JP5918935B2 - 振分けトラフおよび振分け装置 - Google Patents

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Description

本発明は、供給される多数の物品をその搬送中に複数列に振り分けるための振分け装置に関する。
多数の物品、例えば錠剤を1個ずつ搬送するための錠剤搬送装置として、特開2008−179466号公報に示すようなものが提案されている(同公報の図1ないし図5参照)。この錠剤搬送装置は、V字状の複数の錠剤用搬送溝を有するトラフと、トラフの上方に配置され、三角形状の切欠部を有する錠剤通過制御板(または接触突片を有する錠剤起立制御板)とを備えている。
上記公報の記載によれば、トラフの搬送溝内の各錠剤は、錠剤通過制御板の切欠部(または錠剤起立制御板の接触突片)の作用によって、搬送溝内で互いに重なり合うことなく、起立状態に維持されて1個ずつ搬送されるようになっている。
しかしながら、上記従来の装置では、多数の錠剤を複数列に振り分けるために、トラフとは別個に錠剤通過制御板や錠剤起立制御板を設けなければならず、構造が複雑である。しかも、切欠部の開口幅や奥行を適切な寸法に調整する必要があり、また、切欠部(または接触突片)と搬送溝との間隔についても適切な寸法に調整する必要があって、調整作業が面倒である。
本発明は、このような従来の実情に鑑みてなされたもので、本発明が解決しようとする課題は、多数の物品を搬送中に複数列に振り分けることができる振分け装置を簡単な構造で実現することにある。さらに、本発明は、ランダムに供給される多数の物品をその搬送中に複数列に振り分けるとともに整列させて次工程に導入することができる振分け装置を簡単な構造で実現しようとしている。
上記課題を解決するために、本発明に係る振分けトラフは、供給される多数の物品を搬送中に複数列に振り分けるためのものであって、幅方向中央において物品搬送方向に延設され、各物品を左右に分散させるための一対の傾斜面からなる横断面山形状の中央分散部と、中央分散部の左右両側においてそれぞれ物品搬送方向に延設され、各物品を複数列に振り分けるための左右非対称な横断面山形状の複数の振分け部とを備えている。各振分け部の山形状は、中央分散部に近い側に配置される第1の傾斜面と、中央分散部から離れた側に配置され、物品が載置される第2の傾斜面とからそれぞれ構成され、中央分散部の傾斜面と振分け部の第1の傾斜面により、および振分け部の第2の傾斜面と当該振分け部と隣り合う振分け部の第1の傾斜面により、物品の第1の搬送溝が形成されている。各振分け部の山形状の高さを、物品搬送方向下流側に向かうにしたがい、中央分散部に近い側の振分け部から順に搬送方向に沿って徐々に高くなるようにしたことで、各振分け部において物品が載置される第2の傾斜面の傾きが、物品搬送方向下流側に向かうにしたがい、中央分散部に近い側から順に徐々に大きくなっている(請求項1参照)。
本発明においては、供給された多数の物品は、中央分散部により左右に分散されるとともに、各振分け部により振り分けられることにより、中央分散部の傾斜面と振分け部の第1の傾斜面による第1の搬送溝、および振分け部の第1の傾斜面と第2の傾斜面による第1の搬送溝にそれぞれ収容されて下流側に搬送される。
本発明においては、各振分け部の山形状の高さを、物品搬送方向下流側に向かうにしたがい、中央分散部に近い側の振分け部から順に搬送方向に沿って徐々に高くなるようにしたことで、各振分け部の第2の傾斜面の傾きが、物品搬送方向下流側に向かうにしたがい、徐々に大きくなっているので、物品が第2の傾斜面上で上下に重なっている場合でも、搬送方向下流側に向かうにつれて、上側の物品が下側の物品の上から滑り落ちて隣の第2の傾斜面上に移動することになるので、各物品を各傾斜面の上に上下の重なり合いなく確実に分散できるようになる。
上記従来装置のように、搬送溝が左右対称な形状を有している場合には、搬送溝内の各錠剤は、搬送溝の各傾斜面のいずれの側にも載置されやすくなっており、その結果、各錠剤の重なり合いが生じやすくなっているものと推測される。その結果、錠剤通過制御板や錠剤起立制御板のような別個の部材が必要になってくる。
