JP6412216B2 - エモリエントとして使用するための脂肪酸エステル組成物 - Google Patents

エモリエントとして使用するための脂肪酸エステル組成物 Download PDF

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Description

本発明は新規エモリエント、特にパーソナルケア組成物において使用するための新規エモリエントに関する。新規エモリエントは、天然由来のエモリエントのエモリエント効果を再現することができるエモリエントである。
パーソナルケア組成物において広く使用される多くのエモリエントは、植物及び/又は動物性物質に由来する。その一例がスクアランである。スクアランは、さまざまな植物及び動物源に由来され得るエモリエントである。それは、効果的なエモリエンとしてパーソナルケア組成物においてしばしば使用される。エモリエント効果と組成物が安定であること、すなわち酸化されにくいことが、スクアランを、保湿剤、乾燥肌トリートメント、油性肌トリートメント、アンチエイジングクリーム及び湿疹トリートメントを含むパーソナルケア組成物においてエモリエントとして使用するために望ましい材料にしている。
スクアランは、皮脂腺で産生されそして毛包から皮膚表面まで分泌されるヒト皮脂中に見られるスクアレンの飽和型であり、皮膚の防水、先天性免疫及び弾性に寄与する。従って、その化合物の構造が自然に分泌されるスクアレンの構造と非常に近いので、スクアランは、また、敏感肌のためのパーソナルケア製品において使用するための有用なエモリエントである。
天然源由来のスクアランの供給、特に植物スクアランは、天然源の可用性に依存している。これは、使用可能である天然由来のスクアランの量に制限を加える。多くの天然由来のスクアランは、オリーブオイルに由来する。変動するオリーブオイルの供給は、パーソナルケア製品において使用するための天然由来のスクアランの供給が、また、変動し、そして当てにできないことを意味する。
天然由来スクアランに関する供給問題を受けて、調合者等は、パーソナルケア製品において他のエモリエントを使用しようと試みた。しかしながら、他のエモリエントはスクアランほど安定ではなく、従って製品は、スクアラン含有製品の有効性を欠く。
天然由来のスクアランのサンプルにおいて見られるような安定性のレベルと同様又は優れた安定性をもたらす天然由来のスクアランの代替物の必要性が存在する。
自然に分泌する材料を模倣することを目的とする合成由来の組成物は、しばしは、室温でしばしば液体でありそして不安定である不利益なしで使用し易いような、分岐の脂肪酸に基づく。市販の分岐の脂肪酸、例えば、イソステアリン酸は、不飽和直鎖脂肪酸の触媒又は熱二量化の副産物として得られる。イソステアリン酸は、触媒、一般的に粘土触媒の存在下、オレイン酸を加熱して、二量体、三量体及び高級オリゴマー酸を産生することで製造される。しかしながら、重合の代わりに、オレイン酸の一部を転位して、蒸留及び水素化によって分離され得る分岐の単量体脂肪酸を得る。この飽和分岐単量体脂肪酸は、さまざまな直鎖及び主に分岐の、モノ分岐及びポリ分岐両方の、飽和酸の混合物であり、イソステアリン酸として知られている。
イソステアリン酸は、オレイン酸よりも優れた酸化安定性を示し、そして化粧品用途を含む広範囲の用途分野で販売されている非常に有用な製品である。
本発明者等は、モノ分岐の脂肪酸がポリ分岐脂肪酸に勝る顕著な利点を有し得ることを見出した。先行技術は、モノ分岐及びポリ分岐脂肪酸、高濃度のモノ分岐脂肪酸及び低濃度のポリ分岐脂肪酸を含む組成物、及びエモリエントの製品におけるそれらの使用に関して開示していない。
本発明の目的は、少なくとも1つの先行技術の不利益に対処することである。
本発明の第一態様では、以下の一般式(I)
Figure 0006412216
(式中、
1は、9〜29の炭素原子を有する炭化水素鎖であり、
ここで、式Iの分子の少なくとも60重量%がモノアルキル‐分岐R1基を含み、そして式Iの分子の25重量%未満がポリアルキル‐分岐R1基を含み、及び
2は、2〜16の炭素原子を含む炭化水素鎖である)
を有する新規脂肪酸エステルを提供する。
1は、好ましくは異なる異性体分子の混合物としてエステルにおいて存在する。好ましくは、R2は、R1のものよりも短い炭素鎖長を有する。つまり、R1の炭素鎖長は、好ましくは、R2の炭素鎖長よりも長い。好ましくは、R2は、R1のものよりも少なくとも2、好ましくは少なくとも4、及び最も好ましくは少なくとも6の炭素原子短い炭素鎖長を有する。
