空転)させ、搬
送路上に物品を一時ストックするので、後続の物品が順
次当接され、その当接時に付与される移送力により、前
後の物品を当接又は近接した状態のまま整列搬送するこ
とができる。
【0022】請求項7記載の物品供給装置は、上記請求
項1〜5又は6記載の作用と併せて、終端側の支持ロー
ラを速く回転して、1列に整列された物品を搬送方向に
向けて加速搬送するので、多数の物品を前後に離間(例
えば等間隔)して次工程(例えば、仕分け用コンベア)
に供給することができる。
【0023】請求項8記載の物品供給装置は、上記請求
項1〜6又は7記載の作用と併せて、搬送路終端部に配
列した複数のガイドローラに沿って、1列に整列された
物品をセンタリング状態のまま次工程に供給するので、
例えば、仕分け用コンベアの中央部載置面に対して物品
を確実に移載することができ、物品の外周面にワックス
が塗布されていても、ガイドローラの接触抵抗が小さい
ため、物品が停滞したりせず、物品の移載作業が円滑に
行える。
【0024】
【発明の効果】この発明によれば、搬送路両側部に配列
した支持ローラにより物品を搬送路中央部に向けて移動
させながら搬送するので、重合又は集合した状態のまま
搬送される物品を前後に分散することができ、物品が確
実に整列及びセンタリングされるため、例えば、仕分け
用コンベアの中央部載置面に対して物品を1個ずつ正確
且つ確実に移載することができ、多数の物品を、所定の
位置、間隔、姿勢に揃えて供給する作業が安定して行え
る。
【0025】しかも、従来例のベルトよりも支持ローラ
の方が接触抵抗が小さく、物品の位置及び姿勢を修正し
たり、センタリングしたりする作業が容易に行え、仕分
け用コンベアに対して偏心した状態又は重合した状態に
載置されたりするのを確実に防止することができ、物品
の供給作業が安定して行える。且つ、略楕円形状を有す
る物品が起立姿勢に載置されても、支持ローラの回転に
より横長姿勢に向き修正されるので、例えば、作業者の
目、撮像用カメラ等の検査手段により物品の表裏両面を
正確且つ確実に検査することができる。
【0026】さらに、始端側に配列した角度の大きい支
持ローラにより物品を搬送路中央部に向けて積極的に移
動させながら搬送するので、従来例のようにガイド板等
との接触により物品の搬送が妨げられたり、物品の位置
及び姿勢が変位したりするのを確実に防止することがで
きる。且つ、始端側の支持ローラを速く回転して、多数
の物品を搬送方向に対して積極的に移動するので、物品
を分散及び整列する作業が能率的に行え、供給能力の向
上を図ることができる。
【0027】さらにまた、両側部の支持ローラを搬送方
向に向けて角度が徐々に小さくなるように配列している
ので、搬送方向の移送力が徐々に増大し、幅方向の移送
力が減衰するため、物品の横揺れが少なくなり、物品の
供給位置及び供給姿勢が安定する。
【0028】さらにまた、支持ローラの斜面に沿って物
品を搬送路中央部に向けて移動するので、一方の支持ロ
ーラに物品が載置されても、支持ローラの回転及び傾斜
により物品を確実にセンタリングすることができ、従来
例のように仕分け用コンベアの載置面に対して偏心した
状態に物品が載置されるのを防止することができる。
【0029】さらにまた、中間部の支持ローラを物品が
載置されたときスリップさせ、搬送路上にストックされ
る物品に、後続の物品を順次当接するので、前後の物品
を当接した状態のまま整列搬送することができ、従来例
のように物品の間隔が不規則になったり、供給量が変動
したりするのを確実に防止することができ、物品の供給
作業が安定して行える。
【0030】さらにまた、終端側の支持ローラにより物
品を搬送方向に向けて加速搬送し、1列に整列された物
品を前後に離間して次工程に供給するので、上述のよう
な検査手段により物品の表裏両面を確実に検査すること
ができ、物品を仕分けする作業が適確に行え、仕分け能
力及び仕分け精度の向上を図ることができる。
【0031】さらにまた、終端部に配列したガイドロー
ラに沿って物品をセンタリング状態のまま移載するの
で、物品を正確且つ確実に移載することができ、物品の
外周面にワックスが塗布されていても、ガイドローラの
接触抵抗が小さいため、物品が停滞したり、移載が妨げ
られたりするのを確実に防止することができ、物品の移
載作業が円滑に行える。
【0032】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は物品の一例として、多数の果菜物を1個
ずつ整列供給する作業に用いられる物品供給装置を示
し、図1及び図2に於いて、この物品供給装置1は、搬
送路前段に配設した荷受け用コンベア2と、搬送路後段
に配設した仕分け用コンベア3との間に配設され、荷受
け用コンベア2から供給される多数の果菜物Aを前後に
分散させながら搬送路中央部に整列(例えば1列)し
て、仕分け用コンベア3を構成する受けローラ3a…の
中央部に対して1個ずつ移載する。
【0033】上述した物品供給装置1は、図3、図4に
示すように、搬送路両側部に架設した取付け枠5,5
に、中空又は中実に形成した同径の支持ローラ6を回転
可能に軸支すると共に、その支持ローラ6を、搬送方向
に対して任意サイズ(例えば大、中、小)の果菜物Aが
載置される前後間隔に隔てて多数配列し、且つ、搬送路
両側部に軸支した領域a,b,cの支持ローラ6…を搬
送方向に向けて逆ハ字形(例えば、搬送方向に対して支
持ローラ6の内端側を遅らせ、外端側を先行した状態)
となるように配列している。実施例では、長尺寸法の支
持ローラ6を搬送路一側部に配列し、短尺寸法の支持ロ
ーラ6を搬送路他側部に配列しているが、同一寸法の支
持ローラ6を搬送路両側部に配列してもよい。
【0034】且つ、支持ローラ6は、例えば、合成樹
脂、金属、木等の材質により形成され、ローラの外周面
を遊端側から基端側に向けて同一外径となる形状(例え
ば円筒形状、円柱形状)に形成している。なお、ローラ
の外周面を遊端側から基端側に向けて大径となる形状
(例えば円錐形)に形成してもよい。
【0035】また、支持ローラ6の外周面に、例えば、
突条、突起等の接触抵抗を付与する部分を形成又は付設
するもよく、或いは、例えば、合成ゴム等の接触抵抗の
大きな部材でローラ周面を形成又は被覆してもよい。
【0036】支持ローラ6は、ローラの中心部に固定し