本発明によれば、物品を複数列に振り分けるのに、上記従来装置における錠剤通過制御板や錠剤起立制御板のような当該振分け装置とは別個の部材を必要としないので、全体の構造を簡略化できる。また、本発明によれば、供給される物品の種類が異なった場合でも、物品の大きさや形状に見合った搬送溝を有する振分け装置に交換するだけでよく、振分け装置とは別個の部材の調整が不要となるので、物品の種類の変更に対する装置全体の切換えが容易である。
また、本発明においては、第1の搬送溝の横断面形状が、異形のV字状断面形状を有している(請求項2参照)。
本発明においては、第1の傾斜面が、物品搬送方向上流側では斜めに傾斜しており、物品搬送方向下流側に向かうにしたがい徐々に直立状態に起立している(請求項3参照)。
本発明においては、当該装置が振動フィーダにより構成されているので(請求項4参照)、供給される多数の物品を順次下流側に搬送できるとともに、搬送中に各物品が重なり合うのを確実に防止できる。
本発明においては、振分けトラフの物品搬送方向下流側には整列トラフが設けられており、整列トラフは、第1の搬送溝に対応する第2の搬送溝を有し、第2の搬送溝は、物品搬送方向下流端において当該振分け装置の次工程への物品の受け渡しが行われるように、物品搬送方向下流側に向かうにしたがい、その傾斜角度が変化している(請求項5参照)。
本発明においては、振分けトラフおよび整列トラフの間にさらに傾き修正トラフが設けられており、当該傾き修正トラフは、振分けトラフの第1の搬送溝内で起立した状態で搬送される物品の傾きを修正するための第3の搬送溝を有している(請求項参照)。この場合には、振分けトラフの第1の搬送溝内において、物品が万一起立した状態で搬送された場合には、当該物品は、傾き修正トラフの第3の搬送溝内を通過する際にその傾きが修整される。
本発明においては、第3の搬送溝が、物品搬送方向下流側に向かうにしたがい、当該第3の搬送溝の側に徐々に張り出す張出し部位を一部に有している(請求項参照)。この場合には、振分けトラフの第1の搬送溝内において、物品が万一起立した状態で搬送された場合には、当該物品は、第3の搬送溝の張出し部位に当接することで当該第3の搬送溝の側に押し戻されて、起立状態から仰臥状態に移行することになる。
以上のように、本発明に係る振分けトラフによれば、幅方向中央に一対の傾斜面を有する山形状の中央分散部と、その左右両側において左右非対称な山形状の複数の振分け部とを設け、各振分け部の山形状の高さが、物品搬送方向下流側に向かうにしたがい、中央分散部に近い側の振分け部から順に搬送方向に沿って徐々に高くなるようにしたことで、各振分け部の第2の傾斜面の傾きが、物品搬送方向下流側に向かうにしたがい、徐々に大きくなっているので、供給された多数の物品は、中央分散部により左右に分散されるとともに、各振分け部により複数列に振り分けられることにより、中央分散部の傾斜面と振分け部の第1の傾斜面による第1の搬送溝、および振分け部の第1の傾斜面と第2の傾斜面による第1の搬送溝にそれぞれ収容されて下流側に搬送される。
このとき、物品が傾斜面上で上下に重なっている場合でも、搬送方向下流側に向かうにつれて、上側の物品が下側の物品の上から滑り落ちて隣の傾斜面上に移動することになるので、各物品を各傾斜面の上に上下の重なり合いなく確実に分散できるようになる。さらに、本発明によれば、物品を複数列に振り分けるのに、当該振分け装置とは別個の部材を必要としないので、全体の構造を簡略化できる。
本発明の一実施例による振分け装置が適用された錠剤搬送装置の概略構成図である。 振分け装置(図1)の平面概略図である。 振分け装置を構成する振分けトラフの平面図である。 図3のIV-IV線断面図である。 図3のV-V線断面図である。 図3のVI-VI線断面図である。 図3のVII-VII線断面図である。 振分け装置を構成する整列トラフの平面図である。 図8のIX-IX線断面図である。 図8のX-X線断面図である。 図8のXI-XI線断面図である。 図8のXII-XII線断面図である。 振分け装置および整列装置の間に配置された傾き修正トラフの平面図である。 図13のXIV-XIV線矢視図である。 傾き修正トラフ(図13)の作用を説明するための図である。