1は、好ましくは、13〜23、より好ましくは15〜21、特に17〜21の炭素原子を有する飽和の分岐炭化水素鎖である。
好ましくは、式Iの分子の少なくとも65重量%、より好ましくは少なくとも70重量%、特に少なくとも75重量%が、モノアルキル‐分岐R1基を含む。好ましくは、式Iの分子の20重量%未満、好ましくは15重量%未満、より好ましくは10重量%未満、及び特に5重量%未満が、ポリアルキル‐分岐R1基である。モノアルキル基は、好ましくは、エステル基から離れてR1炭化水素鎖において配置され、より好ましくは、R1炭化水素鎖の中央に配置される。本明細書で使用される用語「中央(middle)」は、炭化水素鎖のエステル基及び末端炭素の間の約半分の炭化水素鎖中の位置を意味する。
モノアルキル分岐は、好ましくは、低級アルキル分岐である。低級アルキル分岐は、C1〜C6分岐、好ましくは、メチル、エチル、プロピル又はそれらの混合物であってもよい。好ましくは、モノアルキル分岐は、少なくとも80%メチル、より好ましくは少なくとも90%及び特に少なくとも95%メチル分岐である。
好ましくは、新規脂肪酸エステルは、精製された分岐脂肪モノカルボン酸及びアルコールのエステル化反応から製造され、ここで、式IのR1は、精製された分岐脂肪酸に由来し、そして式IのR2は、アルコールに由来する。好ましくは、精製された分岐脂肪モノカルボン酸は、一般式R1COOHを有する。好ましくは、アルコールは、一般式R2OHを有する。好ましくは、精製された分岐脂肪酸は、市販の源である分岐脂肪モノカルボン酸から精製される。
好ましくは、式Iの分岐脂肪酸エステルは、完全に飽和されている。好適な分岐第一級脂肪酸エステルは、これらに限定されないが、高度に精製されたイソステアリン酸由来のイソステアリン酸エステル、ここでイソステアリン酸分子の少なくとも60重量%が、モノアルキル分岐であり、そしてイソステアリン酸分子の25重量%未満がポリアルキル分岐である;高度に精製されたイソベヘン酸由来のイソベヘン酸エステル、ここでイソベヘン酸分子の少なくとも60重量%がモノアルキル分岐であり、そしてイソベヘン酸分子の25重量%がポリアルキル分岐である、が挙げられる。
式Iの特に好ましい分岐第一級脂肪酸エステルは、イソステアリン酸の反応に由来し、ここでイソステアリン酸分子の少なくとも60重量%が、モノアルキル分岐であり、そしてイソステアリン酸分子の25重量%未満が、アルコールを有する、ポリアルキル分岐である。
エステルに関する出発物質である精製された分岐モノカルボン酸において、モノカルボン酸分子の好ましくは少なくとも65重量%、より好ましくは少なくとも70重量%、特に少なくとも75重量%が、モノアルキル分岐である。モノカルボン酸分子の好ましくは20重量%未満、好ましくは15重量%未満、より好ましくは10重量%未満、及び特に5重量%未満が、ポリアルキル分岐である。
カルボン酸におけるものアルキル基は、好ましくは、炭化水素鎖の中央に向かって位置する。分岐モノカルボン酸に関して、R1COOHは、R1は好ましくは13〜23、より好ましくは15〜21、及び特に17〜21の炭素原子である。
精製された分岐モノカルボン酸における残りの分子は、好ましくは直鎖の酸及び/又はラクトン種である。好ましくは、モノカルボン酸分子の20%未満、好ましくは17%未満、より好ましくは12%未満及び特に10%未満が、直鎖の酸である。好ましくは、モノカルボン酸分子の20%未満、好ましくは17%未満、より好ましくは12%未満及び特に10%未満が、ラクトン種である。好ましくは、精製された分岐モノカルボン酸は、(i)60重量%超のモノ分岐C10〜C26脂肪酸又はそのアルキルエステル、(ii)25重量%未満のポリ分岐C10〜C26脂肪酸又はそのアルキルエステル、(iii)10重量%未満の直鎖C10〜C26脂肪酸又はそのアルキルエステル、及び(iv)10重量%未満のラクトンを含み、すべて分岐モノカルボン酸の全重量に基づく。より好ましくは、精製された分岐モノカルボン酸は、(i)70重量%超のモノ分岐C10〜C26脂肪酸又はそのアルキルエステル、(ii)10重量%未満のポリ分岐C10〜C26脂肪酸又はそのアルキルエステル、(iii)10重量%未満の直鎖C10〜C26脂肪酸又はそのアルキルエステル、及び(iv)10重量%未満のラクトンを含み、すべて分岐モノカルボン酸の全重量に基づく。