た支軸7の基端部を、取付け枠5に固定した軸受部8に
より回転可能に軸受し、支軸7の基端部に固定したプー
リ9と、搬送路の両側下部に軸架した回転軸10との間
に駆動ベルト11(例えば丸形ベルト)を張架(例えば
8字形に交差して張架)している。始端側下部に配設し
た減速機付き駆動モータ12は、スプロケット13,1
4及び駆動チェーン15を介して回転軸10を同期回転
すると共に、駆動ベルト11を介して支軸7に回転力を
伝達し、搬送路両側部に配列した支持ローラ6を搬送方
向に回転する。
【0037】始端部の支持ローラ6は、図2に示すよう
に、回転軸10の始端側軸周面に形成した大径の軸部1
0aに駆動ベルト11を張架して、搬送路中央部に向け
て果菜物Aが積極的に移動(センタリング)される方向
に速く回転する。
【0038】中間部の支持ローラ6は、回転軸10の中
間部軸周面に形成した小径の軸部10bに駆動ベルト1
1を張架して、始端部及び終端部に配列した支持ローラ
6の回転速度よりも低速で回転する。且つ、支持ローラ
6は、回転軸10による回転力よりも大きな抵抗が付与
されたときスリップするように設けられている。例え
ば、支持ローラ6と支軸7又は回転軸10と駆動ベルト
11をスリップさせて、果菜物Aの搬送速度を減速又は
搬送停止することにより、搬送路上に果菜物Aを一時ス
トックする。
【0039】終端部の支持ローラ6は、回転軸10の終
端側軸周面に形成した最大外径の軸部10cに駆動ベル
ト11を張架して、始端部及び中間部に配列した支持ロ
ーラ6の回転速度よりも速く回転させ、支持ローラ6上
に移載される果菜物Aを搬送方向に向けて加速搬送し、
搬送路中央部に整列された果菜物Aを前後等間隔に離間
して仕分け用コンベア3の受けローラ3a…間に1個ず
つ移載する。
【0040】なお、実施例では、回転軸10に形成した
軸部10a,10b,10cの外径差により、支持ロー
ラ6の回転速度を可変調節するが、例えば、支持ローラ
6の支軸7に固定されるプーリ9の外径寸法を変更し
て、支持ローラ6の回転速度を可変設定してもよい。
【0041】他の回転方法として、搬送路の全長又は一
部に配列した支持ローラ6を、例えば、支軸7の基端部
にスプロケットを介してチェーンを張架したり、ローラ
にモータを内蔵又は直結する等の回転手段により独立又
は連動して回転駆動するもよく、また、支持ローラ6の
周面に、例えば、ベルト、ゴムローラ等の部材を圧接し
て回転してもよい。
【0042】且つ、始端部、中間部、終端部に配列した
支持ローラ6の回転速度を異なる速度又は同一速度に設
定してもよく、速度設定時に於いて、始端部の支持ロー
ラ6は、他の部分に配列した支持ローラ6よりも速い速
度に設定する。
【0043】搬送路上の領域a,b,cに配列した支持
ローラ6は、図5、図6に示すように、搬送方向に向け
て徐々に角度(領域a,b,cの順に緩やかとなる角
度)が小さくなるように配列され、支持ローラ6上に載
置された搬送路中央部に向けて果菜物Aを移動(センタ
リング)する。
【0044】例えば、始端側の領域aに配列した支持ロ
ーラ6を大きい角度θ1 (例えば約13度)に設定し、
中間部の領域bに配列した支持ローラ6を、上述した角
度θ1 よりも小さく、後述する角度θ3 よりも大きい角
度θ2 (例えば約8度)に設定し、終端側の領域cに配
列した支持ローラ6を、上述した角度θ2 よりも小さい
角度θ3 (例えば約3度)に設定している。
【0045】なお、領域a,b,cに配列した支持ロー
ラ6を任意の角度(角度θ1 ,θ2,θ3 )に変更して
もよい。また、角度θ1 ,θ3 、角度θ1 ,θ2 、角度
θ2,θ3 に支持ローラ6を組み合わせて配列したり、
角度θ1 ,θ2 ,θ3 の何れか一組の支持ローラ6を配
列してもよい。
【0046】且つ、両側部の支持ローラ6は、搬送路中
央部から搬送路両側部に向けて徐々に高くなる角度θ4
(例えば約3度)に斜設(図3参照)され、支持ローラ
6上に載置された果菜物Aを搬送路中央部に向けて移動
(センタリング)する。なお、両側部に配列した支持ロ
ーラ6を任意の傾斜角度θ4 に変更してもよい。
【0047】搬送路の終端部には、終端部に配列した支
持ローラ6に近接して、例えば、菱形、球形、楕円型等
の任意形状に形成したガイドローラ16…を幅方向に複
数個配列し、且つ、搬送方向に向けて徐々に低くなるよ
うに複数列配設している。ガイドローラ16は、ローラ
の中心部に挿通した支軸17を、終端側両側部に架設し
た支持枠18に軸架すると共に、搬送路中央部から搬送
路両側部に向けて徐々に高くなるように配列し、仕分け
用コンベア3を構成する受けローラ3a…に対して果菜
物Aが移載ガイドされる角度に斜設して、搬送路中央部
に整列された果菜物Aを、受けローラ3a…の中央部に
向けて移載ガイドする。
【0048】搬送路の両側上部には、搬送路中央部に向
けて果菜物Aが幅寄せガイドされる間隔及び角度に傾斜
して搬送ガイド19を架設している。なお、搬送路の始
端側両側部のみに搬送ガイド19を架設してもよく、ま
た、搬送ガイド19を取り除いても、搬送路中央部に果
菜物Aを整列することができる。
【0049】図示実施例は上記の如く構成するものにし
て、以下、物品供給装置1により多数の果菜物A…を1
個ずつ整列供給する動作を説明する。先ず、図1、図2
に示すように、荷受け用コンベア2に放出された多数の
果菜物Aを前後及び左右に分散しながら搬送して、物品
供給装置1の始端側両側部に配列した支持ローラ6…に
順次移載する。
【0050】続いて、図3、図5にも示すように、始端
側の領域aに配列した角度の大きい支持ローラ6…を速
く回転して、果菜物Aを搬送路中央部に向けて積極的に
移動(センタリング)すると共に、果菜物Aを振動及び
揺動させながら搬送して、重合又は集合した状態のまま
搬送される果菜物A…を前後に分散する。
【0051】且つ、領域b,cに配列した支持ローラ6
…により果菜物Aを搬送路中央部に向けて移動(センタ
リング)させながら搬送すると共に、両側部の支持ロー
ラ6…に載置された果菜物Aを、支持ローラ6…の斜面
に沿って搬送路中央部に向けて移動するので、搬送路中
央部に向けて移動される方向に移送力が作用し、、一方
の支持ローラ6…間に果菜物Aが載置されても、支持ロ
ーラ6…に沿って果菜物Aが搬送路中央部に向けて移動
され、支持ローラ6の回転及び傾斜により果菜物A…を