以下、本発明の実施例について、添付図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施例による振分け装置を採用した錠剤搬送装置を示している。同図に示すように、この錠剤搬送装置1は、多数の錠剤を貯留するホッパ2と、ホッパ2からフィーダ20を介して供給される多数の錠剤を複数列に振り分ける振分けユニット(振分け装置)3と、振分けユニット3により振り分けられた各錠剤を矢印方向に搬送する搬送コンベア4とを備えている。
フィーダ20はバイブレータ20aを有している。振分けユニット3は、斜め下方に傾斜して配設され、同様にバイブレータ33を有しており、振動フィーダを構成している。搬送コンベア4の上流端はタイミングプーリ40に巻き掛けられ、下流端は、図示しないタイミングプーリに巻き掛けられている。
図2ないし図15は、振分けユニットを説明するための図である。
図2に示すように、この振分けユニット3は、振分けトラフ30と、その下流側に配設された整列トラフ31と、これらの間に配置された傾き修正トラフ32とを有している。
振分けトラフ30は、図3ならびにその幅方向の横断面図である図4ないし図7に示すように、幅方向中央に配置された山形状の中央分散部30Aと、中央分散部30Aの左右両側に設けられた山形状の複数の振分け部30B、30Cとを有している。
中央分散部30Aは、フィーダ20(図1)から供給されてきた多数の錠剤Tを左右に分散させるためのものであって、錠剤搬送方向(図3右方向)に延設された一対の傾斜面30aを有している。各傾斜面30aは、左右対称である方が好ましいが、必ずしも左右対称でなくてもよい。
振分け部30B、30Cは、中央分散部30Aにより左右に分散された各錠剤Tを幅方向の複数列に振り分けるためのものであって、錠剤搬送方向に延設された左右非対称の一対の傾斜面30b、30bおよび30c、30cをそれぞれ有している。第1の傾斜面30b、30cは、中央分散部30Aに近い側に配置されており、第2の傾斜面30b、30cは、中央分散部30Aから離れた側に配置されている。第1の傾斜面30b、30cは、直立状態またはこれに近い状態に配置されており、これに対して、第2の傾斜面30b、30cは、第1の傾斜面30b、30cに比べて、より傾斜した状態に配置されている。
また、振分け部30B、30Cは、図4→図5→図6→図7と下流側に向かうにしたがい、中央分散部30Aに近い側の振分け部30B、30Cから順に、その山形状の高さが徐々に高くなっている。このように構成したのは、以下の理由による。
図4中の錠剤T”のように、他の錠剤Tの上に重なった状態で搬送される錠剤があった場合、これらの錠剤T、T”が配置された傾斜面30cが錠剤搬送方向下流側に向かうにしたがい徐々に立ち上ってその高さが高くなっていることで、図5→図6→図7に示すように、搬送中に錠剤T”が錠剤Tの上から滑り落ちて、外側の傾斜面30cの上に移動する。これにより、傾斜面30c上での錠剤の重なり合いを防止できる。また、この場合には、振分け部30B、30Cの各傾斜面30b、30cの高さが、中央分散部30Aに近い側から順に徐々に高くなっているので、中央分散部30Aに近い側の傾斜面30b、30cの上で錠剤が重なっていた場合には、当該錠剤は、搬送中に一つずつ外側の傾斜面30b、30cの上に移動し、最終的に搬送方向下流端では、各傾斜面30b、30cの上には、錠剤が上下に重なり合うことなく、一つずつ配置されることになる。このようにして、多数の錠剤が中央分散部30Aおよび振分け部30B、30Cの各傾斜面30a、30b、30cの上に上下の重なり合いなく分散されることになる。
振分けトラフ30の下流端側には、図7に示すように、中央分散部30Aの各傾斜面30aと振分け部30B、30Cの第1の傾斜面30b、30c、および振分け部30B、30Cの第1の傾斜面30b、30cと第2の傾斜面30b、30cにより形成された異形のV字状の横断面形状を有する第1の搬送溝が、幅方向に7個形成されている。振分けトラフ30により分散されて左右に振り分けられた各錠剤Tは、その表面または裏面が中央分散部30Aの各傾斜面30a、各振分け部30B、30Cの第2の傾斜面30b、30cの上にそれぞれ載置されて斜めの状態で保持されており、その側面は第1の傾斜面30b、30cで支持されている(図7参照)。各錠剤Tは、第2の傾斜面30b、30cの上で支持されつつ、下流側に搬送される。