精製された飽和分岐脂肪酸、R1COOHは、飽和分岐脂肪酸、R3COOHに相当する市販のスタンダードを精製することで得られ、ここでR3は、11〜23の炭素原子を有し、そして典型的に40重量%のR3COOH分子が、モノアルキル分岐であり、そして31重量%のR3COOHが、ポリアルキル分岐(GC分析に基づく)である。市販の飽和分岐脂肪酸、R3COOHは、二量体/三量体の酸を製造するために、天然に存在する対応する不飽和脂肪酸、R4COOHの重合の副産物として製造される。特定の触媒の存在下、天然に存在する不飽和脂肪酸を加熱して、ここでR4は、11〜23の炭素原子を有し、二量体、三量体及び高次の重合製品を製造する。重合の代わりに、天然に存在する不飽和脂肪酸の一部を転位して、蒸留及びその後の水素化によって分離し得る飽和単量体脂肪酸を得る。飽和分岐単量体脂肪酸製品、R3COOHは、さまざまな直鎖及び主に分岐の、モノ‐及びポリ‐分岐飽和酸両方の混合物である。
4COOHからR3COOHへのさらなる可能な経路は、ゼオライト触媒、例えば、蒸留そしてその後の水素化によって分離され得る分岐の単量体脂肪酸をもたらす転位反応を選択して二量体、三量体及び高次の重合産物の形成を制限する細孔径のフェリエライトを使用する。
飽和分岐脂肪酸、R3COOHへの他の経路は、対応するアルケンのヒドロホルミル化続いて生じたアルデヒドの酸化を含む。また、具体的に、R3が17の炭素原子の炭化水素鎖である場合、1つの商業的経路は、対応するC9アルコールの、その後対応するイソステアリン酸に酸化されるイソステアリルアルコへの二量化である。
商業的に得られたR3COOHは、さまざまな方法、例えば、包接化(clathration)、蒸留、分別結晶化及びクロマトグラフィーで精製することができる。
精製の1つの好ましい方法は、尿素及び低級アルコールでの包接化プロセスである。本包接化精製プロセスは、以下の方法で行われてもよい。12〜24の炭素を有する市販の未精製飽和分岐脂肪酸を尿素及び低級アルコールの混合物中に溶解し、そして65〜90℃、特に80〜85℃で1〜2時間還流する。低級アルコールは、好ましくは1〜4の炭素原子を有し、そして特に好ましい例は、反応混合物からのその後の除去の容易さからメタノール及びエタノールである。12〜24の炭素原子を有する市販の未精製飽和分岐脂肪酸と尿素の重量比は、7:1〜1:7、好ましくは、5:1〜1:5、そしてより好ましくは、2:1〜1:2であってもよい。尿素と低級アルコールの重量比は、10:1〜1:10、好ましくは5:1〜1:5、そして特に1:1〜1:2であってもよい。還流の間に形成される透明な溶液を、周囲温度に冷却でき又は尿素包接化合物の結晶が形成されるまで冷却することができる。尿素包接化合物を、ろ過又は遠心分離のいずれかで分離し、そしてろ液を分離し、酸分子の少なくとも60重量%がモノアルキル分岐であり、及び酸分子の25重量%未満がポリアルキル分岐であるものが得られる。
しかしながら、ろ液は、第二包接化プロセスにおいて、さらに尿素及び低級アルコールと混合し、そして65〜90℃、特に80〜85℃でさらに1〜2時間還流してもよい。本第二包接化プロセスにおいて尿素と低級アルコールの重量比は、3:1〜1:8、好ましくは2:1〜1:5、そして特に2:1〜1:2であってもよい。還流の間に形成される透明な溶液を、周囲温度に冷却でき又は第二尿素包接化合物の結晶が形成されるまで冷却することができる。本第二尿素包接化合物を分離し、そしてブライン溶液中に置き、オーブン中で、すべての第二尿素包接化合物が溶解するまで加熱してもよい。12〜24の炭素原子を有する精製飽和分岐脂肪酸を、ここで酸分子の少なくとも60重量%がモノアルキル分岐であり、そして酸分子の25重量%未満がポリアルキル分岐であり、ブライン溶液から分離し、そして単離することができる。
あるいは、第二ろ液は、尿素と混合してもよく、そして包接化プロセスを、酸分子の少なくとも60重量%がモノアルキル分岐であり、そして酸分子の25重量%未満がポリアルキル分岐である、12〜24の炭素原子を有する精製飽和分岐脂肪酸を得る前に、3回行ってもよい。
好ましくは、包接化プロセスが精製されたモノ分岐脂肪酸を調製するために使用される場合、プロセスは、シングルステッププロセスとして行われる(すなわち、プロセスは、第一尿素包接化合物が産生された時点で終了する)。