確実にセンタリングすることができる。
【0052】且つ、領域a,b,cに配列した支持ロー
ラ6…を、搬送方向に向けて領域a,b,cの順に角度
が小さくなるように配列しているので、搬送方向の移送
力が徐々に増大し、幅方向の移送力が減衰するため、果
菜物Aの横揺れが少なくなり、果菜物Aの供給位置及び
供給姿勢が安定する。
【0053】中間部の支持ローラ6…に果菜物Aが載置
されたとき、果菜物Aとの接触抵抗により支持ローラ6
がスリップし、搬送路上に果菜物Aが一時ストックされ
る。一時ストックされた果菜物Aに、後続の果菜物Aを
順次当接して、その当接時に付与される移送力により前
後の果菜物A…を当接した状態のまま整列搬送する。
【0054】次に、搬送路中央部に整列した果菜物A…
を、仕分け用コンベア3の受けローラ3a…に乗り移ら
せるとき、図4、図6にも示すように、領域c終端部に
配列した支持ローラ6…により加速搬送して、1列に整
列された果菜物A…を前後等間隔に離間して仕分け用コ
ンベア3の受けローラ3a…間に順次移載すると共に、
終端部に配列したガイドローラ16…に沿って、1列に
整列された果菜物A…をセンタリング状態のまま移載す
るので、受けローラ3a…の中央部に対して果菜物Aを
1個ずつ正確且つ確実に移載することができる。
【0055】以上のように、領域a,b,cに配列した
支持ローラ6…により任意サイズの果菜物Aを搬送路中
央部に向けて移動させながら搬送するので、重合又は集
合した状態のまま搬送される果菜物A…を前後に分散す
ることができる。且つ、両側部の支持ローラ6…を搬送
路中央部に向けて果菜物Aが移動される角度に傾斜して
いるので、支持ローラ6…の斜面に沿って果菜物Aが搬
送路中央部に移動され、支持ローラ6の回転及び傾斜に
より果菜物A…を確実にセンタリングすることができ、
仕分け用コンベア3を構成する受けローラ3a…の中央
部に対して果菜物Aを1個ずつ正確且つ確実に移載する
ことができる。
【0056】しかも、従来例のようなベルト30,31
よりも支持ローラ6の方が接触抵抗が小さく、果菜物A
の位置及び姿勢を修正したり、センタリングしたりする
作業が容易に行え、仕分け用コンベア3の受けローラ3
a…に対して偏心した状態に果菜物Aが載置されたり、
果菜物Aが重合した状態のまま搬送されたりするのを確
実に防止することができ、果菜物Aの供給作業が安定し
て行える。
【0057】且つ、略楕円形状の果菜物Aが起立姿勢に
載置されても、支持ローラ6の回転により横長姿勢に向
き修正されるので、例えば、作業者の目、撮像用カメラ
等の検査手段により果菜物Aの表裏両面を正確且つ確実
に検査することができる。
【0058】さらに、始端側に配列した角度の大きい支
持ローラ6…を速く回転して、果菜物Aを搬送路中央部
に向けて積極的に移動させながら搬送するので、従来例
のようにガイド板等との接触により果菜物Aの搬送が妨
げられたり、果菜物Aの位置及び姿勢が変位したりする
のを確実に防止することができ、果菜物Aを整列する作
業及び分散する作業が能率的に行え、供給能力の向上を
図ることができる。
【0059】両側部の支持ローラ6…を領域a,b,c
の順に角度が小さくなるように配列しているので、果菜
物Aの横揺れが徐々に少なくなり、仕分け用コンベア3
の受けローラ3a…に移載される果菜物Aの供給位置及
び供給姿勢が安定する。
【0060】中間部の支持ローラ6…を、果菜物Aが載
置されたときスリップさせ、搬送路上にストックされる
果菜物Aに、後続の果菜物Aを順次当接するので、前後
の果菜物Aを当接した状態のまま整列搬送することがで
き、従来例のように果菜物Aの間隔が不規則になった
り、供給量が変動したりするのを確実に防止することが
でき、果菜物Aの供給作業が安定して行える。
【0061】加えて、領域c終端部の支持ローラ6…に
より果菜物Aを加速搬送して、1列に整列された果菜物
A…を等間隔に離間して仕分け用コンベア3の受けロー
ラ3a…間に移載するので、上述した検査手段により果
菜物Aの表裏両面を確実に検査することができ、果菜物
Aを等階級別に仕分けする作業が適確に行え、仕分け能
力及び仕分け精度の向上を図ることができる。
【0062】加えて、終端部に配列したガイドローラ1
6…に沿って、仕分け用コンベア3の受けローラ3a…
に対して移載される方向に果菜物Aをガイドするので、
仕分け用コンベア3の受けローラ3a…に対して果菜物
Aをセンタリングした状態のまま正確且つ確実に移載す
ることができ、果菜物Aの外周面にワックスが塗布され
ていても、ガイドローラ16の接触抵抗が小さいため、
果菜物Aが停滞したり、移載が妨げられたりするのを確
実に防止することができ、果菜物Aの移載作業が円滑に
行える。
【0063】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の物品は、実施例の果菜物Aに対応
し、以下同様に、回転手段は、支軸7、プーリ9、回転
軸10、駆動ベルト11、駆動モータ12、スプロケッ
ト13,14、駆動チェーン15に対応するも、この発
明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではな
い。
【0064】上述した実施例では、同一外径に形成した
支持ローラ6を搬送路の両側部に配列しているが、例え
ば、任意の外径(例えば大、中、小)に形成した支持ロ
ーラ6を、搬送路の始端側から終端側に向けて外径が小
さくなる順に配列又は交互に配列してもよく、果菜物A
…を整列及びセンタリングした状態のまま搬送すること
ができ、上述した実施例と同等の作用効果を奏すること
ができる。
【0065】また、搬送路の全長又は一部に配列した支
持ローラ6を、任意の角度(角度θ1 〜θ4 )に設定し
てもよい。
【0066】さらにまた、仕分け用コンベア3を構成す
る受けローラ3a…に果菜物Aを1個ずつ移載するが、
例えば、例えば、鍵盤状に配列した受け板或いはバケッ
ト、カップ、トレー等の載置部に移載する作業にも適用
することができ、実施例のような用途のみに限定される
ものではない。
【0067】さらにまた、仕分け用コンベア3の始端側
上部に、果菜物Aの上部周面に対して押付けられる状態
に弛ませて姿勢保持ベルト20を張架(図2の仮想線で
示す)し、仕分け用コンベア3の受けローラ3a…に移
載される果菜物Aに姿勢保持ベルト20を押付けながら