これに対して、振分けトラフ30の上流端から下流端にかけて、単なる矩形状断面の溝が7本形成されている場合には、当該矩形状断面の溝の中で錠剤同士が上下に積み重なったり、錠剤が起立したりするという不具合が発生しやすく、各錠剤を複数列に振り分けるのは困難である。
なお、図7中、錠剤T’は、錠剤Tとは逆の向きに傾斜しており、側面が第2の傾斜面30bで支持されるとともに、表面または裏面のいずれかが第1の傾斜面30bで支持されており、錠剤Tと比べて起立した状態におかれているが、これについては後述する。
また、この例では、中央分散部30Aが、振分けトラフ30の正確に幅方向中央の位置には配置されていないが、これは、振分け部30Bの個数が2個、振分け部30Cの個数が3個と異なっているためである。各振分け部30B、30Cの個数が同数であれば、中央分散部30Aは、振分けトラフ30の正確に幅方向中央の位置に配置されることになる。なお、図5、図6では、図示の便宜上、錠剤Tを省略して示している。
整列トラフ31は、図8および図9に示すように、その上流端では、振分けトラフ30の下流端における横断面形状(図7参照)に対応した横断面形状を有している。すなわち、整列トラフ31は、振分けトラフ30における中央分散部30Aの各傾斜面30aに対応する一対の傾斜面31aと、振分け部30B、30Cの各傾斜面30b、30bおよび30c、30cにそれぞれ対応する左右非対称な複数対の傾斜面31b、31bおよび31c、31cとを有している。これらの傾斜面により、異形のV字状の横断面形状を有する第2の搬送溝が形成されており、第2の搬送溝は、振分けトラフ30の第1の搬送溝に対応する形状を有している。
また、これらの傾斜面のうち、各錠剤Tの表面または裏面が載置される傾斜面31a、31bおよび31cの一部は、図9→図10→図11→図12と下流側に向かうにしたがい、その傾斜角度が変化している。これは、錠剤搬送方向下流端において、当該振分けユニット3からその次工程側への各錠剤の受渡しがスムーズに行われるようにするためである。この例では、傾斜面31a、31bおよび31cの一部は、傾斜状態から徐々に水平な状態に移行している。すなわち、異形のV字状の横断面形状をしていた第2の搬送溝が、徐々に断面矩形状の溝に変化しており、これにともなって、整列トラフ31の下流端では、各錠剤Tは、対応する断面矩形状の各溝31gに収容されて、水平状態に維持されている(図12参照)。
各溝31gの底部31dは、整列トラフ31の下流端には設けられておらず、各溝31gは、整列トラフ31の下流端では上下に貫通している(図8参照)。また、図8および図10に示すように、整列トラフ31の上流側には、錠剤同士の接触や錠剤とトラフの接触等により発生した粉、ならびに前工程で混入した欠け錠や欠片を下方に排出するため長孔31eが貫通形成されている。なお、図9ないし図11では、図示の便宜上、錠剤Tを省略して示している。
傾き修正トラフ32は、図7中の錠剤T’のように、振分けトラフ30による搬送中に、万一、他の錠剤Tとは逆の向きに傾斜して起立した状態におかれた錠剤を正規の向きに傾けることで傾きを修正するためのトラフである。平面図である図13およびそのXIV−XIV線矢視図である図14に示すように、傾き修正トラフ32は、振分けトラフ30の中央分散部30Aに対応する位置に配置された一対の傾斜面32aと、その左右両側において振分けトラフ30の各振分け部30B、30Cに対応する位置に配置された左右非対称な複数対の傾斜面32b、32bおよび32c、32cとを有しており、いずれの傾斜面も錠剤搬送方向(図13上下方向および図14紙面垂直方向)に延設されている。これらの傾斜面により、それぞれ錠剤搬送方向に延びる異形のV字状の第3の搬送溝が幅方向に7個形成されている。なお、各傾斜面32aは、振分けトラフ30の中央分散部30Aの各傾斜面30aに対応した形状に形成されており、好ましくは左右対称である。
傾斜面32b、32cは、傾斜面32aに近い側に配置されており、傾斜面32b、32cは、傾斜面32aから離れた側に配置されている。傾斜面32b、32cは、直立状態またはこれに近い状態に配置されており、これに対して、傾斜面32b、32cは、傾斜面32b、32cに比べて、より水平に近い状態に傾斜して配置されている。