包接化プロセスは、また、尿素がチオ尿素によって置換される場合に行われてもよい。さらなる代替方法は、精製された高次モノ分岐脂肪酸を得るために使用されてもよい。
好ましくは、精製飽和分岐脂肪酸、R1COOHは、13〜23の炭素原子、より好ましくは15〜21の炭素原子、そして特に17〜21の炭素原子を有するR1を有する。例は、精製されたイソステアリン酸及び精製されたイソベヘン酸が挙げられる。
2は、好ましくは4〜14、より好ましくは6〜12、特に8〜10の炭素原子を有する飽和炭化水素鎖である。R2は、好ましくは直鎖炭化水素鎖である。
エステルのためのアルコール出発材料は、好ましくは、直鎖アルコール、好ましくは、第一級アルコールである。アルコールは、好ましくは4〜14、より好ましくは6〜12、特に8〜10の炭素原子の炭素鎖長を有する。好適なアルコールの例は、これらに限定されないが、ヘキシルアルコール、オクチルアルコール、デシルアルコール及びドデシルアルコール、好ましくは、オクチルアルコール又はデシルアルコールが挙げられる。
式Iの分岐脂肪酸エステルは、パーソナルケア組成物において、エモリエントとして、好ましくは、スクアランの合成代替物としての使用のために見出された。
従って、本発明の第二態様では、精製脂肪アルキル分岐カルボン酸のエステル及びアルコールを含む新規エモリエントを提供し、ここで精製カルボン酸は、少なくとも60重量%のアルキル分岐カルボン酸及び25重量%未満のポリアルキル分岐カルボン酸を含む。
好ましくは、アルコールは、分岐カルボン酸のものよりも短い炭素鎖長を有する。好ましくは、アルコールは、分岐カルボン酸のものよりも少なくとも2、好ましくは少なくとも4、そしてより好ましくは少なくとも6の炭素原子が少ない炭素鎖長を有する。
好ましくは、精製アルキル分岐カルボン酸は、飽和脂肪酸である。好ましくは、精製アルキル分岐カルボン酸は、C10〜C30の脂肪酸である。
好ましくは、アルコールは、直鎖アルコールである。好ましくは、アルコールは、飽和アルコールである。好ましくは、アルコールは、C2〜C16、好ましくはC4〜C14、より好ましくはC6〜C12、そして最も好ましくはC8〜C10の炭素鎖を有する。
本発明のエモリエントは、パーソナルケア組成物、特に水中油型エマルション;油中水滴型エマルション;無水製剤、例えば、リップスティック、アイシャドウ、ベビーオイル、マッサージオイルなど;ゲルベース製剤及び洗剤製剤;より好ましくはパーソナルケアエマルション組成物、例えば、水中油型エマルションにおいてエモリエントとして使用するために好適である。パーソナルケアエマルション組成物は、望ましくは、クリーム、液体及び乳液の形態をとり、典型的には、良いスキンフィールを与えるエモリエントが挙げられる。典型的には、パーソナルケアエマルション製品は、エマルションの約1〜約40重量%、より好ましくは5〜35重量%、そして最も好ましくは10〜30重量%の量のエモリエントを使用する。
本発明のエステル/エモリエントは、また、水中油型エマルションにおいて他のエモリエントと組み合わされてもよい。本発明のエマルションにおける任意のさらなるエモリエントは、好ましくは主に、パーソナルケア又は化粧品において使用される種類のエモリエントオイルである。エモリエントは、周囲温度で液体である油状物質であってもよく、そして、通常、周囲温度で液体である油状物質である。あるいは、周囲温度で固体であってもよく、この場合、組成物中に含まれそして乳化され得る高温で液体であるという条件で、バルクであり、通常ワックス状固体である。組成物の製造は、好ましくは100℃まで、より好ましくは約80℃の温度を使用し、そして従って、そのような固体エモリエントは、好ましくは100℃未満、より好ましくは70℃未満の融解温度を有する。
好適な通常液体のエモリエントオイルは、非極性オイル、例えば、鉱油またはパラフィン、特に、イソパラフィン、オイル、例えば、Arlamol(商標)HDとしてCrodaによって販売されているものなど;又は中極性オイル、例えば、植物エステルオイル、例えば、ホホバオイルなど、植物グリセリドオイル、動物グリセリドオイル、例えば、Crodamol(商標)GTCC(カプリル/カプリン酸トリグリセリド)としてCrodaによって販売されているものなど、合成オイル、例えば、合成エステルオイル、例えば、パルミチン酸イソプロピル及びCrodamol IPMおよびCrodamol DOAとしてCrodaによって販売されているものなど、エーテルオイル、特に2つの脂肪、例えば、C8〜C18のアルキル残基、例えば、Cetiol