搬送するもよく、移載時に於いて、果菜物Aの位置、姿
勢、間隔が変位するのを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 物品供給装置による整列動作及び供給動作を
示す平面図。
【図2】 物品供給装置による整列動作及び供給動作を
示す側面図。
【図3】 果菜物のセンタリング動作を示す正面図。
【図4】 果菜物の移載動作を示す正面図。
【図5】 始端側に配列した支持ローラの取付け状態を
示す平面図。
【図6】 終端側に配列した支持ローラの取付け状態を
示す平面図。
【図7】 第1従来例の供給装置による供給動作を示す
平面図。
【図8】 第2従来例の供給装置による供給動作を示す
側面図。
【符号の説明】
A…果菜物 a,b,c…領域 1…物品供給装置 2…荷受け用コンベア 3…仕分け用コンベア 3a…受けローラ 6…支持ローラ 7…支軸 9…プーリ 10…回転軸 11…駆動ベルト 12…駆動モータ 13,14…スプロケット 15…駆動チェーン 16…ガイドローラ 19…搬送ガイド
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年2月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 物品供給装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、蜜柑、
林檎、トマト、西瓜、梨、柿、桃、馬鈴薯のような果菜
物、或いは、テニス、サッカー、野球、卓球のような球
技用ボール等の略球形状又は略楕円形状を有する物品を
整列供給する作業に用いられる物品供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述例のような果菜物を供給する
装置としては、例えば、図7に示すように、V字型に架
設した分散ベルト30,30間に果菜物A…を移載し、
分散ベルト30,30により果菜物A…を前後に分散し
ながら整列して整列ベルト31に移載すると共に、整列
ベルト31から仕分け用コンベア33に果菜物A…を順
次移載する装置がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した果菜
物Aの外周面に艶出し用のワックスが塗布されている場
合、果菜物Aと分散ベルト30との接触抵抗が大きく、
分散ベルト30,30間に載置された果菜物Aを前後に
分散したり、果菜物Aの載置位置を修正したりすること
が困難である。略楕円形を有する果菜物Aは分散ベルト
30との接触面積が大きく、一方の分散ベルト30に接
触した状態のまま搬送されることがあるので、搬送路中
央部に対して果菜物Aを整列載置することができない。
【0004】且つ、整列ベルト31に載置された果菜物
Aを、両側部に架設したガイド板32によりセンタリン
グ(幅寄せ)しようとしても、接触抵抗が大きいため、
果菜物Aが傾斜又は起立するだけで、その載置位置を修
正することが困難である。仕分け用コンベア33の中央
部載置面に対して偏心した状態に果菜物Aが載置された
り、起立した状態に果菜物Aが載置されたりするので、
果菜物Aの周面全体を、例えば、撮像用カメラ等により
撮像することが難しく、仕分け作業が正確に行えないと
いう問題点を有している。
【0005】また、隣接する果菜物A…の接触抵抗又は
ガイド板32との間に生じる接触抵抗により、一部の果
菜物A…が集合した状態のまま搬送されたり、前後に載
置された果菜物Aの間隔が不規則となったりすることが
あり、果菜物Aの間隔及び個数を一定に保つことが困難
であるという問題点も有している。
【0006】他の供給方法として、図8に示すように、
搬送路下部に配設した振動発生機34により分散コンベ
ア35を振動させ、分散コンベア35に載置された果菜
物A…を前後に分散しながら整列コンベア36に移載
し、整列コンベア36から仕分け用コンベア33に順次
移載する装置を用いた場合、果菜物Aの大きさ、形状、
種類によって分散コンベア35との接触面積が異なるた
め、接触面積が大きいと送り速度が速く、接触面積が小
さいと送り速度が遅くなり、果菜物Aの供給量を一定に
保つことが困難であるという問題点を有している。
【0007】この発明は上記問題に鑑み、搬送方向に向
けて逆ハ字形に配列した支持ローラにより物品を搬送路
中央部に向けて移動させながら搬送するので、任意サイ
ズの物品を前後に分散しながら搬送路中央部に整列する
ことができ、所定の位置、間隔、姿勢に揃えて供給する
作業が安定して行える物品供給装置の提供を目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
物品を搬送する搬送路上に、該物品が載置される前後間
隔に隔てて支持ローラを搬送方向に配列し、上記搬送路
上に配列した支持ローラを、上記搬送方向に向けて逆ハ
字形となる角度に配列すると共に、上記支持ローラを、
上記搬送方向に向けて物品が移送される方向に回転する
回転手段を設けた物品供給装置であることを特徴とす
る。
【0009】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の構成と併せて、上記搬送路の始端側に軸支した支持ロ
ーラを搬送方向に向けて角度が大きくなるように配列し
た物品供給装置であることを特徴とする。
【0010】請求項3記載の発明は、上記請求項1又は
2記載の構成と併せて、上記搬送路の始端側に配列した
支持ローラを、該始端側後段に配列した支持ローラの回
転速度よりも速い速度に設定した物品供給装置であるこ
とを特徴とする。
【0011】請求項4記載の発明は、上記請求項1,2
又は3記載の構成と併せて、上記搬送路両側部の支持ロ
ーラを搬送路の始端側から終端側に向けて徐々に角度が
小さくなるように配列した物品供給装置であることを特
徴とする。
【0012】請求項5記載の発明は、上記請求項1〜3
又は4記載の構成と併せて、上記搬送路両側部の支持ロ
ーラを搬送路の中央部から両側部に向けて高くなるよう
に斜設した物品供給装置であることを特徴とする。
【0013】請求項6記載の発明は、上記請求項1〜4
又は5記載の構成と併せて、上記搬送路の中間部に配列
した支持ローラを、上記回転手段による回転力よりも大
きな抵抗が付与されたときスリップするように設けた物
品供給装置であることを特徴とする。