傾斜面32bは、上流端(図13下端)に配置され、振分けトラフ30の振分け部30Bの下流端における第1の傾斜面30bに接続される傾斜面32b’と、その下流側(同図上側)に延設され、傾斜面32b’に接続される傾斜面32b”とから形成されており、同様に、傾斜面32cは、上流端(図13下端)に配置され、振分けトラフ30の振分け部30Cの下流端における第1の傾斜面30cに接続される傾斜面32c’と、その下流側(同図上側)に延設され、傾斜面32c’に接続される傾斜面32c”とから形成されている。上面から見たとき、傾斜面32b’、32c’は、それぞれ傾斜面32b”、32c”に対して角度(鋭角)αだけ傾斜して配置されている。
傾斜面32b”および32c”は、溝の底部32dから上方(図14上方)に平坦状に延びているが、傾き修正トラフ32の底面32Aに対して溝の底部32dに立てた垂線PLよりも溝の側に傾斜して(つまり張り出して)配置されている。また、傾斜面32b’および32c’は、その上流端(図13下端)においては、溝の底部32dから上方(図13上方)に直線状に延びるとともに、溝の底部32dに立てた垂線PLに沿って配置されているが、当該上流端から第2の傾斜面32b”および32c”との連結部分にかけては、溝の底部32dから上方に平坦状に延びるとともに、溝の底部32dに立てた垂線PLよりも溝の側に傾斜して(つまり張り出して)配置されている。
上述のように構成された振分けユニット3においては、ホッパ2からフィーダ20を介してランダムに供給された多数の錠剤は、振分けトラフ30の中央分散部30Aにより左右に分散されるとともに、各振分け部30B、30Cにより振り分けられることにより、中央分散部30Aの傾斜面30aと振分け部30B、30Cの第1の傾斜面30b、30cによる第1の搬送溝、および振分け部30B、30Cの第1の傾斜面30b、30cと第2の傾斜面30b、30cによる第1の搬送溝にそれぞれ収容されて下流側に搬送される。
この場合には、振分け部30B、30Cの第1の傾斜面30b、30cが直立状態に傾斜しかつ第2の傾斜面30b、30cが斜めに(つまりより水平に近い状態に)傾斜していることにより、第1の搬送溝が左右非対称な横断面形状を有している。このため、第1の搬送溝内に収容された各錠剤Tは、直立状態に傾斜した第1の傾斜面30b、30cの上よりも、より水平状態に近い第2の傾斜面30b、30cの上に安定して載置されやすくなっており、その結果、各錠剤Tは、第1の搬送溝において第2の傾斜面30b、30cの上に整列して載置されることによって、複数列に振り分けられることになる。
このように、多数の錠剤を複数列に振り分けるのに、上述した従来装置における錠剤通過制御板や錠剤起立制御板のような当該振分けトラフとは別個の部材を必要としないので、ユニット全体の構造を簡略化できる。また、供給される錠剤の種類が異なった場合でも、錠剤の大きさや形状に見合った第1の搬送溝を有する振分けトラフに交換するだけでよく、振分けトラフとは別個の部材の調整が不要となるので、錠剤の種類の変更に対するユニット全体の切換えが容易である。
また、振分けトラフ30の下流側に配置された傾き修正トラフ32の第3の搬送溝が、搬送方向下流側に向かうにしたがい当該第3の搬送溝の側に徐々に張り出す傾斜面32b’、32c’を有しているので、振分けトラフ30において錠剤Tとは逆の向きに傾斜して起立した状態におかれている錠剤T’(図7)が傾き修正トラフ32に導入されると、図15に示すように、錠剤T’の表面または裏面のいずれかが傾き修正トラフ32の傾斜面32b’に当接する。
このとき、傾斜面32b’が溝内に徐々に張り出しているため、錠剤T’が傾斜面32b’に沿って移動する際に錠剤T’はさらに起立した状態になり、この状態から錠剤T’が傾斜面32b”まで移動する間に、傾斜面32b’の溝内への張出量がさらに増えるため、錠剤T’は傾き修正トラフ32への導入時とは逆の方向に押し戻され、その結果、錠剤T’は、溝の傾斜面32bの上に仰臥状態で載置されることになる(図15参照)。
錠剤T’は、その状態のまま下流側に搬送される。その一方、振分けトラフ30において第2の傾斜面30a、30b、30cの上に載置されて傾き修正トラフ32に導入された各錠剤Tは、それぞれ傾斜面32a、32b、32cの上に載置された状態で下流側に搬送される。
続いて、錠剤T、T’は、傾き修正トラフ32の傾斜面32a、32b、32cから整列トラフ31の第2の搬送溝に導入されるとともに、当該第2の搬送溝内を搬送方向下流側に向かうにしたがい、傾斜状態から徐々に水平状態に移行する(図9〜図12参照)。