OE(ジカプリルエーテル)としてCognisにより販売されているものなど、ゲルベ(guerbet)アルコール、例えば、Eutanol G(オクチルドデカノール)としてCognisにより販売されているものなど、又はシリコーンオイル、例えば、ジメチコーンオイル、例えば、DC200としてDow Corningによって販売されているものなど、シクロメチコーンオイル、又は親水性を改善するためにポリオキシアルキレン側鎖を有するシリコーン;又はアルコキシレートエモリエント、例えば、脂肪アルコールプロポキシレート、例えば、Arlamol PS15(プロポキシル化ステアリルアルコール)としてCrodaにより販売されているものなどを含む高極性オイルが挙げられる。
周囲温度で固体であることができるが、本発明の組成物を作るために典型的に使用される温度で液体である好適なエモリエント材料は、ホホバワックス、獣脂及びココナッツワックス/オイルが挙げられる。いくつかの場合において、固体エモリエントは、液体エモリエント又は混合物において完全に又は部分的に溶解してもよく、混合物の凝固点は、好適に低いかもしれない。エモリエント組成物が周囲温度で固体(脂肪アルコールなど)である場合、もたらされた分散は、技術的に見てエマルションでないかもしれないが(ほとんどの場合、オイル分散相の正確な相が容易に決定することができないが)、そのような分散は、あたかもそれらが真のエマルションであるように働き、そしてエマルションという用語は、本明細書においてそのような組成物を含むように使用される。
そのような組成物の製剤の最終用途は、パーソナルケア製品の分野において、例えば、保湿剤、日焼け止め剤、日焼け後製品、ボディーバター、ゲルクリーム、高香料含有製品、香料クリーム、ベビーケア製品、例えば、ベビーオイル、ヘアーコンディショナー、ヘアーリラクサー製剤、スキントーニング及びスキンホワイトニング製品、非含水製品、制汗及びデオドラント製品、日焼け製品、クレンザー、2イン1発泡エマルジョン、多重エマルジョン、非防腐剤含有製品、非乳化剤含有製品、マイルド製剤、スクラブ製剤、例えば、固体ビーズ含有製品、水中シリコーン型配合剤、顔料含有製品、噴霧可能なエマルジョン、着色化粧品、コンディショナー、シャワー製品、発泡エマルション、メークアップ除去剤、目元化粧品除去剤、及びワイプが挙げられる。
そのような製剤は、環境に優しい製剤(green formulation)、天然製剤及び天然と認定された製剤(naturally certified formulation)が挙げられる。
これらのエモリエントを含むパーソナルケアエマルション組成物は、さまざまな他のパーソナルケア成分を含んでもよい。例えば、好適な他の成分は、例えば、洗浄剤、ヘアーコンディショニング剤、スキンコンディショニング剤、ヘアスタイリング剤、ふけ防止剤、発毛促進剤、香料、日焼け止め剤、色素、保湿剤(moisturizer)、塗膜形成要素、保湿剤、アルファ‐ヒドロキシ酸、ヘアカラー、メークアップ剤、洗剤、増粘剤、防腐剤、デオドラント活性及び界面活性剤などの成分を1つ以上含んでもよい。
本発明の第三態様では、以下の一般式I:
Figure 0006412216
(式中、
1は、9〜29の炭素原子を有する炭化水素鎖であり、
ここで、式Iの分子の少なくとも60重量%がモノアルキル‐分岐R1基を含み、そして式Iの分子の25重量%未満がポリアルキル‐分岐R1基を含み、及び
2は、2〜16の炭素原子を含む炭化水素鎖である)
の分岐脂肪酸エステルのエモリエントとしての使用を提供する。
本発明の第四態様では、以下の一般式I:
Figure 0006412216
(式中、
1は、9〜29の炭素原子を有する炭化水素鎖であり、
ここで、式Iの分子の少なくとも60重量%がモノアルキル‐分岐R1基を含み、そして式Iの分子の25重量%未満がポリアルキル‐分岐R1基を含み、及び
2は、2〜16の炭素原子を含む炭化水素鎖である)
の分岐脂肪酸エステルのスクアランの合成代替物としての使用を提供する。
好ましくは、本発明の第三及び/又は第四態様の脂肪酸エステルは、パーソナルケア組成物においてエモリエント及び/又は合成スクアラン代替物として使用される。
本発明の任意の上記特徴は、任意の組み合わせにおいて、及び/又は本発明の任意の態様との組み合わせにおいて取り込まれてもよい。本発明を例示の目的のみのために、以下の非限定的な例において、付随する表を参照してより詳細に説明する。