【0014】請求項7記載の発明は、上記請求項1〜5
又は6記載の構成と併せて、上記搬送路の終端側に配列
した支持ローラを、該終端側前段に配列した支持ローラ
の回転速度よりも速い速度に設定した物品供給装置であ
ることを特徴とする。
【0015】請求項8記載の発明は、上記請求項1〜6
又は7記載の構成と併せて、上記搬送路の終端部に配列
した支持ローラに近接して、該支持ローラよりも小さい
ガイドローラを幅方向に複数配列すると共に、上記ガイ
ドローラを上記搬送方向に向けて徐々に低くなるように
複数列配設した物品供給装置であることを特徴とする。
【0016】
【作用】請求項1記載の物品供給装置は、搬送方向に向
けて逆ハ字形に配列した支持ローラを回転手段により搬
送方向に回転して、支持ローラに載置される任意サイズ
(例えば大、中、小)の物品を搬送路中央部に向けて移
動(センタリング)すると共に、搬送途中の物品を振動
及び揺動させながら搬送し、重合又は集合した状態のま
ま搬送される物品を前後に分散する。且つ、搬送路中央
部に向けて移動される方向に移送力が積極的に作用し、
物品のセンタリング状態が維持されるため、例えば、仕
分け用コンベアの中央部載置面に対して物品を1個ずつ
正確且つ確実に移載することができる。
【0017】請求項2記載の物品供給装置は、上記請求
項1記載の作用と併せて、始端側に配列した角度の大き
い支持ローラにより、搬送路中央部に向けて物品を積極
的に移動させながら搬送するので、搬送路両側部に配設
したガイド部材(例えばガイド板)に物品が接触した
り、その搬送が妨げられたりするのを防止することがで
き、任意サイズの物品を分散及び整列する作業が容易に
行える。
【0018】請求項3記載の物品供給装置は、上記請求
項1又は2記載の作用と併せて、始端側の支持ローラを
速く回転して、支持ローラと接触する物品を搬送路中央
部に向けて移動させながら搬送方向に搬送するので、多
数の物品を前後に分散及び整列する作業が能率的に行
え、供給能力の向上を図ることができる。
【0019】請求項4記載の物品供給装置は、上記請求
項1,2又は3記載の作用と併せて、両側部の支持ロー
ラを搬送方向に向けて徐々に向けて角度が小さくなるよ
うに配列しているので、搬送方向の移送力が徐々に増大
し、幅方向の移送力が減衰し、物品の横揺れが少なくな
るため、物品の供給位置及び供給姿勢が安定する。
【0020】請求項5記載の物品供給装置は、上記請求
項1〜3又は4記載の作用と併せて、両側部の支持ロー
ラに載置される果菜物を、支持ローラの斜面に沿って搬
送路中央部に向けて移動させながら搬送するので、支持
ローラの回転及び傾斜により物品を確実にセンタリング
することができる。
【0021】請求項6記載の物品供給装置は、上記請求
項1〜4又は5記載の作用と併せて、中間部の支持ロー
ラを、物品が載置されたときスリップ(空転)させ、搬
送路上に物品を一時ストックするので、後続の物品が順
次当接され、その当接時に付与される移送力により、前
後の物品を当接又は近接した状態のまま整列搬送するこ
とができる。
【0022】請求項7記載の物品供給装置は、上記請求
項1〜5又は6記載の作用と併せて、終端側の支持ロー
ラを速く回転して、1列に整列された物品を搬送方向に
向けて加速搬送するので、多数の物品を前後に離間(例
えば等間隔)して次工程(例えば、仕分け用コンベア)
に供給することができる。
【0023】請求項8記載の物品供給装置は、上記請求
項1〜6又は7記載の作用と併せて、搬送路終端部に配
列した複数のガイドローラに沿って、1列に整列された
物品をセンタリング状態のまま次工程に供給するので、
例えば、仕分け用コンベアの中央部載置面に対して物品
を確実に移載することができ、物品の外周面にワックス
が塗布されていても、ガイドローラの接触抵抗が小さい
ため、物品が停滞したりせず、物品の移載作業が円滑に
行える。
【0024】
【発明の効果】この発明によれば、逆ハ字形に配列した
支持ローラにより物品を搬送路中央部に向けて移動させ
ながら搬送するので、重合又は集合した状態のまま搬送
される物品を前後に分散することができ、物品が確実に
整列及びセンタリングされるため、例えば、仕分け用コ
ンベアの中央部載置面に対して物品を1個ずつ正確且つ
確実に移載することができ、多数の物品を、所定の位
置、間隔、姿勢に揃えて供給する作業が安定して行え
る。
【0025】しかも、従来例のベルトよりも支持ローラ
の方が接触抵抗が小さく、物品の位置及び姿勢を修正し
たり、センタリングしたりする作業が容易に行え、仕分
け用コンベアに対して偏心した状態又は重合した状態に
載置されたりするのを確実に防止することができ、物品
の供給作業が安定して行える。且つ、略楕円形状を有す
る物品が起立姿勢に載置されても、支持ローラの回転に
より横長姿勢に向き修正されるので、例えば、作業者の
目、撮像用カメラ等の検査手段により物品の表裏両面を
正確且つ確実に検査することができる。
【0026】さらに、始端側に配列した角度の大きい支
持ローラにより物品を搬送路中央部に向けて積極的に移
動させながら搬送するので、従来例のようにガイド板等
との接触により物品の搬送が妨げられたり、物品の位置
及び姿勢が変位したりするのを確実に防止することがで
きる。且つ、始端側の支持ローラを速く回転して、多数
の物品を搬送方向に対して積極的に移動するので、物品
を分散及び整列する作業が能率的に行え、供給能力の向
上を図ることができる。
【0027】さらにまた、両側部の支持ローラを搬送方
向に向けて角度が徐々に小さくなるように配列している
ので、搬送方向の移送力が徐々に増大し、幅方向の移送
力が減衰するため、物品の横揺れが少なくなり、物品の
供給位置及び供給姿勢が安定する。
【0028】さらにまた、支持ローラの斜面に沿って物
品を搬送路中央部に向けて移動するので、一方の支持ロ
ーラに物品が載置されても、支持ローラの回転及び傾斜
により物品を確実にセンタリングすることができ、従来
例のように仕分け用コンベアの載置面に対して偏心した
状態に物品が載置されるのを防止することができる。
【0029】さらにまた、中間部の支持ローラを物品が
載置されたときスリップさせ、搬送路上にストックされ
る物品に、後続の物品を順次当接するので、前後の物品
を当接した状態のまま整列搬送することができ、従来例
のように物品の間隔が不規則になったり、供給量が変動