なお、この振分けユニット3においては、上述したように、バイブレータ33が設けられており、当該振分けユニット自体が振動フィーダを構成しているので、錠剤の搬送中に各錠剤が重なり合うのが確実に防止されている。
また、振分けトラフ30、整列トラフ31および傾き修正トラフ32の表面には、各溝内での錠剤T、T’の滑りをよくするために、例えばタフラム処理等の表面処理が施されている。
前記実施例では、本発明による振分け装置が錠剤の振分けに適用された例を示したが、本発明は、錠剤以外に、ボタン電池やICチップ、工具のバイトチップ、その他の機械部品等の振分けにも適用可能である。
以上のように、本発明は、供給される多数の物品を複数列に振り分ける振分け装置に有用である。
3: 振分けユニット(振分け装置)

30: 振分けトラフ
30A: 中央分散部
30a: 傾斜面
30B: 振分け部
30b: 第1の傾斜面
30b: 第2の傾斜面
30C: 振分け部
30c: 第1の傾斜面
30c: 第2の傾斜面

31: 整列トラフ

32: 傾き修正トラフ
32b’、32c’: 傾斜面(張出し部位)

33: バイブレータ

T、T’: 錠剤
特開2008−179466号公報特(図1ないし図5参照)

Claims (7)

  1. 供給される多数の物品を搬送中に複数列に振り分けるための振分けトラフであって、
    幅方向中央において物品搬送方向に延設され、各物品を左右に分散させるための一対の傾斜面からなる横断面山形状の中央分散部と、
    前記中央分散部の左右両側においてそれぞれ物品搬送方向に延設され、各物品を複数列に振り分けるための左右非対称な横断面山形状の複数の振分け部とを備え、
    前記各振分け部の前記山形状は、前記中央分散部に近い側に配置される第1の傾斜面と、前記中央分散部から離れた側に配置され、物品が載置される第2の傾斜面とからそれぞれ構成され、前記中央分散部の前記傾斜面と前記振分け部の前記第1の傾斜面により、および前記振分け部の前記第2の傾斜面と当該振分け部と隣り合う前記振分け部の第2の傾斜面により、物品の第1の搬送溝が形成されており、
    前記各振分け部の前記山形状の高さを、物品搬送方向下流側に向かうにしたがい、前記中央分散部に近い側の前記振分け部から順に搬送方向に沿って徐々に高くなるようにしたことで、前記各振分け部において物品が載置される前記第2の傾斜面の傾きが、物品搬送方向下流側に向かうにしたがい、前記中央分散部に近い側から順に徐々に大きくなっている、
    ことを特徴とする振分けトラフ
  2. 請求項1において、
    前記第1の搬送溝の横断面形状が、異形のV字状断面形状を有している、
    ことを特徴とする振分けトラフ
  3. 請求項1において、
    前記第1の傾斜面が、物品搬送方向上流側では斜めに傾斜しており、物品搬送方向下流側に向かうにしたがい徐々に直立状態に起立している、
    ことを特徴とする振分けトラフ
  4. 請求項1において、
    当該振分けトラフが、振動フィーダにより構成されている、
    ことを特徴とする振分けトラフ。
  5. 請求項1に記載の振分けトラフを備えた振分け装置であって、
    前記振分けトラフの物品搬送方向下流側には整列トラフが設けられており、前記整列トラフは、前記第1の搬送溝に対応する第2の搬送溝を有し、前記第2の搬送溝は、物品搬送方向下流端において当該振分け装置の次工程への物品の受け渡しが行われるように、物品搬送方向下流側に向かうにしたがい、その傾斜角度が変化している、
    ことを特徴とする振分け装置。
  6. 請求項5において、
    前記振分けトラフおよび前記整列トラフの間には、傾き修正トラフが設けられており、前記傾き修正トラフは、前記振分けトラフの前記第1の搬送溝内で起立した状態で搬送される物品の傾きを修正するための第3の搬送溝を有ている、
    ことを特徴とする振分け装置。
  7. 請求項6において、
    前記第3の搬送溝が、物品搬送方向下流側に向かうにしたがい、当該第3の搬送溝の側に徐々に張り出す張出し部位を一部に有している、
    ことを特徴とする振分け装置。
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