実施例1
イソステアリン酸の調製、ここで2段階包接化プロセスによって、酸分子の少なくとも60重量%がモノアルキル分岐を有し、そして酸分子の25重量%未満がポリアルキル分岐を有する。
市販のイソステアリン酸(500g,Prisorine 3505 ex Croda Europe Ltd)及び尿素顆粒(500g)を、メタノール(2500ml)中で2時間還流した。溶液を冷却し、その後冷蔵庫(〜4℃)に入れ、又は20〜25℃の間に一晩(〜18時間)冷却した。形成した尿素結晶をろ過し、そしてブライン溶液を有する三角フラスコに入れた。これをオーブン(80℃)に入れ、そしてすべての尿素が溶解するまで時々撹拌した。得られた脂肪物質をブライン上部からピペットで取り、そしてU1と標識した。
尿素顆粒(500g)をろ液に添加し、そして一晩周囲温度に冷却し、又は冷蔵庫に置く前に、2時間再度還流した。形成した尿素結晶を再度ろ過し、そして上記のように尿素を溶解した。得られた脂肪物質をU2と標識した。
メタノールをろ液から除去し、そして得られたスラリーを温かいブライン溶液で洗浄して残留尿素を除去した。得られた脂肪物質をろ液と標識した。3つのすべての分画を、硫酸ナトリウム又はマグネシウムを使用して乾燥した。
以下の表1は、それぞれの分画に関する大まかな重量及び収率(重量)を示す。
Figure 0006412216
以下の表2は、ガスクロマトグラフィー(GC)分析によって測定したそれぞれの分画における標準市販イソステアリン酸の主なそれぞれの成分の割合を示す。
Figure 0006412216
ポリアルキル分岐物質の割合のために、ポリアルキル分岐物質がどれくらいかそして他の種がどれくらいか正確には不明である。上記割合は、正確にポリアルキル分岐物質である物質の割合である。
U2は、本発明の精製された分岐飽和モノカルボン酸であり、ここで酸分子の少なくとも60重量%がモノアルキル分岐を有し、そして酸分子の25重量%未満が、ポリアルキル分岐を有する。
実施例2
イソステアリン酸の調製、ここで一段階包接化プロセスによって、酸分子の少なくとも60重量%がモノアルキル分岐を有し、そして酸分子の25重量%未満がポリアルキル分岐を有する。
市販のイソステアリン酸(Prisorine 3505 ex Croda Europe Ltd(300g))、尿素顆粒(500g)及びIMS/水(95/5w/w;769g)を、マントル、MC810温度フィードバックループ、攪拌器及び垂直に設定された水冷コンデンサーを備えたフラスコに入れた。混合物を1時間還流し、ろ過(whatman 54、真空)前に完全に結晶化した。ろ過漏斗に保持したケーキを、200cm3のIMSで洗浄し、そして排出した。洗浄したケーキを分液漏斗に移し、そして80℃、2%水性ブラインで洗浄し、分離後に水層を排出した。洗浄を繰り返し、その後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、そしてろ過した(whatman 54、真空)。得られたモノメチルイソステアリン酸を秤量し、そしてGCで分析した。
物質収支及び分析目的のために、エタノールをろ液から除去し、包接化ろ液を、2%ブライン(80℃)で2回洗浄し、そして無水硫酸ナトリウムで乾燥した。得られたポリ分岐イソステアリン酸を秤量し、そしてGCで分析した。
収率の概算
モノメチル分画:34.7重量%
ポリ分岐分画:65.3重量%
以下の表3は、ガスクロマトグラフ(GC)分析で測定したそれぞれの分画における標準市販イソステアリン酸の主な成分のそれぞれの割合を示す。
Figure 0006412216
実施例3
実施例2由来のモノ分岐分画のデシルエステルの調製
実施例2から得られたモノ分岐イソステアリン酸包接化分画、n‐デシルアルコール(20〜100%モル過剰)及び活性炭(電荷サイズで0.3重量%)を、温度フィードバックループ、窒素ヘッドスペースパージ、ディーン+スタークバイナリセパレーター、ビグリュー分画カラム(ca.8”充填厚)及びカラムに戻る還流のために設計されたコンデンサーを備えた500cm3の反応器に充填した。
反応混合物を、窒素パージ下、255℃まで徐々に加熱して、酸価を還元し、その後、真空を適用し、徐々に過剰な未反応アルコールを揮散できる最大まで上げた。真空を窒素で中止し、そして粗生成物をろ過した。反応生成物の特性を以下の表4に記載する。
Figure 0006412216
実施例4