したりするのを確実に防止することができ、物品の供給
作業が安定して行える。
【0030】さらにまた、終端側の支持ローラにより物
品を搬送方向に向けて加速搬送し、1列に整列された物
品を前後に離間して次工程に供給するので、上述のよう
な検査手段により物品の表裏両面を確実に検査すること
ができ、物品を仕分けする作業が適確に行え、仕分け能
力及び仕分け精度の向上を図ることができる。
【0031】さらにまた、終端部に配列したガイドロー
ラに沿って物品をセンタリング状態のまま移載するの
で、物品を正確且つ確実に移載することができ、物品の
外周面にワックスが塗布されていても、ガイドローラの
接触抵抗が小さいため、物品が停滞したり、移載が妨げ
られたりするのを確実に防止することができ、物品の移
載作業が円滑に行える。
【0032】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は物品の一例として、多数の果菜物を1個
ずつ整列供給する作業に用いられる物品供給装置を示
し、図1及び図2に於いて、この物品供給装置1は、搬
送路前段に配設した荷受け用コンベア2と、搬送路後段
に配設した仕分け用コンベア3との間に配設され、荷受
け用コンベア2から供給される多数の果菜物Aを前後に
分散させながら搬送路中央部に整列(例えば1列)し
て、仕分け用コンベア3を構成する受けローラ3a…の
中央部に対して1個ずつ移載する。
【0033】上述した物品供給装置1は、図3、図4に
示すように、搬送路両側部に架設した取付け枠5,5
に、中空又は中実に形成した同径の支持ローラ6を回転
可能に軸支すると共に、その支持ローラ6を、搬送方向
に対して任意サイズ(例えば大、中、小)の果菜物Aが
載置される前後間隔に隔てて多数配列し、且つ、搬送路
両側部に軸支した領域a,b,cの支持ローラ6…を搬
送方向に向けて逆ハ字形(例えば、搬送方向に対して支
持ローラ6の内端側を遅らせ、外端側を先行した状態)
となるように配列している。実施例では、長尺寸法の支
持ローラ6を搬送路一側部に配列し、短尺寸法の支持ロ
ーラ6を搬送路他側部に配列しているが、同一寸法の支
持ローラ6を搬送路両側部に配列してもよい。
【0034】且つ、支持ローラ6は、例えば、合成樹
脂、金属、木等の材質により形成され、ローラの外周面
を遊端側から基端側に向けて同一外径となる形状(例え
ば円筒形状、円柱形状)に形成している。なお、ローラ
の外周面を遊端側から基端側に向けて大径となる形状
(例えば円錐形)に形成してもよい。
【0035】また、支持ローラ6の外周面に、例えば、
突条、突起等の接触抵抗を付与する部分を形成又は付設
するもよく、或いは、例えば、合成ゴム等の接触抵抗の
大きな部材でローラ周面を形成又は被覆してもよい。
【0036】支持ローラ6は、ローラの中心部に固定し
た支軸7の基端部を、取付け枠5に固定した軸受部8に
より回転可能に軸受し、支軸7の基端部に固定したプー
リ9と、搬送路の両側下部に軸架した回転軸10との間
に駆動ベルト11(例えば丸形ベルト)を張架(例えば
8字形に交差して張架)している。始端側下部に配設し
た減速機付き駆動モータ12は、スプロケット13,1
4及び駆動チェーン15を介して回転軸10を同期回転
すると共に、駆動ベルト11を介して支軸7に回転力を
伝達し、搬送路両側部に配列した支持ローラ6を搬送方
向に回転する。
【0037】始端部の支持ローラ6は、図2に示すよう
に、回転軸10の始端側軸周面に形成した大径の軸部1
0aに駆動ベルト11を張架して、搬送路中央部に向け
て果菜物Aが積極的に移動(センタリング)される方向
に速く回転する。
【0038】中間部の支持ローラ6は、回転軸10の中
間部軸周面に形成した小径の軸部10bに駆動ベルト1
1を張架して、始端部及び終端部に配列した支持ローラ
6の回転速度よりも低速で回転する。且つ、支持ローラ
6は、回転軸10による回転力よりも大きな抵抗が付与
されたときスリップするように設けられている。例え
ば、支持ローラ6と支軸7又は回転軸10と駆動ベルト
11をスリップさせて、果菜物Aの搬送速度を減速又は
搬送停止することにより、搬送路上に果菜物Aを一時ス
トックする。
【0039】終端部の支持ローラ6は、回転軸10の終
端側軸周面に形成した最大外径の軸部10cに駆動ベル
ト11を張架して、始端部及び中間部に配列した支持ロ
ーラ6の回転速度よりも速く回転させ、支持ローラ6上
に移載される果菜物Aを搬送方向に向けて加速搬送し、
搬送路中央部に整列された果菜物Aを前後等間隔に離間
して仕分け用コンベア3の受けローラ3a…間に1個ず
つ移載する。
【0040】なお、実施例では、回転軸10に形成した
軸部10a,10b,10cの外径差により、支持ロー
ラ6の回転速度を可変調節するが、例えば、支持ローラ
6の支軸7に固定されるプーリ9の外径寸法を変更し
て、支持ローラ6の回転速度を可変設定してもよい。
【0041】他の回転方法として、搬送路の全長又は一
部に配列した支持ローラ6を、例えば、支軸7の基端部
にスプロケットを介してチェーンを張架したり、ローラ
にモータを内蔵又は直結する等の回転手段により独立又
は連動して回転駆動するもよく、また、支持ローラ6の
周面に、例えば、ベルト、ゴムローラ等の部材を圧接し
て回転してもよい。
【0042】且つ、始端部、中間部、終端部に配列した
支持ローラ6の回転速度を異なる速度又は同一速度に設
定してもよく、速度設定時に於いて、始端部の支持ロー
ラ6は、他の部分に配列した支持ローラ6よりも速い速
度に設定する。
【0043】搬送路上の領域a,b,cに配列した支持
ローラ6は、図5、図6に示すように、搬送方向に向け
て徐々に角度(領域a,b,cの順に緩やかとなる角
度)が小さくなるように配列され、支持ローラ6上に載
置された搬送路中央部に向けて果菜物Aを移動(センタ
リング)する。
【0044】例えば、始端側の領域aに配列した支持ロ
ーラ6を大きい角度θ1 (例えば約13度)に設定し、
中間部の領域bに配列した支持ローラ6を、上述した角
度θ1 よりも小さく、後述する角度θ3 よりも大きい角
度θ2 (例えば約8度)に設定し、終端側の領域cに配
列した支持ローラ6を、上述した角度θ2 よりも小さい
角度θ3 (例えば約3度)に設定している。
【0045】なお、領域a,b,cに配列した支持ロー
ラ6を任意の角度(角度θ1 ,θ2,θ3 )に変更して