エモリエントのスキンフィール特性の分析
表5に詳細に記載されたエモリエントを、拭き取り(rub out)におけるスキンフィール特性に関して、t=0(直後の感触)及びt=20分(20分後の感触)で試験した。試験を、Croda International plcによって調製したエモリエントサンプルについてSensory Spectrum Incで実施した。
Figure 0006412216
試験を11人のボランティアに対して行い、それぞれスキンフィール記述的分析方法を身に付けている。その方法をそれぞれのエモリエントに関して繰り返した。
スキンスクライブを使用して、2”直径の円を前腕の内表面に作成した。自動ピペットを使用して、0.05ccのエモリエントを皮膚上の円の中心に置いた。エモリエントを、中指と人さし指を使用して、一秒あたり2往復の速度で、撫でるか又は擦って穏やかに円運動で広げた。以下のように、最初の拭き取り分析をその後に実施した。
3回摩擦後、それぞれのエモリエントの湿気(広げている間に認められる水の量‐なし〜高い量)及び展延性(皮膚上での製品の移動し易さ‐困難/簡単に引きずれる/滑る)を測定した。
12回摩擦後、それぞれのエモリエントの厚さ(指先と皮膚の間に感じる製品の量‐薄い/ほとんど厚さのない製品/製品なし)を測定した。
15回〜20回摩擦後、それぞれのエモリエントに関して、製品中のオイル、ワックス及びグリースの認知(なし〜極度)を測定した。最後に、最大120回までの摩擦において、吸収を測定した。これは、製品が湿気、潤いを失ったときの回数であり、そして連続した摩擦に対する抵抗を知覚した。
その後、アフターフィール(afterfeel)分析を開始した。前腕を、製品の光沢、すなわち皮膚表面に反射する光の量について視覚的に評価した。製品の粘着性を、適用部位上を洗浄した指で優しくタップして測定し、指が皮膚上の任意の残留製品に付着した程度を決定した。
洗浄した指をその後、1回又は2回皮膚をやさしく往復して、滑りやすさ(皮膚にわたる指の移動し易さ)、残留物の厚さ(指と皮膚の間に感じた製品残留物の量)及び残留物の種類(油性、ワックス状、グリース状、シリコーンなど及び全残留物の%)について評価した。
アフターフィール分析を、最初の摩擦試験直後及び20分後に再度実施した。結果を以下の表6に示す。特に明記しない限り結果を任意の単位で示す。
結果は、エモリエントE1とE2の間に比較例(Comp)との良い相関関係を示す。従って、E1及びE2の両方は、天然のスクアランの有効な代替物を提供する。これは、それぞれの製品の適用後20分での残留物の量の重要な測定において明確である。この測定は、製品の吸収に直接対応し、そしてE1及びE2の両方が、天然のスクアランの吸収結果と類似する結果を提供することを示す。
従って、本発明のエステルは、試験スクアランエモリエントとして類似する特性を有する、天然のスクアランについてすぐに代用可能である新規エモリエントを提供すると結論付けられる。
Figure 0006412216
実施例5
エモリエントのスキンフィール特性分析
実施例4の試験を、上記実施例において記載したエモリエントを使用して処方したエモリエントを使用し繰り返した。試験エモリエントを以下のように処方した。
A相 重量%
水 89.00
Versaflex(商標)V‐150 1.00
(Steareth‐100,Steareth‐2,
Mannan Gum及びXanthan Gum)
B相 重量%
試験エモリエント* 10.00
手順
A相の成分を組み合わせそしてプロペラ攪拌ユニットで混合して完全に水和した。A相をその後ホモジナイズし、そしてB相をホモジナイズしつつゆっくりと添加した。ホモジナイズ後、エマルションを数分間ゆっくりと撹拌して結果として生じるエモリエントを製造した。
エマルション1において、試験エモリエントは、実施例4由来のE2であった。エマルションA(比較)において、試験エモリエントは、実施例4の比較例であった。
エマルションのスキンフィール特性に関して、最初の摩擦試験直後及び20分後に再度実施した分析結果を以下の表7に示す。再度、エマルションに関する試験結果は、エモリエントE2が、それ自体だけでなく製剤中においても天然のスクアランの有効な代替物を提供することを示す。これは、それぞれのエモリエントの適用後20分での残留物の量の重要な測定において明確に見られる。この測定は、水の蒸発後のエモリエントの吸収に直接対応し、そしてエモリエントE2は、天然のスクアランと類似の吸収を提供する。