もよい。また、角度θ1 ,θ3 、角度θ1 ,θ2 、角度
θ2,θ3 に支持ローラ6を組み合わせて配列したり、
角度θ1 ,θ2 ,θ3 の何れか一組の支持ローラ6を配
列してもよい。
【0046】且つ、両側部の支持ローラ6は、搬送路中
央部から搬送路両側部に向けて徐々に高くなる角度θ4
(例えば約3度)に斜設(図3参照)され、支持ローラ
6上に載置された果菜物Aを搬送路中央部に向けて移動
(センタリング)する。なお、両側部に配列した支持ロ
ーラ6を任意の傾斜角度θ4 に変更してもよい。
【0047】搬送路の終端部には、終端部に配列した支
持ローラ6に近接して、例えば、菱形、球形、楕円型等
の任意形状に形成したガイドローラ16…を幅方向に複
数個配列し、且つ、搬送方向に向けて徐々に低くなるよ
うに複数列配設している。ガイドローラ16は、ローラ
の中心部に挿通した支軸17を、終端側両側部に架設し
た支持枠18に軸架すると共に、搬送路中央部から搬送
路両側部に向けて徐々に高くなるように配列し、仕分け
用コンベア3を構成する受けローラ3a…に対して果菜
物Aが移載ガイドされる角度に斜設して、搬送路中央部
に整列された果菜物Aを、受けローラ3a…の中央部に
向けて移載ガイドする。
【0048】搬送路の両側上部には、搬送路中央部に向
けて果菜物Aが幅寄せガイドされる間隔及び角度に傾斜
して搬送ガイド19を架設している。なお、搬送路の始
端側両側部のみに搬送ガイド19を架設してもよく、ま
た、搬送ガイド19を取り除いても、搬送路中央部に果
菜物Aを整列することができる。
【0049】図示実施例は上記の如く構成するものにし
て、以下、物品供給装置1により多数の果菜物A…を1
個ずつ整列供給する動作を説明する。先ず、図1、図2
に示すように、荷受け用コンベア2に放出された多数の
果菜物Aを前後及び左右に分散しながら搬送して、物品
供給装置1の始端側両側部に配列した支持ローラ6…に
順次移載する。
【0050】続いて、図3、図5にも示すように、始端
側の領域aに配列した角度の大きい支持ローラ6…を速
く回転して、果菜物Aを搬送路中央部に向けて積極的に
移動(センタリング)すると共に、果菜物Aを振動及び
揺動させながら搬送して、重合又は集合した状態のまま
搬送される果菜物A…を前後に分散する。
【0051】且つ、領域b,cに配列した支持ローラ6
…により果菜物Aを搬送路中央部に向けて移動(センタ
リング)させながら搬送すると共に、両側部の支持ロー
ラ6…に載置された果菜物Aを、支持ローラ6…の斜面
に沿って搬送路中央部に向けて移動するので、搬送路中
央部に向けて移動される方向に移送力が作用し、、一方
の支持ローラ6…間に果菜物Aが載置されても、支持ロ
ーラ6…に沿って果菜物Aが搬送路中央部に向けて移動
され、支持ローラ6の回転及び傾斜により果菜物A…を
確実にセンタリングすることができる。
【0052】且つ、領域a,b,cに配列した支持ロー
ラ6…を、搬送方向に向けて領域a,b,cの順に角度
が小さくなるように配列しているので、搬送方向の移送
力が徐々に増大し、幅方向の移送力が減衰するため、果
菜物Aの横揺れが少なくなり、果菜物Aの供給位置及び
供給姿勢が安定する。
【0053】中間部の支持ローラ6…に果菜物Aが載置
されたとき、果菜物Aとの接触抵抗により支持ローラ6
がスリップし、搬送路上に果菜物Aが一時ストックされ
る。一時ストックされた果菜物Aに、後続の果菜物Aを
順次当接して、その当接時に付与される移送力により前
後の果菜物A…を当接した状態のまま整列搬送する。
【0054】次に、搬送路中央部に整列した果菜物A…
を、仕分け用コンベア3の受けローラ3a…に乗り移ら
せるとき、図4、図6にも示すように、領域c終端部に
配列した支持ローラ6…により加速搬送して、1列に整
列された果菜物A…を前後等間隔に離間して仕分け用コ
ンベア3の受けローラ3a…間に順次移載すると共に、
終端部に配列したガイドローラ16…に沿って、1列に
整列された果菜物A…をセンタリング状態のまま移載す
るので、受けローラ3a…の中央部に対して果菜物Aを
1個ずつ正確且つ確実に移載することができる。
【0055】以上のように、領域a,b,cに配列した
支持ローラ6…により任意サイズの果菜物Aを搬送路中
央部に向けて移動させながら搬送するので、重合又は集
合した状態のまま搬送される果菜物A…を前後に分散す
ることができる。且つ、両側部の支持ローラ6…を搬送
路中央部に向けて果菜物Aが移動される角度に傾斜して
いるので、支持ローラ6…の斜面に沿って果菜物Aが搬
送路中央部に移動され、支持ローラ6の回転及び傾斜に
より果菜物A…を確実にセンタリングすることができ、
仕分け用コンベア3を構成する受けローラ3a…の中央
部に対して果菜物Aを1個ずつ正確且つ確実に移載する
ことができる。
【0056】しかも、従来例のようなベルト30,31
よりも支持ローラ6の方が接触抵抗が小さく、果菜物A
の位置及び姿勢を修正したり、センタリングしたりする
作業が容易に行え、仕分け用コンベア3の受けローラ3
a…に対して偏心した状態に果菜物Aが載置されたり、
果菜物Aが重合した状態のまま搬送されたりするのを確
実に防止することができ、果菜物Aの供給作業が安定し
て行える。
【0057】且つ、略楕円形状の果菜物Aが起立姿勢に
載置されても、支持ローラ6の回転により横長姿勢に向
き修正されるので、例えば、作業者の目、撮像用カメラ
等の検査手段により果菜物Aの表裏両面を正確且つ確実
に検査することができる。
【0058】さらに、始端側に配列した角度の大きい支
持ローラ6…を速く回転して、果菜物Aを搬送路中央部
に向けて積極的に移動させながら搬送するので、従来例
のようにガイド板等との接触により果菜物Aの搬送が妨
げられたり、果菜物Aの位置及び姿勢が変位したりする
のを確実に防止することができ、果菜物Aを整列する作
業及び分散する作業が能率的に行え、供給能力の向上を
図ることができる。
【0059】両側部の支持ローラ6…を領域a,b,c
の順に角度が小さくなるように配列しているので、果菜
物Aの横揺れが徐々に少なくなり、仕分け用コンベア3
の受けローラ3a…に移載される果菜物Aの供給位置及
び供給姿勢が安定する。
【0060】中間部の支持ローラ6…を、果菜物Aが載
置されたときスリップさせ、搬送路上にストックされる
果菜物Aに、後続の果菜物Aを順次当接するので、前後