従って、本発明のエステルは、パーソナルケア組成物中に容易に処方可能であり、そしてパーソナルケア組成物において天然のスクアランと代用可能である新規エモリエントを提供し、もとのスクアラン含有組成物と類似する特性を有する組成物を提供する。
Figure 0006412216
任意の又はすべての開示された特徴、及び/又は記載された任意の方法又はプロセスの任意の又はすべてのステップは、任意の組み合わせで組み合わせてもよい。本明細書において開示されたそれぞれの特徴は、同じ、均等又は類似の目的を果たす代替の特徴により置換されてもよい。従って、開示されたそれぞれの特徴は、均等又は類似の特徴の一般的なシリーズのみの一例である。
上記記載は、特に明記しない限り適用される。これらの目的のための用語明細書(specification)は、明細書(description)及び任意の添付の特許請求の範囲、要約書及び図面を含む。

Claims (10)

  1. 一般式I:
    1−COOR2 (I)
    を有する、完全に飽和された脂肪酸エステル混合物
    (式中、R1は、飽和、分岐の、15〜21の炭素原子を有する炭化水素鎖であり、
    ここで、前記混合物が、モノアルキル‐分岐R1基を有する分子、及びポリアルキル‐分岐R1基を有する分子を含み、
    ここで、式Iの分子の少なくとも70重量%がモノアルキル‐分岐R1基を含み、そして式Iの分子の25重量%未満がポリアルキル‐分岐R1基を含み、
    ここで、R2は、6〜12の炭素原子を含む飽和炭化水素鎖であり、そしてモノアルキル‐分岐R1基は、少なくとも95%メチルであり、メチル基はエステル基から離れてR1基に位置する)。
  2. 前記R1の炭素鎖長が、R2の炭素鎖長よりも長い、請求項1に記載の脂肪酸エステル混合物。
  3. 前記式Iの分子の10重量%未満が、ポリアルキル‐分岐R1基を有する、請求項1又は2に記載の脂肪酸エステル混合物。
  4. 前記式IのRが、直鎖炭化水素基である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の脂肪酸エステル混合物。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の脂肪酸エステル混合物を含む、新規エモリエント。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の脂肪酸エステル混合物を含む、スクアランの合成代替物。
  7. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の完全に飽和された脂肪酸エステル混合物の調製方法であって、以下のステップ:
    a)式:
    COOH
    の、飽和された分岐の脂肪族のモノカルボン酸混合物を精製し、ここでRは、15〜21の炭素原子を有し、前記混合物は、モノアルキル‐分岐R基を有する分子、及びポリアルキル‐分岐R基を有する分子を含み、
    b)前記精製された飽和された分岐の脂肪酸を、式:
    OHのアルコールの存在下で、エステル化し、ここでRは、4〜14の炭素原子を有し、そして
    c)得られた完全に飽和された脂肪酸エステル混合物を精製すること
    を含む、方法。
  8. 前記精製された飽和された分岐の脂肪族のモノカルボン酸混合物が、すべて精製された分岐脂肪族のモノカルボン酸の全重量ベースで、以下の:
    (i)60重量%超のモノ分岐脂肪酸又はそのアルキルエステル、
    (ii)25重量%未満のポリ分岐脂肪酸又はそのアルキルエステル、
    (iii)10重量%未満の直鎖脂肪酸又はそのアルキルエステル、及び
    (iv)10重量%未満のラクトン
    を含む、請求項7に記載の調製方法。
  9. 式:
    COOH
    の、前記飽和された分岐の脂肪酸混合物が、イソステアリン酸又はイソベヘン酸である、
    請求項7又は8に記載の調製方法。
  10. 式:
    COOH
    の、前記飽和された分岐の脂肪酸混合物が、ガスクロマトグラフ分析ベースで、40重量%のRCOOH モノ分岐分子、及び31重量%のRCOOH ポリ分岐分子を含むイソステアリン酸である、請求項9に記載の調製方法。
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