の果菜物Aを当接した状態のまま整列搬送することがで
き、従来例のように果菜物Aの間隔が不規則になった
り、供給量が変動したりするのを確実に防止することが
でき、果菜物Aの供給作業が安定して行える。
【0061】加えて、領域c終端部の支持ローラ6…に
より果菜物Aを加速搬送して、1列に整列された果菜物
A…を等間隔に離間して仕分け用コンベア3の受けロー
ラ3a…間に移載するので、上述した検査手段により果
菜物Aの表裏両面を確実に検査することができ、果菜物
Aを等階級別に仕分けする作業が適確に行え、仕分け能
力及び仕分け精度の向上を図ることができる。
【0062】加えて、終端部に配列したガイドローラ1
6…に沿って、仕分け用コンベア3の受けローラ3a…
に対して移載される方向に果菜物Aをガイドするので、
仕分け用コンベア3の受けローラ3a…に対して果菜物
Aをセンタリングした状態のまま正確且つ確実に移載す
ることができ、果菜物Aの外周面にワックスが塗布され
ていても、ガイドローラ16の接触抵抗が小さいため、
果菜物Aが停滞したり、移載が妨げられたりするのを確
実に防止することができ、果菜物Aの移載作業が円滑に
行える。
【0063】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の物品は、実施例の果菜物Aに対応
し、以下同様に、回転手段は、支軸7、プーリ9、回転
軸10、駆動ベルト11、駆動モータ12、スプロケッ
ト13,14、駆動チェーン15に対応するも、この発
明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではな
い。
【0064】上述した実施例では、同一外径に形成した
支持ローラ6を搬送路の両側部に配列しているが、例え
ば、任意の外径(例えば大、中、小)に形成した支持ロ
ーラ6を、搬送路の始端側から終端側に向けて外径が小
さくなる順に配列又は交互に配列してもよく、果菜物A
…を整列及びセンタリングした状態のまま搬送すること
ができ、上述した実施例と同等の作用効果を奏すること
ができる。
【0065】また、搬送路の全長又は一部に配列した支
持ローラ6を、任意の角度(角度θ1 〜θ4 )に設定し
てもよい。
【0066】さらにまた、仕分け用コンベア3を構成す
る受けローラ3a…に果菜物Aを1個ずつ移載するが、
例えば、例えば、鍵盤状に配列した受け板或いはバケッ
ト、カップ、トレー等の載置部に移載する作業にも適用
することができ、実施例のような用途のみに限定される
ものではない。
【0067】さらにまた、仕分け用コンベア3の始端側
上部に、果菜物Aの上部周面に対して押付けられる状態
に弛ませて姿勢保持ベルト20を張架(図2の仮想線で
示す)し、仕分け用コンベア3の受けローラ3a…に移
載される果菜物Aに姿勢保持ベルト20を押付けながら
搬送するもよく、移載時に於いて、果菜物Aの位置、姿
勢、間隔が変位するのを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 物品供給装置による整列動作及び供給動作を
示す平面図。
【図2】 物品供給装置による整列動作及び供給動作を
示す側面図。
【図3】 果菜物のセンタリング動作を示す正面図。
【図4】 果菜物の移載動作を示す正面図。
【図5】 始端側に配列した支持ローラの取付け状態を
示す平面図。
【図6】 終端側に配列した支持ローラの取付け状態を
示す平面図。
【図7】 第1従来例の供給装置による供給動作を示す
平面図。
【図8】 第2従来例の供給装置による供給動作を示す
側面図。
【符号の説明】 A…果菜物 a,b,c…領域 1…物品供給装置 2…荷受け用コンベア 3…仕分け用コンベア 3a…受けローラ 6…支持ローラ 7…支軸 9…プーリ 10…回転軸 11…駆動ベルト 12…駆動モータ 13,14…スプロケット 15…駆動チェーン 16…ガイドローラ 19…搬送ガイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤原 広綱 愛媛県松山市高岡町66番地 石井工業株式 会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】搬送路両側部に軸支した支持ローラを、該
    支持ローラ間に対して物品が載置される前後間隔に隔て
    て搬送方向に多数配列し、上記両側部の支持ローラを、
    上記搬送方向に向けて逆ハ字形となる角度に配列すると
    共に、上記支持ローラを、上記搬送方向に向けて物品が
    移送される方向に回転する回転手段を設けた物品供給装
    置。
  2. 【請求項2】上記搬送路の始端側に軸支した支持ローラ
    を搬送方向に向けて角度が大きくなるように配列した請
    求項1記載の物品供給装置。
  3. 【請求項3】上記搬送路の始端側に配列した支持ローラ
    を、該始端側後段に配列した支持ローラの回転速度より
    も速い速度に設定した請求項1又は2記載の物品供給装
    置。
  4. 【請求項4】上記搬送路両側部の支持ローラを搬送路の
    始端側から終端側に向けて角度が徐々に小さくなるよう
    に配列した請求項1,2又は3記載の物品供給装置。
  5. 【請求項5】上記搬送路両側部の支持ローラを搬送路の
    中央部から両側部に向けて高くなるように斜設した請求
    項1〜3又は4記載の物品供給装置。
  6. 【請求項6】上記搬送路の中間部に配列した支持ローラ
    を、上記回転手段による回転力よりも大きな抵抗が付与
    されたときスリップするように設けた請求項1〜4又は
    5記載の物品供給装置。
  7. 【請求項7】上記搬送路の終端側に配列した支持ローラ
    を、該終端側前段に配列した支持ローラの回転速度より
    も速い速度に設定した請求項1〜5又は6記載の物品供
    給装置。
  8. 【請求項8】上記搬送路の終端部に配列した支持ローラ
    に近接して、該支持ローラよりも小さいガイドローラを
    幅方向に複数配列すると共に、上記ガイドローラを上記
    搬送方向に向けて徐々に低くなるように複数列配設した
    請求項1〜6又は7記載の物品供給装置。
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